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精神科×産業医 https://baron-medical.com/

精神科医と産業医を主な業務として行っている医師です。一般向けの情報提供などを行ってまいります。

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2020/05/07

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  • ウロウロするのは発達の問題なのか①

    私立中学受験の過熱ぶりを見ていると、公立教育での問題も影響しているように感じます。ここ数年の受験はコロナの影響で学校単位で迅速に動いた私立と、市区町村や都道府県単位で動きを統一させようとして動けなかった公立の差が出ているように感じます。

  • 「脳外科医竹田くん」から学ぶ組織論

    ネット上で「脳外科医竹田くん」というマンガが流行っているようです。 実在に近いもののようで、未熟な技術は人を不幸にするということを考えさせられます。 医師という立場からすると、謙虚な姿勢、常に学ぶ意欲など、人として何かが欠けていると人を殺

  • 若い社員に対する話の聞き方・受け止め方

    若い人への教育の方法をどうすればよいか悩む上司の方の相談が時々あります。 最近の管理教育は整備されている企業が大多数であり、パワーハラスメント対策はしっかり教えられており、圧力をかける伝え方はダメ、などべからず集はどこの会社でもできている

  • 復帰時の異動希望は出した方がいいのか、意見は通るのか

    復職希望の際に異動希望を伝えてくるケースがありますが、実際に通るのでしょうか。職場復帰の原則:現部署での復帰 多くの企業では上記の通り、現部署での復帰を原則としています。復帰時の面談ではたいていこのように言われるので、現部署での復帰を想定

  • 発達障害と業務遂行の工夫

    発達障害では、と健康管理室に相談が来る機会が増えています。保健所などの相談機関でも増えている印象です。ではあるものの、受け皿はなかなか増えていない状況です。既存の医療機関では現在の患者さんの受け入れで精一杯で、新規に開業するクリニックが発

  • 五月病対策-上司・周囲は何をすればよいか-

    五月病とは医師があまり関与しなくていいのではないか…という気もしますが、長期化することで引きこもりや士気低下につながるため、なるべく早めに周囲は対応したいものです。疾病分類 五月病はICDやDSMなどの疾病分類には載っていませんが、疾病構

  • 行動と知識

    職場復帰に向けて準備をする際、産業医面談が多い企業では面談のたびに何が足りないのかを確認していきます。嘱託で勤務する職場では面談を実施する機会が1回となるため、事前準備をきちんと行う必要があります。 「きちんと」とはどういうことでしょうか

  • お知らせ

    これまで不定期にブログを更新していましたが、今後のブログは下記リンクで作成いたします。 occuphys産業医のブログ

  • 新型コロナウイルスとメンタルヘルスと別居

    夫婦関係は非常に難しく、何が正しいのかは夫婦で決めてもらわないといけませんが、コロナによりメンタルヘルスや別居・離婚の問題や相談が増えている気がします。 夫婦間の関係はべったり仲良くが必ずよいとは限らず、距離を取って過ごすのが幸せなことも

  • 市立小中学校のエアコンの事件を考える

    このニュースの背景が気になります。熱中症対策は大事なので、エアコン導入は賛成ですが。 チラシ配布したら処分された先生の話 市立全中学校の美術室に、ということですが、他の音楽室や体育館などにはあって美術室に設置してないから動いたのか、音楽室

  • 問題のふたを開ける、ふたを閉める

    精神科に携わると、問題の深さや自分の技量によってふたを開けるか閉めるかの戦略を立てていきます。 臨床心理士はふたを開けることをできる先生もいますが、普段の外来診療では時間もない、問題をすべて引き受けられるかを考えなければならず、ふたを閉め

  • 統合失調症の薬物療法

    統合失調症の治療には、陽性症状にも陰性症状にも薬物療法が不可欠です。 薬物療法について整理してみます。なぜ薬が必要か 薬物療法を行う理由は主に3つあります。陽性症状を抑える 興奮状態を抑える、幻覚や妄想と距離が取れる陰性症状を改善する 意

