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こるね酒 https://corne-sake.hatenablog.com/

日本酒好きのホルン吹きです。飲んだお酒を、ジブリ映画のキャラやシーンに例えながら紹介します。日本酒に詳しくない方でも、ジブリ作品に詳しくない方でも楽しんでいただけるように書いていきます。

こるね
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2020/07/26

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  • 十四代 > ヒミ(君たちはどう生きるか)[ジブリ酒]

    【十四代(じゅうよんだい) 中取り無濾過 純米吟醸酒】 力強い くっきり甘酸 フルーティー しばらくぶりの十四代様。山形県村山市・ 高木酒造さんのお酒です。十四代様、いろんな商品があって、いまいち把握できてないんですよね。このお酒も既に飲んだことあると思ってたけど、飲んでたのは、中取り 無濾過 厳選・中取り純米 無濾過・中取り純米・槽垂れ原酒 生酒・槽垂れ 本生原酒とかでした。ややこしい。でもまあ、飲んだら美味しいのはわかってるから、飲める機会には必ず飲んでます。今回もさっそく飲んでいきましょう。 香りおだやか梨米旨。 口当たり、くっきり米甘ほの酸味。おだやかピリっと微炭酸。それがぽわっとふく…

  • 宮の松 > 90歳のソフィー(ハウルの動く城)[ジブリ酒]

    【宮の松(みやのまつ) CONUNDRUM】 なんだこれ? 熟成なのに 爽やかに 宮の松さん。純米に続いて今回の本命、CONUNDRUMです。佐賀県西松浦郡有田町・松尾酒造場さんのお酒。 CONUNDRUMとは、英語で「難問」や「謎」という意味。特に、解決が困難な問題や、深い思考を要する問いかけをのことを指すんだそう。なるほど、何が謎なんでしょうね。謎だ。 こちらをいただいたのは、引き続き、難波の日本酒バー・正杜屋さん。いつ行っても半分くらいは知らないお酒という凄いお店です。こちらに蔵元さんが来店された時に、マスターがこのお酒を飲んでみたら衝撃的で、すぐに酒屋さんの在庫を全部買ったそう。インス…

  • 宮の松 > シャルル(天空の城ラピュタ)[ジブリ酒]

    【宮の松(みやのまつ) 純米酒七割磨き 火入】 力強い 甘旨どっしり クラシック はじめましてのお酒、宮の松さん。佐賀県西松浦郡有田町・松尾酒造場さんのお酒です。 松尾酒造場さん、情報が少ないんですよね。どうやら一度廃業して、2021年に復活されたようです。社長は上海の方との情報もありますね。 杜氏は、松尾酒造場さんで元々杜氏を務められていた井上満さん。2年前の記事の時点で、酒造り歴57年、杜氏歴37年、御年71歳(当時)の大ベテランです。中学卒業後から酒蔵に勤め、佐賀県内外の13の酒蔵を渡り歩き、一時期は3つの蔵を掛け持ちしたこともあるんだとか。凄い! 今回は、こちらの純米と、CONUNDR…

  • 1873 >お巡りさん(魔女の宅急便)[ジブリ酒]

    【1873(いわなみ)-03 純米吟醸 秋あがり】 秋らしい 豊潤しっかり 甘苦旨 はじめましてのお酒、1873さん。長野県松本市・岩波酒造さんのお酒です。1873でいわなみと読むんですね。 こちらは、柳生乱世さんにいただいたお酒。前にいただいた旭鶴 拾壱萬石と同じで、たぶん僕の企画「数字のお酒コレクション」もご存じの上で選んでいただいたんだと思います。本当にありがとうございます。 岩波酒造さんは、明治5年 (1872年)創業。おお、惜しい! 1873に1違い。定番銘柄は「岩波」で、他に、華やかな風味の「鏡花水月」、無濾過生原酒の「いわなみ」 、季節酒の「1873」の銘柄があり、日本酒以外に焼…

  • YATAGARASU 赤 >オート三輪に乗った女の人(となりのトトロ)[ジブリ酒]

    【YATAGARASU(やたがらす) CORE SERIES 純米吟醸 山田錦 生酒】 乳酸と 黒糖米旨 きれいモダン 八咫烏さんの特約店限定酒飲み比べ、青に続いて赤です。マスターが「モダンになった八咫烏」って言ってて気になったお酒。青は山廃で吟のさとだったけど、こちらは山田錦。何も書いてないから速醸でしょうね。こちらがスタンダードなのかな? ちなみにラベルの八咫烏は、杜氏の夏目大輔さんが自らデザインしたんだそう。凄い! カッコいい! それではさっそく、飲んでいきましょう。 香りは焦げ感、米甘酸。奥に米旨アルコール。吟のさとの方と似ているけれど、こちらは酸が少しすっきりくっきり。 味の傾向も似…

  • YATAGARASU 青 >オート三輪に乗った男性(となりのトトロ)[ジブリ酒]

    【YATAGARASU(やたがらす) CORE SERIES 純米吟醸 吟のさと 生酒】 乳酸と 黒糖米旨 ほのモダン お久しぶりの八咫烏さんの新シリーズ、アルファベット表記のYATAGARASUさんです。奈良県吉野郡吉野町・北岡本店さんのお酒。このコアシリーズは、2023BYに発売開始した、特約店限定酒です。青と赤の2種類があるんですが、今回はその両方を飲み比べ。マスターが「モダンになった八咫烏」って言ってて、気になって注文しました。 ちなみに八咫烏とは、日本神話に登場する三本足の烏。初代天皇・神武天皇が熊野から大和に進軍する際に道案内したという伝説が残っています。神武天皇は吉野を経て大和に…

  • 石背 > ハイタカ(ゲド戦記)[ジブリ酒]

    【石背(いわせ) 純米】 やわらかい 乳酸黒糖 アルぽわん はじめましてのお酒、石背さん。福島県岩瀬郡天栄村・松崎酒造さんのお酒です。松崎酒造さんというと、「廣戸川」のところですね。どうやら、その地元限定銘柄っぽい。そんなの聞いたら、飲まないわけにはいきません。 石背というのは、お蔵さんのある福島県岩瀬郡の岩瀬が由来。岩瀬は昔は石背とも書いたんだそうです。石と書いて「いわ」と読むことは、たまにありますね。島根県の石見(いわみ)銀山とか、京都の石清水(いわしみず)八幡宮とか。 それでは飲んでいきましょう。 香りはほとんどないけど、かすかに乳酸。 口当たりも、やわらか乳酸。その酸がふくらみつつ、黒…

  • HOBO > カカシのカブ(ハウルの動く城)[ジブリ酒]

    【HOBO(ほぼ) Standard】 なめらかで よくわからんけど 美味い酒 はじめましてのお酒、HOBOさん。福島県南会津郡只見町・(合)ねっかさんのお酒です。 ねっかさんは、米焼酎「ねっか」を造る焼酎蔵さん。それが、2021年に輸出用清酒製造免許(交付第1号!!)を取得して「流觴 -Ryu Sho-」という日本酒を輸出されています。今回のお酒は、日本酒ではなく、その日本酒の醸造技術と焼酎の蒸留技術を融合させた独自製法の新しいお酒。分類としてはリキュールになります。 具体的には、まず日本酒を造るんですが、そこに普通のアル添と同じように米焼酎を加えます。でもこのままでは日本酒に分類されるので…

  • 環日本海 > コナン(未来少年コナン)[ジブリ酒]

    【環日本海(かんにほんかい) 純米吟醸無濾過生 KEG(ケグ) DRAFT(ドラフト)】 フルーティー →ずしんと響く 旨苦渋 はじめましてのお酒、環日本海さん。島根県浜田市・日本海酒造さんのお酒です。日本海酒造さんは、1888年(明治21年)創業。元々は地名を由来にした那賀酒造という社名だったけど、1950年に「大海原のように広く愛される酒造り」を目指して日本海酒造株式会社に社名変更したんだそうです。 今回のお酒は、KEG。正式には「KEG DRAFT SAKE」で、しぼりたての風味やフレッシュ感を長期間そのまま維持できるという10Lタンクの日本酒サーバーです。KEGの特徴や、電源なしでお酒…

  • わかむすめ > 月島雫(耳をすませば)[ジブリ酒]

    【わかむすめ 花橘(はなたちばな) 純米吟醸 うすにごり 無濾過生原酒】 爽やかな 柑橘甘旨 やわらかく 今期最初のわかむすめさん。僕の超推し銘柄です。しょっちゅう飲んでますが、花橘は2年ぶりですね。 さて、この花橘も、わかむすめさんの他のお酒と同様に、平安装束のかさねの色目です。橘というのはミカン科ミカン属の常緑小高木で、この色目は、葉が新緑から濃い緑に変わり、白い花が咲いて、オレンジ色の実を付けるという色の変化を表しているんだとか。雅ですねえ。この色は、平安末期に源雅亮(みなもとのまさすけ)が著した有職故実書「満佐須計装束抄(まさすけしょうぞくしょう)」によると「山吹濃き薄き二。白き一。青…

  • 雨後の月 > パズー(天空の城ラピュタ)[ジブリ酒]

    【雨後の月(うごのつき) にごり酒】 爽やかに 米粒ごろり にごり酒 お久しぶりの雨後の月さん。広島県呉市・相原酒造さんのお酒です。前回飲んだ十三夜おりがらみは美味しかったなあ。今回はにごり酒。お? 裏ラベルを見たらこれ、糖類添加ですね。相原酒造さんでも糖類添加ってやってたんですね。まあ、僕は美味しければ気にしてません。 それでは飲んでいきましょう。 色はまっ白、きれいで濃い。香りかすかに米旨アル。 口当たり、ピリシュワ炭酸、米粒ごろり。爽やか酸もあるけれど、炭酸のピリピリに隠れて何の酸かわかりません。その酸とにごり苦がぽわっと出てきて、旨アルもふわりと追いかけます。甘味は控えめ、カッコいい爽…

  • 天明 > レティ(ハウルの動く城)[ジブリ酒]

    【ハニー天明(てんめい) かろやか貴醸酒 生酒】 やわらかい 蜂蜜オレンジ 軽やかに かなり久しぶりの天明さん。福島県河沼郡会津坂下町・曙酒造さんのお酒です。別銘柄の「央」やヨーグルトリキュール「Snowdrop」は飲んでますが、天明さんは2年ぶり。 ん?裏ラベルを見たら「くだもの」って書いてますね。ってことは、これも「コンセプト ワーカーズ セレクション」(CWS)のお酒。CWSは、広島の酒販店・酒商山田さんが手掛ける卸事業のブランドです。「くだもの」はCWSのサブブランド。これまでに「なんて見事なラ・フランス」「フルーツポンチ」「レモン&白ぶどう」を飲んできましたが、この子は蜂蜜感があふれ…

