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人生、仕事、夫婦に効く本100冊 https://businesspapa.hatenadiary.jp/

外資系メーカーに勤めて四半世紀。愛妻と二人の子供と暮らしています。昔から本を読むのが大好きで、40代の今、読んで楽しい、そして人生、仕事、夫婦に効く、そんな本をご紹介させていただきます。

たろう
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2020/06/10

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  • 試行錯誤の軌跡:人類の歴史を探る(6)2千5百年前ー鉄器の普及と社会の振れ幅の拡大。

    古代グローバル文明とも言える青銅器文明崩壊後、人類が迎えた新たな岐路は敵機の普及であった。このイノベーションは、社会の振れ幅をさらに大きくしていく。 2千5百年前ー鉄器の普及 トマ・ピケティの『21世紀の資本』では、超長期で見た経済成長の規模感が示されている。紀元0年から1700年までの経済成長率は、0.1%以下だったらしい。厳密には、人口増加率の分が0.06%、一人当たり生産性の成長が0.02%だ。これでは毎年の成長など感じようもないが、1700年続けば2.3億人の人口がが5.9億人まで増えるのである。近代以前の人類社会の成長速度とは、このぐらいのものだったのである。さらに遡ると、人類の定住…

  • 試行錯誤の軌跡:人類の歴史を探る(5)4千年前ー古代グローバル文明の形成と崩壊。次代への試行錯誤。

    各地に領域国家を成立させ、それぞれに必要な社会のあり方を選択し始めた人類は、古代グローバル文明を形成し、そして崩壊させた。これもまた、次代への試行錯誤の過程である。 4千年前ー古代グローバル文明の形成と崩壊 紀元前3千年紀の青銅器時代に、エジプト、ヒッタイト、ミケーネ、アッシリア、バビロニアなどの古代国家は地中海世界にグローバル文明ともいえる国際交易体制を形成した。それぞれの王国、帝国は地域の覇権を巡って争い、陰謀をめぐらしつつ、同盟や縁戚関係を結び、食料や貴金属、青銅の原材料から技術者、芸術家などの人材までを相互に送り合う大規模な交易を行なっていたことが考古学的な資料から明らかになっている。…

  • 試行錯誤の軌跡:人類の歴史を探る(4)4千年前ー領域国家の成立。それぞれの社会に必要なあり方の選択。

    情報を記録するために、数千年の試行錯誤を通じて文字体系を確立した人類は、各地に領域国家を成立させ、それぞれの社会に必要なあり方を選択して行く。 4千年前ー領域国家の成立 紀元前3千年紀、メソポタミアからエジプトに多くの領域国家が誕生した。マックス・ウェーバーは「国家とは、特定の地域内で合法的に使用可能な強制力を独占すると主張する機関である」と定義した。多くの社会学者たちは、社会が複雑になるにつれ、ものごとを調整するため「トップダウンの指揮構造が必要」となり、食料の自給から解放されたフルタイムの専門家と、彼らが管理する制度が生まれ、国家となったと主張した。 『万物の黎明』で著者たちは、都市国家や…

  • 試行錯誤の軌跡:人類の歴史を探る(3)5千年前ー情報の記録。数千年の試行錯誤で完成した唯一の文字体系。

    温暖化した地球上で定住を拡大し、社会的な試行錯誤の幅を広げた人類が迎えた次の岐路は、情報の記録を可能する、文字体系を確立したことだった。 5千年前ー情報の記録 人類は数万年前から、動物の骨に刻み目をつけたり、洞窟に絵文字を描いたりして、ものごとの記憶の補助としてきた。定住の拡大にともなって交易や農業などの経済活動が盛んになると、人々はどうにかして原料、生産品、働く人、戦う人、畑の広さ、収入と支出などを管理しなければならなくなった。それまで使っていた記憶術ではもはや不十分で、何か全く異なる新しい方法が必要になった。おそらくそれが世界最古の図形的象徴をもたらし、長い期間をかけて完全な文字として確立…

  • 試行錯誤の軌跡:人類の歴史を探る(2)1万2千年前ー定住の拡大。社会的な試行錯誤の進展。

    認知能力が発展して言語を身につけ、仮説検証という独自の行動を始めた人類が迎えた次の岐路は、定住の拡大であった。 1万2千年前ー定住の拡大。 最終氷期がついに終わりを迎えて完新世という気候が温暖な時代に突入し、より容易となった狩猟採集とともに初期の農業が始まった。 人類は「農業革命」、すなわち栽培による食料獲得を発明したことで、定住が広がり、集団はより大きく、社会は複雑になりヒエラルキーが生まれ、現在の人間社会の礎と、自由を奪う軛、それらがともに誕生した、というのが人類史の常識とされていた。 しかし、人類学と考古学を丁寧に検証した『万物の黎明』の著者たちは新しい科学的真理を提示する。人類の歴史は…

  • 試行錯誤の軌跡:人類の歴史を探る(1)7万年前ー認知能力の発展。仮説検証する人類の始まり。

    人類が他のホモ属と一線を画すようになった最初の決定的な岐路。それは7万年前ごろ、認知能力の発展によって仮説検証という人類のならではの行動が始まったことだ。 7万年前ー認知能力の発展 ホモ・サピエンスの社会はなぜこれほど発展したのか。きっかけは7万年前に起きた認知革命だ、と『サピエンス全史』でユヴァル・ノア・ハラリは言うが、この時期に革命的な突然変異があったのか、数万年の時間をかけて他のホモ族と一線を画す変化が起きたのかはわかっていない。ただ、約30万年前に誕生した人類が約5万年前にアフリカを出るまでの間に、認知的な革新を起こしたことは定説のようだ。 「なぜそれが起こったのかは、私たちの知るかぎ…

  • 試行錯誤の軌跡:人類の歴史を探る(0)全人類の通史を深く学び始めたきっかけ

    高校で世界史を好きになってから30年以上が経つ。学校で使った世界史年表は社会人になってからもしばらく持っていたのを覚えている。見開きに収まる情報量には限りがあるので、当然のごとく時代ごと、地域ごとに区切られていた。歴史は時代を越えて続いていくものだし、地域が違っても同時代人は影響しあっていたはずだから、全部ひとまとまりの年表があったらいいのに、いつか自分で作りたいなと、思ったものだった。 ChatGPTという、歴史にまつわる質問をすれば即座に文章で回答をくれる道具が現れたので、Wikipediaでざっくりファクトチェックをしながら、自分なりの年表を作ってみることにした。7万年前から現代まで、全…

  • トマ・ピケティによる現代の古典『21世紀の資本』

    「本書は経済学の本であるのと同じくらい歴史研究でもある」とトマ・ピケティ自身が書いている通りで、経済学だけでなく、歴史や社会に関心がある人、長い本が読める人はみんな読んだ方がいい名作だ。文章は非常に平易で、有名な "r > g" に加えて2つほど数式が出てくるが、現代と両大戦前の社会との対比を、19世紀当時の人気小説を使って繰り返し説明するなど、できるだけ親しみやすく書かれている。 もともと、人類史における経済成長の定理を知りたいと思って読み始めたが、メインメッセージは、既存の資本主義が生む格差を是正し持続的な社会を作るには、累進資本課税がベストな解決策ではないか、という提言であった。膨大な資…

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