  • 仕事での不安回避に対する配慮

    「うつに優しく」という言葉があるものの、現場全体への配慮がないと周囲は押し付けられたと感じるかもしれません。 仕事での配慮は合理的であり、検討可能かどうか、契約内容を含めて不安回避への配慮は検討されます。すべて配慮は難しいと思います。不安

  • なんでもTMS、とりあえず脳波

    脳波検査で精神科専門医が扱いに困るケースを客観的に解決していくクリニックがSNSで話題になっています。この話題は複数の問題を含んでいるような気がます。 自由診療なので受ける受けないは自分の意思で決めることになると思いますが、個人的に気にな

  • 統合失調症の疫学

    統合失調症の家族教室の準備を進めているので、統合失調症についての話をしていきます。 一般的に言われていることを具体的にイメージしながら、疾病について理解していきましょう。 今回は疫学・統計についてです。数字でみる統合失調症100人に1人

  • 精神症状による暴力か否かの判断

    医療者は暴力を振るわれることが多いです。言葉の暴力は数知れず、アルコールで衝動性が上がると手をあげられることに遭遇します。 暴力をすべて「病気だから」と判断してしまうのは、疾病を患っている本人にもよくありません。本人の暴力行為が正当化され

  • うつ病だが休めない背景

    病気をおして無理して働くという事例は少なくなったと思います。少なくなったにも関わらず休みという撤退ができない背景について考えてみます。在宅勤務が増えた企業では通勤負担が減った分勤務できる人は増えているものの、実際のパフォーマンスが落ちてい

  • 統合失調症と就労

    精神科をやっていると、統合失調症で通院している方から「仕事ができるか」という話が必ず出てきます。統合失調症の発症が10-20代が多いため、症状が落ち着いたら仕事をしてみたい、という気持ちにはできるだけ汲みたいところです。 仕事ができるとい

  • 乳がん検診(マンモグラフィ)

    働き盛りの女性がかかる疾患で、乳がん検診は治る疾患のため健康診断受診が推奨されます。自治体の広報にも掲載されているので、自治体開催のものを利用するのもよいです。疫学 40歳以上は2年に1回のマンモグラフィの受診が勧められています。自治体の

  • 誰がために医師はいる クスリとヒトの現代論

    精神科研修での必読書は統合失調症や気分障害が中心でしたが、アルコールや薬物の影響は切り離せないことが多く、物質使用の本を読み漁っているうちに松本先生の著書に出会いました。 松本先生の人生史を振り返る著書と言えるでしょうか、松本先生の生活史

  • 福利厚生でできるストレス対策

    起業準備していると、何が経費になるかということに目がいってしまいます。 今の私がまさにそれです。 会社の福利厚生は住宅補助が徐々に削られてしまい、2010年代以降はもらっておりません。大手だと残っているものの、恩恵は昔と比べて少なくなって

  • どんな精神科医を受診すればよいか

    「どんな病院や医師を受診すればいいか」 うつ病や統合失調症など疾病別の家族会を実施した際に、上記の質問が良く聞かれます。 よく言われるのは指定医や専門医を持っている医師が一番よい、とのことですが、一定技能や知識を持っているということではよい

  • 双極性障害と境界性パーソナリティ障害の相異点

    私自身、パーソナリティ障害という言葉が蔑称として使われている気がするので、できるだけ他の診断名がつくようであれば他の診断名で説明や紹介状に記載するようにしています。 似た病名として「私は双極性障害じゃないのか」「娘は境界性パーソナリティ障

  • プラセボ接種と偽薬処方

    ワクチン接種で接種委託料をだまし取り問題になった事件で、ワクチンでなく生理食塩水を接種していたという内容が報道されています。 ワクチンが怖いものだという説明をした上で生理食塩水を接種したということで、接種された方にとって「医師に騙された」

  • 感染者の待機期間短縮と会社対応の考え方

    感染者の待機期間が10日間から7日間に短縮されます。仕事をしている人で重症化していない場合は早く復帰することは歓迎されることでもありますが、会社はどう動けばいいでしょうか。科学的根拠は? 症状が軽症に至らない方や無症状の方も多いため、待機

