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仏教についてのひとりごと https://shawshank-blog.hatenablog.com/

歴史上の仏陀が本当は何を言いたかったのかを探求してきました。 今までの仏教の知識を白紙にして、最古層の仏典から歴史上埋もれてきた仏陀の真意を探ることにしました。 そして、仏陀が説いた法は人類の至宝だとわかりました。

ショーシャンク
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2020/06/29

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  • 仏教のキーマンはスジャーター

    仏伝だけでは、スジャーターは、仏陀が苦行を止めようと決意したときに、1回乳粥を差し上げただけの人のように受け取られます。 しかし、スジャーターの村の伝承を見ると、スジャーターは仏陀の成道において(ということは仏教全体において)極めて重要な役割をしたことがわかります。 ぐったりとしている仏陀を見て、スジャーターは乳粥を差し出します。 しかし、仏陀はかたくなに食べようとしません。 つまり、この時には、仏陀は苦行=断食を止めようと決意してなかったということです。 しかし、スジャーターは乳粥を食べるように何度も勧めます。 というのも、スジャーターは結婚してましたが、子供がまだだったため、毎日神様に子供…

  • なぜ最初に5人の修行仲間に説いたのか?②

    何故、仏陀は、自分を信頼していなく、侮蔑している、5人のかつての修行仲間に最初に法を説いたのか、ということですが、私の考えはこうです。 身近であれば、スジャーターやその村の人に説いてもよかったのです。また、悟って初めてお布施をしてくれた2人の商人(行商人)がいたと思いますし、ウパカにも会っています。 それらでなく、離れた所にいる5人の昔の修行仲間に最初に説いたのはどうしてでしょうか。 鍵は、成道後の梵天勧請にあります。 仏陀は悟ったときに、こう思います。 『私が悟った法は精妙である。しかるに、世の人々は執着を楽しみ、執着を喜び、執着に歓喜している。そのような人たちにこのような微妙な法は見がたい…

  • なぜ最初に5人の修行仲間に説いたのか①

    ぎんたさんの講師の人が『なんで仏陀は最初にこの5人に語ることにしたんだろう?』と呟いたとのことです。 初転法輪の時に、かつての修行仲間5人に最初に説法したことを言っています。 私は、この問いはとてもセンスのある問いかけのように思えます。講師の人は大学の先生だとか、いいセンスです。 普通に考えれば疑問に思う方がおかしい、当たり前じゃん、っていう話です。 長年一緒に修行してきたのですから一番身近ですし、修行も出来た仲間たちですから、当然の選択で疑問の余地などないように思えます。 ところが、そうではありません。 この5人とともにゴータマ・シッダッタがしていた修行は断食行です。 ところが、ゴータマだけ…

  • 後世の仏教理論で仏陀を読むと

    大乗仏教の国日本において、僧侶も学者も一般人も、大乗仏教の理論を仏陀に読み込んで満足している人が圧倒的に多いのが現状です。 龍樹以降の仏教においては、仏教の根本理論は、縁起、空、中道となりました。 その理論によれば、縁起とは、すべての存在は無数の原因(因)や条件(縁)によって成り立っているものである、ということです。 ですから、自性などない、空である、となります。 つまり、自立しているように思える存在も無数の関係性によって成り立っているということから、関係性が変化していけば変滅するもので独立した性質などない、無自性、空であるということです。 仏教の常識と言ってもいいくらいに普及した考えですが、…

  • 仏陀の言う『空』とは

    後世の仏教において、すべての存在は無数の原因(因)や条件(縁)によって成り立っているので、自性などなく、空である、というように、縁起、無自性、空の理論ができ、それが仏教の根本思想となりました。 仏陀は空の理論は説きませんでした。 スッタニパータで『空』という言葉が出てくるのは、『世界を空と見よ』という箇所くらいです。 この時の、『空』とは、生じたものは必ず滅する、はかないものだ、という意味です。 私が好きな仏典に、相応部経典22.95『泡沫』があります。 五蘊が見掛けだけのもので実体がなく本質もないということを説いた経典です。 色を、ガンジス川に浮かんでは消えるあぶく 受を、雨が降って水溜まり…

  • なぜ仏陀は第四禅で入滅したか

    仏陀は、九次第定を一段階目の初禅からはじめて九段階目つまり最終段階の想受滅定(滅尽定)に到達したあと、なぜか段階を一段ずつ下がっていき、初禅に戻り、初禅から第四禅に上がったところで入滅しました。 これは大きな謎です。 普通に考えれば、最高段階の想受滅定に到達したところで入滅するはずです。 仏教の大きな謎です。 私はこう考えます。 九次第定の1番上は想受滅定です。 上から2番目は、非想非非想処定です。 上から3番目は、無所有処定です。 ところが、仏陀が出家してすぐに、非想非非想処定と無所有処定を習いに行き、仏陀はたちまち習得します。 しかし、この2つの禅定は、『解脱にも涅槃にも行き着かない』とし…

  • 第四禅と四無量心の関係

    『清浄道論』にこのようなことが書かれているという論文がありましたので、備忘録として載せておきます。 『身至念と十不浄とは初禅に属す 初の三梵住は三種禅に属す 第四梵住と四無色とは第四禅に属す』 という言葉です。 論文では 『つまり、慈・悲・喜無量によって第三禅に到達し 捨無量によって第四禅に到達する。 すなわち、四無量によってはじめて禅定の最終境地に至る。』 と結論付けています。

  • 法華経は一貫性がない?

    スマナサーラの『法華経は、一人の人でなくて多くの人が書き足し書き足ししたもので一貫性がない』 という言葉について考察します。 私は、序品第1から嘱累品第22までは、一人の人が書いたと思っています。 この人をAとします。 ただし、提婆達多品第12だけは後世に付加されたと考えます。 嘱累品第22で完結しているところ、Aの後継者Bがどうしても付け加えたくて、薬王菩薩本事品第23から普賢菩薩勧発品第28までを書いたと思っています。 私の考えでは、Aとその後継者Bは極めて親しい関係です。 そして、Bにはどうしてもそれを書かなくてはいけない訳がありました。 私がこう考える理由は次に出す本の中で詳しく書きま…

  • 法華経は内容がない?

    www.youtube.com 面白い動画を見つけました。 スマナサーラが大乗仏典について語っています。 質問は般若心経についてでしたが、スマナサーラは大乗仏典でも特に法華経には内容が全くないと言っています。 他の大乗仏典には少しではあるけど内容があるけど、法華経には全くないそうです。 さんざんな言われ方ですが、 確かに、そう思う人は非常に多いですね。 法華経を熱烈に信仰する宗派の人は、法華経は最高ですごい経典だと教え込まれているので、すごいと思い込むようにしてるでしょうが、そうでない自由な立場の人が直接法華経を読んでも内容がどこにあるのかわからないというのが本音でしょう。 白隠でさえ、若いと…

  • 最大の謎

    いま、大乗仏教はなぜ興ったか、について調べています。 これがわからないと、大乗仏典の代表である法華経の真意は絶対にわからないからです。 法華経に限らず、実に膨大な大乗仏典を次から次へと生み出した原動力は何だったのか、ここは極めて重要です。 今までこの謎は解き明かされていませんでした。 第一結集で確定した仏陀の経典があるのにもかかわらず、歴史上の仏陀の顔も知らず声も聞いたことがない人たちが次々と新しい経典を作っていった、この事に何の意味があるのか、です。 ここを逃げていれば、大乗仏教、または仏教の未来はない、とさえ思います。 特に大乗仏教の国である日本人はここをトライしなければいけないでしょう。…

