姫は、ひとしきり騒いだら、俺の横にちょこんと座った。 そして甘えた声で、こう言った。 姫「トオル君は、彼女みたいな人なんて沢山居るだろうけど、今日は私だけの物ね!」 ドッキン……!! 俺はこれまでの人生の日常生活で、女の子からこんな言葉を聞いた事が無い。 本当に特殊な世界だ。 俺の普通の女の子に有った概念が、どんどん壊れて行く。 きっとコレはなりきりゲームの1種なんだ! それがしっかり出来るのがプロなんだ。 そう自分に言い聞かし、姫に一緒にお風呂に入ろうと言った。 姫は恥ずかしがる感じを出しつつも、喜んでいる様だった。 お風呂でイチャイチャ洗っこみたいな感じをして、一緒にド派手な風呂に入った。…
姫は楽しそうに、ベッドでジャンプしたり、風呂にお湯を貯めてスゴーイ!なんて言ったりとにかくテンションが高い。 俺は、姫がホストクラブに初めて来た【ド新規】と言う事を思い出した。 言ってみたら今日の姫の相手、俺はホスト【楽しませるとこが仕事】だ。 恋愛感情も無いのに、今日知りあったばかりの俺とこんな所に来てしまう心理とは一体何なのか? チヤホヤされて、耳障りの良い事だけを言われて、馬鹿みたいなゲームで盛り上がって楽しませる。 もしかして、コレがホス狂いを生むって事なのか?! 今日の姫は、めちゃめちゃ楽しい!! って感情しか無いだろうけど、その真理は、もうホス狂いの入り口に立ってしまっている。 人…
そこからまた30分位歌っただろうか。 もうマサヤとアミちゃんは帰ったのだろうと悟った俺は、姫にそろそろ疲れたから帰ろうと促した。 俺は連日の暴飲で飲み疲れしてる事も有って、もう眠たかったんだ。 しかし、姫はハイテンションを維持したままで、体を密着させてまだ帰りたく無いって俺の膝に乗ったりして、騒ぎ出した。 姫は、【派手って訳じゃ無く、普通の可愛い部類の女の子】って感じなんだけど、この時の俺は、まだまだ女の子の気持ちを理解出来ていなかったんだ。 俺は、女の子ってのは身持ちが固く、相手の欲求(性的も含む)を受け入れるかどうかを選択するのが、女の子の性質だと思ってたんだ。 だって俺がそれまで生きて来…
姫がアミちゃんの服の中に手を入れて、準備万端で盛り上がる4人! 中島美嘉のGLAMOROUS Skyが始まる。 そう。この罰ゲームをやられて、1曲をキチンと歌える人は皆無である。 とにかく所々で「アァン」やら「ウーン」やら「ハフゥ」とかの息漏れが入って、その度に爆笑が起こる! なんとお馬鹿な話なんだ。 姫はこのゲーム性を理解してて、イントロ部分で手を緩めるから、そこで何とか持ち直すんだけど、歌が始まるとまたイジられて、大爆笑を巻き起こし、なんとか1曲を歌い終わったアミちゃんは、 全力坂のエンディングか?! って位、息を切らしてソファーに倒れ込んでた。 そんなアミちゃんを横目に、姫が歌い、マサヤ…
今回はコラム回です。 みんなの周りにどんくさい人は、居るだろうか? 自分かも知れないって思ったり、何人か頭に浮かんだって人が居ると思う。 世の中には、何かと行動が遅く、物事を効率的に考える事が苦手な人が結構居るんだ。そう言う人達は社会から、望まずしてどんくさい人認定されている。 更に、どんくさい人々の一定数は、ある程度自覚しているんだ。 自分かも知れないって思った人は、ちょっと俺の話を聞いてくれ。 何人か頭に浮かんだって人は、その人と関わらざる負えない立場なら、その人に助言すべき、魔法の言葉が有るんだ。それは とにかく最初に優先順位を考えてから行動せよ。 コレで有る。 極論で最適解を述べよう。…
