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夏川夕の作家生活 https://natsukawayu88.hatenablog.com/

歴史と異文化をテーマに小説を書いています。電子書籍にて出版予定。 ブログは小説の進捗状況のほか、歴史解説や読書感想なども書いています。 歴史は日本史が専門、本はなんでも大好きです。

夏川夕
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2020/11/16

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  • 【青天を衝け】ペルゴレーズの館は現存するか【徳川昭武】

    こんにちは。 夏川夕です。 『青天を衝け』、いよいよパリ編に入りましたね。私は大学1年生の夏休みに、大学図書館の書庫で徳川昭武に出会って以来、ずっとこの辺りの幕府外交について勉強してきました。更に勉強した幕府外交を物語のかたちにしたくて、徳川昭武を主人公に据え、今まで2回小説を書いています。ですから今回の大河ドラマは、当然初めて見るシーンばかりなのに、小説を書くために想像していた景色に似たシーンがたくさんあって、まるで自分の小説が映像化されたように楽しんで観ています。その一方、万博会場でのJaponとRyu-Kyuの展示場所の位置関係や、ナポレオン三世との謁見の様子など、自分一人で調べたり想像…

  • 2400年のアメリカに日本人登場。E.R.バロウズ『The Red Hawk』の感想&解説

    こんにちは。 夏川夕です。 <月シリーズ>最終巻、『The Red Hawk』を読み終えました。1巻がバロウズパターンの裏返しの物語、2巻はバロウズの思想の物語としたら、3巻はバロウズの趣味全開の物語と言えます。バロウズの書く主人公は、火星や地底世界やジャングルなど、数々の世界で王者になってきましたが、<月シリーズ>では、とうとうアメリカ大陸の王者が誕生します。 今回も、どんどんネタバレしていくので、未読の方はご注意ください。 <月シリーズ>第3巻の物語 バロウズがサーガに与えた結論 バロウズの描く日本人 ひょっとしたら:あまりネームバリューがない理由 第1巻・2巻の感想&解説はこちらです。↓…

  • 時代背景を知ると面白い! E.R.バロウズ『The Moon Men』の感想&解説

    こんにちは。 夏川夕です。 エドガー・ライス・バロウズの<月シリーズ>第2巻、『The Moon Men』を読み終えました。話に聞いていたとおり、エンタメ一辺倒のイメージが強いバロウズの作品としてはかなり異色で、読者を楽しませるより、バロウズの主義主張の方に重きを置かれている作品です。第1巻の『The Moon Maid』は、バロウズパターンの裏返しのような物語でしたが、第2巻の『The Moon Men』は、バロウズパターンの<お約束>がほぼ見られない作品になっています。その理由を、物語が書かれた時代背景から考えてみました。 第1巻の感想&解説記事はこちらです。 ↓ natsukawayu8…

  • 国立歴史民俗博物館に見る、理想の博物館

    こんにちは。 夏川夕です。 先日、千葉県佐倉市にある国立歴史民俗博物館に行ってきました。以前、何かでジオラマがすごいと聞いたので、ジオラマ好きな私は一度見に行ってみたかったのです。ところがこの博物館、ジオラマもすごかったのですが、とても隅々まで気が配られていて、まるで博物館としての一つの完成形を見たようで、感動してしまいました。 私は大学時代、博物館学を少し齧りましたし、いくつかの博物館や美術館でバイトしたりもしました。また今まで、国内外の大小様々な博物館を訪れてきました。本来、博物館というのは貴重な資料や研究内容を人類のために保存・公開する場であり、人それぞれの好みはあっても、素人に優劣をつ…

  • 【中間報告】2021年の4目標

    こんにちは。 夏川夕です。 今年の松の内に、2021年の目標をこちらの記事で宣言(?)しました。 natsukawayu88.hatenablog.com 2021年も半ばに差し掛かった今、目標の達成度がどんな感じか、この記事で振り返ってみたいと思います。 (1)電子書籍を出版する。 こちらはただいま据え置きです。 電子書籍で出版というのは今でも興味はあるんですが、出版は比較的簡単にできても、たくさんの人に読んでもらうのには相当のプロモーションが必要であることに、最近気がつきました。広告方法について個人で試行錯誤するのも、楽しい作業だと思います。しかしそれより先に、まず出版社の力を借りる=出版…

  • ”闇落ち”<火星シリーズ>。E.R.バロウズ『The Moon Maid』の感想&解説

    こんにちは。 夏川夕です。 エドガー・ライス・バロウズの<月シリーズ>第1巻を読み終えました。バロウズは日本でも<火星シリーズ>、<ターザンシリーズ>、<ペルシダーシリーズ>などが有名ですが、この<月シリーズ>はネット上でもほとんど感想を見かけません。というのも日本語翻訳版が刊行されたのは随分昔で、そもそも今の日本では、書籍を手に入れること自体が難しくなっているからだと思います。私も日本語版は諦め、原書をKindleに落として英語で読みました(KindleはWi-Fiが繋がってなくても、ワンタッチで辞書が使えて便利なんです)。 そんな苦労して読んだ<月シリーズ>ですが、期待していた物語の中身以…

  • 3つの公募に挑戦して、思ったこと。これからの作家生活。

    こんにちは。 夏川夕です。 小説公募のためにブログお休みします宣言してから、ちょうど3か月が経ちました。2月の時点では、5月末までに3つの賞に応募する予定でした。現在の公募実情は、こんな感じです。 ・小説すばる新人賞 ←応募済。 ・電撃小説大賞 ←応募済。 ・このミステリーがすごい!大賞 ←未応募。 まだ3つめの「このミステリーがすごい!大賞」が未応募です。ここ数日間、この賞への応募について悩んでいました。 3つの賞に挑戦してみて改めて思ったのは、賞をとるのって大変で凄いことなんだなーということです。何が大変って、小説を商品化できるレベルで書き上げることは大前提で、それより先に、数ある公募の中…

