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2021/08/10

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  • ピーター・シンガー『私たちはどう生きるべきか』読了+読書日記1338

    ピーター・シンガー『私たちはどう生きるべきか』ちくま学芸文庫 (2013) つづきを読み終えた。 (読書日記1337に収録) nainaiteiyan.hatenablog.com ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 感想 カントは、倫理とは自由の法則だと考えた。 『私たちはどう生きるべきか』を読んで、その考えは矛盾しないと感じ、むしろ強化された。三島由紀夫は高橋和巳との対談で「倫理を考えると終いには政治のことを考えてしまう」といった話を語っていたが、自分は「自由のことを考えると終いには倫理に及んでしまう」と思われた。 nainaiteiyan.ha…

  • 読書日記1337

    読んだ本 バーナード・ウィリアムズ『道徳的な運:哲学論集一九七三~一九八○』勁草書房 (2019) フレデリック・G・リーマー『ソーシャルワークの哲学的基盤ー理論・思想・価値・倫理』明石書店 (2020) ピーター・シンガー『私たちはどう生きるべきか』ちくま学芸文庫 (2013) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 『私たちはどう生きるべきか』 400ページ手前まで読み進んだ。 通勤中やカフェで地道に読み続け、塵も積もれば400ページ。 いよいよ終盤で、明日には最後まで読みきりたい。 ・・・ メモ "カントによれば、「他者の運命へのあらゆる同情…

  • 読書日記1336

    読んだ本 フレデリック・G・リーマー『ソーシャルワークの哲学的基盤ー理論・思想・価値・倫理』明石書店 (2020) ピーター・シンガー『私たちはどう生きるべきか』ちくま学芸文庫 (2013) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 『私たちはどう生きるべきか』 マキャベリは『君主論』のなかで、「性悪説」に基づいて人間の貪欲さ、愚劣さについて語ったとされているが、ナチスによる迫害が蔓延るなかで、自身の危険を冒してまでユダヤ人の救出に捧げた人たちをどう説明できるか。 本書では実業家の二人、ラウール・ウォレンバークと、オスカー・シンドラーの取った行動につ…

  • 読書日記1335

    読んだ本 吉田健一『文学の楽しみ』講談社学芸文庫 (2010) ピーター・シンガー『私たちはどう生きるべきか』ちくま学芸文庫 (2013) その他数冊 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 久々に長い時間、書店を歩き回った。BOOK・OFFの店内もウロウロしながら本を貪り読んだ。 気になる本はいくつかあった。 白陽社の『WEIRD』や、 ジョセフ・ヘンリック『WEIRD 「現代人」の奇妙な心理』白揚社 (2023) NHK出版から出ている『善と悪の生物学』も気になるところであった。 ロバート・M・サポルスキー『善と悪の生物学』NHK出版 (202…

  • 三宅玲子『本屋のない人生なんて』光文社 (2024) 読了+読書日記1334

    三宅玲子『本屋のない人生なんて』光文社 (2024) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 感想 随分前になるので、具体的に誰が言っていたのか忘れてしまったが、いまだに忘れられない本の言葉がある。(タイトルも不明) アダム・スミスが分業の重要性を訴えていた件について「それじゃ生活がつまんなくなるじゃねえか、ばかやろう」といった内容のことを書いていた。 アダム・スミスは、道徳心があるという前提では「私利私欲のための経済活動は、全体にとってプラスになる」と考えていた。 加えて、分業化することで生産性が上がること訴えた人物である。 (アダム・スミスについては…

  • 読書日記1333

    読んだ本 松岡正剛『数学的』角川文庫(2024) 丸山善宏『万物の理論としての圏論』青土社 (2024) ピーター・シンガー『私たちはどう生きるべきか』ちくま学芸文庫 (2013) 三宅玲子『本屋のない人生なんて』光文社 (2024) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 朝から神経が磨り減る作業に終われ、仕事終わりのあとの読書はあまり進まなかった。 少しずつ読み進めていた『数学的』の感想を書こうと思ったものの、どう書けばいいのか悩んだ。 『万物の理論としての圏論』も今日、ようやく手にとって読んだ 自分は分かった。 情報科学と数理哲学に弱すぎる。…

