結婚して10年になる衣津美は共働きで夫と二人暮らし。子供はいないが、このまま穏やかに暮らす日々が続いていくと思っていた。ところがある日、夫が「風呂には、入らないことにした」と発言し体を洗うことを嫌がるように。やがて衣津美は夫との間にある隔たりに気づく。
ひと目でわかる!イラストブックレビュー『謎解き広報課』天祢 涼 (著)
東北地方のL県高宝町役場に就職した新藤結子。町に縁もゆかりもない身でありながら、広報課に配属され、広報誌を担当することに。毒舌係長、伊達にしごかれつつ町中を駆けまわり取材する結子は、いく先々で事件に巻きこまれることに。
ひと目でわかる!イラストブックレビュー『幽霊長屋、お貸しします(一)』泉 ゆたか (著)
人々の気を引きそうな毒のある事件が起きると飛んで行って聞き込みをする、読売の「種拾い」をする少女・お奈津。現場で集めた話は種拾いの元締め・金造が記事の内容を見定める。ある日、金造から人が死んだ曰くつきの部屋ばかりを紹介する『幽霊部屋の家守』と呼ばれる男・直吉の話を聞く。直吉の紹介で部屋を借りた者たちを調べるうちに、霊たちの事情を知り…
ひと目でわかる!イラストブックレビュー『ほたるいしマジカルランド』寺地 はるな (著)
大阪北部の蛍石市にある『ほたるいしマジカルランド』は、個性豊かな女社長と願いごとが叶うメリーゴーランドがあることで人気の遊園地。ここで働く人びとはどこか不器用で何かしら悩みを抱えている、お客様の笑顔のために頑張る彼らの日常がふとしたきっかけで動き出す。
ひと目でわかる!イラストブックレビュー『盗作・高校殺人事件』【新装版】辻 真先 (著)
一九七X年八月七日、新宿駅の九番線で爆発事件が発生。事故に巻き込まれた高校二年生の牧薩次は病院へと担ぎ込まれ入院することに。同様に被害に遭い入院していた同級生、三原恭助、上野武らと意気投合。退院後に恭助の実家である鬼鍬温泉に、それぞれ彼女を連れてデカk流ことになった。しかし、そこで彼らは密室殺人事件に巻き込まれてしまう。
映画『正欲』のレビューです朝井リョウさん原作の『正欲』が新垣結衣さん、稲垣吾郎さん主演にて映画化されました。今回試写会参加の機会をいただき、見てまいりました。原作では声を失うほどの衝撃を受けましたがさて映画はどうでしょうか。※本レビューでは
ひと目でわかる!イラストブックレビュー『愛されなくても別に』武田 綾乃 (著)
大学生の宮田陽彩は母親と二人暮らし。学費と家に入れるお金を稼ぐため毎日コンビニでアルバイトをしている。浪費家の母親の顔色を伺いながら家で生活し、友人もなく、遊ぶ時間もない、そんな日々を送る陽彩の日常は、父親が殺人犯と噂される同級生・江永雅と出会ったことで劇的に変化する。苦しみの中から人生に大切なものを選びとっていく若者たちの姿を描く物語。
ひと目でわかる!イラストブックレビュー『映画化決定』友井 羊 (著)
「きみのマンガ、映画化決定ね!」高校二年生のナオトは、同級生のハルから突然告げられる。高校入学時からいくつもの賞を取る天才女子高生監督・ハルからの申し出を一度は断ったナオトだが、制作現場に立ち合うことを条件として作品の使用に同意。小学生の頃に描いたこの作品を超えるためのヒントが映画作りの中にあるかもしれない、と考える。一方、ハルは大きな秘密を抱えていた。
ひと目でわかる!イラストブックレビュー『スマホを落としただけなのに 連続殺人鬼の誕生』志駕 晃 (著)
小学三年生の翔太が朝目を覚ますと、天井からぶら下がる母の姿を発見。児童養護施設へと入ることになった翔太はヨシハルという少年と出会う。仲良くなりいっしょに虫を殺して喜んでいたが、その行為は次第にエスカレートし、ついにヨシハルが実行する殺人に翔太は強力することに。スマホを駆使して暴行や殺人を繰り返してきた殺人鬼はどのような少年時代を過ごし、どの瞬間に「怪人」としての人生を歩み始めたのか。
