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2020/04/04

  • VAMPIRE 63完

    火照る身体。あがってしまった息を整えていると、後ろから柔らかく抱きこまれた。なんだかこうしていると、すごく安心。身体の芯から解れていくような、そんな感じになる…

  • VAMPIRE 62

    「な――っ」驚いているうちに、首筋に噛みつかれた。覚えのある微かな痛み。やがて離れていく唇の感触。「チャンミン・・・・」ただ、ただ信じられなくて、目の前のチャ…

  • 愛しのマイロード 終

    Y「えそらごと、でもいい」C「ずいぶんな事を仰いますね。私がそんなに信用できませんか」Y「この世界は虚構の上に成り立っているんだ。知ってるだろう?」C「それと…

  • VAMPIRE 61

    聖なる夜に、天の使いが舞い降りて抱えた罪に裁きを下す―そんなことをずっと漠然と恐れていた。今日は教会で、クリスマスミサのための花の飾りつけをしていた。少し前か…

  • 誰のもの?―15年後―

    チャンミンの腕の中で、ほぉっとユノが溜息のようなものを吐いた。頬にかかる髪をそっと指先でどけて、その表情が良く見えるように覗きこむようにする。と、閉じていたユ…

  • 誰のもの?

    「チャンミンっ!」チャンミンが幼稚園に入ると、どこからともなくユノが走り寄ってきた。いつもの光景である。チャンミンがユノを見つけるよりも先に、ユノがチャンミン…

  • 電車でGO!

    「でんしゃ!」目の前で静かに止まった電車に、ユノが嬉しそうな声をあげた。乗せるために、抱き上げようとすると。「やだっ」と、身を捻って手から抜け出し、開いた扉か…

  • Entropy Ⅳ 〜その時チャンミンは〜

    出国ゲートを抜けて、携帯の電源をオンにする。三件のメールと二件の着信をチェックすれば、先輩医師のイトゥクから留守電が入っていた。嫌な予感、と表するには深刻さが…

  • Entropy Ⅳ

    誰かの呼び掛ける声が遠い。重く自由の利かない身体は糸の切れたマリオネットのように崩れ落ちた。視界が徐々にブラックアウトする―「あら、お目覚めね」瞼を仕上げて最…

  • VAMPIRE 60

    先日のシウォンがいない間のことについて話をするために、教会にチャンミンと連れ立って来ていた。チャンミンは少し迷惑そうだったけど。話が終わると"無事で良かった"…

  • sometime somewhere

    「・・・・シムくん。シムくんでしょう?」道端で不意に名を呼ばれて立ち止まり、振り向いた先に居た顔を思い出すまでに、チャンミンは頭の中でしばらく時計の針を巻き戻…

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