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ある整形外科医のつぶやき hirochinn.work

整形外科外来と患者さんとの壁を取り除くためのブログです。 整形外科医として30年以上の経験をもとにできるだけわかり易くお伝えします。どうかよろしくお願いいたします。

ひろくん
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2020/11/22

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  • 微量ミネラル欠乏症

    今回は、微量ミネラル欠乏症について考えてみたいと思います。これは、2021年6月号の日本医師会雑誌の特集記事より抜粋したものです。 我々臨床医にとって微量ミネラルという言葉自体あまり馴染みがなく、鉄欠乏性貧血やヨード欠乏による甲状腺腫くらいの疾患しか思い浮かびません。筆者も皆さんと一緒に勉強していきたいと思います。 微量ミネラル欠乏症とは? ヒトの体はすべて元素で構成され、地球に存在するほとんどすべての元素がヒトの体内に見出されます。 それらは大きく分けて多量元素と微量元素(微量ミネラル)に分けられます。 微量ミネラルは、ヒトの体の全重量のうちわずか0.02%を占めるにすぎませんが、生体内では…

  • ウィズコロナ

    drhirochinn.work 前稿に続いてゼロコロナ・ウィズコロナについてもう少し考えてみたいと思います。 果たしてゼロコロナは実現できるのでしょうか? まず次期冬期オリンピックが開催される中国はどうでしょうか。 「ゼロコロナ」の呪縛から逃れられるか中国の政策に見るナショナリズムの変化2021年10月22日 business leaders square wisdomhttps://wisdom.nec.com/ja/series/tanaka/2021102501/index.html 中国では政府の厳格な移動制限などの措置によって、2020年半ばには国内の新規感染がほぼ抑え込まれ、事実…

  • 各国のワクチン接種率、ワクチンの種類、感染者数の推移とマスク着用率

    筆者は昨今の感染者激減の理由を探るべく、色々検索しています。ウイルスそのものは大きく変わっていないので、やはりワクチンとマスクの着用などの個人の感染対策の結果なのかと考えられます。 そこで各国のワクチン接種率、ワクチンの種類、感染者数の推移とマスク着用率を調べてみました。 https://ourworldindata.org/explorers/coronavirus-data-explorer?zoomToSelection=true&time=2020-03-01..latest&facet=none&pickerSort=desc&pickerMetric=total_cases&Met…

  • 免疫記憶

    drhirochinn.work drhirochinn.work 以前記事に書かせていただきましたが、免疫には「自然免疫」と「獲得免疫」があります。自然免疫はヒトに先天的に備わっているもので、病原体が体に侵入してきた際に働きます。 免疫記憶とは、1度感染したことがある病原体に再び感染した場合、1度目よりも早く病原体を攻撃する機能のことです。以前は病原体への感染を記憶するのは獲得免疫だけだと考えられていました。しかし、最近では自然免疫の活性化が記憶されることも明らかになってきました。このように、免疫反応において、従来免疫記憶は獲得免疫のみに存在するとされていましたが、自然免疫の一部にもエピゲノ…

  • 第6波に向けて

    コロナ感染者の急減に関して、明確な理由を指摘できる専門家は一人もいません。 drhirochinn.work 非常に好ましい状況にはありますが、その理由がはっきりわからないというある意味恐ろしい状況にあります。 ワクチンサイドから考えるのにあたって一つの論文が出されました。 The Lancet Journal記事 398巻、10309号、P1407-1416、2021年10月16日米国の大規模な統合医療システムにおける6か月までのmRNABNT162b2 COVID-19ワクチンの有効性:後ろ向きコホート研究サラ・Y・タルトフ博士 ら公開日:2021年10月4日DOI:https ://d…

  • ポリファーマシー

    臨床医にとって薬剤は、病気を治療する重要な武器の一つです。 患者さんの今の痛みを和らげ、苦痛となっている症状を低減させ、将来予想される疼痛に対して予防的に必要となる薬剤もあります。 臨床医は、基本的な薬の薬効、用量、使用法、副作用などの情報を薬品会社、その他から得るとともに、実際に患者さんに慎重に処方した結果、その薬効や問題点などを学習していき、次の処方につなげるという行動を日々繰り返しています。この面で日々の臨床経験の量が治療の質に大いに影響してくるものと考えられます。 「ポリファーマシー」 近年この医薬品使用において「ポリファーマシー」という問題がよく叫ばれるようになりました。この言葉は、…

