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自由になりたい薬剤師の学習ノート https://jijineko.blog/

某薬局で管理薬剤師をしているジジネコです。 日常の業務で学んだことや、薬学生、薬剤師に役に立ちそうな記事を気が向くままに書いていこうと思います。(たまに一般の方向けにも書くつもりです) お仕事やお勉強の役にたてたら嬉しいです。

ジジネコ
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2020/07/19

  • ヒヤリ・ハット分析 甲状腺機能低下症患者に健胃薬が処方されそうになった事例

    先日社内でチラーヂン®S錠が処方されている患者に、つくしAM配合散®が処方されそうになったのを疑義照会により防止した事例がありました。つくしAM配合散®の禁忌は以下のようになっています。チラーヂン®S錠とつくしAM配合散®の薬同士の相互作用

  • PIVKA-Ⅱ 高値になる原因

    先日父の血液検査の結果を見せてもらいました。年齢によるものもありますが、それ以前に毎日のように飲酒をしていたせいか、肝臓の数値が思った以上に悪かったです。その中でもPIVKA-Ⅱの数値が基準を大きく上回っていました。肝臓癌の可能性もあり、今

  • 2024年度 調剤報酬改定 調剤後薬剤管理指導料について

    5月もあっという間に終わりに近づき、いよいよ来月からは調剤報酬が改定されます。それなりに調剤報酬改定に関する記事を書いてきましたが、どうしても全てについて書くのは困難です💦しかしなるべく多く伝えたいので、急ぎでまだ伝えられていないものについ

  • アビガン錠 SFTSの治療薬として承認

    2024年5月24日に厚生労働省の専門家部会が、インフルエンザ治療薬のアビガン®錠を重症熱性血小板減少症候群の治療薬としての承認する方針であることを発表しました。重症熱性血小板減少症候群の治療薬は世界初であり、また現在は重症熱性血小板減少症

  • 2024年度 調剤報酬改定 連携強化加算について

    身内に不幸があった関係でしばらく更新ができていませんでした😢身内の不幸はどうしても避けてとれないですが、精神的にキツイですね💦ようやく少し気持ちも落ち着いてきたので、そろそろ記事を書こうと思います。もう5月も中盤になり、来月からは調剤報酬が

  • ヤーズ配合錠とヤーズフレックス配合錠 ②一般名処方の取り違え 考えられる有害事象について

    前回の記事でヤーズ®配合錠、ヤーズフレックス®配合錠について学びました。今回の記事では実際にこの取り違えがあった事例を紹介します。結論から申し上げますと一般名処方における取り違えです。実際にあったものは一般名処方でヤーズフレックス®配合錠で

  • ヤーズ配合錠とヤーズフレックス配合錠 ①中身の違い 対象となる疾患について

    最近社内でヤーズ®配合錠とヤーズフレックス®配合錠の取り間違えによるアクシデント報告がありました。内容としては一般名処方における取り間違えだったようです。たんにアクシデントの内容を紹介するだけでは取り間違えによってどのような不利益があるかが

  • ジンタス錠が製造販売承認 ノベルジンとの違い

    2024年3月26日にジンタス®錠の製造販売が承認されました。これは低亜鉛血症の治療薬です。今まで低亜鉛血症の治療薬はノベルジン®くらいしかありませんでしたが、今後は治療の選択肢が広がります。また低亜鉛血症においてはノベルジン®より明らかに

  • アジンマ静注用1500

    2024年3月26日に先天性血栓性血小板減少性紫斑病治療薬のアジンマ®静注用1500の製造販売が承認されました。先天性血栓性血小板減少性紫斑病の治療は、現在は新鮮凍結血漿輸注によるADAMTS13酵素補充方法しかありませんが、これが発売され

  • ターゼナカプセル

    2024年1月18日にターゼナ®カプセルの製造販売が承認されました。リムパーザ®錠に続くPARP阻害薬です。適応は限られておりBRCA遺伝子変異を伴う癌にのみ有効になります。適応は以下のようになります。今回ターゼナ®カプセルについて紹介する

  • 2024年度 調剤報酬改定 特定薬剤管理指導加算3について

    前回の記事で特定薬剤管理指導加算1,2について説明しました。今回の記事では続きの3についてです。新しく覚えることが非常に多く、ボリュームも多いので、じっくり読んでいただくと幸いです。特定薬剤管理指導加算1,2は別名”ハイリスク薬加算”とも言

