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  • 鰻喰らいに久留米迄

    暑い。早すぎる梅雨明けと容赦無く襲う熱波によって心身からの危険信号を察知した私は、気づけばJR鹿児島本線久留米方面行きの列車に飛び乗っていた。兎にも角にも鰻を喰らわねばやっていられない。そんな確信めいた妄想に突き動かされて到着しますは荒木駅。 福岡県民でもほとんど馴染みのないであろう、「久留米の次の駅」である。この地に何があるかというと、鰻せいろ蒸しの聖地「富松うなぎ 荒木店」である。tomimatsu.co.jp妻の親族が久留米に住んでいる関係で何度か訪れたことがあるのだが、もう破格の美味さなのだ。鰻の食べ方として、鰻重を上回っている。パリッとした「焼き」も勿論いいが、「蒸し」のふっくら感は…

  • 眼が泳ぎっぱなし

    最近、暇つぶしに漫然と英語学習を続けているのだが、BBC 6minute Englishというpodcastを聴いていると"climate trauma"という単語が出てきた。山火事やハリケーンなど、天災の影響を受けての精神疾患が増えている、という話。英語云々の前に、話されているテーマそのものに対する知識や関心が乏しくて、社会の変化に取り残されている気持になる。イスラエル上空で戦闘機がホーミングされて鮮やかに爆撃される映像。インドの飛行機が住宅地に突っ込んでいく映像。日本で起きる外国人同士の殺人。躊躇することを諦めたように無慈悲に値上げする食料品。辞めない兵庫県知事。参院選や都議選を前にしての…

  • 【書評】札幌誕生

    ここまで露骨に旧道民の郷愁を刺激する新刊もなかなかないなと、まんまとつられて読んでしまった。自分自身が何の気なしに生まれ育った北海道が、どのような人たちの手で切り拓かれ、人々の人生にどのような影響を与えて来たのかということが、いくつかの登場人物の生涯を辿りながら淡々と描かれていく。そのスポットライトを当てられた人選の渋いこと。道民はおろか、登場人物達と関わりの深い北大関係者でもあまり関心を寄せないかもしれない。そんなニッチでマニアックな描写が私にはズバズバと刺さった。こういう本を読んていると、やはり自分にも開拓民の血が入っているなと心掻き立てられるものがある。誰から理解されなくとも、心に抱いた…

  • 【博多】とりこ堂

    最近多い淡麗系塩&醤油ラーメンの店。期待した通りの味で文句はないのだが、どの屋号の店でもあまりに同じ味なので、この系統の味で予想を上回ることはないのだろうか。 s.tabelog.com この系統だと月光軒が一番好き。s.tabelog.com

  • 【祇園(福岡)】中山水産

    海鮮丼が売りのはずなのに、豚の生姜焼き定食がべらぼうに美味い定食屋さん。ご飯大盛りにして1000円。頼んでもないのに新鮮な魚の刺身もついてくる。食材高騰の中でクオリティ落とさずやっていてすごい。応援したい。s.tabelog.com

  • 低俗と高潔

    一昨日、低俗な行為を通じて、自らの心身の健康を回復してきた。法律違反ではないが法律で保護されない程度の、誉められたものではない行為とでも言っておく。墓場まで持っていく堅牢な意志で、後ろめたさを抱えながら生きていくことと引き換えに、今この瞬間の自分を回復するための行為。「自らを傷つけ汚しながら別の部位を回復する」というスタイルで人生を自転車操業していくのが、弱い大人の渡世である。そうやって居直らなければとても正気で流行っていられない。自分のいま手掛けている仕事が、世間に認知され、注目を集め、自らの社会的地位が高まるなんてことがあれば、おそらくその立場に伴う責任として「高潔」であることを求められる…

  • 転勤は子育てに似ている

    「転勤を拒む若手社員が多くて困っている」そんな相談をクライアントからされた。相談の趣旨としては、「転勤を拒んでいる若手社員の頑なな意思を転向させる成功事例をリサーチしてほしい」というものであった。聞けば、コロナ禍あたりの採用の際、「望まない転勤はさせません」と啖呵を切ってしまったらしく、それを前提で入ってきた新入社員が一定程度のボリューム感になり、転勤嫌厭風土が定着してきてしまったらしい。今では「転勤なし」世代より上の層にもその価値観が「蔓延」し、さらには転居を伴わない異動も断られるようになり始め、組織が硬直化してしまった、とのことだ。差し当たりの策としては、転勤を許諾した従業員にボーナスを積…

  • 排水溝の詰まりを自力で解消

    新築3年目にして洗面台の排水溝が詰まった。 こういうときの生活の知恵のない私はすぐに業者に頼りたくなるのだが、妻がそれを許さず「まず自力でやれることをやれ」と言うので已む無く自力修繕に挑むことになった。 妻は倉庫から徐ろにこのブラシを取り出し、私に授けてきた。 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a;b[a]=b[a] function(){arguments.currentScript=c.currentScript c.scripts[c.scripts.length-2];(b[a].q=b[a].q []).push…

  • 虚しさを原動力にして

    最近は心が晴れず、常に頭にモヤがかかったような気分だ。仕事は敵ばかり、トラブルばかりで、家庭も妻の言いなりですべての物事が進んでゆく。私の意志や理屈に耳を傾けるよりも、自分の感情を優先させる人間に囲まれている。それを乗り越えるだけの熱量が私にはない。仕事を辞めて独立する気概も、今の家庭を崩壊させて自分の理想とする家庭を再構築する気魄もない。不満よりも不満を解消する面倒くささが上回る。子どもが可哀想だとか、同僚に迷惑をかけるとかはただの言い訳だ。人生への情熱でそんなものは乗り越えられる。それが自分には欠けている、ということを素直に認めざるを得ないし、理想に燃えて突き進む人間を眩しく思う。眩しく思…

  • 疑心暗鬼

    今週は仕事がなかなか前に進まないと感じることが多い。意に沿わない仕事を押し付けられようとする。 こちらの希望を頑なに受け付けない。 希望したとおりにやってくれるがスタンプなどのやりとりがない。などなど。自分のやろうとしていることが賛同されていないような、自分自身が嫌われているような、そんな疑心暗鬼に駆られる。普段はリモートワークが心地よいけれど、仕事がうまく運ばなくなると途端に不安になる。中枢機能が東京にある中で、一人福岡にいるせいで、空気感がつかみにくく、見えてくる情報も断片的だ。嫌われても仕方ない、弱気になるな、ブレるな、自分を信じろ、と鼓舞してみるものの、いつまでこの状態が続くのか先行き…

  • 生成AIとの緩やかな距離感

    昨日、初めてGensparkという生成AIを使ってみた。 数日前に顧客との打ち合わせで作成した研修カリキュラムがあるのだが、サクッと一枚物の紹介資料にならないかなと淡い期待を持ったのだ。書き殴ったプロットを流し込んだところ、テキストから類推してか、頼んでもいない情報を盛り込んだ12枚のパワポができあがった。どうやら研修の投影資料を勝手に作ってくれたようだ。用途と違うものだし、ダウンロードすると縦長の資料になったし、無料版だと1回分しか生成してくれないので指示を間違うと翌日まで待つ必要があるから常用には向かないけれど、すごいということは良くわかった。こういうサービスの有料版を気前良く従業員に配布…

  • 囲碁将棋の漫才を好きになった

    THE SECOND2025は囲碁将棋の優勝で幕を閉じた。この大会は漫才自体も良いけど、その前の出場者紹介Vがシブくて、まず涙腺から壊しにくる不思議なお笑い番組だ。これは自分が完全に中年に入った証左でもある。今年も絶対叶わない金属バットの優勝を願いながら視聴開始。オープニングアクトは昨年王者ガクテンソク。緊張で噛み倒していたけどちゃんと面白くて安心。ます1回戦を通しで見る。「今年は囲碁将棋がかなり仕上がっている」という前評判をネット記事でよく見ていた。私はこれまで囲碁将棋の漫才を見ていて、なんとなく肌に合わないなと感じていた。キャラとか話し方とか、なんとなく好きでなかった。でも今年はその印象を…

  • フィードバックが多すぎる

    今朝は起きて早々、食材のあれがないこれがないと妻が文句を言ってきた。寝起き一発目にこれはキツい。買ってこれないなら頼めばいいのに手放さないのは無能だとも。金曜の朝に言われて次の買い物の時に行くわと言い、たまたま買い物に行く機会がなくて迎えた土曜の朝に既にこの怒りである。1日も待てないというのか。1日も待てないようなことならば自力救済してくれ。そんなに切羽詰まってるものとは思わなかったし昨日は大雨だったし他に買い物がなかったし体調も最悪だったので買い物に行かなかったのだが、こんなにけちょんけちょんに言われるくらいならわざわざこのためにびしょ濡れになってでも行けばよかった。妻は、「何でも率直に言え…

