剣道家ブロガーのつぶやきです。 大人から剣道を始めた自分だからこそ伝えられる内容を、書いています。 剣道に関するあれこれを、自分なりの解釈と独自の視点で綴ってまいります。
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構えから身体を前に押し出す動作のコツとは ~ひかがみを伸ばした構えから前に出る方法~
みなさんこんにちは。 akikotapapaです。 以前、継ぎ足をしない打突の足さばきについて記事を書いたことがあります。 www.akikotapapa.com この記事では、構えた状態のまま右足を浮かせることで、身体が勝手に前に倒れることを利用して動き出すというお話をしています。 この動作を、より楽に前に出ることが可能になる”ある要素”があります。 そこで今回は、身体を前に押し出す動作のコツについてお話ししていこうと思います。 ■人間の動き出しはかかとから まず、人間が歩き出すときの基本的な部分に一度立ち返ってみます。 身体の重心が前にも後ろにも偏らせずに真っ直ぐ立った状態から、前に歩き出…
【剣道】稽古ができない期間のモチベーション維持の仕方 ~技術・体力維持のために~
みなさんこんにちは。 akikotapapaです。 新型コロナウィルス(COVID-19)の影響で、稽古ができない日々が続いております。 今は2020年4月ですが、最近の様子を見ていると、稽古自粛はかなりの長期間になりそうな雰囲気です。 稽古自粛期間が数ヶ月どころでは済まない可能性もありますが、このような長期間稽古ができない状況において、どのように剣道の技術と体力を維持するかが課題となるのではないでしょうか。 また、技術や体力を維持するためには、相当に高いモチベーションを維持する必要もあります。 そこで今回は、稽古ができない期間のモチベーション維持の仕方についてお話ししようと思います。 ■モチ…
素振りをしていて思ったこと ~素振りの種類を使い分けるということ~
みなさんこんにちは。 akikotapapaです。 相変わらず、新型コロナウィルス(COVID-19)の影響で稽古ができない日が続いております。 この影響により、素振りをする機会が多くなりました。 一般的に素振りと言えば、前後素振りだと思いますが、前後素振りをしていて感じた事がありました。 そこで今回は、素振りをしていて思ったことについてお話ししていこうと思います。 ■前後素振りとは まず、話の詳細に入る前に、ここで言う前後素振りという言葉の定義を合わせておきます。 前後素振りとは、前後に一歩ずつ足を動かしながら、足の動きに合わせて大きく振る素振りです。 大きくと言っても、振りかぶった竹刀の角…
剣道における試合の意義について考える ~本来の剣道の範囲にある試合を実践しよう~
みなさんこんにちは。 akikotapapaです。 剣道をしていると、試合に出ることもあると思います。 試合で勝つことができれば、モチベーションも上がり剣道が楽しくなるでしょう。 しかし、剣道は試合で勝つことが目的ではありません。 時には試合で勝つという目標に向かっうことも大事かもしれませんが、本来は人間形成が剣道の大きな目的です。 では、人間形成を理念とした剣道において、なぜ試合というものがあるのでしょうか。 今回は、剣道における試合の意義について考えてみようと思います。 ■剣道の理念は人間形成 上述したように、剣道の理念は人間形成とされています。 ここで言う人間形成というのは、他人のことを…
同じ動きを繰り返し稽古する際の注意点とは ~慣れとは、苦しさに慣れるということ~
みなさんこんにちは。 akikotapapaです。 日々の稽古の中で、正しい動きを意識している方も多いと思います。 同じ動きを繰り返していれば、徐々にその動きに慣れてきて、自分のものとなります。 しかし、慣れるにつれて正しい動きをするという意識が薄くなってきてしまいがちです。 そこで今回は、同じ動きを繰り返し稽古する際の注意点についてお話ししていこうと思います。 ■正しい動きは難しい? まず、正しい動きをしようと思ったとき、難しく感じることが多いと思います。 実は、これは正しい動き全てが難しいわけではありません。 難しいのは正しい動きそのものではなく、そのなかに含まれるほんの少しの要素だけとい…
理屈と感覚をセットで身につける方法とは ~手に入れた情報を自分の実力にする~
みなさんこんにちは。 akikotapapaです。 当ブログも含めてですが、インターネット上にはいろいろな情報が転がっています。 しかし、どんなに調べて読み込んだとしても、実際に身体を動かして試さなければ、感覚を掴むことはできません。 かといって、理屈抜きで感覚だけに頼ってやっていても、上達は見込めないでしょう。 理屈と感覚が結びついてセットになった時、実力として強い力を発揮すると考えています。 そこで今回は、理屈と感覚をセットで身につける方法についてお話ししていこうと思います。 ■理屈は頭で考える 理屈というのは、言わば知識です。 知識ということは、情報を頭の中で論理的に整理したものとなりま…
有効打突の条件を体得する方法を紹介します ~自分で自分を指導しよう~
