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こるね酒 https://corne-sake.hatenablog.com/

日本酒好きのホルン吹きです。飲んだお酒を、ジブリ映画のキャラやシーンに例えながら紹介します。日本酒に詳しくない方でも、ジブリ作品に詳しくない方でも楽しんでいただけるように書いていきます。

こるね
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2020/07/26

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  • 会津娘 > ナオ子(おもひでぽろぽろ)[ジブリ酒]

    【会津娘(あいづむすめ) 純米吟醸 花さくら】 酸味系 春酒らしい 爽やかさ だいぶお久しぶりの会津娘さん。 福島県会津若松市・髙橋庄作酒造店さんのお酒です。前回は2021年の春だから、ちょうど4年ぶりですね。 髙橋庄作酒造店さんの創業は、、、え?不祥?公式サイトによると、酒造りを始めたのはたぶん明治の初めなんだけど、戊辰戦争をはじめとする再三の火災で記録が失われているんだそうです。会津の人にとって「こないだの戦争」は戊辰戦争のことというのは聞きますが、想像以上に大きな出来事だったんでしょうね。 その後も、第2次世界大戦では企業整備によって廃業させられ、さらに戦後の農地改革で農地の大半を失いま…

  • 阿部勘 > 五ェ門(カリオストロの城)[ジブリ酒]

    【阿部勘(あべかん) 特別純米 うすにごり】 強炭酸 旨苦ドライな うすにごり ESHIKOTO・春鹿に続いて、会社のイベントでいただいたお酒。3本目は阿部勘さん。宮城県塩竈市・阿部勘酒造さんのお酒です。宮城の取引先のセレクトとのこと。ありがとうございます。 塩竈市は、塩釜市って書く方が一般的で、よく見かけますね。珍しいことに、釜の旧字体が竈というわけではなく、竈は「かまど」という釜とは全く別の字です。塩竈市の公式サイトによると、「公式には塩竈だけど、塩釜って書いても許してやんよ」ってことみたい。市がアンケートしてみたところ、市民の54.8%は特に不便を感じないという回答だったそう。塩竈市民す…

  • 春鹿 > クロトワ(風の谷のナウシカ)[ジブリ酒]

    【春鹿(はるしか) 酒蔵見学限定酒2025 純米吟醸生原酒】 甘ほわん コク苦旨も たっぷりと ひとつ前の黒龍酒造の現地限定酒・ESHIKOTOさんに続いて、こちらも会社のイベントでいただいた、現地でしか買えないお酒。奈良県奈良市・今西清兵衛商店の春鹿さんです。 今西清兵衛商店さんは、東大寺や春日大社からほど近いところにあるお蔵さん。当然、観光客も訪れやすい立地。酒蔵ショップでは、700円で5種類のお酒をきき酒することができます。あれ? こないだまで500円じゃなかったっけ? まあ、このご時世、値上がりは仕方ありませんね。お蔵さんの周辺も外国人観光客でいっぱいなので、たくさん利益を稼いでくださ…

  • ESHIKOTO > 二郎の母(風立ちぬ)[ジブリ酒]

    【ESHIKOTO(えしこと) 五百万石 特別純米】 上質で 王道の中の 新しさ はじめましてのお酒、ESHIKOTOさん。福井県吉田郡永平寺町・黒龍酒造さんが2022年6月に立ち上げた新ブランドであり、福井や北陸の食や文化を伝える施設の名前でもあります。「えし」というのは「良し」。つまり、「良いこと」を伝えていこうという思いから付けられた名前。3万坪の広大な敷地に、・お酒や福井の伝統工芸品を買える「石田屋ESHIKOTO店」・福井の食材を使ったレストラン・パティスリー・黒龍のお酒と一緒に楽しめる蕎麦屋さん・黒龍の酒粕を使ったアンパンも売っているパン屋さん・露天風呂付の宿泊施設が建てられていま…

  • 飛鸞 > フィオ(紅の豚)[ジブリ酒]

    【飛鸞(ひらん) にこまる おりがらみ無濾過生原酒】 やわらかく パンチはないけど インパクト お久しぶりの飛鸞さん。 長崎県平戸市・森酒造場さんのお酒です。1年ぶりですね。ちょうど最近、長崎県の公式YouTubeチャンネル「酒マニア」で飛鸞さんが取り上げられてるのを見て、飲みたいと思ってたところに会えたから、そりゃ速攻注文です。 飛鸞という銘柄は、平戸市=平戸島に由来します。鸞とは、中国神話の伝説の霊鳥で、「鸞は鳳に次ぐ鳥である」とも「鳳凰が歳をとると鸞になる」とも言われています。鳳凰は鳳がオズで凰がメスですが、鸞はオスでメスは和という説もあります。オスとメスでえらい画数が違いますね。ともあ…

  • 陸奥八仙 > ラウラちゃん(紅の豚)[ジブリ酒]

    【陸奥八仙(むつはっせん) URARAラベル】 くっきりと 春のはじめの 爽やかさ めっちゃお久しぶりのURARAラベル! 青森県八戸市・八戸酒造さんの人気銘柄・陸奥八仙の春酒です。陸奥八仙さん自体は去年いただいた「夏どぶろっく 活性にごり酒」がめちゃくちゃ美味しかったんですが、URARAラベルは2021年以来だから4年ぶりです。 URARAラベルは、「身も心も踊り出したくなるような春にぴったりのお酒」というコンセプト。シンプルだけど楽しげなデザインで良いですよね。さっそく飲んでいきましょう。 香りは酸系フルーティー。マスカットを中心に青バナナとほんのりお米の旨さ。 口当たり、くっきりおだやか…

  • 福小町 > 友子さん(コクリコ坂から)[ジブリ酒]

    【福小町(ふくこまち) 特別純米酒 雄町仕込み】 おしとやか 常温になると 賑やかに 実ははじめましてのお酒、福小町さん。秋田県湯沢市・木村酒造さんのお酒。同じお蔵さんの角右衛門は飲んでるんですけどね。 木村酒造さんの創業は元和元年(1615年)。歴史好きの人なら、この年号には心当たりがあるかと思います。1615年は、大坂夏の陣で豊臣家が滅亡した年。大阪と秋田ではあまり関係なさそうですが、実は木村酒造さんの創業には大坂夏の陣が大きく関わっているんです。 創業者・木村治良左衛門さんは、豊臣秀頼の重臣であった武将・木村重成の一族。重成は秀頼の乳母の子で、幼少から秀頼の小姓として仕え、豊臣姓まで与え…

  • 天賦 > マキさん(魔女の宅急便)[ジブリ酒]

    【天賦(てんぶ) 純米吟醸 赤磐雄町 搾立生酒】 やわらかい 甘味が華やか 官能的 しばらくぶりの天賦さん。鹿児島県日置市・西酒造さんのお酒です。 西酒造さんは、弘化2年(1845年)創業。江戸後期で、もう幕末に入ろうとしてる時期ですね。ってことは、幕末の薩摩! めっちゃ激動の時代! 創業直後の1851年には、島津斉彬公が薩摩藩主に就任し、養女の篤姫を第13代将軍・徳川家定に嫁がせるなど公武合体に向かいます。しかし、1863年には薩英戦争が勃発し、その後は一気に討幕へ。近代日本史上、とても重要な土地で酒造りをされていたんですね。 ただ、西酒造さんは創業から最近まで、ずっと焼酎蔵でした。メイン銘…

  • 十四代 > ジリオラさん(紅の豚)[ジブリ酒]

    【十四代(じゅうよんだい) 酒未来 上諸白】 くっきりと 甘味華やか フルーティー こないだ大極上生 播州山田錦をいただいた十四代様。最近そこそこ会えていますね。嬉しい。さらに今回のお酒は酒未来の純米大吟醸です。期待が高まりますね。 酒未来は、十四代を醸す高木酒造の蔵元・先代の高木辰五郎さんが18年の歳月をかけて開発した酒造好適米。高木酒造と仲の良い酒蔵さんには配られています。僕がこれまでに飲んだのは、みむろ杉・惣邑・寒菊・東北泉・くどき上手・花邑・吾有事・奈良萬・而今・AKABU・栄光冨士。数えてみたら意外に多かった。そして、どれも美味しいです。まあ、こんなお米を分けてもらったら下手なお酒を…

  • 大嶺 > 翼の生えた少女(On Your Mark)[ジブリ酒]

    【大嶺(おおみね) 3粒 無濾過生原酒 愛山】 美しく やわらかふわり 感動酒 こないだ出羽燦々をいただいたばかりの大嶺さんの黒瓶。酒屋さんのインスタを見たら、愛山があるじゃないですか。これまで黒瓶の愛山はなかったはず。新製品っぽいですね。これは買わなきゃ! 大嶺さんのデザインにはルールがあって、瓶を見ればだいたいのスペックがわかるんです。前にも書いたけど、久しぶりに大嶺さんのデザインの読み方を復習しておきましょう。ルールはこんな感じ。 ↓■米粒の数1grain(1粒):精米歩合29%以下2grain(2粒):精米歩合30~49%3grain(3粒):精米歩合50%以上5grain(5粒):試…

  • 秩父錦 > ユパ様(風の谷のナウシカ)[ジブリ酒]

    【秩父錦(ちちぶにしき) 特別本醸造】 ほの熟の 硬派でやわらか アル辛口 約1年ぶりの秩父錦さん。埼玉県秩父市・矢尾本店さんのお酒です。最近だと、アニメ化も決まったマンガ「上伊那ぼたん、酔へる姿は百合の花」にも登場して、一部では話題になっていますね。 今回のお酒は、三菱食品がプロデュースする日本酒一合瓶の「蔵べる」シリーズ。当初は全27銘柄、現在は25銘柄が売られていて、これが26銘柄目。いよいよラス2です。 秩父錦さんは、アルコール20%の甕口酒しか飲んだことないから、普通のお酒ははじめてです。どんな感じでしょう?ただ、今回も製造は2024年5月。ちょっと熟成している可能性はありますね。ま…

  • 鳳凰美田 東条&吉川 飲み比べ

    【鳳凰美田(ほうおうびでん) 荒走押切合併純米大吟醸酒 東条&吉川】 こないだは新製品の熟成酒・RESERVE ORDER 1st. MITA をいただいた鳳凰美田さん。栃木県小山市・小林酒造さんのお酒です。大人気銘柄ですね。 そんな鳳凰美田さんの、凄い飲み比べができました!!今回いただくのは、全国新酒鑑評会に出品するお酒と同じタンクで造られた、あらばしりと責め(押切)のブレンド酒。 日本酒は、タンクの中で発酵させた醪(もろみ)を搾って、液体と酒粕に分離させます。そのとき、搾りのタイミングによってそれぞれ名前が付いているんです。まず、搾りはじめて最初に出てくるのが「あらばしり」。そして中間部が…

