早朝から元気に駆け回り、それが終わると同時に始まるワンプロ。移設犬舎の訓練区画では早朝と夕方の1日2回 猟犬たちを放ち、力いっぱい運動させています。その間に個々の呼び戻しやコマンドに対する服従等の躾も行い、犬たちが常に私の制御下にあるかを確認。これは安全狩猟の上でも大切だと実感しているため欠かせません。そんな中、訓練区画内の植物に目が留まり凝視。茎がオニヒトデのようにトゲトゲなのです。ネットで調べる...
息子の車用にとヤフオクでポチッた1万円のスタッドレスタイヤセット。ホイールは予備として合格点でしたが、肝心のタイヤは製造から7年が経過しており、かなりビミョーでした。タイヤ溝の山は7分ほど残っていたものの、ゴムが硬いのです。そこで以前より実施していたゴムを軟らかくする裏ワザを施すことに。一般的にゴムは一定の硬度を保つために油が混ぜ込まれています。ところが時間経過等により その油分が減って硬くなってしま...
年末のバタバタの中でも猟に出掛ける変態猟師たち。家庭を取るか獲物を獲るか。普通の猟師は家庭を優先します。よって今日の猟は参加者が極少数。タツ役が足りないため私はそちらに回り、勢子は先輩にお願いしました。風が強くなければ山の先端の狭い猟場を攻めたいところですが…こうも強風続きだと、そのような風の当たる場所には獲物は居ません。よって少人数ながら風裏の洞などがある大きな猟場を攻めざるを得なかったのです。...
今猟期は嬉しい出来事が色々と続いています。先日はこんな事がありました。猪狩りの見切りで同行していた若手君が「何でそれが分かったんですか?」と質問をしてきたのです。猪を巻狩りで専門に狙う場合「たぶん猪が居るでしょ」的な半ば当てずっぽうな猟は行いません。私たちはそれを「ガラ掛け」や「水っ掛け」と呼んでいて、鹿も狙いに入っている猟でのみ それを行います。ガラ掛け猟ばかりでは、私自身の見切りレベルが下がっ...
それにしても毎日色々とあるものです。本当に気が抜けません。歳を取ったり古くなると、誰でも何でも調子が悪くなるのは仕方のないことですが。それらのケアをするだけで精一杯の日々が続いています。とは言え、父は何とか一人で歩けるまでに回復しましたし、猟犬コーシンの腫瘍除去手術は上手くいき、以前の切れの良いフットワークが戻ってきました。と安心したのも束の間。今度は職場でトラブル続き。急に気温が下がったせいで、...
「イタチの最後っ屁」ならぬ「猪の最後っ糞」も強烈。正しくは「猪の最後っ下痢便」となりますが。この下品な表現に反省しつつも、事実なのだから仕方なし。よって生物学的表現に訂正しますと「猪の退避行動における軟便噴射」となります。これは、その表現のとおり猪が猟犬に追い立てられて「やばっ!」となった時に「ブシャ!」っとヤルわけです。つまり強烈な臭気で攪乱して自分のニオイを分からなくするのが猪の狙い。この退避...
今年の冬はやたらと寒い。今朝も-2℃の中をバイク通勤して指先がジンジンで もうイヤ。指が痛くてブレーキレバーを思うように握れず。危ないったらありゃしない。そういえば今年から社会人となった息子は車での通勤が主なよう。大丈夫だろうか。そんな心配をしていたところ、息子からスタッドレスタイヤに関する質問のラインがありました。ホイールとセットで買うと10万円以上もするため、どうしたものかと。「ならば父さんに任せ...
少し痛々しく見える お乳の腫瘍。でも本人は全く痛くない様子で、腫瘍に触れても全然平気。だからと言って猟行させるわけにもいかず。よって今日は腫瘍の除去手術を行うことに。たまたま我が家に帰って来ていた息子が、娘と一緒にコーシンを獣医さんへと連れて行ってくれました。そして麻酔から覚めた夜の7時。日帰りできるとのことなので、仕事から戻った私は息子とともにコーシンを迎えに。獣医に着くと私たちの声を聞いたコーシ...
