主に自閉スペクトラム症に関する散文(手記、エッセイ、小論文、小説など)を載せています。聴覚過敏に関する散文が多いです。 絵や詩の別サイトも運営していて、リンクから見ることができます。
24回 / 365日(平均0.5回/週)
ブログ村参加:2019/10/28
新機能の「ブログリーダー」を活用して、天寧煌子さんの読者になりませんか?
1件〜30件
世界は圧倒的 k0nt0n.blog.fc2.com さんのマネをして、4コマを描いてみました。 毎日毎日、HELP ME 今、詳しいことは書かないので、ものすごく漠然とした表現で恐縮ですが、いずれブログに書きたいと思いますが、 毎日毎日、HELP ME!! モードで街を走ったり机で一人問題対策会議を開いたり……という感じで日が過ぎます。 聴覚過敏の問題で、なんですけど・・・。 理解が得られない。困った。 友人知人といえども、わからないですよね。 数年かかわっている知人にも困り感は伝わらないですね。 聴覚過敏の問題には「ハァ」しかない。 専門家? 専門家は・・・。 病院が変わり、医師に説明して…
行きたい場所がある。 かけたい電話がある。 ……でも腰が重い。 聴覚過敏がハードルになっているのですが、言語の問題もあります。 言葉が沼の底に沈んでいるよう 自分の要求をパッと言葉にできない。 そうできる自信がありません。 言葉が重たい沼の底に沈んでいて、なかなか浮かんでこない感じです。 その時その瞬間に、うまく引っ張り出せない心もとなさがあります。 たとえとっさに言葉が出たとしても、相手に合わせる表面的な言葉になってしまうことがあります。 そこには「自分」がいないことも…。 「自分」はもっと底の方に座っています。 目の前の人に合わせている「自分」は、かなり演技しています。 質問されたときもそ…
超個人的偏愛趣味音楽【ドラクエ/アルヴォ・ペルト/dir en grey/モーツァルト/光田康典など】
コロナ危機によって聴覚過敏が悪化したので、毎日音楽をかけまくっています。 ブログに自分の好きな趣味音楽をアップしている人を見ると、「いいなぁ、私もやってみたい…」なんてスケベ心を起こして、こっそり好きな音楽を紹介。 発達障害とはなんの関係もない、ただの私の個人的偏愛趣味なので、興味のない方はスルーしてください・・・。 偏愛CDコレクション全体 車の中にも10枚ほど。 上段:ゲーム音楽 上段がゲーム音楽(すぎやまこういち、光田康典、伊藤賢治)。 生まれて初めて心から感動した音楽が、すぎやまこういちのドラゴンクエスト・オーケストラでした。 リズム、ハーモニー、メロディーが織りなす音の世界。 これが…
近所がうるさくなった この頃から、ゴールデンウィークや土日などの休日に聴覚過敏が悪化する法則に気づくようになった。休日は平日と違って、わさわさ動き回る何者かの気配がせわしなく、一触即発の空気に満ちている。身体じゅうの細胞は落ち着きなく、爆弾を抱えているよう。休日は私にとって避けなければならない鬼門だ。とくにゴールデンウィーク、夏休み、年末年始は、聴覚過敏の火種が発火する危険を孕(はら)んでいた。 『踏まないで! ―ある自閉症者の聴覚過敏手記― 第八章 病む記憶』 静かな平日の近所が「休める場所」だったのに、今は近所がうるさくなり、生活しづらくなりました。 散歩道には人があふれ、往路800メート…
最近、応援している人の選挙を手伝いました。 以下は聴覚過敏やコミュニケーションの困難を記した記録です。 選挙前夜打ち合わせ 総勢12名で打ち合わせ。 あちこちザワザワ騒がしく気が散る 誰も彼も声がキンキン尖っている 初めての顔ぶれとのコミュニケーションに苦手意識がある 目に見える手がかりのない話し言葉がわかりにくい コロナ防災バカ無線がうるさい ドアや取っ手にコロナウィルスがついている可能性があるのが気にかかる 人がマスクを外して近づいてくると脅威を覚える 聴覚過敏が今にも出ないかと身体に意識がいく 打ち合わせが盛り上がってトイレに行くタイミングが掴めない サウンドレベルメーターを車から持ち出…
○○さんってアスペルガーじゃない? 知り合いのY美が、声をひそめて私にこうささやきました。 「Oさんてアスペルガーじゃない?」 Y美はスピリチュアルなものに興味を持つ、繊細で敏感な人です。 HSP(Highly Sensitive Person 人一倍敏感な人)の特性があると、私は感じています。 ある時Oさんは、Y美の繊細な気持ちを汲まない発言をしたそうです。 Y美は、そんなOさんをとがめるために、「アスペルガーじゃない?」と指摘したのです。 こうした声を、私は至るところで聞いてきました。 Y美だけではなく。 「○○さんってアスペルガーじゃない?」 「△△さんてアスペよ」 自閉症より「アスペ」…