  • 急速に外食が不味くなっている

    人生の喜びがほぼ潰えた私にとって、唯一の楽しみと言っても良いものが、平日のランチだった。そのささやかな楽しみすらも、着実に潰えようとしている。昨年から物価の高騰でランチの単価が上がっており、1000円払わないとまともなものが食べられなくなってきた。そのことに対する不満もあるが、他に楽しみのない私としては許容できる出費だった。外食民が次々と脱落し、馴染みの店の客が私以外すべて外国人観光客になっても、外食の習慣を頑なにキープしてきた。違和感を覚えたのは4月に入ったあたりから。ランチ単価1500円台が平気で出回り始めた。そしてそれと同時に食材がしょぼくなっている。ご飯がまずい。肉や野菜の質が低い。調…

  • 程度の低い会社に勤めるということ

    今週は仕事で嫌なことが続く。まず、会社のnoteを執筆する人がいないからお前のとこの場所で引き取ってくれないかという打診を社長から受けた。事業を回す人員をギリギリでやっているのに、関係ない業務を積み増されるのは受け入れられないと断る。それで社長がヘソを曲げるのも面白くないし、同席していた専務が会議後に仲良くやっていこうやと懐柔してきて、体よく押しつけたかたちで去っていったのも面白くない。無視してやらないだけだけど、あとから頼んだじゃんとか文句言われるのも目に見えていて既にうんざりしている。自分の部署がやってる本業を軽んじているからそんな適当な依頼をぶっこめるわけで、その点から納得いかない。次に…

  • 愛情はなくとも尊敬を

    昨日はひょんなことから3時間に亘る口論に発展し、憔悴しきっている。不毛な対話による疲労と、寝不足により昨日の深夜から寒気と微熱がある。力が入らず、歩行にも難儀する。精神攻撃というのは免疫機能に直撃するのだなということをまざまざと感じる。こんな状態で今から東京に出張である。数十人の前でプレゼンがあるし、予算規模の大きな商談もあるが、今はただ無事に生還することしか頭になく、かえって緊張もない。妻は基本的に口が悪い。何か手抜かりや失態が私にあったときに苛烈に詰る。それが高い期待の裏返しとしての落胆ならまだわかる。それは私のことをある程度高く買っているからだ。しかし妻は、「所詮アンタはそんな低俗なもん…

  • 夫の務め

    連休がようやく終わった。よく子どもの相手をし、炊事掃除に精を出し、妻の話し相手になった。妻の話し相手は非常に神経を使う。今週はカーポートが欲しい話、リビングに大きめの姿見を置きたい話、6歳の次女が妻の指示に従わない話、の3エピソードの対応があった。どの話も関心をほどよく示し、相槌をタイミングよく行い、相槌だけでなく自分の意見や見解や主張も織り交ぜつつ、基本的には妻の判断を尊重しなければならない。関心を示さなければ憤るし、自分の意見を言わなければ無責任だと罵られるし、かと言って深追いすると話を取ったと不快になる。1セット30分から1時間程度。毎回心を整えて、自分から話しかけに行く。相手方から不意…

  • コナンはエモい。

    映画館で観てきましたよ最新作。有給休暇のとっても有意義な使い方だった。朝イチのは安いし空いてるし、とても贅沢な時間だった。コナンを映画館で見るのは 「時計仕掛けの摩天楼」以来28年ぶり2回目というとんでもないブランクなのだが、アマプラで見放題になっている過去作で黒鉄の魚影を見たら思いのほか面白くて、つい映画館に足を運んでしまった。内容のネタバレはしないが、幼少期にコナンを死ぬほど読みふけっていた私はすぐにその世界に没入し、涙が出てきた。懐かしさ、というよりも、腐った渡世で永らく塞がってた感情の弁が開通したような感覚。展開はあり得ないし、物理法則は相変わらず歪みまくってるんだけど、最もありえない…

  • 情報化社会のバイオリズム

    いよいよやることがなくなると、人は本を読むようになる。今日手を出したのは葉隠。アマプラ会員特典で無料で読めた。武士道なんて馬鹿馬鹿しいと思っていたのだが、読み進めてみると案外真っ当なことが書いてあり、それでいて独創的、刺激的な人生哲学に溢れている。いよいよやることがなくなると、人はストレッチをするようになる。Xやインスタで効果的なストレッチの動画が溢れかえっているので、それらを手当たり次第やっていけばどんどん夢中になっていい運動になる。気に入ったものをブックマークして行けば自分のプレイリストが出来上がる。さまざまな専門家の知性の結晶に、無料で容易にアクセスできるんだから本当素晴らしい時代にいる…

  • 匂い消しの為にかさむ出費

    今週のお題を見て、「そう言えば俺、今年入って自分のためにろくなもん買ってないぞ」ということに気がついた。履き潰したスニーカーの代替品として5000円程度の靴を2足買ったのと、2000円ほどの本を一冊買っただけ。日常をより豊かにしようという意欲がまるで無い。日常生活に支障のない最低限の備品について、経年劣化した分だけ補填する人生。なんて面白味のない人間だろうと思う。何かしら今まで買ったものを買いたいな、と考えを巡らせて辿り着いたのが「匂いケア」だった。アラフォーになり、生存しているだけで他人に不快感を与えるリスクが高まってきた。自分で自分のことを臭いとまでは思っていないが、若いころと比べて皮脂の…

  • 警察機構の行動原理を知りたい

    川崎市で、交際相手からのストーカー被害を訴えていた20歳の女性が、その交際相手によって殺害されていた、という事件があった。娘を育てる親の一人として、心傷まずにはいられない。この事件の報道を目にし、私が最初に思ったのは、自分の娘たちがこのような目に遭わないために何ができるか、ということだった。申し訳ないが、事件への憤りより、我が身可愛さが先立ってしまった。というのも、被害者の死亡という最悪の事態をなぜ防ぐことができなかったのか、理解することが難しかったからだ。報道を追う限りでは、被害者が行方不明状態になった時点で、加害者の推定がそう難しくないように思えた。行方不明になる前から交際相手からのストー…

  • 仕事の密度

    昨日は、9時半から17時までぶっ通しで5連続オンライン会議をこなしてきた。昼食休憩どころかトイレも給水もなく、一歩もその場から動かずに7時間半もPC画面に向かって喋り倒した。夢中で喋っていたので空腹を感じる暇すらなかった。時を忘れるというのはこういうことかと思った。ソシャゲをやめてから、平日の日中は仕事をするしかなくなり(当たり前だ)、仕事の密度が濃くなりすぎている。定時には帰っているにも拘らず、疲労感が尋常ではなく、22時には睡魔に抗えず意識を失う。このブログも一段落目まで書いた状態で、スマホを握りしめたまま寝落ちしてしまったので、続きを翌朝に書いている恰好になっている。これに残業を加えたら…

  • 音信不通

    仲良くしていた友人と、急に連絡が取れなくなってしまった。最後にメッセージが既読になったのは6日前のこと。それまでは何も支障なく他愛のないやりとりを続けてこれたのだが、何の予兆もなく既読がつかなくなった。気分を害するようなやりとりもあったように思えない。本当に、何でもない会話の途中で突如途絶えたのだ。携帯を落として連絡手段がなくなったか、はたまた海外旅行にでていて連絡がとれないか、それとも不意に関係を終了したくなったか、あるいは死んでしまったか。いずれにしても、相手から返事がなければ、もう二度と連絡を取ることはできない。親しくしていたとて、いざ連絡手段が奪われてしまえば突如として関係が終了してし…

  • ポンプマッチ

    今日は子どもたちの遠足の日。6時に起きて弁当作りを行う。子どもの出発する7時半近くになっても妻は起きてこず、声をかけると目覚ましの時刻を間違えていたとのこと。出発の段になってレジャーシートの詰め忘れが発覚したので、自分が見送りの支度をしている間に寝起きの妻が対応する。予定より15分遅れではあるものの、遅刻しない時間に出発ができた。見送りから帰宅すると、妻が「もっと早く起こして欲しかった」「レジャーシートが入ってないのがわかった時になんで手伝わなかったの、全部私の責任ってこと?」と突っかかってきた。2時間くらいの口論になったが、妻の言いたかったこととしては「作業ばっかりじゃなくてもっとトータル的…

  • 経理の村中さん

    遡ること十数年前、就職で北海道から単身東京に出てきた私は、引っ越し代金、飛行機代、家財道具一式費用、敷金礼金の支払いで金欠だった。同級生の多くは大手企業に就職をしており、その多くが引っ越しや移動に伴う費用を全て会社持ちで負担してもらっていて、中にはそれに加えて「支度金」として数万円支給されている者もいた。そんな人々を尻目に零細企業へ飛び込んだ私は、自分の選んだ道と、多くの同窓生の選ぶ道の格差を、初月からひしひしと感じ取っていた。私の勤め先は入社当時、給与の支払いが25日締めの翌10日払いだった。そのことに入社してから気付いたのだが、社会人になってから40日間手元の資金で生き延びなくてはならなか…

  • 時間はたくさんある

    ソシャゲ断ち1日目。ゲームの日課がなくなったおかげで時間があり余りまくっている。どうせやることもないので、子どもや妻との会話に存分に付き合う。絵本も気の済むまで読んでやる。子どもがじゃれついてくるのも好きなだけやらせてやる。私が自分個人の時間を投げ出した分、家庭が円満になったように思う。家族から精神的に逃げ、ゲームから物理的に逃げ、の繰り返しで、また揺り戻しが来るのかもしれないが、当面はこの調子で暮らしていこう。また次の妻の生理で全てが崩壊するのは知っている。それまでの短い平和を味わうことにする。ゲームを止めるついでにいろんなことを改めたいなということで、甘味断ちも始めてみた。自分にストイック…