  • 詐病を見抜くには

    詐病:意識的あるいは無意識的に病気であるかのようにみせかけること。 病気であるように見せかけるのはけしからん、という方も多く、職場ではあいつは病気ではないんじゃないかという空気が職場に流れるところもよく見聞きします。 詐病は見抜けるものでし

  • バスで取り残されることを防ぐには

    幼稚園バスの園児置き去りでなくなった事件。痛ましい事件であり、ご遺族の方にはご冥福をお祈り申し上げます。 ワイドショーを見る時間がないのでネットニュースだけで確認しましたが、第三者が欲しい情報ややらなければならないことは再発予防だと思いま

  • 日本経済とうつ病社会を同時に立て直す一案

    日本経済が回っていないからうつ病社会になるのか、うつ病社会だから日本経済が良くないのか、これらを同時に立て直す解決策を考えてみました。 一言でいえば中間搾取を減らすことでしょうか。 2022年夏は、農作物が盗まれ路上販売される事件をニュー

  • 産業医への転職①

    現在病院で勤務されていて、専属産業医としての勤務を考えている方向けに、自分の棚卸しも兼ねて記事を書いてみます。産業医採用も複数で携わっていたので、採用する側の気持ちも考えながら記事を作成しています。 転職活動に動かれる方の参考になればと思

  • 感染対策の見直し:どこを緩めどこを継続するか

    今すぐやめたい5つのコロナ対策新型コロナ:行動制限の緩和が進む中、私たち一人ひとりの感染対策の考え方はどうあるべきか? 東京都の感染者数が減り始めており、今回のピークを越えてきた印象があります。感染が落ち着いている間に研修などいろいろなこと

  • テレワーク時のカメラ使用

    会社よって今の在宅、出勤の対応は分かれてきています。 「出勤の方が業務効率が良いのではないか」 このような発言も経営層の人から聞かれることもあり、テレワークを進める中で出勤に近い環境を作ろうと常時カメラをつけるのはどうか、と言い出す方もい

  • 感染後出勤判断のためのPCRは必要か

    感染が爆発しており、感染後職場復帰のタイミングに入っている人も多くなっています。 会社によっては出勤前に抗原検査やPCR検査を行ってから出勤するようにと言われているようです。陽性になり自宅待機期間終了しているのにいつまでたっても出勤できな

  • ギフテッドの支援

    ウェブニュースでギフテッドが話題になっていたので、これについて少し考えてみます。ギフテッドとは wikipediaの定義の一部を抜粋しています。 一般的な人々と比較して先天的に顕著に高い知性や精神性、共感的理解、洞察力、独創性、優れた記憶

  • 発達障害を職場にどう伝えるか

    「発達障害と診断された。首になっちゃうのではないか。」 「障がい者手帳を取得すると業務内容に制限がかかるのでは」 「上司や関係者にはどう伝えればよいのだろうか」 発達障害をめぐる問題はさまざまです。芸能人が病名を公表すると、それに対して反

  • クラスター発生時の会社の処遇

    感染が7月に入り急増し、国からの制限もない影響かイベントでの発生も増えています。2-3年ぶりに開催されるイベントに皆気合を入れて参加したり、一生に一度の思い出になる日を職場の人と過ごしたり…その中で感染するのは仕方ないことですし、会社とし

  • 報道と医療職としての職業倫理

    NHKで精神科医師の取材を一方的に流したことで、様々な反響を呼んでいます。 安倍元総理の暗殺と言うことで、様々なメディアが犯人の背景を取り上げようとしていますが、国営放送を名乗っているのであれば本人の話を聞かずに推論で話をしたものを流すの

  • クラスター追跡と一般企業での対応

    2022年7月に入り、感染者が急増しています。ワクチン3回目を打った医療関係者の同僚も「動くのがつらい」「かかってはいけない病気だ」とSNSで苦しさを伝えてきており、改めて「ただの風邪ではない」ことを感じさせられます。後遺症の問題もあるの