  • 佐野衛『書店の棚 本の気配』亜紀書房 (2012) 読了 + 読書日記1332

    佐野衛『書店の棚 本の気配』亜紀書房 (2012) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 感想 考えさせられることの多い読書時間であった。 「本は文化財という位置付けであるため、例外的に再販制度が導入されており、値下げは許されない。」 しかし、この「文化財」とは何を意味するのか。曖昧すぎて意味が分からない。 「次世代に継承されるべきもの」という認識くらいである。 しかし競争の原理のもとで、中小の書店はAmazonや大型書店に潰されてしまっている。古本屋も例外ではなく、この10年、自分の家のまわりの、多くの書店や古本屋が潰れていくのを目にしてきた。 そも…

  • 読書日記1331

    読んだ本 ピーター・シンガー『私たちはどう生きるべきか』ちくま学芸文庫 (2013) 三宅玲子『本屋のない人生なんて』光文社 (2024) その他数冊 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 「私たちはどう生きるべきか」 この問いについて思うことが幾つかある。 ・そもそも「生きる」とはどういうことか ・そのような問いが生まれるということは、なんらかの超越的な規範が無いことを意味する ・そのような問いが生まれるくらいには余裕のある生活を私たちは送っている そもそも「生きる」とはどういうことか。 それを知っていなければどう生きるかという質問が成立しない…

  • 読書日記1330 + 宮台真司『14歳からの社会学』読了

    読んだ本 三宅玲子『本屋のない人生なんて』光文社 (2024) J.ヒリス・ミラー『読むことの倫理』法政大学出版局 (2000) 佐藤貴彦『男女平等は男女を幸福にしない』Parede Books (2024) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 『本屋のない人生なんて』 Amazonは完璧ではない。それを自分は確信している。 このブログでは何回も書いているけれども、ネットは情報量が膨大ではあるが、それはとても閉鎖的で、各々には部屋があり、AmazonにはAmazonの部屋しかない。 イメージとしては、Amazonで本の買い物をするということは、…

  • 読書日記1329

    読んだ本 仲正昌樹『人はなぜ「自由」から逃走するのか:エーリヒ・フロムとともに考える』KKベストセラーズ (2020) 宮台真司『14歳からの社会学:これからの社会を生きる君に』ちくま文庫 (2013) 高島鈴『布団の中から蜂起せよーアナーカ・フェミニズムのための断章』人文書院 (2022) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 『人はなぜ「自由」から逃走するのか:エーリヒ・フロムとともに考える』 メモ ルター・・・・プロテスタントを生むきっかけとなった人物。16世紀の宗教改革に貢献。 三十年戦争・・・・正教分離のきっかけとなった戦争。(ウェスト…

  • 読書日記1328

    読んだ本 フィリップ・ラクー=ラバルト『文学的絶対:ドイツ・ロマン主義の文学理論』法政大学出版局 (2023) 宮台真司『14歳からの社会学:これからの社会を生きる君に』ちくま文庫 (2013) 高島鈴『布団の中から蜂起せよーアナーカ・フェミニズムのための断章』人文書院 (2022) 仲正昌樹『人はなぜ「自由」から逃走するのか:エーリヒ・フロムとともに考える』KKベストセラーズ (2020) D.パーフィット『理由と人格:非人格性の倫理へ』勁草書房 (1998) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 『文学的絶対:ドイツ・ロマン主義の文学理論』 …

  • 読書日記1327

    読んだ本 D.パーフィット『理由と人格:非人格性の倫理へ』勁草書房 (1998) 木下頌子/渡辺一暁/飯塚理恵/小草泰『分析フェミニズム基本論文集』慶應義塾大学出版会 (2022) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 『理由と人格:非人格性の倫理へ』 本書を読んでいる途中、20分くらい意識が飛んでしまった。 最近は読書中に意識が飛ぶことが増えてきた。 そこまでして読書するかどうか、自分にも問いかけた。 ただ、読書中のうたた寝は案外リラックスになる。 意識の飛ぶ前には相当、自律神経的には良い状態なのだと思っている。 内容は面白く、今日は深読みでき…