ひと目でわかる!イラストブックレビュー『ちびねこ亭の思い出ごはん チューリップ畑の猫と落花生みそ』高橋由太 (著)
公立中学校の国語の教師である櫻井登は、妻が急に亡くなった後、幼い娘・桃子を男手ひとつで育ててきた。二十八歳になった桃子は「結婚したい人がいる」と交際相手の平野真佐也をつれてきた。アルバイトをして金をためて店を持ちたいという真佐也。先行きの見えない二人の結婚に反対し追い返した後、二人は事故に遭って亡くなってしまう。登は桃子の職場の同僚から聞いたちびねこ亭へ、二人の遺骨を持って訪れる。
ひと目でわかる!イラストブックレビュー『異邦人』カミュ (著)
養老院に入っていた母親が死んだ。ムルソーは母親を埋葬した翌日、女と体を重ね、映画を見る。友人の女関係のトラブルから一人の男を殺してしまう。その動機は「太陽のせい」。刑務所に入り、弁護士と話を重ね判事とも会話をするが内容が噛み合わない。裁判で死刑判決を受け、来たる死について考えながら、自分の幸福と最後の望みに気づく。
ひと目でわかる!イラストブックレビュー『Another 2001(下) 』綾辻 行人 (著)
「呪われた三年三組」を襲う災厄は、新たな対策を講じてもその勢いは収まることなく、これまでにない規模で被害を拡大させていた。三組の「いないもの」の役を買って出た想は、三年前に同じ状況を体験した卒業生・榊原恒一や見崎鳴の助言を受けながら原因を探り、対策を講じようとするのだが…。
ひと目でわかる!イラストブックレビュー『福猫屋 お佐和のねこわずらい』三國 青葉 (著)
麦湯やおはぎを味わいながら、猫をなでたり、じゃらしで遊んでみたり。お佐和が始めた江戸の猫茶屋「福猫屋」を常連客もつき、小物類の販売も順調。そんな中、常連客の武家・権兵衛と花津という女子が、猫好きが高じて言い争いに。以来花津のことが気にかかる権兵衛だが彼女のことが何ひとつわからない。彼女が再び福猫屋に現れるのを待つ権兵衛だが。
ひと目でわかる!イラストブックレビュー『さよなら神様』麻耶 雄嵩 (著)
「犯人は上林護だよ」事象『神様』の鈴木太郎は俺・桑町淳にそう告げた。久遠小探偵団の俺は過去にクラスで起こったちょっとした謎を解決した『神様』である鈴木に、一週間前に起きた殺人事件の犯人が誰かを尋ねたのだ。犯人の名前のみを告げ、その動機や反抗内容を語らない神様。そこで久遠小探偵団のメンバーで再調査し、推理を展開していこうとするのだが…。
ひと目でわかる!イラストブックレビュー『Another 2001(上)』綾辻 行人 (著)
密やかに伝えられる夜見山北中学三年三組の『呪い』。多くの犠牲者が出た1998年度の災厄から三年が経ち、今年新たに三年三組となった生徒たち。その中には三年前にこのクラスだった見崎鳴を知る少年・比良塚想の姿が。クラスで起こると伝えられる奇怪な現象に備え、例年に比べ特別な対策を講じたが、彼らに広がる不安と疑心がついに災厄を招いてしまう。
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結婚して10年になる衣津美は共働きで夫と二人暮らし。子供はいないが、このまま穏やかに暮らす日々が続いていくと思っていた。ところがある日、夫が「風呂には、入らないことにした」と発言し体を洗うことを嫌がるように。やがて衣津美は夫との間にある隔たりに気づく。
まかないを出す下宿屋「猫目荘」へ入居することになった結芽。漫画家デビューをしたものの、ヒット作品を作り出せないまま数年が経過しついに筆を折ることを決意。猫目荘の美味しいご飯を食べ、個性豊かな生き方をしている住民たち と交流するうちに結芽の内面と周囲に少しずつ変化が現れる。
