「間温め(まぬくめ)」 この不思議な言葉の響き。 捉えられるようで捉えきれない、イメージ化が及ばない深みを感じます。 『竜馬がゆく』ではじめて見た言葉なのですが、単なる「暖房」とは一味違う気がするのです。 竜馬がゆく(六) (文春文庫) 単純に「部屋を温める」ということではなく、「部屋が人に温みを感じさせる温め方」といった印象を受けました。 温めようとする人の行為と、温められる側である部屋との相互作用によって生まれる状態であり、その温みには ”心” も通っている、と。 この微妙な状態が「間温め」という表現にそぐうものではないかという感想を持っています。 西郷が竜馬のためにした「間温め」 冷える…