  • 脳内からアプリをアンインストール

    数年ハマっていたソシャゲを、昨日発作的にアンインストールした。課金してガチャを回していたら、回すガチャを選び間違えて、15000円をドブに捨てたとき、「自分は何をやっているんだ」と正気に戻った。サブスクで課金してたものも、Xでフォローしていたプレイヤーも一斉に解除した。その間ほんの2、3分。数百時間費やしていたものを思いのほかあっさり手放して、遮二無二外に飛び出して10kmほど走って、デトックスする。ソシャゲから足を洗うと、脳の容量がすごく軽くなった感覚を覚える。今まではイベントをタイムリーにこなして報酬を逃すまいと生活を支配されていた。そのせいで仕事や会議、家庭生活の集中に支障をきたしていた…

  • 愛情の受け笊

    沈黙は金、と昔からよく言うが、それはあくまで現実的な利得の話。利得に直結する「出世」というモチベーションが底を尽きた今、もはや言いたいことを我慢することの意味を見いだせなくなった私は、上層部に対しての批判的言動を繰り返して歯止めが利かなくなってきた。部長だろうが社長だろうが名誉会長だろうが、筋の通らない言動や意思決定については速やかに異議申し立てを行っている。それに対して煙に巻くような回答があったり、マウンティングしてどうにか封じ込めようと画策してきた暁にはその悪行をスクショで白日の下に晒し、電話や対面でねじ伏せようとしてきた時には証拠が残らないのでと拒絶する。そうやって一通り恥をかかせて面目…

  • しごとをつくるということ

    自分が手がけた新規事業も4年目に突入し、もはや新規と呼べない領域に入ってきた。肝心の契約件数は順調に伸びてきている。2年目の売り上げは1年目の倍、3年目の売り上げは2年目の倍、と指数関数的に伸びてきているが、4年目4月度だけで3年目の四半期に匹敵する売り上げになっており、順調に契約が取れれば3〜4倍の売り上げに着地しそうだ。仕事が増えれば関わる人も増え、人が増えれば予期せぬ行動に出くわす頻度も増え、クレーム対応、バグ、連携ミス、意見の食い違いなどで、生産効率は下がってゆくし、関与する人の疲弊度も高まってゆく。今はスタッフ個々のモチベーションでなんとかキープしているが、絶えずスタッフの声に耳を傾…

  • 四走(しわす)

    年の瀬は何かと目が回るほど忙しい、と言うが、ここ数ヶ月は年の瀬どころの騒ぎではないくらい忙しい。下の子が小学生になり、保育園の送迎がなくなって少し楽になるかと思いきや、学童保育に預けず家庭内で回すことにしたため、子守シフトが毎日異なるため業務との帳尻合わせに骨を折っている。仕事の方では事業で利用しているシステムの新機能リリースをしたのだが、それの案内資料作成やらユーザーへの説明やらでこれまた慌ただしい。中小零細企業の宿命で優秀な人材が足りず、作業が遅かったり作業を間違えたり効率的な仕事の進め方が思いつかなかったりで、何かにつけて手間がかかるし足を引っ張られるのだ。こればっかりはもう騙し騙し進め…

  • 使われぬ能力

    今日は次女の小学校入学式。 妻の言う集合時間を鵜呑みにしていたら学校から電話がかかってきた。聞けば式典より前に予行練習があるらしい。式典の開始時間には間に合うように準備はしていたが、娘にとってはぶっつけ本番のような形になった。しかし、卒なくこなして無事式典を終える。その後教室でホームルームがあり、解散となった。身支度をしていると担任から「学校で撮るお写真に映り込むのが不可とのことでしたが、どこまでダメですか?」と声をかけられた。妻が写真の掲載同意書に不可と書いていたらしい。何の用途で何の媒体に載せるのか、ということでかなりきつい態度で詰問したので、新年度早々担任との関係が不穏になる。就寝前には…

  • 午前1時のコンビニで

    ランニング終わりにコンビニで惣菜パンを買う。「温めますか」の声に「はい」と応じ、レンチンが終わるのを待つ。受け渡しの際、思いの外熱かったのか、店員は惣菜パンを床に落としてしまう。店員はバツが悪そうにして、「交換しますね」と在庫の棚に駆け出そうとした。私は包装されているものが床に落ちたくらいでつべこべ言うつもりもなかったので、「あぁ、そらもらうんで交換しないでいいっす」と店員を押し留めた。店員は、それはそれで決まりが悪いのか、100円だけ返金しますと100円玉を差し出してきた。ここで固辞するのも収まりが悪いので、素直に受け取った。その100円玉がまた、ありえないくらい汚れていた。床に落ちた個包装…

  • スナック菓子業務

    今日は在宅勤務。子どもたちが春休みで、妻に用事があって、私が子守りをする担当になった。業務はできるにはできるがなんとなく集中できない。いよ、集中はしているが、アンテナを複数本立てているので消耗が激しいと言ったところか。何を妨害されたと言うことはないけれど、なんとなく気の滅入る一日だった。春休みよ早くくたばれ。仕事で、自分がある程度まとまった時間向き合わないと完成しない資料がある。多分こいつをやっつけないと、私の気が晴れることはない。こいつと向き合うことを延期しているからダメなのだ。やらなくていい言い訳になる業務は無限に降って湧いてくる。だから、それを言い訳にしている限り、永久に着手することはで…

  • 後ろ向きな内容の決定を前向きな気持ちで処理

    昨日有給取得したせいでタスクが倍になり、Teamsで各チャネルにひたすら指示を飛ばすだけで1日が終わった。現代の労働は効率が良くなりすぎていて人間の方の処理が追いついていない。とにかくめちゃくちゃ疲れた。新規事業を軌道に乗せて、あとは左手うちわでのんびり本でも読む暮らしをしようと目論んでいたのに、新規事業をやる前よりはるかに忙しくなっている。ケアする人間の数が膨大になっている。お客さん、事務スタッフ、営業、経営者などなど。営業だけやってればよかったときは楽ではないものの、本当に単純だった。楽しい判断というものはほとんど無い。どっちも微妙な選択肢だけど、こっちのほうがかろうじて分があるかな、程度…

  • いないよりいたほうが多少マシ

    新年度初日から有給を取って、家族でアイススケートをしに行った。子どもたちの春休みの思い出になればという気持ちで。ド平日の真っ昼間にも関わらず、お客さんはそこそこいて、レッスンを受けている大人や、アイスホッケー部の学生など、様々な人々が集っていた。凡庸な見てくれの人間でもスケーティング技術があるとなぜか育ちがよく見えてしまうのはどういった偏見だろうか。そんな事を考えながら一向にうまくならないスケートに苦闘してきた。会社携帯を家に置いて、完全に仕事から切り離して休みきった。帰宅後はTeamsの通知がわんさか溜まっていたが、各々それなりに自主的に判断して私が不在でも支障なく業務遂行していた。私がいた…

  • ととのう

    親不知の抜歯→花粉症のコンボで免疫系がいかれていた3月。建設的な行動と思考の意地が叶わず、ひたすらソシャゲをして暮らしていた。こんな体たらくでも、それまでの11ヶ月の貯金で期末のMVPを取れて、自分が執筆した記事が少しだけ脚光を浴びたりもして、舞台に上がることがあった。人の視界に入る機会を重ねると、普段福岡でひとりやさぐれていた心も若干ほぐれ、しゃんとした気持ちになった。本を読みたくなり、身体を鍛えたくなり、発言する意欲が湧く。姿勢を整え、呼吸を意識し、咀嚼を十分に行う。一つ一つの所作を丁寧に行いたくなる。人の生命力を削ぐ最も有効な手段は隔離である、ということを痛切に感じる。ただ、現代はweb…

  • てめえに据えるお灸はねぇ

    本調子とは言えないものの、なんとかそつなく日々を過ごせる最低限の健康状態にはなってきた。そんな矢先の東京出張にいま来ている。社員総会なので致し方ない。しんどいなぁ。今期の振り返りと来期に向けた意識合わせ、一体感の醸成が狙いだと思うが、ここ数年まともに機能したことがなく、実質的な意味のない集まりになっている。そのことが気を塞がせる要因だ。機能をしない、と評価するのは、まともに振り返りができないことに起因する。まずは、会長の鳴物入りで始めた新規事業の大爆死。営業にノルマを課して2年間も販売を続けているのに1000万の売り上げにもなっていない。そもそもマネタイズの設計がほとんどなされていないし、プロ…

  • 2025/3/25

    引き続き体調が悪い。微熱と寒気と咳がなかなか改善されない。免疫系がいかれているのだろうか。今日は給料日だというのに、大して心が踊らなくなってしまった。身体が不自由だと、どうせなににお金を使っても、それを愉しむだけの心のゆとりがない。まあ健康だったとて、自分のために使える額もしれているし、使いたい対象もない。結婚は人生の墓場というが、まず心が死ぬ。喜びを感じなくなり、希望がなくなる。目の前で過ぎてゆく一連の変化をただ傍観するだけなのだ。自分の人生で自分が主人公でなくなる、というのはかなりしんどい。このまま病に蝕まれて朽ちてしまいたい。