もうすぐ二十歳になる私たちはやりきれないときに二人でケーキいを食べる(「ホール」)。白くて甘くてふわふわで、イチゴの載ったショートケーキはいつも売っていて、でもちょっぴり特別感もあって…。そんなショートケーキにまつわる5編の連作短編集。
最近急成長しているペットの総合商社、CGペット。八つの部門に分かれ誕生から墓場まで全てを網羅している。売り上げを伸ばしているその裏では恐るべき蛮行が繰り広げられていた。企業の闇を暴くべく、過激な動物愛護テロリストとともにマコトが立ち上がる。
夫と小学四年生の息子、晴基と暮らしている希和は民間学童で働きはじめることに。晴基が短冊に残した「こんなところにいたくない」という言葉、居心地の悪い保護者のLINEグループ、そして夫との関係。日々の暮らしの中で少しずつ失ってしまった声を、希和は少しずつ取り戻していく。
宮城県出身、五十歳という若さで首相となった金田が地元仙台でのパレード中、ラジコン爆弾によって殺された。元宅配業者の青柳雅春は自分が犯人とされていることを知り、必死に逃げる。警察とは思えぬ暴力を振るう人間たちの目をかいくぐり、時に協力者を得ながら青柳は逃げ切れるのか。
明和八年、近松半二が書いた「妹背山婦女丁庭訓」は大盛況だった。繁盛している酒屋の若旦那の平三郎は芝居好きが高じて義太夫節にも絵にも才を見出す。半二の弟子の徳蔵は家業があり、なかなか目が出ないものの浄瑠璃作家への道を諦められずにいる。そんな折、徳蔵に歌舞伎の脚本を書いてみないか、という誘いが入る。
亡くなった夫への後悔を抱えている喫茶店の女店主、これからの働き方に迷っている女性会社員。三人組の一人を思いながら山へ挑む初心者の二人の女子大生。様々な思いを胸に山へ登る女たちは山頂からの景色に何を見、感じるのか。
正月二日の夜、枕の下に敷いて寝ると吉夢を見られるという宝船の絵。しかし、赤ん坊を亡くしてしまった家にあった宝船の絵から弁財天の姿が消えていたという。その頃、江戸深川の富勘長屋に住む岡っ引き見習の北一が利用していた弁当屋の一家三人が殺される事件が起こる。
1983年、ニューヨーク近代美術館のキュレーター、ティム・ブラウンはある日一通の招待状を受け取る。それは伝説のコレクター、バイラーからで、所有のルソー作品調査のためにスイスの自宅へ来てほしい、という内容だった。見せられたのはルソーの名画「夢」に酷似した絵でその真贋判定をした者に絵を譲ると言う。
深川の長屋に住む棒手振りの八五郎は実入りは少ないが気ままな一人暮らしをしている平凡で地味な男。ある夜、巷で噂となっている幽霊剣士「鳴かせの一柳斎」が人を斬る現場に出くわす。剣士の正体は八五郎が良く知る人物だった。
酒屋の店員を殴ったとして取調室に連れて来られた男、自称スズキタゴサク、四十九歳。ぱっとしない風体能古男は霊感で事件を予告できるかも、と発言します。「十時ぴったり、秋葉原のほうで、きっと何かありますよ」という鈴木の言葉どおりその時間に秋葉原で爆発事件が発生する。
父親と二人で暮らしていた二十歳の藤子。その父親を事故で亡くし気力を失い動けなくなっていたある日、父よりも年上の写真家の男と出会う。光と影でできているような男・全さんはそのひんやりとした目と人を油断させるような笑顔で、藤子の止まっていた時間を動かした。
和菓子を求めるお客様の謎めいた注文内容、家庭科準備室から消えたチョコレート、オフィスの会議で提供されるアフタヌーンティーに隠された秘密。デパ地下の和菓子店で、高校の家庭科準備室で、会社の会議室で起こる様々なスイーツに関係するミステリー。