先日のことですが、私が信頼を置く凄腕さんが珍しく失中しました。そして、猟が終わると皆の前で「油断してた。ごめんなさい」と。私がその言葉に更に信頼を深めたのは言うまでもありません。また、尊敬している先輩もそうでした。「くそ~ハズした!夢に出て来そう!ごめんなさい!」と、力一杯に悔しがり、頭を下げて謝っていました。その時も真の猟師の姿を見たようで、妙に清々しかったのを覚えています。ところが一方では失中...
あれま、コーシンたら なんて立派なキ〇タマなんでしょう。タマタマが鶏卵のLサイズくらいはある。なんて…実はコーシンは洋犬系なのに単犬でも猪を長時間足止めできるナイスな猟芸が身上の女の子。足が速い上にラウンドが上手いのです。猪が多かった頃は毎猟のように猪を獲らせてくれました。しかし、そんな女番長のコーシンでも病気には勝てず。お乳のシコリが気になりだしたのは今年の初夏のことでした。初めはパチンコ玉くらい...
今日は全員 丸腰。鉄砲も猟犬も お留守番。高齢となった地元猟師が猟仲間の先輩に猪山の管理を委託。その猟場の調査を皆で行うため、GPSと目印テープを携えて向かったのです。猪の逃走コースを探るには猟場の下見と、後に犬をかけて様子を見るのが手っ取り早い。何度か試すうちに逃走パターンが分かってきます。慣れない猟場では、まずはそこから。ところが乾燥続きと強風による落ち葉で調査の難易度は高い状態。でも先輩たちは次...
構造上、銃身を銃床ごと握ることの多い水平二連式散弾銃。時には汗で手袋が濡れることもあるため、その手で銃を構えることはサビの発生原因となってしまいます。製造時から鉄部全体に酸化鉄被膜処理が施されてはいますが、さすがに塩分の度重なる攻撃には勝てず。よって最近では やたらとサビが目立つように。そこで防錆処理を行うことにしました。でも一般的なガンブルー液での酸化鉄被膜処理ではつまらない。発生してしまった赤...
JR沼津駅北口に位置するココチホテルの2Fに店を構えるフレンチレストラン『ラパンアジル』そのオーナーシェフのヨッシーさんは私にとっては食の師匠。また彼は優秀なハンターでもあるため、頼れる猟仲間でもあります。ヨッシーさんは若い頃に本場ヨーロッパで洋食の修業を積み、帰国してからは大手ホテルの厨房でも修業を積んだ努力と情熱の凄腕料理人。なので狩猟においても非凡なる技量の高さを見せてくれるのでしょう。様々な素...
ここ十年余、私の誕生日プレゼントはスーパードライでした。酒税の影響もありましたが、薄給、マイホームローン、教育費等、様々な要因により困窮を極めていた我が家において、ビールはまさに高級品。感謝して一口一口 味わったのを思い出します。と、そんな誕生日プレゼントではありましたが、酒税が改正され、教育費もゼロとなり、日常的にスーパードライに手が届くようになった この一年。誕生日プレゼントをステップアップして...
世界はいったいどこへ向かってしまうのだろう。もはや一寸先も予測がつかない混沌とした時代からは抜け出せないのか。人間の知恵を平和に活かそうとする考えよりも、支配することに利用している独裁者たち。また、そのような独裁者たちからの洗脳や呪縛から逃れられない多くの民衆。そんな世界情勢において「この日本に生まれて良かった」と思える時代はいつまで続くのか。国のトップや政治がアレでは先が思いやられます。しかし、...
今日の猟は朝から厳しい選択を迫られる事態に。「よし、今日も頑張るぞ!」で猟犬を放つ直前に娘からラインがありました。なんと父の体調が朝から悪いとのこと。私への電話が通じなかったため、母が娘に連絡したのです。すぐさま母に連絡を取ったところ「具合は悪いけど、お父さんはまだ歩ける」と。しかし いつものパターンから考えると、夕方には動けなくなる可能性が高い。猟場から我が家に戻って猟銃と猟犬を降ろし、それから...
鹿肉の味わいの一つには、その食感があるともいえます。それぞれの部位により異なる筋繊維の太さや長さが様々な食感を演出し、料理の旨味を引き立ててくれる。背ロースはステーキやカツ、そしてタタキにも。低温調理のローストも なかなかに旨い。竜田揚げは間違いないし。モモはスジの無い部分も同じくステーキやカツなどに。ジャーキーならばモモのどの部分を使っても良いですし。煮込み料理のシチューやカレーならば肩もいける...
