彼は恰も初戀の少年が口にはそれと出し得ずに相手に純情を捧げつくすやうにその友達に純情を捧げてゐたーーー 「無常迅速ー青春修行記」「交友記、戀愛記」系統の思い出も書かれている自伝的小説・石濱金作先生の「その始め」を読みましたので、久しぶりに「川端康成と石濱金作」を書きたいと思います。 「川端康成と石濱金作」シリーズを未読の方は、川端康成インデックス内の①〜⑩を先に読んでね! 川端康成関連インデックス
アラフォー腐女子が、BL臭のする文学作品をイラスト付きでゆるく紹介・解説しています。日本近現代文学が中心。現代文で「こころ」や「山月記」を勝手にBL変換してた方向け。川端康成「少年」の記事が多めです。
現代文で夏目漱石「こころ」や中島敦「山月記」を勝手にBLに変換して楽しんでいた方、日本近現代文学にはもっと露骨なBL作品がゴロゴロしています。芥川龍之介、川端康成、堀辰雄etc…BLには無縁そうな有名作家も色々書いています。そんな作品を堅苦しい文学論など一切なく、イラスト付きで紹介します。
「第一高等学校寄宿寮寮生名簿」から川端康成のクラス名簿を復元した話
こんばんは。 今日も生存と推し活に多忙を極めるなるみです。 現在、川端康成先生(若い頃)と石濱金作先生の推し活を行っておりますが、先日なかなかレアな資料を入手してものすごく暇人みたいなことなことをしましたので、一応ご紹介したいと思います。 はい、もう、お察しの通りです。タイトル通りのことをしました。 という訳で「第一高等学校寄宿寮寮生名簿」と川端先生のクラス名簿が気になる方は、宜しければ最後までお付き合い下さい。
こんばんは、今日も生存と推し活に忙しいなるみです。 今日はまた文庫化のご紹介です。 当ブログでも以前語った、折口信夫先生の学園BL小説(一応間違いではない)「口ぶえ」が新しく文庫で発売することが判明しました。 折口信夫「口ぶえ」① - うみなりブログ。 折口信夫「口ぶえ」② - うみなりブログ。 とりあえず書影も出ましたので、一度ご紹介しておきたいと思います。
「ブログリーダー」を活用して、なるみさんをフォローしませんか?
彼は恰も初戀の少年が口にはそれと出し得ずに相手に純情を捧げつくすやうにその友達に純情を捧げてゐたーーー 「無常迅速ー青春修行記」「交友記、戀愛記」系統の思い出も書かれている自伝的小説・石濱金作先生の「その始め」を読みましたので、久しぶりに「川端康成と石濱金作」を書きたいと思います。 「川端康成と石濱金作」シリーズを未読の方は、川端康成インデックス内の①〜⑩を先に読んでね! 川端康成関連インデックス
今年も川端康成先生の命日が過ぎました。 もう半袖で過ごしたいくらい暑い日もありますが、川端先生が亡くなった頃にはどのような気候だったのかな、などと思いを馳せています。いつかお墓参りにも行ってみたいです。 さて、川端康成先生の「少年」https://amzn.to/3Um2n2sの本編の内容には全く影響しないことで、また判明したことが一つありますので書きたいと思います。 初めてこのブログをご覧になった方は記事タイトルの「㉘」に目を疑ったかもしれませんが、「少年」関連記事は①から㉗まで本当に書いていますので、宜しければこちらから遡ってご覧いただければと思います。 川端康成関連インデックス - うみ…
もう、「あけましておめでとう」とかの時期じゃないんですが……(白目) 今年初のブログ更新です…(白目) 皆様今年もどうぞ宜しくお願いします。 今後も忘れた頃に出没すると思うので、良かったら忘れないでいてやって下さい…。 さて、今回は川端先生の「少年」https://amzn.to/3VerSDZに関してちょっとした発見があったので、せっかくなので書きたいと思います。
