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  • ハナヤサイ

    小学校の三年生の頃には我が家の食卓にこのハナヤサイが乗っていたと記憶している。和名をハナヤサイカリフラワーのこと。真っ白なうじゃうじゃした花のようなそして口に…

  • 北鎌倉で

    (こなし)と(練り切り)という和菓子の基本のことなど全く知らない男が和菓子屋の企画を任された。 今から考えるととんでもないこと長い間修行された職人さんに申し訳…

  • 微生物とシュークリーム

    昭和63年に当時勤めていた会社の社長より7日間の研修が命じられた。 微生物を使った新しいビジネスに関するものだという。 地球資源を人間の欲望のまま際限なく使い…

  • ポン菓子に群がる

    あの爆発音は怖くて近くに寄れなかった。 平屋である我が家母の実家は二階建てムラの外れの旧道にトンネルをつくる工事の間の数年間相川からのバスの終着は私のムラ祖母…

  • シアトルでクロクチ喰らう

    (クロクチ)と呼んでいたのは佐渡島の父たち。ムール貝は外来種のムラサキイガイの類であろうがこのイガイは日本沿岸の在来種。 父は、カメの手、このクロクチを総称し…

  • 虎魚(おこぜ)

    今では高級魚として名高いトラウオと書いて虎魚。背ビレに毒を持つ刺されると痛みと腫れが続く怖い見た目も不細工極まりないオコゼ中でもオニオコゼはまさしく鬼!小さい…

  • バターご飯

    なんとも言えない味。こんな旨いものがあったのか?ねっとりした中に醤油がうまく絡み合って米粒を包み込んで口の中に広がる。熱々ご飯に一切れ。溶けてゆくー溶けてゆく…

  • 鰯が飛び込んできたー

    老いも若きもバケツを持ち出し網を持ち出し波打ち際に駆けてゆく。そんな光景が昭和の頃佐渡島の浜で頻繁にあったイナダや鰹、マグロなどに追われてもう錯乱状態の鰯の群…

  • 甲冑 鎌倉海老

    さてさて、鎌倉海老って?昨今、鎌倉野菜なるものが東京では一つのブランドになっているらしい。 京野菜、加賀野菜などなど原型種を保存してその復活をしている。 昔は…

  • 木の芽和え

    父が農協の組織替えで佐渡島の北部の外海府を離れたのは昭和60年の頃島の中央の国仲に宿をとり数年間一人住まいであった。 父の性格からして人懐っこいわけ隔てなく如…

  • 忙しい男らー

    父が亡くなって30日も過ぎないころ四つ離れたムラで割烹旅館をしている店主の息子が(おいちゃんが昨日夜白い馬に神主の装束で寄って行った)(らちかん、忙しゅうて)…

  • ササゲの煮豆

    平安時代の書物にささげが大角豆と記されている古くから食されたようだ。莢(さや)が上を向いて何かをささげるような手つきからこの名前がついたとか所説あるようだ。 …

  • アワビの真珠

    沖合いから一艘の薄い緑色の船が戻ってくる。 笠をかぶっている紛れもない父の舟家族がみな海岸で待つ満面の笑みと黒い顔そして白い歯の父。舟を家族が引き上げるが重い…

  • 猛毒も微生物の前では

     明太子もたらこの塩漬けも知らなかった時代に我が家の食卓に上っていたもの一口食べたら死んでしまう猛毒のテトロドトキシンたっぷりの(フク)の卵巣の糠漬け。 元々…

  • 缶詰の熟成

    1804年に瓶詰の保存食品の開発に成功した二コラ・アペールはフランス人。 ナポレオンの軍用保存技術の公募に当選を果たした人物その後に缶詰というものが出現。 フ…

  • 波の花と白菜の漬物

    中学校に通うには徒歩で約20分冷たい海風が吹き海は荒れる日本海を横目にただ黙々と歩くしかない。 風に煽られて海から飛んでくる波の花洗濯の時の泡のような大きさの…

  • なめぜえ?

