アフリカ人の生き方を特殊なものとしてみてはいけません。そこにはきちんとした合理性があるのです。それを文化人類学の立場から読み解こうという試みです。都立国立高校の推薦入試に出た問題を考えます。
【生命倫理・IPS細胞・ゲノム】遺伝子の操作はどこまで許されるのか
遺伝子操作については、議論が様々にあります。特にヒトゲノムの改変は大きな倫理的課題です。どのような筋道でこの問題を考えなければならないのか。基本的な問題から解説していきます。
【ボキャブラリーの鍛錬】小論文の上達には言い換えのスキルが必須です
小論文を上手に書くためには、語彙を増やさなければいけません。自分の知っている言い回しだけを繰り返していると、内容が深まっていかないのです。どんなことがあっても言い換えられるだけのボキャブラリーを持たなければなりません。
【人面桃花】男女の出会いは悲恋に終わるものが多いとよく言われるけれど
人面桃花という表現を聞いたことがありますか。好きな人にはやく告白をしないと、2度とチャンスは訪れないものだという時によく使います。元は中国の古典です。漢文を読んでみましょう。
【無名といふ琵琶の御琴を】定子のいるサロンが放つ中世の華やかさと影
中宮定子のサロンの様子を描いた段です。清少納言と定子の関係が実に色濃く出ています。なんかして定子がすばらしい女性だったということをアピールしたかったのでしょう。その熱意が痛いほど感じられます。最も幸せな時でした。
【小論文の破壊力】展開部を支えるパワーの源に客観的な事実を使う
小論文の破壊力を支えるものは何でしょうか。それは論理性です。ではその論理を裏で支えているのは何でしょうか。それは事実なのです。つまり、たくさんの事実を学んで知っているということは、究極のパワーの源を持っているということになります。
【侵官之書・韓非子】法や規律に背く行為は善意によるものでも認めず
韓非子の「侵官之書」を読むと、一見簡単そうなことが書いてあると感じます。しかしその考え方を遡ってくと、法治主義の持つ厳しい現実につきあたるのです。儒家の考え方とは違う、法家の思想を学んでください。
【侵官之書・韓非子】法や規律に背く行為は善意によるものでも認めず
韓非子の「侵官之書」を読むと、一見簡単そうなことが書いてあると感じます。しかしその考え方を遡ってくと、法治主義の持つ厳しい現実につきあたるのです。儒家の考え方とは違う、法家の思想を学んでください。
【野分の垣間見・源氏物語】嵐の後六条院を見舞った夕霧は偶然継母を見た
『源氏物語』の中に「野分の垣間見」という章があります。それまで一度もみたことのない継母を始めて夕霧が見かけるシーンです。美しい母の姿にそれまで別の女性に寄せていた心が、失せてしまうほどのものでした。紫の上です。
【土壇場の小論文】どうしても書けない時は最後にこの方法を試してみる
小論文は難しいですね。自宅で書いて提出する場合はいいですが、試験の時はその場でまとめなくてはなりません。どうしても書けない時はどうすればいいのか。全く課題文が理解できないケースもあります。そのような土壇場ではどうしたらいいでしょうか。
【学問と世間】欧米に依存しすぎた日本のシステムを根本から考える
日本のシステムは明治時代に欧米を見習って作り上げられました。しかしその本質を十分に理解した末のものではありません。俄か仕立ての建築物でした。それだけにあちこちに誇ろひが出ています。学問の世界においても顕著なのです。
【京都大学入試問題・大庭みな子】創作の秘密に触れたみずみずしい随筆
作家、大庭みな子の随筆がかつて京都大学の入試問題に登場したことがありました。いい文章です。彼女のみずみずしい感性が示されています。小説というものが、何を土壌にして生まれるのかという根本のところをじっとみつめたエッセイです。
【八王子東高校・学び・AI】過去に出たテーマをチャットGPTで考えた
都立八王子東高校の過去問には「学び」についての小論文がよく出題されています。今回、チャットGPTを利用して、どのような解答が書けるかを考察してみました。基本は自分だけの具体例をどう盛り込むかにあります。指示に忠実でなければ、評価は下がるのです。
【合唱曲・心の四季】吉野弘の柔らかな表現が胸にささる【見えない時間】
合唱曲・「心の四季」は名曲ですね。女声、男声、混声の3つのバージョンがあります。高田三郎の曲も素晴らしいです。それよりもさらにすごいのが、吉野弘の詩です。雪国でみた風景がそのまま、心の情景と重なっているのです。
【落語の国の精神分析】東大入試に登場した落語関連の難解な評論はコレ
