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  • 鰻喰らいに久留米迄

    暑い。早すぎる梅雨明けと容赦無く襲う熱波によって心身からの危険信号を察知した私は、気づけばJR鹿児島本線久留米方面行きの列車に飛び乗っていた。兎にも角にも鰻を喰らわねばやっていられない。そんな確信めいた妄想に突き動かされて到着しますは荒木駅。 福岡県民でもほとんど馴染みのないであろう、「久留米の次の駅」である。この地に何があるかというと、鰻せいろ蒸しの聖地「富松うなぎ 荒木店」である。tomimatsu.co.jp妻の親族が久留米に住んでいる関係で何度か訪れたことがあるのだが、もう破格の美味さなのだ。鰻の食べ方として、鰻重を上回っている。パリッとした「焼き」も勿論いいが、「蒸し」のふっくら感は…

  • 眼が泳ぎっぱなし

    最近、暇つぶしに漫然と英語学習を続けているのだが、BBC 6minute Englishというpodcastを聴いていると"climate trauma"という単語が出てきた。山火事やハリケーンなど、天災の影響を受けての精神疾患が増えている、という話。英語云々の前に、話されているテーマそのものに対する知識や関心が乏しくて、社会の変化に取り残されている気持になる。イスラエル上空で戦闘機がホーミングされて鮮やかに爆撃される映像。インドの飛行機が住宅地に突っ込んでいく映像。日本で起きる外国人同士の殺人。躊躇することを諦めたように無慈悲に値上げする食料品。辞めない兵庫県知事。参院選や都議選を前にしての…

  • 【書評】札幌誕生

    ここまで露骨に旧道民の郷愁を刺激する新刊もなかなかないなと、まんまとつられて読んでしまった。自分自身が何の気なしに生まれ育った北海道が、どのような人たちの手で切り拓かれ、人々の人生にどのような影響を与えて来たのかということが、いくつかの登場人物の生涯を辿りながら淡々と描かれていく。そのスポットライトを当てられた人選の渋いこと。道民はおろか、登場人物達と関わりの深い北大関係者でもあまり関心を寄せないかもしれない。そんなニッチでマニアックな描写が私にはズバズバと刺さった。こういう本を読んていると、やはり自分にも開拓民の血が入っているなと心掻き立てられるものがある。誰から理解されなくとも、心に抱いた…

  • 【博多】とりこ堂

    最近多い淡麗系塩&醤油ラーメンの店。期待した通りの味で文句はないのだが、どの屋号の店でもあまりに同じ味なので、この系統の味で予想を上回ることはないのだろうか。 s.tabelog.com この系統だと月光軒が一番好き。s.tabelog.com

  • 【祇園(福岡)】中山水産

    海鮮丼が売りのはずなのに、豚の生姜焼き定食がべらぼうに美味い定食屋さん。ご飯大盛りにして1000円。頼んでもないのに新鮮な魚の刺身もついてくる。食材高騰の中でクオリティ落とさずやっていてすごい。応援したい。s.tabelog.com

  • 低俗と高潔

    一昨日、低俗な行為を通じて、自らの心身の健康を回復してきた。法律違反ではないが法律で保護されない程度の、誉められたものではない行為とでも言っておく。墓場まで持っていく堅牢な意志で、後ろめたさを抱えながら生きていくことと引き換えに、今この瞬間の自分を回復するための行為。「自らを傷つけ汚しながら別の部位を回復する」というスタイルで人生を自転車操業していくのが、弱い大人の渡世である。そうやって居直らなければとても正気で流行っていられない。自分のいま手掛けている仕事が、世間に認知され、注目を集め、自らの社会的地位が高まるなんてことがあれば、おそらくその立場に伴う責任として「高潔」であることを求められる…

  • 転勤は子育てに似ている

    「転勤を拒む若手社員が多くて困っている」そんな相談をクライアントからされた。相談の趣旨としては、「転勤を拒んでいる若手社員の頑なな意思を転向させる成功事例をリサーチしてほしい」というものであった。聞けば、コロナ禍あたりの採用の際、「望まない転勤はさせません」と啖呵を切ってしまったらしく、それを前提で入ってきた新入社員が一定程度のボリューム感になり、転勤嫌厭風土が定着してきてしまったらしい。今では「転勤なし」世代より上の層にもその価値観が「蔓延」し、さらには転居を伴わない異動も断られるようになり始め、組織が硬直化してしまった、とのことだ。差し当たりの策としては、転勤を許諾した従業員にボーナスを積…

  • 排水溝の詰まりを自力で解消

    新築3年目にして洗面台の排水溝が詰まった。 こういうときの生活の知恵のない私はすぐに業者に頼りたくなるのだが、妻がそれを許さず「まず自力でやれることをやれ」と言うので已む無く自力修繕に挑むことになった。 妻は倉庫から徐ろにこのブラシを取り出し、私に授けてきた。 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a;b[a]=b[a] function(){arguments.currentScript=c.currentScript c.scripts[c.scripts.length-2];(b[a].q=b[a].q []).push…

  • 虚しさを原動力にして

    最近は心が晴れず、常に頭にモヤがかかったような気分だ。仕事は敵ばかり、トラブルばかりで、家庭も妻の言いなりですべての物事が進んでゆく。私の意志や理屈に耳を傾けるよりも、自分の感情を優先させる人間に囲まれている。それを乗り越えるだけの熱量が私にはない。仕事を辞めて独立する気概も、今の家庭を崩壊させて自分の理想とする家庭を再構築する気魄もない。不満よりも不満を解消する面倒くささが上回る。子どもが可哀想だとか、同僚に迷惑をかけるとかはただの言い訳だ。人生への情熱でそんなものは乗り越えられる。それが自分には欠けている、ということを素直に認めざるを得ないし、理想に燃えて突き進む人間を眩しく思う。眩しく思…

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