  • 仲介業者とは

    派遣業というのは本当に必要な仕事なのか?虚業ではないかと最近は考えることが増えました。医師の派遣は禁止されていますが、医師の紹介業者というのは増えており、そこの質を考えてみます。 私自身の転職にも紹介業者を利用していましたが、自分が転職者

  • 「職場ガチャ」に対する考え方

    新人が研修を終わると各現場に配属されますが、配属が決まった時点で辞めてしまうこともしばしばみられます。 身体不調となって健康相談に来る人の中には、配属への不満が根底にあるケースも少なくありません。配属で不調に陥った、「職場ガチャ」が外れた

  • 薬を飲まず回復したケースの復帰判定

    職場復帰の面談では、療養中の経過を本人からお聞きしています。 その際に「薬を飲まずによくなりました」と話される方がいます。 治療を適切に受けていたのか、何が変わったのかなどを聞いていきますが、薬を服用しない場合はどのようなことが考えられる

  • 何を伝えてよいか、何を言ってはいけないか

    メンタルヘルス支援で職場からの相談で取り上げられるのが、「何を言ってよいのか」「何を言ってはいけないのか」ということです。 労務提供ができていない、と職場側が困っていても「そもそも仕事自体を振られていない。腫物扱いにされている」という話を

  • SNSを休むと心身の調子は良くなるか

    患者さんの携帯電話のロックが開かないとのことで操作すると、私より年上でも多くのSNSを入れており、私より気持ちは全然若いんだろうなと感じさせられてしまうことがあります。 昔はmixi、facebookを経て今はtwitter、友人との連絡

  • 自殺報道を社会の動きで変えるには

    有名人の自死が次々に報道され、いい加減にしてもらいたいものです。 いのち支える自殺対策推進センターも再三の呼びかけをしていますが、11日朝の報道がひどい公正だったため、だめな部分を赤で強調して書き出しています。ここまでしないとわからないの

  • 1回面談での復帰判断

    復職面談で、2回面談だと1回目に面談し必要条件が満たされていれば課題を出し2回目の面談に進みます。2回目で課題ができていれば復帰可、という流れになります。 1回の面談で判断するのは非常に難しいことも多いです。実際にどのように動いたのか、出

  • 「学びの場」としてのデイサービス

    通って学べるデイサービスは需要にマッチしています。選択肢が増えるのは良いことですね。 デイサービスの多様化は2010年前後でも患者さんの家族からよく話を伺っていました。デイでカジノを運営する、ハードな筋トレを行う、などはよく耳にしていま

  • 薬物使用のきっかけ・行動への影響・復帰

    ねこくんというyoutuberの方が逮捕されたようです。 ゲーム実況者とのことで、若い方への影響が大きいので二次的な影響が心配されます。 このニュースで気になる部分はいくつかあり、取り上げてみます。 高知東生さんも回復への手助けになるよう

  • 職域での抗原検査の意味

    企業のトップ判断になっていますが、出社前に全員抗原検査をやる企業もあるようです。 私自身が産業医であれば「やめとけ」の一択になります。 有症状であれば出ない。無症状であれば出る。いたってシンプルです。 ここで抗原検査をやりたいという意味は

  • 地上波ニュースの見方

    「ヘルパーさんにうどんが食べたいと言ってお願いしても、コンビニで売ってないみたいで。麺はのどごしが良いので食べやすいからよかったんだけど、困ったわ…」 訪問診療をしていると、日常生活の変化を高齢者から教えてもらうことが多いです。認知症の診

  • セクハラ対応

    セクハラはどこの会社に所属しても相談があります。 「どこの会社」と言う通り、就職偏差値に関係なく起こります。産業保健はハラスメント対応とは別部署なので、実数はもっと多いのかもしれません。会社風土で容認されているところもあれば、スキルが高い

  • ジョブ型雇用の職場復帰への影響

    年齢より職務で賃金が決まる ジョブ型雇用、大企業で導入広がる 最近ジョブ型雇用の契約が増えているようです。業務委託契約も増えていますが、この流れを精神科クリニックは少し注意したほうが良いかもしれません。ジョブ型雇用とは 仕事の内容が明確な雇

