桃紅柳緑41

頭の中をクルクルと色んな言葉や色んな人の顔が現れて頭がガンガンと痛い。 「ふっーう。類ゴメン‥眩暈がして来た。」 「あんた、考え過ぎなんだよ。どうして、自分の…

桃紅柳緑40

類…私を、こんな私を褒めてくれてるの？鉄の女・・道明寺のお母さんに溝鼠って言われた私だよ？ 私は今までどんなに家が貧乏でも人に後ろ指指される様な生き方だけはし…

桃紅柳緑39

おおーー。類がそんな事言うなんて。好きだよ、類の事大好きだよ？だけど、今更それを言うのって狡くない？ そりゃ・・私だって花沢物産を受けたかったよ？ でもね？道…

桃紅柳緑38

類何処に行ったんだろうか？はな枝さんは行き先を教えてくれなかった。 類も私を起こしてくれたらいいのに…何も言わずに私をこの部屋に一人にするなんて…。 一度目が…

桃紅柳緑37

類の濁りの全くない澄んだビー玉の瞳を見ていたら、なんだか自分の悩みがちっぽけなものに思えて来て…。何でもお見通しだよと言われてる気がして 類の言う通りに、全て…

桃紅柳緑36

私の意識はまだ辛うじてあって、類の腕の中に身体がすっぽりと包み込まれて倒れる事は避けられたけど…。 類の「つくしー。」と呼ぶ声を遠くに聞きながら身体が思う様に…

母の日ギフトは何がいい？

もう直ぐ母の日ですね。 プレゼンと決まりましたか？  【カーネーション+6種の有名スイーツから選べるセット】【早割実施中】母の日 プレゼント 花 ギフト 花と…

桃紅柳緑35

隠し事があるのは類でしょう？断れない縁談それとも、私には言う必要も無いと思ってたの？ 「類…美作さんから何か聞いたの？」 「あきらから？と言うよりはウチの父親…

桃紅柳緑34

類は気付いていた。 つくしの態度が何処か変な事も、時々哀しい顔をするのも…。 その原因が、俺の断れない縁談だって事も。 俺に言えなくて、一人で悩んで我慢して・…

桃紅柳緑33

「類、ご飯凄く美味しいね。私凄く幸せ。」 「くすっ、あんたは食事してる時が一番幸せそうな顔してる。」 「失礼ね、私は‥類と一緒に美味しい物食べてるから幸せなの…

桃紅柳緑32

美作家にお礼を言って花沢家の迎えの車に類と2人で乗り込む。 夢乃おば様と美作さん私のお世話をしてくれた使用人さん達が見送ってくれた。 「つくしちゃん、まだ熱が…

桃紅柳緑31

つくしはベットから起きて既に身支度をしている。椅子に座って類の起きるのを待っていた。 「うう～ん・・」 「類、おはよう。目が覚めた？」 「‥牧野何であんた起き…

桃紅柳緑30

相当疲れてるのね。目の下にクマがある。昔の類とは全然違うんだね？  言葉にすると泣き出してしまう。別れなければいけないならこのまま,類と逢わない方が良かった。…

桃紅柳緑29

コンコン・・遠慮がちにドアが叩かれる。 部屋の明かりが点いてる事に気付いた美作の使用人である立花さんが部屋に入って来て驚いている。 「牧野様・・まだ寝てらして…

桃紅柳緑28

あきらとリビングルームで酒を飲み始めたが類も疲れがピークのせいか、水割り1杯も飲み干せないままである。 「牧野の奴俺には花粉症だって言ったんだぜ？」 「確かに…

桃紅柳緑27

「牧野どうだった？」 「37度8分‥まだ熱下がって無い。」 「そうか、牧野の世話は30分おきに元看護師の使用人が見るから心配するな。」 「あきら、ありがとう。…

桃紅柳緑26

類は車に乗るとあきらに電話を掛ける。 だが・・一向に繋がらない。 仕方なく美作邸に電話する。 使用人が出て、直ぐにあきらに取次をお願いしたのに電話に出たのはあ…

桃紅柳緑25

類が東京駅に着いたのは午後7時過ぎ迎えの車に乗ろうしたらスマホに着信が・・・。  「はい・・」 「類、今東京駅なのか？」 「ええ、今着いたばかりです。今日の報…

桃紅柳緑24

類は仕事終えると、新幹線に乗る前につくしにラインを送る。 今夜8時にはつくしのマンションに行くから待ってて。あんたの好きそうなお土産も買ったよ。 …

桃紅柳緑23

食事が終わると部屋をサンルームのあるリビングに移動して 今、つくしの目の前には湯気が立つハーブティーが置いてある。あきらは、優雅に紅茶を飲みながらつくしの前の…