「自部屋の机上」の更新がしばらくできずにいたが、筆者の母が先日亡くなった。1か月ほどの入院生活を経て、あちらの世界へと旅立ってしまったのだった。当ブログでも取り上げたことがあるが、筆者の両親も人間椅子のファンである。二世代でファンをやっていたため、母と人間椅子の思い出はいくつもある。
東大大学院で心理学を学んだ「まるとん」が、幅広く音楽について発信していきます。人間椅子・エレファントカシマシの投稿が多め。音楽の聴き方についても考察しています。
名曲「タイガー&ドラゴン」がクレイジーケンバンドにもたらしたもの – ”昭和歌謡”バンドを脱するまで
”俺の話を聴け”という、インパクト大のサビと、昭和歌謡を思わせるサウンド。クレイジーケンバンドと言えば「タイガー&ドラゴン」と認知されるほどだが、実は必ずしもバンドの音楽性を代表するものではなかった。今回はリリースから20周年を記念し、「タイガー&ドラゴン」がバンドにもたらした影響、”功罪”について述べていきたい。
もっと読みたい!小説化して欲しい人間椅子の定番曲からレア曲まで10曲選んでみた
2022年11月2日(水)に人間椅子のアンソロジー小説本『夜の夢こそまこと 人間椅子小説集』が発売された。 小説を読んでいたら、妄想が膨らんできた。人間椅子の他の楽曲でも、小説化したら面白そうなものがたくさんある。そこで今回の記事では、さらに小説化してほしいと筆者が熱烈に思う楽曲を選んだ。
【エレファントカシマシ】ボーカル宮本浩次が歌の途中で不思議な掛け声を入れる時期と作品の魅力について
ボーカル宮本浩次を中心とするロックバンド、エレファントカシマシ。 中でも、宮本氏が不思議な”掛け声”を多用していた時代があった。今回は宮本氏が不思議な掛け声を多用していた時期の作品に迫り、何故そんな掛け声を言っていたのか、考察してみようと思う。
【ライブレポート】2022年11月4日 奥村愛子 オーダーメイドステージ 『あなたまかせ』
2003年に『いっさいがっさい』をリリースしてから、20年近いキャリアを持つシンガーソングライター奥村愛子。今回のライブは全てリクエストから選曲されるというレアな企画である。う。 11月4日(金)、下北沢シャングリラにて行われた、「オーダーメイドステージ『あなたまかせ』」の模様をレポートする。
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「自部屋の机上」の更新がしばらくできずにいたが、筆者の母が先日亡くなった。1か月ほどの入院生活を経て、あちらの世界へと旅立ってしまったのだった。当ブログでも取り上げたことがあるが、筆者の両親も人間椅子のファンである。二世代でファンをやっていたため、母と人間椅子の思い出はいくつもある。
安全地帯のシングル曲を細かく聴くと、定番の楽曲展開があることに気付く。メロディや歌だけでなく、楽曲の展開がもたらす効果も重要な要素なのではないか、と考える。今回の記事では、安全地帯のシングル曲にある定番の展開を取り上げ、楽曲に与える効果とともに、それが前後の時代でどのように変化しているのか、についても考察した。
Dizzy Mizz Lizzyは1988年に結成、2枚のアルバムを残して1998年に一度解散している。二度の短い再結成を経て、2014年に再結成後は継続的に活動中である。再結成後には2枚のアルバムをリリースしているが、解散前の2枚と比較すると、変わらない部分と変化あるいは進化したと思われる部分もある。
”エモ”と呼ばれるジャンルにおいて伝説的なバンドAmerican Footballが来日公演を行った。 今回初めてライブに行き、やはりライブで聴く醍醐味を感じたものだった。2025年3月26日(水)Zepp DiverCity (TOKYO)で行われた来日ツアー初日の模様をレポートする。
テレビアニメ『デジモンアドベンチャー』の主題歌「Butter-Fly」は、当時アニメを見ていた世代の人たちに根強く愛され続けている。”平成のアニソン”と言えばこの「Butter-Fly」が挙げられるように、同世代の間では熱烈な支持を集める楽曲である。なぜ「Butter-Fly」は今もなお愛され続ける楽曲なのだろうか?