その罰ゲームとは!? マサヤとマサヤ推しの女の子のアミちゃんは【アレね】って感じで意思疎通が取れてる感じだったんだけど、俺と姫は全く分からない状態で、【まぁまぁまぁ】みたいな感じだった。 俺の歌終わりで1個に辛子が大量に入った、ロシアンたこ焼きがスタートしたんだ。 そのロシアンたこ焼きは6個入りなんだけど、4人で6個は1、2番目がまぁ不利なんだよ。 とにかく俺は腹が減ってたし、新人の役目だと思って1番で1個食べたが、セーフ。 そして女の子を立てる為にマサヤが次に食べてセーフ。 さぁ。 次は1番ノリノリのアミちゃん。 爪楊枝で1個刺して、食べた… 暫くして、我慢してたんだろうけど、涙がボロっと溢…
暫しマサヤのテーブルで盛り上がっていると連れの女の子が来店し、無事指名を入れて貰った。 この時点で、約半数のホストがランキングボードに1票を積み重ねた。 とりあえずの1票にほんの少しだけ安心したが、目標は最下位を取らない事。 しかも自分の力では何も得ていないと言う現実を忘れちゃいけない。 俺はマサヤとお友達2人に、せめて楽しい時間を提供しなくてはと思い、体を張って馬鹿をやって、酒を飲んだ。 そしたら連れの女の子【例の如く名前を覚えれないから、姫って呼んでた。そしてガチの新規客】が思いも寄らず俺を気に入ってくれてさ。 マサヤと2人で、仕事終わりで合流するって約束になったんだ。 この店は人気店でい…
とりあえずホール仕事をしつつ、ヘルプ【先輩ホストのサポートでテーブルに付く】を何件かこなしていると、フリー客の初回荒らし風の女の子2人組が来店したのが見えた。 俺としては絶対にそのテーブルに付いて、あわよくば指名を貰いたい! その思いとは裏腹に、1番ゴミ歴が長い先輩ホストと、アキラがその2人組に付いたんだ。 恐らく白が考えてくれてて、ゴミから優先的初回に付ける様にしてるんだと思った。 俺はヘルプをそれとなくこなしながら、アキラのテーブルをめちゃめちゃ気にして見てたんだ。 それと言うのも、初回荒らしの特性に、最低金額で遊んで指名もせず、時間が来たらスグに帰ると言う性質が有るからだ。キャバクラで言…
ショウは、前々から白の人を食った態度が気に食わなく、オーナーの弟と言う事も有って、生意気で嫌っていた様だ。 そして、指名本数は白を上回っている為、自分こそがナンバーワンだと見せつけたかったのだ。 この指名ランキングでも、絶対に自分が優勝する自信が有るからこそ、事前に100万を用意し、白のお株を奪おうと思っていたらしい。 白「おぉ。カッコイイじゃんショウ。頑張ってトップ取ってよぉ。」 「おーいみんな、ショウが大サービスでもう100万追加してくれたぞぉ。」 「結構な大金じゃん?その分来店数も期待してっから頑張ってよぉ!」 そんなショウの煽りには全然乗らない白。 その性格からか、余裕たっぷりに楽しん…
まず、この店のナンバーワンはSLAM DUNKで言う翔陽の藤真みたいな、プレイングマネージャーの白だ。 頻繁に接客には出て来ないものの、太客をしっかり抱え、客単価がめちゃめちゃ高い。それもほとんどがマダム層だ。 いわゆる会社の経費や、親の財産、旦那の稼ぎを、巧みな話術と絶妙な気配りでそっくり店の売上に変える、魔法使いみたいな能力者だ。 それとは対処的に、クズの王道みたいなナンバーツーが居るんだ。 その名はショウ。 このショウ。売上だけ見たら白に劣るが、指名本数は断トツのナンバーワンなんだ。 そして彼は、風俗嬢専門と言っても過言じゃ無いほど風俗の子を抱えてる。 俺が後にモメて、辞めるキッカケにな…