気付いたらもう2023年も終わりでびっくりです。 2022年ラストのブログを読み返しましたが、今年は去年よりも更に更新が少なくなってしまった上に同人誌も結局作れなかったという…。 何か体調を崩してばかりだったので、来年は普通に健康に過ごしたいです。 思い返すと今年は ・2月、富山に高志の国文学館「川端康成展」を見に行きました。北陸はまたゆっくり行きたいです! ・夏、大阪の川端康成文学館さんにお邪魔する途中で今東光資料館さんにも寄ることが出来ました。川端康成文学館さんも今東光資料館さんも色々質問に答えて下さいまして、本当にありがとうございました!川端康成文学館さんの近くで、念願の「少年」の聖地巡…
前回は夏だったのに、気付いたらもう冬がすぐそこに…。お久しぶりです、お元気ですか。 私はストレートネックなどからくる首肩こりと吐き気が一時酷くて読書をしたりだとかまとまった文章を書ける状態ではなかったのですが、何とかまたブログを書けるくらいには元気になりました。まだしばらくは低燃費でやっていきたいと思います。 さて短い文から少しずつ再開したいと思うのですが、私の推し作家である石濱金作先生の作品から色々気になる小説を見つけたので、今回はリハビリがてら簡単にご紹介したいと思います。今回はBLではないです。(※しかしながらブロマンスとして見たい自分が居る。) BLじゃないし、またマイナー作家の石濱金…
こんばんは。 今日も生存と推し活に多忙を極めるなるみです。 現在、川端康成先生(若い頃)と石濱金作先生の推し活を行っておりますが、先日なかなかレアな資料を入手してものすごく暇人みたいなことなことをしましたので、一応ご紹介したいと思います。 はい、もう、お察しの通りです。タイトル通りのことをしました。 という訳で「第一高等学校寄宿寮寮生名簿」と川端先生のクラス名簿が気になる方は、宜しければ最後までお付き合い下さい。
こんばんは、今日も生存と推し活に忙しいなるみです。 今日はまた文庫化のご紹介です。 当ブログでも以前語った、折口信夫先生の学園BL小説(一応間違いではない)「口ぶえ」が新しく文庫で発売することが判明しました。 折口信夫「口ぶえ」① - うみなりブログ。 折口信夫「口ぶえ」② - うみなりブログ。 とりあえず書影も出ましたので、一度ご紹介しておきたいと思います。
お久しぶりです。 なるみです。 かろうじてまだ生存しておりますが、割と長期間に渡りドラクエならウィンドウ枠がオレンジか緑に染まっているレベルなので更新がめちゃくちゃ遅くなりました…体調崩したり私生活が多忙だったりして、なかなか思うように書けませんでした。 ドラクエみたいに一晩寝たら完全回復したいなぁ…じいさんでも一晩寝たら完全回復出来るって凄すぎませんか…ドラクエ4のブライ、あんたは凄い。 まだまだブログを継続したい気持ちはありますので、宜しければ今後も当ブログにお付き合いいただけると嬉しいです さて、間が空きすぎましたが、小島信夫先生の短編小説「ガリレオの胸像」の感想が途中で止まっていますの…
ある日、城山の授業のときだ。例によって島中の背中に鉛筆で文字を書いていた。島中はくすぐったそうにしながら、甘んじて庄一郎のするに任せていた。 庄一郎はただのいたずらや城山に対する反抗などではなくて、島中の背中にそうして文字を書いていると、つよい満足をおぼえるからだ。「僕は君が好きだ」と庄一郎は書いていた。 好きな人の背中に字を書いて。 必要なものを隠して困らせて。 カンニングさせてーー。 やがて「行きつく所まで行ってしま」う二人。思春期の思慕が大爆発。そして、戦後の二人は…? 小島信夫先生の短編小説「ガリレオの胸像」の紹介です。 BL・同性愛についての話題です。以下お気をつけ下さい。
当ブログでも以前に取り扱った里見弴先生の「君と私と」+一連の作品が、2023年5月25日に文庫で発売されます!!わーいヽ(´▽`)/ まんま志賀直哉先生との関係を描いた作品だけが収録されているという、二人の関係性オタク待望の夢のような文庫です。 出版社は、あの伝説の変態小説「給仕の室 」を文庫化して下さった、信頼と実績の中央公論新社さんです!! 中公さん、これらの文庫化を推し進めるなんてマジで凄いですね!もう腐女子の味方だとしか思えないです…(すみません) 微力ながら当ブログやTwitterで宣伝しまくりますので、これからも思いもよらぬ作品をじゃんじゃん文庫化して下さいましたらその度に過剰反応…