  • 5年前の読書記録、5冊分

    こんにちは。 夏川夕です。 先日、小説すばる新人賞と電撃小説大賞に無事応募が済み、ちょっと生活が落ち着いています。落ち着きついでに昔の反故紙など整理していたら、読書感想メモが5枚だけ出てきました。日付から見るに、5年前のものです。5枚だけ取っておくにも置き場がないのですが、結構しっかり書いていてそのまま捨ててしまうには惜しいので、このブログに書き写しておきます。5年前と言えば、まだ夫とも出会っておらず、前の仕事をしていたころです。めちゃくちゃに忙しい生活だったので、吐き出し場として読書記録をつけてみたけれど、結局忙しすぎてつけられなくなった、というところでしょうか。当時から「小説を書く」という…

  • エンターテインメント小説ってなあに? 公募用小説の悩み

    こんにちは。 夏川夕です。 ブログお休み宣言中ですが、ちょっと考えたことがあり、書いておこうと思って戻ってきました。 ずばり、エンターテインメント小説の定義って、何でしょうか? 私は今、公募用の小説を書いています。公募用に、ということは、応募する賞の募集要項に沿っていないと当然ダメなわけです。ところが募集要項って、どこの出版社も、枚数や体裁はかなりきっちり定められているのですが、ジャンルの方はわりにざっくりしているのです。「推理小説」とか「歴史小説」などといった、ジャンルを特定した賞でなければ、「エンターテインメント小説」という言葉が一番よく使われているように思います。 今月末に応募締め切りと…

  • 【告白します】6月まで、お休みします

    こんにちは。 夏川夕です。 「今週のお題」【告白します】。 今回は例外に、歴史学とは関係ありません。私自身の告白です。 というか、お知らせです。告知が正しい。 実は私、公募を念頭に、小説を書いています。応募予定先は次の通りです。 ・小説すばる新人賞 3/31〆切 ・電撃小説大賞 4/10〆切 ・このミステリーがすごい!大賞 5/31〆切 それぞれの賞に対して、ずっと前からあたためていた物語があるのですが、如何せんギリギリまであたため続けてしまう性分なので、いろいろな環境を整えて、今、ようやく重い腰を上げたところです。しかしご覧のとおり、〆切は次の3か月間に凝縮されていて、わりと焦るべき状況なん…

  • 「ココアを飲んだ」最初の記録? 徳川昭武の日記の秘密

    こんにちは。 夏川夕です。 「今週のお題」は【チョコレート】。以前の 「ピザ」同様、欧米の食べ物をテーマにされると日本史学的には辛かったりするのですが、今回はむしろ楽しんで語りたい歴史があります。それには、まずお題のチョコレートを湯煎して、とろとろに溶かさなければなりません…… ココアの最初の記録? 『徳川昭武滞欧日記』 徳川昭武ってどんな人? 本当の「ココアを飲んだ」記録 日本史とは距離があるようなホットココアですが…… ココアの最初の記録? 『徳川昭武滞欧日記』 徳川昭武、と言われても、ぴんとくる人はあまり多くないでしょう。しかし、「ココア 日本史」などと検索してみると、徳川昭武の名前がい…

  • 歴史によって変わる「鬼」のイメージ

    こんにちは。 夏川夕です。 「今週のお題」【鬼】。 「鬼」については、以前にもこちらのブログで書いたことがあります。 戦前のプロパガンダ映画を題材に、西洋を「鬼」と見る日本思想について。 ↓ natsukawayu88.hatenablog.com 日本独自の概念「鬼」は、清濁併せ持つ存在。英訳が”demon”ではワルモノ過ぎない?という観点から。 ↓ natsukawayu88.hatenablog.com 今回は、歴史学の観点から、「鬼」について考えたいと思います。 「鬼」の起源 変わる「鬼」の定義 グローバル時代の「鬼」 秋田のなまはげ。日本人なら誰でもわかる、典型的な鬼のイメージです。…

  • ふるさと納税で歴史を応援する

    こんにちは。 夏川夕です。 「今週のお題」【ふるさと納税】、歴史学でどうやってやったものか考えていたのですが、ふと、歴史学的にふるさと納税するならどういう感じになるのかなと思いました。 そもそもふるさと納税とは、本来居住地に納める住民税の一部を、住民票を置いていない地域に納め、その返礼として、その地域のおいしいものや特産品、あるいは日用品などをもらい受ける制度です。普通に住民税を納めていたのでは返礼品はもらえませんから、納税者にとっては利用した方が得な制度、そして住民の少ない地域にとってみれば、返礼品次第で居住者数よりも多くの納税額が見込めるので、利用しがいのある制度、それがふるさと納税という…

  • 萱野茂 著『アイヌの碑』および北海道・留萌周辺の記憶に寄せて

    こんにちは。 夏川夕です。 アイヌのことを、強く、知りたい、知らなければ、と思った瞬間があります。5年以上前のことです。北海道を、初めて訪れたときのことでした。 その旅の目的と詳細についてはこちらにまとめてありますが、ここでは、なぜ私がアイヌのことを知りたいと思ったのか、その理由を記していこうと思います。 私は、実際に北海道に上陸する前に2度、北海道を遠くから臨んだことがあります。下北半島と、津軽半島の2か所からです。下北半島は、徳川幕府方の逃亡者たちが、津軽半島は、平泉を生き延びた源義経が、それぞれ北海道を臨んだと伝えられる場所です。津軽海峡を隔てた北海道は、波しぶく海に青い大地を横たえて、…