  • 2024年度 調剤報酬改定 特定薬剤管理指導加算1,2について

    もうじき3月も終わりです。いつもなら4月から調剤報酬改定があるので、もう改定内容が揃っている頃ですが、今年は6月の改定になるので、まだ情報が揃っていません。特に大きな改定があるのが特定薬剤管理指導加算についてです。今までの特定薬剤管理指導加

  • ロンサーフ配合錠 作用機序からレジメンまで

    先日うちで大腸癌の薬を服用している患者さんが、癌細胞が大きくなっているため処方変更しました。それまでのレジメンはXELIRI 療法(カペシタビン+イリノテカン)だったのですが、今回よりロンサーフ®配合錠が用いられることになりました。ロンサー

  • 2024年度 調剤報酬改定 調剤基本料

    調剤報酬の改定の情報がどんどん出揃ってきたので、また紹介します。今回の記事では全ての薬局に関係する調剤基本料についてです。調剤基本料は処方箋を受付した以上は必ず算定する最も基本的なものなので、なるべく詳しく解説しようと思います。今回の改定で

  • エヴキーザ点滴静注液345㎎ 作用機序から詳しく

    ここ最近、調剤報酬改正に関する記事ばかりでした。時期的に仕方ないのですが、そろそろ別の記事を書きたいと思っていたところに丁度いい情報が入ってきたので紹介します。今回の記事ではホモ接合体家族性高コレステロール血症の治療薬である、エヴキーザ®点

  • 2024年度 調剤報酬改定 在宅移行初期管理料について 在宅患者重複投薬・相互作用等防止管理料の変更点

    忙しくてまたまた更新が滞ってしまいました💦最近は調剤報酬改定に関する記事ばかりですが、なるべく早めに情報提供しないといけないので致し方ありません。今回の記事では在宅移行初期管理料と在宅患者重複投薬・相互作用防止等管理料の変更点について紹介し

  • 2024年度 調剤報酬改定 地域支援体制加算

    徐々に2024年度の調剤報酬改定の情報が出そろってきました。ようやく実際の点数も出たので、今回は地域支援体制加算について解説します。現状の改定から変わる箇所が非常に多く、変更点を上げると逆に分かり辛くなるので、いっそのこと初めて覚えるつもり

  • 2024年度 調剤報酬改定 医療 DX 推進体制整備加算

    インフルエンザにかかってしまい、しばらく寝込んでいました💦調剤報酬改定の記事をどんどん書かなければならないのに、停滞してしまって申し訳ございません。元気になったので早速書いていきます。今回の記事では医療 DX 推進体制整備加算についてです。

  • 2024年度 調剤報酬改定 在宅薬学総合体制加算

    前回に引き続き調剤報酬改定について紹介していきます。今回紹介するのは新設される在宅薬学総合体制加算についてです。今回の改定により在宅患者調剤加算が廃止され、代わりに在宅薬学総合体制加算が新設されます。これを詳しく見てみましょう。まずは算定要

  • 2024年度 調剤報酬改定 服薬情報提供料2 嚥下困難者用製剤加算・自家製剤加算の見直し

    今年は調剤報酬改定の年です。2年に1度、薬局勤務の方は色々覚えなくてはならず、憂鬱な時期です。まだ具体的に決まっていることはありませんが、徐々に情報が出てきました。前回の改訂の時はかなり読み込んでから記事を書いたので情報提供が遅くなり、また

  • レキサルティがエビリファイよりアカシジアが起きにくい理由 キチンと説明できるように

    先日うちの患者さんでエビリファイ®錠を使っていた患者さんにアカシジアが出てしまい、一旦休薬しました。アカシジアがおさまった後、再び治療を再開することになったのですが、薬がレキサルティ®錠に変更になりました。うちの薬剤師にその理由が分かるか聞

  • 牛乳アレルギー インフルエンザ治療薬との関係

    先日社内でのヒヤリ・ハットの事例の紹介がありました。内容は以下のようになります。「新患にイナビル®吸入粉末剤が処方。初回アンケートで牛乳アレルギーであることが判明。イナビル®吸入粉末剤の添付文書で牛乳アレルギーの患者ではアナフィラキシーが出