古民家カフェのテーブルで向かい合っていた日羽光と盛岡颯一。直後、建物の老朽化による崩壊事故に巻き込まれる。医者らしき人物の声がけに助けを求めるが、その二人組は颯一を見捨てて立ち去ってしまう。なぜ彼らは颯一を助けなかったのか。その答えを聞くために光は二人組を探しはじめる。
かつて人を殺し刑務所に服役していたこともある黒人のアイク。出所後は地道に働き現在は庭園管理会社を経営しているが息子のアイザイアが彼の夫・デレクとともに銃で頭を打たれ死亡。アイクは酒浸りのデレクの父親バディ・リーとともに息子を殺害した犯人を探し復讐することを誓う。
夫を亡くし、公団で一人暮らしをしている七十歳の夏川秋代のもとに娘の婚約者を名乗る男が現れた。人の懐にするりと入り込み、図々しいが憎めないこの男は、本当に娘の婚約者なのか、また新手の詐欺?秋代の娘と息子にも問題が起こり、関係を断っていた家族は再び集まる。
仲間たちとともに山奥の地下施設へとやってきた柊一だが地震により出入り口が塞がれてしまう。そんな中、殺人事件が発生。一人を犠牲にすれば脱出できるという状況の中、犯人を見つけ出しその役を担ってもらおう。犯人以外の全員がそう思っていたのだが…。
自身の妻と娘、そして妻の父を殺害し、刑期を終えのうのうと暮らしている兄。絃二郎は兄を殺すことを決意し、彼女との思い出の車を手に入れ兄が住む大分へ向かう。しかし、一文無しの金髪の若者・リュウと出会い共に旅することになる。旅をする中で見えてきた互いの人生と行き着く先とは。
他者と自分を比べて落ち込んでしまうアパレル会社勤務の女性、正しさ以外を排除してきた保険会社勤務の女性。細い路地の先にあるおひとりさま専用カフェ「喫茶ドードー」はそんな悩みを持つうお客たちが答えを見つけるきっかけとなるようなメニューを用意して迎え入れる。
季俣埜乃は婚約者に別れを告げられ、仕事も失った。最後の晩餐を、と考えていると1台のキッチンカーが目に止まる。「メニューはない」とぶっきらぼうに告げる店主から出された料理は埜乃にとって思い出のある懐かしいもの。その味に、知らず埜乃は涙を流す。
ゴールドマン・サックス元トレーダーの賢司はある日一本の電話を受けた。日本で古い歴史を持つ神社の宮司だった父親が、何者かに銃殺されたというニューヨーク市警からの連絡だった。父の死の真相を探るため賢司は友人たちと日本へ向かう。
六年交際し、結婚まで考えていた彼氏に裏切られてしまったOL・麻友。そんな彼女に声をかけてくれたのは「合法復讐屋」のエリス。弁護士の資格を持つエリスが依頼を受け、ターゲットに対し合法的に復讐劇を仕掛ける。
最愛の双子の姉が自殺した。姉の朱里が死を選んだ理由を探ろうと、弟の伊吹は大衆演劇の鉢木座を訪れた。座長にその才能を見初められ、鉢木座に入座した伊吹は己自身にある問題を抱えていた。やがて明らかになる禁断の真実、そして朱里の自死の真相とは。
あらゆる紙のデータを頭に、その感触を指に覚えさせている紙鑑定士の渡部は、紙業界誌に掲載されたクイズに注目。「紙人32面相」から出された懸賞金付きクイズを解こうとしていたところ、様々な事件に巻き込まれる。
18世紀。独立戦争の真っ只中にあるアメリカで、一人の青年が殺された。植民地開拓者の大地主と先住民の間に生まれたアシュリーを殺した英国兵のエドワードは捕らえられ監獄にいるという。新聞記者のロディはアシュリーの手記を持って獄中のエドを訪ねる。
淡路島の夜の公園で出会った老人は姫君に恋した狸について語りはじめた(「心中狸」)。不穏な空気がつきまとう「アルマジロの手」、むさぼり喰う快楽うに溺れる男を描く「月と鮟鱇男」の他、官能の深みに身を沈めていく数型と生の悲しみが胸に迫る七編の物語。