  • 3月のお勧め自選記事6選

    毎月恒例の、振り返り記事。1月は行く、2月は逃げるに続いて3月は去る。早いですねえ。最近は急に温かくというか暑くなったり寒くなったりしていますね。でももう春。うちの近所でも桜が咲いています。今月も、美味しいお酒にたくさん巡り会えました。今年のペースはちょっとヤバいです。美味しいお酒が多すぎ。ありがたいことです。 という訳で今回も、記事の内容部門3本と、ベストサムネを3枚、そして美味しかった部門3本をお送りします。それでは、内容部門からどうぞ。 まずは、今日アップしたばかりの、49才の桜さん。これ、二十六才から始まって四十六才まで続き、47は飛ばして48才で復活したシリーズなんです。そこに込めら…

  • 49才の桜 > ムスカ(天空の城ラピュタ)[ジブリ酒]

    【津島屋(つしまや)外伝 49歳の桜 純米大吟醸 生】 力強い 黒糖アル旨 インパクト 3月は、「数字のお酒コレクション!」と「桜のお酒」の2本の特集記事を更新/アップしました。その両方に該当するお酒がこちら「49才の桜」です。そんなことある!? こちらは、岐阜県美濃加茂市・御代桜醸造さんのメイン銘柄・津島屋の外伝。49才というのは、元杜氏の酒向(さこう)博昭さんの年齢です。なんて杜氏らしい苗字! 御代桜醸造さんは、明治26年(1893年)創業。かつては他のお蔵さんと同じように、冬の酒造りの時期にだけ杜氏と蔵人を招いていました。しかし、それではやはり不安定。1990年代のなかばに杜氏候補生の社…

  • 北冠 > 本庄(風立ちぬ)[ジブリ酒]

    【北冠(ほっかん) 純米吟醸】 なめらかな 旨酸渋の クラシック はじめましてのお酒・北冠さん。栃木県栃木市・北関(ほっかん)酒造さんのお酒です。社名と銘柄名で、読みは同じなのに字が違うんですね。楯の川酒造さんの楯野川や、森島酒造さんの森嶋みたい。 そんなお蔵さんがあるのが、栃木県栃木市というのも面白い。栃木県の県庁所在地は宇都宮市ですよね。それとは別に栃木市もあるんです。県と同じ名前なのに県庁所在地じゃない理由は、1871年の廃藩置県時にまで遡ります。廃藩置県が行われた当初、この地は、現在の栃木県南西側の栃木県と、北東側の宇都宮県に分かれていました。それが合併して栃木県になり、当初は栃木町(…

  • 帝松 > 絹さん(風立ちぬ)[ジブリ酒]

    【帝松(みかどまつ) 純米吟醸】 爽やかな ほの熟甘旨 食中酒 お久しぶりの帝松さん。埼玉県比企郡小川町・松岡醸造さんのお酒です。どことなく熱さを感じる社名ですね。前回飲んだのは2022年だから、3年ぶりになります。 松岡醸造さんは嘉永4年(1851年)創業。越後で酒造りに関わる家柄に生まれた初代 松岡祐エ門さんが、酒造りに適した地を目指して、武蔵国比企郡へとやってきたのだそう。この地は、街道が交差する交通の要衝「武蔵の小京都」と呼ばれていました。また、外秩父の山に囲まれた盆地であり、良質な水に恵まれています。 公式サイトによると、松岡醸造さんの仕込み水は、硬度149mg/Lと、日本のトップク…

  • 蜻蛉 > サン(もののけ姫)[ジブリ酒]

    【蜻蛉 特別純米酒】 カッコいい 爽やか鮮やか 強い春 はじめましてのお酒、蜻蛉さん。読めます? ただでさえ読みにくい色なのに、漢字も難しい。ちなみにお店のバイトのお姉さんは読めてませんでした。僕だって、どっちか迷います。蝙蝠(こうもり)でも蜥蜴(とかげ)でも蟷螂(かまきり)でも蜉蝣(かげろう)でも、なんなら蜻蛉(かげろう)でもなく蜻蛉(とんぼ)。最後のふたつ、同じやん! 蜻蛉(かげろう)と蜻蛉(とんぼ)って漢字が一緒なんですよね。ややこしい。これは、元々、カゲロウもトンボも蜻蛉って書いていたのが原因です。つまり、昔の人はカゲロウとトンボを区別してなかったってことでしょうね。 こちらは、福岡県…

  • [特集]桜のお酒 桜銘柄クイズ付き

    「桜」の字が付く銘柄って、やたら多いですよね。今回は、そんな銘柄を集めてみた特集です。 今日3月27日は「さくらの日」。1992年に公益財団法人・日本さくらの会によって制定された記念日です。「3×9(咲く)=27」の語呂合わせと、七十二候の中の「桜始開(さくらはじめてひらく)」の時期だからなんだそう。 七十二候って、あんまり馴染みがないですね。元々は古代中国で考案された季節を表す方式のひとつで、二十四節気をさらに約5日ずつの3つに分けた期間のことです。二十四節気は、大寒・立春・啓蟄・春分などまだ聞く機会はありますが、七十二候はあんまり耳馴染みがありません。ちなみに3月27日は、二十四節気では春…

  • 小松原 弦戯 > 翔(借りぐらしのアリエッティ)[ジブリ酒]

    【小松原(こまつばら) 弦戯(つるぎ) 純米吟醸 限定うすにごり】 爽やかで やさしいにごりの カッコよさ はじめましてのお酒、小松原弦戯さん。長野県長野市・東飯田酒造店さんのお酒です。お! 東飯田酒造店さん、久しぶり! 前に「本老の松」を飲んで美味しかったお蔵さんです。 東飯田酒造店さんは、3兄弟妹で酒造りをされています。その妹のめしださんは元コスプレイヤー。YouTubeチャンネルのライブ配信では、ヒプノシスマイクで泣いた話や、金曜ロードショーで「コクリコ坂から」を見ながらを四合瓶2本空けつつガチャで200連を回したみたいな話をしています。ぐだぐだなんだけどその空気感が心地よくて、めちゃく…

  • くどき上手 > ジーナさん(紅の豚)[ジブリ酒]

    【くどき上手 純米大吟醸 出羽燦々33】 やわらかい 甘味と苦味の 立体感 お久しぶりの、くどき出羽燦々33!!いや、くどき上手自体は飲んでるんです。好きな銘柄ですし。でもその中でも、出羽燦々33は別格。2021年には年間423杯中の第2位に入っています。毎年飲んでたのに、去年は飲めなかったから、2年ぶりです。 出羽燦々33は、山形県の酒米・出羽燦々(でわさんさん)を33%まで磨いた贅沢なお酒。販売は特約店の中でも33店舗のみで、発売日は3月3日。価格は一升瓶で税抜3333円の超コスパ、、、だったんですが、さすがにそれは無理になったようで、税抜3500円になっていました。それでも、33%磨きが…

  • 宗味 > バロン(耳をすませば)[ジブリ酒]

    【宗味(そうみ) 上撰徳利】 よく切れる 酸アル辛口 クラシック しばらくぶりの宗味さん。島根県益田市・右田(みぎた)本店さんのお酒です。前回いただいたのは、Xのプレゼントキャンペーンで当選した純米大吟醸。実はその時、一緒にこちらの普通酒1合瓶と、イノシシ肉の缶詰もいただいたんです。今回はそちらをいただきます。 まずはお酒から。普通酒なので、常温でいただきます。とは言え冬なので、花冷え(10℃)くらいですね。 色はほんのり山吹色。上立ち香、おだやか米旨アルコール。熟成感もごくわずかにあるけど、色から予想したほどではないですね。 口当たり、するっときれいに入ってきて、酸旨ぽわっと現れます。乳酸酸…

  • 海風土 > スイミングスクールの子どもたち(紅の豚)[ジブリ酒]

    【富久長(ふくちょう) 海風土( シーフード)】 グレフルの 酸味爽やか 白麹 はじめましてのお酒、富久長さん。広島県東広島市・今田酒造本店のお酒です。海風土と書いてシーフードと読ませるの、面白いですね。その名の通り、魚介類のための食中酒とのこと。よく行く酒屋さんに置いてて知ってはいたんですが、なかなか飲める機会がなかったんですよね。やっと飲める。 今田酒造本店さんは明治元年(1868年)創業。ブランド銘と共に書いてある言葉「百試千改の酒」は、軟水による酒造法を開発し、広島を灘・伏見と並ぶ酒処に押し上げた偉人・三浦仙三郎さんの言葉です。百試み、千改める。良い言葉ですね。 蔵元杜氏を務めるのは、…

  • 巻機 > かぐや姫(かぐや姫の物語)[ジブリ酒]

    【巻機(まきはた) AKATSUKI 無濾過生酒】 爽やかな モダンの中から クラシック はじめましてのお酒、巻機さん。やっと飲めた!!!巻機は、新潟県南魚沼市・髙千代酒造さんのお酒。こないだ59Takachiyoを飲んだ時に「巻機飲みたい」って言ってたんですが、さっそく会えるなんて! 髙千代酒造さんは、お酒のタイプによってブランド名を変えています。今回せっかく揃ったので、ここでまとめてみましょう。 ①高千代まず基本の漢字高千代は、クラシックタイプ。全て純米規格で、辛口のものが多いです。漢字高千代の80%は、新潟県内のみで販売されています。 ②豊潤無盡たかちよ一方のひらがなたかちよは、モダンフ…

  • 大信州 > マキさん(魔女の宅急便)[ジブリ酒]

    【大信州(だいしんしゅう) 仕込三十一号 雫取りかすみ生 山恵錦】 雫取り 苦味あるけど 雑味なく しばらくぶりの大信州さん。長野県松本市・大信州酒造さんのお酒です。今回のお酒は、ラベルを見て、数字が入ってるから選びました。僕のお遊び企画「数字のお酒コレクション!」に31を追加です。この企画は、一ノ蔵・二兎・三諸杉など、銘柄名や商品名に数字が入ってるお酒を集めるという意味はない企画。でも、この遊びから新しいお酒との出会いがあったりするんですよね。今のところ、1~20はコンプリート。30代は33,35,36,39が埋まってるから5つ目ですね。意外に多い。 でもまあ、それだけじゃありません。雫取り…

  • 木曽路 > トキさん(もののけ姫)[ジブリ酒]

    【木曽路(きそじ) 三割麹純米酒】 濃醇で やわらか麹の 酸甘味 はじめましてのお酒、木曽路さん。長野県木曽郡木祖村・湯川酒造店さんのお酒です。どんなお蔵さんだろうと思って調べてみたら、ここ、十六代九郎右衛門のお蔵さんやん。前に「燦水木」も飲んでいます。ってことは、国際的なお酒のコンクール・IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)2023で、世界一・チャンピオンサケに輝いたお蔵さんですね。 湯川酒造店さんは、慶安3年(1650年)創業。木曽路の主要な宿場町として栄えた薮原宿に蔵を構えました。木曽は山岳地帯で稲作ができなかったんですが、良質な木材に恵まれていて、それを流通させることで米が…