  • インフルエンザワクチン

    筆者の勤務するクリニックでも今年のインフルエンザワクチンが入庫し、予約の受け付けが始まりました。 昨年はほとんど流行がなく終わりましたが、今年はどうなのでしょう。昨年は流行がなく人々の免疫が低下しており、今年は危ないというようなことが言われていますが、もっと正確な予測はできるのでしょうか? 少し考察してみました。 CDCディレクターのロシェルワレンスキーは、「昨年は、COVID-19パンデミックの際に実施されたマスキングや物理的距離を置くなどの予防策が功を奏し、インフルエンザ患者は非常に少なかった。2020年3月以降、インフルエンザウイルスの活動が控えめになっていることから、CDCのインフルエ…

  • covid-19ワクチン接種およびSARS-CoV-2陽性検査後の血小板減少症および血小板減少症のリスク

    最近、ChAdOx1 nCoV-19(Oxford-AstraZeneca)ワクチン接種後の血小板減少症が、デンマーク、ノルウェー、ドイツ、オーストリア、および英国で報告されました。これにより、いくつかの国は、利益がリスクを上回らない可能性があるという理由で、ChAdOx1nCoV-19の使用を制限するようになりました。米国は、Ad26.COV2-S(組換え)ヤンセンワクチンに関連する同様のイベントを報告しており、その結果、展開が一時停止しました。米国の研究では、SARS-CoV-2感染に関連する脳静脈洞血栓症(CVST)のリスクは、BNT162b2 mRNA(Pfizer-BioNTech)…

  • ワクチン接種後の心筋炎3

    スウェーデン、若年層へのモデルナワクチン接種停止10/7(木) 1:37配信 ロイターhttps://news.yahoo.co.jp/articles/33b543404cf46883666c8547d63b8341ba07dcfb スウェーデン、デンマーク、フィンランドがモデルナワクチンの心筋炎の有害事象のために、デンマークは18歳以下、ほかは30歳以下の接種は停止したようです。 drhirochinn.work drhirochinn.work 日本ではどうなっているのでしょう。 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vacci…

  • ワクチンブースター3

    drhirochinn.work この記事の中で「追加免疫の必要性または追加免疫のタイミングに関する決定は、適切に管理された臨床データまたは疫学データ、あるいはその両方の注意深い分析に基づいて行う必要があります。」と書きましたが、この答えになるようなデータが2件発表されました。 原著BNT162b2Covid-19ワクチンに対する免疫液性応答の6か月間の衰退2021年10月6日 DOI:10.1056 / NEJMoa2114583 結果この研究には4868人の参加者が含まれ、3808人が線形混合モデル分析に含まれていました。IgG抗体のレベルは一定の割合で減少しましたが、中和抗体のレベルは最…

  • 認知症リスク

    「認知症」とは,「いったん正常に発達した知能(脳)に何らかの原因で記憶・判断力などの障害が起き,日常生活がうまく行えなくなるような病的状態」を言います。原因としては「アルツハイマー病」や「脳血管障害」によるものが多く,高齢者の方に多く見られますが,単なるもの忘れとは違って,れっきとした脳の病気です。 認知症の理解茨城県 ホームページhttps://www.pref.ibaraki.jp/hokenfukushi/chiiki/ninchi/ninchishou.html 認知症の主な初期症状同じことを何度も言ったり,聞いたりするようになった置き忘れやしまい忘れが目立つようになった蛇口の閉め忘れ…

  • 第5波終息の理由は?

    新型コロナウイルス感染症において、第5波はほぼ終息し緊急事態宣言も完全に解除されました。 しかしこのだれも予想しなかった、急激な感染者減少の理由の解明なしでは、今後発生すると思われる第6波を防ぐことは到底不可能です。 急激な感染者減、なぜ?要因分析できず…冬の「第6波」警戒9/28(火) 9:50配信 西日本新聞https://news.yahoo.co.jp/articles/d3d2174bdfe1fa5ac2b7c0f08ea88323a22c5dc0 「感染状況は急激に下がっている。よく分からずに減っているということは、また増えてくる可能性も十分にある」。厚生労働省に新型コロナ対策を助…

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