  • なぜ日本にはキリスト教信者が少ないのか

    日本には、キリスト教信者人口の1%しかいないそうです。 キリスト教布教師の高原剛一郎が言っていましたが、どんなに布教を頑張っても1%より増えることはなかったということです。 ところで、世界の国の中で、キリスト教信者が人口の1%という国は、ガチガチのイスラム教国でイスラム教以外を禁教にしている国くらいしかなく、同じ東アジアの韓国は30%以上信者がいてキリスト教国と言えるくらいらしく、共産国で唯物論、そしてキリスト教を迫害している中国でさえ日本の割合よりずっと多いそうです。 日本は、バレンタインデーやクリスマスなどキリスト教の催事はとても盛んで好きですし、キリスト教系の学校も数多くあります。 ここ…

  • 遠藤周作のキリスト教観

    id:TToshi 2024-01-23 21:48:11 企志さん 先日は 『大いなる人の八つの悟り』を参考にブッダの教えを確認する を読んでくださり、ありがとうございます。 私はキリスト教よりもイエスという人物そのものに関心があり、強く尊敬しております。 彼ほどの慈悲を示せた人がいたでしょうか。 彼ほどあなたの苦しみを私は知っていると言い切れる人がいたでしょうか。 (私のイエス像は遠藤周作氏によって形作られたようなものですが) 自らの弟子たちにさえ彼の真意が伝わらず、外野の私は気の毒だなぁなどと思いはしますが、彼はそんなことを気にすることもなかったのでしょう。 今日キリスト教徒の方ですら、…

  • ミャンマーで僧だった方から

    id:TToshi 2024-01-21 21:25:46 はじめまして つい先日、この書籍を知りまして、kindleで読むことが出来ました。 目を開かせていただくことが多く、感謝に絶えません。 ありがとうございました。 私も自称ブッダの弟子として師の教えを実践しております。 ほんの一時期ですがミャンマーでテーラワーダの僧であったこともありました。 (ブッダの教えがオリジナルではなくとも、少なくとも生き残っていたんだという思いに嬉しくなって、そこに行かねばとの一心が良縁を結びひとつの形となりました) 弟子の務めは、教えを実証すること、教えを伝えること、教えを残すことだと考えております。 自ら実…

  • 仏教は虚無論なのか

    清水俊史著『ブッダという男』の最も核心的な部分はここです。 『ブッダはいずれの天界であろうとも現象世界の内側にいる限り解脱(不死)はあり得ないと考えた。つまり現象世界の外側に解脱を求めた』 『ブラフマンの世界は、大梵天と呼ばれる中級の天界に過ぎない』 無所有処、非想非非想処も天界のひとつにすぎないとしています。 無所有処と非想非非想処についてはそうでしょう。賛同します。 ですから、仏陀は、『解脱に赴かない』と言って捨てたのです。 ところで、清水氏はこのようにも書いています。 『ここで重要なのは、この十二要素の外側に、我々が認識できない超越的な何かが存在するわけではない点である。ブッダは、この十…

  • 電子書籍版の状況

    私の著書『仏陀の真意』は、既に紙の書籍はすべて完売で手に入らず、電子書籍版だけとなっています。 紙の書籍が完売してからはチェックしてなかったのですが、いま久しぶりにAmazonをチェックしますと、kindle本(電子書籍版)の仏教ジャンルで売上15位だったのでびっくりしました。 kindle本には、kindle unlimited と有料本があって、kindle unlimited は無料で読めるシステムですから、売上上位はほとんどkindle unlimited で占められています。 kindle unlimited を除いた、純粋に有料のものだけですと、 現時点(令和6年1月15日午前10…

  • 清水俊史著『ブッダという男』 ⑦(ブッダとはなにものなのか)

    この本の眼目である、ブッダは平和主義者だったのか、男女平等論者だったのか、階級差別反対論者だったのか、という3つについて考察してきました。 まず、この本の著者は、今までさんざん強調されていた『ブッダの独自性、先駆性』について疑問を投げかけているのだと思います。 このことは、今までの仏教解釈の間違いであったと私も思っています。 古代においても、現代においても、論点の違いはあっても、ブッダの教えを全くの独自で先駆的なもの、唯一無二、空前絶後のもの、誰からも影響を受けていないもの、それまでのすべてを全否定したもの、と強調されてきた歴史があります。 それは、ブッダ在世中からそういう傾向はあったと思いま…

  • 清水俊史著『ブッダという男』 ⑥(ブッダは平和主義者だったのか)

    この著者の『ブッダは平和主義者だったのか』という問いかけは、仏陀のみならず仏教界全体への言及がされていて興味深いものです。 著者は言います。 ※※※※※ 仏教は慈悲の教えであるーそう多くの仏教者が口を揃えて言う。 だが、長い歴史の中で、仏教が殺生や戦争を何らかの形で許容してきたのは事実である。 仏滅から500年ほどしてから成立した大乗経典には、「慈悲の殺人は功徳を生む」といった記述さえ説かれるようになる。 そして、それを根拠にして、アジア・太平洋戦争において日本の仏教教団は、「空」や「一殺多生」などの教理を援用しつつ暴力や戦争を肯定しし、戦時体制を翼賛し続けた。 ※※※※※ これはその通りです…

  • 清水俊史著『ブッダという男』 ⑤(階級差別について)

    カースト制度について この本でも取り上げられている仏陀の言葉があります。 パセーナディ王『四つの階級に差別はあるのでしょうか』 仏陀『私は、解脱には、何ら違いはないと説きます』 仏陀の考えはこの言葉に尽きていると思います。 カースト制度批判が、仏陀の独創でも先駆性でもない、という著者の結論には、全面的に賛同します。 著者は、それは、沙門宗教に共通する思想性の一つだと言います。その通りです。 著者は、それは、バラモン階級が勢いを失ったからだと書いています。 ここの考察が十分ではないでしょう。 私は、ヤージュニャヴァルキヤの先駆性が生んだと思っています。 バラモン教でバラモン階級のヤージュニャヴァ…

  • 清水俊史著『ブッダという男』 ④(男女差別について)

    さて、この『ブッダという男』という本の世間への最大の売りは、最近のブッダ研究が近代的価値観にあてはめて、ブッダは平和主義者で階級差別や男女差別を否定した先駆的人物としてきたことへの批判です。 それらの装飾を剥ぎ取ろうということのようです。 まずは、男女差別の問題です。 この本の主張を一言で言えば、ブッダが女性を蔑視している資料があるのだから、ブッダは男女平等論者ではない、ということのようです。 ブッダが女性を蔑視しているという証拠に、原始仏典の中の次の言葉を挙げています。 『女たちは、男を欲求し、着飾ることを思念し、子を拠り所とし、夫を共有する女(愛人)がいないことに執着し、家庭の支配権を完結…

  • 清水俊史著『ブッダという男』 ③(十二縁起)

    私は、十二縁起を真正面からまともに解説している仏教書を見たことがありません。 はっきり言って、すべての解説は、適当にお茶を濁しています。 何故か。それは本人も分かっていないからです。 そして、十二縁起を瞑想しようとする者がだれもいないからです。 十二縁起は、極めて重要な仏陀の瞑想の内容なのです。 四諦と十二縁起によって成道したのですから。 で、今回、話題の本ということで、この『ブッダという男』には十二縁起をどのように解説しているか、楽しみにしていました。 しかし、『いくつかの因果関係は、そのままでは理解しがたい。』『本書では、それぞれの支分についての細かな議論には立ち入らない』ということで終了…

  • 清水俊史著『ブッダという男』 ②(非我と無我)