築百年以上にもなる古民家の解体作業中に、古びた日本人形が発見された。それは今を遡ること五百年前の戦国時代に活躍した呪いの人形だったのだ。興味本位の底辺ユーチューバーに引き取られた呪いの人形の青梅はこの男を呪うことにするのだがなかなかうまくいかず…。
昭和九年(一七七二年)、江戸で起こった「行人坂の大火」は多くのものを焼き尽くした。大坂天満に本店を持つ呉服商「五鈴屋」。江戸店を構えた店主の幸をはじめ、店に関わりのある人々を描いた物語。創業百年を迎えた五鈴屋は次の百年に向け歩き出す。
遠く離れた地に住む大事な人へ会いに、話を聞きたい友人を捜しに…。様々な思いを乗せて走る夜行バスは、新宿のバスターミナルへ、または家族が待つ遠く離れた場所へと向かう。待合室で、バスの中でちょっとした出来事から言葉を交わす人々の人生が交わっていく。
ウエディングプランナーとして働く美春は、夫の朋希の誕生日プレゼントに奮発してライカのカメラを用意した。あまり喜んだ様子ではない朋希は、四十歳を迎えた今、子供がいらないという人生の選択に迷いが出てきた様子で…。
八十三歳のおもちさんは北海道で独り暮らし。文句を言ったり笑ったりしながら日々を過ごしていたおもちさんだが、何とこのたび入院することに。人生最後に向かう日々の暮らしと胸の思いを丁寧に描く。
18世紀のイギリス、亡き者として生きると言い残し去っていった愛弟子のエド、ナイジェルを思い、解剖医のダニエルは傷ついた心がいまだ回復できずにいた。ある日、身元不明の屍体の情報を求める広告依頼が彼らのもとに舞い込む。屍体に描かれた奇妙な暗号を調べるにつれ、ある人物の意外な過去が明らかになっていく。
大学二年生の降町歩の通う「庭大」こと木津川商科大学ではポイント制度が取り入れられており、単位までもがポイントで購入できる。歩もポイントを稼ぐために、不正行為によるポイント取得者を摘発する「監査ゼミ」に所属。ところが調査対象から取引を持ちかけられる。
警察を辞め、新たに古物商の阿弥陀堂で働くことになった久瀬宗子。ここで扱う品物は単なる古物ではなく「忌物(イミモノ)」と呼ばれる、霊魂が取り憑いた物品。憎しみや恨みを抱えた客にこれらの品を貸し出している。例の力を借りて客たちが手に入れたものとは。
神田町名主の跡取り息子、麻之助の元に、何と縁談が三つもやってきた。三人とも町名主の娘であり、うち一人は江戸でいちばんの美人。しかし、どの娘もなにやら事情を抱えているようで…。話がまとまらず周囲の人々が気を揉む中、ついに麻之助は祝言をあげることに。
仕事、恋愛、子育てなど悩みを抱えた人の前にふいにあらわれるのは、海辺にぽつんと建つ小屋。ここでは料理上手な猫シェフが、悩む彼らにとっておきの料理を振る舞う。豊かな海の幸を使った料理とシェフの言葉に客たちはいつしいか心がほぐれ、自分だけの道を見出していく。
中野区のマンションで女性が殴られ、幼い娘が連れ去られる事件が発生。現場には「私は人殺しです」と書かれた便箋が。時は遡り、1990年代はじめ頃、北海道鐘尻島では巨大リゾート「リンリン村」の建設が頓挫。島の未来に期待し裏切られた島民の一人が自殺したことをきっかけに、島では立て続けに不幸な出来事が起こる。島での出来事と現代の事件との関係とは。三ツ矢、田所コンビが事件の真相を探る。
小学五年生の雪乃は学校でいじめに遭い、不登校に。ある日父親の航介が会社を辞め、雪乃とともに曾祖父母が暮らす長野で農業をするのだと言い出す。母親の英理子は仕事を続けるため単身東京へ残ることに。豊かな自然と周囲の人々の思いに包まれ雪乃は少しずつ成長していく。
富澤充は本業の経営コンサルタントに加え、副業で殺し屋をしている。確実に業務を遂行するためには綿密な調査が欠かせない。一方、インターネット通信販売業を営む鴻池知栄も副業で殺人を請け負う。ターゲットの奇妙な行動を目にした彼らはその理由を探り、推理する。