「強風が吹き続けた後は、風裏に位置する猟場を攻めるは上策」しかし、そうは言っても風が当たっていた猟場に多少は残っていたり、すぐに戻って来る個体もいる。そこで「モノは試しにやってみるか」で猟犬を放ったものの、やはり反応は薄い。今回の強風は5日あまりも吹き続いた上に横殴りの雨が降る日もありました。それに風が吹き止んだのは前日のことなので無理もなかったか。ところが最後の一粘りでシダ場に潜んでいた鹿が起き...
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早朝から元気に駆け回り、それが終わると同時に始まるワンプロ。移設犬舎の訓練区画では早朝と夕方の1日2回 猟犬たちを放ち、力いっぱい運動させています。その間に個々の呼び戻しやコマンドに対する服従等の躾も行い、犬たちが常に私の制御下にあるかを確認。これは安全狩猟の上でも大切だと実感しているため欠かせません。そんな中、訓練区画内の植物に目が留まり凝視。茎がオニヒトデのようにトゲトゲなのです。ネットで調べる...
猟場内に猪と鹿が混在している場合、猟犬は逃げ惑うだけの鹿を追いたがるもの。こんな話をよく耳にしますが、その度に「そんなことはないよ」と実際の状況を説明します。確かに これだけ鹿の生息密度が高ければ、真っ先に鹿を発見して追ってしまうのは仕方のないこと。でも「追ってしまう」と「追いたがる」は別の話で、それを混同してはいけない。勢子が上手く導けば「猟犬は、むしろ猪を追いたがる」と実感しているだけに冒頭の...
今年も子犬の世話でバタバタしていましたが・・・気がつくと、もはや制御不能なほどに激しくなってきた今回の2頭。もうワルワルなんてもんじゃない。生後3ヶ月半の子犬ってこんなに強烈だったかな。お婆ちゃん犬のコーシンが子犬だった頃のことを思い出してみると…確かにワルワルだった。先輩犬のヤマがノイローゼになるほどにコーシンも激しかったのを思い出します。でもヤマは幼いコーシンに揉みくちゃにされても決して怒らなか...
「熱中症になるのは気合いが足らないからだ!気合いだ!気合いだ!」と、いつも声高に言っている私。でも熱中症は気まぐれ。熱中症になりそうな時にならなくて、熱中症にならなさそうな時になったりもする。日中の気温が30℃にもなる初夏の捕獲業務で大汗をかきながら真面目に頑張る勢子の私。でも以前のように熱中症で尾根で倒れて、カラスの餌食になることは無くなりました。。暑さに慣れて、体力もレベルアップしたのでしょう。...
狩猟で酷使している私の猟車。林道での横転や大木への激突などもありました。もはや満身創痍の状態。でも猟車のスズキ キャリイは一生乗り続けるつもです。ところが…猟場の下見中に岩に乗り上げてしまい、下回りを強打したことが原因で面倒なことになってしまいました。フロントのシャフトブーツが破れて、取付金具も変形。そこで、いつもお世話になっている整備工場で直してもらうことに。すると驚きの事実が判明。純正品のシャフ...
この日曜日のニホンジカ管理捕獲は県境の標高の高い奥山。私はこの地域には苦い思い出があるため、長らく猟犬を引いていません。「なんだ、犬を連れて来なかったのか」と言われても、頑なにすっとぼけ続けた8年間。「いや、また皆さんに迷惑をかけちゃうんで」と。鹿の大群を猛追した猟犬たちが隣の県まで行ってしまい…回収したのは日が暮れてから。数十名の隊員たちが その帰りを待っていてくれたのです。そして先輩方が「お疲れ...
一ヶ月ほど前に移設犬舎の訓練区画で捕まえたヒキガエルの亜成体。雌雄の判別をしてみると、メスの特徴が出始めていたため「ヒキ美ちゃん」と命名。観察も兼ねて しばらく飼育してみることにしました。エサやりは専ら自然任せ。古家の玄関灯下に飼育ケージを置くと、勝手に蛾や小さな甲虫がその中へと落ちるため、ヒキ美ちゃんはせっせと舌を伸ばして お食事を。舌の伸ばす際に「ペチッ」と舌の発射音がするのが面白い。射程距離は...