  • ラインケア研修の望ましい形とは

    「ラインケア研修を計画したいが、どのように進めていけばよいのか。」 新興企業で休業者や退職者が多く、退職をめぐるトラブルが多発している場合にどのように進めていけばよいのか考えてみます。 メンタルヘルス休業と退職対応は一連の流れで考えたほう

  • 低カリウム血症

    定期的な採血を行うと電解質異常が発見されることも多いです。特に精神科での定期採血でアルコールの問題を指摘しているうちに起こることも少なくありません。不整脈は致死性となるため、薬剤を使用する際は定期的にチェックが必要です。低カリウム血症の定

  • 衛生委員会を盛り上げるには

    「先生を迎え入れて衛生委員会を活性化させたいのですが…」 産業医契約をするときに、よく企業側から言われる言葉です。委員会は30分ないし60分ほど行う場合が多いのですが、産業医から仕掛けるケースと相手方の質問に答える形のほうがよいケースがあ

  • リーダーに何が起こったのか

    ロシアによるウクライナへの侵攻が始まり、病院などへも見境なく攻撃を行っています。断じて許されるものではありません。 今回の侵略は問題がある一方で、ニュースを見ていると戦略や情報戦では稚拙さ・あらが非常に目立ちます。人口や武器などで圧倒する

  • ベッド上での演技は男性への配慮から

    女性はベッド上でも着飾るということでしょうか。 女性の喘ぎ声は「嘘なんじゃないの?」と言ってしまった男性が愚痴をこぼしていたことがあり、その後男性は降られてしまったようです。演技は男性への気遣いだったのでしょう。相手のやさしさや気遣いを感

  • パワハラの後始末

    大津市民病院の外科の先生方が退職勧奨と受け取られるようなふるまいをされ、管理との対立が生じて外科のほとんどの先生が退職するようです。 背景はさまざまですが、依頼先を変えるのは退職勧奨されたと受け取られても仕方ないかもしれません。事件から何

  • 産業保健での記録による職場支援

    私自身としては、産業保健でもカルテと同じようにメモを記載していますが、病院やクリニックから移ってきたときに何を注意すればよいのか、をよく確認されることがあります。 個人のプライバシーの問題があり、流出すると会社の危機に陥ることがあります。

  • 感染発生後の消毒実施について

    感染後の消毒は必要なのか、ここにきて改めて考える必要が出てきています。 掃除を入れたり、自分たちで当番を決めて掃除するなどの衛生維持が前提となりますが、感染者が出て消毒を個別に入れるかどうかを聞かれることも多いです。 日本の場合は消毒に業

  • 新型コロナウイルスでの企業での出社基準は(2022年2月10日)

    感染が増えてしまうと、事業継続できるか否かの段階に陥ることもあります。 決算期だと出社が必須になることが多く、医療機関ではレセプト時期に相当することになります。また、他の業務でも出ざるを得ない業務の場合、出社をせざるを得ない人も多いです。

  • 帰れる人は早めに帰ろう。

    関東は大雪の予報で、帰れる人は早めに帰りましょう。 この呼びかけには、雪の日の救急搬送は非常に多いからということがあります。会社の災害報告を見ても、先月の降雪のときに転倒し、通勤災害が多かったようです。 さらに問題になるのは、救急の限界が

  • 新型コロナウイルス罹患後症状への配慮

    新型コロナウイルスが発生した2020年以降、職場配慮で一番悩まされるのは罹患後一定症状を有する場合の配慮です。どこまでが感染の影響があるのか、心理的不安によるものか、職場周囲への影響などを考慮しながら適切に配慮を検討しています。 厚生労働

  • ワクチン3回目接種の効果

    新型コロナウイルスワクチンの3回目接種を政府は進めていますが、政府全体の動かなさから疑念ばかりが私としては生じています。菅総理は叩かれていたものの、結果は出していたので侍でした。現在の政府はパフォーマンスに終わらなければよいのですが…首相