  • 初孫 > ジリオラさん(紅の豚)[ジブリ酒]

    【初孫(はつまご) 出羽燦々45 生酛純米大吟醸 ふなまえ直詰生】 華やかで 鮮やかきれいな モダン酒 しばらくぶりの初孫さん。山形県酒田市・東北銘醸さんのお酒です。酒田市は、日本で唯一「酒」の字が入る市なんだとか。 東北銘醸さんは、明治26年(1893年)に回船問屋を営んでいた初代佐藤久吉さんが創業。当初は屋号の「金谷久吉商店」から採った「金久」(きんきゅう)という銘柄を造っていました。その後、昭和のはじめに、初代佐藤久吉さんの息子・二代目佐藤久吉さんに長男が生まれます。それが初代の初孫だったことを記念して、銘柄を「初孫」としたと、公式サイトには載っています。よっぽど嬉しかったんでしょうね。…

  • 玉乃光 > アリエッティのお父さん(借りぐらしのアリエッティ)[ジブリ酒]

    【玉乃光(たまのひかり) 純米吟醸 酒楽】 燗映えの しっかり米旨 クラシック お久しぶりの玉乃光さん。京都市伏見区・玉乃光酒造さんのお酒です。約1年半ぶり。 玉乃光酒造さんは、延宝元年(1673年)に和歌山で創業。紀州徳川家から直接酒造りの免許を与えられた御用蔵でした。御用蔵はかつては20ほどあったんだけど、現存するのは玉乃光酒造さんだけなんだとか。江戸から昭和にかけて和歌山随一の酒蔵に成長した玉乃光酒造さんですが、1945年に空襲に合ってしまいます。和歌山は、実はとても空襲の被害が大きかった都市。市街地の70%が焼失しています。そこですべてを失ってしまった玉乃光酒造さんが、その後、再起を図…

  • 杜來 > エボシ御前(もののけ姫)[ジブリ酒]

    【杜來(とらい) 特別純米酒 超辛口】 やわらかい 酸味モダンな 辛口酒 はじめましてのお酒、杜來さん。青森県弘前市・六花酒造さんのお酒です。來は来の旧字体ですね。 六花酒造さんは、昭和47年(1972年)創業。他のお蔵さんと比べたら新しいようにも思いますが、50年を超えてるんですよね。企業の平均寿命は23.1年(東京商工リサーチ,2024)と言われているので、それより倍以上長生きしています。そもそも、六花酒造さんは弘前にあった3つの蔵が合併してできたお蔵さん。元になったお蔵さんは、1719年創業の高嶋屋酒造・1886年創業の白梅酒造・1909年創業の川村酒造店なので、やっぱり長い歴史がありま…

  • 鈿女 > タタラ場の女衆(もののけ姫)[ジブリ酒]

    【鈿女(うずめ) 純米吟醸 天女の舞】 フルーティー 黒糖コゲ甘 クラシック はじめましてのお酒、鈿女さん。三重県四日市市・伊藤酒造さんのお酒です。四日市市は、県庁所在地の津を超える、三重県最大の都市。石油コンビナートの工場夜景が有名ですが、伊藤酒造さんがあるのは、工場地帯からは少し離れた鈴鹿山脈の麓。公式サイトのURLも「suzukasanroku.com」となっています。なんで? 銘柄名の鈿女というのは、日本神話に出てくる歌や踊りの神様・天鈿女命(あめのうずめのみこと)のこと。天の岩戸に引きこもった、日本初の引きこもり・天照大御神を、楽しく踊って誘い出した神様ですね。 ちなみに天の岩戸の場…

  • 鳴門鯛 > ハク(千と千尋の神隠し)[ジブリ酒]

    【鳴門鯛(なるとたい) 純米 巴】 なめらかで くっきりアル飛ぶ クラシック しばらくぶりの鳴門鯛さん。徳島県鳴門市・本家松浦酒造場さんのお酒です。 いきなり違うお酒の話で恐縮なんですが、鳴門鯛さんと言えば、ちょうど現在「法改正により『販売禁止』で封印された"霧造り"を20年の時を経て大古酒として復活」というクラウドファンディングをされています。これがめっちゃ面白い! "霧造り"というのは、「純米生原酒に超音波振動を当てて霧状に変化させ、さらにマイナス20度で滴化し、凍結寸前に採集する」という製法なんだとか。なんだそれ面白い!! この方法で、雑味の元となる重たいタンパク質や脂質を除いて、アルコ…

  • 加賀鳶 > 牧勝一(君たちはどう生きるか)[ジブリ酒]

    【加賀鳶(かがとび) 極寒純米 無濾過生】 甘味あり 濃くて切れ良い 辛口酒 はじめましての加賀鳶さん。え?初めてだったの? 石川県金沢市・福光屋さんのお酒で、よくスーパーで見かけます。福光屋さんは、加賀纏・福正宗・碧龍を飲んでるし、加賀鳶はよく見るから、てっきり飲んでるものだと思ってました。 福光屋さんは金沢最古の酒蔵で、寛永2年(1625年)創業。徳川家光が将軍に就いた直後で、やっと太平の世が訪れ、寛永文化が花開いた頃です。加賀藩では、1582年まで約100年続いた加賀一向一揆の鎮圧による傷も癒え、加賀百万石の礎が築かれた頃でしょうか。金沢は、その加賀藩の城下町として、江戸・大坂・京の三都…

  • 59Takachiyo > ジーナさん(紅の豚)[ジブリ酒]

    【59Takachiyo(ゴクタカチヨ) 愛山 純米吟醸 無調整生酒】 くっきりと 華やか豊かな 甘苦味 お久しぶりの59Takachiyoさん。新潟県南魚沼市・髙千代酒造さんのお酒です。高千代酒造さんの他のシリーズはそこそこ飲んでるけど、アルファベットTakachiyoは約2年ぶりですね。 高千代酒造さんは、高千代、たかちよ、59Takachiyo、シン・タカチヨ、髙龗と、いろいろなシリーズを造られています。あと、巻機もあるけど、まだ飲めてないんですよね。飲みたい! それと「CUSTOM」もあるけど、これは試験醸造だから一期一会ですね。 そんな中で59Takachiyoは、扁平精米59%・協…

  • 来福 > ウルスラ(魔女の宅急便)[ジブリ酒]

    【来福(らいふく) 純米生原酒 さくら】 ぽわわんと バランスの良い モダン酒 お久しぶりの来福さん。茨城県筑西市・来福酒造さんのお酒です。前回は約1年前、しぼりたての風味やフレッシュ感を長期間そのまま維持できる日本酒サーバー・KEGでした。 来福さんと言えば、花酵母も有名。僕もこれまで、ベゴニア・つるばら・アベリアを飲んでます。そして今回は桜。今までと同じく、東京農業大学の花酵母研究会で分離された酵母です。花酵母については、以前特集記事を書いているので、よかったらご覧ください。酵母って何?ってとこから、花酵母研究会について・花酵母の種類・花酵母って花とは直接関係ないなんてことを書いています。…

  • ゆきのまゆ > オオトリ様(千と千尋の神隠し)[ジブリ酒]

    【ゆきのまゆ 純米大吟醸 生酒】 酸中心 とてもやわらか とろとろりん こちらも、昨日に続いてある意味はじめましてのお酒、ゆきのまゆさん。"ある意味"というのは、この子は前にも飲んだ「醸す森」が、昨年2024年10月に改名したお酒だからです。新潟県中魚沼郡津南町・苗場酒造さんのお酒。他にも「Sma pon.」とか、苗場山の猫バージョン「猫場山(にゃえばさん)」もいただいています。 実は、「醸す森」というのは、このお酒を共同開発した 新潟県十日町市のホテルの名前なんですよね。商標も、そのホテルを経営する会社が持っています。まあ、いろいろやりにくかったんでしょうね。他のホテルに置いてもらいにくいと…

  • S風の森 > 黒川さん(風立ちぬ)[ジブリ酒]

    【S風の森(エスかぜのもり) Launch Edition】 シュワシュワで 豊かな旨味が じわわんと ある意味はじめましてのお酒、S風の森さん。当然、風の森の油長酒造さんのお酒です。このお酒は、 油長酒造が新しく建てた葛城山麓醸造所の、最初のお酒。Sは、SATOYAMA(里山)・SCENE(景色)・SANROKU(山麓)の頭文字で、「里山を100年先へ繋ぐ」という想いが込められています。葛城山麓醸造は、周りの環境だけでなく、建築としてもとても美しく、面白いところ。大阪の酒販店・鍵やさんのドローンも使った動画が素晴らしいです。 そして、このシリーズは次の3つが特徴。①葛城山麓産秋津穂使用②食用…

  • 賀茂金秀 > トンボ(魔女の宅急便)[ジブリ酒]

    【賀茂金秀(かもきんしゅう) さくらふぶき 特別純米 うすにごり 生】 華やかな モダンで芯は クラシック お久しぶりの賀茂金秀さん。広島県東広島市・金光酒造さんのお酒です。東広島と言えば、京都伏見・兵庫灘とならぶ、日本三大酒処のひとつ・西条がある市です。金光酒造さんは西条駅から11kmほどで、西条地区とはお隣さん。 金光酒造さんは明治13年(1880年)創業。「桜吹雪」をメインブランドとして酒造りを続けてこられました。今回の「さくらふぶき」もその流れなんですね。ただ、造っていたのは普通酒がメインで、大手の酒蔵がひしめく西条地区の中では小規模なお蔵さんだったそう。 それを建て直したのが、現在の…

  • 楯野川 > 水沼史郎君(コクリコ坂から)[ジブリ酒]

    【楯野川(たてのかわ) 白馬の騎士 序章:旅立ち 純米大吟醸 にごり生酒】 軽やかな グレフル炭酸 うすにごり こないだ無我レッドをいただいた楯野川さん。山形県酒田市・楯の川酒造さんのお酒です。いつ飲んでも安定して美味しい銘柄ですね。楯の川酒造さんは、全量純米大吟醸というかなり思い切った方針を打ち出しているお蔵さんです。凄すぎる! 今回は、飲んだ記憶のない、楯野川さんのにごり酒。それもそのはず、楯野川さんがにごり酒を造るのは10年ぶりなんだそうです。その理由は、機械設備。10年前、当時最新の瓶詰め機を導入したんだけど、その機械の唯一の欠点が、にごり酒が通らなかったことだったそうです。今回は、手…

  • わかむすめ > 空ちゃん(コクリコ坂から)[ジブリ酒]

