男はなんでも左右対称でなきゃ気が済まない。最近自分顔が左右対称でない事に気付いた。「しょうがないよな、気になるものは気になるんだし」男は躊躇った。「それ」は激しい痛みを伴う。「止せ」と言う言葉が脳裏を過ぎるものの、その衝動は止められない。「おりゃああっ!
「バック、バック、バック・・・・・もう少し行けるわ」「分かった」その時、後部座席の下の方で「グチャッ」と言う嫌な音がした。「今何か音がしなかった?」「そう?聞こえなかったけど」車がバックするたびにグチャッと言う音が響く。「やっぱり聞こえるわ。ちょっと見て
「あら奥さん。そんなにミネラルウォーター買って凄いわね」「夏だしね。家族が飲みたい飲みたいって言うから・・・ごめんなさい、急いでるから・・・」「ああ、そうね。今日も暑くなりそうだから気を付けてね」「ええ、ありがとう」近所の主婦は女が家に入るのを見送った。
「素晴らしい絵ですね。こんな鮮やかな紅い月は見た事がない」「お褒めに預かり光栄ですわ」「パステルカラーでこのような色が出るのですか?」「ええ、出ます。でもそれだけじゃここまで鮮やかな色は出なくってよ」「一体何を使っているんですか?是非知りたいです」「そう
「人間て本当にいつどこで死ぬかなんて分からないよな」男は殺人事件が起こった事を伝えるニュースを見ながらそう言った。「そうね、誰に恨まれているか分からないし」「だよな」しばらくすると女はおもむろに脱ぎ始めた。「ど、どうしたんだ?」「そういう気分になっちゃっ
「人間の生涯で起こる出来事って、宇宙規模で考えたらこれぽっちの事なんだよね」「そうだね」男はそう言うと、持っていた金属バットで女の後頭部を殴りつけた。「な・・なにを・・・・」「人が死ぬなんて宇宙規模で考えたらこれぽっちの出来事なんだろ?」END
「私はこれから幸ある人生を送るの。全ての悩みが解決したし。これで全部解決よ!」「ほう、そうなのか」「やっぱり人生って素晴らしいわ」「そうかね?」「そうよ」「なら聞くが、だったらどうして自殺したんだ?」「・・・・・・」END
「やあ、ベイビー。君は地獄と言う世界を信じるかい?僕は信じているよ。是非一度行ってみたいと思う。だけど心配しなくて良いよ。僕みたいなセレブは地獄でもどこでも買い取るからね」「そんなに地獄に行きたいか。では望み通りにしてやろう。連れて行け!」「はっ!」天国
「肉眼では見えない絆とか愛とか、そういう人間らしいものを感じたいね」「そっか、じゃあこうすれば良いよ」男は持っていたビンを壁にぶち当てた「な、何をする?」「こうするのさ」男は破壊された鋭利なビンを女の眼球に突き刺した。「ぎゃあああああ!?」「どうだい?こ
「どうして自分の子供を殺したんだ?」「だって言う事を聞かなかったから・・・」「言う事を聞かなかったら殺しても良いと言うのか?」「それは・・・」「お前の理論が正しいならそう言う事だろう?違うのか?」そして刑事は続けた「本当の事を言え。子供が憎かったんじゃな
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