    この本には賛同するところは多いですが、 ただ根本的なところで私の考えと全く違うところがあります。 それは、『非我』か『無我』かというところです。 清水氏も挙げているように、仏陀は、 『眼(・耳・鼻・舌・身・意)は自己ならざるものです。自己ならざるものは「これは私のものでない。これは私ではない。これは私の自己ではない」とこのように正しい智慧によって観察されるべきです。』 『諸々の色(・声・香・味・触・法)は無常です。無常であるものは苦です。苦であるものは自己ならざるものです。自己ならざるものは、「これは私のものでない。これは私ではない。これは私の自己ではない」とこのように正しい智慧によって観察さ…

  • 清水俊史著『ブッダという男』

    清水俊史氏という仏教学者が書いた『ブッダという男』という本が、仏教界で話題になっていますので、読んでみました。 アカハラ問題という社会的な話題も大きく寄与して注目度が極めて高い本です。 今までの仏教学や仏教常識に異論を唱えています。 その趣旨にはとても賛同します。 このように、今までの仏教常識にとらわれず、歴史的な権威もいったん白紙にして、自由に仏陀の真意に迫ろうという動きは、これから大きくなっていくことでしょう。 それは、私の『仏陀の真意』にも書いたとおりです。 あらゆる権威を否定して、直に仏陀の人物像や理念に迫りたいという運動が大きくなっていくことを願っています。 さて、読み終えて、賛同す…

  • 最高の評価をいただきました!

    teresa_kure ★★★★★ 5つ星のうち5.0 史上最高の仏陀本 2023年11月13日に日本でレビュー済み 仏陀の法に関する本はこれだけでいいと断言できる。仏陀が何をどうやって悟ったのか、という一番重要な内容を解き明かした本は世界中探してもこの本以外、どこにも存在しない。後世の僧侶や学者が解釈した仏教ではなく、仏陀が弟子に説いた真髄を解き明かした内容は、人類の宝だといえる。仏陀の真意を理解することで、なぜ大乗仏教が生まれたのかという理解にもつながり、日本仏教がより好きになる。全ての日本人に読んでもらいたい一冊。 本日のAmazonレビューで、『仏陀の真意』に最高にうれしい評価をいただ…

  • 『仏陀の真意』完売

    去年の4月に出版した『仏陀の真意』が完売したようです。 出版社としても、これ以上の増刷はしないようですので、これからは紙の新品の購入は難しく、電子書籍のみとなります。 現在、Amazonでは、中古書籍が、新品よりも高い価格で売られています。 私の想定をはるかに超えた反響で、感激しております。 読んでいただきました皆様、本当にありがとうございました。 いま、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の戦争が起こり、おそらく大戦争に発展していくと思います。 世界の宗教の歴史を見ると、宗教戦争をしてこなかった仏教はとても貴重な教えに思えます。 今は、『大乗仏教は何故興ったのか』『仏陀の真意から読み解く大乗仏典…

  • 悲が根本

    双麻 (183.180.150.92) 2023-10-11 20:34:30 お答えいただき、そして真摯に対応していただき本当にありがとうございます。 何気なく質問した内容がそこまで繊細な質問だとは思っておらず、大変失礼いたしました。 また、今回の内容を拝読して、ショーシャンク様の説明にあるような定義の混乱がまさに私の頭の中にもあったのだと気が付きました。 自分の考えが非常にあやふやで曖昧だからそれが気持ち悪くて、無意識にショーシャンク様の考えを聞いて答えだけ教えてもらおうとしていたのかもしれません。 申し訳ありませんでした。 私の中では天之御中主神もブラフマンも毘盧遮那仏も一切の存在の根源…

  • 良質サイトの閉鎖に思う

    くり (150.66.119.14) 2023-10-10 17:31:31 ショーシャンクさま、こんばんは。 お久しぶりです。くりです。 とうとうマニカナ、閉鎖されてしまいました(涙) ショーシャンクさまとの部分だけとは言え、マニカナの過去ログ、保存して頂いて有難うございます!!! わたしにはまるで 古刹の大寺院が赤く焼け落ちる直前、大切な経典のほんの一部ではありますが、それが救い出されていたように感じています。 >縁起だから閉鎖するのも仕方ない、誰も責めちゃいけない、 >閉鎖するのも無常で美しい、なんて最終日に書く人もいたけど、何馬鹿なこと言ってるんだと思った。 >そんなのを仏教だというの…

  • ぎんたさんにお願い

    ぎんたさん。 マニカナが閉鎖されたため、いま、ミチオ君が私のブログに投稿してます。 このままだと、マニカナのように、ミチオ君の投稿で埋め尽くされてしまいますので これ以上はこのブログでは対応できません。 ぎんたさんは、マニカナ最終日に『ミチオロス』と言われていましたので どうか、ミチオ君のために掲示板を作っていただけないでしょうか。 こういう結果になるから、マニカナでも罵詈雑言せずにマナーを守って投稿すればよかったとは強く思いますが(笑) 書き込むところがないようで、なんかかわいそうになりましたので、よろしくお願いいたします。 本人からのメッセージです ↓↓↓ ミチオ (116.81.37.1…

  • 私のブログ一覧

    【法律についてのひとりごと】 法律についてのひとりごと (hateblo.jp) 自分の実務経験や法律知識が少しでも法律トラブルの解決の役に立てたらと、 あるサイトに寄せられた相談に回答していたものを集めたブログです。 【人生についてのひとりごと】 人生についてのひとりごと (hatenablog.jp) ヤフー掲示板映画板に『映画についてのひとりごと』という題名で、映画や音楽などを皆さんと語るスレッドを立ち上げました。 ブログになってからは映画に限らず、社会情勢や国際情勢、健康情報などどのようなテーマであっても気づいたものを書き連ねています。 過去ログ倉庫 過去ログ倉庫 (hatenablo…

  • ミチオ君のコメント

    『領解文』と『新しい領解文』 ミチオ (116.81.37.174) 2023-10-09 08:33:46 きみの投稿は 読んだのは 数回だよ こんなことを 書いているとは知らなかったが 教学の専門職にしても 駄目なんだ 結局 勉強だけだから しんし びっくりした 西本願寺が でたらめになっている きみの解説で だいたい あってる しか そこの驚愕の先生も酷い 信心が必要ない 悪人の自覚も必要ない だから この先生 信心獲得がない 能書きだけ ミチオ君がここに来るとは、その勇気は称賛だね。 ただね、このブログは私が主宰者。そして私は石飛先生のように性格も人間性もよいわけではない。 だから、す…

  • 毘盧遮那仏、大日如来、ブラフマン、アートマン

    双麻 (183.180.150.92) 2023-10-08 17:30:10 すぐにお返事をいただき、本当にありがとうございます。 ショーシャンク様は早い時期に仏教に興味を持たれたことで、 様々な観点からの学びと洞察から得られた幅広い知識と日本仏教愛が育まれたのだとお見受けします。 そうやって良いところも悪いところも見てこられた中から、そのモヤモヤを解決すべく原始仏典を通して真正面から仏陀と真摯に向き合われたことで、 宝石のように光り輝く素晴らしい名著が生み出されたのだと感じました。 ショーシャン様がおっしゃるその小石を人類は二千年以上も、たとえ目の前にあってさえ誰にも見えなかった。 それが…