  • グリコピア・イースト

    コロナで感染対策を十分に行ったうえで工場見学を実施している、埼玉県北本市にあるグリコピア・イーストを見学しました。プリッツやポッキーの工場です。 大型トラックが走り輸送の動脈になっている国道16号を少し入ったところに工場はあります。 入口

  • 少量の酒が健康に良い、わけがない

    アルコールの少量使用は健康によい、というのを学生時代に聞いたことがあります。そのため、健康教育でも強く言い切れなかったというのが正直なところです。 一方、アルコールの精神や社会的影響は大きいため、精神科的には断酒の一択を示しています。減酒

  • ネット炎上の研究

    ネット炎上は外から見ていると「どうでもいいこと」がきっかけで炎上するすることが多いように見受けられます。 最近では前述したマイメロディママが炎上しています。現在残ったのが両極に残った人たちと、炎上や議論に耐えた人たちということで、炎上を起

  • 転倒事故防止対策

    職員専用通路で足滑らせ骨折、病院側に300万円賠償命令…水たまりで「安全に通行できず」 転倒事故防止のために、雨の日に傘を事務所内に持ち込まない、などの対処を行っている企業は多いです。特に廊下で濡れてて転倒してしまい、大腿骨頸部骨折を受傷

  • 在宅医療の弔問について

    埼玉の立て篭もり事件で、まだまだこれからの先生が犠牲になりました。ご冥福をお祈りいたします。 私も非常勤で10年ほど在宅医療に携わっていますが、弔問についてはクリニックの方針=事務長や院長など上の意向によって決まるようです。 上層部が最期

  • 電車で喫煙トラブルでできる対策は?

    電車内で高校生が喫煙を注意したところ、犯人が逆上し暴行を受けてしまい、大けがをしてしまったようです。周囲は我関せずだったようで、受傷された方も含め加害者以外は心苦しい思いをしたことと思います。その場で何ができるのか、まずは考えてみます。正

  • オミクロンは”質より量”の問題

    今回の感染はかなり身近になっており、いつ診察ができなくなるか私自身も不安に感じています。東京都の感染者数は1日1万人を超えており、数で圧倒されている状態です。 数が多くなれば重症化しにくいとはいえども一定数は重症化するため、重症者は多くな

  • 入社時に不調者を選ぶのは可能か?

    どの企業にいても入社時に面接でどのように面接すればよいか、医療者の立場から相談に来るかたも少なくありません。 原則として、病気について聞くことはできません。 さらに、会社としては配慮を行う上で本人が申告しなくてもそれに応じた配慮を行うこと

  • グリコピアchiba

    グリコの工場は工場見学を積極的に受け入れているようです。大阪・兵庫や埼玉、近年では千葉で工場見学を受け入れています。ここはパピコやアイスの実を作る工場です。 工場は物流の良い場所に建てられており、近隣には物流倉庫や工場などが立ち並びます。

  • 工場見学は面白い

    新型コロナウイルス感染が拡大し、今はどこの見学も閉鎖しているようですが、今回の感染が落ち着いたら工場見学にまた行きたいものです。 産業保健の視点でみると、電源コード等安全に配置されているか、温度管理が適切で熱中症対策をしているか、感染対策

  • オフィス縮小に伴う出社人数制限

    コロナの影響で都心の高価なオフィスを引き払い、在宅勤務を推し進める企業が少なくありません。戦略的に進める企業がある一方で、オフィス賃料のほか通勤費など固定費削減のためにオフィスを削減している企業もあります。 オフィス縮小により、通常時の出

  • マイメロ騒動は本当に問題だったのか

    一方の思想により他方の思想を排除することは、言論の自由がうたわれる日本において、あってはならないことです。 マイメロディのお母さんの言動で炎上を起こした一部の方の影響で、グッズ販売が急遽中止になりました。多様性の許容がうたわれる中で、排除

  • 子供は誰が育てるのか

    「子供は社会で育てるべきだ」 この論調を強く語る社会学者もいますが、この意見自体は理解できます。実際にどう対応するかの声が聞かれないのが悲しいところです。 精神科をやっていると妊娠をどうするかが若い女性とのやりとりでは必ず出てきます。<万