みなさんこんにちは。 akikotapapaです。 稽古をしていて「どんな打突が有効打突なんだろう」とよく分からないという方、いるのではないでしょうか。 私の場合は、試合で初めて勝つまで、一本を取るという感覚がわかりませんでした。 有効打突の基準がわかっていれば、自分の打突もその基準に近づけていけば良いのですが、有効打突の基準がわからなければ、目標となる状態すらわかりません。 そこで今回は、一本を取れるようになるために、有効打突の条件を体得する方法についてお話ししていこうと思います。 ■有効打突とは まず、有効打突の条件について整理しておきます。 有効打突の条件は、下記の五つを全て満たすことで…
みなさんこんにちは。 akikotapapaです。 いきなりですが、相手との間合いを測る時、どこで測っていますか? 間合いの測り方は、人によって異なると思います。 例えば、相手との竹刀の交わり方で測る方法や、相手との感覚的な距離で間合いを測るというような方法もあるでしょう。 このほかに、私が一番重要だと感じている間合いの測り方があるので、今回はその間合いの測り方を紹介したいと思います。 ■そもそも間合いとは そもそも、間合いについて簡単におさらいしておきましょう。 間合いとは、双方が向かい合ったときの距離のことを指します。 上記のような物理的な距離の他に、相手との心の関係から生ずる空間的なもの…
剣道範士十段について解説します ~剣道の最高段位は、昔は十段だった~
みなさんこんにちは。 akikotapapaです。 現在、剣道における最高段位は八段となっています。 時々、インターネットで剣道範士十段という言葉を目にすることはないでしょうか。 実は、剣道の最高段位が八段ではなく、十段だった時代がありました。 そこで今回は、剣道範士十段についてお話ししようと思います。 ■剣道範士十段の存在 ちょっと剣道の歴史を振り返ります。 剣道は昔「大日本武徳会」という名称で剣道をしていました。 しかし戦後になると、マッカーサーを最高司令官としたGHQによって、剣道が禁止されてしまいます。 その後、昭和27年に「全日本剣道連盟」として剣道が再開されました。 段位の規定は、…
みなさんこんにちは。 akikotapapaです。 みなさん、剣道に筋力って必要だと思いますか? いまだに自分のなかで答えが出ない疑問です。 もちろん、歩いたり竹刀を持ったりする筋力は必要ですが、ここで言いたいのは、ゴリゴリの身体が必要なのか?という疑問です。 今回は、剣道に筋力が必要か?という疑問について考えてみたいと思います。 ■必要なのは筋力か? まず、剣道の上達に必要なものは筋力なのか?ということですが、筋力があるに越したことは無いでしょう。 竹刀を素早く触れたり、瞬発力が上がったりという効果がありますので。 ただ、相手を打つことに対しては、少なくともパワーはそこまで必要無いのではない…
先生の教えを自分の上達に繋げる方法 ~先生の教えの噛み砕き方~
みなさんこんにちは。akikotapapaです。 剣道で先生に教わったことに対し、理解を深めるためには、考えるということが必要になります。 この「理解するために考える」ということについてですが、考えることで上達に繋げるために、意識しておくことがあります。 そこで今回は、先生の教えを自分の上達に繋げるための考え方についてお話ししていこうと思います。 ■理解するためには考える 先生の教えを理解するためには、まずは考える必要があります。 しかし、先生の教えを特に考えずに鵜呑みにしてしまうのは、せっかく先生が教えてくれた貴重なアドバイスを無駄にしてしまうのと同じくらい、非常にもったいないことだと思いま…
みなさんこんにちは。 akikotapapaです。 先日、Youtubeでとある剣道の動画を観ていました。 観ていた動画は、第1回全日本選抜剣道八段優勝大会の動画で、教士八段の先生同士の試合でした。 ちなみに、どちらの先生の非常に有名な先生で、現在ではどちらの先生も範士になられています。 その動画を観ているとき、ある疑問が生まれました。 それは、20年前(2000年頃)と現在(2020年)で、剣道のレベルは変わっているのか?というものです。 身近なところで聞く話では、昔は昇段審査で合格することは難しかったが、最近は昇段審査の合格基準が甘くなっているという話を耳にすることがあります。 そこで今回…
みなさんこんにちは。 akikotapapaです。 打突の瞬間の手の力の入れ方について「雑巾を絞るように」や「手拭いを絞るように」と教わった方はいないでしょうか? 実は、雑巾を絞るようにというのは、正しくないようです。 そこで今回は、打突の瞬間の手の力の入れ方についてお話ししようと思います。 ■雑巾絞りは意味がない? まず、雑巾絞りの動作を思い浮かべてみてください。 これを竹刀の柄でやることを考えると、柄の軸に対して、右手は反時計回りに動かし、左手は時計回りに動かすというように、左右の手を反対方向に動かすことになります。 しかし、構えている状態でこの動きをして、竹刀は動くでしょうか? 雑巾絞り…