  • ぎんたさん、こんにちは。

    ぎんた (126.129.190.210) 2023-10-04 07:00:36 初めまして!ぎんたと申します。 今朝、マニカナに行ったら閉鎖されていて、 検索したらこちらに辿り着きました。 で、わ~ショーシャンク(←ほとけ)さんだ~~~となりました。 専門的なコトは 分らないので、ひたすら(エモ~~い) と思いながら、ロムさせて頂き、仏教用語を、薫習させて頂きます! ご挨拶だけさせて頂き、今後はコメントしませんので、どうかよろしくお願いします。 ぎんたさん、はじめまして。 マニカナでのぎんたさんのご投稿を楽しく読まさせていただいています。 感性が素晴らしく、いつも爆笑させていただいています…

  • これからの時代

    双麻 (183.180.150.92) 2023-10-01 16:49:05 ショーシャンク様、はじめまして。 HNを双麻(そうま)と申します。 著書を拝見させて頂き強く感動し、こちらのブログも始めから 少しずつ読ませていただき、勉強させて頂いております。 私は恥ずかしながら現代日本人的無知さで、神社は好きでも仏教には お墓や葬式などの陰気臭いイメージがあり、 最近まで興味を持てずにいました。 しかし、数年前に妻の希望から観光で訪れた寺院より帰ってしばらくすると その場所で特に何か感銘を受けた出来事は無かったはずなのに なぜか妙に仏教が気になりだし、学び始める事になりました。 最初は観光で訪…

  • 仏陀の教えの根幹は

    高原 (121.109.220.213) 2023-09-25 05:08:28 ショーシャンクさん、こんにちわ。 新領解文は、今は辞められている門主の方が書かれたものですね。 知識が足らずに申し訳ありません。 親鸞については太宰治と同じように自虐的というか、自らを貶めて「苦しい、苦しい」と弱みや恥部をさらけ出す人が、なぜだか、日本人にはとても人気がありますね。 佐々木閑さんと輪廻の話を少しさせてください。 ショーシャンクさんの仰った通り、佐々木さんは「輪廻は信じてない」と自著の中で書いておられます。 ぼくは佐々木さんの仏教講座を聞かせていて、講座の中で輪廻に対して語られた時、一度だけ「もちろ…

  • 檀家制度にあぐらをかく日本仏教

    高原 (121.109.220.213) 2023-09-20 21:13:33 ショーシャンクさん、ご無沙汰しております。お久しぶりです。 今回の新しい領解文の発見は、これまでずっと隠されていた文書を明らかにすることで、浄土真宗の幹部クラスの方でしょうが、あえて世に問われたんだと思います。 たいへんな混乱が起きてるようで浄土真宗の分断が起こり始めているようで、賛成派の僧には懲罰処分も下されているようで、浄土真宗のカルト教団化を危ぶむ僧の人もいて、時代がまさに変わり始めているんだと思います。 Youtubeの議論も見させて頂きましたが、「少しずつ執われの心を離れます」という新領解文が親鸞の「煩…

  • 『領解文』と『新しい領解文』

    浄土真宗本願寺派において、江戸時代の三業惑乱以来の大騒動になっているのが、『新しい領解文』問題です。 【領解文】 もろもろの雑行雑修自力のこころをふりすてて、一心に阿弥陀如来、われらが今度の一大事の後生、御たすけ候へとたのみまうして候ふ。 たのむ一念のとき、往生一定御たすけ治定と存じ、このうへの称名は、御恩報謝と存じよろこびまうし候ふ。 この御ことわり聴聞申しわけ候ふこと、御開山聖人御出世の御恩、次第相承の善知識のあさからざる御勧化の御恩と、ありがたく存じ候ふ。 このうへは定めおかせらるる御掟おんおきて、一期をかぎりまもりまうすべく候ふ。 【新しい領解文】 南無なも阿弥あみ陀だ仏ぶつ 「われに…

  • 難の中の難

    原始仏教や聖道門は難行で誰も救われない教えで、親鸞の教えつまり浄土真宗は易行道、容易く救われる道ということばかり売り物にしている人がいました。 私は、法然の教えは易行道だけど親鸞の教えは法然の教えを難中の難にしたと思ってきました。 最近、いろいろ浄土真宗本願寺派の動画などを見ていると、その直感は正しかったと思えます。 浄土真宗では、悟り、救われることを、信心獲得というそうです。 信心獲得するためには、とにかくお坊さんの話を聴聞することに尽きるようです。 話を聞くだけでよいとはまさしく容易い道のように思えます。 しかしながら、蓮如は、大勢の信徒にこう言ったそうです。 『この中に、信心を得た者が何…

  • 浄土教の起源

    エドワード・コンゼの『仏教ーその教理と展開』によると、 『紀元前400年以後、バクティの運動がインドに起こり、紀元の初め頃、非常な勢力を得た。バクティとは、人間の形をした尊敬さるべき神々にたいし、信愛を込めて個人的に帰依することである。インド民衆に見られるこのバクティ的傾向は、それ以前にも長い間、仏教に影響を与え続けてきたが、紀元頃非常な勢いで仏教に流れ込んだ。』 とあります。 歴史上の仏陀の教えには、神仏に帰依したり、信仰したり、崇拝したり、さらにはその名前を唱えたりすることは一切ありませんでした。 ちょうど、紀元の初め頃、インドでは、神の名前を唱えると神の世界(天界)に生まれることができる…

  • Amazonレビューについての考察

    Sadaisa 5つ星のうち3.0 著者はよく調べておられるようであるが、日本の一般人向けの本ではない 2023年4月26日に日本でレビュー済み 著者はパーリ語まであたって初期仏教の教義を詳しく調べていらっしゃるようです。 その教義は勿論、大乗仏教とは大きく異なります。 著者もそれは理解していて、「空」の概念は初期仏教では余り強調されていないと言っています。 しかし、法華経もパーリ語があるから「これも本当に仏陀(釈迦)が言った言葉です」ともおっしゃっています。 著者は色々と細部を言いたいようです。 「四諦」「八正道」「十二縁起」などを、パーリ語にあたりながらこまごまと説明されています。 そして…

  • これも矛盾点

    www.youtube.com また、この浄土系のYouTubeの中で、 親鸞の『教行信証』の『雑心なる者は、大慶喜心を獲ず』を挙げて、「不思議な弥陀の救いに値っていないから、大慶喜心が起きないのである。」という意味だと解説しています。 同じく『教行信証』の『広大難思の慶心』を挙げて、「広く大きく想像を絶する喜びがある」としています。 しかし、歎異抄ではこうあります。 念仏申し候へども、踊躍歓喜のこころおろそかに候ふこと、 またいそぎ浄土へまゐりたきこころの候はぬは、いかにと候ふべき ことにて候ふやらんと、申しいれて候ひしかば、親鸞もこの不審あ りつるに、唯円房おなじこころにてありけり。 よく…

  • 誰でも簡単なら何故?