不思議なもので、世の中にはウリ科の食物が大好きな人と全くダメな人が居るようです。考えてみれば、どんな食べ物にも好き嫌いはあるものですが、ウリ科の食物は身近なだけに その違いが目立ちます。我が家でも息子は大のウリ科嫌い。キュウリだけではなく、メロンやスイカもダメ。あの共通したニオイが受け入れられないのだとか。カットしたマスクメロンを前に「いらない」と皿を押し戻す姿の何と気の毒なことよ。その瞬間「待っ...
毎年、猟犬たちの体調や仕上がり具合に応じて出猟や予防接種のタイミング等を調整しています。しかし、ここ3∼4年は豚熱の影響もあって猪狩りの方は休止状態。また勢子役が激減する中で、各猟隊が協力し合っての合同猟が増えため、一銃一狗や少人数での出猟は減る一方。そんな中で一時期は日本犬(三重地犬)のみの飼育に徹して、その中から個々の特性や気質を鑑みて一銃一狗に使う犬と巻狩りに使う犬とに分ける予定でした。しかし...
猟場の事前調査の努力に応えてくれるかのように、遠方からも多くの猟師たちが応援に駆け付けてくれた昨日のニホンジカ管理捕獲。まさに鉄壁の布陣と言えます。隣山への逃走ルートを塞ぎ、前進守備の中タツには凄腕猟師たちを配置。その布陣はまるで大阪の陣の真田丸が如く。全員が赤備えで気合いもバッチリ。いや、オレンジ備えか…そして尾根上には全国大会上位者のライフルマンたち。つまり極めて優秀な狙撃兵を見通しの良い場所...
巻狩りにおいて、囲み役や その配置場所を「タツ」「マチ」「タツマ」などと呼びます。また、これらタツの目安となるのが「通り」「ウツ」と呼んでいる獲物の通り道。山から山への日常的な移動に使う通りや、水を飲みに行くためにだけ使う通り等々。一般的には日常的な移動の通りを逃走ルートとするため、その見極めは大切です。そんなタツの場所が決まったら、次に考えることはタツ役同士で撃ち合わないための位置取りやバックス...
まずは玉ネギとニンジンを炒めて、先に煮込みを開始。主役の猪肉は、塊のまま表面を軽く焼いて肉汁の流出をストップ。塊肉のまま鍋に投入します。ちょっと猪肉の量が多かったかな。で、30分ほど煮たら塊肉を取り出します。やはり1.5kgは多かったな。カレールーの箱裏に書いてあった量の3倍だもの。でも取り出した塊肉は煮る前と殆ど同じ大きさで、肉汁を蓄えたまま火が通った状態。小さく縮んでしまった肉とは違って筋繊維間の空間...
「シェー! もう やめてほしいザンス!」「そんな つぶらな瞳で見つめてもダメ」でもヤメられない止まらない地底探検への穴掘り。懸命に掘り進めるホマレ。そこへ作業効率をアップさせようと、サカエが連結。ツインパワーで土をかき出します。その後ろで様子を見ていたコーシンの顔に土が直撃。ほら出入口が土だらけになっちゃたじゃない…って、脱走禁止!よし、言うことを聞かないのなら奥の手じゃ。父ちゃんを侮るでないぞ。前...
まだまだ続くニホンジカ管理捕獲。県担当者と猟友会上役の方々から新たなる実施区域の調査依頼を受けて、猟仲間たちと共にタツ配置のマーキング等を行いに猟場へと向かいました。標高400m程の低山を囲む巻狩りとなるため、今回も かなり大がかりな捕獲となります。こんな事もあろうかとタツ配置場所に通じる林道を復旧整備しておいて正解でした。基本的には猟場に詳しい先輩に教えて頂きながらの調査。次々とマーキングして行きま...
雨降る森の中、移設犬舎の古家で一人黙々と焼く猪肉。半径200m以内には自分しか居ないとのヘンな優越感。森を独り占めした気分になれるのです。そして森の一部にもなっている。そんな森から授かった恵みを力いっぱい美味しくいただく。猪肉は やはり焼肉が一番。今回の部位は肩ロース肉とホホ肉とタン。そう言えば未だに食器を用意していなかったな。学生の頃から使っていたラーメン鉢が一つあるだけ。我が家の食器は全てセットな...
