同じ道場の方からご紹介を頂きご依頼がございました。作業内容は,第一に曲がり直し,鞘製作。それに付随して合わせ鞘(既製の替え鞘)と研ぎ直しも行いました。最終組み立てで行った鍔のガタ直しはサービスさせて頂きました。曲がり直しに伴って,研ぎをし直す事により,より細かな形状の修正が出来ます鞘を製作する際にこの微細な修正が大切になってきます。研ぎの状態も,刃紋が見えにくくなって来ていましたので全体を化粧しなおす事によって鑑賞もより楽しめるようにレストアが出来ました。柄は革巻きで丁寧にご使用されていた為、今回は手を付けていません。まだ数年間は使用に問題ないと思います。既製の合わせ鞘は初期段階でガタがあったのですが加工でぴったり納まっています。塗はともに黒石目塗で、栗形の形状や鐺の形状でしか判別がつきません。より一段とスムーズに納刀出来るのは本造り鞘の方ですが稽古であれば合わせ鞘でも良いでしょう。本造りの鞘は刃側に補強が入っています後加工で一回は延命措置(修理)がきくのでより長く使用していただけます。残念ながら合わせ鞘は消耗品です。予定納期より三週間ほど前倒しして完成できました。製作事例として紹介さ