  • ブログの更新が止まっているが、生きてはいます。親知らず抜歯による負傷、妻の生理による暴動、花粉症に継続的な微熱、と日常生活を送るのすらままならない日々を過ごしています。ほんと、健康第一、家内安全、ですよ。慢性的な体調不良は創造性と向上心を奪う。日常の些細な出会いから喜びやおかしみを見つけるのが渡世なわけだが、些細なものを些細としか受け止められない。感情が平板になっている。会社で理不尽な目に遭ったり、家庭で冷酷な仕打ちを受けたり、子どもの卒園という親人生の節目に向き合ったりと、さまざまな感情が揺れ動いてしかるべき時期だったのだが、どの出来事も機械的、作業的にこなしてしまったように思う。自分の人生…

  • ラスト・オヤシラズとの戦い

    先週の水曜日に4本目の親不知を抜いてきた。抜いたと言っても、随分と奥深くに埋もれていたものを、3カ所切開の上細切れにして少しずつ除去してもらったため、どちらかというと「粉砕した」に近いかもしれない。約1時間の手術。取り除いた歯は6つくらいの欠片になっていた。道理で手術中、火葬場みたいな匂いがするなぁと思っていたが、自分の歯がカルシウム粉末にされて空気中を漂っていたのだと思う。下顎に麻痺が残るかもしれないといわれめいたが、幸いにしてそのような症状は現れなかった。しかし、術後2日目から顔の左下半身が漫画のように腫れだした。人相が変わるくらい腫れるとむしろ笑えてくる。しかし痛い。今日で術後丸5日経つ…

  • 本当の両面思考とは何か

    先日社内提案した、隣接部署との基盤システム合流プランについて、頓挫したプロセスについて土日の間回想を続けていた。自分の案が採用されなかったことを根に持っているだけではあるが、何か他にうまい手があったかなと将棋の感想戦のごとくネチネチと振り返ってみたところ、最善手を打ててはいたのでもう致し方ない結果だと悟った。ネチネチと振り返って気づいたことがある。もともとは既存のシステムに追加投資するA案が走っていた。そこに私の部署のシステムと統合するB案を持ち込んだ。そしてB案が否決、A案が採用されて、A案の稟議が即日完了した。これって私が対案を持ち込んだことにより結果的にA案が速やかに実行されたのではない…

  • 歴史の分岐点に立ち続けること

    ここ1、2カ月計画を進めていた、隣接部署との基盤システム統合の構想が上層部により否決された。 隣接部署は基盤システムの改善のために予算を計上していたが、既存のシステムをアップデートするのではなく、私の部署で使っているシステムに合流しましょう、という提案だった。隣接部署の既存システムはユーザビリティが著しく悪く、顧客、当社スタッフ双方が無用な手作業を強いられていた。根本的な設計が事業ニーズを満たしていないものを無理やり使っているので、追加投資をしたところで抜本的な改善が見越せないことが明らかだった。そんなものにお金を使うより、より親和性がある仕組みをすでに搭載しており、相乗効果も見込める私の部署…

  • リスクを取る勇気は稀少品

    先月から、自分の隣の部署のサービスと自分の部署のサービスを同一のシステム上で管理しよう、という社内調整を延々と続けている。隣の部署のサービスは運用を始めてかれこれ8年経つのだが、4年前に劣悪な課長がメンバーの意見もろくに聞かずに基幹システムを切り替えた、という事件があった。以来、その部署のメンバーは、使いにくいシステムをなんとかやりくりしながら、以前よりも非効率で不毛な業務に苦しめられていた。簡単に言うと、システムなはずなのに、サービスの運用上必要な業務がシステム上で網羅されておらず、手作業やエクセル管理などで補完しなければならない箇所が多すぎるのだ。そして、直感的に使いにくく、ヒューマンエラ…

  • プロジェクトの定期メンテ完了

    本日は久々のフル出勤日。家族全員健康で何よりであります。後顧の憂いなく仕事に集中できることは嬉しい。手始めに、これまで個人任せだったチームタスク管理をteamsのplanner機能を使って見える化した。むかしマンモスプロジェクトを好んで使っていた時期があり、使用感が似ているので気に入っている。それぞれがデイリー、ウィークリー、マンスリーで何をやっているのか。今どれだけのタスクを抱えているのか。遅延や対応漏れがないか。そういったことを総浚いした。これまではチーム内のチャットや、顧客ごとのスレッドでタスクの依頼をしており、それで十分回せる範囲の業務量と難度だったのだが、徐々に複雑、複層、長期化する…

  • なんとなく不幸

    先週の月曜から続いていた体調不良ラッシュがようやく終息を迎えた。最初は次女の発熱、次いで妻、祖母ときて、金曜には落ち着いたように見えたが次女が嘔吐下痢症を発症し、今日までゲーゲーやっていた。仕事のスケジュールはもちろんのこと、食べられる献立を調整したり、体調不良で不機嫌になる家族の雑な応対に耐えたりと窮屈な日々の連続だった。自分の思ったことを、思ったタイミングでやる、ということが、小さい子どものいる家庭ではとても難しい。走ったり筋トレしたり本を読んだり昼寝したりといったことが、際限なく中断される。それぞれの個人的な行為が全くできないというわけではない。できているかいないかと問われれば、できてい…

  • 親知らずを抜けなかった

    昨日は親知らずを抜くために通院したのだが、日程再設定のうえ仕切り直しとなった。ちょっといろいろと思うところがあるので書きなぐる。ターゲットは左下奥。「神経と重なっていてしびれが残る可能性があるため、抜かないで済むならこのままいきましょう」という治療方針をかかりつけの歯科から出されている箇所だった。 しかし昨年末、歯肉が盛り上がってきて噛んで腫れるという事態が発生し、歯周病になってから抜くよりは口腔環境の良いタイミングでトライしたほうがリスクが小さいということで歯科医と合意した。手術の前にCTスキャンを撮ったのだが、「画像データを見た結果、そのまま抜くのはリスクがあり、歯の上半分だけ取って下半分…

  • 人生には勇気が必要だ

    妻の機嫌がすこぶる悪い。最近の標的は私でなくて長女だ。長女の振る舞いの何かしらが妻の癇に障り、そこでキレたおすと長女は貝のように黙って固まってしまう。その振る舞いがさらに妻に火を注ぐことになり収拾がつかなくなる。そして長女はメソメソと泣くだけ。それにひたすら暴言を浴びせる妻。この状態が膠着したまま1,2時間続く。常々書いてきたが、妻は怒りすぎる。妻が浴びた被害と怒りの表現が釣り合ってないので、言われたほうはそこまで言われる筋合いないけどと不服に感じてしまう。その態度が生意気だとさらに妻は激昂するのだが、生意気な態度を引き出しているのは妻が発端だということにいつまでも気づかない。怒鳴り散らしたと…

  • the pillowsは何がalternativeだったのか

    the pillowsが解散した。the pillowsを応援してくださっている皆さまへTo all fans of the pillows, pic.twitter.com/PrObDArrAb— the pillows monument (@thepillowsJPN) 2025年2月1日 とてもとても残念だ。自分の愛するバンドが解散してゆく年齢に、自分もなってきたのだなぁということを嫌でも実感させられる。ネトっとした喪失感がまとわりついたまま、ブログで感情を発散することもできずにいた。しかし、今日一人カラオケで90分the pillows縛りで歌ってきて、少しだけ心がほぐれ、現実を受け止…

  • 斜陽

    今週は大阪に出張ののち、企画書を作ったり、企画会議に出ずっぱりで慌しかった。広報誌の編集長の座は解任されたが、余白のできた労働時間を埋めるように、重ためのプロジェクトが3つ立ち上がった。どうやら社内失業することはなさそうだ。そしてどれもかなり知的好奇心をくすぐるテーマ。全てが中途半端で消化不良にならないかだけを心配している。私の編集長としての最後の作品である広報誌が先日発刊され、顧客に配布された。その反響がかなりあった。組織内で配布したいから追加でもらえないかという問い合わせがいくつかの企業から来ているらしい。今号で取り上げた、とある業界の大物に対するインタビュー取材はかなり神経をすり減らした…

  • 美人であることの損

    今週は仕事が忙しくてブログを書く気力が残らず、しばらく放置していた。わざわざブログを介さなくてもアウトプットの機会がわんさかあり、吐き出したいものが枯れていたからかもしれない。東京に出張へ行って新規顧客獲得の営業を重ね、本社の人間と交流を図り、来期の上司と喧嘩をし、後輩に飯を奢って話を聞き、提案書を書き、サービス拡張の企画を進め、部署のメンバー間の口論を仲裁した。頭も使ったし心も砕いた。興奮と緊張と怒りと憤りで眠りの浅い週だった。断片的な記憶の中で最も印象に残っていることだけ、以下に記す。東京出張の際にある後輩女性の営業に同行した。年齢は7つほど下だが、業界の知識に精通し、頭脳明晰、細部によく…