体をかがめて暗闇の中を進んで行く。まるでノストロモ号の排気ダクトの中でエイリアン狩りを行っている感じ。そして「ぐわぁ~っ!」と、自分が狩られる…でも私はダラス船長とは違って経験豊富な凄腕猟師だから大丈夫。。まずは強力なライトで視界を確保!武器は火炎放射器…ではなくて草刈り鍬と炭スコップ。これは何となく負けている気がする…なので強力掃除機で撃退!って吸ってどうするの。ゴーストバスターズじゃあるまいし。...
「積載量 積めるだけ」なんてステッカーが貼ってある貨物車を時々目にします。そんな茶目っ気ある文句に微笑ましい気持ちにもなりますが、これがインドやパキスタンだったら大変。彼らは本当に積めるだけ積みます。とにかく怖いもの知らず。また、スクーターならベトナムやタイだって凄い。家族全員でスクーターに乗ったり、荷台に大きな豚を積んだりもする。私の愛車、ベトナム・ホンダ製のディオ110は、それら過積載を想定しての...
先日に実施されたニホンジカ管理捕獲の対象地区は隊員たちにとっては馴染の山。皆がそれぞれに鹿の逃走ルートを把握しています。また、猟期中は私たちが合同猟を行う猟場なので、手堅く成果を上げられる間違いない山でもあるのです。今回は静岡県猟友会会長はじめ、県職員の方々も参加しての大がかりなもの。よってタツ役は私たちが猟期中に行う巻狩り時の4倍も。鉄壁の囲みと言えます。おまけに参加者の多くが凄腕猟師で、射術に...
移設犬舎に建つ古家。今はこの古家で一人楽しく暮らしています。本来ならば「一人寂しく」となるのでしょうが、そのようなことは全くありません。明るい間は野鳥のさえずりの中、様々な作業に没頭し、休憩の度に猟犬たちと戯れる。暗くなって静まり返ると、今度は「この森には私一人だけ」との不思議な満足感に包まれます。都会の喧騒を離れて…って、離れ過ぎな感じがたまらなく気持ちが良いのです。ただし、そう思えるのも普通に...
職場から移設犬舎に戻ると子犬区画の地面には大きな穴がボッコリと。私が体育館座りで余裕で腰まで入れそうな大きさに驚きます。子犬区画には世話係として お婆ちゃんのコーシンも一緒。おそらくオテンバ盛りのサカエとホマレに手を焼いたコーシンがストレスから掘ったものか。呆れた私はコーシンに「いい歳して穴なんて掘らないでよ」とボヤきます。コーシンは私の言葉を理解できるため反省を…と思ったら戸惑いの表情に。「あれ?...
伊豆半島に移住を決めた両親に合わせて、私も移住を決断したのは およそ30年前。将来的に両親の面倒を見るために退職して、近くに住む可能性が高いと考えたからに他ならないのですが。また当時の転勤に次ぐ転勤では、家族にも負担が掛かり続けてしまうと考え「早いに越したことはない」と行動に移したのでした。その思い描いていた人生の流れは的中し、今日に至ります。つまり両親の面倒を本格的に見ることとなったのです。それに...
趣味の工作で金属を接合する場合は、それを職場に持ち込み、昼休みに工務室にて溶接作業を行っています。本当はダメなのですが、工務課の課長が笑顔で「いいですよ」と言ってくれるので、イイのです。。。とにかく職場の工務室は素晴らしい。200Vの溶接機が各種揃っているのです。アーク溶接、ノンガス半自動溶接、TIG溶接の交流と直流、そしてアセチレン溶接機も。なので材質や大きさは何でもござれ。ところが大きな物はどうにも...
我が家の犬舎横の道端に生えていた謎の植物。大きく育ってしまい ご近所さんの通行の妨げとなりだしたため、刈ることに。ところが庭にその植物を捨てたところ、犬たちが引っ張り出してムシャムシャと食べだしたのです。「もしや♪」と葉を齧ってみると、これが結構イケル♪粘り気があるあたりはツルムラサキにも似ている。でも毒性は大丈夫なのだろうか。今までに野草で このような植物を見たことが無かったため、調べてみることに。...