  • 多和田葉子 著 『かかとを失くして』 読書感想

    こんにちは。 夏川夕です。 先日、多和田葉子の『かかとを失くして』を読みました。ここ最近読んだ中で一番難解な本でしたが、反面、ものすごく共感するというか、過去の記憶を追体験しているような感覚になり、不思議な読後感でした。この記事では、私なりの『かかとを失くして』の読み方をまとめてみたいと思います。 『かかとを失くして』が描いているもの 「かかと」と「イカ」 数字の謎:3と17 かかとを失くして 三人関係 文字移植 (講談社文芸文庫) 作者:多和田葉子 発売日: 2016/01/08 メディア: Kindle版 『かかとを失くして』が描いているもの 物語は、主人公の女性が、駅のプラットホームに降…

  • 歴史学をやっていて、大人になったなと感じるとき

    こんにちは。 夏川夕です。 【今週のお題】「大人になったなと感じるとき」。歴史学を勉強していて、「大人になったなと感じるとき」を、私の経験から書いてみたいと思います。たぶんみんな、同じ道をたどると思うんです。 歴史を疑うようになったとき 現地に足を運ぶようになったとき どんな入り口からでも、ウェルカムと思えるとき 歴史を疑うようになったとき 歴史学で大人になる第一歩は、歴史を疑うようになった時ではないかなと思います。歴史というのは、個人レベルから国家レベルまで、様々な視点を持ち得ますけれど、完全に客観的な視点はありません。必ず、歴史を学ぶ人の「私」がどこか入った視点になります。 幕末に起こった…

  • クラウドソーシングを介したライター業やめました。

    こんにちは。 夏川夕です。 2020年末で、約半年、クラウドソーシングで続けていたライター業をやめました。小説を書くことに専念するためです。ネットを介して自分の文章を売るという経験は、やりがいもあり、楽しかったなとは思いますが、その反面、時間的・精神的に辛い部分もありました。この記事では、未経験からクラウドソーシングでライターをしたことについて、いくつかのトピックを書き留めておきたいと思います。 ライター業は、わりと楽しい ライター業の収入について ライター業をしていて、思ったこと これからライター業を始める人へ ライター業は、わりと楽しい 初めに書いておきたいのは、文章を書くことが好きなら、…

  • 【2021年】夏川夕の4目標

    あけましておめでとうございます。 夏川夕です。 2週間ぶりのブログです。Twitterの方ではつぶやきましたが、大晦日いっぱい、腰を据えて2021年を受け止めるため、ばたばたと仕事していました。翻ってお正月には、ゆったり読書して、将棋や映画も楽しみました。そして今日からようやく、仕事始めというところです。 さて、2021年を迎えるにあたり、改めて、作家としての、今年の目標を書き留めておきます。 (1)電子書籍を出版する。 2020年12月に出版するのが目標でしたが、仕事が思ったより積み重なって、目標果たせずでした。実はイラストレーターさんにお願いした表紙がすでに納品されているので、あとは原稿の…

  • 歴史学を学ぶ人へ、外国語習得のすすめ

    こんにちは。 夏川夕です。 【今週のお題】は、「#買って良かった2020 」。歴史学を学ぶ上で買ってよかったもの……と考えると、私はフランス語かな、と思います。今年、フランス語の基礎を、半年間ほど集中して学んでいたのです。 この記事で夏川夕がはじめましての方は、歴史学を学ぶのに、なぜフランス語?と思われるかもしれませんね。でも、歴史学を学ぶ人間こそ、外国語を学ぶべきだと、私は考えています。 歴史学を学ぶ際、ともに外国語を学ぶべき理由を、私の体験からお話しします。 私は、中学時代をアメリカの現地校で送りました。当然、授業もアメリカの普通の義務教育です。日本の必修科目である国語・数学・理科・社会を…

  • 一度だけ読んだ『雪国』の感想

    こんにちは。 夏川夕です。 師走はいろいろと用事が立て込み、ブログがなかなか書けません。少し久しぶりになりました。 さてこのたび、川端康成の『雪国』を初めて読み、読了しました。Twitterにも書きましたが、象徴物が多く、いろいろな読み方ができる作品だと思います。日本人作家の最初のノーベル賞受賞作ですから、もう研究も感想も言い尽くされた中、私があえて感想を書き出すのも恥ずかしいのですが、なんだか不思議な感慨を覚えたので、それを簡単に、率直に、書き留めておきたいと思います。見当違いのことを書いていても、どうぞお許しください。 『雪国』は、ストーリーとして全体が一綴りになっているのではなく、舞台の…

  • 『昔夢会筆記』に見る、「もう一度見たい、あのドラマ」

    こんにちは。 夏川夕です。 【今週のお題】「もう一度見たいドラマ」。時事ネタですが、今回も歴史学で無理やり頑張ります。 『昔夢会筆記』は、幕末のウラのウラ 慶喜にとっての「昔夢会」 慶喜が幼いころの武勇伝? 「昔夢会」で語られる、幕末のウラ 『昔夢会筆記』の意義 『昔夢会筆記』は、幕末のウラのウラ 「ドラマ」という言葉は、本来、「演劇」という意味ですが、転じて「劇的な事件」を差すこともあります。良くも悪くも世間を騒がせた事件について、誰よりも詳細を知りたいと思うのは、人間の性ですね。 人間の性ということは、つまり、100年前の人も、同じ欲望を持っていたということ。以前、「#名刺がわりの本10選…