    【わかむすめ 薄花桜(うすはなさくら) 純米吟醸 無濾過生原酒 うすにごり】 爽やかな 桃とクリーム 甘味ほわっ しょっちゅう飲んでるわかむすめさん。山口県山口市・新谷酒造さんのお酒です。しょっちゅうというのは大げさではなくて、去年2024年でいちばんたくさん飲んだのが、わかむすめさんの9本でした。同じく新政さんも9本でしたが、こちらは全てグラス1杯。対してわかむすめさんは四合瓶で買ってる場合も多いので、飲んでる量としては圧倒的ですね。そして、2024年の美味しかったお酒・年間1位に輝いたのもわかむすめさんのトロピカルブンブンでした。 わかむすめさんと言えば平安装束のかさねの色目。商品名にその…

  • 十四代 > 菜穂子さん(風立ちぬ)[ジブリ酒]

    【十四代(じゅうよんだい) 大極上生 播州山田錦】 梨甘味 旨味もほわっと 溶けていく こないだ、「龍の落とし子」を飲んで感動した十四代様の大極上生。龍の落とし子は、去年の年間1位を超えてしまうくらい素晴らしいお酒でした。そんな大極上にまたまた出会えてしまった。今度は播州山田錦です。こんな贅沢していいの?もちろんこんな機会は逃せません。期待していただきます。ちなみに口開けでした。 香りは控えめ米旨梨。少し固いけど、さすが十四代様な良い香り。 口当たり、ほのピリ梨甘フルーティー。後半ほわっと甘旨広がり、梨アル含み香ふわっと飛んで、後味なんて残さずに、喉を通らず溶けていく。 めちゃくちゃ美味しいで…

  • 龍勢 > カカシのカブ(ハウルの動く城)[ジブリ酒]

    【龍勢(りゅうせい) 蔵生原酒 八反 2024BY】 やわらかく モダンな生酛が 爽やかに だいぶお久しぶりの龍勢さん。広島県竹原市・藤井酒造さんのお酒です。龍勢さんは4年半ぶりだけど、別ブランドの「夜の帝王」は飲んでます。FOREVERと、その裏のREVEROF、20度なのに飲みやすくて美味しくて危険でした。 今回のお酒は、新年が明けていちばん最初にしぼったお酒。今はまだ酒造年度は2024年なので、2024BY(Brewery Year)と書いています。酒造年度については、以前ブログで解説しています。「酒造年度早見表」で検索したらすぐに出てくると思います。1984年以降の酒造年度と暦上の年の…

  • 武勇 > アスベル(風の谷のナウシカ)[ジブリ酒]

    【武勇(ぶゆう) 「アイラブユー」 純米吟醸 山田錦 うすにごり<生>】 フレッシュで モダンでドライな 辛口感 しばらくぶりの武勇さん。茨城県結城市・(株)武勇さんのお酒です。飲むのは4回目なんですが、なぜか今まで飲んだのは東京か広島で、関西で飲むのは初めてですね。 今回は、コンセプト ワーカーズ セレクション(CWS)のお酒。CWSは、広島の酒販店・酒商山田さんが手掛ける卸事業のブランドです。「感性に訴えるモノづくり」を大事にしたシリーズ。かわいいラベルも多いです。今回も見るからにCWS。「武勇」だといかつい感じなのに、それが「アイラブユー」になってるのもなんか良いですね。 それでは飲んで…

  • 桜日本 > 機関士さん(天空の城ラピュタ)[ジブリ酒]

    【桜日本(さくらにほん) 特別純米酒】 やわらかく 軽い熟成 酸辛口 はじめましてのお酒、桜日本さん。岡山県赤磐市・室町酒造さんのお酒です。おおっ! 赤磐市! 日本酒ファンの人たちにとっては、雄町米の優良生産地としておなじみですね。 室町酒造さんは、1688年創業。元号では、貞享5年から元禄元年に改元された年です。この頃の赤磐地方は天領(幕府直轄地)で、そこの大庄屋だった花房十右衛門さんが余剰米で酒造りを始めます。町人文化が花開いてお酒の消費量も多くなった時代ですね。最近飲んだ中だと、元禄年間創業の甲子の飯沼本家さんや、元禄2年に酒造りを始めた不動の鍋店さんと同時期。室町酒造さんはその後、明治…

  • 松の司 > ニシンのパイを作るおばあちゃん(魔女の宅急便)[ジブリ酒]

    【松の司(まつのつかさ) 産土(うぶすな)】 等外米 普通酒なのに 感動酒 はじめましてのお酒、松の司さん。滋賀県蒲生郡竜王町・松瀬酒造さんのお酒です。 竜王町ってカッコいいですね。竜王町は琵琶湖の東方、西側にある鏡山と東側の雪野山に挟まれた平地部にある町です。鏡山が西の竜王山、雪野山が東の竜王山と呼ばれていたことから、竜王町と名づけられたんだそう。 松瀬酒造さんは、万延元年(1860年)創業。幕末ですね。元号が万延に変わったのは4月8日ですが、その直前の3月24日には桜田門外の変が起きています。そして、万延元年と言えば、ノーベル文学賞作家・大江健三郎の代表作「万延元年のフットボール」も思い出…

  • みむろ杉 > シータ(天空の城ラピュタ)[ジブリ酒]

    【みむろ杉 菩提酛 露葉風 無濾過生原酒 おりがらみ】 爽やかで きれいでかわいい 菩提酛 奈良県桜井市・今西酒造さんのみむろ杉。漢字三諸杉の方はこないだ菩提山正暦寺清酒祭でいただいたり、どぶろくも買ったりしていますし、別銘柄の叶結も飲んでるけど、ひらがなみむろ杉さんは約半年ぶりです。前回は十周年記念の純米大吟醸で、めちゃくちゃ美味しかった! 今回は、特に表記はないけど、なんとなく春酒っぽいですね。みむろ杉の春酒というと、「華きゅん」もありますね。こちらに移行したのかとも思ってましたが、3月6日以降に出荷予定だそうです。 こちらは、菩提酛ですね。菩提酛とは、約600年前から奈良の菩提山正暦寺で…

  • 2月のお勧め自選記事6選

    毎月恒例の、振り返り記事。1月は行く、2月は逃げると言いますが、早いですねえ。今月は、まだ投稿できていないお酒も含め、凄いお酒にたくさん巡り会いました。1月と2月に飲んだのだけで、年間Top10に入るレベルのお酒が既に5本。ありがたいことです。 という訳で今回も、記事の内容部門3本と、ベストサムネを3枚、そして美味しかった部門3本をお送りします。今月は、内容部門がヤバかったです。書きたいことがあふれ出てきて、いつも以上にお酒の背景情報や雑学が多くなりました。3つに絞るの大変だった。まずはその内容部門からどうぞ。 まずは、春鹿さんの立春朝搾り。立春朝搾りの説明から始まり、そもそも立春とは何か、節…

  • 甲子 > キキ(魔女の宅急便)[ジブリ酒]

    【甲子(きのえね) 春酒 香んばし】 フローラル おだやかやさしく 爽やかに またまた甲子さん。千葉県印旛郡酒々井町・飯沼本家さんのお酒です。10月以降で5本目。月イチで飲んでます。 飯沼本家さんの創業は元禄年間。1688年から1704年の間です。経済が発達し、町人文化が花開き、お酒の消費量も増えた時代。元々農業と林業を営んでいた飯沼家は、佐倉藩主の命で酒造りを始めます。当時の佐倉藩は江戸東方の要衝。石高は11万石で現在の千葉県域では最大でした。全国諸藩の中で最も多くの老中を輩出した重鎮です。佐倉では、前に飯沼本家さんから直線距離6kmほどのところにある(株)旭鶴さんの旭鶴 拾壱萬石というお酒…

  • 天心 > 松崎良子さん(コクリコ坂から)[ジブリ酒]

    【天心(てんしん) 令和七年巳二月三日】 まろやかで 豊かな甘味の 立春酒 はじめましてのお酒、天心さん。福岡県北九州市・溝上(みぞがみ)酒造さんのお酒です。 溝上酒造さんは弘化元年(1844年)創業。元々は大分県中津市にあったのですが、八幡製鐵所前に営業所があって、北九州で売れていたこともあり、清らかな湧水を求めて1931年に北九州に拠点を移すことになります。現在のお蔵さんがあるのは、新日本三大夜景のひとつ、皿倉山の麓。 (PhotoACより、皿倉山からの夜景) 新日本三大夜景とは、非営利団体「新日本三大夜景・夜景100選事務局」が2003年に発表したもので、選定の際に1位になったのがこの皿…

  • 甲子 > 杏奈(思い出のマーニー)[ジブリ酒]

    【甲子(きのえね) 立春朝搾り 純米吟醸生原酒】 硬苦味? だんだんおだやか 爽やかに 最近よく出会えてる甲子さん。千葉県印旛郡酒々井町・飯沼本家さんのお酒です。去年の10月から既に4本目ですね。 甲子という銘柄名の由来は十干十二支。十干十二支の説明は前に詳しく解説したんですが、せっかくラベルに大きく2025年を表す「乙巳(きのとみ)」が書いてあるので、再掲しましょう。 十干十二支(じっかんじゅうにし)というのは、年を表すの数え方。十二支は馴染みがありますよね。子・丑・寅・卯・辰・巳、、、ってやつ。十干は、中国の五行思想を基にした考え方。木・火・土・金・水にそれぞれ兄・弟がかけあわされた10種…

  • 春鹿 > ベビーカーのお母さん(魔女の宅急便)[ジブリ酒]

    【春鹿(はるしか) 立春朝搾り 純米吟醸 生原酒】 おだやかな 甘旨ふんわり ふくらんで お久しぶりの春鹿さん。奈良県奈良市・今西清兵衛商店さんのお酒。地元のお酒でいつでも飲めると思ったらなかなか飲まないものですね。ちなみに、奈良漬けで有名な今西本店さんとは親戚同士。でも、みむろ杉の今西酒造さんとは特に関係はないそうです。 今回のお酒は、立春朝搾り。実は飲むのは初めてです。 立春朝搾りとは、その名の通り、立春の朝に絞ったお酒。約120の蔵元と、23の問屋、それに約1500の酒販店をつなぐ組織・日本名門酒会の企画酒です。今年は41の蔵が参加していて、同じフォーマットのラベルが貼られています。そし…

  • QA > サツキ(となりのトトロ)[ジブリ酒]

    【QA(クエ) 袋搾り 無濾過生原酒】 強炭酸 豊かな含み香 ほわあああ はじめましてのお酒、QAさん。兵庫県加西市・三宅酒造さんのお酒です。公式サイトによると、『歴史的な酒米の産地、兵庫県加西市九会(くえ)の山田錦と万願寺川水系の地下水。QA(クエ)は、禅問答のように土地の自然に問い続ける、真摯な造り手の心と地元の恵みが醸した、お米の味がするお酒です。』だそう。なるほど、九会であり、Q&Aでもあるんですね。面白い。ただ、クエが7Iにも見えるし、表記もQAなのかq/aなのかQ/Aなのかクエなのか一定しないのが不便です。酒屋さんでも表記がバラバラ。統一した方がブランド戦略的に良いように思うんです…

  • 義侠 > 超雲(三国志演義)

