ちょっと珍しい病気にかかったコピーライターの日記です。 お酒と美味しいものを楽しみつつ、仕事もこなしながら治療に臨みます。 好きな作家は村上春樹、漫画や映画も好きなので、そんなあれこれも挟みつつ。
患者会の「Zoom おしゃべり会」に初めて参加。 「胸腺腫」は20万人に1人といわれる希少がんなので、 同じ経験をした方に会える確率は非常に低い。 また、病院選びや治療に関する情報も集めづらい。 その結果、とても深刻な状況に陥ってしまう方の多さに、改めて気づかされた。 5年前のCTに腫瘍が写っていたのにもかかわらず 「心膜嚢胞」と誤診され放置してしまった人。 胸腺腫の合併症として知られるMG(重症筋無力症)を発症し、 その可能性を医師に訴えたのに、 「そんな病気のわけないでしょ、ドラマじゃあるまいし」と退けられ、 確定診断までに5年を要し、Ⅳ期にまで進行してしまった人・・・ 今回のミーティング…
マーク・トウエインが遺した言葉がある。 「愛はもっとも素早く育つものに見える。 だがもっとも育つのが遅いもの、それが愛なのだ」 確かにこれはある意味真実だと思う。 それとは逆に、「嫌い」という感情は 一瞬で育つのではないだろうか。 ちょうど一年前、私に希少がんが見つかったとき、 強く感じた思い、それは 「わたしの遺産、オットに残すのは絶対にいや」 というものだった。 むすめがお腹にいるころ、 あるいくつかのことをきっかけに オットを急速に嫌いになった。 具体的な理由は彼の人権にかかわるので書かないが、 生理的に許せないことと、感情的に許せないことが複数あった。 もともと「すごく好き、愛してる」…
「僕」と「五反田くん」が食べたのは、たぶんこんなピッツァ 私にとって初めてのピザは、 冷凍食品のうす~いやつ。 オーブントースターでチンして、 ふにゃっとしたのを片手で食べる。 あれはあれで、それなりに美味しかったような気がする。 私にとって初めてのデリバリーピザは、 大学生の時に観た映画「ET」。 エリオットがピザを受け取り、 確か落としてぐしゃっとしてしまうんだっけ? 当時日本にはまだドミノピザもなく、 実際に食べたのはさらに数年後のこと。 小説に出てくるピザの中で一番美味しそうだったのは、 村上春樹の「ダンスダンスダンス」。 「僕」と「五反田くん」が最後に会うシーンで、 ふたりはシェーキ…
数日前の六義園 「告知」とは、その字面の通り「告げ、知らせること」 ですが、なぜか、がんの枕詞のようになっていますよね。 私が「告知」されたのは、約一年前の11月5日のこと。 とはいえ、主治医の経験から 「命にかかわることのない軽微な状態」と判断されたのか、 まったく深刻な雰囲気ではなく 「ま、大丈夫ですからねー 腫瘍をまるっととったら終わりですよー」 という感じでした。 そうは言っても、やはりがんはがん。 それなりのショックは受けたし、 人生でもっとも「死」に近づいた瞬間だったのは確か。 告知の夜しんと冷たい爪先に言葉を持たぬ猫の温もり それは、六義園の紅葉がはじまる時期で。 毎日のように散…
2週間ほど前につけた、ちょっとしたかすり傷がまだ治らない。 さすがに50代も半ばを過ぎて、新陳代謝の衰えを痛感する。 そして代謝が下がると、体重は驚くほど簡単に増える。 別に若い頃に戻りたいとは思わないけど、 やはり一抹の寂しさというか何というか・・・ そう、そして加齢による変化といえば、 最近ずーっと気になっている「胃もたれ」。 胃腸は丈夫でいつでも食欲全開の私にしては かなり珍しい状況なのです。 今年は胸腺腫の手術も受けたし、 人生初の胃カメラ・大腸カメラの予約を入れましたよ。 鎮静剤でかなり負担なくできるらしいけど、 3日前から食事を調整したり、結構大変なのね。 内視鏡上と下から貫通しわ…
「ブログリーダー」を活用して、サバねこ主義さんをフォローしませんか?
指定した記事をブログ村の中で非表示にしたり、削除したりできます。非表示の場合は、再度表示に戻せます。
画像が取得されていないときは、ブログ側にOGP(メタタグ)の設置が必要になる場合があります。