近年はロックバンドの活動年数が長期化し、20年・30年と続くバンドが多くなってきた。長く続いているバンドを見ていると、どうしても若い頃に始めたバンドのあり方が変化せざるを得ないタイミングが出てくるようだ。 今回の記事では、ロックバンドが歳を重ねるとはどういうことなのか、そして直面する壁とは何か、について考察する。
ベースはドラムとともにリズムを作るものであり、リズム隊がいるからこそ、ギターやキーボード、そして歌がメロディを奏でることができるのだ。 ハードロックバンド人間椅子の鈴木研一のベースも、人間椅子サウンドには欠かせないものだ。今回は鈴木研一氏のベースの効きどころが分かりやすいおすすめの曲を紹介することにした。
音楽作品としてのアルバムには、オリジナルアルバムのほかにベストアルバムがある。アーティストの楽曲の中から時代をまたいでベストな選曲で構成されるアルバムのことだ。初めて聴いてみよう、と思う人には手に取りやすい形態ではあるが、一方でなかなかアルバムという単位で考えた時に”名作”は生まれにくいものであると常々感じている。
バンド生活三十五周年を迎えた日本のハードロックバンド人間椅子、その音楽性はイギリスのBlack Sabbathに大きく影響を受けていると言われている。 2025年7月にはバンド結成の地であるバーミンガムにて、オリジナルラインナップで最後のコンサートをすることが話題にもなっている。
1982年にデビューしたロックバンド、安全地帯は北海道旭川市で結成され、道内でのアマチュア活動を長く継続したことでも知られる。 「ワインレッドの心」以前の楽曲を遡ると、全く違った安全地帯が見えてくる。どうやらアマチュア時代の安全地帯と、メジャーデビュー後の安全地帯の間には大きな転換があったようだ。
演歌と言うと、伝統を重んじる保守的なジャンルのイメージがあるかもしれない。しかし演歌の黄金時代とも言える1970~80年代に目を向ければ、非常に革新的な部分があった。それは演歌を作る作曲家以外のミュージシャンやソングライターによる、演歌の楽曲提供である。
人間椅子の楽曲を形容する言葉はいくつもある。その中でも”暗い”という言葉も耳にすることがあるが、人間椅子の”暗い”曲とはどのような曲なのだろうか。 今回の記事では、人間椅子の楽曲の中で”暗い”と言える楽曲について、その特徴と楽曲紹介を行ってみた。
今回はアルバムとして名作と思われるものを取り上げ、はじめて安全地帯を聴く人におすすめの作品を紹介する記事を書いた。作曲を担当し、唯一無二の歌声を持つ玉置浩二が、その破天荒な人生とともに注目されがちである。ただ安全地帯の楽曲・演奏を聴けば、音楽的にクオリティの高いバンドであることが分かる。
10代の頃に聴いた音楽が最も好きな音楽になる、とはよく言われたものである。当ブログ「自部屋の音楽」の筆者も、10代の初めから徐々に好きな音楽ができ始めていった。それまでは好きな”曲”だったのが、好きな”アルバム”が出てきたのも10代に入ってからのことである。
バンド生活三十五年を迎えた人間椅子の楽曲は、あまりに独自な世界観・音楽性を持つものであり、海外でも評価を得るようになっている。 人間椅子の音楽性は、様々な楽曲を総合的に解釈することで見出されるものではあるものの、とりわけその独自性を語る上で重要な楽曲が存在する。
イギリスを代表するロックバンドの1つ、The Cureが実に16年ぶりとなる14枚目となるオリジナルアルバム『Songs of a Lost World』をリリースした。この記事では、アルバム『Songs of a Lost World』のDeluxe Editionをようやく入手したところから雑感まで書いてみた。
当ブログ「自部屋の音楽」では、ジャンルにこだわることなく多種多様な音楽について記事を作成している。 自分でもジャンル的にかなり幅のある音楽を聴いていると言う感覚があるが、そのルーツをたどっていくと、幼少期に聴いた音楽があるように思う。 とりわけ思春期(10代前半以降)に入るより前に聴いた音楽の影響は大きいように思える。