  • 読書日記1326

    読んだ本 シュテファン・ツヴァイク『昨日の世界 Ⅱ』みすず書房 (1999) 佐藤貴彦『男女平等は男女を幸福にしない』Parede Books (2024) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 『男女平等は男女を幸福にしない』 100ページくらい読んだあとに最後までパラパラと眺めた。 徹底的なフェミニスト批判の本であった。 部分的に、とある作家と似たようなことを書いている。 どちらが正しいことを書いているのかも、正直なところ分からない。 真実は全て、自分の目で見て、自分で考え、自分で調べて判断するしかない。 データというものは「事実」という名前…

  • 旧約聖書『ヨブ記』読了+読書日記1325

    読んだ本 旧約聖書『ヨブ記』岩波文庫 (1971) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 感想(ネタバレあり) ある日突然ヨブに災難が訪れる。見も心もボロボロ。 現代もなお、誰にでも起こりうる物語であった。 内村鑑三の見解によれば、この物語は誰かがモデルになっている可能性が高いという。 ・・・ ・・・ ・・・ 結論から書くと、最後にヨブは復活し、見事地獄からの生還を果たす。 それは論戦に勝利したからであった。 告発者からとの激しい議論の末に、ヨブが神に対して持っている信仰が神によって認められたということであった。 詳しい解釈などは内村鑑三『ヨブ記講演』…

  • 読書日記1324

    読んだ本 ロバート・ノージック『生のなかの螺旋:自己と人生のダイアローグ』ちくま学芸文庫 (2024) 須藤靖/伊勢田哲治『科学を語るとはどういうことか:科学者、哲学者にモノ申す 増補版』河出書房新社 (2021) 木下頌子/渡辺一暁/飯塚理恵/小草泰『分析フェミニズム基本論文集』慶應義塾大学出版会 (2022) 松岡正剛/ドミニク・チェン『謎床』晶文社 (2017) プラトーン著作集『〈第6巻 第3分冊 ピレーボス〉善・快楽・魂 (櫂歌全書 18)』櫂歌書房 (2017) その他数冊 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 土日ほど本を読める日はな…

  • 読書日記1323

    読んだ本 木下頌子/渡辺一暁/飯塚理恵/小草泰『分析フェミニズム基本論文集』慶應義塾大学出版会 (2022) 池田晶子『死とは何か:さて死んだのは誰なのか』講談社(2009) 須藤靖/伊勢田哲治『科学を語るとはどういうことか:科学者、哲学者にモノ申す 増補版』河出書房新社 (2021) 岡野八代『ケアの倫理ーフェミニズムの政治思想』岩波新書 (2024) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 『死とは何か:さて死んだのは誰なのか』 メモ 「生きる」とはーー生存していること、死んでいないこと 「死ぬ」とはーー生存しなくなること、生きていないこと 「生…

  • 読書日記1322

    読んだ本 プラトーン著作集『〈第6巻 第3分冊 ピレーボス〉善・快楽・魂 (櫂歌全書 18)』櫂歌書房 (2017) トマス・S・クーン『科学革命の構造 新版』みすず書房 (2023) 旧約聖書『ヨブ記』岩波文庫 (1971) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 非常におこがましいが、第二の池田晶子になりたい。 今日はそのような気分であった。 一日に数回は、これだ、というアフォリズムが浮かんでくる。 今それをひとつのノートに集約している。 自分は長編の小説を書く才能はないと確信し始めている。 どうしてあれほどまでに長いストーリーを、連作というか…

  • 読書日記1321

    読んだ本 トマス・S・クーン『科学革命の構造 新版』みすず書房 (2023) 池田晶子『人生は愉快だ』毎日新聞社 (2008) 旧約聖書『ヨブ記』岩波文庫 (1971) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 社会学のコーナーに行くとフェミニズムに関する本がどんどん増えている印象である。 良いのか悪いのか正直分からない面がある。 「歴史的に男は散々女性を虐げてきたのだから、今度はこちらのターンよ」という雰囲気がどことなくしてしまう。 しかし、少子化と女性の地位向上については因果関係どころか、相関関係もほぼ無いと自分は考えている。 これは世界的な、な…

