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夏川夕の作家生活 https://natsukawayu88.hatenablog.com/

歴史と異文化をテーマに小説を書いています。電子書籍にて出版予定。 ブログは小説の進捗状況のほか、歴史解説や読書感想なども書いています。 歴史は日本史が専門、本はなんでも大好きです。

夏川夕
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2020/11/16

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  • 感謝すべきことは数あれど、此度は徳川慶喜様へ

    こんにちは。 夏川夕です。 【今週のお題】「感謝したいこと」、歴史学ではいっぱい思いつくので、何を書こうか悩みます。Twitterでもつぶやきましたが、歴史学的には、史料が残っているだけでありがたやありがたやと思うんですよね。特にテーマを決めて研究する場合、望んでいた情報が書いてある史料が見つかると、本当に嬉しいです。大学時代、卒業論文を書くにあたって、必要事項が書いてある適切な史料が見つからず、いろんな町の史料室にお世話になりました。やっとほしい情報が載っている史料を見つけたときには、「これで論文が書ける!」と安心したのを覚えています。 とはいえ、「歴史学の史料」というあまりに大きなテーマに…

  • 「鬼」の英訳を考える

    こんにちは。 夏川夕です。 昨日、語学オタクの友人と話していて、「鬼」の英訳について盛り上がりました。 私が思うに、「鬼」は日本特有の概念です。中国で「鬼」と言えば死んだ人の魂や幽霊を指すそうですが、日本の「鬼」は必ずしも命を落とした人ではありません。この「必ずしも」というのが厄介で、生きたまま鬼になった人もいれば、死んで鬼になった人もいるのです。つまり、「鬼」になるのには生死は関係ないのですね。 そんな「鬼」は、ブーム真っ最中の『鬼滅の刃』で中は、"demon"と訳されています。これは、いわゆる妖怪を英訳するときのお約束のようで、例えば様々な妖怪が登場する漫画・『犬夜叉』でも妖怪はすべて”d…

  • 執筆の苦しみ。執筆の楽しさ。キャラクター造形の観点から。

    こんにちは。 夏川夕です。 現在、時代小説執筆中です。なかなか進みません。なぜ進まないのか、その理由は単純で、キャラクターを掘り下げ切れていないからです。よく、小説を書く前にはプロットを入念に練るという物書きさんがいますが、この方法ができる人は、キャラクターのデザインがとても上手な人だと思います。私はどうもキャラクターデザインというのが一番苦手で、いくらプロットを入念に作っていても、実際その場に差し掛かると、「このキャラクターはこんな行動をしないだろうな」という違和感が生まれてきてしまい、結局プロット練り直しになります。ですから、ストーリーさえある程度頭にあれば、見切り発車で書き出してしまうこ…

  • ピザで日本通史を語ってみた

    こんにちは。 夏川夕です。 【今週のお題】「ピザ」、初めは歴史学から書くには難しいテーマだなあと思っていたのですが、ピザに欠かせないチーズに焦点を当てたとき、これはこんなふうに日本の歴史をたどれるぞ、と気づきました。 古代日本のチーズと酪農衰退 酪農復活・その背景 北海道の開拓 ピザへつながる2つの道 古代日本のチーズと酪農衰退 日本にいつ乳牛が入ってきたのかは定かではないのですが、少なくとも仏教が入ってくる以前から、古代日本では、牛が飼育されていました。ちょっと前にネットで話題になった「蘇」は、牛乳から作るチーズのようなもので、天皇への献上物になっていたようです。蘇は作るのに手間もかかります…

  • #小学生の時読んでた本を覚えてるだけ挙げる

    こんにちは。 夏川夕です。 Twitterで、こんな面白いハッシュタグを見つけました。 #小学生の時読んでた本を覚えてるだけ挙げる 小学生の私はとにかく本が大好きな子供で、学級文庫は読み切るし、図書館には週一で通うしで、読んだ本を全部を挙げるのはなかなか無理ですが、我が家の本棚に小学生の時から並んでいる本を書き出してみました。 バロウズ『火星のプリンセス』シリーズ バロウズ『地底世界ペルシダー』 ヴェルヌ『地底旅行』 ドイル『シャーロック・ホームズ』シリーズ ワイルダー『大草原の小さな家』シリーズ 壷井栄『二十四の瞳』 妹尾河童『少年H』 フランク『アンネの日記』 ゲールツ『二度とそのことは言…

  • 「日本」を書くとき、『陰翳礼讃』が教科書になる理由。

    こんにちは。 夏川夕です。 最近ライター業が忙しく、本を落ち着いて読めない日々が続いていたのですが、ようやく、短いものなら集中して読める時間ができたので、以前から気になっていた谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』を読みました。谷崎潤一郎の作品は、『卍』や『痴人の愛』などは幾度も読み返しているのですが、エッセイ風のものを読むのは初めてです。言ってみれば谷崎潤一郎本人と初めて対面したようなものなのですが、「陰」への考え方に深く共感するところがあり、幾度も読み返したい作品の一つとなりました。 『陰翳礼讃』は、昭和8年に書かれたエッセイ風の短編で、世界に名高い谷崎美の根本を見るような作品です。要約すれば、東洋の美…