  • 便秘薬はOTCが結構有能

    明けましておめでとうございます。今年の初めの記事は久しぶりにOTCの紹介になります。私の周りの女性で便秘がちな人も多く、よく便秘だけど病院に行った方がいいかと聞かれます。病院に行くのは間違っていませんが、近ごろのOTCの便秘薬は結構中身がよ

  • 一足先にお休みします また来年もよろしくお願いします

    もうあと何日でこのブログを運営して4回目の年越しになります。いつもは12月31日に最後の記事を上げているのですが、今年は少し早めに年内最後の記事にしようと思います。常に全力で生きるのをモットーにしてるのですが、流石にちょっと休んだ方がいいの

  • 市販のトローチやのど飴が意外といいかも

    すっかり寒くなってきたせいか、インフルエンザにかかる患者さんが非常に多いです。また最近では一時はだいぶ減っていたコロナ患者もまた増えてきており、最近ではコロナ、インフルエンザの同時流行になってきています。息子の学校でもクラスの半分近くが休ん

  • レクビオ皮下注300mgシリンジ 作用機序からじっくり解説

    11月22日にノバルティスファーマから新たなLDLコレステロール低下薬のレクビオ®皮下注300mgシリンジが発売されました。PCSK9の阻害によりLDLコレステロール低下作用を示しますが、既に発売されているPCSK9阻害薬のレパーサ®皮下注

  • アセトアミノフェンの禁忌の緩和 NSAIDsと比較して内容を理解

    2023年10月12日、アセトアミノフェン含有製剤の添付文書が改定され、禁忌が大幅に減少しました。改定前と改定後の禁忌の違いは以下のようになります。従来の禁忌はNSAIDsの禁忌をそのままあてはめていた形になります。これが適切な薬物治療の妨

  • タミフルドライシロップの不足 脱カプセルで対応する際の方法、注意点

    またまた忙しくてブログの更新が疎かになってしまいました💦何とか時間が取れたので、ようやく記事が書けます。厚生労働省が8日に「オセルタミビルリン酸塩ドライシロップの在庫が逼迫している」として、都道府県などに過剰な発注を控えたり、別の薬に処方を

  • 排尿障害時における対処法

    先日患者さんに教えてもらったことがあります。薬物治療ではないので薬剤師の専門外の内容ですが、いざとなった時のために知っておいた方がいいので、この記事で紹介したいと思います。うちで高血圧と関節リウマチの薬を調剤していた患者さんに前立腺癌が発見

  • 腸間膜静脈硬化症 原因となる漢方

    先日うちの薬局でツムラ加味逍遥散を1日3回でずっと服用していた患者さんが、ある時から1日2回に変更になりました。この患者さんは更年期障害で使っていましたが、症状が軽くなったのか聞いたところ、”あまり長い間飲んでいると副作用で腹部に異常が出る

  • 腎嚢胞が見つかったとの相談 多発性嚢胞腎について解説

    先日うちの患者さんが「エコーで腎臓に水疱があると言われた。再検査するみたい。大丈夫なか?」と相談に来ました。日頃からよく当薬局を利用してくれている患者さんで、健康診断のデータも把握しています。この患者さんはおそらく腎嚢胞が見つかったのでしょ

  • 何度でも確認して! 硝酸イソソルビド徐放錠と一硝酸イソソルビド錠の違い

    先日うちの薬局に新患さんが処方箋をもってきました。持参した処方箋の内容で、よーく確認しないとミスにつながりかねないものがありました。結論からいうと硝酸イソソルビド徐放錠と一硝酸イソソルビド錠の違いです。よく間違えやすい薬の代表例みたいなもの

  • ラゲブリオカプセル 脱カプセルして服用してもらった事例

    相変わらずコロナ患者が減らず、どの薬局でもラゲブリオ®カプセルやパキロビットパックの処方が続いていることでしょう。ラゲブリオ®カプセルを直接見たことがある人は分かるでしょうが、カプセルが大きいです(長さ21.7㎜ 直径7.64㎜)。基本的に