  • エドマンド・バーク『崇高と美の観念の起源』読了+読書日記1320

    エドマンド・バーク『崇高と美の観念の起源』みすず書房 (1999) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 感想 三重の意味で物足りないものであった。 まずひとつは、文体がやや読みにくい。何を言いたいのか分からない点も少なくなかった。 次に、あくまで主観的な主張から外に行かない。もっと必要な考察があるはずなのに、どこかさらりと終えている印象を抱いた。 自身の力不足もあり、本書からどれくらい引き出しを得られたか、再度ふりかえってみると、やはり物足りない気がしてならない。 しばらく再読はするつもりもなく、本書の読書時間のなかでは次に読む古典は決まらず、模索す…

  • 門井慶喜『文豪、社長になる』読了+読書日記1319

    門井慶喜『文豪、社長になる』文藝春秋 (2023) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 感想 文春砲という言葉が文藝春秋のイメージを若干悪くしているように見えるが、創始者の菊池寛という人物に、自分は人間としての温かさ、豊かさ、寛容さを見た。ネガティブで悲観的なところもあったが、全体的に見て好印象を抱いた。 横領が発覚して、解雇した人間から仇討ちを食らってもあまり動じず、「なんだあいつは」と怒るような素振りを見せずすぐに散乱した事務所を片付けるように指示したところ、良くも悪くも部下を完全に信頼しているところ、最後まで出版だけに人生を捧げたところ、全部含…

  • 読書日記1318

    読んだ本 加藤典洋『人類が永遠に続くのではないとしたら』講談社学芸文庫 (2024) 松岡正剛/ドミニク・チェン『謎床』晶文社 (2017) 門井慶喜『文豪、社長になる』文藝春秋 (2023) エドマンド・バーク『崇高と美の観念の起源』みすず書房 (1999) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 落合陽一氏と植松伸夫氏との対談が面白かった。 なぜ最近のゲーム音楽は新星が生まれてこないのか。 パイオニアの植松伸夫氏が語った。 www.youtube.com 財閥には三菱、三井、住友などあるが、ゲーム音楽に例えるならば、それは植松伸夫、すぎやまこう…

  • 読書日記1317

    読んだ本 池田晶子『睥睨するヘーゲル』講談社 (1997) 安藤馨/大屋雄裕『法哲学と法哲の対話』有斐閣 (2017) 福嶋聡『明日、ぼくは店から棚からヘイト本を外せるだろうか』dZERO (2024) 門井慶喜『文豪、社長になる』文藝春秋 (2023) 山本七平/小室直樹『日本教の社会学』ビジネス社 (2016) エドマンド・バーク『崇高と美の観念の起源』みすず書房 (1999) その他数冊 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 『法哲学と法哲の対話』 政治経済に関心を持つとやはり法学にも興味が向かってしまう。 つい手にとってしまった。立ち読みす…

  • 読書日記1316

    読んだ本 福嶋聡『明日、ぼくは店から棚からヘイト本を外せるだろうか』dZERO (2024) 池田晶子『無敵のソクラテス』新潮社 (2010) 山本七平/小室直樹『新装版 日本教の社会学』ビジネス社 (2022) エドマンド・バーク『崇高と美の観念の起源』みすず書房 (1999) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 Twitterのトレンドで宗教のトピックが挙がっていた。 それに関するツイートを眺めていると、明かに何の知識もなく、ただただ「正教分離=悪」だという、「全体主義は悪だ」レベルの理解でよく物が言えるなという印象を抱いた。 気持ちは分か…

  • 読書日記1315

    読んだ本 三砂慶明『千年の読書』誠文堂新光社 (2022) 池田晶子『無敵のソクラテス』新潮社 (2010) 門井慶喜『文豪、社長になる』文藝春秋 (2023) エドマンド・バーク『崇高と美の観念の起源』みすず書房 (1999) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 定期的に本屋さんへ行っているが、今日はパッとせず、持ち歩いていた本を読むことにした。 とはいえ、本の回転は早いように思う。 新書や文庫は新陳代謝が専門書のコーナーよりかは比較的早いので、つい最近出たばかりだと感じていた本のとなりには新入社員のように、横に沢山並んでいる。 時が経つのが…