    【義侠(ぎきょう) 五百万石特別純米酒】 義の酒蔵 知れば知るほど カッコいい お久しぶりの義侠さん。愛知県愛西市・山忠本家酒造さんのお酒です。3年ぶり!義侠さん、飲みたかったんですよね。というのも、こないだ飲んで美味しかった千瓢・千実の水谷酒造さんを支援しているのが山忠本家酒造さんだから。 去年2024年5月9日、山忠本家酒造さんと同じ愛西市にある水谷酒造さんで、火入れ設備付近から出火。酒蔵は全焼してしまいます。そこへ手を差し伸べたのが、山忠本家酒造さん。水谷酒造の水谷社長と後藤さんは、山忠本家酒造さんで酒造りを行うことになります。ただ、山忠本家酒造の山田昌弘社長は、間借りではなく、共同醸造…

  • 不動 > パズー(天空の城ラピュタ)[ジブリ酒]

    【愛宕の桜(あたごのさくら) 純米吟醸 桜咲く頃に・・・】 酸から旨 爽やかバランス クラシック はじめましてのお酒、愛宕の桜さん。はじめましてとは言っても、こないだ「あたごのまつ」を飲んだばかりの新澤醸造店さんのお酒です。愛宕の松の派生商品? 調べてみてもよくわかりませんでした。でも、品名に「桜咲く頃に・・・」とあるから、春酒っぽいですね。こちらはこないだ東京出張に行ったときに、東京駅のはせがわ酒店さんで買ってきました。1合瓶だからすぐになくなっちゃいますね。さっそく、いただきます。 香りほんのり米甘旨。奥にかすかにアルコール。モダンに寄ったクラシック。美味しそうですね。 口に含むと酸甘旨。…

  • 不動 > 斬鉄剣(カリオストロの城)[ジブリ酒]

    【不動(ふどう) 純米超辛 生 RED】 超辛口 だけどきれいで 飲みやすい お久しぶりの不動さん。千葉県成田市・鍋店(なべだな)株式会社さんのお酒です。 日本酒蔵なのに鍋店ってちょっと面白い屋号ですね。この名前は、江戸時代の、金貨を作る金座、銀貨を作る銀座などと同じ「鍋座」に由来するそうです。蔵元のご先祖様が幕府から鉄類の製造権利を与えられていて、鍋のお店(たな)→鍋店(なべだな)となったんですね。 座というのは、中世の商工業者や芸能者が作っていた同業者組合のこと。ギルドみたいなもんですね。座には原材料や流通の一括管理などのメリットがあったんですが、反面、独占による価格吊り上げや新規参入を阻…

  • 大盃 マッチョ > おかみさん(天空の城ラピュタ)[ジブリ酒]

    【大盃(おおさかずき) Macho(マッチョ) 純米 愛山80 生】 去年より ドライな旨味 感動酒 こないだwinter punchを飲んだ大盃さん。群馬県高崎市・牧野酒造さんのお酒です。winter punchも良いデザインだけど、やっぱりマッチョシリーズはインパクトがありますね。 マッチョシリーズは、大盃さんの中で低精白をコンセプトにしたシリーズ。精米歩合80%の低精白→お米にタンパク質が残る→タンパク質と言えばマッチョ!という謎理屈です。これまで、男マッチョ、女マッチョ、ゴリマッチョ、覆面マッチョ、マッチョキング、マッチョクイーンと飲んできたけど、どれも美味い! 低精白なのになぜかきれ…

  • 豊能梅 > ソフィアちゃん(紅の豚)[ジブリ酒]

    【豊能梅(とよのうめ) うめ子のひみつ 純米吟醸 おりがらみ生】 フル甘な CEL-24の 進化形!? お久しぶりの豊能梅さん。高知県香南市・高木酒造さんのお酒です。1年ちょっとぶりですね。豊能梅さんは、前回も前々回もコンセプト ワーカーズ セレクション(CWS)のお酒でした。CWSは、広島の酒販店・酒商山田さんが手掛ける卸事業のブランドです。「感性に訴えるモノづくり」を大事にしたシリーズ。今回も見るからにCWSですね。 ただ、これまでの豊能梅さんのCWSとはだいぶ趣が違います。実際、豊能梅さんのこれまで7年のCWSの実績を捨て去り、時代の流れを考えて、中身もコンセプトもラベルも全てリニューア…

  • 大嶺 > ラウラちゃん(紅の豚)[ジブリ酒]

    【大嶺(おおみね) 3粒 無濾過生原酒 出羽燦々】 フレッシュな くっきり甘旨 フルーティー 安定甘旨フルーティーな人気銘柄、大嶺さん。山口県美祢市大嶺町・大嶺酒造さんのお酒です。大嶺さんのお酒は、どれを飲んでも安定してめちゃくちゃ美味しいんだけど、この黒瓶はさらに凄いんです。ほんとヤバい! 大嶺さんは瓶を見ればだいたいのスペックがわかります。今回の場合は、 ・3粒:精米歩合50%以上 ・米粒が白でギザギザ:出羽燦々 ・黒瓶:無濾過生原酒を表しています。そう、黒瓶は無濾過生原酒なんです。 それでは、飲んでいきましょう。 香りは米旨 梨フルーティー。ひかえめだけどくっきりと。 口に含むとビリシュ…

  • お店レポート【吟醸マグロ 品川店】

    今日は珍しく、お店レポート。東京出張で行った品川駅のすぐ目の前にある日本酒飲み放題のお店、吟醸マグロ 品川店さんです。 こちらのお店は、冷蔵庫に入っている40種類以上のお酒を自分で注ぐタイプの、日本酒飲み放題のお店。セルフ飲み放題ってやつですね。実はここ、会社のイベント打ち上げで多人数で行ったから、お酒のメモが取れなかったんです。でも面白いお店だったから、お酒の詳細なレビューは無理だけど、簡易レビューとお店のレポートだけでも残しておきます。 いちばん気になる日本酒の種類については、人気のお酒からマイナーなお酒、クラシックからモダンまで幅広く取り揃えている感じですね。毎日なにかしらのイベント酒が…

  • 乗丹坊 > 鶴亀和尚(平成狸合戦ぽんぽこ)[ジブリ酒]

    【乗丹坊(じょうたんぼう) 特別純米】 食中酒 アテに合わせて 爆上がり 居酒屋ちぇけさんの6杯目。最後の1杯は、はじめましての乗丹坊さん。福島県耶麻郡磐梯町・磐梯酒造さんのお酒です。大和川さんに続いて、はじめましての福島のお酒2連発。磐梯町は、会津若松市の北東側に隣接している会津磐梯山の麓の町。榮川・會津龍が沢の榮川酒造さんも同じ磐梯町ですね。 今回のお酒は、乗丹坊。乗丹坊とは、平安時代末期の慧日寺(えにちじ)の僧の名です。慧日寺(現・恵日寺)は、磐梯酒造さんから直線距離1kmほどのところにあるお寺。平安初期・807年に開かれ、開基の明らかな寺院としては東北地方で最古という古刹です。慧日寺か…

  • 大和川 > 捨丸兄ちゃん(かぐや姫の物語)[ジブリ酒]

    【大和川(やまとがわ) 芳醇】 酸旨の アル添らしい クラシック 居酒屋ちぇけさんの5杯目。福島県喜多方市・大和川酒造店さんの大和川です。全国的には、弥右衛門という銘柄の方が有名ですね。 大和川酒造店さんは寛政2年(1790年)、初代の佐藤彌右衛門さんが創業。松平定信が寛政の改革を始めた年ですね。2006年には現在の会長さんが9代目佐藤彌右衛門を襲名。社長は佐藤和典さんです。 大和川というと、奈良から大阪を通って大阪湾に流れる一級河川を思い浮かべます。どうして大和川なんでしょうね。と思って調べてみたところ、創業家の本家筋が、奈良の大和川あたりで綿花栽培を営んでいたことが由来だそうです。 同じ喜…

  • 出羽桜 > 月島朝子さん(耳をすませば)[ジブリ酒]

    【出羽桜(でわざくら) 三年低温熟成酒 枯山水】 熟成で カドが取れても 主張する 居酒屋ちぇけさんの4杯目。1年半ぶりの出羽桜さんです。こちらは、三年低温熟成酒ですね。でも、よく見ると、製造年月は18年10月。2018年の7年古酒かと思ったら、ちぇけさんの話によると、平成18年(2006年)だそうです。19年熟成!? もともと3年熟成だから、19+3=22年熟成の可能性すらあります!?マジで!? しかも見てください、このお酒の色。ほとんど色が付いてません。熟成酒ではないひとつ前の群馬泉さんの方がよっぽど濃い色です。ほんとに低温で熟成されてたんでしょうね。よくこんなのが出てくるなあ。 こういう…

  • 群馬泉 > 月島靖也さん(耳をすませば)[ジブリ酒]

    【群馬泉(ぐんまいずみ) 超特撰 純米】 普通の酒 なのにめちゃくちゃ 豊かな酒 居酒屋ちぇけさんの3杯目は、はじめましての群馬泉さん。群馬県太田市・島岡酒造さんのお酒です。 群馬泉さん、日常酒としてめちゃくちゃ優秀という噂は聞いていて、前から飲みたいと思ってたんですよね。関西では全然見かけなくて、ようやく出会えました。 島岡酒造さんは、文久3年(1863年)創業。生酛系山廃造りにこだわりのあるお蔵さんです。生酛系山廃造りとは、「日本の冬季の気候・蔵に住んでいる天然乳酸菌・自然の力を巧みに利用し、酒母を育てる古来より続く伝統製法」だそう。ん? 普通の山廃とはどう違うんでしょうね? とある記事で…

  • 千瓢 > マキさん(魔女の宅急便)[ジブリ酒]

    【千瓢(せんぴょう) 純米 あいちのかおり 生原酒】 含み香が 華やかきれいな フルーティー 居酒屋ちぇけさんの2杯目。千実(ちさね)に続いて、同じ愛知県愛西市・水谷酒造さんの千瓢です。千実は、水谷酒造の後継者で杜氏見習い・後藤実和さんの立ち上げた銘柄でした。一方こちらの千瓢は水谷酒造の水谷社長が元々造っていた銘柄。 水谷政夫社長は、1963年生まれ。大学卒業後は、北海道の農業法人に勤務されていました。しかし、お父様の急逝により、22歳で水谷酒造に戻り、社長に就任。その後、35歳で蔵元杜氏となられます。水谷酒造は元々は宝酒造の下請けでお酒を造り、桶売りをしていました。でも、1998年にそれを廃…

  • 千実 > テルー(ゲド戦記)[ジブリ酒]