共通性の高い話は面白くない とある人の選挙を手伝い、お疲れ様会があった。 一言で言うと、あまり面白くなかった。 近所の人間関係の裏事情に興味がないのだ。 政治の話にしても、「人の心を解き明かす」真理を聞きたいのに、自分の生活実感に沿わない話題ばかり。 人生経験豊富な老人の、ためになる面白い話ぐらい聞けるかと思ったが、近所の誰がどうしたという卑近な話に終始していて、面白くない。 新聞の社説に載っているような、理念的な話が聞きたかった。 市の現状はヒトラーが権力を持った状況に似ていないかと思うが、そういう話も聞けなかった。 目の前の人間を一生懸命観察したが、いまいち誰も面白くない。 「人間万事塞翁…
以下の詩は、聴覚過敏を描いたものです。 全身を引きずり込むすさまじい重力。 吸い取られる生命。 全世界を敵に回し。 誰にも相手にされない圧倒的な徒労感。 ぬかに釘、どころか空気に釘。 そういう症状の苦悩です。 【打ち下ろす槌に】 灼熱(しゃくねつ)の闇に 暗赤(あんせき)の泥濘(でいねい)は底無く 揺れる葦(あし)を掻き分け、漬かる膝を引き抜く 慄(おのの)く掌(て)が虚空を掴み、逃れ行く脚に 煌めく針山の底より 噴き出す業火から 群がる 無数の腕、 乾いた亡者らの 骨浮き、皮崩れ、 開け広げた唇に音なく 〈これでもかこれでもか、〉打ち下ろす 〈これでもかこれでもか、〉打ち下ろす 肉断ち、骨砕…
私の時間感覚は、麻痺しているといっていいほど乏しいです。 いろんな方法で管理します。 そのツールを紹介します。 1、デスクダイアリー モザイクをかけすぎて何が何やら。 DAIGOのアポイントダイアリーを長年愛用。 基本はコレです。 時間が目に見える形で把握できる安心感があります。 2、理想タイムスケジュール表 このスケジュールをつくる時は頑張ってつくりますが、あまり守れず、すぐグダグダになります。 予定通り過ごすぞ!という気合いを高める効果だけはあります。 3、タイムタイマー 発達障害者の憧れ(?)タイムタイマーです。 スチール製の本棚にマグネットでくっついています。 毎日使っているわけではな…
病院のコミュニケーションで困ること と 対処法「目で見て理解」
コミュニケーションで困ることをリストアップ コミュニケーションで困ることを word でリストアップしました。 他の困りリスト含め20ページ以上あります。 こういう資料が山ほど(ファイル2冊以上)あります。 このリスト内容をブログに展開してみます。 病院のコミュニケーションで困ること 目に見えない耳から入る話し言葉は "音" に聞こえることがあり、意味を把握しづらい。言語障害のない定型発達者は、目に見える手がかりなしに、音声のみでペラペラ会話しているが、私には難しい。 自分語りしすぎることがある。引き際の判断が難しく、「良い加減」で止めるのが下手。 いかにもコミュニケーションできているように演…
流行に興味はないけど・・・ 私にとって価値あるものは、時間の淘汰を経たものです。 新しいものや流行に、あまり(ほとんど)興味はありません。 流行や時事ネタに疎く、新聞を読み思うことはあっても、人と共有する意思は乏しく、一人で考えているダケ。 「新しきものの善きものたることは稀なり。善きものの新しきものたること、つかのまにすぎざればなり。」 (ショウペンパウエル『読書について』、岩波文庫、32頁) 流行ってパッとやってきて、フワフワ流れていって、何も残らない。 毎年毎年、何か流行るたびに、迷惑なことだなぁと思っていました。 しかし……しかし……。 コロナの "流行" があまりにストレスフルなので…
繊細で傷つきやすい人が自分の心を守るための本 加藤諦三著『「自分の心」をしっかり守る方法』を読みました。 これは、繊細で傷つきやすい人が、自分の心を守る方法について書かれた本です。 「自分の心」をしっかり守る方法: 「くやしさ」「悩み」「モヤモヤ」が消えていく (知的生きかた文庫) 作者:諦三, 加藤 発売日: 2019/05/22 メディア: 新書 何気なく手にとって読みましたが、自分の生きづらい性格をこれでもかと解き明かしていて、大変参考になりました。 読んだ後、心が明るくなりました。 敏感性性格者 敏感性性格者とは、小心で、繊細で、傷つきやすい内面を持ちながら、野心は人一倍ある人間です。…