落語に関係した本というのは、だいたい噺家の聞き書きが大半です。しかしかつて東大の国語の入試問題に出た評論は、全く違う趣向のものでした。精神分析学者が、落語という素材を使って、噺家の精神のありようを分析したものだったのです。
【小論文・2つの視点】革新的か保守的かで文章の評価が大きく変化する
小論文の書き方には大きく分けて革新的なものと保守的なものとがあります。学問のあり方などにも、それぞれの特性があるので、とちらがより評価されやすいのかということも、考えなくてはなりません。学際的な分野においては慎重な判断が必要です。
【子どもと自然】密室で好きなモノとだけ対話し自己満足する時代の意味
子どもと自然の関係は大きく変わりました。少子化の時代です。群れて遊ぶということがなくなりました。そのかわり個室に入り,モノと遊ぶようになったのです。その結果、自分の快楽が中心になり、我慢をすることが激減しました。自分の嫌なことはしないのです。
【蜜柑・芥川龍之介】疲労と倦怠の日を送る作家が生の意味を垣間見た瞬間
芥川龍之介の短編の中から1作を選んでみましょう。『蜜柑』はどうでしょうか。ほんとうに短い作品ですが、当時の芥川の心理状態を見事に描き出しています。奉公にでる少女が、汽車の窓を開けて蜜柑を投げたというだけの話ですが。名作ですね。
【人情噺・百年目】旦那と番頭の落語には大人の器量と面白味がたっぷり
人情噺にはさまざまなものがあります。今回紹介する「百年目」は数ある心情噺のなかでも、難しいですね。軽い気持ちでチャレンジすると、大やけどをします。人間が描けないと、この種の噺はできません。一度はチャレンジしてみたいものですね。
【キーボード・テカリ】100均のアレでみごとに消える裏技【価値あり】
キーボードのテカリは悩ましいですね。使っている人なら、誰でも経験しています。気になると、本当に嫌な感じなのです。キーボードを交換するのが1番早いです。しかし近年はかなり値段が高くなっています。そこで登場したのが100均のアレなのです。
【小論文のオキテ・常識を疑え】知的ストックの厚みを増す努力を続ける
小論文の基本は、筆者のテーマと同じ考え方をただ追いかけることではありません。自分の考えを前面に出しながら、常識ではなかった新局面を提出していくのです。簡単なことではありません。たえず知的ストックを蓄える必要があります。
【小論文必勝トレーニング】この3つの方法で合格力をつければ確実にパス
小論文で確実に合格力を身につけるには、いくつかの方法があります。最低限、この3つを繰り返していけば、やがて実力が身に尽きます。簡単にかいてありますが、これを本当に実践するのは難しいのです。ぜひ試してみてください。
【粗忽噺】そそっかしくて失敗ばかりするダメ人間を演ずるのは超難しい
落語には粗忽者が多く登場します。とにかくそそっかしいのです。ものすごい失敗をするというのではありません。愛すべき存在です。しかし近くにいたら、かなり迷惑ではありますね。彼らとどのようにうまくやっていくのかということを学ぶのに最適ですよ。
【宮城谷昌光・春秋時代】心憎いまでの描写力を持った作家【歴史小説】
宮城谷昌光の小説をご紹介します。多くの本がベストセラーになっていますね。そこにあるのは歴史だけではありません。人間が描かれているのです。どのようにして人は生きていけばいいのかということが、ここには彼の小説にはたくさん散りばめられています。
【小論文・どうして・なぜなら】理由を明らかにする2つの表現を使いこなす
小論文は論理が命です。今までに何度もそのことを書いてきました。そのために使う表現の代表が「なぜ」と「なぜなら」です。この2つを上手に使いこなしていけば、論点のしっかりした文章になります。試みてください。
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アフリカ人の生き方を特殊なものとしてみてはいけません。そこにはきちんとした合理性があるのです。それを文化人類学の立場から読み解こうという試みです。都立国立高校の推薦入試に出た問題を考えます。
国際高校のIB入試は毎年グラフの読み取りがでます。数字を短時間で読み取るために、さまざまなパターンの問題を練習しなければなりません。今回は図書館の数から、質の変化までを読み取る問題を取り上げました。
令和6年度国際高校IBコースの小論文を考えます。森林資源の問題を考える問いでした。多くの受験生にとっては、あまり実感のないテーマだったのではないでしょうか。どのような問いが出ても、それに食いついていく気概が必要です。
