以前書いた話を一文にできることに気づいた。 「テセウスの船のやり方でスワンプマンを作り上げたら、 それは哲学的ゾンビ?」 そして、こんなことも思った。 テセウスの船は現実にありそうなことだ。 ただし新旧が区別された呼び名にできる。 でも、細胞分裂みたいに二つに増えるけど、 ...
定年退職した人が暇を持て余している話は、私にとって 自分とはまったく違う世界の人のような不可解さがある。 私にとって「定年」なんていう言葉の印象は、 やりたくてもできなかったことをやれるようになったり 強いられていた義務から解放されることだし、 そもそも、「暇」なんていうも...
昔、育児ができない親のことを「毒親」と書いた何冊かの本を 読んだだけで、自分の母親をそれだと感じて、怒りや憎しみに 長らく苦しんだ。ただし、それは母に対してだけであって、 父に対してはそういう感じどころか「普通の良き父」だった。 ところが、なぜか母との関係の方がはるかに親密...
近所のスーパーで買い物して帰宅して荷物をテーブルに出した瞬間、 腰に違和感を覚えた。それは決して「突然」ではなかった。 「じわじわとした筋肉の緊張感」とでもいうような違和感だった。 それは時間とともにゆっくりと鈍い痛みに変わっていって、 腰の周辺を少しでも動かすと激痛になる...
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以前書いた話を一文にできることに気づいた。 「テセウスの船のやり方でスワンプマンを作り上げたら、 それは哲学的ゾンビ?」 そして、こんなことも思った。 テセウスの船は現実にありそうなことだ。 ただし新旧が区別された呼び名にできる。 でも、細胞分裂みたいに二つに増えるけど、 ...
最近、録画してテレビを見ている時、 「ああ、なんて素敵」と感じる人が出演していた。 一人は博士、もう一人は俳優だ。 どちらも、もちろん、有名人。 ここでその人の名を書かないのは、 書いてしまうと、冷めてしまうから。 誰にも秘密のままだけでなく、 その人のことを調べたりもしな...
時間が過ぎていくのが早すぎる。 自分の体内時計がどんどん遅くなっていくから。 それだけではなく、昔と比べれば今の時代、 あらゆる物事が加速している。 昔なら何も無かった一瞬に、今やぎっしり 得体の知れないものまで密に詰まっている。 廃校になった学校で日時計を見つけた。 その...
私にとって旅の絶景は、深夜の海だ。 乗っている船が作る波が船の明かりで見える以外は何も見えない、 そこに本当に海があるのかも怪しくなるほどの暗闇。 それとは別の暗闇だけど、 昔、完全に何も見えない暗室に置いてある鏡の前で、 二時間ほど、自分の姿が写っているはずの鏡を見つめる...
以前、母に申し訳ないことをしたと思った。 そこでふと疑問がわいた。その「申し訳ないこと」が、 私が実家を出て年月が経過した後の両親に対する態度であり、 父母の両方に対するものであるはずなのに、 なぜか母に対してだけしかわいてこないからだ。 父に対して申し訳ないと思わないのは...
私が美を感じるのは、たとえば 雪結晶、宝石、洞窟、柱状節理、火山、 プランクトン、熱帯魚、サンゴ礁、 貝殻、鳥の翼、草木の花、てんとう虫、 音楽、絵画、彫刻、民族衣装、古代遺跡、 虹、雲、オーロラ、日の出や日没、天体 疲れている時や何もできなくなった時、 そういうものに意識...
あるショッピングモールに久しぶりに出かけた時、 あるペットショップの爬虫類コーナーを見ていた。 その店に入る直前、観葉植物のフェイク商品を見ていたせいか、 じっとして動かないトカゲやヘビも、フェイク商品に見えて、 もし、本物で生きていたら呼吸をして喉が動くはずだから、 確か...
家族がゴキブリの話をした。 ファーストフードのレジカウンターを、 かわいいチャバネゴキブリの幼虫が一匹、 チョコチョコチョコ…と歩いていたらしい。 しかし、客も店員も見えていたはずなのに、 その日は何もなかったことになった。 私にも似たような経験がある。 美容院のワゴンの上...
以前、歯周病の謎について書いた。 あの当時、歯ぐきからの出血と腫れに悩まされ、 歯医者で悪い歯を抜くことを勧められたけど、 それは嫌で、そのままずっと頑張って耐えていた。 私は医者でも専門家でも研究者でもないので、 無知な一個人の経験でしかないわけだけど、 たぶんこれが原因...
昔、電車に乗ってぼんやりしている時だった。 電車の中には大勢の人がいて、私はその中の一人だ。 私は他の誰でもなく、ここにいるたった一人。 私を含め誰が電車を降りてもそれは変わらない。 それはいったいなぜ? 世界に私一人しか存在していなければそんな疑問は無い。 あるいは、すべ...
長年、自分はダメな人間だと思っていた。 それは、絶対的には正しく、相対的には間違っていた。 人間というものは他種の動物たちと比べれば弱すぎるし、 脳の大きさの割には無能すぎる。 人間なんて「ダメ」「無能」「ろくでもない」劣った 一種の動物に過ぎない。 そして、 ダメなのは私...
私は自分の子を一度も持たないまま人生が終わることが 確実になって久しい。今のところ後悔もない。 ただ、育児の経験が無いだけ心身ともに未熟だろう。 一度も妊娠しなければ身体的にも未熟なまま老いていくらしい。 それでも、女性が出産や育児すれば命に危険を伴い 心身の限界を試される...
会話というものは、通じるのが当たり前で、それも常識なのだろう。 しかし、常識というものは実は怪しかったりする。 「会話というものが通じて当たり前のもの」ということを信じるのが 普通の人たちだと言いかえるほうが間違ってないかもしれない。 それは「戦争がない平和が当たり前のもの...