白「よーし、みんな集まれぇ」 「今日から1ヶ月で、指名本数ランキング付けて、トータル1位には賞金100万の指名レースやるよぉ!!」 「フォワードもゴミも関係無し。とにかく本数取ったモン勝ちだ。」 「但し!!ゴミは不利だから特別に、場内貰ったら2ポイントだ。その他はぜーんぶ1ポイントだよぉ」 店内がどよめいて、みんな鞄の中の札束に目が釘付けだ。 白「みんなビックリしてるけどこの札束は偽物だよぉ」 「ランキングボードの横に景気良く置いてあったら、お客の目も引けて、派手でおもしれぇーだろぉ!」 「後、今回のランキングは俺は参加しねぇから、絶対誰かが100万ゲット出来るよぉ!気合入れて頑張れぇ」 一同…
コラム回です。 社会人になってから、改めて勉強する事は少ない様に感じないか? それは真っ赤な嘘だ! 社会人になってからは勉強しかしてないと思って良い。 正しい敬語の使い方、書類の作り方、接客の常識、お金の知識。一般的教養。 常に知らない事に遭遇するのが社会人の日常生活なんだ! 俺は、社会人力blogを書く上で、本当に書きたい事が有ったんだ。 それは、サラリーマン経験が無い社会人は、社会人としてレベルが1つ低い位置にいる。 と、言う事だ。 面と向かって誰もそんな事は言わないと思う。コレを言うと、何かと波風が立ってしまうからだ。 ふざけんなって声が聞こえて来そうだが、コレは世の中のシステム上、必ず…
続けて店内の清掃をしていたら、チラホラ先輩ホストが出勤して来て、賑やかになって来た。 何だかみんな、ソワソワしてる様に見えたけど、気のせいかな?! そこにマサヤも出勤して来て、俺の元にやって来た。 マサヤ「よー。どうだ?昨日はマリ姉の新人遊びだったんだろ。うまくやったか?」 マサヤは、俺をこの世界に引き込んだ張本人で、アレやれコレやれと言って来るけど、何だかんだ俺の心配をしてくれる。 俺は昨日の状況と、白と話した内容を掻い摘んで話した。 マサヤ「俺は売掛の回収しなくちゃいけないからお前に色々面倒掛けるけど、飲み込み早いし、結構この仕事向いてんじゃん?」 「白は上がってくる奴は可愛がるけど、下が…
過去のコラム系記事を、伝えたい内容を加え、分かりやすく添削しました。 新社会人【社会人5年目位まで】の教科書として、見てくれたら必ずタメになると思います。 是非に( ´∀`)
色んな事情で風俗で働いている人がいると思うけど、好きでやってる人なんてそうそう居ないよな。 そう言う人程、色んな面で満たされない思いが有るんだと思う。 マリサさんも多分そんな感じて、少しでも精神的、肉体的に満たされたくて、男を求めて居るんだ。 だから、満足させてあげなきゃ。 なんだか文章にすると生々しいからアレだけど、果てたいって事なんだろう。 その為に白は魔法の薬をくれたんだ。 答えが分かって、早く白が戻って来ないかなぁと思いながら、完璧にトイレ掃除を済ませた。 そこにちょうどアキラが出勤して来たんだ。 この、アキラって奴。 ホスト業界では珍しく無いんだけど、寮生活をしてるんだ。 店から15…
俺は思い切って白に聞いてみた。 俺「ホストで成功するにはどうしたら良いですか?」 白「お前が成功?2日目の奴が何言ってんだよ。さっさと掃除しろぉー」 俺「掃除はすぐにやります。なんかこう、アドバイスが有ったらお願いします!」 白「そうか。昨日マリサがなんで朝居なかったか考えたら成功するんじねぇかなぁ」 俺「朝居なかった理由ですか。」 白「ソレを考えたながら掃除でもしろよ。 分かったら夕方もっかい来るからそん時に教えてよぉ」 「じゃあねー♪」 そう言い残して白はどっかに行っちゃった。 事務所は鍵が掛かってるし、高価なお酒もショーケースに入ってる。 店内から持ち逃げ出来るとしたら綺麗なグラス位か。…