  • 目論見通りの解任

    勤め先で来期の体制が発表されて、私は顧客向け会報の編集長の座から退くことになった。後任は社長らしい。平社員の後任が社長ってどんな会社やねんとは思うが、そもそも、自分たちが携わる業界に対して「社の代表として発するメッセージが平社員によって紡がれていた」事自体が歪であったので、ようやくあるべき姿に戻ったというところか。降板の表向きの理由は、私が本業で手がけている新規事業の運営に専念してほしい、ということだったが、本当のところは記事の中身が気に食わなかっただけだ。業界の問題に深く切り込み、批判的な問題提起を多分に含んでいた。顧客にお追従するしか能のない経営陣からはすこぶる不評だった。私の主張する内容…

  • 才能無いなりに頑張る

    今月は出張月間。自分が開発した新しい商材を自分で売りさばくために営業のアポに同行させてもらっている。かつてはエリアを持って、そのお客さんのニーズに合ったものならなんでも売りさばいていたが、今では自分が売りたいものを求めるお客さんを探して、エリアを持たずに売りさばいている。顧客固定の商材無限から商材固定の顧客無限へ。自分は自分の気に入ったものしか売れない。それが三流の営業マンだということは重々承知している。しかし、そんなバカ正直者の私にとって、自分のお気に入りの極致ともいえる「自分が作った商材」だけを営業する、というのはとても幸せな仕事だ。自分もまさかここまで、情熱を迸らせて営業トークを繰り広げ…

  • 会社が私のことを嫌いだから私も嫌い

    先日、仕事は楽しいと書いたが、会社がどうにも好きになれない。十年以上勤めていて今さら好きも嫌いもないだろうという感じだが、とにかく経営陣やその取り巻きの幹部が嫌いだ。特に実力があるわけでもないのに入社したタイミングが早かったというだけでのさばる寄生虫たち。寄生しているだけならいいのだが、従業員を支配、統治、監視することに嗜癖していて、幾多の精神的肉体的拘束に従順な人間が重用され、反発するものが冷遇される。そしてその重用された解放奴隷が、経営陣の好む締め付け行為を代行して嫌われ役を買ってでて、閉塞感を拡大再生産させている。業績向上に資するから統制を図っていたはずなのに、いつしか統制そのものが目的…

  • 真面目と不真面目の行ったり来たり

    今日は大学の研究室に提出する共同研究の企画書作成と、自分が手がけておる事業の提案書バージョンアップ作業を行った。どうやったら他人の関心を引けるか、どの部分で理解につまずき、どんな情報を欲するか、頭から煙を出しながら綿密に作り込んだ。資料作成をする際は、それだけをウンウン唸りながら作り込むことが私はできない。頻繁に脱線してスマホゲームに手を出したりする。知的作業と非知的作業をちゃんぽんしながら、なんとかのらりくらり生産する。本来は就業時間中にゲームなどご法度なのだが、そうやって真正面からサボる時間を頻繁に設けないと、納得のいく仕上がりの成果物を生成できない。サボりながらやったほうがいいものができ…

  • 「作業者」という逃れられない宿命

    私は作業者の立場から解き放たれたかった。ついこの前までは、誰かが作ったサービスや商品を提案し契約し納品するという流通作業をひたすらやっていた。サービスや商品を紹介する資料を作り、問い合わせの電話を取り、テンプレの営業トークを再生し、見積書類を作り、金額や仕様の交渉をし、発注書、納品書、請求書の作成と続いていく。紙を生成して会話して紙を生成するの繰り返し。それをいかに効率良く捌くかのゲームになっていって私は急に虚しくなった。それか嫌で、自分で事業を立案し、それを世に放つという企画の仕事に手を出したのだった。自分なりには上流工程をやってるぜといい気になっていた。しかし、上流工程を気取っていられたの…

  • 働くのが楽しい

    待ちに待った仕事始め。やらなきゃならないこと、やりたいことが山積で、どれから手を付けようか目移りしてしまうくらい。経営陣の年初挨拶はどれも総じてくだらなかったけれど、自分がやっていて張り合いのある仕事に没頭できる地位を得ているので特に文句はない。仕事自体が好きなのか、単に家庭から離れることができるからなのかは、考えないようにしている。これが正しいエンゲージメントなのか、それともワーカホリックや現実逃避に過ぎないことなのかは死ぬときにわかる。少なくとも、日本中で「仕事いきたくねー」という怨嗟の声が連鎖しているなかで、仕事がやりたくて仕方ないと思えていることは幸せなんだと思う。

  • 今日は妻との口論で5時間を費やしたので、特に書くことがない。子どもとの冬休みの最終日が何もしてあげられなかったのが少し寂しい。

  • 人生初のアイススケート

    妻がどうしても行きたいというので家族連れで博多区千代のアイススケート場に行ってきた。正月も休まず営業しているのが不思議だなと思ったが、どうせ凍らせたままにしておくのに維持費がかかるのだから、年中無休で営業していたほうが商売としては理に適っているのだろう。 私は北海道出身とはいえスケートの経験はない。雑に言って北海道を縦に半分に割ったら、スケートをやるのは東側の地域だけだ。西側はスキー。西側が山が多く、東は平野だとか、雪雲が大雪山脈と日高山脈を超えられないせいで東側は雪があまり降らずスケートリンクの除雪が楽なのだとか、いろんな理由を聞いてきたが本当のところはよくわからない。西側も平野は普通にある…

  • 駆け引き上手

    三が日が何をするでもなく終わってしまった。初売りに行くでもなく、初詣に行くでもなく、ひたすら家の中でカードゲームをするかディズニーの映画を見返していた。箱根駅伝を1秒も見ずに終えた正月というのはいつぶりだろうか。子どもを中心とした生活を続けていくうちに、かつて関心を寄せていたものがどんどんと零れ落ちてゆく。この調子だと来年は高校野球を見ずに終わり、お笑い番組も観なくなるかもしれない。そうなったらただの抜け殻だ。てか、後自分に残ってる自我がその2つくらいしか無いのがもうかなり詰んでる気がする。今年の正月から新しく長女とプレイし始めたのは「あやつり人形」。コインを集めて建物を建てて行き、建築コスト…

  • 推し活と思えば妥当か

    スマホゲームの課金額が20万を超えた。そんなくだらないことにお金をつぎ込める程度、懐に余裕があることへのありがたみと、自分がそれくらいにしか消費したいと思えるものがないことへの虚しさを一緒くたに味わっている。服や所持品はすべて妻の検閲をクリアしたものしか購入できない。支出を管理したいということではなく、妻のセンスを満たしたものでないと許されない。そういう介入が続くようになって物欲は一気に失せた。自分が買いたい物を買えないならもはやなんだっていい。そんなわけで私のクローゼットはユニクロの白Tシャツが永久にローテされている。本や漫画は場所を取るので処分されたし、据え置き機のゲームは教育上良い顔をさ…

  • 人生をこれ以下にしないために生きてゆく

    B'zのultra soulに熱狂した大晦日。いまこの曲が2001年リリースであることを確認して、自分が高校生の時に親がチェッカーズにキャーキャーしてるようなものかと冷静に捉えて隔世の感を味わっている。自分が高校生の時に、2025年のことなんて想像もしていなかった。ろくに計算もせず、もうその頃には自分は5,60代になってるんじゃないか、ぐらいには思っていたが、意外とすぐにやってきた。思ったよりも社会も自分も大して変わっていない。B'zがまだ歌っている2025年を2001年の時点で想像することは難しい。それでも2050年になっても紅白はあるし、NHKもなんだかんだ存続してるんだろうとは思った。ま…

  • 家族旅行には行かない

    今年の年末年始も、家族で出かける予定を立てなかった。費用が高い、混雑している、大掃除で忙しい、等いろいろ理由を並べているが、本当のところは妻と遠出をすることが億劫である、というこの一点に尽きる。妻は絶望的にストレス耐性が低く、非日常の環境に置かれて少しでも自分の思ったとおりにならないことがあるとすぐに機嫌を損ねる。ちょっと高い店に行ったり、高いものを買ったりすると小言を言う。かと言ってどこにでもあるようなチェーン店に入ろうものなら「せっかくの旅行なのに」と言うし、じゃあ自分で決めてよと従属的な態度を取ると「ちゃんとエスコートしてよ、男らしくない」となる。妻が気に入りそうな選択を、あたかも自分が…

  • 狐の化かしあい

    約6年ぶりに転職エージェントへ連絡をしてみた。今の自分のスペックでどんな求人があり、どれくらいの査定でオファーが来るのかを試してみたかったからだ。その結果を受けて、自分がこれからどういう方向性の努力を積んていくかの指針にしようと考えた。6年前は思ったような仕事と待遇を提示されることかなく、結局転職はしなかった。そこからグズグズと新卒で入った会社にとどまっている。ただ、このまま会社の言われた通りのことをやっていてもジリ貧なことは明らかだったので、顧客から声を集め、社内外のリソースをフル活用して新規事業を作った。いちおう、その功績をもって6年前よりは職位も上がった。そのあたりがどのように加点される…