  • 英勲 > トンボ(魔女の宅急便)[ジブリ酒]

    【英勲(えいくん) 純米酒 しぼりたて生原酒】 やわらか甘 からの苦アル しっかりと しばらくぶりの英勲さん。京都市伏見区・齊藤酒造さんのお酒です。英勲さんは、近所のスーパーとかにも結構置いてあって、なじみのあるお酒。これまでにも6種類飲んでます。でも今回は、今期に造ったしぼりたての新酒。これはスーパーには売ってないですね。楽しみ。さっそく、飲んでいきましょう。 香りはあんまりありません。かすかに甘さとアルコール。 口当たり、めっちゃやわらかほの甘味。しぼりたてなのに、やわらかい。そこから味わい全体が、ふわっとやさしく広がります。と思ったら後半は、ビターチョコとカラメルみたいな特徴的な苦味が効…

  • 髙龗 > ハウル(ハウルの動く城)[ジブリ酒]

    【髙龗(こうりゅう) 朱(あか)】 甘苦が 華やかなのに やわらかく 約半年ぶりの髙龗さん。新潟県南魚沼市・髙千代酒造さんのお酒です。 そもそも髙龗って、知らなきゃ読めないですよね。コトバンクによると、高龗は「たかおかみ」と読み、『高は山峰を意味し、龗は水をつかさどる蛇体の神のこと。日本書紀に登場し、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)がその子 軻遇突智(かぐつち)を斬った時に、雷神・山神とともに出生した神』なんだそうです。あと、ニコニコ大百科によると冒頭にいきなり「龗とは、中二病患者御用達の漢字である」って書いてますwww銘柄名の由来は、魚沼中条駅近くにある高龗(たかおがみ)神社。神聖な水の恵みを…

  • 山城屋 > 五ェ門(カリオストロの城)[ジブリ酒]

    【山城屋(やましろや) WABI】 爽やかな 旨苦辛口 スパークリング 今年春先に初めて飲んだ山城屋さん。新潟県長岡市・越銘醸(株)さんのお酒です。越銘醸さんのメイン銘柄は「越の鶴」。山城屋は、創業当時の屋号を冠して2014年に誕生した、新潟県外向けの限定流通銘柄です。 今回のお酒は、WABI。漢字で書くと和火。日本の伝統花火のことで、「暑い夜に花火を見ながら飲みたくなる酒」をイメージして設計した、山城屋初のスパークリングタイプなんだそう。ちょっと時期はズレてしまいましたが、まあ良いでしょう。 造りも面白くて、このお酒は山城屋 standard classと1st classのアッサンブラージ…

  • あべ > ペジテの女の子(風の谷のナウシカ)[ジブリ酒]

    【あべ×棘玉 貴醸酒製法 おりがらみ生】 シュワシュワで ドライな柑橘 フルーティー こないだ青あべをいただいた あべさん。新潟県柏崎市・阿部酒造さんのお酒です。 が、こちらのあべさんはちょっと特別。埼玉県川越市を中心に展開する酒販店・(株)マツザキさんのプライベートブランド(PB)です。マツザキさんはただの酒販店ではなく、クラフトジン・棘玉(とげだま)を製造する醸造所も運営されています。 今回のあべ×棘玉は、日本酒を仕込む際に、この棘玉ジンを加えて造られたお酒。仕込み水の一部をお酒に変えた貴醸酒と同じような造り方になりますが、規定以外の材料を加えるため、お酒の種別としては日本酒ではなく雑酒と…

  • 菊正宗 > フクオさん(魔女の宅急便)[ジブリ酒]

    【菊正宗(きくまさむね) しぼりたて大吟醸】 やわらかく おだやか爽やか 低アル酒 ギンブルーに続いて菊正宗さん。こちらはアル添大吟醸のネオカップです。 ネオカップのしぼりたて大吟醸は、2022年にも飲んでます。でもその時とは、スペックが変わっています。2022→2024で、アルコール度数が15%→12%になっていますね。こちらも低アル化の流れが。ネオカップの公式サイトを見ると、前のものは載っていないので、どうやらモデルチェンジしたようです。 前のネオカップ大吟醸はやわらかい中に旨味がある美味しいお酒でしたが、どのように変わったでしょうか? さっそく、いただきます。 まずは雪冷えから。香りはほ…

  • 菊正宗 > 幼いクラリス(カリオストロの城)[ジブリ酒]

    【菊正宗(きくまさむね) しぼりたてギンブルー】 ひと口目 もの足りないかと 思ったら ずっと探していたギンブルー! やっと見つけました。こちら、ギンパックのシリーズの低アル新製品。発売は今年2024年の9月9日。最近めっちゃ話題になってる月桂冠さんのアルゴが9月23日だから、ほぼ同時期ですね。ただ、アルゴがテレビCMまで打ってかなり広範囲に配下してるのに対して、こちらはメインチャネルであろうスーパーやドラッグストアをだいぶパトロールしたけどなかなか見かけませんでした。ようやく飲める! ちなみにこの子、ブルーは、B:Balance、L:Light、U:Usual、E:Enjoy という意味だそ…

  • 千の福 > ウルスラ(魔女の宅急便)[ジブリ酒]

    【千の福(せんのふく) 純米大吟醸 無濾過生原酒】 やわらかい ほの辛口な フルーティー はじめましてお酒、千の福さん。広島県呉市・三宅本店さんのお酒です。従業員数は48名と、なかなかの規模のお蔵さん。主要銘柄は、この千の福ではなく「千福」で、読み方は「せんぷく」です。この銘柄名の由来は単におめでたいからではありません。初代三宅清兵衛さんが女性の内助の功を讃えるために、母・フクさんと妻・千登(ちと)さんから一文字ずつもらって付けたのだとか。ええ話やん。ん? でもそうすると、「千の福」って意味が違ってこない? ・・・まあいいか。 三宅本店さんの創業は、安政3年(1856年)。幕末ですね。当初は味…

  • 金雀 > おソノさん(魔女の宅急便)[ジブリ酒]

    【金雀(きんすずめ) 秋あがり】 芳醇で 豊潤甘旨 濃醇酒 こないだ飲めたばかりの金雀さん。また飲めました。凄い! 山口県岩国市・堀江酒場さんのお酒です。凄いというのは、金雀さんはいろんな銘柄がある中でも屈指の入手困難銘柄だから。十四代や新政は飲めるところをいくつか知ってますが、金雀はほんとレア。特に関西ではほぼ見かけません。ところが、いつものお店が金雀の取り扱いのある酒屋さんと取引が始まって、こないだに続いてまた飲めたんです。今回もその酒屋さんからの仕入れ。ありがたい! 今回のお酒は、秋あがり。前回も濃くて美味しかったんですが、秋酒だとさらに濃いんでしょうか?さっそくいただきます。 香り豊か…

  • 鳳凰美田 > ドーラさん(魔女の宅急便)[ジブリ酒]

    【鳳凰美田(ほうおうびでん) RESERVE ORDER 1st. MITA VINTAGE2021】 複雑で やわらかおだやか 熟成酒 こないだ新製品のミクマリを飲んだ鳳凰美田さん。またもや新製品です。なんと、熟成酒。フレッシュフルーティーの印象が強い鳳凰美田さんで熟成酒って珍しいですね。一般発売されていない熟成酒なら、去年、全国新酒鑑評会出品酒・別誂至高の3年垂直飲み比べをする機会がありましたが、こちらは普通に酒屋さんで買えます。 このお酒、造りもなかなか気合が入っています。お米は、お蔵さんのある栃木県小山市旧美田村地区で、蔵人さんが自ら育てた五百万石。それを40%まで磨いて純米大吟醸を醸…

  • 11月のお勧め自選記事6選

    毎月恒例の、振り返り記事です。 11月が終わる!?今年もあとひと月!?!?ついこないだまで夏じゃなかったっけ? 今月は、上げた記事の多くが、10月に参加したVTuberおコメちゃんのリアイベ「生おコメ呑み会」と、如月ささらさんのリアイベ「宴友会」のお酒になっちゃいました。飲んだのは2日で34杯、しかも凄いお酒がいっぱいという素晴らしい経験をさせていただきました。その分、レビューがたまりまくってるのが悩みなんですけどね。 という訳で今回も、記事の内容部門3本と、ベストサムネを3枚、そして美味しかった部門3本をお送りします。まず内容部門から。 まずは、魅力Japan。なんというか、とても不思議なセ…

  • 大典白菊 > 男(レッドタートル)[ジブリ酒]

    【大典白菊(たいてんしらぎく) サンライズイエロー 生】 やわらかい たっぷり苦味が ずいずいと はじめましてのお酒、大典白菊さん。岡山県高梁市・白菊酒造さんのお酒です。「だいてん」じゃなくて「たいてん」だったんですね。ついでに言うと、高梁市を「たかはしし」って読むのも初めて知りました。 こちらは「コンセプト ワーカーズ セレクション」(CWS)のお酒。CWSは、広島の酒販店・酒商山田さんが手掛ける卸事業のブランドです。「感性に訴えるモノづくり」を大事にしたシリーズで、デザインも面白いものが多いです。感性を大事にしているだけあって裏ラベルにはスペックはあんまり書いてないんですが、公式サイトに行…

  • CUSTOM > レモネード(紅の豚)[ジブリ酒]

    【R5BY CUSTOM(カスタム) 01】 シュワシュワで 酸味はじける レモネード はじめまして?なのか?こちらは、高千代酒造さんの試験醸造酒。高千代酒造さんではR5BY(令和5醸造年度)から小仕込み用のサーマルタンクを導入し、新商品や既存品のブラッシュアップのためのチャレンジに使ってるんだそうです。今回はその試験醸造酒。ブランド名もついてないから、高千代なのか たかちよなのか 59Takachiyoなのか シンタカチヨなのか 高龗なのか 巻機なのかもわかりません。酒屋さんも迷ってるようで、高千代と書いてる酒屋さんと、たかちよって書いてる酒屋さんがありました。まあここでは「CUSTOM」と…

  • 飛騨自慢 > ケンカっぱやいおっさん(天空の城ラピュタ)[ジブリ酒]

    【飛騨自慢(ひだじまん) 鬼ころし 純米原酒 怒髪衝天辛口】 怒辛口 旨アルガツン! クラシック はじめましてのお酒、飛騨自慢さん。岐阜県高山市・老田(おいた)酒造店さんのお酒です。飲むのははじめてなんですが、こないだ鬼ころし特集をしたときに知って飲みたいと思っていた銘柄。そしたら、柳生乱世さんからプレゼントしていただきました。ありがとうございます。めちゃくちゃ嬉しい!! 老田酒造店さんは1720年(享保5年)創業。第8代将軍・暴れん坊・徳川吉宗公の治世で、享保の改革の真っ只中。江戸に町火消「いろは組」が作られたのがこの年です。老田酒造店さんの公式サイトには、年代は明記されていないものの、『古…