タイトルの通りです。 つい先日、私の憧れのブロガーさんのブログと私のブログの内容が一緒に無断転載されていたことに気付きました。 今回はそちらについて詳しく書きたいと思います。
今日は新感覚派作家として戦前に活躍された石濱金作先生のお誕生日です🎂🎉🎊👏 石濱先生おめでとうございます! という訳で前々回の続きですが、石濱先生ネタです。 川端康成先生と石濱金作先生の関係を見る⑩回目。 前回はこちら↓ 現下石濱一人の如し。①(川端康成と石濱金作⑨) - うみなりブログ。 BL・同性愛的な話題が混じります。以下お気をつけ下さい。
石濱先生ネタの途中ですが、富山市の高志の国文学館さんの川端展に行くことが出来ましたので、会期中に感想を書こうと思います。
一高時代からの親友、「なにをするにもいつしよ」で大学の学費まで仲良く一緒に滞納していた二人(上林暁先生「上野桜木町」参照)、川端康成先生と石濱金作先生の関係を語るシリーズの⑨回目です。 また川端全集とかから見つけてきましたので、色々二人の関係を考えていきたいと思います。 前のナンバリングをご覧になってない方はこちらのリンクから探して下さい。↓ 川端康成関連インデックス - うみなりブログ。 BL・同性愛的な話題が混じります。以下お気をつけ下さい。
川端康成先生「少年」ネタ㉖回目です。 今日は「少年」内の登場人物、垣内について語りたいと思います。 垣内は本名が宮田正一ですので、川端日記では宮田と書かれていますが、ここでは引用以外の部分では垣内で統一して語りたいと思います。 以前のナンバリングはこちらから↓ 川端康成関連インデックス - うみなりブログ。 BL、同性愛の話題です。以下お気をつけ下さい。
明けましておめでとうございます。 昨年ブログを見て下さった方、本当にありがとうございました。 今年も宜しくお願いいたします!
もう2022年も終わりですね。 今年見て下さった全ての読者様、本当にありがとうございました。 特に、更新する度に頻繁に見に来て下さった方やコメント欄やTwitterで反応を下さった方々には、本当に感謝の気持ちしかありません。 去年と比べると更新が大分少なくなってしまいました。 今後も1ヶ月に1〜2回程度は更新して行けるように書いていきたいなと思っていますので、また来年もお付き合いいただけましたら幸いです。 とりあえず、川端・石濱ネタと「少年」ネタは書き溜めてる下書きがたくさんありますので、まずはその辺りを中心に早めに更新していければなと思っています。 あと、来年こそは同人誌を作りたいです。(と…
堀辰雄先生の名作BL文学「燃ゆる頬」の初出時無削除版と現行版を読み比べたら面白かったという話の続きです。 未読の方は↓から先に読んで下さい。 堀辰雄「燃ゆる頬」② - うみなりブログ。 BL・同性愛の話題です。以下お気をつけ下さい。
堀辰雄先生「燃ゆる頬」については一度簡単に語りましたが、衝撃の事実が発覚しましたので追加で書きます。 堀辰雄「燃ゆる頬」 - うみなりブログ。 「燃ゆる頬」本編は青空文庫で無料で読めますので、未読の方は是非ご覧になってからこちらの記事をご覧下さい。短いのですぐ読めます。 www.aozora.gr.jp 以下、BL・同性愛の話題です。お気をつけ下さい。
本日11月21日は石濱金作先生の命日です。 石濱先生を偲んで、珍しく小説を書いてみました。 「川端と石濱」でナンバリングしましたが、今回は特に史実のエピソードの紹介ではなく完全に私個人の創作です。 以前のナンバリングはこちらに収納してあります。↓ 川端康成関連インデックス - うみなりブログ。 前回の「少年」の漫画に引き続き、私の個人的な創作で申し訳ございませんが、ご興味とお時間のある方だけお付き合いいただけましたら幸いです。