都立困祭高校のIBクラスを受験するためには小論文のテストが必須です。過去にどのような問題が出たのかをグーグルの新ソフトを使って分析してみました。解答例もあげたので、読んでみてください。
NotebookLMというアプリをご存知でしょうか。生成AIを使ったアシスタントプログラムです。短時間で問題のありかをつきとめ、要約します。さらに会話体でまとめることもしてくれるのです。そのスピードも驚異的です。
蜻蛉日記には複雑な女性の心がみごとに描かれています。自分の夫が昇進するのもそれほど嬉しくはありません。仕事が忙しくなり、かまってもらえなくなるのがイヤなのです。そのため、ちょっとした歌の中に、その気持ちが強くあらわれました。
兼好法師の『徒然草』には今も通用する真理がたくさん含まれています。そのうちの一つがこの芸能に関するものです。芸の道に精進するということの厳しさを実感させられます。飽きずにコツコツと長くやり続けることの大切さが示されています。
ネット社会の中で、本を読むことの意味はどこにあるのでしょうか。考えてみると、なかなかに難しいテーマです。自分の知らない世界への飛躍に満ちた想像力の遊飛とでも考えることはできませんか。
働くことの意味みなさん、こんにちは。元都立高校国語科教師、すい喬です。子ども時代との断絶を経験しなかった人が増えていますね。大人と同じような価値観を、いかにも自分の考えとして述べる子どもも増えました。学歴厨などと呼ばれる人も、その中に入るか...
ネット時代とはとういう表情を持っているのか。人はそこでどんな行動をとるのか。考えてみる価値がありますね。本来、人間がしてきた考えるという行為も、今やAIが代わって行う時代になりました。そこで人の知識や経験はどういう意味を持つのでしょうか。
落窪物語といえば、中世から読み継がれている継子いじめの話しです。人間は本質的にいじめという行為をやめられないものなのかもしれません。どこかで非難しつつ、やはり好奇心をそそらずにはいられないのでしょう。
いつも何度でもという「千と千尋の神隠し」の主題歌には死生観が色濃くにじんでいる。作詞家、覚和歌子さんの詩の中に「ゼロになるからだ」という表現が何度もでてくる。ここに彼女の持つ死への観念が滲み出ている。今回は詩の中にある意味を読み取ってみた。
福原遷都みなさん、こんにちは。元都立高校国語科教師、すい喬です。今回は平清盛が周囲の反対を押し切って、強引に福原へ都を遷そうとした話を取り上げます。『続古事談』は説話集です。編者はわかっていません。成立は鎌倉時代前期と言われています。源顕兼...
同町圧力の強い社会の中で生きていくということは、容易ではありません。しかし何かの拍子に異邦人になる可能性があるのです。それは病気になった時と同じ質を持っています。その内側を少し探っていきましょう。
ことばと沈黙の関係は複雑です。饒舌であればそれでよいというワケではありません。沈黙が十分なコミュニケーションの役割を果たすこともあります。どちらも必要にして十分な力を持っているのです。
改訂版「現代の国語」には今年からかなり小説が載りました。従来は文科省が承認していなかったのです。定番小説を所収し、高校生達に文学を知ることの意味を学ばせたいとする意向なのでしょうか。あるいはほかに意図するところがあるのか。
セレンディピティというのは難しい言葉です。日本風にいえば、縁と出会いということでしょうか。ふとしたきっかけが元になって、大きな成果がもたらされるということです。人生には本当にいろいろなことがありますね。
学校へ行くという行為にはどういう意味があるのか。大江健三郎は自らの著書で問うています。子供が障害児として生まれたことで、さまざまな現実を見ることになりました。それが教育や学校という命題に向き合うきっかけになったのです。
9割本と呼ばれる本のジャンルがあります。タイトルに9割があふれかえっているのです。今までに何冊出版されたのでしょうか。人間の心理の奥に9割がヒットする場所があるのかもしれませんね。そのヒミツを探ってみましょう。
私たちの命は「水」からできています。真水がなければ、生きていけないのです。しかし、地球上にある水の量は限られています。実はほとんどが海水なのです。少ない淡水をどう利用して、大切にしていかなければならないのか。考えてみましょう。
太宰治の小説『女生徒』はなかなかユニークな作品です。1日の朝から夜までを日記風にまとめてあるのです。全編にわたって、1人の女生徒の自意識をそのまま、言葉でまとめ切っているのです。自己愛の中身をのぞいてみましょう。