  • 「わたしの宝物」感想

    多分にネタバレを含みます。まぁすでに見た人が読むんだろうけど。 松本若菜見たさで見始めたドラマが昨日、最終回を迎えた。 現実ではなかなかあり得ない設定や展開に対するツッコミの多々ある内容ではあったが、フィクションと割り切ればとても満足の内容だった。 リアリティがそんなに大事なら是枝監督の映画でも見ればいい。とってもリアルな代わりに、夢も希望も救いも教訓もない。ただただ後味が悪い。それが本当の現実なのだ。最終的には、宏樹と美羽は復縁した。宏樹と血のつながりのないことが判明した、栞と三人で暮らすことを選んだ。 紆余曲折合った挙句、お互いへの信頼と愛情が回復したのだ。 私は、この結末を支持する。これ…

  • 生きがいよりも生き様

    仕事で自己実現だとか自己成長だのを謳ってやりがい搾取、みたいなテンプレの言説は昨今減ってきたように思うが、それでもまだまだ働きがい、とか、生きがい、みたいなものを仕事をやる上での動機として据え置く風潮は残っている。なんか胡散臭いなあと思いながら、その理由をうまく言語化できていなかったのだが、ふと、生き様、という単語が頭に浮かんだときに全てが腑に落ちた。生きがいという言葉の隣に、生き様という言葉を並べると、生きがいというのは、何かしらのものを得ることを企図した単語であることがわかる。お金とかじゃないんですーもっと純粋な動機なんですーという触れ込みで頻出する「生きがい」も、何かをやって、その反射で…

  • 七日に一偽善

    先週、近所のスーパーで買い物をしていると、高齢の女性がセルフレジの決済に難儀していて渋滞を発生させていた。 「決済されているはずなのにされていない」「何でここから先に行かないのかしら」と狼狽していた。 レジの店員は混雑解消のために以降のお客さんを捌くことに必死で、リセットして「もう一度やり直してください」の一点張り。「これはもう支払ったんじゃないのかしら」という女性の質問にも、 「まだお金は頂いていません」「もう一度やり直してください」 と返すだけ。夕飯時で私も子どものお迎えが控えていたので、不憫に思う気持ち半分、迷惑だなと思う気持ち半分でやり過ごし、自分の買ったものをエコバックに詰めていた。…

  • 思春期が終わらない

    東京出張done.仕事にかこつけて、忘年会やらランチやら、お気に入りの同僚と団らんしてきた。中年になっても綺麗な女性、可愛い女性と時間を共にするのは楽しい。これは抗えない。もうこれが生きがいの全てだってことは素直に認めよう。でも風俗やパパ活なんかには絶対手を出したくない。それは自分のプライドが許さない。日常で自然発生的に出会う素敵な女性と仲良くなるために仕事を頑張り、金を稼ぎ、魅力に感じてもらえるような振る舞いや言動を心がけている。普段すましている人が弾ける笑顔を見せたり、普段寡黙な人がおしゃべりになったりと、日常で見せない一面を見せてくれるのが幸せ。そもそもそういう場に誘っても嫌がられず、一…

  • 偽善だっていい

    気持ちが塞いでいて、急ぎの仕事もないので朝からカラオケに。680円でできる息抜き。歌うのが好きな自分にとってはコスパがとても良い。腹から声を出したり、脳に酸素回したりと、きっと健康にも良いはず。知らんけど。昔は全然好きじゃなかった曲が好きになったり、昔よく歌った歌が意外とつまらなく感じたりもする。最初に聴いたときから20年も30年も経ってりゃ全く別の歌に聞こえるわな。youtu.be 例えば彩りなんかは偽善くせぇ歌だなと思ってたけど、一周回って素直に受け止めたらほんとそうだよなって思えてくる。これは砂を噛むような労働を日々続けていると本当に沁みてくる。PVも涙腺を刺激してきて声が震える。中年殺…

  • 贔屓の引き倒し

    寒くなってくると、思考が後ろ向きになってしまっていけない。ふと魔が差すと、順調に進んでいるように見えるプロジェクトも、周囲からの評価や称賛も、気のせいのように感じてしまう。当事者は眼前の現実を100%客観視することはできない。そこにはどうしても願望や思い込みが混在してしまう。特に人間関係は100%の真実なんてないので、どうしても疑心暗鬼になってしまう。他人が自分のことをどう捉えているのかなんて日によって変わるし、言うことも変わる。そうやって調子よくコロコロ変わるものをそもそも当てになんかしてはいけない。人間全員が、風見鶏なのだ。どうせ不確実なら、全員が自分の味方だという前提でフレンドリーに振る…

  • 12月のプール

    12月は毎日ブログを更新しようと思ったが、土日に入って全く時間が取れず、あっさりと挫折。子どもがいるとまともに自分の時間が取れない。子どもが起きたら終わりで、そこから寝るまで自分の時間は皆無と言える。朝ご飯、掃除機がけ、トイレ掃除、昼食、子どもの遊び相手、お出かけ、夕食、風呂掃除、子どもの遊び相手、寝かしつけ。妻はどこにいるのかって?洗濯でもしてるんじゃないか?今日は次女がプールに行きたいというので、午後にプールに行ってきた。北国生まれの私からすれば考えられない選択だ。地元はwinter,again状態だってのに、娘は水着に薄手の上着だけ羽織って車に乗り込んだ。地元の女子高生も生足で気合入れて…

  • じぶんだいじに

    PCにコーヒーをこぼした。人生で初めての経験だ。 取り急ぎバッテリーを外し、土日放置するけれど、月曜にちゃんと使えるかどうかは未知数。うんざりする。もともと気の進まないWeb会議だった。 相手方からせがまれて、付き合いで応諾した。 そんでもって、あまり時間ないからナルハヤでと言われた。 そうやってバタバタと接続準備をしている最中で、指先の操作が狂った。身体操作のクオリティは精神が支配しているのだなということを痛感する出来事だった。 気に進まないことは人生いくらでもある。 そういうことに臨むときはいつもより慎重に、たっぷりと時間をとって、心に余裕を持ち、他人に支配されず、自分を大切にすることを怠…

  • 管理職は何を管理するのか

    名ばかりマネージャーになって9ヶ月目に突入した。目標達成のために強権発動して人の意に沿わぬことをやらせるようなマネジメントはしたくないと思っているので基本的に放置している。しかしらそれでもここは介入しなければならないな、という場面が幾たびかあり、不本意ながら強権発動するというあまり穏やかでない日々を過ごしている。管理職をやる前は、自分の担当する業務の進捗を管理したり、部下の仕事の能率を管理するのが仕事なのかなと思っていたが、実際は少々異なった。最も大切で頻出する役割は、方向性を指し示すことだった。期の初めに決めた方針というのは驚くほど早く人々の記憶から失われる。何なら言った当人である私の脳内か…

  • 最高の準備

    「努力は報われる」という言葉が嫌いだ。というより、それを方々に吹聴して回る努力教の人間が嫌いだ。そういうやつは、周囲の人間からどれだけ労力を自分のために搾取できるかしか考えていない。そうやって努力を他人にけしかけて、その他人の努力の成果をすべて自分の懐にせしめてやろうという魂胆なのだ。 だから軽々に「努力は必ず報われる」とかいうやつが本当に日々どれだけ努力を積み重ねているかは注視する必要がある。 きっと「努力は必ず報われる」と言い続ける努力しかしていないはずだから。「努力は報われる」の正しい使い方をしている人に、昔、出会ったことがある。 大学の体育会テニス部で副キャプテンをしていた先輩だ。 そ…

  • 誕生の意味を問う

    自分の誕生日を忘れていた。月は月、日は日で見ているので、組み合わせて認識することができないでいた。こうやって自分自身に関心がなくなって行くのだなと恐ろしさを覚える。誕生日は歳を重ねるごとに、自分のためのものではなく、周囲のためのものになっていく。自分にとってはその他の364日と、そう大差のないものとなる。だから周囲から誕生日を祝われると、反応に若干のタイムラグを要して、ぎこちない愛想笑いを返す羽目になる。「誕生日はどう過ごすんですか」「自分へのプレゼントは」といった質問をされると、あぁ、この人にとってはまだ誕生日は特別な存在であるのだなと微笑ましく思う。気をつけないと、自分の年齢ですら少し考え…

  • 保育の終わり

    「私、実はもう一人で寝れるんだ」昨日、6歳になる次女がこんなことを言い始めた。今日も、私がトイレに行っている間に、勝手に風呂に入り始めていた。「保育園」とはよく言ったもので、3月に保育園を卒園する次女は、徐々に「保育」の必要性がなくなりつつある。うんちを拭くのも髪を洗うのも、ほんの1年ちょっと前には一人でできなかった。どうやって自分でさせるようにしたかはよく思い出せないのだが、どうにかこうにか自力でやらせて、やっと安定したクオリティで身の回りのことを自分でこなせるようになった。そうしたらあっさりと、親はお役御免となったわけだ。特に感傷は無い。長女から数えてまるまる10年、子ども中心の生活を続け…