当ブログ、自部屋の音楽では国内のベテランミュージシャン(人間椅子や浜田省吾氏など)を中心とした考察や、音楽の聴き方などについて2024年も記事を作成してきた。今回の記事では、純粋に筆者が2024年に1番よく聴いていたアルバム・アーティストについて、過去の作品と最近の作品に分けて紹介しようと言うものである。
バンド生活三十五周年を迎えた人間椅子、ヘドバンPremium Vol.2では人間椅子を表紙に、大々的に特集が組まれていた。 中でも人間椅子への「100の質問」がとても面白い企画だった。この「100の質問」は、心理学的に(そこまで行かずとも)様々にメンバーの人柄やそれぞれの立ち位置などが読み解ける質問がたくさんある。
人間椅子はあまりストックを残さず、書き下ろしでアルバムを制作するのが近年の方針のようである。ただそんな中、かつてはストックから楽曲がアルバム収録されたこともあった。今回集めたのは、アルバム制作時期より前に作られた、あるいは披露されたものの、アルバムに収録されたのは後になった楽曲たちである。
茅ヶ崎のヘッドランドビーチで開催された無料の野外音楽イベント、「PEACEFUL EASY FEELING」に参加してきた。筆者のお目当ては南佳孝氏である。今回は当日の写真を交えつつ、南佳孝氏のライブの模様を中心にミニレポートを書いた。野外での無料イベントならではと思われたことも、最後に少し書き添えている。
名盤を称して「捨て曲がないアルバム」と言うことがあるが、いったいどんな作品のことを言うのだろうか。まずはそもそも「捨て曲」とは何なのか、から始めて、「捨て曲がない」という言い方をする時のアルバムの魅力について、具体的な作品を挙げながら紹介したい。
”バンド生活三十五周年”と銘打って2024年も活動を続けている人間椅子が、35周年を記念したワンマンツアー『バンド生活三十五年~猟奇第三楽章~』を行った。4月24日(水)には満員御礼の東京EX THEATER ROPPONGIにてツアーファイナルを行い、大盛況のうちにツアーが終了した。
結成から25周年を迎えようとしている、ジャパハリネット。2024年4月に5年ぶりとなるワンマンツアーが開催されることとなった。4月21日(日)に新宿にあるWild Side Tokyoで行われた初日のワンマンに参加してきた。会場の雰囲気や選曲・演奏含め、再結成後に見たライブの中でも屈指の良さだったのではないかと感じた。
結成から25年を迎える愛媛発のロックバンド、ジャパハリネット。彼らは2007年に一度解散を経て、2015年に再結成をして活動を継続している。 今回はジャパハリネットの解散前の全オリジナルアルバムのレビューを行い、その特徴や変化をまとめた。また5枚の作品を通じて、”ジャパハリらしさ”とは何なのか、考察することにした。
バンド生活三十五周年を迎えたハードロックバンド人間椅子、2024年はワンマンツアー『バンド生活三十五年~猟奇第三楽章~』から主だった活動をスタートさせている。 なぜ露出が増えていないのに、ライブの動員が伸び続けているのだろうか?増えつつある”潜在的なファン層”を推測し、ファンになりやすい状況について考察してみた。
”エモい”という言葉を聞くようになって、長い年月が経っている。既に使い古された感もある言葉だが、いまだに意味がはっきりと分からないという人もいるのではないか。”エモい”が使われる対象も多様であるが、音楽に対して使われる際、それは果たして褒め言葉として受け取って良いのだろうか。
彼らの再ブレイクとも言える状況や、その変化の要因については当ブログでも繰り返し取り上げてきた。その要因の1つとして、ギターの和嶋慎治氏の表現や人生観の変化が挙げられる。今回の記事では、人間椅子の和嶋慎治氏の表現の変化を取り上げつつ、バンドにとって若い頃の魅力・歳を重ねた魅力について広げて考えてみたい。