    ある、親鸞系の人のYouTubeを見ていて、疑問に思ったことを書いておきます。 その人は無量寿経などの浄土三部経を、仏陀の出世の本懐だとし、最高最深だとします。 それはいいのです。 大乗仏教の場合、不立文字を標榜する禅宗以外は所依の経典を立てます。 そして、その経典が、最高最深であるとします。 華厳宗では華厳経、天台宗や日蓮宗では法華経、真言宗では大日経、が最高だとそれぞれの宗派で主張します。 それはそれでいいと思いますし、その解説に納得できる部分も多いです。 ただ、浄土系のYouTubeを見ていて、論理的に疑問に思いました。 その動画では、『法華経は難解難入の教えでほとんど誰も実行できない。…

  • 法華経嘱累品『余深法中 示教利喜』について

    法華経嘱累品にこうあります。 若有衆生 不信受者 当於如来 余深法中 示教利喜 この一文をもって、 『法華経を信じることができない衆生には、深法が説いてある如来の他の経典を示して導きなさい』という意味だと解説している人がいました。 そして、その『他の経典』とは、『深法』という言葉が書いてある、ある宗派の所依の経典だという解釈です。 なかなか面白い解釈です。 しかし、この一文の本当の意味は何でしょうか。 サンスクリット本からの直接訳では、ここの箇所は、 『そして、信仰の心のない者たちを唆かして、この経説を信ずるようにせよ。』 です。 サンスクリット原本では、『他の経典』という意味はないようです。

  • 『インド大乗仏教の虚像と断片』第3章「仏陀の遺骨と比丘の仕事」

    第3章では、大乗仏典の内、全く流布されなかった経典『摩訶迦葉会』について考察しています。 この大乗経典において、比丘の仕事は2つ、瞑想と読誦だとされます。 それなのに、菩薩乗を信奉するある比丘たちや、声聞乗を信奉するある比丘たちは、食や衣や名声のために如来の遺骨と仏塔への礼拝や供養の行為をする、とあります。 そして、仏陀の言葉として、「比丘たちは止観の行に精進すべきである。信仰心の篤いバラモンと在家者たちがいれば彼らが私の遺骨に対して舎利供養をするだろう」と語ったとし、しかし、「愚か者の比丘は、ヨーガ、修行、説法、読誦を放棄し、生計のために遺骨の供養をしている」と語ります。 このような記述が最…

  • 提婆達多の謎

    提婆達多は、増一阿含経では、仏弟子でありながら仏陀を殺そうとした大悪人とされています。 しかし、5世紀にインドを旅した法顕によると、その時には、提婆達多の教団はネパール国境付近で存続していたと言います。 つまり、提婆達多派の教団は、仏陀のサンガから出て行ってから、少なくとも1000年近くは存続していたことになります。 大乗仏典の法華経の提婆達多品は、提婆達多が未来世において如来となるとされています。これを解釈して法華経は悪人も成仏することを説いたとなっていますが、しかし、法華経提婆達多品では、提婆達多が悪人として描かれていません。 むしろ、前世では、仏陀の師であったとなっています。 提婆達多の…

  • 『インド大乗仏教の虚像と断片』第2章「金剛般若の「その地点は塔廟となるだろう」という成句」

    第2章では、多くの大乗仏典において、遺骨崇拝を批判し、経典崇拝を優位にしていると結論しています。 ただ、法華経は遺骨崇拝と経典崇拝を同等に見ているとの指摘です。 遺骨崇拝批判は法華経より前の時代に成立した経典群に見られるのに対し、法華経はストゥーパ、遺骨崇拝の支配的地位と折り合いをつけたようにショペンは見ているようです。 しかし、私は、そのような流れというよりは、大乗仏典はかなりバラバラに発生したものだと考えており、個々の作者の悟りを表明したものですから、内容は違っていて当然だと思っています。 大乗仏典に共通するのは、部派仏教への批判であり、部派仏教が仏陀の真意からかけ離れたという憤りだと考え…

  • 『インド大乗仏教の虚像と断片』第1章「大乗とインド仏教中期」

    グレゴリー・ショペンの『インド大乗仏教の虚像と断片』は、第一章から衝撃的な結論を導き出します。 そのほとんどは、『大乗仏教興起時代 インドの僧院生活』でも述べられていることでしたが、第1章の最後にこうあります。 ※※※※※ われわれは大乗がインドの外で活動した主要な動機を暴露したことになろう。 社会的な環境の中で安全に落ち着いていた既存の部派仏教グループは、移動する動機をほとんど持っていない。 インドを出て行く強い動機を持っていたのは、経済上の資源、社会的名声、及び政治的権力に、ほとんどあるいは限定された接近しか持てなかった、周辺的な者たちなのだ。 大乗仏教徒は不成功に終わった者たちなのである…

  • グレゴリー・ショペン『インド大乗仏教の虚像と断片』

    グレゴリー・ショペン『インド大乗仏教の虚像と断片』について、書いていきます。 まずは、大まかな目次の紹介と、それから、具体的な内容について考察していきます。 おおまかなあらすじは次の通りです。 ※※※※※ この四半世紀でもっとも影響力のある仏教学者と評されるグレゴリー・ショーペン。彼の手にかかると、経典の何気ない一節が、ありふれた寄進碑銘が、ほとんど注目されない仏典が、新たな相貌を見せ始め、インド仏教の生きた世界を語りだす。【虚像】では、初・中期大乗の一般的な展開を検討する。第1章では、中国で主流となった大乗が、インド仏教中期では周辺的な少数派であったことを例証する。第2章では、『金剛般若』の…

  • 何故インドで仏教は滅びたのか

    インドで発祥した仏教ですが、発祥の地インドではいったん仏教は滅んでいます。 現代になって日本人僧侶がカースト下位の人たちのために仏教を布教し仏教徒は少しずつ増えているようですが、やはりヒンドゥー教徒がほとんどで仏教徒はごく少数(1%未満)にしか過ぎません。 なぜでしょうか。 インドでの仏教については、大乗仏教の国日本に生まれた私たちは、こう思っています。少なくとも私はこう思っていました。 ※※※※※ 紀元前5世紀くらいに仏陀によりインドで興った仏教は、アショカ王などの庇護のもの、インド全土に広まっていました。 紀元1世紀ころ大乗仏教が興り、紀元2世紀くらいに稀代の論師龍樹がそれまでの小乗仏教を…

  • 出版業界について

    本の価値とはどういうものでしょうか。 映画業界を喩えとしてみます。 現在、映画で名作と言われる作品は、制作費や広告宣伝費を膨大にかけたメガヒット作品にはほとんどありません。 例えば、今でこそ、名作中の名作と言われる『ショーシャンクの空に』ですが、上映時、興行的には鳴かず飛ばずでした。アカデミー賞などの賞にも無縁でした。 上映されて十年以上は全くの無名映画で、ごく一部のマニアで知られているくらいでした。 私が『ショーシャンク』というハンドルネームをつけたときもそれが映画の名前だと分かる人はほとんどいませんでした。 しかし、今では、名作と言えば、この映画がトップに上がります。 ほとんど誰でも知って…

  • 嘘はやめてほしい

    マニカナでミチオという者がデタラメを書いていますね。 私が、『自分の隣に証券会社の社長がいる』という投稿をして、金持ちアピールしたとのこと。 全くの嘘です。 証券会社の社長でも支店長でもただの営業マンでも、来ているとか、商談しているとか、一度も投稿したことはありません。 私が金融機関との交渉のことに触れたのは、『ドラマ「半沢直樹」で中小企業の社長が銀行の担当に土下座して融資を頼むシーンがあります。しかし、私は自分の会社が倒産寸前だったときでも、日本で最大の銀行の支店長に対しても「お願い」したことはありません。金融庁の通達などを示して、「こうこうこうだからお宅の銀行は私の会社に融資しなければなら…

  • 『仏陀の真意』第2章「仏陀の言葉の本当の意味」第13項『戒律』

    【戒律】 最初期の仏教においては、戒律はたったひとつだけでした。 少なくとも、仏陀の弟子が1250人を超えるまでは、具足戒はひとつでした。 舎利弗と目連が250人を引き連れてやってきて弟子入りしたときも、仏陀に『尊いお方よ、私たちは幸あるお方のもとで出家して、具足戒を得たいと存じます。』というと、仏陀は 『来なさい。比丘たちよ。真理は善く説かれた。梵行を修して、正しく苦を滅ぼしなさい。』と言いました。 これが、具足戒となったと最古の仏伝には書かれています。 すなわち、最初期の仏教には、『梵行を修して、正しく苦を滅ぼしなさい』というたったひとつの戒律だけでした。 梵行とは、パーリ語でbrahma…

