chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
葉咲透織
フォロー
住所
未設定
出身
未設定
ブログ村参加

2020/03/24

arrow_drop_down
  • オメガに説く幸福論(18)

    <<はじめから読む!<(17) 目を覚ました。 ……なぜ? もう二度と目を開け、現世の景色を見ることはないと覚悟して、意識を飛ばしたはずだった。 なのに、目が開いた。リッカの視界にまず映ったのは、ここにはいるはずのないひとだった。「リッカ!...

  • オメガに説く幸福論(17)

    <<はじめから読む!<(16) 後宮入りに応じる代わりに、リッカはいくつか要求を突きつけていた。 エルフ国内にいる他のオメガたちの自由を保障すること。オメガの国への進軍を絶対にしないこと。アンジュの怪我の慰謝料を支払い、彼を国元へ帰すこと…...

  • オメガに説く幸福論(16)

    <<はじめから読む! <(15) 自室に閉じこもったリッカを、エドアールはすぐに追いかけてきた。 鍵をかけていても、騎士団長の馬鹿力をもってすれば、強引に入室することもできる。実際、彼はガチャガチャと扉を開けようと頑張っていたが、「来な

  • オメガに説く幸福論(15)

    <<はじめから読む! <(14) アンジュの宿下がりが終わってから、エドアールに彼の置かれている状況を説明すると、「どうして兄上は」と、呆然としていた。 王の血に人一倍こだわっているのは兄王であり、そこに追従するのがベルジャン。クロード

  • オメガに説く幸福論(14)

    <<はじめから読む! <(13) 冬の寒さが厳しくなってきた。故郷では珍しかった雪も、こう毎日降ると、ありがたみが薄れてくる。 「さあ、お茶が入ったよ」 久しぶりに、離宮には活気が満ちていた。アンジュが王城から離宮に宿下がりするに当たっ

  • 保護中: オメガに説く幸福論(13)

    葉咲透織のオリジナル小説&レビューサイト

  • オメガに説く幸福論(12)

    <<はじめから読む! <(11) リッカは、父のことを知らない。兄弟の元には、折りに触れ、贈り物や手紙が来ていたが、自分宛のものはなかった。 その理由を、母は教えてくれなかったが、幼いながらにリッカは、悟っていた。 きっと僕のお父様は

  • オメガに説く幸福論(11)

    <<はじめから読む! <(10) 背中の古傷が、疼く。 それは寒さのせいだけじゃないと、リッカは気づいている。 あの日触れた指先と、もしかしたら唇が、今もなお、這っているような気がして、じわじわと熱を孕んでいる。 気を抜くと、「傷物

  • オメガに説く幸福論(10)

    <<はじめから読む! <(9) 「陛下はアンジュ殿の輿入れを望んでいらっしゃる」 とうとう来たか。 リッカは一度目を閉じて、心中の嵐を落ち着かせてから、「かしこまりました」と言った。本当は、血反吐を吐いてでも抵抗したいところである。

  • 「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」シネマコンサート@オーチャードホール 11/10マチネ

    念願のゲ謎シネコンに行ってまいりました!8月にやったときは、マジでチケット取れなくて恨み節をたくさん呟いていたし、半泣きになりながら一般発売で戦ったのを覚えております……。 グッズ シネコン数日前、bluesky(最近はtwitterではな

  • オメガに説く幸福論(9)

    <<はじめから読む! <(8) 番う寸前のカップルがちらほらと現れてきたのを見て、リッカはあと少しで自分の役目も終わると、大きく背伸びをした。 問題があるとすれば、シャルル国王の件だ。 やはり王の番となると、アンジュしかいなかった。何

  • オメガに説く幸福論(8)

    <<はじめから読む! <(7) エルフの国の生活は、順調だった。 リッカはエルフ族の面々と顔を合わせた。身分の上下関係なく、彼らのうちアルファ因子を持つ者を記録していった。 いきなり番わせるわけにはいかない。相性のよさ、互いの感情を積

  • オメガに説く幸福論(7)

    <<はじめから読む! <(6) エルフという生き物の優雅さ、美しさとは対照的に、彼らの家は、どこか朴訥としていた。それは王城であっても同様で、森の民ではないリッカも、なぜか懐かしさを感じた。 自然との調和が、エルフの求める最良の生き方な

  • オメガに説く幸福論(6)

    <<はじめから読む! <(5) 結局、キルシュとランが正気を取り戻した状態で出てきたのは、三日後であった。 ランの首筋には、何度も執拗に噛んだ傷痕が残っていた。食事の差し入れやらなんやらで、何かと目をかけていたアンジュが「おめでとう」と

  • オメガに説く幸福論(5)

    <<はじめから読む! <(4) 二週間の旅路のうち、半分ほどまでは何事もなく過ぎていった。 周期に当たっていなくても、環境の変化によって発情期がずれる可能性がある。リッカも含め、エルフの国に向かうオメガは全員、抑制剤を一日一回、服用して

  • オメガに説く幸福論(4)

    <<はじめから読む! <(3) 旅の支度はすぐに終わった。基本的に、大きな荷物は必要ない。行ったら行きっぱなしの旅だ。 相性の合うアルファ候補がいなければ、ともに行く少年たちは帰ってくることもあろう。あるいは番となっても、エルフの国にな

  • オメガに説く幸福論(3)

    <<はじめから読む! <(2) 「失礼します」 エルフの一団は、基本的には都の高級宿に宿泊している。例外はエドアールで、王族の彼だけは、王宮の客間に泊まっていた。 用意していた小さな会議室には、今回派遣されてきた騎士団の団長であるエドア

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、葉咲透織さんをフォローしませんか?

ハンドル名
葉咲透織さん
ブログタイトル
いろ葉書房
フォロー
いろ葉書房

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用