DMM TVで映画『栞』視聴。三浦貴大くんが真面目さゆえに苦しんでしまう理学療法士の役です。病院内の描写がやけにリアルだと感じたのですが、監督の榊原有佑さんは元々このお仕事をされていたのだそうです。だとすると主人公のモデルは、前職時代の自分
映画『ムーンライト・シャドウ』視聴。小説は読んでいないので、原作と違う点があるのかどうかまではわかりません。事故死という予期せぬ出来事による別れが襲ってきたときに、相手の死をどうやって受け入れるのか、そして乗り越えるのか。そんなテーマの作品
マウスを新調しましたので、レビューしてみたいと思います。今回はペリックスのPERIMICE-513Lというものです。このモデル、「L」というからには左手用です。以前も記事にしたのですが、自分は右利きですが、左手用のマウスも使っております。そ
映画『裏アカ』視聴。30代に入ったアパレルの店長が主人公です。仕事で後輩から突き上げを食らい公私共にふらついたところを、ツイッターでハッチャケてしまったところからの顛末。「裏アカ」と言いつつ、主人公はツイッターアカウントを一つしか持っていな
シンシアリー『日本人を日本人たらしめているものは何か』読了。日本への帰化申請を終え、許可が出るまでの今だからこそ書ける内容ということでしょう。いつもの日韓比較に加え、率直な心情の吐露もあります。日本国籍を取れたとしても、「日本人」にはなれな
桐野夏生『ハピネス』読了。単行本としては2013年の作品ですが、「VERY」に2010年から2012年まで連載されていたとのこと。もう10年以上も前なのですね。作品の中ではコロナどころか東日本大震災も登場しません。それにしても「VERY妻」
藤沢数希『コスパで考える学歴攻略法』読了。ちょいちょい上から目線の文章は散見されますが、それも含めて著者の文体だと理解すれば良いです。著者のプロフィールには「外資系投資銀行でクオンツ、トレーダーを経て、現在は香港にて資産運用業を営む」とあり
鈴木涼美『8cmヒールのニュースショー』読了。「週刊SPA!」の連載を単行本にしたものとのことで、時事ネタを鈴木節で気ままに書いていているのが心地よいです。オトコにフライパンで頭を殴られたとか、相変わらず私生活は狂ってそうですが、それも含め
佐川恭一『清朝時代にタイムスリップしたので科挙ガチってみた』
佐川恭一『清朝時代にタイムスリップしたので科挙ガチってみた』読了。表題作含め9本の短編集です。例外はありますが、だいたい中学生から社会人一年生までの非モテ男子が主人公。どいつもこいつもこじらせ具合がひどいのですが、唯一の書き下ろしである「す
映画『思い、思われ、ふり、ふられ』視聴。北村匠海・浜辺美波に三木孝浩監督ということで、これまでの自分の視聴履歴を見て満を持してアマゾンにおすすめされた感じですね。原作は『別冊マーガレット』に連載されていた漫画とのことですが、2時間の尺...