  • FIREなんて嘘

    12月はあっという間に過ぎると言うが、中年になってからは、11月から2ヶ月連続で師走なんじゃないかってくらい、時の過ぎるのが早い。おそらく、やることがいっぱいで慌ただしいのではなく、日々を漫然と過ごしていて印象の薄い時間経過を辿っているからだと思う。11月は業務時間のほとんどをスマホゲームに当てていた。プレイヤーの上位0.5%しか持っていないような難易度の実績解除に成功した。「一度もダメージを喰らわないでステージをクリアする」というミッションを140面分クリアした。高い操作技術と、それを安定して繰り出せるための持続的な感情コントロールが求められるため、重課金勢でも容易に手を出さない称号だ。札束…

  • 室内でキャンプ気分

    下記キャンペーンでカタログギフトをもらったので、早速交換してきた。blog.hatenablog.com選んだのはキャプテンスタッグのチェア。 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a;b[a]=b[a] function(){arguments.currentScript=c.currentScript c.scripts[c.scripts.length-2];(b[a].q=b[a].q []).push(arguments)};c.getElementById(a) (d=c.createElement(f),d.s…

  • 甲府を駆け足で味わう

    仕事で人生初の甲府に行ってきた。自分の生活圏からすると自然発生的に山梨県に行くことはないので、よほど強力な目的意識がない限り、生涯最初で最後の山梨となるだろう。業務とはいえ、半分観光客気分で赴いてきた。 新宿で働いていた時は見向きもしなかった「かいじ」を写真に収めてみて、 新宿で働いていた時は一度も口にしたことのなかった深川飯を頬張る。 甲府は見事なまでの晴れ模様で、キンと冷えた清浄な空気が肌に突き刺さる。それがとても心地よい。 まずは駅近の甲府城跡に上り、山々を眺める。 その後は武田神社を目指し、街を北上。「武田」の地名が斬新。 道中のカフェに寄り道。 武田神社で勝守get。ちょっと勝ちたい…

  • 「マッカーシズム」に御用心

    先の兵庫県知事選挙の結果は大変興味深いものだった。パワハラやおねだり含めた数々の問題行動と、それを告発した人物の特定という「公益通報者保護法」の真正面からの突破。その後の百条委員会では「告発内容は事実無根・誹謗中傷の内容だから公益通報保護法に該当しない」の一点張り。告発内容の事実性や、告発者側に誹謗中傷をする動機や利益がなかったことが明らかになった後もその態度を頑なに変えない。そんな激ヤバなお方が再選されてしまった。naganolaw.com www.youtube.com www.jiji.com この選挙結果に対して、さすがに兵庫県民大丈夫かというご懸念の声が方々から上がっているが、それに…

  • 邪悪な経営者の大事方法

    昨日は職場の同僚数名から、それぞれ別のタイミングで経営陣の愚痴を聞いた。営業ノルマに根拠がなく理不尽だ。一人に課せられる役割が多すぎて全てが中途半端になる。それゆえに評価もされない。会社から気まぐれで降りてくる施策に振り回される。経営陣の肝煎で進めている事業はお客さんに何のメリットもないのに無理やり売り込まされる。合理的理由がないのに在宅日数が過度に制限されている。その割にオフィスは人数分執務スペースがなく業務遂行に差し障る。部署のメンバーで考えたキャンペーンがリリース直前になって取締役に混ぜっ返されて一から考え直す羽目になっている。現場の要望に一向に聞く耳を持とうとしない。などなど。集団心理…

  • 言論封鎖を覆せ

    私が編集長をしている広報誌にて、私の書いた原稿に社長からNGが出た。内容が気に食わないらしい。社長の価値観に沿うものしか発行できないのだとしたら、編集長とは何の責任と権限を保有しているのだろうか。自分では書けないくせに一丁前に人の書いたものに文句だけつけ、発行の可否判断権限だけは握り続ける。なんて専横的なのだろう。社長の意に沿うものを、社長の代わりに書くのならゴーストライターじゃないか。そんなものを求められているなら私はもうこの仕事は続けられないなと思った。家では相変わらず何か自分の考えめいたものを発話すると、妻には伝わらないし、不愉快だと詰られる。もっと分かりやすい言い方を、とか、構成が悪い…

  • 払暁

    普段キャンプをすることがない私にとって、「最高のキャンプ」とはほぼ、最初で最後のキャンプを意味する。 そんな経験が、まだ自分が故郷の北海道にいた、大学3年の時にあった。当時の私は学生寮に住んでおり、新しい入居希望者の募集や入居後の新生活フォローをする委員会の委員長を担っていた。 住んでいた寮が「自治寮」という特殊で怪しげな環境というのもあって、ただ黙っていれば自動的に入居者が獲得できるわけではなかった。 潜在入居希望者に対して、通常のアパートとの違いを説明したり、魅力をアピールしたりしないとなかなか入居してくれない。そして、入寮後の新生活へのフォローを丁寧にしないとカルチャーショックですぐに退…

  • ほぼ日手帳2025HONがいい感じ

    学生以来かれこれ10年以上ほぼ日手帳を使って、セコセコと糸井重里に課金している私だが、今年は画期的な壺が発明された。それがこちら。 www.1101.com 特設ページを見た瞬間、「私が欲しかったのはこれだ!」と思った。このサイトを眺めて、私がほぼ日手帳に抱いていた密やかな不満が全て可視化された。 値段が高い 身も蓋もない。普通に買うと一万円弱するんすよ。スマホで予定管理全盛の時代に紙で予定を重複管理する必要性もなく、予定も大してない私は、この手帳を日記として使っているのだが、ただの日記にそんなにお金をかけるほど余剰金を持っているわけではない。この物価高の折、信者の懐を偲んで廉価版をリリースし…

  • 鼻をつまんで投票

    衆議院選挙の投票を済ませてきた。今回は自民党政権を終わらせる、実に12年ぶりのチャンスである。自民党の息の根を確実に止めることを願って、選挙後に迂闊にも自民と連立政権を組むようなことのない党を慎重に選んだ。 それくらい今回は、野党の振りした実質自民党が蠢いている。 自公で単独過半数が取れない、くらいでは、自民と立民のどちらと連立を組んでも政権が取れる、という状態が起きうる。 連立を組んだとして政権が取れないくらい自公の議員数を減らし、野党第2党以下から「自民と連立を組む」という選択肢を物理的に排除させることが大切だ。と、理屈で分かっていても、野党勢力に心情的に投票したくない、という気持ちもぬぐ…

  • 鳥籠のドアは開いている

    今日は楽しい会議が2つ。1つは業務提携している大学時代の同期と研究開発、もう1つは新規事業のパートナーと広報誌のコラム練り上げ。どちらの会議も今自分が手がけている仕事の価値を高めてくれる内容となったし、2人と会話する中で自分が進んでいる方向性の間違いのなさを改めて確信を持つことができた。社内政治にもまれて凹むことの多い日々だが、心ある同志と定期的に語り合うことで、今の仕事に着手した最初の情熱と野心を復元することができる。情熱と野心があれば遊び心が炸裂してアイディアはどんどん湧き出てくる。この軌道に一度乗ってしまえば仕事をしている時間そのものが楽しくなってくる。そういう意味では充実した1日だった…

  • 好敵手はなんぼあってもいい

    今日は3ヶ月ぶりにスーツに身を包み、お客さんのもとに訪問をしてきた。お相手はとても癖のある性格だが、いつも仕事のインスピレーションをもらえる人。私が社会人になって作り上げた成果物はたいてい彼との対話から着想したものだった。私は営業から離れて広報や商品開発の立場になっているのだが、「たまには来ないか」とDMが来たので顔を出してきた。お互いの近況を共有し、いま彼が構想しているプロジェクトの話を聞かせてもらう。その構想は自分がこの会社でサービスとして提供したいなと考えていたアイディアの種を膨らませたもので、私の想定する一歩先まで描かれていた。こんなプロジェクトをコンサルを使わずに自前でやられたら、我…

  • 人生に2倍速ボタンを

    宝くじを買いそびれてしまった。今までは「もし億の金が手に入ったら何をしようか」と妄想するのが楽しかったのだが、最近はそれも楽しくなくなった。お金があったとて人生が楽しくなる要素は見当たらない。自分の人生が好転するには、まずは子どもが巣立つこと。私の人生の苦痛はもっぱら妻から生じていて、妻との暮らしをどうするかということを考えるときは子どもの存在が足枷になっている。お金の力で時間を早送りできるならそうしたいくらいだ。妻は仕事を辞めた。同僚とそりが合わなかった。もう会社員勤めはやめて個人事業主として仕事をするようだ。ここ3ヶ月ほど、会社を辞めようかどうしようか、新しい仕事はどうしようか、という妻の…

  • 報われなさについて

    ブログを放置して2週間も経ってしまった。 とりとめて書き記すほどの出来事はなく、仕事では経営陣の横暴に辟易し、同僚や部下の不協力に心を痛め、家族との生活に神経をすり減らしている。自分にしかてきない貢献や価値の創出をがんばり、それで他者に利益をもたらしても、自分が丁重に扱われたり、尊敬されたり、大切にされることには繋がらなかった。多分付き合う人間や置かれた環境も悪いし、自分も人間として魅力が薄いのだろう。すべては自己満足で、誰の好意的な反応がなくても、腹を立てずに、自分で自分を褒めるしかないのだろうな。今日は保育園の運動会。妻は些細なことで言いがかりをつけてきて、それがしつこいので反論したら爆発…