なんで白が昨日の事を知ってるんだ?! 俺の行動を監視してたのか?? そんな訳無いよな。 そんな事して何になるんだ。 あまりに気になるから、白にしつこく聞いたら、種明かしをしてくれたんだ。 マリサさんは超常連で、しかも新人食いで有名な人なんだって。 と言う事はアキラも?? そして、1日かけて品定めして、評価を白に伝える流れになってて、その見返りに、次回の飲み代の半額を白が負担するんだって。 更に白が教えてくれたんだけど、これにはホスト独特の理由が有るんだそうだ。 俺がこの業界に入るキッカケになった【姫】の友達マサヤ。 このマサヤが陥っている状況を覚えてるかな? 女の子の売掛【飲み代のツケ】を沢山…
俺はどうしても真っ直ぐにマリサさんを見る事が出来ずに居たけど、少しして決心した。 マリサさんを抱き上げ、その勢いのまま激しく求め合った。 暫く【濃厚接触】をして、全てに解き放たれた感じがした。 そして、ひとしきり終わったらまた頭がグルングルンして来て、会話もそこそこに、直ぐ寝てしまったのだ。 翌朝、10時位に目を覚したら、1人だった。 マリサさんが居ない。 状況が良く分からないまま、前日の事を思い出しながら、もう一度シャワーに入った。 記憶はしっかり有る。 濃厚接触も覚えてる。 その後は直ぐに寝てしまった。 それも覚えてる。 何か悪い事をしただろうか。 モヤモヤしていても連絡先も分からないから…
フロントで選んだ部屋に入ると、薄暗く雰囲気が良くて、独特のアトラクション的な要素に気持ちが盛り上がった。 昔のラブホテルは、部屋の片隅にゲーム仕様のパチスロ機なんかが良く置いて有ったんだ。 俺は親父の影響で根っからのパチンカスなんで、そこに有った【獣王】って言う今じゃ伝説のスロット機に被り付いちゃってさ。 酒も大分入ってるんで、マリサさんに獣王の楽しさを熱弁しながら20分位打ってたんだ。 マリサさんは「うんうん」って聞いてくれて、多分意味なんか分かってくれて無いんだろうけど、嫌な顔せず隣にチョコンと座って見ててくれた。 程なくしてボーナスを引いたけど、残念ながらサバチャンは入らなかったな。まぁ…
俺「俺も疲れたんで、そろそろ帰りましょうか。送りますよ。」 俺はマスターにお会計をお願いした。 今日会ったばかりのマリサさんだけど、お店で12万も払ったんだ。 この短い間で、楽しい時間と共に沢山の勉強をさせて貰ったし、このBARの飲み代位は俺が出そうと思ったんだ。 そしたらさ、 マリサ「トオルちゃんはお供なんだからお金なんて払わくて良いのよ。マスターご馳走さまね!」 ってカードでお会計を済ませちゃった。 なんて良い女なんだ。 俺はマリサさんの見た目は全然好みじゃ無いんたけど、現実をしっかり見てる所や、切符の良さや、【お供なんだから】って表現の奥に見える、絶妙に気を使わせない配慮って言うのかな。…
マリサ「そんな嘘付かなくても大丈夫よ。 ホストなんかと本気にならないから、楽しい時間を共有出来たらそれで良いの!」 こんなに若くても凄く大人な人が居るんだ。 前の会社の30オーバーのアホな先輩なんかより、マリサさんの方が世の中を知ってるし、人生への覚悟を感じる。 白と良いマリサさんと良い、今まで接して来た俺が知ってる周りの大人なんかより、数倍大人に感じたんだ。 自分の中の狭くて小さい世界がグングン広がって、この頃に 【物事を多角的な視野から見る】 ってスキルが手に入った気がするよ。 マリサさんはノー天気な部分と、凄く現実的でしっかりしてる部分の2面性を持ってた。 RPGで言えば、遊び人と僧侶を…