    【千実(ちさね) 紅掛空(べにかけそら)】 どっしりと 苦旨ずどん フルーティー こないだ、出張で東京に行ったんです。で、せっかく東京に行くんだったら、行きたいお店がある! それが、神田にある「居酒屋ちぇけ」さん。店主のちぇけさんの笑顔の写真がしょっちゅう僕のタイムラインに流れてきて、めっちゃ気になってたんです。今日も流れてきた(笑) ちぇけさんは、まだ20代。東京農業大学在学中に日本酒にはまり、日本酒サークルを立ち上げます。そして卒業後は、日本酒造組合中央会に就職。ここは、都道府県単位の酒造組合・酒造組合連合会を束ねる非営利団体です。10月1日を「日本酒の日」に制定したのもこの団体ですね。で…

  • 蔵粋 > 西司朗さん(耳をすませば)[ジブリ酒]

    【蔵粋(くらしっく) 純米大吟醸 管弦楽】 甘口で じんわり苦渋 クラシック お久しぶりの蔵粋さん。福島県喜多方市・小原酒造さんのお酒です。粋と書いてシックと読ませるのがちょっと好き。このシリーズは他にも、マエストロ・交響曲・純米協奏曲・アマデウス・アリアなどのお酒もあります。 このシリーズは、モーツァルトを聞かせて醸したお酒。音楽を聴かせたお酒っていくつかありますね。ビートルズを聴かせたボーミッシェルが有名ですが、他にもオーディオ製品メーカー・ONKYOの加振技術でジャズを聴かせた山丹正宗さんがあったり、杜氏の趣味でラブライブの楽曲を聴かせてたり。中には、お酒のために交響曲を作曲してプロオケ…

  • 龍力 > じいじ(もののけ姫)[ジブリ酒]

    【龍力(たつりき) 特別純米 生酛仕込み】 力強い 旨味中心 クラシック お久しぶりの龍力さん。兵庫県姫路市・本田商店さんのお酒です。特A地区産の山田錦を多く使い、山田錦にとてもこだわりのあるお蔵さんという印象が強いですね。公式サイトを見ると、田んぼの土壌の科学分析や気候から、いかにこの地区が山田錦の栽培に適しているかをいっぱい語られています。 ちなみに前回飲んだのは特A地区の中でもさらに優良なお米を35%まで磨いた超高級酒でした。ラベルの原材料表記も『特A地区のA(超優良地区) 有機肥料、低農薬、への字栽培、稲木架け自然乾燥「秋津」山田錦 特上米』という気合の入りよう。凄いこだわり! 今回も…

  • 作 > 風間俊君(コクリコ坂から)[ジブリ酒]

    【作(ざく) IMPRESSION(インプレッション) N】 フレッシュで 甘くて硬派で カッコいい ちょっと前に飲食店専用の「和悦」を飲んだ作さん。三重県鈴鹿市・清水清三郎商店さんのお酒です。人気銘柄ですね。今回は、前から飲んでみたかった、インプレッションシリーズ。それも、せっかくだからシリーズの中でいちばん高いNを買ってきました。 清水清三郎商店さんは、蔵の方針として、生酒は造られていないんです。なぜなら、生酒は変化が大きくて、お客様の手元に届くまでに変質するリスクがあるから。でも皆さんご存じのように、生酒って美味しいんですよね。お蔵さんももちろんそれを知ってる。そこで、火入れなのに生酒の…

  • 隠岐誉 > ペジテの市長(風の谷のナウシカ)[ジブリ酒]

    【隠岐誉(おきほまれ) にごり酒】 ピリシュワ酸 旨苦ぐぐん 辛にごり お久しぶりの隠岐誉さん。島根県隠岐郡隠岐の島町・隠岐酒造さんのお酒です。前回飲んだのは、1年半前。純米熟成原酒と、別銘柄の高正宗をいただいて、どちらも熟成感のある旨クラシックなお酒でした。 今回のお酒は、にごり酒。醸造アルコール・糖類・酸味料も添加されてて、先ほど検索してみたらお値段もかなりお手頃でした。 どんなお酒でしょうね?それでは、いただきます。 色はきれいな真っ白で、米粒はなく、とろりんと。なめらかで濃いにごりっぽいですね。上立ち香、乳酸ほんのり、アルコールつんっ。 口当たり、ピリシュワ炭酸、くっきり乳酸。旨味苦味…

  • 福美人 > ピッコロおやじ(紅の豚)[ジブリ酒]

    【福美人(ふくびじん) 豊醇原酒】 甘苦が 強く叩いて 気持ち良い はじめましてのお酒、福美人さん。広島県東広島市西条・福美人酒造さんのお酒です。西条と言えば、兵庫の灘・京都伏見に並ぶ、日本三大酒処の一角ですね。 福美人酒造さんは大正6年(1917年)創業。恵比寿庫(ぐら)と大黒庫(ぐら)の2つの酒蔵を持ち、メインは大黒庫。恵比寿庫は、常時見学可能になっています。このお酒は恵比寿庫の方。蔵内限定のお酒のようです。現地に行かないと買えないやつ! 上撰と書いてあるし、普通酒ですね。普通酒の原酒ってちょっと珍しいです。アルコールが19度というのもかなり強い。どんなお酒なんでしょう?それでは、いただき…

  • 大盃 > 五ェ門(カリオストロの城)[ジブリ酒]

    【大盃(おおさかずき) winter punch 純米吟醸 中取り】 ピリシュワで 旨味苦味が 一気にどんっ! しばらくぶりの大盃さん。群馬県高崎市・牧野酒造さんのお酒です。「マッチョ」が有名なお蔵さんですね。去年は、女マッチョさんが激ウマで、年間9位に入りました。どちらかというと、マッチョがモダンで、普通の大盃がクラシックに寄ってるイメージがあります。マッチョの方が低精白なのに不思議! 今回のお酒は、冬酒のウインターパンチ。パンチと言うから生酒かと思ったら、瓶燗火入れしてるようです。瓶燗火入れというのは、お酒を生の状態で瓶詰めした後で、パストライザーという機械で熱いお湯のシャワーをかけて酵母…

  • 楯野川 > エボシ御前(もののけ姫)[ジブリ酒]

    【楯野川(たてのかわ) 無我 レッドボトル 純米大吟醸】 くっきりと 華やかアル甘 力強い 去年、精米歩合8%の「極限」を飲んで素晴らしすぎた楯野川さん。山形県酒田市・楯の川酒造さんのお酒です。楯の川さんは、全量純米大吟醸というとんでもないこだわりを持ったお蔵さん。でもそのこだわりが単なるスペックじゃない証拠に、どれを飲んでも美味しいんですよね。 「無我」シリーズは、・「無濾過」 採れたそのままの・「無加水」 濃厚な旨味を持つ原酒で・「無加熱」 フレッシュな生酒として・「泡を立て無い」 自然な発泡感を残したまま・「時間を置か無い」上槽当日に瓶詰め・新鮮味あふれる美味しさを「無我夢中」に追求。と…

  • 東鶴 > サリマン先生(ハウルの動く城)[ジブリ酒]

    【東鶴(あずまつる) Black 純米吟醸 生】 濃醇な しっかり甘酸 トロピカル かなりお久しぶりの東鶴さん。佐賀県多久市・東鶴酒造さんのお酒です。飲んだことあるかどうかもあやふやだったんですが、調べたら2020年に飲んでました。写真を見たらちゃんと味わいの記憶も蘇ってきます。その時に飲んだのは「あおあお」。その名の通り、青草ハーブの爽やかさが特徴的でした。でも表ラベルに「東鶴」の文字が無かったから印象が薄かったのかもしれませんね。 今回のお酒は「Black」。何がBlackかと言うと、黒麹だから。日本酒で麹を作る際に使う麹菌は、通常は黄麹です。黒麹や白麹は焼酎でよく使われる麹菌で、酸味が出…

  • [特集]鬼ころし Ver.2

    鬼ころしというお酒をご存じの方は多いでしょう。コンビニやスーパーで普通に売ってますしね。僕は、鬼ころしはパックで売ってる安いお酒で、年配の方が飲むものという印象を持っていました。同じような印象を持っている人は多いんじゃないかな?でも、実際にはどうなんでしょう? そう思って去年、コンビニで売ってるメジャーな鬼ころし3種類を買ってきて飲み比べる特集を組みました。その後、他の鬼ころしを飲む機会もあったので、節分の今日、前回の記事をベースにバージョンアップしたいと思います。飲み比べだけじゃなく、鬼ころしってどんなお酒か、鬼ころしの由来と歴史・どんな人におすすめかなどを解説します。 鬼ころし、飲んだこと…

  • 鷹長 > 恋する銭婆(千と千尋の神隠し)[ジブリ酒]

    【鷹長(たかちょう) 菩提酛 純米酒】 濃厚な 甘コクどどん ど変態 菩提山正暦寺清酒祭の菩提酛飲み比べ⑧。最後は、鷹長さん。奈良県御所市・油長酒造さんのお酒です。風の森が大人気なお蔵さんですね。 鷹長さんは去年にも、全国新酒鑑評会出品酒をいただきました。鑑評会系ではなかったけど、めちゃくちゃ美味しかった!そして、今回の菩提酛も3年ほど前に飲んでます。こちらも美味しかったけど、ど変態。今回も、飲み比べセットの中で明らかに1杯だけ異彩を放っています。写真の左上のやつ。どんな感じか楽しみです。さっそく飲んでいきましょう。 香りは甘コクど変態。冬の外気温にさらされてキンキンに冷えていてもわかる異質さ…

  • 三諸杉 > トエトさん(風の谷のナウシカ)[ジブリ酒]

    【三諸杉(みむろすぎ) 正暦寺菩提酛純米】 前回は 田中角栄 今回は? 菩提山正暦寺清酒祭の菩提酛飲み比べ⑦。今回、ある意味いちばん楽しみで、心配だったお酒です。 三諸杉は、人気銘柄・みむろ杉の現地銘柄。奈良に住んでると、まあまあ見かけます。こないだも「三諸杉どぶろく」を飲んだばかり。スーパーやコンビニでも時々見かけますね。 この三諸杉 菩提酛は、前にも飲んだことがあります。もう4年半前になりますね。近所のセブンイレブンで買ってきたんですが、当時は経験も浅く、あんまりいろんなお酒を飲んだことがありませんでした。菩提酛もたぶんはじめて。で、飲んでみたら、美味しいんだけど、すっごいクセとコク。ジブ…

  • 1月のお勧め自選記事6選

    毎月恒例の、振り返り記事。えっ!? もう今年が始まって1ヶ月!?個人的な事情ですが、僕はこの1月に異動になって、今までと全く違う仕事をすることになりました。1月はその引継ぎで、スケジュール帳が今まで見たことないくらいびっしり。また、去年まではフレックスタイムで10時過ぎに悠々と出勤してたんですが、今度の部署は毎日朝イチで定例会があるので、生活もガラッと変わりました。夜更かしができない! 他にも出張とか合宿とかいろいろあって、今年の1月はいつも以上に一瞬でした。 という訳で今回も、記事の内容部門3本と、ベストサムネを3枚、そして美味しかった部門3本をお送りします。今月の美味しかった部門はちょっと…