  • 杉玉で杉玉を飲んできたレポ > タエ子の父(おもひでぽろぽろ)[ジブリ酒]

    【杉玉(すぎだま) 純米酒】 穀物旨 昭和を感じる クラシック 杉玉というお寿司居酒屋さんをご存じでしょうか? 最近、やけによく見かける気がします。今回は、その杉玉さんに初めて伺って、杉玉というお酒を飲んできました。 (杉玉の写真はPhotoACより) そもそもの杉玉とは、スギの葉を集めてボール状にしたやつ。酒蔵とか酒屋さんとかの軒先によくぶら下がってますね。その由来は、酒造りの神様として信仰を集める奈良の大神(おおみわ)神社。僕もこないだ「みむろ杉」の今西酒造さんに伺ったときに参拝してきました。杉玉は、各地の蔵人が大神神社に参拝した時に、御神体である三輪山の杉の葉を持ち帰ってお守りにしたこと…

  • 宴友会のお酒(個人的まとめ)

    ここのとこずっと連続投稿してきた、日本酒普及系VTuber・如月ささらさん主催の日本酒会「宴友会」のお酒。実は飲んだお酒はまだたくさんあります。ただ、他のお酒は写真を撮れてないんですよね。でも、このブログは僕が後から振り返るためにも使っているので、残りは文字とチャートだけ残しておきます。情報が少ないので、告知もせずにこっそりアップしますので、たどり着いて読んでいただいた方、ありがとうございます。 以下、既にアップした分も含めて飲んだ順番に挙げていきます。 【朝日鷹(あさひたか) 特撰 低温貯蔵酒 特別本醸造酒】 【新政(あらまさ) No.6 THE NUMBER OF THE BEAST TY…

  • SAKE HUNDRED > ユキちゃん(猫の恩返し)[ジブリ酒]

    【SAKE(サケ) HUNDRED(ハンドレッド) 礼比(らいひ)】 複雑で 濃くて豊かな 熟成感 宴友会のお酒、いちばん凄かったのがこちらの礼比さん。何が凄いかと言うと、まずは値段。500mlで定価165,000円 (送料別)の超高級酒です。え?桁間違ってないですよ。16万円。いやもう送料なんてどうでもいいよ。当然、僕が飲んだ中での最高額です。 SAKE HUNDREDは、日本酒メディア・SAKETIMESを運営する(株)Clearさんがプロデュースするラグジュアリー日本酒ブランド。ラグジュアリーなだけあって、ほとんどのお酒は四合瓶で3万円くらいします。でも礼比さんはやっぱり別格ですね。まあ…

  • 新政 紫八咫 > 月島朝子さん(耳をすませば)[ジブリ酒]

    【新政(あらまさ) 紫八咫(むらさきやた) 2023】 ジューシーな 豊かな酸味と わずかな蜜 宴友会のお酒9、はじめましての紫八咫さんです。紫八咫は、新政さんの再仕込み貴醸酒。つまり、貴醸酒で醸された貴醸酒です。 貴醸酒というのは、仕込み水の一部をお酒に代えて造ったお酒。この製法だと、醪(もろみ)のアルコール度数が高くなって、糖分をアルコールに変えるという酵母の力が弱まるため、糖分が残って甘くなりやすいという特徴があります。 新政さんの貴醸酒と言えば、陽乃鳥。僕が日本酒沼にどっぷり漬かることになったきっかけのひとつです。そして、陽乃鳥を使って作られたのが紫八咫。最初の紫八咫が生まれたのは20…

  • 信州亀齢 > マーニー(思い出のマーニー)[ジブリ酒]

    【信州亀齢(しんしゅうきれい) プレミアムゴールド】 梨甘酸 爽やか楽しく 美しく 宴友会のお酒8、ひとつ前の銀亀に続いて信州亀齢さんです。凄い飲み比べ!!こちらも、れーむだっくさんご提供のお酒。本当にありがとうございます。 この飲み比べ、どちらも、美山錦を39%まで磨いた純米大吟醸。アルコール度数も同じで、公開されているスペックとしては違いはありません。ただ、このプレミアムゴールドは、輸出向けにリリースしてた海外仕様のお酒。今年は限定的に日本でも発売されたけど、日本国内では最初で最後なんだとか。ますます貴重!! ありがたくいただきます。 上立ち香、少しおだやかやわらかマスカット。 口当たり、…

  • 信州亀齢 > マーニー(思い出のマーニー)[ジブリ酒]

    【信州亀齢(しんしゅうきれい) 美山錦 純米大吟醸39】 梨甘酸 やわらか爽やか 美しく 宴友会のお酒7、大人気の信州亀齢さんです。長野県上田市・岡崎酒造さんのお酒。人気すぎて、僕のタイムラインでは、しょっちゅう誰かがお蔵さんまで遠征してるの見ます。 今回は、そんな信州亀齢さんの中でも、めっちゃ良さげなお酒です。なんせ、精米歩合39%の純米大吟醸、通称・銀亀です。しかも、同じ美山錦39%のプレミアムゴールドとの飲み比べです。凄い。 こちらも、昨日に続いてご一緒させていただいた れーむだっくさんご提供のお酒。凄いお酒をありがとうございます。 香り爽やか梨マスカット。奥にミネラルもあって、華やか上…

  • 新政 涅槃龜

    【新政(あらまさ) 涅槃龜(にるがめ) 100 生酒 2023】 酸ぽわん 苦渋雑味が ゴゴゴゴゴ 宴友会のお酒6、新政さんのPrivate Labシリーズのひとつ、涅槃亀です。Private Labは、革新的な製法で日本酒の課題解決や新たな味わいへの挑戦を目的にしたシリーズ。四神をモチーフにしていて、東の青龍→天蛙、西の白虎→亜麻猫、南の朱雀→陽乃鳥、北の玄武→涅槃亀の4種類があります。この中で涅槃亀は低精白のお酒。前に飲んだのは4年前ですね。 ただ、今回の涅槃亀は特別版。新政さんの頒布会2024年第3弾の限定酒で、精米歩合は100%。つまり、無精白の玄米です。こないだ「玄米酒って日本酒を名…

  • 喜久泉 > ユパ様(風の谷のナウシカ)[ジブリ酒]

    【喜久泉(きくいずみ) 大吟醸 雫しぼり】 旨じわり ふおおっときれいな アルコール 宴友会のお酒6、2年ぶりの喜久泉さん。「田酒」が有名な、青森県青森市・西田酒造店さんのお酒です。この「喜久泉」は、西田酒造店さんが創業当時から醸している銘柄。現在では、「田酒」は純米酒系、「喜久泉」は吟醸系と酒質を分けているそうです。 そして今回のお酒は、全国新酒鑑評会出品用の雫酒。山田錦40%精米の大吟醸で雫しぼり。鑑評会出品酒だけあって、当然ながら本気スペックですね。さっそくいただきます。 香りはほとんどないんだけれど、なぜかふんわり心地よい。 口当たり、ほんのり米甘から入り、旨味がじんわりふくらんで、ふ…

  • 初孫 > シータ(天空の城ラピュタ)[ジブリ酒]

    【初孫(はつまご) 純米酒 喝采 発泡性にごり酒】 ピリシュワで 軽やかなのに しっかりと 宴友会のお酒5。お久しぶりの初孫さん。山形県酒田市・東北銘醸さんのお酒です。なんとなく字面からクラシックなお酒を想像してたけど、去年はじめて飲んだらモダンでびっくりしました。 今回のお酒、調べてみたら、昔好評だったお酒の復刻みたいですね。瓶内二次発酵の先駆けとなった商品なんだとか。現在は、南浦和の酒販店・こみや酒店さんでしか売っていないそうです。なかなかレア。 それでは飲んでいきましょう。 香りはほぼないけど、わずかにふわっと米旨乳酸。 口当たり、ピリシュワほの甘、軽やかに。メロンっぽい甘味がおだやかで…

  • 魅力Japan

    【魅力(みりょく) Japan(ジャパン) スパークリング】 宴友会のお酒4。こちら、凄いお酒ばかり集まっている宴友会で、この日いちばんの話題をかっさらっていったお酒です。とにかく飲んだらびっくり。こんなお酒、飲んだことありません。 あまりに驚いたので、いつもは最初に書いてる5・7・5のまとめも省略します。 この子は、こないだ れーむだっくさんにいただいた「琵琶のささなみ リンゴ印スパークリング」の麻原酒造さんのお酒。リンゴ印と同じで、れーむだっくさんが持ち込まれていました。超面白いお酒をありがとうございました。 それでは、味わっていきましょう。 上立ち香は、、、ありません。 口に含むとピリシ…

  • 新政 > サンドラさん(紅の豚)[ジブリ酒]

    【新政(あらまさ) No.6 THE NUMBER OF THE BEAST TYPE】 ピリシュワで 蜜の甘味と 複雑味 宴友会で飲んだお酒、ここからは、順不同です。たくさん飲んで、写真が残っていないものもあるから、比較しやすい順番でアップします。というわけで、ひとつ前のBEAST TYPE Ⅱに続いて、2022年バージョンのBEAST TYPEです。こんなものがまだ残ってて、飲み比べできるってなんて贅沢!! ちなみに、実際にこの子を飲んだのは14杯目でした。 2024年のBEAST TYPE Ⅱと同様、こちらもハードロック/ヘヴィメタルの第一人者である音楽評論家・伊藤政則氏のトークイベント…

  • 新政 > ルイーゼ(耳をすませば)[ジブリ酒]

    【新政(あらまさ) No.6 THE NUMBER OF THE BEAST TYPE Ⅱ】 炭酸と 軽さの奥の 複雑さ 宴友会2杯目は、新政さん。ただでさえ入手困難なNo.6の中でも超レアなやつ!こちらは、ハードロック/ヘヴィメタルの第一人者である音楽評論家・伊藤政則氏のトークイベント「政則十番勝負2024」の開催記念酒です。このイベントのゲストとして、新政の佐藤祐輔社長も登壇されたんです。このお酒を買えたのは、イベントに参加した上に抽選に当選した人だけ。666本限定で、価格も6666円(税込)。裏ラベルにはシリアルナンバーも入ってますね。 めっちゃ貴重なお酒。これを出されるのはめっちゃ太っ…

  • 朝日鷹 > 菜穂子さん(風立ちぬ)[ジブリ酒]