  • 12月8日に思う戦艦大和の軌跡

    こんにちは。 夏川夕です。 すっかり寒くなりましたね。12月は、私に戦艦大和と太平洋戦争の、不思議な因果関係を思い起こさせます。それは、次のような日程であらわされます。 12/7 戦艦大和 周防灘で主砲テスト。 12/8 戦艦大和 呉への帰路で、真珠湾へ向かう南雲機動部隊と豊後水道にてすれ違う。 同日、日本陸軍がマレー半島を、同海軍が真珠湾を攻撃。太平洋戦争勃発。 12/16 戦艦大和 竣工。 これだけでは、因果関係と言うにはぼんやりしているかもしれません。それには、戦艦大和がどんな船だったかを知る必要があります。 戦艦大和は、大きな大砲を乗せるために作られた船です。どうして大きな大砲を乗せな…

  • ご褒美となった3つの史料。出会いと意義と未来と。

    こんにちは。 夏川夕です。 【今週のお題】は「自分へのご褒美」とのこと。今日はちょっといつもとテイストを変えて、偶然から手に入った貴重な歴史史料を、3つご紹介します。どれも神様が私にくれたご褒美と思えるほど、出会いに感動した史料です。 1857年の日本地図 1867年のパリ万博のレポート 大正年間の留学生の絵葉書 1857年の日本地図 イギリスのストラットフォード・アポン・エヴォンで手に入れた品物。ストラットフォード・アポン・エヴォンは、シェイクスピアの生まれた町として有名です。この町を観光するでもなくぷらぷらしていたところ、アンティーク・アートギャラリーとでも言うべきお店の看板を見つけました…

  • タイムトラベルのすすめ

    こんにちは。 夏川夕です。 タイムトラベルって、人類の夢ですよね。ウェルズの『タイム・マシン』を始め、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』や『猿の惑星』など、さまざまな物語で取り上げられているテーマです。日本では子供向けの『ドラえもん』でも当たり前に使われています。そんな親しみあるタイムトラベルですが、今のところ、実用化される気配はありません。 しかし、タイムトラベルっぽいことは可能です。必要なものは、想像力と探求心。その実例をご紹介します。 タイムトラベル旅程 タイムトラベルのハイライト ◆1日目:水戸 ◆2日目:大間岬 ◆3日目:函館 ◆4日目:蕗の葉 ◆5日目:天塩到達 ◆6日目:神威岩 …

  • 絵本の日に寄せて、夏川夕が好きな3冊の絵本

    こんにちは。 夏川夕です。 Twitterで初めて知ったのですが、昨日11月30日は、「絵本の日」だったそうです。それで、小さなころに読んだ絵本をあれこれ思い返していたのですが、中でも懐かしく思ったのは、次の3冊。 こんとあき (日本傑作絵本シリーズ) 作者:林 明子 発売日: 1989/06/30 メディア: 大型本 はじめてのおつかい(こどものとも傑作集) 作者:筒井 頼子 発売日: 1977/04/01 メディア: ハードカバー ぼくはあるいたまっすぐまっすぐ (世界こども図書館B) 作者:マーガレット・ワイズ・ブラウン,坪井 郁美 発売日: 2018/08/01 メディア: 大型本 こ…

  • 感謝すべきことは数あれど、此度は徳川慶喜様へ

    こんにちは。 夏川夕です。 【今週のお題】「感謝したいこと」、歴史学ではいっぱい思いつくので、何を書こうか悩みます。Twitterでもつぶやきましたが、歴史学的には、史料が残っているだけでありがたやありがたやと思うんですよね。特にテーマを決めて研究する場合、望んでいた情報が書いてある史料が見つかると、本当に嬉しいです。大学時代、卒業論文を書くにあたって、必要事項が書いてある適切な史料が見つからず、いろんな町の史料室にお世話になりました。やっとほしい情報が載っている史料を見つけたときには、「これで論文が書ける!」と安心したのを覚えています。 とはいえ、「歴史学の史料」というあまりに大きなテーマに…

  • 「鬼」の英訳を考える

    こんにちは。 夏川夕です。 昨日、語学オタクの友人と話していて、「鬼」の英訳について盛り上がりました。 私が思うに、「鬼」は日本特有の概念です。中国で「鬼」と言えば死んだ人の魂や幽霊を指すそうですが、日本の「鬼」は必ずしも命を落とした人ではありません。この「必ずしも」というのが厄介で、生きたまま鬼になった人もいれば、死んで鬼になった人もいるのです。つまり、「鬼」になるのには生死は関係ないのですね。 そんな「鬼」は、ブーム真っ最中の『鬼滅の刃』で中は、"demon"と訳されています。これは、いわゆる妖怪を英訳するときのお約束のようで、例えば様々な妖怪が登場する漫画・『犬夜叉』でも妖怪はすべて”d…

  • 執筆の苦しみ。執筆の楽しさ。キャラクター造形の観点から。

    こんにちは。 夏川夕です。 現在、時代小説執筆中です。なかなか進みません。なぜ進まないのか、その理由は単純で、キャラクターを掘り下げ切れていないからです。よく、小説を書く前にはプロットを入念に練るという物書きさんがいますが、この方法ができる人は、キャラクターのデザインがとても上手な人だと思います。私はどうもキャラクターデザインというのが一番苦手で、いくらプロットを入念に作っていても、実際その場に差し掛かると、「このキャラクターはこんな行動をしないだろうな」という違和感が生まれてきてしまい、結局プロット練り直しになります。ですから、ストーリーさえある程度頭にあれば、見切り発車で書き出してしまうこ…