    なめ味噌という類のものは地方には数多く散見される。 おらが故郷おらが家のどれも郷愁をさう懐かしい味である。 かくゆう佐渡島にもそんな味噌があるらしく大豆、大豆…

  • テイ!

    玄関前に鉢巻姿の父親大きな(テイ⇒佐渡弁で鯛)をぶら下げての(どや顔!)その横にいるのがたぶん私であろうが身の丈とほぼ同じ大きな鯛。 80センチはあろうか赤い…

  • 沢庵のかくや

    (かくや)という漬物があることをご存じだろうか? 早い話しが古漬けを刻んだものをそう言っている。 基本は一晩塩を抜くように水にさらし少量の醤油を足して味を調え…

  • 堅い煮豆

    昭和の時代は悪ガキが闊歩した。寒かろうが暑かろうが台風が来ようが気にしないで山や海、野原で何かを見つけ悪さをしていた。 農耕的意識より悪ガキには狩猟的で先ずは…

  • 田麩は苦手

    食の世界に身をおくものとして苦手はあってはならないが実は田麩は正直苦手にしている。 小さいころから寿司太巻きにはこの厄介なおどろしい程の色をしたヤツが入ってい…

  • 箱膳と作法

    その家は七人の家族がいた。老夫婦は皆が座卓で食事をしていたが別席で箱の上に茶碗とおかずをのせて食事をしていた。確かに座卓は六人しか座れないし一つの席はお櫃と味…

  • カロは煙もくもく

    (だ・ら・ど・ろ・で・れ)がまったくもってあいまいな佐渡弁のなかで(カロ)というのがある。 もしかして(家路)という漢字をあてたら(いえのみち)なら庭確かに庭…

  • 川の字のお多福

    悪ガキ三兄弟が川の字に並んで布団に収まってしまった上から順にどういうわけか患ってしまったお多福かぜ。 もちろん小学校には行けない耳の下がぽっこりと痛い痛い。 …

  • Cha

    どこの家もそうであったかのように佐渡島の父も生前客人が家に来ると(ちゃを呑んでゆけえー)と煎茶を必ず自分で入れて供していた。 茶道具も自分の見立てで買っていつ…

  • バッキンものの姫サゼ~

    (見つかったら罰金ものらえー)サゼ~とはサザエのこと。村のひとに言われそうな小さなサゼ~トコブシとは違いサゼ~はこれから立派に成長するのだからすまんすまんの気…

  • 二見を想う

    立春が過ぎれば暦のうえでは春。 弥生三月。男ばかりの家に一人だけの女が母我が家では桃の節句の記憶はないのである。 唯一その日は母だけあのいまいましいデンブを散…

  • 平和な佐渡島とタラ戦争

    佐渡島では干したタラをカタセと呼んでいる。 ホンタラよりむしろスケト(スケソウダラ)の加工品をいう場合が多いのであろう。 カタセは塩蔵乾燥であるが比較的塩はき…

  • 寒の鯖と味醂干し

    寒の鯖は実に旨い。 七輪にのせて塩焼きにするときのしたたり落ちる脂で煙が出る火もでる。 何といえない香ばしい匂いでたちどころに台所は煙たくなるが食欲が増すこと…

  • 異変!ナンロキがいない

    (今年はなー、ひっとつもおらんよ)佐渡島の母からの電話である先日岩海苔を摘んだ時に私の好物のナンロキ(たまびき)を探してくれたが毎年たくさん岩の上にいる巻貝が…

  • 皿鉢料理

    すっかり高知県の郷土料理として知られた皿鉢料理(さわちりょうり)。 元々は農耕儀礼としての祈願祭や収穫祭に神様にお供えした素材を使い神事に参加した人たちと共に…

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佐渡島の風土風習料理を記します
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