    【朝日鷹(あさひたか) 特撰 低温貯蔵酒 特別本醸造酒】 梨甘酸 芳醇旨苦 上品に なまおコメ呑み会に続いて、翌日は、日本酒普及系VTuber・如月ささらさん主催の日本酒会「宴友会」でした。連チャンはキツいような気がするんですが、関西在住民としては、2日連続でやってもらえるの、めっちゃ助かりました。こちらも、ぜひ一度参加してみたいと思っていた会。結論から先に言うと、参加できて幸せでした。なまおコメ呑み会も素晴らしいお酒が集まっていましたが、こちらはさらに凄かった。その1杯目がいきなり朝日鷹さんです。 朝日鷹さんは、十四代様を醸す山形県村山市・高木酒造さんの地元酒です。ある意味、十四代様以上にレ…

  • あべ > サツキ(となりのトトロ)[ジブリ酒]

    【あべ 夏酒】 夏らしい 華やか酸の フルーティー なまおコメ呑み会のお酒⑫、お久しぶりの、あべさん。新潟県柏崎市・阿部酒造さんのお酒です。アップするのは最後ですが、実は飲んだのは1杯目、乾杯酒です。飲んだ時に写真を撮り損ねて、油断してたら瓶が行方不明になっていました。しょうがないから、適当に作ったイラストでインスタにアップしたら、れーむだっくさんが写真を送ってくださいました。ありがとうございました。 そもそも、この「あべ」は、イベント主催者のおコメちゃんの推し酒なんですよね。僕ももっと深掘りしたい銘柄なんですが、全然出会えません。去年飲んだ「あべ VEGA」は飲んだの福岡だし、その前の「あべ…

  • 上川大雪 > コナン(未来少年コナン)[ジブリ酒]

    【上川大雪(かみかわたいせつ) Enjoy日本酒スパークリング(瓶内二次発酵)】 フルーティー からのコク旨 ぐいっズバッ なまおコメ呑み会のお酒⑪、上川大雪さんです。製造を休止していた三重県の酒造会社を移転し、2016年に北海道上川町に新設されたお蔵さん。いま北海道でいちばん人気のある銘柄ですね。 ただこのお酒、調べてみてもよくわかりません。上川大雪さんがリリースする新ブランド「Enjoy日本酒」の1本らしいんですが、そのブランドがイマイチわからないんです。一応ブランドサイトがあるんですが、読んでも意味がわからない。裏ラベルに書いてあるポエムも何を言いたいんだろ? どうやら、サーフアートのパ…

  • 雨降 > アスベル(風の谷のナウシカ)[ジブリ酒]

    【雨降(あふり) 杉山流 雄町 Dr.Sugiyama】 フレッシュで 芯にしっかり コク旨さ なまおコメ呑み会のお酒⑩、はじめましての雨降さん。神奈川県伊勢原市・吉川醸造さんのお酒です。 吉川醸造さんの親会社は、東京都渋谷区に本社を構えるシマダグループ。従業員数は550名で、不動産・ホテル・介護・飲食・保育・旅行など幅広い事業を手掛けています。2020年に、吉川醸造の全株式を取得して日本酒事業に参入しました。 それまで全然酒造りをしていなかった企業がいきなり親会社になったのですから、蔵人さんは不安だったことだと思います。でもこのM&Aは、吉川醸造さんにとって幸せなものになりました。 杜氏の水…

  • 白鶴 > ハイタカ(ゲド戦記)[ジブリ酒]

    【白鶴(はくつる) Alternative 純米大吟醸 白鶴錦 アル感ツン 旨渋ぐいっ アルガツン なまおコメ呑み会のお酒⑨、白鶴さんです。まあ、言わずと知れた超大手メーカーさんですね。実は、このお酒は飲みたいと思って楽しみにしていました。というのも、原料米が白鶴錦だから。 白鶴錦は、その名の通り、白鶴酒造さんが開発した酒米。山田錦のお母さん・山田穂(やまだぼ)と、山田錦のお父さん(短稈渡船)の近縁種・渡船2号の間に生まれた子です。つまり、山田錦の妹になるわけですね。なんで弟じゃなくて妹かというと、妹の方がかわいいから。超優秀なお兄ちゃんにあこがれる妹です。 白鶴さんが白鶴錦を生み出すために、…

  • 宗玄 > 六代目金長(平成狸合戦ぽんぽこ)[ジブリ酒]

    【宗玄(そうげん) 純米大吟醸 限定原酒】 熟成の 旨味がずずずん 押し寄せて なまおコメ呑み会のお酒⑧、石川県珠洲市・宗玄酒造の宗玄さんです。1月に飲んで以来ですね。 宗玄さんと言えば、大江山の松波酒造さん同様、1月1日の能登半島地震で大きな被害のあったお蔵さん。でも、宗玄さんは9月18日に蔵入りし、被害の爪痕は残るもののなんとか今期の酒造りを開始されました。しかしその直後の9月20日、今度は豪雨により能登地方に大きな被害が出てしまいます。宗玄さんでも断水が発生して部分的に醸造を停止する状況に。それでも11月1日には今期最初の絞りを行い、11月下旬には震災後に初めて仕込んだ新酒・しぼりたて生…

  • 若波 > 澤村雄一郎さん(コクリコ坂から)[ジブリ酒]

    【若波(わかなみ) 本醸造】 味の波 次々押し寄せ すっと引き なまおコメ呑み会のお酒⑦、しばらくぶりの若波さん。福岡県大川市・若波酒造さんのお酒です。 若波という銘柄名の由来は、蔵の傍を流れる筑後川のような「若い波を起こせ」という意味。「味の押し波・余韻の引き波」をコンセプトに酒造りをされています。波というと海の波を想像しますが、若波さんの波は川なんですね。ただ、川の波と言っても油断はできません。筑後川は、利根川・吉野川とともに、日本三大暴れ川と呼ばれている川。室町時代には一夜川と呼ばれていて、その意味は「洪水によって一夜にして荒地になってしまう」からです。先人の治水の努力によって、近年はさ…

  • 産土 > フェラーリン(紅の豚)[ジブリ酒]

    【産土(うぶすな) 2023 穂増(ほませ) 六農醸】 複雑で きれいな旨味が ほわわんと ひとつ前の香子四農醸×山田錦三農醸に続いての産土さん。こちらは六農醸ですね。その6つとは、裏ラベルのマークによると、菊池川流域産米・無農薬栽培・無肥料栽培・生酛・木桶醸造・酵母無添加 。こだわってますねえ。 そしてこちらは、お米がはじめましての穂増。穂増も、2017年に熊本県内の農家さんがわずか40粒の種籾から復活させたお米。元々は1830年に肥後国(現在の熊本)で生まれ、九州⼀円で栽培されていました。大阪堂島米会所では「天下第一の米」として何度も最高価格を記録していたそう。ただ穂増は、農薬や肥料を加え…

  • 産土 > 眞人(君たちはどう生きるか)[ジブリ酒]

    【産土(うぶすな) 特別限定2023 香子(かばしこ)四農醸×山田錦三農醸】 シュワシュワで 土と穀物 旨ふおお お久しぶりの産土さん。熊本県玉名郡和水町・花の香酒造さんのお酒です。約2年ぶりですね。 花の香酒造さんは1902年(明治35年)に創業。中庭にある木々から梅の香りが蔵の中に漂ってきたことから「花の香」と名付けたんだそうです。以前は、銘柄名「花の香」で全国流通していたんですが、2021年末に体制を一新。全国に69店あった特約店組織を解散して、花の香ブランドは熊本県内限定流通に縮小します。その代わりとして生まれたのが、農業と自然へのこだわりを最前面に押し出した新ブランド・産土。そのデビ…

  • La Jomon > 悠子(コクリコ坂から)[ジブリ酒]

    【La Jomon(ら じょうもん) Malo(マロ) 純米酒】 フルーティー マロラクティックな やわらかさ? はじめましてのお酒、La Jomonさん。タイムラインにはよく出てきて気になってたんだけど、全然会えなかったんですよね。それもそのはず、このお酒は普通のお酒とはちょっと出自が違います。 La Jomonというのは、山形県山形市にある酒販店、そしてそのお店がプロデュースするプライベートブランドの銘柄名です。代表の熊谷太郎さんの経歴も面白いです。熊谷さんは法政大学を卒業後に一般企業に就職されたものの、蔵人になるために東京農業大学短期大学部醸造学科へ社会人入学。その後、東北の3つの蔵で計…

  • SAKE HUNDRED > ユキちゃん(猫の恩返し)[ジブリ酒]

    【SAKE(サケ) HUNDRED(ハンドレッド) 弐光(にこう)】 軽快な フルーティーさが すっと引き なまおコメ呑み会のお酒③は、お久しぶりのSAKE HUNDRED。そりゃそうです。こんなのめったに飲めるお酒じゃありません。 SAKE HUNDREDは、日本酒メディア・SAKETIMESを運営する(株)Clearさんがプロデュースするラグジュアリー日本酒ブランド。ラグジュアリーなだけあって、ほとんどのお酒は四合瓶で3万円以上します。その中で、今回の弐光は9,900円(税込)だから、お安いですね。もちろん僕は買えませんが。 これまでのSAKE HUNDREDが「徹底して特別」を追求してい…

  • 大江山 > 関羽(蒼天航路)

    【大江山(おおえやま) 鬼神 純米吟醸】 力強い きれいな旨アル ぐぐぐぐぐ なまおコメ呑み会のお酒②は、はじめましての大江山さん。石川県鳳珠郡能登町・松波酒造さんのお酒。ずっと飲みたかった銘柄です。若女将の金七(きんしち)聖子さんの笑顔が素敵なんですよね。 大江山という銘柄名の由来は、石川ではなく、京都府丹後半島の付け根にある大江山。酒吞童子(しゅてんどうじ)の伝説で有名な山です。酒呑童子は、平安時代に大江山に住み着き、毒酒を飲まされて源頼光に討ち取られた鬼。「鬼ころし」の元ネタですね。銘柄名「大江山」の由来も「酒呑童子のごとく豪快に酒を酌み交わして欲しい」と願いからだそう。 松波酒造さんと…

  • 楯野川 > ジーナさん(紅の豚)[ジブリ酒]

    【楯野川(たてのかわ) 極限 2019 Vintage】 円熟で まろやかなのに くっきりと お久しぶりの楯野川さん。山形県酒田市・楯の川酒造さんのお酒です。大好きな銘柄で買おうと思えば売ってるお店も知ってるのに、なぜか1年ぶりくらいですね。しまった、いろいろ逃してしまってる。 でも今回のお酒は、そんなの吹き飛ばすくらいの凄いやつです。なんせ、精米歩合8%の超高精白。前にいただいた来福さんの超精米と並んで、僕の飲んだ中では最も磨かれているお酒です。ちなみに来福さんの記事では、8%まで磨いたお米の写真も載せていて、どれくらい小さくなるのかがわかります。 こちらをいただいたのは、先日参加させていた…

  • 宗味 > タタラ場の女衆(もののけ姫)[ジブリ酒]