2024年3月、エレカシは所属していた事務所であるアミューズの契約が満了となり、株式会社elephantsの所属となった。 正直なところ、まだこの知らせがどのような意味を持つのか、我々には窺い知れないところがある。これから起きることについて憶測を述べることは、あまり意味がないことではあろう。
音楽ジャンルについてまとめたサイトによれば、ジャンル数は1387にわたると言う。そして音楽にまつわるジャンル分けには、様々な議論がある。 このような音楽のジャンル分けに対する”面倒くささ”に対して、筆者なりに整理を試みようというのが今回の記事の趣旨である。
fOULとeastern youthが対バンを行った。昔から付き合いのあった両者の対バンが良くない訳がない。今回はfOULの自主企画「砂上の楼閣」にeastern youthがゲスト出演するという形のライブだった。会場の新代田FEVERは満員御礼の大盛況である。
2024年1月に亡くなった演歌歌手の冠二郎氏。3月に入ってから、サブスクリプションサービスにて過去のアルバムが一気に解禁となっていたが、残念ながらあまり話題にはなっていないようである。なかなか入手が困難になっている、70年代~80年代の楽曲も含まれているようだ。
結成から45周年を迎えるアシッド・ジャズの大御所、Incognitoが2024年3月に来日した。2022年以来の来日となる。4年ぶりの新作『Into You』リリースを記念して行われた来日ツアー、筆者は初参加で高崎公演を観てきた。ロックのコンサートに行くことの多い筆者には、非常に新鮮なライブ体験となった。
結成から25年活動を続けている東洋一のサウンドマシーン、クレイジーケンバンド。ドラマの主題歌となった「タイガー&ドラゴン」でブレイクしてからも、既に20年近くが経とうとしている。 筆者が思うに、クレイジーケンバンドの魅力が最も詰まっているのは、2000年代初めの2001~2002年頃ではないか、と思っている。
人間椅子はこれまでに5枚のベストアルバムが作られてきた。時期によって選曲が異なるのはもちろん、レアな音源やベスト盤向けの新曲が収録された作品もある。今回は歴代5枚のベストアルバムについて、それぞれの聴きどころ・おすすめポイントを紹介する記事を作成した。
日本のハードロックバンド人間椅子は、2024年でバンド生活三十五周年を迎える。 まだ35周年を記念したベスト盤の話は聞かないが、ベスト盤が出るのか、どのような選曲になるのかが楽しみなところだ。そこで今回の記事では、35周年のベスト盤の選曲をファン目線で考えてみよう、と言う内容である。選曲の基準や曲目を中心に書いてみた。
1つのバンドを、同じメンバーで続けていくことは並大抵ではない苦労がある。活動年数の長期化とともに、不動のメンバーかと思われたバンドからメンバーが抜ける、”熟年離婚”とも言える現象も増えているように思える。怒髪天が結成40周年を記念したライブが行われた直後、ベースの清水泰次氏が解雇されるという衝撃の出来事が起きた。
デビューして22年となるロックバンドTHEイナズマ戦隊、2023年より「ベストヒット☆ツアー2023~2024」と題して全国ツアーを行っている。どんな選曲になるのか楽しみに参加した。久しぶりのイナ戦ワンマンの2月16日(金)渋谷La.mamaでの2Daysの初日の模様をレポートする。
2024年はバンド生活35周年を迎える人間椅子。これまで様々な理由により、ライブで演奏されなくなったレア曲を取り上げた記事を何度か書いてきた。今回取り上げたいのは、超レア曲とまではいかないまでも、演奏頻度が落ち”気味”の曲である。その理由が、演奏に何らかの難しい箇所があり、敬遠されがちではないか、というものである。