  • 『仏陀の真意』第2章「仏陀の言葉の本当の意味」第12項『天上天下唯我独尊』

    【天上天下唯我独尊】 『天上天下唯我独尊』と言う言葉は、仏陀が成道してから初めて遇ったウパカに対して答えたときの偈から来ています。【われは一切勝者、一切知者である。一切の法のために縛せられず、すべてを捨てて、渇愛尽きて解脱した。みずから覚りて誰をか師といおう。われには師もない。等しい者もない。この世にはわれに比すべき者はない。ただひとりなる正等覚者にして、清く涼やかなる涅槃を得たのである。】 この【この世にはわれに比すべき者はない】が、【天上天下唯我独尊】の伝説になったと見ています。 中部経典『聖求経』(片山一良訳)ではこうあります。 神々をふくむ世界において 私に比肩する者はなし 私は世界の…

  • 『仏陀の真意』第2章「仏陀の言葉の本当の意味」第9項『中道』

    【中道】 初転法輪のときに、苦行の道でもなく快楽の道でもなく、中道を行く、と説かれます。このことから、中道とは、苦行と快楽の中間の道のことだと思う人が多いです。極端な禁欲生活でもなく、極端な快楽耽溺でもない、その中間のほどほど禁欲、ほどほど快楽で度を過ぎないことだろうという解釈です。 仏陀は、初転法輪のときにこう説きました。 なんじらは、まさに知るべきである。 世には二つの極端がある。出家の行者はそれを学んではならぬ。二つの極端とは何であろうか。 一つには、もろもろの欲に愛著することである。それは卑しく、凡夫のわざであって、聖ではない。益するところはない。 二つには、自ら苦しめることである。そ…

  • 『仏陀の真意』第2章「仏陀の言葉の本当の意味」第6項『煩悩』

    【煩悩】 一般的には、煩悩とは欲望のことだと思われています。 欲望をなるべく少なくしていくこと、足るを知るということが煩悩をなくしていくことだと言う人は多いです。 ところが本能も欲望です。食欲を否定すると死んでしまいますし、性欲を否定すると人類は絶滅します。 だから、欲望はなくならない、煩悩はなくならないものだろうということになっていきました。 もっと時代が下れば、煩悩はあるがままでよい、とか、煩悩がなければ菩提に近づけないとか言われ始め、煩悩即菩提と言う言葉が流行していきます。 しかし、仏陀はそうは言いませんでした。 煩悩を滅して解脱したと言ったのです。 煩悩とは束縛のことです。 精神の自由…

  • 『仏陀の真意』第2章「仏陀の言葉の本当の意味」第5項『空』

    【空】 今の仏教の根本教理と見なされ最も重要視されている【空】ですが、実は、歴史上の仏陀はあまり説いていません。 最古層の仏典『スッタニパータ』で【空】が説かれているのは 【つねによく気をつけ、自我に固執する見解をうち破って、世界を空なりと観ぜよ。 そうすれば死を乗り超えることができるであろう。 このように世界を観ずる人を〈死の王〉は見ることがない。】 の箇所くらいです。 それでは、仏陀がスッタニパータで説いた【世界を空なりと観ぜよ】の【空】とはどういう意味でしょうか。 それを解明するには、『ダンマパダ』の 【世の中は泡沫のごとしと見よ。 世の中はかげろうのごとしと見よ。 世の中をこのように観…

  • 『仏陀の真意』第2章「仏陀の言葉の本当の意味」第4項『縁起』

    【縁起】 現代の日本で『縁起』と言えば、宗派を超えて、次のような意味に解され、説かれることが多いです。 『私たちは自分以外の無数の存在に生かされている。だから自分なんてない。家族や会社や近所の人たちは当然だけど、今食べている米や野菜を作ってくれた農家さん、それを運ぶ人、それを売る人、いま食べて生きることができているのは、そういう無数の人に支えられていて生かされている。それをご縁という。わたしたちは、縁起によって生かされている命だ。ご縁というのはありがたいもの。ご縁を大切に。』 これが日本仏教の『縁起』です。 しかし、歴史上の仏陀が説いた縁起とは全く違います。仏陀がこのような意味で『縁起』と言う…

  • 枯渇している人には

    マニカナで、凡人さんという私は初めてお見かけした人が、私の著書『仏陀の真意』を紹介してくださっています。 もちろん、とても有り難いことなのですけど、実は私は、実社会でも、自分が仏教の本を出版したことはほとんど言っていません。 仏教に興味のない人、仏教をほとんど知らない人にはわざわざ言わないのです。 ですから、実生活で私が本を出したことを知っている人はほんの十数人くらいです。 顧問弁護士や顧問税理士は出版社との出版契約の時に相談したところ、『出版されたら必ず買いますのでその本にサインください。』などと冗談言われたので、仕方なく本ができたときに送りましたが、どちらも仏教には全く興味のない人たちです…

  • 在庫切れについて

    いま、私の著書『仏陀の真意』が、Amazonにて在庫切れとなって1週間以上経っており、ご質問のメールをいくつかいただいております。 出版社に問い合わせたところ、6月28日には、Amazonにも在庫がある状態になるとのことです。 現在、Amazonを見ると、中古本が1429円から4125円、新品は4455円から4785円で売られているようです。 6月28日には、新品が定価通りの1650円で豊富に補充される予定ですので、それまでお待ちください。

  • 十二縁起は解明されてこなかった

    十二縁起の話題が出たので、手元の仏教解説書などを無作為に見てみると、驚くことにほとんど十二縁起を解説したものがないですね。 田上太秀『仏教の真実』、植木雅俊『仏教、本当の教え』、中村元他『ブッダの人と思想』、ワールポラ・ラーフラ『ブッダが説いたこと』、早島鏡正『ゴータマ・ブッダ』など、アトランダムに開いてみましたが、十二縁起の解説は一冊もなかったです。 仮にあったとしても、原始仏典を無視して、ただ勝手に十二個の項目を脈絡もなく訳しただけのものばかりであり、到底、瞑想できるものではありません。 十二縁起は、仏陀が成道の時に瞑想した極めて重要な法です。 その解説が正しいかどうかは、まずは、縁起の公…

  • 十二縁起の真実

    たま (153.242.203.5) 2023-06-20 19:09:48 とても参考になるブログです ありがとう御座います たまさん、コメント、ありがとうございます。 十二縁起につき補足しますと、 Aがあれば Bがあり Aが生じるが故に Bが生じる Aがなければ Bはなく Aが滅するが故に Bが滅する この縁起の公式が、十二の項目にすべて当てはまらなくてはいけません。 つまり、 無明があれば 行があり 無明が生じるが故に 行が生じる 無明がなければ 行はなく 無明が滅するが故に 行が滅する 行があれば 識があり 行が生じるが故に 識が生じる 行がなければ 識はなく 行が滅するが故に 識が滅…

  • 十二縁起とは

    id:Nirala 2023-06-19 19:49:42 ショーシャンク様はじめまして、niralaといいます。 今日、心解脱、慧解脱をググっていて此方のblogへたどり着きました。 ショーシャンク様は、相当な努力をされ学ばれたんだと思われます、 そのような方のblogを読ませていただけた縁に感謝いたします。 仏陀の理法としての十二縁起ですが 中村元先生『原始仏典』において、仏伝P20の菩提樹のもとでさとりを開く、にある 『 時に世尊はその夜の初更において、 縁起〔の理法〕を順逆の順序に従って良く考えられた。』 とあります、 ここにおいては、行の代わりに【生活作用】の文言が入っています、 そ…