  • ピザで日本通史を語ってみた

    こんにちは。 夏川夕です。 【今週のお題】「ピザ」、初めは歴史学から書くには難しいテーマだなあと思っていたのですが、ピザに欠かせないチーズに焦点を当てたとき、これはこんなふうに日本の歴史をたどれるぞ、と気づきました。 古代日本のチーズと酪農衰退 酪農復活・その背景 北海道の開拓 ピザへつながる2つの道 古代日本のチーズと酪農衰退 日本にいつ乳牛が入ってきたのかは定かではないのですが、少なくとも仏教が入ってくる以前から、古代日本では、牛が飼育されていました。ちょっと前にネットで話題になった「蘇」は、牛乳から作るチーズのようなもので、天皇への献上物になっていたようです。蘇は作るのに手間もかかります…

  • #小学生の時読んでた本を覚えてるだけ挙げる

    こんにちは。 夏川夕です。 Twitterで、こんな面白いハッシュタグを見つけました。 #小学生の時読んでた本を覚えてるだけ挙げる 小学生の私はとにかく本が大好きな子供で、学級文庫は読み切るし、図書館には週一で通うしで、読んだ本を全部を挙げるのはなかなか無理ですが、我が家の本棚に小学生の時から並んでいる本を書き出してみました。 バロウズ『火星のプリンセス』シリーズ バロウズ『地底世界ペルシダー』 ヴェルヌ『地底旅行』 ドイル『シャーロック・ホームズ』シリーズ ワイルダー『大草原の小さな家』シリーズ 壷井栄『二十四の瞳』 妹尾河童『少年H』 フランク『アンネの日記』 ゲールツ『二度とそのことは言…

  • 「日本」を書くとき、『陰翳礼讃』が教科書になる理由。

    こんにちは。 夏川夕です。 最近ライター業が忙しく、本を落ち着いて読めない日々が続いていたのですが、ようやく、短いものなら集中して読める時間ができたので、以前から気になっていた谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』を読みました。谷崎潤一郎の作品は、『卍』や『痴人の愛』などは幾度も読み返しているのですが、エッセイ風のものを読むのは初めてです。言ってみれば谷崎潤一郎本人と初めて対面したようなものなのですが、「陰」への考え方に深く共感するところがあり、幾度も読み返したい作品の一つとなりました。 『陰翳礼讃』は、昭和8年に書かれたエッセイ風の短編で、世界に名高い谷崎美の根本を見るような作品です。要約すれば、東洋の美…

  • 鍋島藩=佐賀藩の知られざる足跡

    こんにちは。 夏川夕です。 【今週のお題】「鍋」。鍋と言えば、日本史的には鍋島藩=佐賀藩ですね。佐賀藩の藩主は、代々鍋島家という大きな家が世襲していたので、佐賀藩は鍋島藩とも呼称されていたわけです。 鍋島藩=佐賀藩とはどんな藩? 佐賀藩、パリへ行く 佐賀商人・野中元右衛門 野中元右衛門を訪ねて その後の佐賀藩 鍋島藩=佐賀藩とはどんな藩? 鍋島藩=佐賀藩と聞いて、何を連想しますか? たぶん、歴史に詳しくない人なら「討幕派だっけ? でも何したんだっけ?」という感じ、少し詳しい人なら、「戊辰戦争には政府側で参加した」とか、佐賀藩出身の有名人として「大隈重信」「副島種臣」あたりが出てくるのではないで…

  • 物語に求めるもの。#このタグを見た人は好きな小説の一節をつぶやく

    こんにちは。 夏川夕です。 Twitterで、#このタグを見た人は好きな小説の一節をつぶやく というのを見かけました。タグ検索をかけてみると、色とりどりの文章! 面白くて面白くて、いつまででもスクロールしてしまいます。 たくさんのつぶやきを読んでいて気づいたのは、必ずしも物語のクライマックスの一文や、名著の名文が書かれているわけではないということ。むしろ、比較的知られていない小説の、何気ない文章を書かれている方が多いように感じます。そのうえ、どれもたった140文字に収まっているはずなのに、つぶやかれているのは、景色の美しさ、心の寂しさ、人生の喜び、恋の切なさ、ちょっとハズした世の中の見方、キャ…

  • 『もののあはれ』。「地球都市」の世界観。

    こんにちは。 夏川夕です。 私は、外国人が書いた、日本文化や日本人の物語が好きです。有名どころだと、『大君の都』や『Sayuri』とか、映画なら『終戦のエンペラー』とか。外国人の視点で見る日本は、私たちがよく知っていることでも意外な見方をされていたり、新しい発見が多くて楽しいんですよね。 Twitterでそんな本を教えてほしいとつぶやいたところ、ケン・リュウの『もののあはれ』を教えていただきました。ケン・リュウは、何となく有名な作家として聞いたことはあったけれど、本は1冊も読んだことがありません。早速、図書館で借りて読んだところ、今まで読んだことのない世界観に衝撃を受け、新しい扉を開けてしまっ…