大森健史『日本のシン富裕層』読了。著者は国際証券の営業を経て現在は富裕層向けの海外移住コンサルを手掛けている方とのこと。ここ数年、顧客層に変化が出てきた、ということでその傾向を分析した本、ということになります。なので、副題の「なぜ彼らは一代
バリー・ランセット『ジャパンタウン』読了。『トーキョー・キル』を読んだ後、第1作も読んでみたいと手に取ることに。正直スケール感や奥行きは『トーキョー・キル』のほうがあったかなー、という感じも。本書がデビュー作ということもあるのでしょう。説明
劉慈欣『三体0 球状閃電』読了。「Google日本語入力」では「きゅうじょうせんでん」と打っただけで一発変換。それだけ話題作ということでしょう。劉慈欣(当然これも「りゅうじきん」で一発変換)の三体シリーズの前日譚とのこと。それも別に『三体』
佐藤友則・島田潤一郎『本屋で待つ』読了。何とも不思議な本です。一応はビジネス書というのでしょうか。街の本屋さんの4代目社長がこれまでを綴ったものです。舞台となるのは広島県の東城町にある本屋さん「ウィー東城店」。著者のお父上が開いた支店第一号
窪美澄『タイム・オブ・デス、デート・オブ・バース』読了。映画の『かそけきサンカヨウ』は観ていますが、窪作品は文芸作品としては実は『ふがいない僕は空を見た』しか読んだことがありませんでした。考えてみたらもう10年以上前の作品なのですね。どこに
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DMM TVで映画『栞』視聴。三浦貴大くんが真面目さゆえに苦しんでしまう理学療法士の役です。病院内の描写がやけにリアルだと感じたのですが、監督の榊原有佑さんは元々このお仕事をされていたのだそうです。だとすると主人公のモデルは、前職時代の自分
川村元気『私の馬』読了。ご自身の手によって映画化されることを前提にした作品でしょうか。実際の事件に着想を得たとのことですが、2時間できっちり完結しそうなちょうどよい内容に仕上がっていますね。流石です。勤め先のお金に手を付けてしまう独身女性の
齊藤寅『桐島聡 逃げる。』読了。副題に「哀しき49年の逃亡生活」とある通り、桐島容疑者の逃亡生活を追ったルポです。しかしながら、のっけから梯子を外されます。49年のうち40年を報道された例の藤沢の工務店に住み込みで過ごしていた、というのです
ジェームズ・クラベル『将軍』1~4読了。エミー賞受賞おめでとうございます、と言上はするものの、さすがにディズニープラスに加入してドラマを見る気までは起きなかったので、最近復刻した原作を読みました。全4巻ですが、今(2024年9月26日)のと
小谷野敦『あっちゃん』読了。副題は「ある幼年時代」とありますが、幼年期から小学校卒業までの自伝です。書き下ろしの長編で、よくこんなに書くことがあるなというくらい子供の頃の記憶が文字化されています。テレビについての話題が多いですが、一回り上の
徳本栄一郎『角栄失脚』読了。副題は「歪められた真実」で、表紙にはさらに「ロッキード事件はアメリカの陰謀だったのか?今、30年間の封印を解く。」とあります。30年間?とお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、実は2004年出版とかなり古い本
柴田哲孝『暗殺』読了。話題の一冊。無論、フィクションとして楽しませていただきました。陰謀論にならないレベルの背景なのが素晴らしいです。大きな陰謀論で語られることの多い巷の未解決事件も、あるとしたらこれくらいの怨恨なのかな、と感じられるくらい
橘玲『テクノ・リバタリアン』読了。副題が「世界を変える唯一の思想」というもので、ずいぶんと大きく出たな、というのが読書前の印象。ですが、読み終えてみると案外違和感は無いです。我々の日々の生活は、SNSに限らずGAFAが提供してくれるものに覆
森永卓郎『書いてはいけない』読了。副題は「日本経済墜落の真相」というもので、ともすると「日本航空機墜落の真相」と空目してしまいますが、無論、それを狙ってのこの文字の並びだろうと思われます。上品な売り方ではありませんが、確信犯にそれを指摘する