    【宗味(そうみ) 山田錦磨き三十九】 くっきりと きれいな旨味が 力強く はじめましてのお酒、宗味さん。島根県益田市・右田(みぎた)本店さんのお酒です。 右田本店さんは、1602年(慶長7年)創業。おおっ! 古いですね。島根県最古の日本酒蔵なんだそうです。日本酒の他、2023年からはウイスキーも造られていて、こちらは、島根県初のウイスキー蒸溜所なんだとか。 宗味とは、創業者・右田右京亮隆正さんの法号・恩誉宗味が由来。隆正さんは周防の豪族大内氏の末裔で、益田の振興のために近在から物資と顧客を集めて市を興しました。この市は庶民に愛され、宗味市と呼ばれて昭和初期まで続いたそう。地元に愛された名前なん…

  • 阿部勘 > マーニー(思い出のマーニー)[ジブリ酒]

    【阿部勘(あべかん) 純米吟醸 良い兆し】 やわらかい フルーティーさが 美しく しばらくぶりの阿部勘さん。宮城県塩竈市・阿部勘酒造さんのお酒です。えっ?1年ぶり?前回のお酒がインパクトあったから、よく覚えてて、もっと最近かと思っていました。 今回のお酒も、前回と同じ秋季限定酒。いちばんの特徴は、ラベルが二重になっていて、剥がすと違うデザインのラベルが出てくることです。前回は招き猫を剥がしたらバンザイ猫が出てきてかわいかったんですが、今回はまた強烈ですね。1枚目の鶏も、2枚目のミミズクも、めちゃくちゃ力強い!!この2羽には、良い兆しを“とり”込むという願いが込められているんだそうです。 このラ…

  • [特集]犬・狼・狐の酒

    本日11月1日は、犬の日。「ワンワンワン」ですね。今年2月22日の猫の日には、猫のお酒の特集を組みました。で、猫があるなら犬もやりたい。というわけで、僕が飲んだ中での犬ラベルのお酒を集めてみました。でも、犬のお酒って猫に比べてめっちゃ少ないんですよね。だから、同じイヌ科ということで、狼と狐のお酒もまとめて紹介しちゃいます。さっそくどうぞ! ■犬の酒 まずは美冨久さん。この柴はずるいですね。かわいすぎます。 お次は出羽鶴さん。こちらは、毎年2月の第2土日に行われる「湯沢犬っこまつり」の絵柄です。 え?犬ラベルってこれだけ?猫ラベルは2月時点で13本もあったのに、やっぱり少ないですね。巡り合えてな…

  • 灘菊 > マキさん(魔女の宅急便)[ジブリ酒]

    【灘菊(なだぎく) MISA33 Premium 純米大吟醸 生酒】 蜜酸旨 落ち着いてるけど 華やかに こないだ「柔道」を飲んだ灘菊さん。兵庫県姫路市・灘菊酒造さんのお酒です。「柔道」は、銘柄名の由来となったフランス柔道の父・川石酒造之助(みきのすけ)さんの生涯がめちゃくちゃ面白かったし、お酒も美味しかったです。 ちなみに灘菊酒造さん、戦国時代に軍師として活躍した黒田官兵衛孝高の家臣・栗山善助の屋敷跡に建っているんだそうです。栗山善助というと、黒田家筆頭家老の重臣。大河ドラマ「軍師官兵衛」では濱田岳が演じて存在感を示していました。 今回は、限定酒・MISA33。こちらもよくわからない銘柄名で…

  • 10月のお勧め自選記事6選

    毎月恒例の、振り返り記事です。 10月に入って、新米が出回るようになりましたね。スーパーのお米の棚にもようやく商品が戻ってきたのは良いのですが、価格は下がりませんね。どうしちゃったんだろ?それはともかくとして、お酒の方面ではとても充実した月でした。日本酒会に2日連続で参加して抜群に美味しいお酒にたくさん巡り会えましたし、記事の内容についても楽しく書けたものがたくさん。正直、6選に収めるの無理でした。 という訳で今回も、記事の内容部門3本と、ベストサムネを3枚、そして美味しかった部門3本をお送りします。まず内容部門から。 まずは、雑賀さん。雑賀というと戦国時代の鉄砲傭兵軍団が思い出されますが、社…

  • 鮎正宗 > 大岩セツさん(思い出のマーニー)[ジブリ酒]

    【鮎正宗(あゆまさむね) あゆカップ】 カップらしい 穀物甘旨クラシック はじめましてのお酒、鮎正宗さん。新潟県妙高市・鮎正宗酒造さんのお酒です。メイン銘柄の鮎正宗ははじめましてなんですが、前に別銘柄の「毘(びしゃもん)」はいただきました。おそらく、戦神・毘沙門天の生まれ変わりを称し、「毘」の文字を旗印とした戦国武将・上杉謙信公が由来だと思われます。 今回の鮎正宗は、昭和初期、皇族の伏見宮の第一王子・博義王(ひろよしおう)が酒蔵近くの妙高高原に滞在して鮎釣りをされた際に戴いた銘柄名だそうです。 博義王、全然存じ上げない方だったんですが、調べてみたら海軍の軍人さんのようですね。明治から昭和戦前に…

  • 大嶺 > フィオ(紅の豚)[ジブリ酒]

    【大嶺(おおみね) 3粒 無濾過生原酒 山田錦】 文句なし 甘旨モダンの 到達点 ついこないだ、ひやおろしを飲んだばかりの大嶺さん。僕の最推し銘柄のひとつです。そして、その中でもこの黒瓶は特別。去年飲んだ372杯の中で2位に入った感動酒です。もう、四の五の言わずにさっそく飲んでいきましょう。 上立ち香、桃梨ライチのフルーティー。華やかなのにやさしくて、フレッシュだけどやわらかい。ほんのりラムネとミネラル感。はあああ。もう優勝。 口当たり、ピリシュワ炭酸、甘酸苦。桃の甘味とグレフルのやわらか酸と、ミネラル苦。うんまああああああ。これは感動、文句なし。 含み香も甘フルふわりで、後味はほの甘苦がすっ…

  • AKABU > サン(もののけ姫)[ジブリ酒]

    【AKABU MONSTER】 酸パカン 苦味渋味も 強じゅわん こないだ夏酒のSEAとMOUNTAINを飲んだ赤武さん。岩手県盛岡市・赤武酒造さんのお酒です。今回はMONSTER。ハロウィンに向けた新製品です。赤武さんの新製品なら飲みたいですね。さっそく買ってきました。黒瓶に赤いロゴがカッコいい。目が黄色で、その横の部分がモンスターっぽい翼になってるのも良い感じです。なんとなくデビルマンっぽい。 それでは飲んでいきましょう。 香りわずかにマスカット、青竹・ラムネもほんわりと。 口当たり、酸とちょいピリ鮮やかに。そこから一気に酸がパカン。リンゴ酸、少し柑橘クエン酸。そこから苦渋旨味がじゅわっと…

  • 真田六文銭 > 水沼史郎君(コクリコ坂から)[ジブリ酒]

    【真田六文銭(さなだろくもんせん) 純米吟醸 ひとごこち 五割五分 無濾過原酒 生酛造り】 フルーティー! ラベルに似合わず 超モダン はじめましてのお酒、真田六文銭さん。長野県上田市・山三酒造さんのお酒です。 山三酒造さんの「山三」は、去年キャンペーンで当てて「山霞 うすにごり」をいただきました。実はそのお酒は苦味がけっこうあって、そこまでストライクじゃなかったんですが、復活してから人気が急上昇している銘柄で、ずっと気になってたんですよね。 復活というのは、山三酒造さんが長く休眠状態だったから。山三酒造さんは、大政奉還の年・1867年の創業。でも、高齢化と後継者不在、設備老朽化により、201…

  • 松屋事変 > アーヤ(アーヤと魔女)[ジブリ酒]

    【松屋事変(まつおじへん) 純米吟醸 無ろ過生 生酛】 酸度4 やわらかいから イヤじゃない お! 松屋事変が置いてある!!これは飲まなきゃ!! 今回のお酒、松屋事変は、こないだ流輝ピンクを飲んだ群馬県藤岡市・松屋酒造さんのお酒です。流輝とは異なる方向性になったことから、流輝の名前は使わなかったんだそう。 「事変」というのは、以前に笑四季酒造蔵元の竹島さんが、意図せず予定と異なる酵母を使用してしまった酒を「竹島事変」として発売したことにインスパイアされて付けた名前だそうです。竹島さん許諾済。 松屋酒造さんのインスタグラムにこのお酒の経緯が載っていました。『順調に育ってきた生酛酒母に最後の工程「…

  • 甲子 > 風間俊君(コクリコ坂から)[ジブリ酒]

    【甲子(きのえね) 純米吟醸 はなやか 匠の香 KEG(ケグ) DRAFT(ドラフト)】 旨中心 しっかりしてて フレッシュで こないだ飲んだ潤実 うるみがめちゃくちゃ美味しかった甲子さん。千葉県印旛郡酒々井町・飯沼本家さんのお酒です。 今回は、KEG。正式には「KEG DRAFT SAKE」で、しぼりたての風味やフレッシュ感を長期間そのまま維持できるという10Lタンクの日本酒サーバーです。KEGの特徴や、電源なしでお酒を注げる仕組みなどは、前に特集記事を書いたので、よかったらご覧ください。 KEGはこれで24種類目になります。どれもフレッシュで美味しかった。今回も楽しみです。それでは、いただ…

  • [特集]玄米酒って日本酒を名乗れるの?