みなさんこんにちは。 akikotapapaです。 私は、中学と高校では卓球部に所属していました。 一応、中学時代には全国大会にも出場したことがありますが、個人ではそこまでの実力は無く、団体戦での出場でした。 この時の経験から、剣道における団体戦もあまり違和感なく、最初から馴染むことができました。 団体戦というのは、個人戦とは違い、自分の勝ち負けがチームの勝ち負けには必ずしも直結するとは限りません。 しかし、自分の勝ち負けがチームの勝敗に影響することには間違いありません。 そこで今回は、剣道の団体戦における各ポジションの役割についてお話ししようと思います。 ■団体戦とは まず団体戦とは、自分チ…
みなさんこんにちは。 akikotapapaです。 剣道のような趣味というものは、基本的にはやりたいからやるのであって、やらなければならないという事はありません。 そして、どハマリするタイプの人であれば、休む暇も惜しんでやりたくなる事もあるでしょう。 しかし、物事の上達というものを考えた場合、ひたすら練習量を増やせば上達するかと言うと、そうではないと考えています。 そ子で今回は、剣道の上達における休みの必要性についてお話ししようと思います。 ■ひたすら稽古は上達には逆効果 上達したいからと言って、休む暇もなく稽古をしてしまうのは、かえって逆効果になってしまう可能性があります。 というのも、連日…
相面の稽古における注意点! ~合図に合わせて打つ相面の落とし穴とは~
みなさんこんにちは。 akikotapapaです。 私が普段通っている道場では時々、笛の合図に合わせて相面を打つという稽古があります。 道場によっては、合図が笛ではなく太鼓という道場もあるかもしれません。 この稽古では、お互いに同時に面を打つことで、相手に打ち負けない練習ができたり、いつでも打てる足を作っておく練習ができるという効果がありますが、注意しなければいけないポイントもあると考えています。 そこで今回は、合図に合わせて相面を打つという稽古における、要注意ポイントについてお話ししていこうと思います。 ■合図を待たない まず、この稽古では音の合図に合わせて、両者が同時に面を打つ稽古になりま…
中心を外さない竹刀の振り上げ方を体得する ~右手で引き上げない練習法~
みなさんこんにちは。 akikotapapaです。 稽古の中で、大きく振りかぶった時「竹刀が曲がっている、もしくは斜めを向いている」と指摘を受けたことがある方はいないでしょうか。 振りかぶった時に竹刀が曲がっていると言うことは、正中線を外れていると同時に、相手の中心からも外れているという事になります。 こちらの記事でも書きましたが、中心を外さない打ち方ができれば、打ち負けることは激減します。 www.akikotapapa.com そこで今回は、私なりに考えた中心を外さない振り上げ方の練習法についてお話ししていこうと思います。 ■竹刀が中心から外れる要因 振りかぶるとき、竹刀が中心から外れてし…
素振りの本数を増やす前に意識しておきたいこと ~悪癖満載千本より、正しい50本~
みなさんこんにちは。 akikotapapaです。 最近、新型コロナ(COVID-19)の影響で稽古ができず、素振りしかできない日々が続いております。 以前、こちらの記事にて素振りの際に気をつけることや、素振りの種類についてお話ししました。 www.akikotapapa.com 素振りは回数をこなすことも大切ですが、回数ばかりに囚われてしまい、内容が疎かになってしまっては意味がありません。 そこで今回は、素振りの本数を増やす前に意識しておきたいことについて、お話ししようと思います。 ■素振りの本数よりも大切なものがある 素振りというのは、自分の努力が振った本数という形で目に見えます。 いっぱ…
みなさんこんにちは。 akikotapapaです。 剣道は、相手に打たれることを怖がっていると打たれるものです。 また、自分の精神力を鍛えなければ、相手を打つこともできません。 剣道では、相手を激しく攻めても、気持ちは自然体であることが求められます。 そこで今回は、自然体であることの重要性について考えていこうと思います。 ■自然体でなければ、動けない まず、リラックス状態ではない心理状態だと、身体に余計な力が入ってしまいます。 余計な力が入ってしまうと、思うように動けなくなります。 思うように動けなければ、当然相手の動きに反応できません。 反応できなければ、当然打たれてしまいます。 逆に、普段…
竹刀の製作工程を知っていますか? ~職人魂を感じることは、使い手の責任~
みなさんこんにちは。 akikotapapaです。 私は、幼い頃から日本刀が好きでした。 今でも日本刀は大好きなのですが、先日、日本刀を作る動画を観ていたら、日本刀には職人の魂が詰まってるなーと強く感じました。 そこでふと思ったのが、日本刀以外のものでも、このような職人魂を感じることができたら、自然と物も大切に扱えるようになるのでは無いかということです。 しかし、その物の作られる工程を知らなければ、職人魂を感じることは出来ないでしょう。 剣道では、日本刀ではなく竹刀を使いますが、竹刀は竹からどうやって作られているか知っていますか? 今回は、竹刀が作られる過程についてお話ししようと思いますが、こ…
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