白に背中をバン!と叩かれて勢い良く事務所を飛び出した。 店に出るとアキラが横目に見えたけど、相変わらず拭き掃除してたな。 階段を駆け上がって、マリサさんと手を繋いで、歩いて5分位で結構渋めのBARに着いた。 俺は酒は好きだけど、もっぱら居酒屋か宅飲みがメインなんで、BARで飲んだ事は何回かしか無かったんだ。 マリサさんは結構テンションが高くてさ、BARに入って直ぐに【ウェーイ!】みたいなノリだったんだ。 マスターは30位の顎髭が似合うかっこいい人だった。 マリサさんの友達らしく、マリちゃん今日は随分と飲んでるね。酔っ払い過ぎて彼に引かれない様に気をつけないとな? みたいな事を言ってたな。 多分…
マリサさんの見た目は、26位でスリムなんだけど古風な日本人って感じで、顔が地味でけして美人では無いんだ。 でも愛嬌が有って人当たりが良いから、俺も悪くは無いと思ってた。 俺は流石に店ではヤバいと思って、マリサさんの手を握って恋人繋ぎでやり過ごしたんだ。 これはキャバクラでお触りするオッサンをいなす為に、キャバ嬢が良くやるから知ってたテクニックなんだ! そんな感じで結構酔ってテンションが上がって、3時間位経っただろうか。 マリサさんが友達がやってるBARに行こうって言って来たんだ。それは初のアフターのお誘い! 俺は始めての事で嬉しくて、でも行って良いのか良く分からないから、マサヤに聞きに行ったん…
マリサ「お金貰ってここに居るって事は、あなたはプロなの。ここはホストクラブなんだから、プロなら自分がナンバーワンだって言う気持ちでお客を楽しませる接客しなさいよ。」 マリサ「私は、そう言う意味で今はあなたがナンバーワンって言ってるのよ。」 ズギューン。 である。 その時俺は若かったし、仕事とは?って事を真剣に考えた事も無かった。 小学校だか中学校の道徳の授業で、職業に貴賎はないって言葉を教わった記憶が有るんだけど、その時に俺が思った事は職業には貴賎がハッキリと有る。だった。 俺は少しひねくれた考えをしてるのかも知れないけど、スポーツ選手、政治家、芸能人らの日の当たる職業と、土木作業員、警備員、…
それに気が付いた俺は、なるべく白の目に付く様に仕事をする様になった。 その日は白の接客を見つつ、ホール仕事を教わりながら過ごして居たら、1時間位で初回荒らしの2人組にヘルプで付いたんだ。 昨日の失敗から、何とか盛り上げるけど、ほとんど飲まずにその場をやり過ごし、2組目に1人で来ていた風俗嬢に付いたんだ。 その人は結構な常連らしく、とにかく店に居るホストの指名をどんどん変えて、派手に遊ぶのが生き甲斐!みたいな人だったんだけど、俺が4人目の指名で呼ばれたんだ。 付け回し担当から、 「昨日入った新人なので、マリサさんの新人教育お願い致します。」と紹介され、テーブルに付いた。 俺は1人で接客に付くのは…
その日、遂に現状の目標が出来たから、まずは白に少しでも気に掛けて貰える様にならなくては。と思ったんだ。 白の能力を自分に取り込むには、本人に近づき、学ばなければ行けないからだ。 それを実行するには幾つかの方法が有る。 1、ホストとして実績を出す。 2、可愛い奴と思われる。 3,とにかく目立つ。 まずは1の【ホストとして実績を出す】は、絶対にすぐには出来ず、時間が掛かる。 お客様を沢山抱えて、売上をどんどん上げて、店に貢献出来た時にやっと達成出来るので、中々難しい道だ。 次は2の【可愛い奴と思われる】は、今すぐ取り組めば、小さい結果ながらも早く達成出来るかも知れない。 結構セコい方法だけど、具体…