今から十年ほど前だろうか。 毎日欠かさず歯を磨いているのに口臭がどんどん悪化して 歯科の定期健診の周期も短くなっていった時期がある。 定期健診後の歯石除去やクリーニングが済んだ日、 年々ますます厳しくなっている衛生士の指導に従い 正しいつもりの歯磨きを忠実にやったことが、 ...
テレビで食材としてのイカやタコの健康に良い話をしていた。 それに影響されて、滅多に食べたことないイカをスーパーで見つけて 買って帰って、自宅で孤独な昼飯にした。しかし、それは 食べ慣れないせいか、不気味な食感で美味しくなかった。 見た目もあまりイカらしくなく、まるで「寄生虫...
昔、「現実を知れ」という言葉を見て嫌な気持ちになっていた。 しかし、今は現実を知れば終わりだと思うようになった。 夢を見るから生きていける、という事実を知ったから。 生きる環境が過酷なほど夢を見ないと耐えられない気もする。 現実を直視しても平気とまではいかなくとも耐えられる...
若い時からごくたまに一日だけ発熱することがあって、 下痢や痛みとかの症状も似ているのがある。 そういう時、一度だけ検査でわかったのは食中毒だった。 ただし、今回は足がつったりして熱中症かもしれない。 今年の夏はとんでもなく暑い。自分の動ける範囲に 涼しい場所なんかどこにも無...
家で一人でいる時間は、他人に邪魔されない快適さとともに 底なしの闇が背後に迫ってくるような不安感があって、 自分が生きている世界は現実ではないかもしれない、 すべては幻影かもしれないと思いつきのように考えることがある。 自分たちがいるこの世界とか宇宙というものは、 本当は存...
十年以上前ヨガ教室で瞑想やマインドフルネスと同じことを そういう名称無しに習っていた。それでも、なぜかどこか何かが 違うというか、何なのかはっきりしない不可解さがあった。 それを最近、わかりやすく解説したテレビ番組を見て、 理解できた喜びに勝る「笑い」も覚えてしまった。 瞑...
定年退職した人が暇を持て余している話は、私にとって 自分とはまったく違う世界の人のような不可解さがある。 私にとって「定年」なんていう言葉の印象は、 やりたくてもできなかったことをやれるようになったり 強いられていた義務から解放されることだし、 そもそも、「暇」なんていうも...
定年退職した人が暇を持て余している話は、私にとって 自分とはまったく違う世界の人のような不可解さがある。 私にとって「定年」なんていう言葉の印象は、 やりたくてもできなかったことをやれるようになったり 強いられていた義務から解放されることだし、 そもそも、「暇」なんていうも...
昔、育児ができない親のことを「毒親」と書いた何冊かの本を 読んだだけで、自分の母親をそれだと感じて、怒りや憎しみに 長らく苦しんだ。ただし、それは母に対してだけであって、 父に対してはそういう感じどころか「普通の良き父」だった。 ところが、なぜか母との関係の方がはるかに親密...
近所のスーパーで買い物して帰宅して荷物をテーブルに出した瞬間、 腰に違和感を覚えた。それは決して「突然」ではなかった。 「じわじわとした筋肉の緊張感」とでもいうような違和感だった。 それは時間とともにゆっくりと鈍い痛みに変わっていって、 腰の周辺を少しでも動かすと激痛になる...
以前、叩きレンコンの話を書いた。 あの後も、しばらくレンコンを買っては食べていたが、 毎度叩きレンコンは疲れるし飽きてくるので、 炊き込みご飯にしてみた。ところが、 「二度と作りたくない」と思うほど不味かった。 そのうち、スーパーの売り場からレンコンが消えた。 それでも、下...
昔、自分の感情は自己責任だという誰かの説を読んだ。 心理学で言いそうな話だ。自分の人生も自己責任とか。 何でも誰かのせいにしたくなることを戒めるのには良いと思うが。 だからこそ、何でも自分の責任というのもおかしい。 誰だって複雑にいろんな関係で影響し合っているのは事実で、 ...
家族や親しい相手ではないよく知らない人を相手に 話す必要がある用事はしばしばある。 結果的に話は伝わって無事に用事を済ませることができても、 スムーズに相手と意思疎通できなかったことがあると、 心の中で自分に対して、 自分の話し方や言葉遣いなどに不適切な部分を見つけ出し、 ...
料理のレシピを書くつもりはない。 だらしなくて無責任で身勝手すぎる夫に腹が立って、 私には六秒我慢とか深呼吸など焼け石に水でしかなく、 時間が経つほどますます腹が立ってきて、 スーパーで買った蓮根をまな板に素手で思いっきり 叩きつけたその時、何か大事な記憶もろとも、 ばらば...
誰かと同じように私は、幼い子供や幼稚な大人に対する 嫌悪感が他人より強いのではないかと思うことがある。 他人に対して必要以上に腹が立つのは何が原因なのか。 自分には絶対に許されないことを、自分と似ているその他人が なぜか許されている事実を目撃し、嫉妬するのかもしれない。 怒...
「幸福になるために生まれてきた」という言葉がある。 私も以前は「それは良い言葉だ」と思ったし信じていた。 仮にそれが正しいと仮定して、思い通り幸福な人生を送ったとする。 よかった。はい、おしまい。そして間もなく忘れる。 それでよいこともあるだろう。それこそ望む人もいるだろう...
誰かと同じように私も、人間という存在を特別視し過大評価していた。 人々が互いの個人的領域まで簡単に知ることができる時代になり、 ほとんどの人間が衝動でしか動けない動物とたいして変わらない 事実に最近やっと気づいた。そして、「命」について人間にだけ 特別に価値を高くする価値観...