  • 嬉長 > おキヨ(平成狸合戦ぽんぽこ)[ジブリ酒]

    【嬉長(きちょう) 菩提酛 純米酒】 コクのある お米の甘旨 クラシック 菩提山正暦寺清酒祭の菩提酛飲み比べ⑥。去年、冷凍庫で凍らす味蔵冷酒(みぞれざけ)を飲んだ嬉長さん。菊司さんと同じ奈良県生駒市・上田酒造さんのお酒です。菊司さんとは直線距離1.2kmほどのご近所さん。こちらも僕の散歩コースの途中にあります。 せっかく地元なので、生駒ネタをもうひとつ。 生駒は、茶筅の生産が全国トップ。茶道でシャカシャカするアレです。そのシェアは90%以上と圧倒的。地味ではありますが、地元に日本一があるのは嬉しいですね。 上田酒造さんは、永禄元年(1558年)創業。めちゃくちゃ歴史がありますね。大阪のパッケー…

  • やたがらす > 絹さん(風立ちぬ)[ジブリ酒]

    【やたがらす 浩然之氣(こうぜんのき) 菩提酛純米酒】 蜜甘と 乳酸米旨 バランス派 菩提山正暦寺清酒祭の菩提酛飲み比べ⑤。こないだアルファベット表記の「YATAGARASU CORE SERIES」2本を飲み比べしたやたがらすさんです。漢字表記の八咫烏さんとはどう違うんでしょうね? 飲み比べの説明書きには「導きの神の瑞鳥」と書いています。八咫烏は、日本神話に登場する三本足の烏で、熊野から大和に進軍する初代天皇・神武天皇の道案内したという伝説のことを示しています。 今回のお酒は、もちろん菩提酛の「浩然之氣」。浩然之氣とは、「天地に充満する生命や活力の源となる氣」「俗事にとらわれない広く大きな気…

  • つげのひむろ > 二郎の母(風立ちぬ)[ジブリ酒]

    【つげのひむろ 菩提酛】 やわらかく きれいでモダンな 菩提酛 菩提山正暦寺清酒祭の菩提酛飲み比べ④。はじめましての、つげのひむろさん。奈良県都祁吐山町・倉本酒造さんのお酒です。ああ、倉本さんでしたか。倉本さんを飲んだのは2年半前になりますね。でもうちのブログで「倉本」と検索すると、同じ奈良の大倉本家さんが大量にヒットするんですよね。ややこしい。 ちなみに「つげのひむろ 菩提酛」で検索しても、このラベルはほぼ出てきません。こちらは、正暦寺限定ラベル。載ってる写真は、正暦寺の紅葉です。めっちゃきれい!!これは見たい! さすが、秋には臨時バスが出るだけはありますね。 こちらも、PhotoACさんか…

  • 百楽門 > フェラーリン(紅の豚)[ジブリ酒]

    【百楽門(ひゃくらくもん) 菩提酛仕込純米】 米旨酸 やさしく硬派な クラシック 菩提山正暦寺の清酒祭で、菩提酛飲み比べ。3杯目は、めっちゃお久しぶりの百楽門さん。奈良県御所市・葛城酒造さんのお酒です。葛城酒造さんは、明治20年(1887)創業。同じく奈良で、睡龍・初霞・生酛のどぶ を醸す久保本家酒造さんの分家として誕生しました。 前回飲んだのは4年半前ですね。「SEXY完熟酒」という生酒を半年低温熟成したというお酒でした。美味しかった! 今回のお酒も、もちろん菩提酛。ひとつ前の菊司さんに続いて、正暦寺の清酒祭でいただきました。7杯で2100円の飲み比べセットで、2番目に辛口なお酒です。日本酒…

  • 菊司 > ゴンザ(もののけ姫)[ジブリ酒]

    【菊司(きくつかさ) 菩提酛純米】 酸がドンッ! 旨味もズシン! ど辛口 はじめましてのお酒、菊司さん。奈良県生駒市・菊司醸造さんのお酒です。実はうちのご近所さんで、徒歩圏内のお蔵さん。菊司ブランドははじめてですが、前に、「日本一の酷道」とも言われる暗(くらがり)峠の名を冠した「くらがり越え」というお酒をいただきました。リンク先では、どれくらい酷い道なのかも書いています。 菊司醸造さんは、宝永2年(1705年)創業。江戸中期ですね。1678年に、生駒山の中腹に生駒聖天・宝山寺が開山されました。すると、商売の神様としての大阪庶民の人気を集めるようになり、生駒もその門前町として発展します。 現在の…

  • 菩提泉 > ソフィー(ハウルの動く城)[ジブリ酒]

    【菩提泉(ぼだいせん) 2023】 スペックは ド変態でも なぜかきれい はじめましてのお酒、菩提泉さん。いつもならここでどこの酒蔵のお酒かを言うんですが、今回のお酒はなかなかひとことでは言えません。順を追って説明しましょう。 菩提酛という造り方をご存じでしょうか?菩提酛は、約600年前から奈良の菩提山正暦寺で行われていた酒母作りの方法で、水酛とも言います。その正暦寺では、毎年1月に、境内で菩提酛酒母を仕込む行事・清酒祭が行われます。今回は、そちらに行ってきました。お祭りのレポートは別途書きますが、そこで試飲としていただいたのがこちらの菩提泉さんです。 菩提泉は、正暦寺と菩提酛研究会のメンバー…

  • 金雀 > ポルコ(紅の豚)[ジブリ酒]

    【金雀(きんすずめ) 純米吟醸50】 濃醇な フルーティーさと アルコール ここんとこ結構飲めてる激レア酒の金雀さん。通称:ゴールデンチュンチュン。山口県岩国市・堀江酒場さんのお酒です。人気はめっちゃ高いんですが、生産量を少なすぎて、まあ手に入らないんですよね。ただ、いつも飲んでるお店が金雀さんの取り扱いのある酒屋さんと取引がはじまったおかげで、去年は秘伝隠生酛と秋あがりをいただくことができました。 それではさっそく、いただきましょう。 上立ち香、豊かですっきり甘旨アル。お米の甘旨とマンゴーのようなフルーティーさもありますね。 口当たり、ほのピリ、甘ぽわ、控えめ酸。お米シロップとバナナとマンゴ…

  • 十四代 > 「世界って本当にきれい」(紅の豚)[ジブリ酒]

    【十四代(じゅうよんだい) 大極上生 龍の落とし子】 美しく 幸せふくらむ 至福酒 去年は超極が年間2位に入った十四代様。僕の中では、不動の世界一の銘柄です。 こちらのいつものお店に伺うのは、この日が年明け最初。そしたら、年始らしいおめでたい十四代様がいらっしゃいました。今回の大極上は、超極と同じく精米歩合35%の、定価でもなかなかのお値段の高級酒です。このクラスのお酒は普段はお店には並ばないんですが、お正月だから特別だそうです。ありがたい! 龍の落とし子というのは酒米。このお酒を醸す高木酒造さんが自社開発されたお米です。前に飲んだのは2021年の純米吟醸だから、かなりお久しぶり。こんなお酒を…

  • 宗玄 > クスノキ(となりのトトロ)[ジブリ酒]

    【宗玄(そうげん) 甦(そっ) 純米酒】 ほの熟の お米の甘旨 雄大に この1ヶ月で3本目の宗玄さん。大晦日に飲んだ「しぼりたて生原酒」がめちゃくちゃ美味しかったし、お正月に飲んだ「能登乃国」も感動でした。 ご存じの通り、宗玄酒造さんは、昨年2024年1月1日の能登半島地震で大きな被害に遭いました。今回のお酒は、その被害に合った平成蔵の中で難を逃れたお酒をブレンドしたものだそうです。 商品名の「甦(そっ)」とは、いったん衰えたものが力を得て再び盛んになる、という意味。ラベルによると「被災を日々乗り越え確かに歩み続ける事に"そっ"と想いを馳せながらご賞味いただければ幸いです」とのことです。これは…

  • ほうらいせん > タタラ場の女衆(もののけ姫)[ジブリ酒]

    【ほうらいせん吟醸工房 純米吟醸】 激ウマな オーダーメイドの 謎の酒 こないだ二豚を飲んだ関谷醸造さん。二豚は、遊び心にあふれた(ふざけた)お酒でした。美味しかった! 今回は、裏ラベルっぽいラベルが1枚貼られただけの謎のお酒。振る舞い酒でいただきました。このお酒、お店のお客さんがオーダーメイドで造ってもらったというお酒だそうです。どういうこと???と思って調べたら関谷醸造さん、そういうサービスをされてるんですね。個人向けには、72L単位で注文できるようです。四合瓶で100本、一升瓶で40本の量ですね。価格は、精米歩合55%の特別純米で17万円から。これに瓶とかラベルの値段もかかりますが、意外…

  • 酒屋八兵衛 > チャゲさん(OnYourMark)[ジブリ酒]

    【酒屋八兵衛(さかやはちべえ) しぼりたて純米酒】 気持ち良い モダンに寄った クラシック かなり久しぶりの八兵衛さん。三重県多気郡大台町・元坂酒造さんのお酒です。前に飲んだのは、ええと、、、2020年! 実は八兵衛さん、前に飲んだ無濾過生原酒がやたらパンチの鋭いお酒で、苦手意識を持ってしまったんです。4年ちょっとぶりのリベンジ。印象を変えてくれることを期待しましょう。それでは、いただきます。 香りはほとんど感じません。でも、どこか爽やかな感じ。良いですね。 口当たり、ほのかにピリッと微炭酸。そこから味わい全体が、ふわっと広がり、さらにほわっと米甘旨と乳酸渋味。含み香は、お米感を中心にバランス…

  • 月桂冠 fletta③ > 黒川夫人(風立ちぬ)[ジブリ酒]

    【月桂冠(げっけいかん) fletta(フレッタ) さあ大吟醸】 飲みやすい きれいな淡麗 クラシック 東京と京都の一部のセブンイレブンだけで限定発売されている月桂冠さんのフレッタ。「はじめましてスイート」「ようこそ純米」に続いて、いよいよ最後の1本です。スイートは、日本酒の世界の入口にふさわしい、飲みやすいジューシーフルーティー。「ようこそ純米」はそれをさらに発展させた華やかで飲みごたえのあるジューシーフルーティーでした。このシリーズが、日本酒の世界への入口として企画されたという予想が合ってるとしたら、ここでどう勝負してくるかが見ものです。 さっそく飲んでいきましょう。 上立ち香、ほんのり米…

  • 月桂冠 fletta② > 黄色い服の女の子(魔女の宅急便)[ジブリ酒]