    さきほど、玄米を使ったお酒・長寿金亀さんのレビュー記事をアップしました。実は最初このお酒を見た時、ふと疑問が浮かんだんです。あれ? 玄米だと日本酒名乗れないんじゃなかったっけ?たしかそんな記事を見たことがある気がするんですよね。で、調べてみたら、これがなかなかややこしい。たくさんの方の知恵をお借りしながら情報を集めたので、ここにまとめます。 ■酒税法ではどうなっている?まずは、法律を見てみましょう。お酒の定義と言えば酒税法。酒税法における「清酒」を見てみましょう。 酒税法における「清酒」の定義 いろいろ書いてありますが、玄米についての記載はありませんね。これだけ見ると玄米でも日本酒を名乗って良…

  • 長壽金龜 > サリマン先生(ハウルの動く城)[ジブリ酒]

    【長壽金龜(ちょうじゅきんかめ) 赤 生原酒】 蜜米甘 ぶわっと苦渋 玄米酒 はじめましてのお酒、金亀さん。滋賀県犬上郡・岡村本家さんのお酒です。 岡村本家さんは安政元年(1854年)創業。公式サイトによると、岡村家7代目の岡村太内さんが彦根藩主・井伊大老より酒造りを命じられ、8代岡村多内さんが創業されたそうです。え?安政で彦根で井伊大老って、あの井伊直弼公ですよね!?凄い! 安政元年は、黒船来航の翌年。直弼公もまだ大老には就いていないものの、幕政に関わるようになり、大忙しだと思うんです。藩政もしっかり行ってたんですね。 今回いただくのは、見るからにヤバいお酒。まず色が凄いですし、なにより、玄…

  • 雑賀 > ルーン王子(猫の恩返し)[ジブリ酒]

    【雑賀(さいか) 純米吟醸 辛口】 美しく しっかりしている 辛口酒 お久しぶりの雑賀さん。和歌山県紀の川市・九重雑賀さんのお酒です。あまりに久しぶりすぎて、前回飲んだ時の記録は残っていません。飲んだお店は覚えてるんですけどね。 九重雑賀さんは、日本酒とともに、酢も造られています。というより、酢の製造会社として明治41年(1908年)に創業されました。その原点である「赤酢」は、日本酒の酒粕を3年以上熟成させた後、120日以上発酵・熟成させて作ります。そこで、昭和9年(1934年)、良い酢を造るためには原材料の酒粕から一貫して造るべきと、日本酒製造に参入しました。なかなか珍しい参入動機ですね。 …

  • 作 > 信子(コクリコ坂から)[ジブリ酒]

    【作(ざく) 純米吟醸 和悦(わえつ)】 フルーティー 酸味くっきり 華やかに お久しぶりの作さん。三重県鈴鹿市・清水清三郎商店さんのお酒です。今回のお酒、見たことないと思ったら、飲食店限定のお酒のようですね。調べてみたら、税込で3190円。レギュラー品の純米吟醸 雅乃智が税込4510円だから、だいぶお得ですね。でも、作だからまあ間違いはないでしょう。それでは早速、いただきます。 香りふわっとフルーティー。リンゴとマンゴー、マスカット。 口に含むと爽やかな、酸味甘味が鮮やかで、酸味がふくらみ、旨アルふわり。甘味もはっきりあるけれど、酸味がくっきり華やかです。雑味の少ないきれいなお酒。美味しい!…

  • 尊皇 > 南さん(耳をすませば)[ジブリ酒]

    【尊皇(そんのう) 純米吟醸原酒】 蜜甘と 熟成苦味が まろやかに はじめましてのお酒、尊皇さん。愛知県西尾市・山﨑(資)さんのお酒です。前に洞(ほら)や山﨑醸(やまざきかもし)をいただいたことがあるお蔵さんですね。他にも、奥や尊王という銘柄を造られています。奥の方がよく聞くんですが、メイン銘柄はこちらの尊皇なんですね。 今回のお酒は、一見普通の純米吟醸。でも、酒屋さんで5年熟成させたというから、味は変わっていると思います。どんなかな。さっそく飲んでいきましょう。 色は透明ですね。糖やアミノ酸が変化して褐色になるメイラード反応は起きていないっぽい。低温で丁寧に熟成したんですね。香りふんわりカラ…

  • 一生幸福 > エボシ御前(もののけ姫)[ジブリ酒]

    【一生幸福(いっしょうこうふく) 限定大吟醸 雫原酒】 甘ふわり きれいな苦アル ぐぐぐっと はじめましてのお酒、一生幸福さん。山形県長井市・鈴木酒造店さんのお酒です。ああ!どこかで聞いた銘柄だと思ったら、鈴木酒造店さんでしたか! 鈴木酒造店さんは、前に磐城壽をいただいています。元々は福島県浪江町の海沿いにあったお蔵さんです。でも、2011年の東日本大震災の津波で、全てが流されてしまいました。また、お蔵さんがあった場所は福島第一原子力発電所から直線距離で7kmのところにあり、警戒区域に指定されてしまいます。酒造りどころか住むことすらできなくなってしまいました。 それでも、蔵元杜氏の鈴木大介さん…

  • 灘菊 > 堀越二郎(風立ちぬ)[ジブリ酒]

    【灘菊(なだぎく) 無ろ過 純米大吟醸 柔道】 米旨が やわらかいのに しっかりと はじめましての灘菊さん。兵庫県姫路市・灘菊酒造さんのお酒です。 灘菊酒造さんは、明治43年(1910年)創業。創業者はその名も川石酒造作(みきさく)さん。まさに酒造りをするために名付けられたようですね。ちなみに、川石本家酒類合資会社からの独立とのことなので、長男ではなかったのかな? 川石本家酒類さんは、文久3年(1863年)創業の老舗。灘菊酒造さんから300mほどのところにあり、手柄山本みりんというみりんを造られています。川石本家酒類さんの現社長は川石酒造治(みきじ)さん。酒造の字を受け継いでるんですね。ただ、…

  • 浅茅生 > アリエッティのお母さん(借りぐらしのアリエッティ)[ジブリ酒]

    【浅茅生(あさぢを) 純米吟醸 無圧無濾過生原酒 みずかがみ】 上品と 思った瞬間 鮮烈苦 はじめましてのお酒、浅茅生さん。滋賀県大津市・平井商店さんのお酒です。平井商店さんがあるのは琵琶湖のすぐ近く。江戸初期の万治元年(1658年)創業の老舗です。明暦の大火があった明暦3年の翌年ですね。お蔵さんがある場所は、東海道五十三次の最後の宿場・大津宿の、東海道の一本北の通りです。ここで作られたお酒が京都に運ばれて飲まれていたそう。 余談ですが、東海道五十三次の「次」は宿場の意味なので、歌川広重の浮世絵・東海道五十三次は、起点の日本橋と終点の三条大橋を加えた55枚の連作です。ついでに、葛飾北斎の富嶽三…

  • 大倉 > 牧村さん(コクリコ坂から)[ジブリ酒]

    【大倉(おおくら) -番外編- 水酛純米 無濾過生原酒】 やわらかい レモンと乳酸 コク旨も お久しぶり。どれを飲んでも変態で、全部美味しい大倉さんです。奈良県香芝市・大倉本家さんのお酒。別ブランドの金鼓や呑鶴は飲んでるけど、大倉さんは1年ぶりですね。 今回のお酒は、番外編。何が番外編なのかはわからないけど大倉さんの味わいはいつも番外編みたいなものたから気にしません。毎回美味しいですしね。 そこでふとラベルのスペックが目に入りました。酸度:8.2 !?!?!?めちゃくちゃ高いやん!これは間違いなく番外編。去年の今頃なら酸度最高値の記録を更新する高さです。この酸度はヤバい。ビビりながら、いただき…

  • 嬉長

    【嬉長(きちょう) 味蔵冷酒(みぞれざけ) 本醸造】 シャリシャリと ほの酸ふくらみ 苦渋ズシン お久しぶりの嬉長さん。奈良県生駒市・上田酒造さんのお酒です。 上田酒造さんは、永禄元年(1558年)創業。めちゃくちゃ歴史がありますね。こないだ吉乃川さんの時にも頼りにした、大阪のパッケージ屋さん・きた産業さんがまとめてくださった「18世紀までに創業して現在も醸造を継続する清酒・焼酎蔵元296社の創業年リスト」によると、9番目に古い酒蔵だそうです。凄い。 今回のお酒は、ちょっと特別。凍らせるお酒・みぞれ酒用のカップ酒です。近所のスーパーに売ってたから買ったんですが、結局飲むのは秋口になってしまいま…

  • 大嶺 > おソノさん(魔女の宅急便)[ジブリ酒]

    【大嶺(おおみね) 3粒 生詰ひやおろし 雄町】 フルーティー 甘酸旨苦 しっかりと しょっちゅう飲んでる大嶺さん。大嶺さんはどれも外さないから、あれば飲んじゃうんですよね。 大嶺さんの秋酒は、ひやおろしの雄町と山田錦、それに秋麗かすみの3種類あります。そのうち、この雄町は3年連続ですね。去年も一昨年も飲んでるから、だいたい覚えてます。さっそく飲んでいきましょう。 香りはしっかり米旨甘と、ほんのりブドウのフルーティー。 口当たり、くっきり甘酸、鮮やかに。洋ナシ甘味と柑橘酸。そして米旨、グレフル苦味。快活に主張するけど芯はしっかりしています。大嶺さんの中ではトップクラスにどっしりしたお酒です。 …

  • 平六醸造 > 荷馬車に揺られるカット(おもひでぽろぽろ)[ジブリ酒]

    【平六醸造(ひらろくじょうぞう) Re:vive(リヴァイヴ) 空我(くうが)】 穀物の 香りほわわん 心地よく 今年の春に初めて飲んだ平六醸造さん。岩手県紫波郡紫波町に2023年に創業したばかりのクラフトサケ醸造所です。 平六醸造代表の平井佑樹さんは、実家である菊の司酒造の後継者として生まれ育ちました。平井家は1615年頃に初代平井六右衛門さんが紫波町で宿を開業したときから続く旧家。1772年頃に6代目が酒造りを始めます。「ひらろく」って読みにくいと思ったら、平井六右衛門さんが由来ということですね。平井佑樹さんのお父様が第15代平井六右衛門さんで、平井佑樹さんは16代目になります。 平井佑樹…

  • 五色彩雲 > 草壁タツオさん(となりのトトロ)[ジブリ酒]

    【五色彩雲(ごしきのくも) Nusamai(ぬさまい)】 やわらかい 酸とコク旨 渋じわり はじめましてのお酒、五色彩雲さん。これで「ごしきのくも」って読むのは知らなきゃ無理ですね。北海道釧路市・福司酒造さんの若手が立ち上げたセカンドブランドです。福司さんは、4年前に一度いただいたきりですね。お久しぶり。 Nusamaiというのは、釧路市にある幣舞橋(ぬさまいばし)という橋の名から。この橋からほど近い釧路港から見る夕日は、世界三大夕日と言われる夕日の名所です。ちなみにあとの2つは、フィリピンのマニラ湾と、インドネシアのバリ島の夕日。幣舞橋で画像検索したら、美しい夕日の写真が出てきます。ラベルも…

  • 叶結 > 黄色い服の女の子(魔女の宅急便)[ジブリ酒]

    【叶結かのうむすび うさぎ 純米吟醸】 爽やかな 酸味中心 フルーティー ちょっと前に、山吹色のラベルのきつねさんを飲んだお酒、叶結さん。奈良県桜井市・今西酒造さんのお酒です。みむろ杉のお蔵さんですね。前回同様、東京出張のついでに、東京駅のはせがわ酒店さんで買ってきました。PB(プライベートブランド)なのかな? 叶結というのは、水引などの結び方の名前です。結び目を表から見ると口の形に、裏から見ると十字の形に見えるので、口+十=叶で叶結びと言われます。願いが叶うという意味を込めて、儀式やお守りなどの装飾にも使われる結び方。ラベル上部に描いてある紐がそれですね。 きつねが美味しかったから、こちらの…