  • 大乗仏教側の主張について

    仏教は、古くから、大乗仏教側からの『小乗仏教蔑視』と部派仏教からの『大乗非仏説』という構図で対立してきました。 近年は、文献学の発展により、どの仏典がより古層かということが明らかになってきており、原始仏典に基づく派の『大乗非仏説』が大きく勢力を伸ばしています。 いまのままでは、大乗非仏説の大波に仏教界は吞まれてしまう勢いです。 これに対し、大乗仏教側は、文献学を貶したり、中村元を個人攻撃したりするばかりです。 大乗仏教側からの反論という形で、『大乗非仏説をすべて論破した』というようなYouTubeもありましたので、アップします。 これのどこがおかしいでしょうか。 www.youtube.com…

  • dukkha(苦)の語源

    マニカナに貼られていたサイトに、dukkhaの語源について書かれたものがあり、私の疑念が晴れましたので、ここに触れます。 私は著書『仏陀の真意』にこう書きました。 部派仏教になってからは、「dukkhaとは苦しみという意味ではない。空しいとか無価値という意味である」というような解釈になっていきます。 しかし、仏陀のいうdukkhaとは、苦、苦しみです。激痛といってもいいくらいの苦しみです。 すべての人には矢があたっているのです。矢に貫かれているのです。それも、毒矢です。 苦しみ以外の何物でもありません。空しいとか無価値というものではありません。 仏陀とその直弟子の時代、つまり根本分裂が起きる前…

  • 応無所住 而生其心

    数ある仏教語の中で、最も好きなのは何だろうかとふと思いました。 好きな言葉はいろいろありますが、最も好きなのは『応無所住 而生其心』かもしれません。 これは、金剛般若経の言葉です。 大乗経典ですが、仏陀の悟りを簡潔、そして、直接的にズバリと言い表した言葉として素晴らしいものがあります。 『まさに住するところなく、その心を生ずべし』 『住するところ』とはどこでしょうか。 仏陀の理法によれば、それは、『身 受 心 法』です。 この言葉を聞いただけで、六祖は悟りました。 この言葉は、極めて深甚です。

  • 法華経の真意は?

    次の著書『法華経の真意』の原稿は、ネットには書かずに、直接原稿用紙に書くことにしました。 今までの法華経解釈とは根本から全く違ったものとなるので、ネットには載せずに、完成された本として世に出したいと思うようになりました。 法華経の解釈では、いままで、二乗作仏だとか悪人成仏だとか、久遠実成だとか、仏性礼拝だとか言われてきました。 しかし、法華経が経王と呼ばれているのは、そういうところではない、もっと根本的なものを説き明かしているからです。 すべての品(章)にそれは貫かれているので、完成されたものを世に出したいと思うようになりました。 まだ、ひとつだけ、安楽行品が謎です。 安楽行品は四要品の一つと…

  • レス

    shandrani (36.14.222.191) 2023-05-08 18:16:13 はじめまして。 昨年からショーシャンクさんのこちらのブログを読むようになりました。 「想いの大切さ」について書かれた記事は、読んでいて嬉しかったです。 私は仏教や仏陀のことはぜんぜん疎いし、仏教関連の本を手にしたこともないのですが、 ショーシャンクさんは真摯に公正 ( 公平無私 ) に仏教を見て考察されてる、 故に信頼度は高いと感じており、 仏教について調べものをしたいときはこちらのブログを真っ先に訪れて参考にさせてもらっています。 (本の方はすみませんが読んでいません) この記事にある >そばの子供た…

  • スジャーターの子孫の話から

    www.youtube.com www.youtube.com 面白い動画がありました。 仏陀に乳粥を差し上げたスジャーターという村娘の子孫に伝わる話のようです。 私には、仏教の謎を解き明かす、重要な話のように思えました。 何年にもわたる断食行などの苦行により衰弱しきっていたゴータマ・シッダッタは、苦行では涅槃には達しないと判断し、ある村でスジャーターという村娘から乳粥をもらって食べます。その後、菩提樹の下で瞑想し悟りを開きます。 これが、有名な成道のシーンです。 現代の日本人の多くは、『村娘』『乳粥』という言葉から、貧しい娘が乳粥という粗末な食べ物を差し出した、と理解しています。乳粥というの…

  • 仏陀の理法が甦る時

    仏陀の理法は歴史の堆積物に埋もれてしまった、と私は考えています。 仏陀と直弟子の時代、つまり、原始仏教の時代には、仏陀の理法は活きていました。 仏陀の理法の根幹は、『生じたものは滅する』ということです。 原始仏教の時代、この理法を聞いただけで悟る人が続出しました。 『生じたものは滅する』という理法から、『苦』の理法が導かれます。 『生じたものは滅する(無常)』で、『苦』であるものを私、私のもの、わたしの本体と呼んでいいだろうか、ということで、『非我』の理法が導かれます。 無常、苦、非我です。 この深い洞察が、四諦十二縁起、四念処です。 原始仏教の時代、仏陀の理法を心に記憶して受持し繰り返し念ず…

  • 仏教の根幹

    大きな気付きがありました。 仏教は根幹がすべてであり、これがわからなければ、原始仏教もわからず大乗仏教もわからないこと。 根幹とは、仏陀の理法のこと。 仏陀の理法を心に受持すること。 受持とは、心に記憶し繰り返し観ずること。 satiとは、記憶のこと。 あれほど、ちんぷんかんぷんだった法華経の全貌がやっと現れようとしている。 なぜ、わざわざ新しい経典を作らなければならなかったのか。 授記とは何か。 なぜ、法華経を仏陀の滅度後において説かなければならないのか。 なぜ、地面の下に空があるのか。 なぜ、地面の下から菩薩たちは涌いて出るのか。 なぜ文殊菩薩は海中で法華経を説いたのか。 そもそも海とは何…

  • Amazonレビューについて

    『仏陀の真意』を出版してから11か月が過ぎました。 すでに書きましたが、出版前の想定からは信じられないほど売れており、現時点(2023年2月23日)でAmazonレビューの数は90件となりました。 最高の星5つが75個。星4つが5個。星3つが4個。星2つが3個。星1つが3個。です。 出版前には、星1つが半分くらいあるだろうと予想していただけに、これも意外でした。 直近の1か月(2023年1月23日以降の1か月間)では、星5つが6個。星3つが1個。星1つが1個。と断トツに満点の星5つが多いです。 出版してから1年近くになりますから、最近に読んでいただいた方は、私を全く知らない人たちでしょうから、…

  • 『法華経の真意』を書く意味

    原始仏典から仏陀の真意を探った『仏陀の真意』に続き、なぜ今度は法華経を取り上げるのか、についてです。 今まで、部派仏教と大乗仏教は、対立関係にありました。 部派仏教は、大乗仏教を大乗非仏説といってそんなものは仏陀が説いたものではないと非難してきました。 大乗仏教は、部派仏教を小乗仏教と呼び、劣った乗り物だと決めつけ、極端な経典では、小乗、そして小乗の声聞は焼かれた種のように仏となることができないとまで言いました。 法華経では、小乗の信徒(声聞や縁覚の二乗)でも仏になれるとして授記が書かれていますが、四諦の法は声聞の修行法、十二縁起は縁覚の修行法として劣った小乗の修行法とされているように見えます…