三重地犬の子犬、シオちゃん♪マチちゃん♪そして フミ君!みんな可愛い顔して もうワルワル!子犬が複数頭であっても躾のコツを掴んでいる私は、今まで全頭上手くいったと実感しています。ところが、このワルワルな3頭には そのコツが通用しない。とにかく激し過ぎるのです。そこでジックリと観察を続けたところ、あることに気が付きました。今までは数頭に一頭の割だった斬り込み隊長のような怖いもの知らずの子犬。それが今回の子...
私は素人の一狩猟者であってプロ猟師ではないため、獲物肉の販売に関する許可は得ていません。よって猪肉や鹿肉の販売はできず。また猟犬の繁殖は血筋存続が目的であり、販売を目的としていません。したがいまして、血筋存続に協力して下さる方にのみ子犬や仕込み犬を差し上げている状況です。そんなことなので、ブログ写真においては誤解を招かぬように解体場面などは極力掲載しないようにしています。以前に何度か猪の解体シーン...
私の職場では新型コロナウイルスによる病欠者が目立つようになってきました。エアコン使用による部屋の閉め切りが それを助長しているのかもしれません。いずれにしても夏季の第一次長期休暇を前に職場はテンテコ舞い。人材不足が深刻な問題となっている中で、更に人が足りない状況となり、皆がバタバタ。でも長期休暇は何が何でも休んでみせる。休日返上なんてまっぴらごめん。私は出勤日より休日の方が断然に忙しいため、休日は...
先日、近所のスーパーで半額にて購入した 丸のままのボイル豚足。1本はその日のうちに美味しく頂きました。ところが残りのもう1本はチルドルームに入れていたのに 3日ほどで残念なニオイに。ただでさえ悪くなるのが早い豚足。半額品ともなれば最大級の警戒をしつつ、早めに食べるべきでした。普段から「SDGs 命!」などと声高に言っておいて、これでは豚ちゃんに申し訳ない。とりあえず丸のまま洗ってみましたが・・・まだ少し臭う...
今年の冬で9歳になるビープロのメスのコーシン。発情期が来たものの、どうやら排卵はしていない様子。でも発情フェロモンはプンプンに発散しているようで、オス犬たちはメロメロ。犬もある程度の歳になると排卵は止まるようですが、発情は一生続くとのことで、なんだか不思議。その生態に意味があるのだろうか。祖先であるオオカミの存続において、この状態に優位性があったからに他ならないとは思うのですが。コーシンは早めに引...
最高気温が40℃とは何事なのだ!あまりの暑さにバリカンで頭を丸刈りにしてしまいました。ついでに子犬たちも丸刈りにしてあげたいくらい。暑すぎて大人しくなってしまったのです。今は扇風機で何とか凌いでいる状態ですが。でも少し体が冷えてると、大人しくしていた分を取り返さんとばかりにハッスルするのは如何なものか。子犬は冷やし加減が難しいのです。。。脱走禁止!エサも今は猛暑仕様。獲物肉と野菜を煮て一旦冷まし、後...
実直な猟犬のミカサ。人に例えるならば「真面目な働き者」といった感じで、私に似ています。。。今日はそんなミカサが猟師仲間さんへの元へと旅立ちました。その役目は先導犬として頑張ってもらうため。猟師仲間さん宅には生後4ヶ月になるプロットハウンドが飼われています。名前はスカイちゃん。とても可愛い女の子。そのスカイちゃんの先生役がミカサなのです。なんかイヤな予感がする。禁断の愛が。。。ミカサ、教え子に手を出...
狩猟を始めるにあたっては、まずは猟友会の先輩方を頼るのが一般的。右も左も分からぬ中で好き勝手に猟を始めれば、トラブルを引き起こすであろうことは誰でも察しがつくでしょうし。猟友会の会員になることは、狩猟を始める第一歩でもあるのです。問題は そのあと。「良好な人間関係の先に本来の狩猟がある」と私は強く感じています。「狩猟を行うために人を頼る」ではなく、あくまでもお互いに信頼し合えるような人間関係を構築...
生後3ヶ月半となった三重地犬の子犬たち。そろそろ躾を始めようかと考えて、1頭ずつ分けることにしました。初めのうちは寂しいのか、互いに鳴き合ったりもしましたが、程なくすると静かに。食事をゆっくりと取れるため「単独も悪くない」と気が付いたようにも見えます。毎度のことではありますが、単独飼育に移行した方が断然飼いやすい。やはり1対1だと互いの距離が一気に縮まります(これは物理的に)。マチちゃん近いよ。そして...
