ことばの数だけこころがあり、 ことばの数だけ人生がある。 ここからも、そこからも、ことばの窓から世界が観える。 ― エルの窓から…
階層窓辺はいったい地上に属すのか。あるいは空に属すのか。地上からの高さだけでいえば、それはまだ地上なのだけれど、そこに座したときに起きる不思議な感慨は高層ビル…
春の日暮れはおしろいの白きかすみに紅をひく日暮れの青さ 気持ちの赤さわたしの火はまだ燃えているでしょうかあなたは紅をまだひくのでしょうか春だもの夏ではないもの…
春の日暮れはおしろいの白きかすみに紅をひく日暮れの青さ 気持ちの赤さわたしの火はまだ燃えているでしょうかあなたは紅をまだひくのでしょうか春だもの春なのに夏では…
籬(ませ)に咲く花に睦れて飛ぶ蝶のうらやましくもはかなかりけり 西行 栄華のときは短いものである。春風に花が散るように、花は内に散華を…
「カオスの成分は 分類はここに余すところなく試みられている」 ハーマン・メルヴィル グウウウーン…zzz…山から聴こえてくる音は単純に増幅しただけでは…
今は遠いブルゴーニュの空は絵の中に血糊に似た粘液質な雲が動きもせず浮かんでいて、頽廃した一日の無念の死から流れた血であろうかなどと考えていると、いつしか夢歩は…
雪に沈んだ廃墟の宇宙は窒息しています足元の石も、凝固土も、秋の骸骨もとにかく 春の夜空には光がありません私は骸骨を掘り出します石をロゼット状に配置し衝動にまか…
町はカーボン紙で仕切られた二次元重層宇宙グローバリズムは個々人の頭の中にあって広大だった地球もいびつな頭に鎮座しているそれぞれの地球は価値観に分断され人種に、…
北には青みがかった泥流の雲が渡って行く南には湖沼のように青空があったごく近くの枝に雀が降り立った私に気づかなかったのかそこに落ちた陽だまりに春を浴びたかった…
フロントガラスを通して、春のチリに乱反射した陽の光が目を貫く、痛さの中に水色の空が広がり、地はその吐息にゆらめく蜃気楼を醸し出していた。いたる所から地に眠る…
生が離れてあるものなら私たちは骨をおってそれを得るだろうしかし 得ることができるようなものは再び 奪い去られるだろう 平和が達すべきものであれば私たちは大変な…
「浮空という名はじいちゃんのためのもの、その名前でウチだと認めてくれる」顔には切り傷が浮かび、いくつもの青痣のついた腕が痛々しそうだった。浮空はそんな腕をさ…
「何をぐずぐずしとる。逃げるんだ浮空(ふわ)!」「わかってる!ジイちゃんも手をかして!」左腕だけでなく、右腕もがっしりと支えられた。背後に火の粉が見える。火…
『大きな渦は その勢いに力を得て ぐるぐるまわる小さな渦を含み その小さな渦の中には これまた ひとまわり小さい渦がある こうしてこ…
『こんな線の繰り返しは黄金を作り出すだが地上にこの円を形づくればつむじ風が巻きおこり雷や稲妻を巻き起こそうというものだ』 …マーロウ 「ここ…
『だがそれでもなお「関係」というものは現れるのだ。はじめは小さく、しかし砂の上に伸びる雲の影がまた丘の斜面の形のようにみるみる拡がってゆく関係が…』 …ウ…
比古村亮(ひこむらまこと)は夕夏にとって少し煙たい存在だ。どこか物事に覚めていて、見方もひねくれているように感じ時がある。それでもお互いの性格や興味のこと以…
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