  • 孤独感の正体

    勤め先の全社員が集まる総会のようなものに顔を出すため、東京に行ってきた。心底くだらないと思いつつも、雇われの身としては拒否権がない。というのは嘘で、何か理由をつけてサボることはできるのだが、みんなが集まっているのに、自分だけがそこにいない、というのがなんだか悔しい、というのが本音であったりする。特に自分は一人福岡にいて、同僚の誰とも同じ空間を共にすることがない。東京のメンバーだって在宅勤務が普及したせいで一同に会するという機会は皆無なので、普段東京のメンバーを羨むことはない。みんなそれぞれ一人きりなんだよなと思えているうちは、孤独を感じることはない。けれど、あからさまに自分だけ孤独というのは耐…

  • たまには人の話を素直に聞いてみる

    人生で初めて手相を見てもらった。手相を見るのが得意という男性が中途入社してきたのは半年前。どうせこんなの誰にでも当てはまりそうでかつ言われたら嬉しいことを言うんだろ?正直くだらないなぁと思っていた。我ながら性格が悪い。けれど、たまたま別口で仲良くなる機会があり、悪い人じゃなさそうだったので、遊び半分でお願いをしてみたのだ。私は手のひらのシワが極端に薄いので、総合的な生命力や魅力が薄いのだと思い込んでいたのだが、彼いわく、線の薄さは自分のなさを意味するらしい。周囲に合わせて自己主張を控えるタイプ。いやいやそんな本質言い当てないでおくれ。普段めちゃくちゃ主張の強いキャラでやってるのに、それがビジネ…

  • 晩鐘

    開設8年でようやく10万アクセスというのはもはや不名誉なことではあるものの、桁が変わるのは気分が一新されるのでとりあえずスクショ。アクセスカウンターが目まぐるしく動くことがないので、画面に張り付いてなくても簡単に撮影できました。それもまた虚しい。よくこんな過疎ブログをタラタラと運営できるなと、自分の感覚の鈍さを嘲りたくなる。大半の人が10万の大台を見ることなく早々に脱落すると思うし、10万の大台到達するセンスのある人は数ヶ月以内に到達するレベルだ。文才もなければ、いろんなブログを訪れて交流しながらファンを作る努力もしない。コミュ障なのに、世界に向けて脳内のゴミを垂れ流し続ける。バズりもしないの…

  • 妻の攻略本

    ①妻は私に興味がない。だから私が考えていること、私の興味関心の向くところ、私の価値観を聞かされることは全て不快である。これらに該当する内容の発話をしてはならない。②妻は「対話が足りない、対話を望んでいる」と言う。しかし、①により、話せるテーマは必然、妻の関心事に限られる。具体的には、妻自身の人生、子どもの将来、家のことなど。「私が何を考えているか」ではなく、「私が妻に対してどう思っているか」だけが聞きたいのだ。これは「対話」という一般的な意味だけを想起したときにトラップとなる。ゆめゆめ気をつけなければならない。③妻は、私の自己開示が足りないと言う。しかし①により、私が本当に何を考えているかでは…

  • 松本若菜は全ての俳優にとって名助演

    「西園寺さんは家事をしない」が終わってしまった。正直に言って、見る前は期待していなかった。 なぜなら、この手のドラマはたくさん見てきたから。 しかし私は松本若菜推しなので、松本若菜の演技をたっぷり楽しむことさえ叶うならば、その他のキャストや脚本がイマイチでも良しとしようと思っていた。その見通しは脆くも崩れ去った。まず、北村北斗と倉田瑛茉演ずる楠見親子がとにかく愛らしい。松本若菜目当てで見始めたはずなのに、楠見親子から目が離せない。松本若菜の演技が素晴らしく、相変わらず美しさがダダ漏れなのだが、それでも楠見親子に目を奪われる。さらに、恋敵として途中から登場した津田健次郎、西園寺さんの旧友役の野呂…

  • 逆・新型うつ

    三連休の私は無気力に過ごした。痛風もヘルニアも再発しそうだし、脱毛もひどい。初日は3日間も妻と過ごさなければならないと考えただけで、食欲不振、発汗動悸が止まらない。今日の午後あたりにようやく終りが見えてきて気持ちが落ち着いてきた。先週の平日に上席の人間へ手当たり次第噛みつきまくった人物と同一とは思えないくらいだ。自分自身を満たすことも思いつかなければ家族のためにしてあげたいことも思いつかない。ルーティーンの家事をし、ご飯を作り、家族から言われた希望に応答するだけの、主体性のかけらもないゴム人間だ。そのことで妻から「お前は何かやりたいことはないんか、いつも私が発案するのに乗っかってこられるだけな…

  • 責任と権限は一対

    昨日は社長と喧嘩。私が取締役の同期と痴話喧嘩をしている件で、「大人になれ」と言われたので、「事の正否もロクに確かめずに、衝突した事自体を咎めて穏便に処理することだけを要請されても承服できない。それはすなわち組織の序列の上の人間に刃向かうな、と言っているに等しいからだ。私は下位の管理職であっても私の権限の範囲で私が決定していい問題があると考えていて、その考え方が管理職として不適切で、より上位の役職者がいつだって下位の管理職の決定を上書き変更していいというルールに従うべきだというのならば、私は管理職として不適合なので解任してくれ」と伝えた。するとその訴えに回答するのではなく、「こっちはお前が福岡に…

  • インタビュアーの匙加減

    久々の東京出張。今日の仕事はインタビュー。お相手は業界で注目されてメディアにもよく露出している方だったので、珍しく緊張した。わざわざ時間をとってもらっているので、すでにメディアで書かれていることや、本人の書籍に記載されていることを知らないという非礼があってはいけない。しかし当事者ではないので全てを理解することはできないし、知ったかぶりでわかった気になって話すのも失礼だ。「それくらいわかってよ」と「お前に何がわかるんだ」の間隙をうまく突いて、勉強したからこそ疑問として出てくる、まだ語られていない事柄、切り口、視点を提示して、「いい質問だね」と回答者が語りたくなる問いかけを繰り返さなければならない…

  • 内弁慶を発揮できるくらいに、所帯は小さく

    昨日は久々に、会社の同僚と痴話喧嘩。入社同期だが取締役をやっている男に対して、電話で30分ほど説教をした。駅のホームで携帯相手にひたすら罵声を浴びせているやばいやつになっていた。口論の議題は、私が長をやっている事業部で、明後日実施する予定の企画について。その同僚が「俺は聞いてない」とか、「企画会議になぜ呼ばれていないのか」などと言ってきたのだ。確かに、私の事業部は、さらにその上の部門に紐づいていて、同僚の男はそこの部門統括の役割に就いている。だからといって、自分の管轄する事業部の企画のいちいちについて、これでいいですかなんていちいちお伺いを立てるなんてことはしない。自分が最終決裁で実行すること…

  • 福岡県民の通過儀礼

    次女が釣りに行きたいというので、福岡生活十数年目にして、初めて海づり公園に足を踏み入れた。 福岡に生まれた男はバーベキュー、キャンプ、釣りを嗜んでいなければならぬ。それができないやつは恋愛対象にすらならない。 ということを、妻は常々主張している。 私は火熾しもテント立てもできず、釣り竿を握ったことすらないのだが、出身が他県ということで免除されてきた。しかし子どもが体験したいというのならば、親の好みや得手不得手だけで無下に断るわけにもいくまい。勝算のないドライブへと繰り出す。 入場料を払い、道具を一式レンタルしにいく。壁に貼ってある料金表を見ると、釣り竿、サビキ、アミの3点セットを借りれば釣りが…

  • 親の存在意義

    昨夜、小3の長女の発言で何か気に障ることがあったらしく、妻が延々と説教していた。何がどう不快だったかを滔々と説き、それをしっかりと妻の言ったとおりに理解できたのか、そして反省して申し訳なく思っているのかということを、長女の口から長女の言葉で紡げるようになるまで、妻は説教を止めない。長女は悪意を持って暴言を吐いたと言うより、どちらかと言うと配慮に欠けた失言に近いもので、急に妻が説教バーサクモードに突入したことにパニックになり、憔悴し、俯いて貝のように黙ってしまう。妻はその態度がすこぶる嫌いで、その態度は反省していない証拠だ、何か不満があって言いたいことがあるなら述べ、無くて反省しているならすぐ顔…

  • シェルターはなんぼあっても良い

    ここ1週間強、何かと気の塞ぐことが多く、ブログを触れないでいた。一つは新規事業の契約が伸び悩んできたこと。営業から上がってくる報告は、「反応はいいのだが、成約まではもう一押しと言ったところ」というものが連なっている。その調子の良い報告を鵜呑みにするわけには行かないものの、端から疑ってかかってテコ入れに繰り出そうとすれば、せっかく善意で協力してくれている営業の顔を潰すことになる。身動きの取れない中でジリジリとした日々が続いていた。新規事業について言えばもう一つ、サービスの拡張方向性がなかなかまとまってこない。いくつか筋の良いアイディアはあり、各アイディアについて開発に協力的な業者と設計を詰める会…

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