  • 戦前の「鬼滅」映画

    こんにちは。 夏川夕です。 【今週のお題】「最近見た映画」、本当に最近観たザック・エフロンの『17 again』について書きたいのですが、【今週のお題】は、なるべく歴史学に沿って書くと決めているので、歴史学に無理やりつなげます。 さて、『鬼滅の刃』のアニメ映画が大流行ですね。順次、世界各国でも上映予定だとか。世界で人気の高い日本アニメですが、戦前の日本がつくったアニメはご覧になったことありますか? どこでどう保存していたのか、YouTubeに結構掲載されているのです。中でも、「1936 日本アニメ」で検索すると出てくる『絵本1936年』は、当時の価値観がうかがえて、非常に興味深い戦前の日本のア…

  • 1866年11月26日の天気は、晴れかくもりか、調べるべきか

    こんにちは。 夏川夕です。 現在、ブログ少なめ、仕事少なめ、小説多めを意識して日々生活しています。とはいえ、本を読んだり、部屋の片づけをしたり、新しい仕事を探したり、何となく小説に専念しきれません。 なんでかなと考えたのですが、それはどうも、私が「時代小説は正しい史実を伝えなければならない」と思い込んでいるからのようです。例えば1866年11月26日の夜のシーンを書いているとします。夜空を見上げる主人公を「月明かりが照らす」とき、その夜の月は上弦か下弦か、主人公が住む横浜の天気は晴れていたか曇っていたか、と調べなければ、私は嘘を書いているような気分になってしまうのです。 こう書くと矛盾しますが…

  • 『さようなら、オレンジ』は、表紙どおりの作品です。

    こんにちは。 夏川夕です。 岩城けい『さようなら、オレンジ』を読了しました。 同じ作者の『Masato』を読んだときより、主人公の年齢が近かったからか、よりリアルに、まるでドキュメンタリーを読んだような読後感でした。物語のクライマックスではなく、何気ないシーンでぽろぽろと涙がこぼれるのは『Masato』と一緒です。 読書メーターでほかの人の感想を少し見ましたが、やはり『Masato』と同様、人によって読み方が全く異なる作品という印象を受けました。作品がよかった悪かったというより、何に焦点を当てて読んだのか、人によって全く違うようなのです。それは、異国で暮らすことや言葉の問題について、人それぞれ…

  • 夏川夕の作家生活について

    こんにちは。 夏川夕です。 ブログタイトルが「夏川夕の作家生活」なのに、作家生活についてはあまり書いていません。なぜなら、小説執筆があまり進んでいないから。リサーチがうまくいっていないのと、ブログを書くのが楽しくて、こっちに時間を割きすぎてしまっています。 そこで、ブログを開設して2週間が過ぎたことですし、11月にも入りましたし、今日はちょうど日曜日だし、と(雰囲気的に)条件がそろった(ような感じがする)ので、しばらく小説に注力しようと思います。目標は、12月の出版です。 ブログは、とりあえず一日おきの週3更新をめどに、ちょうどいいところを探っていきたいと考えています。今までどおり、考えたこと…

  • 歴史学で、「急に寒いやん」となるとき

    こんにちは。 夏川夕です。 【今週のお題】「急に寒いやん」……って難しいですね。「やん」というからには、関西なのかな? それとも若者言葉? 歴史学的に、「急に寒いやん」で連想するのは、やっぱり裏切り行為です。それまで蜜月状態だったのに、急に寝返ってどうした……となるのは、歴史としてはわりとよくあります。その中でも、源義経にまつわるエピソードには、少なくとも3回の裏切りが起こっています。ご紹介しましょう。 源義経は、出自は源氏棟梁の息子だとはっきりしているものの、歴史に姿をあらわすまで、何をしていたのかよくわからない人です。京都の鞍馬寺に預けられていたはずが、どういう伝手をたどってか、いつのまに…

  • 「宇宙戦艦ヤマト」に見るリメイクの功罪

    こんにちは。 夏川夕です。 「あなたの好きな映画トップ3をあげてください」と言われたら、間違いなくランクインするのが、『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』です。私自身はリアルタイム世代ではないのですが、ドンピシャ世代の父と一緒に、「宇宙戦艦ヤマト」シリーズはすべて観ました。その中で、『さらば』は別格に印象に残っています。なぜ『さらば』が印象に残ったかというと、私が演出というものの効果を生まれて初めて実感したからなのですが、それは今回置いておきます。今回は、「宇宙戦艦ヤマト」シリーズのリメイクから考えたことについて、書いていきたいと思います。 「宇宙戦艦ヤマト」シリーズのオリジナル版は、197…

  • #名刺がわりの「本」10選②

    こんにちは。 夏川夕です。 昨日の続きです。 Twitterでよく見かける「#名刺がわりの小説10選」を私もやりたかったのですが、小説だけにおさめられなかったので、ブログにて「#名刺がわりの「本」10選」を書いています。最初の5冊の紹介は、昨日の記事をご覧ください。すべて小説です。 natsukawayu88.hatenablog.com 今日は後半5冊、すべて研究書やノンフィクションです。 ◆#名刺がわりの「本」10選◆ 柴田翔『燕のいる風景』 新海誠『秒速5センチメートル』 ミヒャエル・エンデ『はてしない物語』 エドガー・ライス・バロウズ『火星のプリンセス』 三島由紀夫『金閣寺』 馬場あき…

  • #名刺がわりの「本」10選①

    こんにちは。 夏川夕です。 Twitterで読書アカウントの人たちがやっている「#名刺がわりの小説10選」、私もやりたいと思って書きかけたんですが、これ、「小説」にしぼっているんですね。私の本棚は、半分以上を研究書やノンフィクションが占めているので、「名刺がわり」にするならそういう本も入れたいなと、悩んでしまいました。そこで、ブログで「#名刺がわりの「本」10選」をすることにします。せっかくなので、それぞれの本への思い入れも書いていきたいと思います。 ◆#名刺がわりの「本」10選◆ 柴田翔『燕のいる風景』 新海誠『秒速5センチメートル』 ミヒャエル・エンデ『はてしない物語』 エドガー・ライス・…