  • 5類感染症やまん延防止の議論

    新型コロナウイルスは年明けから感染者数が増えているようです。以前に5類への変更の話が出た時にはワクチンもない、薬もない状態でしたが、今後はどのような扱いをするのがよいのか、企業はどう対応するか2022年1月6日の時点で考えてみます。5類変

  • ATM盗難事件から対策を考える

    競艇で作った借金があるためにATMから現金を盗み出す。ギャンブル依存で起こりうるよくあるパターンではあるものの、このニュースで気になる点がいくつかあります。メンテナンス先のATMから1億円窃盗容疑警備保障会社勤務1人業務の際に金銭を盗んで

  • 薬剤による高血圧への影響

    二次性高血圧の可能性を考えて抗うつ薬を処方するか検討することがありますが、他科の薬剤を含めて薬剤性高血圧を気にするようにしています。 40代でうつ病に罹患し通院を開始、症状の改善なく抗うつ薬を開始したところ血圧が上がってきた、とのことで抗

  • 長時間労働をしない工夫

    元朝日新聞の記者の方が、朝日新聞社に労働基準監督署が入ったとのことでブログを書かれていました。事故が起きた後調査が必要な場合は会社の業務内容や思想に関係なく入ると思われます。産業医として私が勤務している企業での長時間労働はほとんどなくなり

  • 問題社員の正しい辞めさせ方

    「社員をやめさせるのはハードルが高い…先生から何とかなりませんか?」 産業医を長くやっていると、このような発言を管理職の方からよく聞きます。ですが、やめさせる立場というよりは働ける最低条件を満たしているのかを判断するにすぎず、人事労務や現

  • 自殺報道に見るメディアの未熟さ

    大手マスメディアはここでも成長のなさ、視聴率優先の姿勢が変わらないことにがっかりしています。確か2000年代後半にはマスメディアの自殺報道に対して「やってはいけないこと」に記載されていたはずなので、報道姿勢は10年以上変わらないことになり

  • 事務所職場巡視での防災対策

    年末に差し掛かってクリニックでの火災があり多くの方がお亡くなりになりました。ご冥福をお祈りいたします。 今回のような故意のものだけでなく、実際に火災が起きた際に適切に行動をとれるのか?延焼しないか?逃げ場がないときの対策は?など課題が多く

  • 新型コロナウイルスと労務問題

    仕事の関係で複数の職場に在籍していると、感染対策も様々です。中には職場に張り紙があり、「一. 繁華街に行くべからず 二.コンサートや大規模フェスへの参加するべからず」とべからず集が貼られているところや、陽性を会社に報告を隠して厳重処分が下

  • 交代勤務睡眠障害

    病院だと医師は当直、看護師は2交代もしくは3交代制を敷いており、交替勤務が普通に行われています。企業だと残業への規制が厳しくなっているため夜勤は減っているものの、勤務に影響する睡眠障害が時折見受けられます。 Circadian Rhyth

  • デュアルモニターを使った業務効率化

    IT関係の産業医をしていたころ、モニターを2台使いしている方をよく見かけます。パッとみるだけだと「仕事のできる男」感が出て頼もしく思えます。 発達障害の方でもこのデュアルモニターを利用することで業務の工夫に使える場合があります。職場の異動

  • なぜオーバードーズに傾いたのか

    女子高校生が亡くなった事件で、未成年者誘拐の疑いで男女が逮捕されました。このニュースを最初から追うと、高校生は孤独だったのでは、ということをまずは感じました。注射痕や抵抗した跡がないとすると自身で過量服薬を行ったという男女の陳述は間違って

  • うつ病と適応障害で何が違うのか

    診断書が出て職場の上司からよくある相談で「うつ病なのか?適応障害なのか?」と聞いてくる方もいます。原因が職場の場合は相談することもありますが、プライベートで自分から理由を話さないところに産業保健側から原因をしゃべってしまうと本人との信頼関

  • 自殺企図後の職場での対応

    昔は境界性パーソナリティー障害の対応として、ボーダーラインシフトや限界設定を決めておき、医療機関で受け入れられる限界を伝えていました。この解釈の仕方は医療機関によっても変わるようで、リストカットをする場合は診ない、と患者さんに公言するクリ

