今回は、「103万円の壁」の引き上げが、高所得者優遇の制度であることについてです。 週刊エコノミスト(2025/2/4)の記事を読んでみてそれが分かりましたので、記事の内容を織り交ぜつつ、書いてみます。 「103万円の壁」の引き上げについては、先の衆議院議員選挙で、国民民主党が、「手取りを増やす」方法として、課税最低限度額を103万円から178万円に引き上げる減税をする、を公約にして、議席を大幅に伸ばしました。 そして、現在の少数与党の状況において、国民民主党がキャスティングボートを握っている面があるのと、「手取りが増える」ということを前向きに受け止める方が多く、報道やネット界隈でも多く取り上…