  • 作家とライター。夏川夕の場合。

    こんにちは。 夏川夕です。 作家とライターの違いというのは、もはや永遠のテーマになっていて、たぶん、執筆業に携わる人の数だけ、定義があるのだろうなと思います。 私自身の話をすれば、作家生活を始めると決める前に、ライター業をかじりました。つまり、創作小説の執筆に集中すると決める前、ライター向けマッチングサイトで、いろいろな原稿を受注していたのです。といっても、ライターとしても作家としてもまだ無名の私では、名前を掲載しない、いわゆるゴーストライターに近い立場での受注です。原稿のリリース先は、YouTubeやwebサイトなので、厳密な肩書はwebライターになるのかもしれません。肩書にすると立派ですけ…

  • 帰国子女が読む海外在留者の物語『Masato』。

    こんにちは。 夏川夕です。 岩城けい著『Masato』を読了しました。 読書メーターを見ると、人によって読み方がだいぶ異なる物語なのかなと思います。帰国子女である私は、主人公の真人に感情移入して読みましたが、それでも自分の経験と照らし合わせて、うなずけるところもあれば、私にはできなかった、と辛くなるところもありました。 以下、相当のネタバレをしていますので、未読の方はご注意ください。 ◆あらすじ◆ 小学6年生になる安藤真人は、父親の仕事のため、家族でオーストラリアに引っ越した。「英語がペラペラになると、将来楽だから」という理由で真人は現地校に通うが、うまくクラスメイトとコミュニケーションが取れ…

  • 薩摩とかけて水戸ととく。そのこころは

    こんにちは。 夏川夕です。 【今週のお題】「いも」といえば、どうしても私はサツマイモとなってしまいます。歴史好きとしては、日本土着のサトイモが出てくるべきですが、サツマイモの薩摩に引っ張られてしまうんですね。 サツマイモは、名前のとおり、薩摩藩で広く栽培された植物です。気候不順でも育つサツマイモは、救荒食物といって、飢饉の際のセーフティーネットとして、江戸時代中期に全国へ広がります。太平洋戦時下でも、サツマイモはジャガイモと並んでよく栽培されています。 現在、日本で一番サツマイモをつくっているのは薩摩の流れをくむ鹿児島県だそうで、次点で茨城県となっています。茨城県といえば、おおもとになったのは…

  • 歴史をアウトプットする

    こんにちは。 夏川夕です。 歴史は、よく究極の暗記科目だと言われます。確かに、誰が何をしたとか、いつ何が起きたとかいったことは、覚えるほかありません。数学は公式を忘れても自分で無理やり答えを導き出せる場合もありますが、人物名や年代は、考えても出てきませんものね。 でも本当は、歴史こそ、アウトプットがとても大切な学問です。私はそう考えています。 歴史がアウトプットの学問だと気づいたのは、高校生のときです。私は受験勉強のため、日本史の問題集を毎日解いていました。使っていたのは『一問一答日本史』など、事件名称や年代を記憶に定着させるためのものです。一日も休まずに勉強していたのですが、いざ模試を受けて…

  • 『あしながおじさん』に見る日本。「日米開戦」の言葉の真意とは。

    こんにちは。 夏川夕です。 ジーン・ウェブスターの『あしながおじさん』は、20世紀初頭のアメリカを舞台に、家族のいない女子学生ジュディが、大学の資金を払ってくれている名も顔も知らない男性に、手紙を書き続ける物語です。 プロローグをのぞき、すべてジュディの手紙のみで語られる物語には、「日本」という言葉が2度登場します。 1度めは、ジュディが2年生のときの5月4日付の手紙、次のような内容です。 先週の土曜日は運動会でした。じつに盛会でした。まず全校生のパレードがあり、全員そろいの白麻の服をきて、四年生がブルーと金色の日本の雨がさをさし、三年生は白と黄の旗をもちました。わたしたち二年生は真紅のふうせ…

  • 『火星のプリンセス』に見る東洋趣味

    こんにちは。 夏川夕です。 エドガー・ライス・バロウズの処女作、『火星のプリンセス』は、強い・イケメン・優しいの3拍子そろったヒーローと、芯の通った、美しく理想的な女性であるヒロインが、火星という魅力的な舞台で恋と活劇を演ずる、スペース・オペラの代表です。 そんな『火星のプリンセス』が、東洋趣味に溢れていることはご存じでしょうか。 意外と日本人は気づかない、『火星のプリンセス』に見る東洋をご紹介します。 所蔵の『火星のプリンセス』。50年くらい前の本で、ぼろぼろです。 ◆あらすじ◆ アメリカ・バージニア生まれのジョン・カーターは、死に瀕した瞬間、体が宇宙に解き放たれて、火星に降り立つ。地球の筋…

  • 夏川夕が好きなもの・3つめ

    こんにちは。 夏川夕です。 作家の夏川夕を知ってもらうにあたり、私が好きなもの3つめ、日本について書きたいと思います。 先に述べておくと、私は先祖代々日本人で、日本生まれの日本育ちです。中学時代はアメリカで生活していましたが、それ以外はずっと日本で暮らしています。 それなら日本を好きなのは当たり前じゃん、と思うかもしれません。でも、ニュースを見ていたり、社会人向けの勉強会に参加したりすると、「日本はこういうところがダメ」「日本人は海外を見習わないと」という意見があまりに多く、何となく「日本が好き」って声高には言いにくい、と私は思っています。 だからこそ、私は好きなものとして、あえて日本を挙げま…