  • 攻めの健康管理・守りの健康管理

    攻めの健康管理、守りの健康管理。嘱託で複数の企業の顧問産業医をしている先生がよく使う言葉ですが、聞いてもあまりよくわからないのが実際のところです。自分は攻めなのか、守りなのか。 企業に入ったばかりで様子見の段階から持論を展開すると、ただの

  • 「死にたい」社員との面談の注意点

    生きていれば我々も手を差し伸べられる。 この言葉は希死念慮がある方で回復に差し掛かった方や入院を説得する際に用いています。師匠の受け売りですが、タイミングには注意しています。 企業であれば産業医面談につなぐことが多いですが、嘱託医で面談設

  • 海外渡航時感染症

    旅行の際に水や食事が合わずに下痢をする、ということはよくあります。生活スタイルが変わることでのストレスも重なり、一番多い症状です。 現在は新型コロナウイルス感染症のためビジネス渡航の件数はかなり限られていますが、ビジネスのみ再開している企

  • 中年男ルネッサンス

    最近、山田ルイ53世氏にはまっています。一発屋ですがいつ見ても変わらぬ面白さ。中年に差し掛かったころの苦悩が男性学の田中俊之先生との対談形式で語られています。 気分障害は20代と50代に山がある、と言われますが、それぞれの年代で理由が異な

  • 釈明や皮肉発言は必要なのか?

    古市憲寿氏の五輪に対するダブルスタンダードの意見で本人から反論を出しているようです。このような発言を聞いて、周囲の人はどう解釈すればよいでしょうか。 氏の発言は時折yahooニュースやメディアでは取り上げらえていますが、社会学者の発言にど

  • 企業はメンタルヘルスとどう向き合うか 経営戦略としての産業医

    40代のメンタルクリニックの院長の著書。大学卒業して大企業勤務を経験し改めて医学部に入り直して医師になったようなので、人生経験はストレートで医師になった先生よりもありそうです。 書物としては基本的な対処法が書かれています。基本に忠実にやら

  • 3管理の考え方

    労働衛生を学ぶと必ず出てくる3管理という言葉があります。専属でやっていると作業環境管理が最初に検討され、次に作業管理、最後に健康管理という対応順になるのは分かってきます。 なぜこの順になるのか、新型コロナウイルス対策での対応が非常にわかり

  • 我慢して働くよりは…

    新卒3年以内の退社が3割 yahooニュースからの引用になります。新卒入社をどこも絞っているようですが、アフターコロナ後の経営方針が立ったところから採用枠を昨年度より増やす企業も出てきています。 私もこの2年間の転職組になりますが、自宅待機

  • 残業圧縮の工夫

    月45時間の時間外労働上限は年間6回まで、ということでこれ以上の残業は疲労蓄積の原因になるうえ、夜間勤務で交感神経の刺激から血糖値や血圧上昇と生活習慣病のリスクにもなります。 残業時間を減らせ、とだけ言う上司がいますが、業務量を減らせな

  • 健康診断結果による就業判定

    定期健康診断を受診後、就業に支障ない状態もしくは受診し治療開始しないと危ない状態かを判断し、本人に判定結果を返しています。 就業制限を多く出すと業務に支障が出るものの、放置してしまうと会社の問題が問われてしまうため、判定基準は企業の部署・

  • ホームシック

    人間関係は問題ない、けど実家に戻りたい。 仕事を始めて仕事自体は何とかこなせるけど…でも楽しくない。話を聞いてみると理由はなんとなくわかる。何かできるものでもないが… このような相談が来た場合、職場でできることは何かあるのでしょうか。なぜ

  • 発達障害と職場配慮

    「私、○○なんです」 テレビで精神疾患や発達障害の公表が一般的になり、珍しくなくなっています。会社の産業医面談でも同様のことを面接で報告することが増えています。 振り返る中で具体的なトラブルや調子が悪くなった経緯を振り返らず、いきなり障害

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