拙著「誰も教えてくれなかった皮疹の診かた・考えかた」の読者から、初期対応と皮膚科コンサルトのタイミングが知りたいとのご意見をいただきました。 そこで紅斑を3つに分けてそれぞれの対応について解説していきます。 今回は境界明瞭な表面がツルツルの紅斑(真皮の病変)についてです。 真皮の病変は蕁麻疹と中毒疹に分けて考えます。 前回は蕁麻疹について解説しました。 www.derma-derma.net 次に中毒疹について見ていきましょう。 緊急性のある病態 緊急性のある病態は重症薬疹です。 軽症の薬疹であれば薬剤の中止のみで治癒しますが、重症薬疹ではステロイドの全身投与が必要になります。 初期対応 それ…