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  • よろしくv

    カクヨムゼロ - ゲリラな恋人(みやぎ) - カクヨム全寮制の男子校。 2年の部屋替えで同室になったのは、鬱陶しいぐらいの長い前髪、黒縁メガネの一見オタク風な…

  • 少年は天狗山で死んだ 126 鴉

    ペンキがかわいた小さい鳥居を元の場所に戻していった。この鳥居がここにいくつもある理由が、多分あるんだと思う。俺たちが知り得ない理由が何か。ごめん。すべて元通り…

  • 少年は天狗山で死んだ 125 光

    髪の毛を切ってさっぱりしたのもあって、今日はいつも以上に頑張った。大きい鳥居みたいにたくさんある、倒れてたり壊れてたり色がハゲハゲの小さい鳥居を抜いていいのか…

  • 少年は天狗山で死んだ 125 鴉

    山の夏は短い。太陽の光はまだ強くて、日向に居ればもちろん暑い。動いてたら暑い。セミもまだまだうるさい。けど、神社があるここは木々に覆われていてわりと涼しい上に…

  • 少年は天狗山で死んだ 124 光

    いつものように朝起きて鏡チェックして、変わらない自分の姿に、いつも通り安心と不安を感じながら部屋を出た。安心はまだここに居られるって安心。不安は最後の首の矢が…

  • 少年は天狗山で死んだ 124 鴉

    「鴉〜、ど〜お〜?」いつもだいたい10時ぐらいに出発してた。神社に。だからそれに合わせて弁当を作って家事をする。今日は天狗が光の髪を切るって言ってたから、いつ…

  • 少年は天狗山で死んだ 123 光

    天ちゃんが買って来てくれた袋から出したものたちを、またひとつずつしまった。いっぱい買ってきてくれた。他に必要なのがあれば言ってね、とも。いっちゃんがお掃除した…

  • 少年は天狗山で死んだ 123 鴉

    その日から、毎日神社に行くようになった。狐の像をキレイにしたり、草を刈ったり抜いたり、小さい鳥居は直せるところは直して色を塗ったり。神社も。かつてはちゃんと何…

  • 少年は天狗山で死んだ 122 光

    「おはよう、天ちゃん。おかえり。鴉もおはよ」いつも通り。いつも通りだよ、いつも通りでいいんだってばっ。って、気合いを入れていつも通りにしてみた。「おっはよー、…

  • 少年は天狗山で死んだ 122 鴉

    天狗が色々と買って来てくれた。光が………っていうか、ひとつ目がキレイにしたいって言ったらしい赤い鳥居、狐の像、そして神社をキレイにするための道具を。普通サイズ…

  • 少年は天狗山で死んだ 121 光

    「ちょっとおりる………」言うと同時にまーちゃんの背中から落ちるみたいにずるずるおりたのは鴉で、おりこうなまーちゃんは鴉が落ちないよう止まって、おりやすいように…

  • 少年は天狗山で死んだ 121 鴉

    「おはよう、天ちゃん。おかえり。鴉もおはよ」「おっはよー、ぴかるん。そしてただいま〜。カラスも気狐ちゃんもおはよー。うっわ、ぴかるん、今日も元気な髪の毛だねぇ…

  • 少年は天狗山で死んだ 120 光

    鴉が心配してくれてる。視線やら行動でそれはひしひしとばしばしと感じる。伝わってくる。今までこんなにも分かりやすく母さん以外の人から心配されたことって、もしかし…

  • ごめんなさーい

    まだ今日の書き上げてなーい💧今日中に書いてアップしまーす💧

  • 少年は天狗山で死んだ 120 鴉

    「なんで、かぁ」寝相が悪い光にちょっと睡眠妨害はされたけど、まったく眠れなかったってこともなく、いつもと同じぐらいの時間に起きて台所に行った。台所からは、天狗…

  • 少年は天狗山で死んだ 119 光

    今日のたまご焼きは会心の出来だった。鴉にお弁当作ってって言ったのに、たまご焼きは鴉に教えてもらって練習中だったから僕やる‼︎ってたまごを奪った。うまく巻けない…

  • 少年は天狗山で死んだ 119 鴉