  • 小川哲『君が手にするはずだった黄金について』読了+読書日記1314

    小川哲『君が手にするはずだった黄金について』新潮社 (2023) つづきを読み終えた。 nainaiteiyan.hatenablog.com 感想 物語の進むテンポが早く、無駄な文が削られて一冊にストーリーが凝縮されている。 自分は古典のように、明らかに無駄と思える文章があれば萎えるものだが、本書は最後まで飽きさせなく、目線を文章へと引きつけさせるような本であった。 比較的新刊なのでネタバレはなしにしたい。 物語のメインテーマは「虚構」や「承認欲求」であるように思えた。 コンプレックスの塊のような片桐という人間が投資にハマり、SNSでお金持ちアピールしたり、認められたいという気持ちが透けて見…

  • 読書日記1313

    読んだ本 門井慶喜『文豪、社長になる』文藝春秋 (2023) エドマンド・バーク『崇高と美の観念の起源』みすず書房 (1999) 小川哲『君が手にするはずだった黄金について』新潮社 (2023) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 『君が手にするはずだった黄金について』 つづきを読み進めた。 nainaiteiyan.hatenablog.com 半分くらいまで読み進んだ。 今日、全部読みきれると思っていたが『文豪、社長になる』がAmazonから届いたので、そちらにも時間を割いたために読了とまではいかなかった。 自伝なのか、部分的に作り話を織り…

  • 読書日記1312

    読んだ本 小川哲『君が手にするはずだった黄金について』新潮社 (2023) エドマンド・バーク『崇高と美の観念の起源』みすず書房 (1999) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 『君が手にするはずだった黄金について』 立ち読みして面白いと思った本は、よほど高くなければ買う。 この本はどこか惹き付けるものがある。 その重力に抗えず、約50ページほどのプロローグをいっきに読み終えた。 おそらく著者の経験をもとに書かれている。 プロローグは、著者が就活活動の時に経験した物語で構成されていた。 自分はエントリーシートという言葉を久々に出会った。 エン…

  • 読書日記1311

    読んだ本 エドマンド・バーク『崇高と美の観念の起源』みすず書房 (1999) ゲオルク・クリストフ・リヒテンベルク『リヒテンベルクの雑記帳』作品社 (2017) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 『崇高と美の観念の起源』 つづきを読み進めた。 (読書日記1310に収録) nainaiteiyan.hatenablog.com 序盤は趣味と快不快の考察がメインであった。 昨日読んだところでは、バークは趣味というものが主観的ながらも、何かしらの原理があると考えていたことが分かった。 今日はその先の考察を読み進めた。 趣味はなぜバラバラに分かれるの…

  • オルテガ・イ・ガセット『大衆の反逆』読了+読書日記1310

    オルテガ・イ・ガセット『大衆の反逆』ちくま学芸文庫 (1995) つづきを読み終えた。 (読書日記1309に収録) nainaiteiyan.hatenablog.com ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 感想 昔、Twitterをやっていたらとある歴史学の専門家が「どこかの社長が出している歴史の本はまったくけしからん」といったニュアンスのツイートをしていた。 たまにそういった批判をする専門家は、いなくはない。 そして今日、その歴史学の専門家の言っていたことも分からなくはないかな、と思うに至った。 たしかに『大衆の反逆』を手短に要約している作家は大…

  • 読書日記1309

    読んだ本 近藤直子『黙らないための雑記帳:3.11以降、私たちは何処にいるのか』西田書店 (2023) 岩田靖夫『ギリシア思想入門』東京大学出版会 (2012) オルテガ・イ・ガセット『大衆の反逆』ちくま学芸文庫 (1995) つづきを読み進めた。 (読書日記1308に収録) nainaiteiyan.hatenablog.com ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 『黙らないための雑記帳:3.11以降、私たちは何処にいるのか』 紀伊國屋書店でひそかに気になっていた本であった。 ポイントが貯まったので購入。 ブログに書かれたものが書籍化されたみ…

  • 読書日記1308

    読んだ本 津上英輔『美学の練習』春秋社 (2023) オルテガ・イ・ガセット『大衆の反逆』ちくま学芸文庫 (1995) 仲正昌樹『いまこそロールズに学べ:「正義」とはなにか? 新装版』春秋社 (2020) つづきを読み進めた。 nainaiteiyan.hatenablog.com ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 日記 美学から暫く離れていた。 記憶では、当時の自分は美学を小説のなかにいかに生かすかを考えていた。 nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan.hatenablog.com nainaiteiyan…

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