    【月桂冠(げっけいかん) fletta(フレッタ) ようこそ純米】 ジューシーで 苦味渋味の 飲みごたえ ひとつ前の投稿に続いて、月桂冠さんのフレッタ。東京と京都の一部のセブンイレブンだけで限定発売されている新製品です。日本酒の世界への入口として企画されたっぽい3本セット。ひとつ前の「はじめましてスイート」に続いては「ようこそ純米」。シリーズ唯一の純米酒です。 スイートは、ちゃんと入口にふさわしい、飲みやすいジューシーフルーティーなお酒でした。こちらはどうでしょう? さっそくいただきます。 色はかすかにオレンジが入ってますね。香りほんのりオレンジ蜜。はじめましてスイートよりも少しおだやかですね…

  • 月桂冠 fletta① > ポニョ(崖の上のポニョ)[ジブリ酒]

    【月桂冠(げっけいかん) fletta(フレッタ) はじめましてスイート】 飲みやすい 派手なジューシー フルーティー 去年、アルコール5%の意欲的な新製品・アルゴと、ファミマPB(プライベートブランド)の低アル・星月夜を2本、THE SHOTの新色2本を飲んだ月桂冠さん。全部新製品です。開発部隊がめっちゃ元気ですね。そして、年末になって一部で話題になっていたのが、今回の新製品・フレッタ。一部でというのは、飲んだ人が極端に少ないからです。こちらは、セブンイレブン限定で、しかも売っているのは、東京と月桂冠さんのお膝元の京都の一部だけ。まだテスト販売の段階のようですね。でもこのフレッタ、アルゴにさ…

  • 山車 > キャプテン ドーラ嬢(天空の城ラピュタ)[ジブリ酒]

    【山車(さんしゃ) しぼりたて本生 花酵母造り】 フローラル トロピカルから 高アルどん! はじめましてのお酒、山車さん。「だし」でも「やまぐるま」でもなく「さんしゃ」。知らなきゃ読めませんね。岐阜県高山市・原田酒造場さんのお酒です。こちらは、またまた柳生乱世さんに送っていただいたお酒です。本当にありがとうございます。 原田酒造場さんの創業は、江戸末期安政二年(1855年)。徳川幕府直轄地・飛騨の旧城下町で酒造りを始められました。当時の飛騨高山は、京文化と、天領として育まれた江戸文化が融合した、独自の文化が育まれていました。その粋となるのが毎年春と秋に行われる高山祭です。祭では屋台(やたい)と…

  • ハナハト > ニシンのパイが嫌いな女の子(魔女の宅急便)[ジブリ酒]

    【ハナハト メロンか梨 純米吟醸 うすにごり生】 フルーティー メロンか梨か どっちやねん! こないだ「はずむ華鳩」を飲んだ華鳩さん。広島県呉市・榎酒造さんのお酒です。こないだは、表ラベルには「はずむハナハト」って書いてたけど、裏ラベルは「はずむ華鳩」でした。でも今回は、表も裏も「ハナハト」。高千代さんみたいに何か区別はあるんでしょうか? 今回も、見るからにコンセプト ワーカーズ セレクション(CWS)。CWSは、広島の酒販店・酒商山田さんが手掛ける卸事業のブランドです。「感性に訴えるモノづくり」を大事にしたシリーズで、今回はその中の「くだもの」シリーズ。これまでに、「ハニー天明」「なんて見事…

  • わかむすめ > トキさん(もののけ姫)[ジブリ酒]

    【わかむすめ 十二秘色(じゅうにひそく) 純米吟醸 生】 ミネラルの 苦味中心 フルーティー よく飲んでる わかむすめさん。去年は9杯で一番多かったし、年間1位にもなりました。新谷酒造さんは僕の推し蔵です。この十二秘色も、去年春に飲んでますね。 秘色というのも、他のわかむすめさん同様、平安装束のかさねの色目です。単色の秘色は、青磁の肌の色のような浅い緑色(#ABCED8)。でもかさねの場合は、表が瑠璃色(#004898)・裏は淡青(#A0CEA8)という組み合わせになります。このラベルは、単色の秘色な感じですね。 わかむすめさん、飲みすぎてて書くことなくなってるから、もうさっそく飲んでいきまし…

  • 奥六 > オープンカーのイケメン(魔女の宅急便)[ジブリ酒]

    【奥六(おくろく) 特別純米 初しぼり "FIRST"】 フルーティー じわっと広がる クラシック はじめましてのお酒、奥六さん。岩手県奥州市・岩手銘醸さんのお酒です。 岩手銘醸さんは1858年創業。幕末ですね。当時の奥州市は、伊達家の治める仙台藩の一部でした。この地域は、平安の昔から東北の政治の中心であり、世界遺産の中尊寺金色堂にその面影が残っています。岩手銘醸さんは、中尊寺から直線距離6kmほどのご近所さん。 岩手銘醸さんの銘柄は、岩手誉・奥州ノ龍・天瓢・奥州光一代・NEW SAKE・とらまづ・仙台紅屋長九郎・玉の春など。めっちゃありますね。そして、2023年から特約店限定商品としてスター…

  • 二豚 > おキヨ(平成狸合戦ぽんぽこ)[ジブリ酒]

    【二豚(にとん) 純米】 フルーティーで 骨太しっかり 旨渋味 はじめましてな気がしないお酒、二豚さん。なにこれひどいwwwwどう見ても二兎のパロディです。面白すぎるwこちらは、愛知県北設楽郡設楽町・関谷醸造さんのお酒。蓬莱泉のお蔵さんですね。二兎の丸石醸造さんじゃないんかい!! 前に飲んだ蓬莱泉さんは、おだやかクラシックで、二兎とはあんまり似てなかったんですよね。この子が二兎に寄せてきてるのかも気になります。さっそくいただきましょう。 香りはおだやかマスカット。お!モダン! 口当たり、やっぱりモダンでフルーティーな酸。と思ったら、糖の甘味と旨渋がぐぐっ。フルーティーさは保ったままで、大きくは…

  • 光武 > ルイ(天空の城ラピュタ)[ジブリ酒]

    【光武(みつたけ) KEG(ケグ) DRAFT(ドラフト) 純米大吟醸】 フレッシュで 濃厚どどど 甘旨酒 お久しぶりの光武さん。佐賀県鹿島市・光武酒造場さんのお酒です。 光武酒造場さんは、元禄元年(1688年)創業の老舗。お蔵さんのある鹿島市浜町は、江戸時代は長崎街道の宿場町として栄え、酒や醤油などの醸造業を中心に発展した地域です。昔ながらの白壁の建物が美しく、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。特に光武酒造場さんがある辺りは、酒蔵通りと呼ばれ、光武酒造場さんの他に、「鍋島」の富久千代酒造さん・「肥前浜宿」「菊王将」の峰松酒造場(観光酒蔵 肥前屋)さんが並んでいます。他にも4つ…

  • あらあらざけ > オッコトヌシ(もののけ姫)[ジブリ酒]

    【あらあらざけ 黒麹 2024】 芋くさい クセがたっぷり 芋原酒 今日は焼酎回。鹿児島県霧島市・佐藤酒造さんの あらあらざけ です。佐藤酒造さんと言えば、佐藤という焼酎の酒造さん。芋の方が有名だと思うんですが、僕は飲んだことがありません。でも、麦焼酎の方はめちゃくちゃ美味しかった。去年やった「短期集中企画! 香りぷんぷん麦焼酎飲み比べ」という企画で、香りの高い麦焼酎を9種類飲み比べたんですが、その中でもかなり上位の美味しさでした。 ただ、今回のお酒はちょっとわけが違います。なんせ原酒。加水してなくて、アルコール度数は38度もあります。実は芋焼酎のできたて原酒は、アルコールが37〜40度くらい…

  • 出雲富士 > 月島雫(耳をすませば)[ジブリ酒]

    【出雲富士(いずもふじ) 雪雲(ゆきも) にごり生原酒】 にごり酒 スタンダードで 高レベル はじめましてのお酒、出雲富士さん。その名の通り島根県出雲市・富士酒造さんのお酒です。 富士と名前が付くと、蝦夷富士(羊蹄山)や讃岐富士(飯野山)や出羽富士(鳥海山)やタホマ富士(レーニア山)のように山の別名なことがよくあります。でも出雲富士の場合は、「出雲の地で富士山のように愛される日本一の酒が造りたい」という想いから付けられた銘柄名だそう。ただ、中国地方でいちばん高い山・大山(だいせん)や、島根県松江市にある枕木山も出雲富士と呼ばれることがあるみたいですね。 今回のお酒は、冬酒の雪雲。雪雲と書いて「…

  • 華鳩 > ボーダー服の女の子(魔女の宅急便)[ジブリ酒]

    【はずむ華鳩(はなはと) 純米吟醸 直汲み 生】 フルーティー 苦味がなぜか スパイシー ちょっと前に「夏の純吟 パイナップルラベル」を飲んだ華鳩さん。広島県呉市・榎酒造さんのお酒です。 今回のラベルも面白いですね。🌸と🐦で華鳩。その右側の「はずむハナハト」も楽しげで良い感じ。ぱっと見てピンときました。これはコンセプト ワーカーズ セレクション(CWS)ですね。CWSは、広島の酒販店・酒商山田さんが手掛ける卸事業のブランドです。「感性に訴えるモノづくり」を大事にしたシリーズで、デザインは異業種のデザイナーや芸術家とコラボしています。だから、面白いデザインのお酒が多いんですよね。 さて、それでは…

  • 甲子 > 草壁靖子さん(となりのトトロ)[ジブリ酒]

    【甲子(きのえね) 純米大吟醸 直汲み生原酒】 フレッシュで やさしく上品 しっかりと 最近ちょくちょく飲めてる甲子さん。千葉県印旛郡酒々井町・飯沼本家さんのお酒です。「甲子」という名前の意味や雑学については、「甲子 潤実」の記事で詳しく解説していますので、よろしければご覧ください。 今回はちょっと良さげな佇まい。純米大吟醸で直汲みです。直汲みとは、できるだけフレッシュな状態で出荷するため、搾ったお酒をタンクに移さずに直接瓶詰めすること。普通は一度タンクに移してお酒を落ち着かせるんですが、それをしないということですね。どんなお酒か楽しみです。さっそく飲んでいきましょう。 香りおだやか米旨と、奥…

  • 天明 > 風間俊君(コクリコ坂から)[ジブリ酒]

    【天明(てんめい) KitakataYamada 東京精米 Version】 爽やかで 上品ドライな うすにごり こないだ「ハニー天明」を飲んだ天明さん。福島県会津坂下町・曙酒造さんのお酒です。こちらのお酒は、よくわからない名前がついていますね。元々は、東京のとあるお米屋さんの「酒米は、なぜ削るのか?」「削る必要は本当にあるのか?」という疑問に端を発しているそう。そのお米屋さんは、精米するお米の圃場には必ず訪れ、様々な分析をして、特注の精米機で磨き上げているんだとか。曙酒造さんはその疑問に応えるため、喜多方産の山田錦を東京のそのお米屋さんに運んで精米してもらいます。それを醸したのが今回のお酒。…

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