  • 麻薬小売業者間譲渡許可 麻薬を移動できるケースを再度確認

    先日うちの会社で麻薬の薬局間移動を行った際に法令違反をしてしまった事例がありました。その薬局では麻薬小売業者間譲渡許可を取得していましたが、90日間不動になっていた麻薬を他薬局に移動したのですが、90日をどのタイミングからカウントするかで間

  • レケンビ点滴静注の製造販売が承認

    前回に引き続き新薬の記事を書こうと思います。2023年8月23日にアルツハイマー型認知症治療薬のレケンビ®点滴静注の製造販売が承認がされました。まだ販売はおろか添付文書も出来ていないですし、記事にするのは時期尚早とも思いましたが、個人的に以

  • オファコルカプセル 先天性胆汁酸代謝異常と一緒に理解

    今年の6月に発売された新薬について書こうと思います。2023年6月19日に先天性胆汁酸代謝異常の治療薬であるオファコル®カプセルが販売されました。薬の中身自体はシンプルなものですが、対象となる疾患があまり見かけない疾患です。いい機会なので新

  • 柴胡加竜骨牡蛎湯 どんな人に使う?

    不眠や不安に対してはほとんどがベンゾジアゼピン系向精神薬が処方されます。しかし神経症状に対して時々漢方薬が処方されることがあります。神経症状に用いられる漢方薬は沢山ありますが、何を根拠にその漢方薬が使われているか考えている薬剤師は少ない印象

  • 補中益気湯 処方される人はどんな状態?

    今年の夏はとても暑いです。その影響か分かりませんが、うちの薬局では補中益気湯を処方される患者さんが昨年より多い印象です。薬剤師の中にも”倦怠感=補中益気湯”と漠然と覚えている人も多いように感じます。今回の記事で補中益気湯について解説しますの

  • リトゴビ錠を細かく解説

    久しぶりに新薬の記事を書こうと思います。2023年6月26日に胆道癌治療薬のリトゴビ®錠の製造承認がされました。薬価収載や販売はまだですが、作用機序だけでなく、対象となる癌の種類など学ぶことが多いので紹介します。是非販売に備えて予習して下さ

  • オキシコドン 乱用防止製剤の確認

    うちの薬局では麻薬処方箋はあまり来ないのですが、先日久しぶりに癌患者に麻薬処方箋が発行されました。その時に書かれていた内容が以下のものでした。(般)オキシコドン徐放錠5㎎(乱用防止製剤) 2錠 1日2回 8時、20時久しぶりの処方であり

  • 多発性骨髄腫 ③DMPB療法のサイクル その他の薬物療法

    前回、前々回の記事に続いて多発性骨髄腫の最後の記事になります。DMPB療法において、どの薬をいつ使うかを紹介します。その他にも使う薬について紹介しますので、引き続きご覧ください。DMPB療法は前回の記事で紹介した4種の薬を使うことになります

  • 多発性骨髄腫 ②DMPB療法について

    前回の記事で多発性骨髄腫の病態について解説しました。今回の記事では薬物療法の中身について紹介したいと思います。多発性骨髄腫は自家末梢血造血幹細胞移植併用大量化学療法が施行できるかどうかで治療方針が異なります。※自家末梢造血幹細胞移植併用大量

  • 多発性骨髄腫 ①病態について

    平素より当薬局にお係の患者さんがしばらく来局されなくなり、先日久しぶりに大学病院の処方箋をもって来局されました。処方箋と一緒に病院から薬局に渡す用の情報提供書も持って来て下さり、入院中の原因となった疾患名、病院での治療内容、退院処方などが詳

  • レトロゾールを服用中の患者さんがタモキシフェンに処方変更になった事例

    日頃からうちの薬局に以下の処方内容でおかかりの患者さんがいらっしゃいます。(般)レトロゾール錠2.5mg 1錠 1日1回 朝食後この方の疾患は閉経後骨粗鬆症です。しかし腰が痛くなり整形外科を受診したところ、脊椎圧迫骨折だったようです。

  • ナウゼリンが入荷せずプリンペランで代用 切り替え時の注意点

    相変わらず様々な薬の出荷調整が続いており、常に何かしらの薬が入ってこず、現場での混乱は一向に減りません。つい最近ナウゼリンOD®錠(5)を発注しようとしたら、先発品・後発品ともに入ってこず困ってしまいました。あと少しで在庫も底をつきそうだっ

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