趣味的なことにアレコレと手を出す私ではありますが、実は一番の趣味は釣りなのです。小学二年生の時に貯水池でフナを釣って以来、もう釣りに どハマり。あの日の記憶は今でも鮮明に残っています。その後、進路においては紆余曲折あったものの、最終的には 釣り→魚類→水産との流れで その道を突き進み、挙句の果てには原点に立ち返り 脱サラして釣具屋を共同経営。傾きかけた釣具屋を買い取り、懸命に働き続けたところ、スタッフた...
昨日は3年ごとの狩猟免許更新のための講習に行ってきました。周りを見渡すと、今回が最後の更新になるであろう ご高齢の先輩方も多い。「歳なんだから やめろって家族がうるさいんだよ」と少し寂しそう。でも ご家族のお気持ちも十分に理解できます。狩猟は危険を伴いますから。人生の区切りのためにも、3年ごとの更新は意味があるのでしょう。昼過ぎに講習が終わると、同席していた会長が役場からの捕獲要請を伝えてきました。猪...
猟犬用のGPS発信機と受信機は今や無くてはならない存在です。狩猟事故防止や猟犬の命を守るにおいて、これほど心強いモノはありません。「便利なモノを手に入れてしまった以上、人類はもう後戻りはできない」との お決まりの流れに当てはまる物の一つに。つまり車や電話やパソコンといった利器と同じ。その運用のために法律が新しく制定され、今もなお改正が続いているのです。ところが運用上の不備における法律改正の狭間で、理不...
我が家の三重地犬の血筋存続計画において、次なる段階に入りました。まずは将来に向けての我が家の繁殖可能なメスが3頭となり、猟師仲間の元へと貰われて行った4頭を含めると7頭となったことで「最後の1頭」との危機的な状況は脱しました。そこでオスたちを別猟隊へと旅立たせ、武者修行を行いつつ、そちらの方の各系統の種親となってもらうことに。せっかく猪犬に仕込み上げても、こちらの地域では豚熱の影響が長引いたこと等によ...
これで三日目。日曜日は休診日なのにもかかわらず、父を診て下さった主治医の先生。抗生剤と栄養剤の点滴が父の窮地を何度救ってくれたことか。毎度のことながら感謝の言葉しかありません。父は今年で89歳。心臓弁の手術から10年以上が経過し、本人は「座して死を待つのみ」と雑音の混ざり出した心音に腹を決めています。「死の迫った老人でありながら、国家に高額な医療費を支出させてはならない」と。しかし今回の急性前立腺炎は...
今日の昼休みに母からの電話がありました。父が倒れたと。持病の急性前立腺炎が再発して、またもや動けなくなってしまったようなのです。仕事を早目に切り上げたものの、行く手を阻む線状降水帯による強烈な雨。車がアチコチで立ち往生する中、水しぶきを上げて突き進む愛機インターセプター。「マジで浮く!」と焦りながらも、なんとか実家へ到着。バイクは冠水に強い。その間、病院には家内が連絡を。こともあろうに母のスマホの...
いつもと違う格好だと、意外と警戒する犬たち。人を判断するには、声やニオイより容姿が最も手っ取り早いからなのでしょう。とくに緊張状態の犬は、その傾向が強いのです。これは日本犬も洋犬も個体差はあれ、同じ反応を示す比率は変わらないように思います。なので仕込み途中の若犬には、あえて猟友会のベストと帽子の出で立ちで接する場合も。この出で立ちに普段から慣らしておくと、若犬が初陣で戸惑わなくなります。なにせ見知...
毎日欠かさずに行っている猟犬全頭の触診。知らぬ間にケガをしていたり、腫れていたり、マダニがついていたりと。何でも早期に発見するには触診が一番だと実感しています。「なんだか この辺りが少しヘンなんだけど」と早目に素振りでも見せてくれるといいのですが。犬は よほどでないとメッセージを発してくれませんから。「我慢強い」とでも言いますか。そんな中、今年の春先にビープロのコーシンのお乳に小さなシコリがあるのを...