田村秀男・石橋文登 『安倍晋三vs財務省』読了。田村さんと石橋さんの対談本です。同じ新聞記者とはいえ、経済畑の記者と政治畑の記者ということで少し系統が違うわけですが、安倍さんを軸にすることでツーカーで話が進むあたり、安倍政権を語るならまず経
外山薫『君の背中に見た夢は』読了。タワマン文学の第一人者、窓際三等兵こと外山薫さんによる単著二作目は小学校受験のお話。主人公たちの住む家は都内の戸建てで、すでにタワマンですら無くなっとるやんけ、というツッコミを入れたくなりますが仕方ありませ
プライム・ビデオで映画『桐島、部活やめるってよ』視聴。実をいうと朝井さんの原作は途中で投げ出した口でして…。ありもしなかった青春時代の心のキズが疼くと言いますか、なかなかしんどくて読破できなかったのでした。そもそも自分は高校に行ってないので
麻布競馬場『令和元年の人生ゲーム』読了。麻布競馬場さんの単著二作目ですね。デビュー作である『この部屋から東京タワーは永遠に見えない』は短編集でしたが、本作はどちらかというともう少し長めの作品が4つ。いずれも主人公こそ違うものの、脇役として慶
山田昌弘『日本の少子化対策はなぜ失敗したのか?』読了。副題は「結婚・出産が回避される本当の原因」というものです。2020年のコロナ禍真っ最中のときに書かれた本ですが、最近になってX(旧ツイッター)のTLで話題になっていたので手に取りました。
佐川恭一『就活闘争 20XX』読了。佐川さんの描き下ろし小説でテーマは就活。以前、『清朝時代にタイムスリップしたので科挙ガチってみた』を読んだ際、「学歴へのこだわりとリビドーが抜けたら、この著者はどういう筆致になるのか」と書きましたが、今回
鈴木涼美『YUKARI』読了。源氏物語を題材にしているそうですが、済みません。どのあたりがオマージュなのか、あまりよくわかりません。教養がないと、こういうところで楽しみが減りますね…。というわけで源氏物語云々を抜きにして本書を解説しますと、
森永卓郎『ザイム真理教』読了。実は本書を読み始めるまで「ザイム真理教」という言葉は、森永さんが考案したものとばかり思っていたのですが、どうも違っていたようです。ネットで流行っているワードを拝借してきたとのことなのですが、それでもその「教義」
プライム・ビデオで映画『青天の霹靂』視聴。劇団ひとりの小説を自らが監督として、また助演もするという作品。2014年の映画なので、もう10年前になるのですね。主人公(大泉洋)は浅草の劇場にも出入りする売れないマジシャンという設定です。後に『浅
プライム・ビデオで映画『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』視聴。アマプラ入りを機に消化しました。方々で評価されているのは存じておりますが、アニメオタクでもないし押井守のファンというわけでもないので、これまで特に見る機会もありません
プライム・ビデオで映画『市子』視聴。前回の『ある男』が戸籍が入れ替わった男の話なら、今回はそもそも戸籍のない女の話。彼女が無戸籍であることについては、当然に本人に過失があるわけではないですし、親を含め環境に恵まれなかったのは事実です。そのこ
プライム・ビデオで映画『桐島、部活やめるってよ』視聴。実をいうと朝井さんの原作は途中で投げ出した口でして…。ありもしなかった青春時代の心のキズが疼くと言いますか、なかなかしんどくて読破できなかったのでした。そもそも自分は高校に行ってないので
麻布競馬場『令和元年の人生ゲーム』読了。麻布競馬場さんの単著二作目ですね。デビュー作である『この部屋から東京タワーは永遠に見えない』は短編集でしたが、本作はどちらかというともう少し長めの作品が4つ。いずれも主人公こそ違うものの、脇役として慶
山田昌弘『日本の少子化対策はなぜ失敗したのか?』読了。副題は「結婚・出産が回避される本当の原因」というものです。2020年のコロナ禍真っ最中のときに書かれた本ですが、最近になってX(旧ツイッター)のTLで話題になっていたので手に取りました。
佐川恭一『就活闘争 20XX』読了。佐川さんの描き下ろし小説でテーマは就活。以前、『清朝時代にタイムスリップしたので科挙ガチってみた』を読んだ際、「学歴へのこだわりとリビドーが抜けたら、この著者はどういう筆致になるのか」と書きましたが、今回