  • ヤマサン正宗 > 親方(天空の城ラピュタ)[ジブリ酒]

    【ヤマサン正宗(まさむね) 佐香錦(さかにしき) 純米吟醸 生原酒】 しっかりと コク旨酸甘 クラシック はじめましてのお酒、ヤマサン正宗さん。島根県出雲市・酒持田本店さんのお酒です。実は、注文して島根というのを見るまで、長野県上田市に去年復活した山三酒造の山三かと思ってました。ついでに、山丹正宗にも似ていますね。失礼しました。でもおかげで、新しいお酒と出会うことができました。その出会いを楽しんでいきましょう。 酒持田本店さんがある出雲市と言えば、出雲杜氏のお膝元ですね。もちろん酒持田本店さんも出雲杜氏の酒造り。そして、お蔵さんから車で13分ほどのところに、酒造り発祥の地とも言われる佐香(さか…

  • 甲子 > おかみさん(天空の城ラピュタ)[ジブリ酒]

    【甲子きのえね 純米吟醸 潤実 うるみ】 酸中心 しっかりなのに なめらかに お久しぶりの甲子さん。千葉県印旛郡酒々井町・飯沼本家さんの秋酒です。知らなきゃ読めない甲子さん。銘柄の由来を再掲しておきます。 甲子というのは、60年を1周期とする十干十二支(じっかんじゅうにし)という年の数え方のうちのひとつです。十二支は馴染みがありますよね。子・丑・寅・卯・辰・巳、、、ってやつ。十干は、中国の五行思想を基にした考え方。木・火・土・金・水にそれぞれ兄・弟がかけあわされた10種類があります。木兄(きのえ)=甲、木弟(きのと)=乙、火兄(ひのえ)=丙、火弟(ひのと)=丁、土兄(つちのえ)=戊、土弟(つち…

  • 金雀 > トキさん(もののけ姫)[ジブリ酒]

    【金雀きんすずめ 秘伝隠生酛 Classics No.8】 濃醇で 力強くて 上品で お久しぶりの金雀さん。山口県岩国市・堀江酒場ほりえさかばさんのお酒です。生産量がとても少ないのに大人気だから、店頭で並んでもあっという間に売り切れるという超レア酒。前に飲めたのも、山口旅行の時に山口在住の友達が自分用に確保してたのを分けていただいてようやく飲めたんです。ありがとうございました。 そんなお酒がいつものお店にある!! 聞いてみたら、新しく取引を始めた酒屋さんが扱っていて買えたんだそうです。素晴らしい。もしかしたらこれからちょくちょく会えるんじゃないかと期待します。 さて、前回は濃醇ジューシーな山廃…

  • 上善如水 > カヤ(もののけ姫)[ジブリ酒]

    【はちみつ由来酵母 by Jozen】 くっきりと はちみつレモン 軽やかに お久しぶりの上善さん。新潟県南魚沼郡・白瀧酒造さんのお酒です。去年の春に飲んだ「花見酒の上善如水」以来ですね。このお酒は、白瀧酒造さんが季節の移ろいに合わせて特色あるお酒をリリースする「12ヶ月のお酒2024」というシリーズの8月の分。かつて爆発的に流行った普通の上善如水純米吟醸はその名の通りの淡麗辛口ですが、それ以外のシリーズはモダンで甘いものも多いんですよね。 by Jozen というのは、上善如水から派生した比較的新しいシリーズ。白瀧酒造さんがが新たに提案する、飲みやすく低アルコールで、甘くジューシー新感覚な味…

  • 無上盃 > 本庄(風立ちぬ)[ジブリ酒]

    【純米吟醸 無上盃むしょうはい】 香りふわぁ きれいな辛口 クラシック だいぶお久しぶりの無上盃さん。奈良県奈良市・奈良豊澤酒造さんのお酒です。奈良豊澤酒造さんのお酒、メイン銘柄の豊祝とこの無上盃は、前に飲んだのがブログを始める前で、記録が残ってないんですよね。でも別銘柄の儀助・朱雀門・黒松貴仙寿は飲んでいます。どれもうちの近所では比較的よく見かける銘柄ですね。なんならコンビニにも売ってるくらい。 今回の無上盃は、豊澤酒造さんの純米吟醸の、ちょっと良い方。いま知ったんですが、読み方は「むしょうはい」なんですね。注文時に「むじょうはいください」って言っちゃった。失礼しました。東京農業大学の小泉武…

  • 月桂冠 > 風になる(猫の恩返し)[ジブリ酒]

    【月桂冠(げっけいかん) アルゴ 日本酒5.0】 やわらかい 酸味爽やか コクふわり 月桂冠さんの、星月夜&星月夜スパークリングに続いて、9月23日に発売したばかりの大型新製品・アルゴです。低アルにめっちゃ力を入れまくってますね。テレビCMまでかけるという凄い気合。POPも付いています。 日本酒らしさのある低アルということで、どんなお酒なのか楽しみです。さっそく飲んでいきましょう。 色はわずかに黄味がかってます。上立ち香、ひかえめやさしく蜜リンゴ。奥にかすかに玄米旨味。 口当たり、、、やわらかい!!ちょっとびっくりするくらいのやわらかさの中に、リンゴと甘夏のやさしい酸味。それがふんわり広がりつ…

  • 月桂冠 > メイ(となりのトトロ)[ジブリ酒]

    【月桂冠(げっけいかん) 星月夜(ほしづきよ)スパークリング】 シュワシュワで 爽やか酸味と ほの渋味 月桂冠さんの新製品、星月夜に続いて、星月夜スパークリングです。ファミマPBの低アル酒。この2本、なぜか瓶の形が違うんですよね。スパークリングの方がちょっとずんぐりしています。で、裏を見たらその理由がわかりました。こちらのスパークリングの方、販売は月桂冠さんなんですが、造っているのは、広島県東広島市の三幸食品工業さんという別の会社でした。 三幸食品工業さんは、昭和8年(1933年)創業。当初は、びわ・みかんの缶詰を製造していました。その後、2000年にリキュール製造免許を取得して製造を開始。2…

  • 月桂冠 > サツキ(となりのトトロ)[ジブリ酒]

    【月桂冠(げっけいかん) 星月夜(ほしづきよ)】 爽やかで やさしい酸甘 低アル酒 しばらくぶりの月桂冠さん。言わずと知れた伏見の超大手メーカーです。知ってる方には今さらですが、ここんとこ月桂冠さんが熱いんです。新製品がめっちゃ話題に上ってる。その新製品が、今回の星月夜と、同時発売の星月夜スパークリング。そしてアルコール5%のアルゴの3本。僕のタイムラインでもかなりたくさんの方が飲んでるから、僕も遅れていられません。まだ紹介してないお酒が溜まってるんですが、順番をすっ飛ばして先に紹介します。 星月夜と星月夜スパークリングは、ファミリーマートと共同開発したPB(プライベートブランド)。今年202…

  • 琵琶のささなみ > 幼い日のかぐや姫(かぐや姫の物語)[ジブリ酒]

    【琵琶びわのささなみ リンゴ印 スパークリング】 爽やかな シュワシュワりんごが 軽やかに はじめましてのお酒、琵琶のささなみさん。埼玉県入間市・麻原酒造さんのお酒です。こちらは、東京出張で遊んでくれた友達からいただいたお酒。僕の飲んだことなさそうなものを選んでくれたっぽい。本当にありがとうございます。めっちゃ嬉しいです。 麻原酒造さん、創業は、明治15年(1882年)。お蔵さんの住所は、埼玉県入間郡毛呂山町毛呂本郷。ケロケロしててかわいいって思ったけど、調べてみたら、読み方は「もろやままちもろほんごう」。ケロケロじゃなくてモロモロでした。従業員数30人とのことなので、小さくはないですね。日本…

  • 武勇 > リン(千と千尋の神隠し)[ジブリ酒]

    【武勇ぶゆう 純米吟醸 和なごやか】 爽やかな くっきり酸と 苦旨さ 赤鬼さんの6杯目、最後の1杯は、武勇さん。茨城県結城市・(株) 武勇さんのお酒です。前回飲めたのは、今年4月の東京出張で伺ったサケラボさんでした。もっと深堀りしたい銘柄なのに、関西ではあんまり見かけないんですよね。 それではさっそく、飲んでいきましょう。 上立ち香、ほんのり酸苦、甘味もあって、ミネラル感じるフルーティー。 口に含むと酸ほの甘。くっきり爽やか乳酸と、奥の甘味は控えめに。あとなぜか、にごりのような苦味もじわり。コクのある旨味もしっかり雄町らしい。爽やかでしっかりとしたお酒でした。 ジブリで例えると「千と千尋の神隠…

  • 十四代 > 菜穂子さん(風立ちぬ)[ジブリ酒]

    【十四代( じゅうよんだい) 中取り 超極 純米大吟醸】 上品で おだやかやわらか 美しく 赤鬼さんの5杯目は、またまた十四代。さっき、エクストラ白鶴錦とエクストラの飲み比べをしたばかりなのに、今日はかなり贅沢です。 でも、超極なんて居酒屋さんではほとんど見かけませんからね。飲んでおきたい! と言いつつ、実は超極がどれくらい凄いお酒なのかは知りませんでした。十四代って公式ホームページも無いし、商品リストも有志の方が個人で作ったものくらいしか見たことありません。ただ、こちらのお店での値段を見ると、超極は、十四代播州山田錦上諸白のほぼ倍。エクストラの1.5倍です。ちなみに赤鬼さんは決して暴利なお店…

  • 東魁盛 > 杏奈(思い出のマーニー)[ジブリ酒]

    【東魁盛とうかいざかり 純米吟醸 山田錦55 生原酒】 フレッシュな くっきり乳酸 旨甘苦 赤鬼さんの4杯目は、こちらもはじめましての東魁盛さん。千葉県富津市・小泉酒造さんのお酒です。 小泉酒造さんの創業は、寛政5年(1793年)。日本では、老中・松平定信の失脚によって寛政の改革が終わった年。フランスでは、ルイ16世とマリーアントワネットが断頭台の露と消えた年です。時代の大きな変わり目ですね。創業者は、初代の小泉平蔵さん。それ以来襲名を重ね。現在の当主であり、蔵元杜氏を務めているのは、十四代小泉平蔵さんです。 銘柄名は、吟醸酒造りにおいて「我、東の国の魁として盛んとなる」という決意を込めて命名…