  • 鍋島藩=佐賀藩の知られざる足跡

    こんにちは。 夏川夕です。 【今週のお題】「鍋」。鍋と言えば、日本史的には鍋島藩=佐賀藩ですね。佐賀藩の藩主は、代々鍋島家という大きな家が世襲していたので、佐賀藩は鍋島藩とも呼称されていたわけです。 鍋島藩=佐賀藩とはどんな藩? 佐賀藩、パリへ行く 佐賀商人・野中元右衛門 野中元右衛門を訪ねて その後の佐賀藩 鍋島藩=佐賀藩とはどんな藩? 鍋島藩=佐賀藩と聞いて、何を連想しますか? たぶん、歴史に詳しくない人なら「討幕派だっけ? でも何したんだっけ?」という感じ、少し詳しい人なら、「戊辰戦争には政府側で参加した」とか、佐賀藩出身の有名人として「大隈重信」「副島種臣」あたりが出てくるのではないで…

  • 物語に求めるもの。#このタグを見た人は好きな小説の一節をつぶやく

    こんにちは。 夏川夕です。 Twitterで、#このタグを見た人は好きな小説の一節をつぶやく というのを見かけました。タグ検索をかけてみると、色とりどりの文章! 面白くて面白くて、いつまででもスクロールしてしまいます。 たくさんのつぶやきを読んでいて気づいたのは、必ずしも物語のクライマックスの一文や、名著の名文が書かれているわけではないということ。むしろ、比較的知られていない小説の、何気ない文章を書かれている方が多いように感じます。そのうえ、どれもたった140文字に収まっているはずなのに、つぶやかれているのは、景色の美しさ、心の寂しさ、人生の喜び、恋の切なさ、ちょっとハズした世の中の見方、キャ…

  • 『もののあはれ』。「地球都市」の世界観。

    こんにちは。 夏川夕です。 私は、外国人が書いた、日本文化や日本人の物語が好きです。有名どころだと、『大君の都』や『Sayuri』とか、映画なら『終戦のエンペラー』とか。外国人の視点で見る日本は、私たちがよく知っていることでも意外な見方をされていたり、新しい発見が多くて楽しいんですよね。 Twitterでそんな本を教えてほしいとつぶやいたところ、ケン・リュウの『もののあはれ』を教えていただきました。ケン・リュウは、何となく有名な作家として聞いたことはあったけれど、本は1冊も読んだことがありません。早速、図書館で借りて読んだところ、今まで読んだことのない世界観に衝撃を受け、新しい扉を開けてしまっ…

  • 戦前の「鬼滅」映画

    こんにちは。 夏川夕です。 【今週のお題】「最近見た映画」、本当に最近観たザック・エフロンの『17 again』について書きたいのですが、【今週のお題】は、なるべく歴史学に沿って書くと決めているので、歴史学に無理やりつなげます。 さて、『鬼滅の刃』のアニメ映画が大流行ですね。順次、世界各国でも上映予定だとか。世界で人気の高い日本アニメですが、戦前の日本がつくったアニメはご覧になったことありますか? どこでどう保存していたのか、YouTubeに結構掲載されているのです。中でも、「1936 日本アニメ」で検索すると出てくる『絵本1936年』は、当時の価値観がうかがえて、非常に興味深い戦前の日本のア…

  • 1866年11月26日の天気は、晴れかくもりか、調べるべきか

    こんにちは。 夏川夕です。 現在、ブログ少なめ、仕事少なめ、小説多めを意識して日々生活しています。とはいえ、本を読んだり、部屋の片づけをしたり、新しい仕事を探したり、何となく小説に専念しきれません。 なんでかなと考えたのですが、それはどうも、私が「時代小説は正しい史実を伝えなければならない」と思い込んでいるからのようです。例えば1866年11月26日の夜のシーンを書いているとします。夜空を見上げる主人公を「月明かりが照らす」とき、その夜の月は上弦か下弦か、主人公が住む横浜の天気は晴れていたか曇っていたか、と調べなければ、私は嘘を書いているような気分になってしまうのです。 こう書くと矛盾しますが…

  • 『さようなら、オレンジ』は、表紙どおりの作品です。

    こんにちは。 夏川夕です。 岩城けい『さようなら、オレンジ』を読了しました。 同じ作者の『Masato』を読んだときより、主人公の年齢が近かったからか、よりリアルに、まるでドキュメンタリーを読んだような読後感でした。物語のクライマックスではなく、何気ないシーンでぽろぽろと涙がこぼれるのは『Masato』と一緒です。 読書メーターでほかの人の感想を少し見ましたが、やはり『Masato』と同様、人によって読み方が全く異なる作品という印象を受けました。作品がよかった悪かったというより、何に焦点を当てて読んだのか、人によって全く違うようなのです。それは、異国で暮らすことや言葉の問題について、人それぞれ…

  • 夏川夕の作家生活について

    こんにちは。 夏川夕です。 ブログタイトルが「夏川夕の作家生活」なのに、作家生活についてはあまり書いていません。なぜなら、小説執筆があまり進んでいないから。リサーチがうまくいっていないのと、ブログを書くのが楽しくて、こっちに時間を割きすぎてしまっています。 そこで、ブログを開設して2週間が過ぎたことですし、11月にも入りましたし、今日はちょうど日曜日だし、と(雰囲気的に)条件がそろった(ような感じがする)ので、しばらく小説に注力しようと思います。目標は、12月の出版です。 ブログは、とりあえず一日おきの週3更新をめどに、ちょうどいいところを探っていきたいと考えています。今までどおり、考えたこと…

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