鈴木涼美『YUKARI』読了。源氏物語を題材にしているそうですが、済みません。どのあたりがオマージュなのか、あまりよくわかりません。教養がないと、こういうところで楽しみが減りますね…。というわけで源氏物語云々を抜きにして本書を解説しますと、
森永卓郎『ザイム真理教』読了。実は本書を読み始めるまで「ザイム真理教」という言葉は、森永さんが考案したものとばかり思っていたのですが、どうも違っていたようです。ネットで流行っているワードを拝借してきたとのことなのですが、それでもその「教義」
プライム・ビデオで映画『青天の霹靂』視聴。劇団ひとりの小説を自らが監督として、また助演もするという作品。2014年の映画なので、もう10年前になるのですね。主人公(大泉洋)は浅草の劇場にも出入りする売れないマジシャンという設定です。後に『浅
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プライム・ビデオで映画『市子』視聴。前回の『ある男』が戸籍が入れ替わった男の話なら、今回はそもそも戸籍のない女の話。彼女が無戸籍であることについては、当然に本人に過失があるわけではないですし、親を含め環境に恵まれなかったのは事実です。そのこ
プライム・ビデオで映画『ある男』視聴。上映時にTwitterで映画のCMを見た記憶があります。失踪というか背乗りというか、戸籍入れ替わりのお話とのことでしたが、そのCMでは当該の「ある男」でもそれに振り回された女でもない妻夫木くんの映像がメ
黒川博行『騙る』読了。どこまでが本当かわからない、古美術の世界の物語が6編。どいつもこいつも欲得ずくで動く胡散臭い輩ばかりなのですが、それら登場人物のほとんどが関西の言葉なので、そんな彼らのしょーもない欲望も、なんとなくほんわかしてしまうと
万城目学『八月の御所グラウンド』読了。直木賞受賞の表題作ともう一本が「十二月の都大路上下ル」。いずれも京都を舞台にした物語です。片方は陸上で青春している高一の女子が主人公、他方は爛れた学生生活を送っている京大の四年生が主人公です。「Numb
現代ビジネス編『日本の死角』読了。雑誌で話題になった記事のうち日本社会について書かれたものをまとめて一冊の本にしたもののようです。執筆者もテーマも千差万別ですし内容も玉石混交。そもそも、それぞれ十数ページなので分析が浅いといえば浅いのかもし
プライム・ビデオで映画『犬王』視聴。平家物語を題材にしていますが、南北朝時代のお話です。アマゾンレビューやWIkiなどを見ると設定もかなり作り込まれているようですが、そこまで理解できていないままでも、絶えず音楽が鳴っていて、そのビートで持っ
プライム・ビデオで映画『ヒノマルソウル』視聴。田中圭&土屋太鳳という『哀愁しんでれら』と同じペアですが、中身は全く違います。本作はおどろおどろしい要素は限りなくゼロのスカッとスポーツ系邦画です。それにしてももう26年も前になるのですね。長野
相場英雄『覇王の轍』読了。相場作品を読むのは『Exit』以来です。あの作品はコロナ前からコロナ禍に至るまでの時期を描いていましたが、本作はすでにコロナ後の物語になっています。「STORY BOX」という雑誌で2021年9月号から2022年7
平戸萌『私が鳥のときは』読了。表題作とその続編というか前日譚みたいな描き下ろしの2作。いずれも中学生が主人公です。氷室冴子青春文学賞の大賞作とのことですが、それもうなずけます。最近の中学生はこんなに無垢だろうか、なんてことを思ったりもします
万城目学『鹿男あをによし』読了。『鴨川ホルモー』がデビュー作で本作が二作目なのですね。前作は京都の街の描写が多く、こういうのは映画にしたら街の良いPRになるよなぁ、なんて思っていたら、その通りになりました。程よくストーリーが整理されていて、
『安倍晋三 回顧録』読了。今更ではありますが、年末年始で読んでみました。いわゆる政治家の回顧録というものをこれまで読んだことがなかったので、こういう形式のものがスタンダードなのかどうかは知らないのですが、インタビュアーの問いに対して、安倍さ
橘玲『世界はなぜ地獄になるのか』読了。いわゆるキャンセルカルチャーについての解説本です。タイトルからも分かる通り、それを称揚しているわけではありません。もちろん自分はキャンセルカルチャーで取り上げられる類の議論の門外漢ですが、あの手の主張を