  • 9月のお勧め自選記事6選

    毎月恒例の、振り返り記事です。 9月に入っても暑い日が続いていたかと思ってたら、ようやく涼しくなってきましたね。日本酒がより美味しい季節です。まあ、いつでも美味しいんですが。今月の記事には、8月末に東京に行った際に飲んだお酒がいろいろ含まれてます。素晴らしいお酒を飲んだし、なにより普段会えない方にお会いできたのがめちゃくちゃ嬉しかった。ただ、たくさん飲みすぎでまだレビューが追いついていません💦 という訳で今回も、記事の内容部門3本と、ベストサムネを3枚、そして美味しかった部門3本をお送りします。まず内容部門から。 1本目は、米澤酒造の今錦さん。はじめて飲んだんですが、めちゃくちゃ美味しかった。…

  • 惣邑 > 友子さん(コクリコ坂から)[ジブリ酒]

    【惣邑そうむら 巣立ち 純米吟醸 雫取り 酒未来】 美しい 米旨ふわり おだやかに 赤鬼さんの3杯目は、はじめましての惣邑さん。山形県長井市・長沼合名会社さんのお酒です。名前は知っていたんですが、なかなか会えなかったんですよね。 長沼さんは、1916年創業。呉服店や養蚕業を営んでいた長沼家の10代目が、近くに酒蔵が無かったからということで酒造りを始められました。当主は代々長沼惣右衛門を襲名していて、現当主は2007年に酒造りを継いだ12代目。2010年に惣邑ブランドを立ち上げ、「飽きずにずっと楽しめる酒」を目指して酒造りをされています。 今回のお酒は、東京都狛江市の酒屋・籠屋さんのPB(プライ…

  • 十四代 > 翼の生えた少女(On Your Mark)[ジブリ酒]

    【十四代( じゅうよんだい) EXTRA 純米大吟醸】 爽やかで なめらかきれいな 梨甘味 赤鬼さん2杯目、十四代エクストラ白鶴錦に続いて、通常版のエクストラです。 こちらも、精米歩合40%の純米大吟醸。定価がいくらかはちょっと調べてもわからなかったんですが、定価でもそこそこしそうですね。まあ定価で買えることなんかまずないんですが。もちろん、プレミアム価格で買うこともありません。保存状態も怪しいですし。やっぱり十四代は、よっぽど酒屋さんのポイントを貯めてない限りはお店で飲むのがおすすめですね。十四代を適正価格で飲めるお店って意外にありますから。 さて、飲んでいきましょう。白鶴錦とはどう違うかな…

  • 十四代 > ソフィー(ハウルの動く城)[ジブリ酒]

    【十四代( じゅうよんだい) EXTRA 純米大吟醸 播州白鶴錦】 梨桃の 豊かな甘味 美しく 東京での最後のお店は、三軒茶屋の赤鬼さん。関西在住の僕でも知ってる名店ですね。この日一緒に遊んでくれた友達が予約をしておいてくれました。ありがとうございます。めっちゃ嬉しい。 赤鬼さんは、十四代が普通に飲めるお店としても有名。他にも気になる日本酒がたくさんあるんですが、まずはやっぱり十四代をいただきます。お目当ては十四代の赤鬼PBだったんですが、この日は無かったので、エクストラを。エクストラ通常版と、播州白鶴錦の飲み比べです。 まずは白鶴錦の方から。白鶴錦はその名の通り、超大手メーカー・白鶴さんが開…

  • かたふね > おキヨ(平成狸合戦ぽんぽこ)[ジブリ酒]

    【かたふね 純米原酒 壱回火入れ】 たっぷり甘 じわじわ広がり 旨苦ずん 銀座の新潟アンテナショップ「THE NIIGATA」の5杯目、最後の1杯は、はじめましての かたふねさん。新潟県上越市・竹田酒造店さんのお酒です。 竹田酒造店さん、ググってみたら、公式サイトで『甘口日本酒を味わうなら竹田酒造店の「かたふね」』って出てくるんですよね。『「かたふね」の特長は、コクと丸みのある、「甘口」なのにキレがある味わい深い日本酒です。辛口のお酒が多い新潟県では珍しい、旨口のお酒です。』だそうです。 「かたふね」は、漢字で書くと「潟舟」。近くの砂丘に点在する「潟」と、お蔵さんの地名の「上小舟津」の「舟」に…

  • 極上吉乃川 > 春日様(千と千尋の神隠し)[ジブリ酒]

    【極上吉乃川ごくじょうよしのがわ 純米吟醸】 ほのかな酸 じんわり米旨 食中酒 銀座の新潟アンテナショップ「THE NIIGATA」の4杯目は、吉乃川さん。てっきりはじめましてかと思ったら、4年前に飲んでました。新潟県長岡市・吉乃川(株)さんのお酒。なんとなく新潟の大手酒蔵というイメージがあります。せっかくなのでこれを機に調べてみましょう。 吉乃川(株)さんは、天文17年(1548年)創業。凄い! 戦国時代ですね。この年、または翌1549年には織田信長が斎藤道三の娘・濃姫を嫁にもらっています。信長が生まれたのは天文3年だから、14歳か15歳の頃ですね。ちなみに大阪のパッケージ屋さん・きた産業さ…

  • 彌彦 > 黒川さん(風立ちぬ)[ジブリ酒]

    【彌彦やひこ 純米吟醸】 やわらかく 旨苦しっかり 食中酒 銀座の新潟アンテナショップ「THE NIIGATA」の3杯目、少し前に飲んだカップ酒・極が美味しかった彌彦さんです。普段なかなか見かけないから、ここで純米吟醸も飲んでみたかった! さっそく、いただきます。 香り、ほのアル クラシック。ふわっときれいなアルコール感。 口当たりはやわらかく、水のように入ってきます。その後にお米の旨味がぼん。奥に甘苦じんわりと。旨味苦味はしっかりあって、じんわり後味まで続く。 美味しいです。でもこれは食中酒ですね。今回はアテ無しの試飲だけど、ちゃんと食事と合わせたい。和食全般合いそうです。 ジブリで例えると…

  • 妙高山 > 服部さん(風立ちぬ)[ジブリ酒]

    【妙高山みょうこうさん 八十八 純米吟醸 蔵人栽培米仕込】 穀物の どっしり甘苦 クラシック 銀座の新潟アンテナショップ「THE NIIGATA」、2杯目は4月にもいただいた妙高山さんです。 新潟県上越市・ 妙高酒造さんのお酒。前回は不思議の国のアリスっぽいラベルだったから、全然雰囲気が違いますね。 今回のお酒は八十八。蔵人さんが自ら育てたお米を使って造ったお酒です。「米」という字を分解すると八・十・八になること、そして米作りには88もの工程があることが由来。飲む人に安心安全を届けるため、お米にも責任を持つために米作りを行っているのだそうです。それだけじゃなく、精米も自社で行っているのだとか。…

  • 北雪 > 立花洋さん(コクリコ坂から)[ジブリ酒]

    【北雪ほくせつ 大吟醸 YK35】 甘ふわん しっかり米旨 アルずばっ! こないだ佐渡の鬼ころしを飲んだばかりの北雪さん。今回は、北雪さんの代名詞とも言える、YK35です。 って、その前にまずはココの場所を説明したい!この北雪さんをいただいたのは、8月8日に銀座に移転新装開店した新潟県のアンテナショップ「THE NIIGATA」です。THE NIIGATAの2階では、いろんな新潟のお酒を試飲できるんです。 そのシステムがなかなか面白くて、「のまっせ」という機械でお酒を注ぎます。「のまっせ」は、福島県会津若松市の(株)シンクさんが開発したIoT日本酒ディスペンサー。まさかこんなところで出会えると…

  • 東京駅酒造場 > 幼いナウシカ(風の谷のナウシカ)[ジブリ酒]

    【東京駅酒造場(とうきょうえきしゅぞうじょう) 桃どぶろく】 桃甘と 乳酸の酸 ちょっと苦 東京駅酒造場さんのどぶろく、普通のどぶろくに続いて、期間限定の桃どぶろくです。 普通のどぶろくに比べると、アルコール度数は7%から5%に減って、材料も清酒+桃果汁になっていますね。清酒? 普通のどぶろくに桃果汁を加えたんじゃなくて、日本酒がベースなのかな? めっちゃにごってるけど。お酒の種別は、その他醸造酒ではなくリキュールになっています。 まあ細かいことは置いといて、飲んでいきましょう。 色は、オレンジ入った濃厚な白。上立ち香、ほわっと桃梨乳酸が、おだやかやさしく立っています。 口当たり、密度が高く、…

  • 東京駅酒造場 > クラリス(カリオストロの城)[ジブリ酒]

    【東京駅酒造場(とうきょうえきしゅぞうじょう) どぶろく】 ピリ甘酸 上品きれいな にごり酒 はじめましてのお酒、東京駅酒造場さんのどぶろくです。東京駅酒造場さんは、2020年8月に、東京駅グランスタにできたお蔵さん。東京駅の中にお蔵さんを作るという発想にまずびっくりしますが、それだけじゃない。作ったのは、東京の有名な酒屋さん、はせがわ酒店さんです。酒蔵じゃなくて、酒販店なんですよね。 しかも、この東京駅酒造場さん、日本酒の酒造免許を新規で取得したんです。これは本当に凄いこと。これまで、日本酒の酒造免許って、新規取得することはほぼ不可能だったんです。だから、新規で酒蔵を立ち上げたい場合は、既存…

  • 笑四季 > アレン(ゲド戦記)[ジブリ酒]

    【笑四季えみしき おりざけ Extreme】 華やかな 酸味苦味が 主張する 赤坂おかげさんの7杯目。最後は、さっき飲んだ笑四季さんの色違いです。同じエクストリームで、裏ラベルの説明『当商品は佐瀬式圧搾機特有の、垂口の底に溜まった澱を汲みとったものです』というのも同じ。佐瀬式圧搾機については、3つ前の投稿をご覧ください。 こちらは、Sensationセンセーションの朱ラベルの特別バージョンだと思います。日常楽しめる価格と味わいの両立を目指したシリーズ・センセーションの中で、朱は、酒米・滋賀渡船2号を協会1401号酵母で醸したお酒。白とはどれくらい違うんでしょう? さっそく、いただきます。 上立…

  • 今錦 > ハル(猫の恩返し)[ジブリ酒]

    【今錦いまにしき 純米吟醸 酒槽搾り】 フルーティー 爽やかきれい やわらかく 赤坂おかげさんの6杯目は、はじめましてのお酒、今錦さん。長野県上伊那郡中川村・米澤酒造さんのお酒です。 米澤酒造さん、どんなお蔵さんか調べようと思ってググったら、「かんてんぱぱグループ米澤酒造株式会社」って出てくるんですよね。何かと思ったら、米澤酒造さんは2014年に、「かんてんぱぱ」を主力とする寒天製品メーカー・長野県伊那市・伊那食品工業株式会社のグループ会社になったんだそうです。 長野で寒天って面白いですね。寒天は海藻が原料だから海の近くの方が便利な気がするんです。でも伊那市は、日本列島を東西に二分するフォッサ…

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