久しぶりのコラム回です。 人生とは何なのだろう。 人の生きる道とは十人十色な訳で、たまたま人間に生を受けただけの生物に過ぎない存在だ。 その人の生物たる行いに、倫理を持つ事なんて個人にはなんの関係も無い。 世の中の偉いとされる奴らが作った、人間とは?を律する物差しが法律で有り、倫理なんだ。 野垂れ死にする人も居れば大きな成功を手にする人も居る。 俺は何が成功か?って世の成功者に聞きたいんだ。 金や地位や名声が成功なら、それに焦点を絞って努力するかも知れない。 そう教科書に書いて欲しい。 個人的に思う成功は、一定の期間【感覚】で心満たされる事と解釈している。 美味いものを食う。楽しい遊びをする。…
その日の初来店客はキレイなマダムだった。 白のお客様だ。 白は滅多に接客には出て来ないんだけど、さすがは白のお客様。装飾品とかがいちいち高そうで、めちゃめちゃお金を持ってそうな見た目をしている。 俺はどんな人なのか興味が有ったから、グラスを持って近くに立って、話を盗み聞きしてたんだ。 そしたら、世界情勢から政治の話、エステの話から、最近の話題のスイーツの話まで、白はしっかり抑えてるんだ。 俺は白の年齢は聞いた事が無かったけど、多分この時27〜28位だと思う。 この人は始めて見た時の印象が凄すぎたから、【姫の友達ホストのマサヤの腹を、綺麗なフォームで蹴ってた】オーナーの弟だし、権力だけで上層部に…
そうこうしてたら2時間程経過し、頭痛も少しはマシになったので、スーツを取りにクリーニング店へ。 少しスロットを打ちたかったけど、そんな時間的余裕は無かったな。 ビシッと戻ったスーツを着込んでも、ヘアメイクは自分では出来無いので、まずヘアメイクスタジオへ行き、そのまま店へ出勤した。 今日は少し早く着いて、すぐさまトイレ掃除を開始した。 少し遅れてアキラが来て、店内の掃除をしてた。 こんなんが5日も無給で続くのかと思うと、重たい気持ちになったが、なんだかその時はあまり嫌じゃなかったんだ。 キレイな身なりをして、女の子と飲んで騒いで、それがお金まで貰えるなら結構悪くないのかなって。 まぁ仕事も無いん…
その日はかろうじて意識は有るけど、どうやって帰ったのかよく覚えてないんだ。 時期的には夏場で、エアコンも付けずに寝てたらしく、暑くて汗だくなのと、気持ち悪さで目が覚めた。 起きたら13:00時位で、俺は2日酔いなんてほとんどした事が無かったんだけど、 【頭の中にサーキット場が有るんか?】 位、何かがグルングルン回ってるんだ。 気持ち悪さでトイレに行ったら、 【海辺に佇むカップルか?】 って位、トイレと肩組んでたよ。 そして 【胃の中にミツカンの工場でも有るんか?】 って位、酸っぱい奴を大量にリバースして、汗が気持ち悪いからシャワー入ったら、少しスッキリして、前日の事が少しずつ思い出されて来たん…
白「おい、お前マサヤから説明聞いてねーのか?」 「後はマサヤから聞いとけよぉ〜」 白の言ってる事が全然分からない俺。 マサヤは女の子と電話してて、この後飲み行こうよ?みたいな話してるみたいだったけど、ここを逃したら聞けないので、電話してる横でジタバタしてた。 そしたら約束が済んだみたいで、電話を切って面倒臭そうに説明してくれたんだ。 まず、初回のお客様に付いた時の、ホスト側のボトルは自腹だと。 俺は初接客の初回荒らしの時にシャンパン3本。 風俗嬢の時に2本飲んでるけど、それはお客様負担。 最後の好みの子に付いて、めちゃめちゃ頑張って3本飲んだけど、初回だったからこれも自腹。 要はボトル6本×4…
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