    栗拾いの話でひとしきり盛り上がった日の夜。一緒の布団に寝るのを断固拒否されて、仕方なくいつも通り布団を並べて寝た。その日の夜も、光はうなされた。母さんって。小…

  • 少年は天狗山で死んだ 118 光

    その後の30分は地獄の30分だった。動いたらせっかく寝てるのを起こしちゃうかもだし、がっつり鴉に身体を預けることも僕にはできなかった。30分、僕はひたすらから…

  • 少年は天狗山で死んだ 118 鴉

    3人分の弁当を作った。光に手伝わせながら作った。ここに来たときは何をするにも危なっかしい手つきだったのに、いつの間にかたまご焼きもうまく作れるようになってた。…

  • 少年は天狗山で死んだ 117 光

    目が覚めたら朝だった。目が覚めたら鴉は居なくて、かーくんときーちゃんがいつものように僕が起きるのを起きて待っててくれてた。おはようってふたりを撫で撫でする。お…

  • 少年は天狗山で死んだ 117 鴉

    「鴉〜、30分経ったよ〜(泣)起きて〜(泣)」耳元。光の声だった。光の声だけど、ちょっと情けない声。鴉〜ってもう一回俺を呼ぶ情けない声。もぞもぞ動く熱。とんと…

  • 少年は天狗山で死んだ 116 光

    そんなに寝言ひどかったのかな。って思うぐらい、鴉が、鴉だけじゃなくてかーくんときーちゃんも、心配そうな目で僕を見てるから、僕は一体何を言ってたんだろう恥ずかし…

  • 少年は天狗山で死んだ 116 鴉

    天狗がいれてくれたホットミルクを全部飲んで、もうちょっと寝てきなって天狗に言われて、歯磨きをしてから光の部屋に戻って布団に入った。光はよく寝てた。足が俺の布団…

  • 少年は天狗山で死んだ 115 光

    体調はその後、悪くなることはなかった。ってことは病院に連れて行かれることはないってことで、僕はまだここに居られるってこと。僕に外出禁止令が出てる以外は、すごく…

  • 少年は天狗山で死んだ 115 鴉

    「どうした?」天狗は俺が居ることに驚きもしないで、頭を拭きながら風呂から出てきた。金髪に甚平。和なのか洋なのかよく分からない謎の恰好。驚かないのは、多分俺がこ…

  • 少年は天狗山で死んだ 114 光

    恥ずかしいから絶対に言わない。言わないよ?本人たちには。恥ずかしいし、これからもってなったらそれはそれでイヤだし。だから言わないけど。ちょっと、楽しかった。居…

  • 少年は天狗山で死んだ 114 鴉

    台所に行ってグラスに水を入れて光の部屋に戻ると、光は半身を起こして座っていた。両隣にはカラスと気狐。部屋の電気をつけようかと一瞬思って、やめた。間接照明で十分…

  • 少年は天狗山で死んだ 113 光

    世話焼き鴉が、僕が使ってる布団を部屋から居間に持って来てくれた。着替え一式も持って来てくれて、着替えろって。絶対に病院に行きたくない僕は、言われた通り着替えて…

  • 少年は天狗山で死んだ 113 鴉

    ひとつ目はその日居なかった。俺は光の布団のすぐ隣で、カラスと気狐は光にくっついて寝てた。夜、何か声が聞こえた気がした。いつもと違う空気の響き。浮上させられる意…

  • 少年は天狗山で死んだ 112 光

    しばらく何でか笑われた。鴉の上に乗っけられたまま笑われた。何に笑ってるのかよく分かんないけど、普段無愛想で無表情の鴉が吹き出して笑うってあんまりないから、天ち…

  • 少年は天狗山で死んだ 112 鴉

    その日光は1日おとなしくしてた。いつまでもソファーに寝かせとくのもなって、光の部屋から光の布団を運んできて居間に敷いてやった。服を着替えてそこでおとなしく寝て…

  • 少年は天狗山で死んだ 111 光

    次はどこを拭くんだろう?顔から腕にきて背中だったから、お腹?って待ってたのに………待ってたっていうのも変だけど、次はどこだろうって思ってたから、全然じっと動か…

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