  • 『法華経の真意』普賢菩薩勧発品第二十八 走り書き

    『法華経の真意』普賢菩薩勧発品第二十八 走り書き - 仏教についてのひとりごと

  • 『法華経の真意』妙荘厳王本事品第二十七 走り書き

    『法華経の真意』妙荘厳王本事品第二十七 走り書き - 仏教についてのひとりごと

  • 『法華経の真意』陀羅尼品第二十六 走り書き

    『法華経の真意』陀羅尼品第二十六 走り書き - 仏教についてのひとりごと

  • 『法華経の真意』観世音菩薩普門品第二十五 走り書き

    『法華経の真意』観世音菩薩普門品第二十五 走り書き - 仏教についてのひとりごと

  • 『法華経の真意』妙音菩薩品第二十四 走り書き

    『法華経の真意』妙音菩薩品第二十四 走り書き - 仏教についてのひとりごと

  • 『法華経の真意』薬王菩薩本事品第二十三 走り書き

    『法華経の真意』薬王菩薩本事品第二十三 走り書き - 仏教についてのひとりごと

  • 『法華経の真意』嘱累品第二十二 走り書き

    『法華経の真意』嘱累品第二十二 走り書き - 仏教についてのひとりごと

  • 『法華経の真意』如来神力品第二十一 走り書き

    『法華経の真意』如来神力品第二十一 走り書き - 仏教についてのひとりごと

  • 『法華経の真意』常不軽菩薩品第二十 走り書き

    『法華経の真意』常不軽菩薩品第二十 走り書き - 仏教についてのひとりごと

  • 『法華経の真意』法師功徳品第十九 走り書き

    『法華経の真意』法師功徳品第十九 走り書き - 仏教についてのひとりごと

  • 『法華経の真意』随喜功徳品第十八 走り書き

    『法華経の真意』随喜功徳品第十八 走り書き - 仏教についてのひとりごと

  • 『法華経の真意』分別功徳品第十七 走り書き

    『法華経の真意』分別功徳品第十七 走り書き - 仏教についてのひとりごと

  • 『法華経の真意』如来寿量品第十六 走り書き

    『法華経の真意』如来寿量品第十六 走り書き - 仏教についてのひとりごと

  • 『法華経の真意』従地涌出品第十五 走り書き

    『法華経の真意』従地涌出品第十五 走り書き - 仏教についてのひとりごと

  • 『法華経の真意』安楽行品第十四 走り書き

    『法華経の真意』安楽行品第十四 走り書き - 仏教についてのひとりごと

  • 『法華経の真意』勧持品第十三 走り書き

    『法華経の真意』勧持品第十三 走り書き - 仏教についてのひとりごと

  • 『法華経の真意』提婆達多品第十二 走り書き

    『法華経の真意』提婆達多品第十二 走り書き - 仏教についてのひとりごと

  • 『法華経の真意』見宝塔品第十一 走り書き

    『法華経の真意』見宝塔品第十一 走り書き - 仏教についてのひとりごと

  • 『法華経の真意』法師品第十 走り書き

    『法華経の真意』法師品第十 走り書き - 仏教についてのひとりごと

  • 『法華経の真意』授学無学人記品第九 走り書き

    『法華経の真意』授学無学人記品第九 走り書き - 仏教についてのひとりごと

  • 『法華経の真意』五百弟子授記品第八 走り書き

    『法華経の真意』五百弟子授記品第八 走り書き - 仏教についてのひとりごと

  • 『法華経の真意』化城喩品第七 走り書き

    『法華経の真意』化城喩品第七 走り書き - 仏教についてのひとりごと

  • 『法華経の真意』授記品第六 走り書き

    ここで、品の名前に『授記』が出てきます。 授記とは、『未来において仏となるだろう』という予言のことです。 最初に出てくるのは、譬喩品においてです。 仏陀は舎利弗に対し、『舎利弗よ、汝は未来世において華光如来という仏になるであろう。』と言います。 これが最初の授記です。 授記が題名についているのは、『授記品』『五百弟子授記品』『授学無学人記品』であり、法華経の前半部分では、授記は大きなテーマになっていることがわかります。 それでは、授記の本質的な意味は何でしょうか。 なぜそれほど重要なのでしょうか。 (続きます)

  • 『法華経の真意』薬草喩品第五 走り書き

    『法華経の真意』薬草喩品第五 走り書き - 仏教についてのひとりごと

  • 『法華経の真意』信解品第四 走り書き

    『法華経の真意』信解品第四 走り書き - 仏教についてのひとりごと

  • 『法華経の真意』譬喩品第三 走り書き

    『法華経の真意』譬喩品第三 走り書き - 仏教についてのひとりごと

  • 『法華経の真意』方便品第二 走り書き

    法華経の第二章は方便品です。 方便品は極めて重要な章で、四要品(最も重要な4つの章)のひとつです。 四要品とは 方便品第二 安楽行品第十四 如来寿量品第十六 観世音菩薩普門品第二十五 です。 『法華文句記』によります。 しかしながら、私には、安楽行品が何故四要品なのか、その理由がわかりません。 私が四つの要品を挙げるとすれば、 方便品第二 如来寿量品第十六 如来神力品第二十一 観世音菩薩普門品第二十五 とします。 如来神力品は極めて重要だと思っています。 嘱累品のところで書きますが、私は、嘱累品第二十二で、いったん完結し、その後、同じ著者またはその意思を継ぐ者によって二十三以降が書かれたと考え…

  • 『法華経の真意』序品第一 走り書き

    『仏陀の真意』に続き、『法華経の真意』を来年4月に出版する予定ですので、今年中には原稿を書き上げないといけません。 断片的ではありますが気がついた都度、備忘録の替わりにスレッドを使います。 どの章のスレッドも気が向いた都度加筆していきます。 『仏陀の真意』は、原始仏典から歴史上の仏陀が本当に言いたかったことを探っていくということがテーマでした。 『法華経の真意』では、経王とも呼ばれ大乗仏教を代表する法華経を、歴史上の仏陀の真意から解読していくつもりです。 大乗仏教は何故興ったのか、誰が法華経を書いたのか、という根本的な謎にも迫っていきたいと思っています。 さて、その法華経の最初の章は序品です。…

  • 本当の仏教史とは

    私たちは、どうしても現時点の認識しかないので、現時点の状況から過去の歴史を判断してしまいます。 大乗仏教の国日本に生まれ日本で育った人であれば、インドの仏教史に関してはこう思っていることでしょう。 釈尊がインドの各地で説いた仏教は、釈尊の死後、長老たち中心の上座部と大衆中心の大衆部に分かれ、大衆部が発展して大乗仏教になった。 上座部仏教の小乗に対し大乗仏教は極めて高度な真理を説き明かしたもので、大乗仏教が興隆した途端、瞬く間にインド全土を席巻し、それが中国、日本に渡った、と。 ところが、本当はそうではありません。 アンドレ・バロー教授によると、5世紀にインドを旅した法顕の旅行記には、『インドに…

  • 管理しないと

    ネットの掲示板を見てきて、アラシをする人の一大特徴があります。 それは、自分で発信するブログやホームページを持たず、ある程度の閲覧者投稿者のある発信主体になった成功体験がないことです。 自分の力で発信主体になり、自分の作ったブログなりホームページにある程度の閲覧者が集うようになると、それをとても大切に思うようになります。 自分のブログが荒らされたり、あるいはどんどん閲覧者が減っていったら哀しくなるものです。 そのような守るものを持っている人は、他のホームページの管理人の気持ちが分かるようになります。 私のように、たかだか1日の閲覧者が数百人くらいのブログをしていても、他の人のホームページが荒ら…

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