『54字の物語』という本はユニークですね。新しい巻がでるたびに増刷を重ねています。何が面白いのか。誰にでもチャレンジすることができます。そこに自分の世界を織り込むことが可能なのです。さらに出版もされるとなれば、乃しいに違いありません。
少子化の問題は日本が抱えている大きな課題です。その原因はどこにあるのか。一言では説明できません。女性の社会進出にともなう晩婚化なども理由の1つでしょう。しかしそれ以上に問題なのは、教育費の高騰なのです。
「千両みかん」という落語があります。たった1粒のみかんが千両もしたなんてと思いますが、真夏にどうしても食べたかった人にとっては、それだけの価値があったのです。冷蔵設備もなにもない時代の話ですかね。そこから経済のしくみを考えます。
孔子の弟子は多士済々です。その中で最も有名なのは子貢と子路です。2人はどういう性格の人だったのでしょうか。その違いについて、『史記』の中で司馬遷は詳しく論じています。ぜひ、じっくりと読んでみましょう。
「春暁」という孟浩然の書いた詩を御存知ですか。中学か高校で必ず習います。誰もが一度は聞いたことがあるのではありませんか。 漢詩の代表と呼べるものです。科挙の試験に落ちた詩人の一生はどのようなものだったのでしょうか。
『源氏物語』にはユニークな教育論がでてきます。光源氏が自分の息子、夕霧をどのように育てようとしたのかという点です。12歳の元服の時には、貴族の特権で4位になれるところを、きちんとルール通りの6位から始めたのです。なぜだったのでしょうか
難しい時代になりました。作文コンクールにChatGPTで書かれた文章まで登場するようになったのです。近年は総合型選抜の自己推薦書などにも使われるようになりました。さらには探求型の論文にも利用されいます。どのように判断をしたらいいのでしょうか
ポピュリズムという言葉をよく聞きますね。正確にはどういう意味なのか。把握している人はそれほど多くはないのではないでしょうか。ここでもう一度その意味を考えてみましょう。宗教の熱情にも似たその内側には何があるのか。
男言葉と女言葉というものがあります。最近では随分減ってきたとはいうものの、全くなくなったわけではありません。このような表現はどのようにして、私たちの内側に棲みつくようになったのでしょうか。そのプロセスを探ってみます。
夢をみたあと、人はだれでもその意味をしりたくなるものです。しかしとんでもない判断のミスが、その後の人生を左右することも゜あります。甘くみてはいけません。誰に絵解きをしてもらうのかということを、よくよく考えなければいけません。
ジャンクPCと戦っている人の動画をたまに見ます。実に楽しそうなのです。こんなにものすごいのをどうやってなおすのかと思いますが、なんとかしちゃうのです。しかしその苦労は並大抵のものではありません。ちょっと覗いてみましょう。
北宋時代の儒学者に司馬光という人がいます。彼が著した本が『資治通鑑』です。そこにはさまざまな帝王学が記されています。その中でも徳と才のどちらをより高く評価すべきなのかという大きな問題について考えた箇所があります。読んでみましょう。
饗庭(あえば)孝男先生のことは、いつか書きたいと思っていました。久しぶりに著書の中でも好きな本の一冊、『故郷の廃家』を久しぶりに読んだのがきっかけです。大学時代に授業を受けることができ、幸せでした。今になっても、当時のことをよく覚えています。
ソネットという詩の形式を御存知ですか。わずか14行の詩です。これを見事に自分のものにした詩人がいます。立原道造がその人です。彼の持つ言葉はとても明るいものが多いのです。しかしその反対に人間の孤独と戦う横顔も見えます。
多田行綱の 密告によって鹿ケ谷の変が始まります。『平家物語』の中のクライマックスです。しかし学校では滅多にやりません。やはり密告という事実が重いのでしょう。平清盛邸に馳せ参じた気弱な男の心境はどのようなものだったのでしょうか。
排除ベンチという言葉をご存知ですか。わざと座りにくいベンチのことです。ホームレスの人に長居をされては困るので、居心地の悪い椅子を設置してあるのです。私たちは寛容の言葉の裏に、悪意も持っています。その意味を少し考えてみましょう。
矢野誠一という演芸評論家を御存知ですか。彼のユニークな本は面白いですね。今朝もなんとなく本を拾い読みしていたら、途中でやめられなくなってしまいました。エスプリのきいたおしゃれな話がたくさん載っています。人間に対する愛情がたっぷりです。
ノートPCのバッテリーはどれくらいもつのか。それを数字で知りたいですよね。そのために今回は2つの方法をお教えします。どちらのアプリも同じ数字を正確に教えてくれます。電池のへたり具合を知るには最適です。