様々なテーマを重ねた重厚な内容で、大人の女性向けの小説です。 恋愛、妊娠、結婚生活、出産、ジェンダー問題など、リアリティな話題が盛り沢山です。多くの女性に夢をお届けしたいです。
やがて阿部さんが、しみじみと味わうような口調で言った。 「・・でも先生、今回はカレーなんて珍しいわね。たまにはこんなのもいいわねー。」 「ええ、皆さん…
中に足を踏み入れると、建物の殺風景な外観からは全く予想もつかなかったような空間が現れた。 まず最初に驚いたのは、大きく引き伸ばした本物の植物の画像が床…
「あのぉ、すみません・・今日料理教室に来た方ですか?」 私達を見ると、明るい色に染めたフェミニンな長い髪をなびかせながら慌てたように近寄って来たその女性…
不定期にマモルさんの夜の遅くなる日々が舞い込んでくる。 少年時代の自分の女装姿のことであれほど恥ずかしがっていたマモルさんだったが、私とミツキさんが思…
中谷産婦人科No.2 九章 二人だけの愉しいパーティ④新しい空間・・巣作り
こんな風にマモルさんと自宅で過ごす時間は様々だった。 ある時は一緒に四コマ漫画を描いたり、アクセサリーを作ったり、拾ってきた植物の標本の制作をすること…
中谷産婦人科No.2 九章 二人だけの愉しいパーティ③いつもとは違う自宅・・官能の夜
マモルさんの瞳が、からかうように大きく揺れているのが見ないでもわかる。 「フフフ・・かわいいなぁ・・俺に見られてるのが嬉しそう・・!」 とベッドの裾の方から…
中谷産婦人科No.2 九章 二人だけの愉しいパーティ②黒レースのランジェリー
私達の恋愛は、暮らし始めた時のぎこちない雰囲気が今ではすっかりなくなり、お互いがお互いにのめり込むように、激しく深まっていく感じがした。 マモルさんは常に…
中谷産婦人科No.2 九章 二人だけの愉しいパーティ①自宅デート
マモルさんは以前、「楽しいことなんていくらでも見つけられる。」と話した通り、確かに遊びの達人であった。 無心に愉しみの中に耽るコツをよく心得ており、彼独自…
中谷産婦人科No.2 八章 魔性のカメレオン⑥性の本性・・病み上がりに見たもの
翌朝、陽が射す時間帯になってマモルさんは起きだした。 熱が引いたみたいですっきりとした顔をしている。 冷蔵庫から水差しを取りだすと、グラスに並々と注ぎ、喉仏…
中谷産婦人科No.2 八章 魔性のカメレオン⑤非日常・・乱れ狂う妖気の花
そう・・あれは忘れもしない、数日前の寒い日曜日の黄昏時のことだった。 私が買い物に出ようと玄関から外へ踏み込んだところで、マモルさんが一人の見たこともない大…
中谷産婦人科No.2 八章 魔性のカメレオン④翼さん一家との食事会
やがて翼さんが帰宅してきた。 「あら、お帰りなさい。早かったわね。」 とミツキさんが声をかけると同時に、かずきちゃんもともやちゃんも立ち上がった。 「パパ~…
中谷産婦人科No.2 八章 魔性のカメレオン③初めて訪れた翼さん夫妻の家
ある日、ミツキさんから今日はお店の手伝いが休みなので遊びにおいでよと声がかかり、私はやることもなかったので出かけて行った。 翼さん一家の住む家は、雲竜と同…
マモルさんの休みの日は、色んな所へ出かけるようになった。 湯河原へ温泉に入りに行ったり、本牧へコーヒーを飲みに行ったり、中華街で調味料やお揃いのアジア風の小…
中谷産婦人科No.2 八章 魔性のカメレオン⑥病み上がりに見たもの
翌朝、陽が射す時間帯になってマモルさんは起きだした。 熱が引いたみたいですっきりとした顔をしている。 冷蔵庫から水差しを取りだすと、グラスに並々と注ぎ、喉…
中谷産婦人科No.2 八章 魔性のカメレオン⑤非日常・・乱れ狂う妖気の花
マモルさんはそのまま根尽きて果てたようにぐったりと寝込んでしまった。 私が寝る時刻になった時に一度起き上がり、妊婦の私に気遣い自分は炬燵の方に移動しようと…
中谷産婦人科No.2 八章 魔性のカメレオン④太陽のようにメラメラと燃える眼
私達の恋愛は、暮らし始めた時のぎこちない雰囲気が今ではすっかりなくなり、お互いがお互いにのめり込むように、激しく深まっていく感じがした。 マモルさんは常に…
大変申し訳ございません。夕べ、フォロー記事の整理をしようとしていましたところ、誤って、せっかくフォロワーになって頂いている方を、上から順に幾人かを削除してしま…
中谷産婦人科No.2 八章 魔性のカメレオン③いつもとは違う自宅・・官能の夜
マモルさんの瞳が、からかうように大きく揺れているのが見ないでもわかる。 「フフフ・・かわいいなぁ・・俺に見られてるのが嬉しそう・・!」 とベッドの裾の方か…
中谷産婦人科No.2 八章 魔性のカメレオン②黒レースのランジェリー
そうかと思うと突然乱暴な口をきくこともあった。 ある時、私が湯上りの湯気を立ち昇らせながら、台所の姿見の前で、いつになくなよやかに艶めいて見える自分の裸に…
私にとって唯一の楽しみは、マモルさんが早くに帰宅してきて一緒に夜を過ごすことだった。 そんな日は、夕飯の支度をする私の横に立って野菜の刻み方を教えてくれた…
中谷産婦人科No.2 七章 自然と建築③妖怪の正体は自然物全般の精霊?
年明け後に、初めて訪れた中谷産婦人科では、運のいいことに、あれほど待ち望んでいた橘医師の診察だった。 橘医師は初対面での嫌味な態度はすっかりなくなり、この…
翌日、マモルさんと一緒に不知火家を訪れた。 前日と同じで町中が息を潜めたように静まり返っていた。 「雲竜」の敷地内に入ると、その厳かな外観からか人を寄せ付…
中谷産婦人科No.2 七章 自然と建築①二人で迎える新しい年明け
忘年会シーズンということもあり、ラストオーダーが伸びてしまうらしく、マモルさんの帰りの遅い日々が縄打たれるように続いた。 深夜に帰ってくると、頭の疲れを取…
中谷産婦人科NO.1表紙・目次はこちら↓https://ameblo.jp/yamurara/entry-12605551864.html 中谷産婦人科N…
中谷産婦人科No.1六章 青い夜の果てに・・⑥不思議なことばかり・・無事に出産できますように・・
クリスマスが終わると、突如現実に返ったかのように、年末に向けて町中に慌ただしい熱気が感じられるようになった。 店の至る所に門松飾りやしめ縄などが売られ、ス…
中谷産婦人科No.1六章 青い夜の果てに・・⑤情事の後で・・
再び静まり返った空間が戻ってきた。 時間の経過もわからず、今日がクリスマスイブだということすら感じられなかった。 マモルさんは動けなくなって、躰をピクン、ピ…
中谷産婦人科No.1六章 青い夜の果てに・・④ここは、二人っきりの舞台
マモルさんはいち早く、軽やかな足取りでベッドに近づき横になると、自分の隣部分をポンポンと叩きながら、「早くっ!」と微笑みながら私を誘った。 躰から石鹸のい…
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