  • 作家生活3年計画

    こんにちは。 夏川夕です。 夏川がいう作家生活とは、どこにゴールを置いているのか、書いておきたいと思います。昨日紹介した『アルケミスト 夢を旅した少年』で言えば、目指すピラミッドの宝物です。 natsukawayu88.hatenablog.com まず、私は作家生活を3年で軌道に乗せようと計画しています。 なぜ3年か。それには2つ理由があります。 1つめ。 作家生活を始めようと決意したとき、タイミングよくPCが壊れました。3年半使ったPCでした。今までPCは5年くらいもっていたので、今回は早かったなーと思ったのですが、たぶん、数か月続けているライター業のせいで、毎日朝から晩まで稼働させていた…

  • 【読書記録】パウロ・コエーリョ『アルケミスト 夢を旅した少年』

    こんにちは。 夏川夕です。 このブログでは、夏川が読んだ本も紹介していきたいと思います。 最初の一冊はこちら。 パウロ・コエーリョ 『アルケミスト 夢を旅した少年』 ◆あらすじ◆ スペインに住む羊飼いの少年が、見捨てられた教会で夢を見る。ピラミッドで宝物を見つけるという予言の夢。少年は羊と安定した暮らしを手放し、海を越えて宝物を探しに出かける。その先々で出会う人々の言葉に耳を傾け、よく吟味し、選択を繰り返して、やがて少年はピラミッドへたどり着く。 物語としては、童話的でとてもわかりやすいです。 しかし、この物語で注目すべきではあらすじではなく、一つ一つの会話や少年の心に浮かぶ言葉です。そのこと…

  • 夏川夕が好きなもの・2つめ

    こんにちは。 夏川夕です。 作家の夏川夕を知ってもらうにあたり、私が好きなもの、2つめについて紹介します。 それは異文化交流です。 といっても、外国人といっぱい交流したい!というわけではありません。むしろ、外国人と交流することは、どちらかといえば苦手です。外国語を話す自分を、どうも恥ずかしいと感じてしまうからです。(なぜ恥ずかしいと感じるかは、また記事を変えて書きたいと思います。) それなのに、なぜ異文化交流が好きなのか。それは、異文化の人と思いを共有できる瞬間が、たまらなく楽しいからです。 特に強くその瞬間を感じた経験を紹介します。 イギリスの著名な作家に、ロアルド・ダールという人がいます。…

  • 夏川夕が好きなもの・1つめ

    こんにちは。 夏川夕です。 作家の夏川夕を知ってもらうにあたり、私が好きなものについて、紹介したいと思います。書き始めたら長くなってしまったので、まずは1つめとしました。 私が好きなものの筆頭は、何と言っても歴史です。 戦国時代の武将が好きとか、太平洋戦争の戦艦が好きとか、そういう好きもありますが、私の好きは、その時代の雰囲気や思想や言葉を体感すること。つまり私にとっての歴史は、その時代にタイムトラベルすることなんです。ですから教科書的な、○○が起きて、そのせいで××になり……という歴史は、前提知識としては確かに必要ですが、私はそこが大好きなのではありません。どちらかといえば、言葉や地名に残る…

  • 夏川夕が書きたい物語たち

    こんにちは。 夏川夕です。 私が書きたい物語たちについて、少し紹介したいと思います。まだ1冊も出していないのに何言ってるんだと思われそうですが、こんなことを書きたい作家だよ、ということを知ってもらえたらなと思います。 今、書きたいなと思っているのは、こんな要素が入っている物語です。 ◆歴史 ◆日本という国 ◆異文化交流 ◆チャンバラ ◆鬼 だいたいどんな物語か、想像できますか?(笑)でも、こんな要素をいくつも入れて書きたい物語が、今、7つもあるんです。史実に即しているものもあれば、ファンタジックなものもあります。ストーリーが決まっているものもあれば、書きたいシーンやセリフだけ断続的に浮かんでい…

  • どうして作家になりたいの?

    こんにちは。 夏川夕です。 はじめからはじめる、とは誰の言葉だったか思い出せないのですが、その言葉にのっとって、どうして私は作家になりたいのか、そもそものところを書いてみようと思います。 逆説的な言い方になりますが、私が作家になりたいのは、作家にならないことを、あきらめられないからです。 私はものごころついたころからずっと、本が大好きでした。好きが高じて、幼稚園のころにはじめて自分でお話を書き、小学生のとき、書いた物語を読んでもらうことの楽しさに気づきました。作家という職業があることを知り、いつか作家になりたいと思い出したのも小学生のころです。 高校生になって書いた中編小説で、初めて出版賞に応…

  • 作家生活はじめました。

    はじめまして。 夏川夕です。 このたび作家になろうと決めました。 作家というのはスポーツ選手や士業の人たちと異なり、誰でも自称できるんですよね。今、「自称」作家の夏川ですが、3年間で「公式」作家になります。その記録として、このブログを開設しました。 私がなるのは、物語を書き、考えたこと・調べたことを発表する作家です。書いた作品は電子書籍で出版し、いずれは紙媒体でも出版したいと考えています。 このブログには、そんな作家になるために、日々勉強したことや行動したことを綴ります。私が好きな本の紹介もたくさんしていく予定です。 私が本当の作家になったと大声で言えるその日まで、どうぞよろしくお願いいたしま…

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