ある日、城山の授業のときだ。例によって島中の背中に鉛筆で文字を書いていた。島中はくすぐったそうにしながら、甘んじて庄一郎のするに任せていた。 庄一郎はただのいたずらや城山に対する反抗などではなくて、島中の背中にそうして文字を書いていると、つよい満足をおぼえるからだ。「僕は君が好きだ」と庄一郎は書いていた。 好きな人の背中に字を書いて。 必要なものを隠して困らせて。 カンニングさせてーー。 やがて「行きつく所まで行ってしま」う二人。思春期の思慕が大爆発。そして、戦後の二人は…? 小島信夫先生の短編小説「ガリレオの胸像」の紹介です。 BL・同性愛についての話題です。以下お気をつけ下さい。
当ブログでも以前に取り扱った里見弴先生の「君と私と」+一連の作品が、2023年5月25日に文庫で発売されます!!わーいヽ(´▽`)/ まんま志賀直哉先生との関係を描いた作品だけが収録されているという、二人の関係性オタク待望の夢のような文庫です。 出版社は、あの伝説の変態小説「給仕の室 」を文庫化して下さった、信頼と実績の中央公論新社さんです!! 中公さん、これらの文庫化を推し進めるなんてマジで凄いですね!もう腐女子の味方だとしか思えないです…(すみません) 微力ながら当ブログやTwitterで宣伝しまくりますので、これからも思いもよらぬ作品をじゃんじゃん文庫化して下さいましたらその度に過剰反応…
タイトルの通りです。 つい先日、私の憧れのブロガーさんのブログと私のブログの内容が一緒に無断転載されていたことに気付きました。 今回はそちらについて詳しく書きたいと思います。
今日は新感覚派作家として戦前に活躍された石濱金作先生のお誕生日です🎂🎉🎊👏 石濱先生おめでとうございます! という訳で前々回の続きですが、石濱先生ネタです。 川端康成先生と石濱金作先生の関係を見る⑩回目。 前回はこちら↓ 現下石濱一人の如し。①(川端康成と石濱金作⑨) - うみなりブログ。 BL・同性愛的な話題が混じります。以下お気をつけ下さい。
石濱先生ネタの途中ですが、富山市の高志の国文学館さんの川端展に行くことが出来ましたので、会期中に感想を書こうと思います。
一高時代からの親友、「なにをするにもいつしよ」で大学の学費まで仲良く一緒に滞納していた二人(上林暁先生「上野桜木町」参照)、川端康成先生と石濱金作先生の関係を語るシリーズの⑨回目です。 また川端全集とかから見つけてきましたので、色々二人の関係を考えていきたいと思います。 前のナンバリングをご覧になってない方はこちらのリンクから探して下さい。↓ 川端康成関連インデックス - うみなりブログ。 BL・同性愛的な話題が混じります。以下お気をつけ下さい。
川端康成先生「少年」ネタ㉖回目です。 今日は「少年」内の登場人物、垣内について語りたいと思います。 垣内は本名が宮田正一ですので、川端日記では宮田と書かれていますが、ここでは引用以外の部分では垣内で統一して語りたいと思います。 以前のナンバリングはこちらから↓ 川端康成関連インデックス - うみなりブログ。 BL、同性愛の話題です。以下お気をつけ下さい。
明けましておめでとうございます。 昨年ブログを見て下さった方、本当にありがとうございました。 今年も宜しくお願いいたします!
もう2022年も終わりですね。 今年見て下さった全ての読者様、本当にありがとうございました。 特に、更新する度に頻繁に見に来て下さった方やコメント欄やTwitterで反応を下さった方々には、本当に感謝の気持ちしかありません。 去年と比べると更新が大分少なくなってしまいました。 今後も1ヶ月に1〜2回程度は更新して行けるように書いていきたいなと思っていますので、また来年もお付き合いいただけましたら幸いです。 とりあえず、川端・石濱ネタと「少年」ネタは書き溜めてる下書きがたくさんありますので、まずはその辺りを中心に早めに更新していければなと思っています。 あと、来年こそは同人誌を作りたいです。(と…
堀辰雄先生の名作BL文学「燃ゆる頬」の初出時無削除版と現行版を読み比べたら面白かったという話の続きです。 未読の方は↓から先に読んで下さい。 堀辰雄「燃ゆる頬」② - うみなりブログ。 BL・同性愛の話題です。以下お気をつけ下さい。