初期対応と皮膚科コンサルトのタイミング②/著書「誰も教えてくれなかった皮疹の診かた・考えかた」の補足説明
拙著「誰も教えてくれなかった皮疹の診かた・考えかた」の読者から、初期対応と皮膚科コンサルトのタイミングが知りたいとのご意見をいただきました。 そこで紅斑を3つに分けてそれぞれの対応について解説していきます。 前回は表面がザラザラの紅斑(表皮の病変)を解説しました。 www.derma-derma.net 今回は境界明瞭な表面がツルツルの紅斑(真皮の病変)についてです。 真皮の病変は蕁麻疹と中毒疹に分けて考えます。 まず蕁麻疹について見ていきましょう。 緊急性のある病態 蕁麻疹で緊急性のある病態はアナフィラキシーです。 皮膚症状に対しては抗ヒスタミン薬が有効ですが、呼吸、循環症状には効果がないの…
2024/05/06 09:02