原始仏典を見ると、歴史上の仏陀は、繰り返し繰り返し、死後の世界と輪廻転生について言及しています。 しかし、ほとんどの仏教学者は、死後の世界も輪廻転生も否定しています。 それは、仏教は無我を説いたという観念があって、霊魂などという実体のあるものを否定した、ということからです。 このことを見ても、仏陀の真意は正しく伝わっていないと感じます。 『私という中心』から見ているので、仏陀が言おうとしたことがわからないのです。 私たちは、『私という中心』を持ち、死後の世界や輪廻転生を信じる人は、『私の前世』『私の来世』『私の霊魂』と捉えます。 しかしそうではなく、五蘊を仮合させる潜在的形成力=行=業力があり…