私ではなく、なぜあなたが? 2020年2月17日、横浜地裁であった津久井やまゆり園事件の論告求刑公判で、自閉症の娘を殺害された母親が、こう述べていた。 「勝手に奪っていい命など一つもない」 「あなたが不幸をつくる、生きている価値のない人間」 (2020年2月18日 朝日新聞) 障害者が不幸をつくる。 植松聖被告はずっとこう述べてきた。 精神科医の神谷美恵子は、ハンセン病の患者に「私でなく、なぜあなたが?」と思ったという(出典不詳)。 被告はそう思わないのだろうか? 「私でなく、なぜあなたが?」 「なぜ私が無力な者ではないのか?」 と。 いつ、誰が、無力な人間になるか 人が強大な力をもって生まれ…
『「敏感」にもほどがある』を本屋で立ち読みして、バカウケしたので、即買いしました。 敏感にもほどがある 作者:高橋 敦 出版社/メーカー: きこ書房 発売日: 2017/07/03 メディア: 単行本(ソフトカバー) HSP(highly sensitive person 敏感すぎる人)の日常について、四コマ漫画を交えて書かれた本です。 漫画だけでもめちゃくちゃ笑えるのですが、自己分析した文章が素晴らしい。 引用しながら思ったことを書きます。 これは自分!? 発達障害者とHSPの違い 聴覚過敏に応用できる? 感受性が高い人の役目はなんだろう? やっぱり理解されないのか… まとめ 過敏に悩む人に…
知り合いの躁鬱病持ちD氏に手記原稿を見せた。 そこには、思春期の内面における葛藤と、職場いじめなど社会に出てからの闘いを記していた。 D氏はこう指摘する。 「自閉症の人でここまで努力しているのは少数派でしょうね」 「は?」 なぜそんなふうに言えるのか? 違和感を抱いたので、私見を述べる。 自閉症の人は努力しないという先入観 知る限り、D氏は自閉症の本を一冊も読んだことがないはずだ。 自閉症の人に一人もかかわったことがないはずだ。私以外は。 理解どころか、自閉症のことを何も知らない。 そんなD氏はこう思っているのだろう。 「多くの自閉症者は努力しない」 こうした考えあって、さきの発言が出てきたの…
はてなスターと読者ボタンを押していただいた方、ありがとうございます。 プロフィールは見ていたのですが、そこからブログにたどり着けることに全然気づかず。 今ようやく気づきました……。 よもやこんなところにリンクが張られていようとは……。 はてなの使い方がいまだによくわからないです。 日々、鬱気味なのと、自分の症状に喘ぐのとで、なかなか意識を外に向ける余裕のない私ですが、今度じっくりブログ巡りしようと思います。 記事を読んでいただきありがとうございました。
社会に理解を求めること、断念すること――二つの道の消失点【統合失調症者Tとの対話】
社会に理解を求める 「未成年の時はマイノリティだった。親が守ってくれて、まわりの人は通り過ぎていくだけ。けれども大人になってメジャーになる。自分もまわりから見たら通り過ぎる一人にすぎない。みんなと同じ一員とわかる。失楽園」 統合失調者Tが早口で頭の中から言葉を引っ張り出す。渋い顔つきで。苦い過去を思い返すように。コメダの薄暗い照明が、彼の黒いジャンパーに吸い込まれる。七〇デシベルはあろうかというざわつきの波は、彼の後ろに凪いでいく。私は彼の隣で言葉を書き取る。 「批判は自分に戻ってくる」 批判……? 私は考えを巡らす。どういうことだろう。 「自分モナド(充実した内面をもち、自発的知覚を担う単位…
とあるブロガーの方へ。 あれ以上コメントするのは申し訳ないので、ここに書かせていただきます。 おっしゃるとおり、物語の再構築とは、解釈の変更程度の、軽い意味ではありません。 「解釈」という言葉は適切ではありませんでした。 思考の問題ではなく、心(人間)の回復ということが言いたかったです。 ――が、ネット上でいくら文字のやりとりをしても、伝わらないでしょう…。 頭で言葉を弄ぶような、いかにも軽々しい言い方でした。 私は、心に生じる情感と、頭が司る言語が分裂して、連動しないことがあります。 心が切り離されたような、淡々としたしゃべり方になってしまいました。 今もそうなっていなければいいですが…。 …
犠牲となった障害難民マイノリティたちへ ADHD・S子との対話
障害難民 ADHDのS子の部屋は、暖房の利きが悪く、凍えそうに寒かった。 聴覚過敏手記の冊子を、私は床に並べる。 「トラウマですよ、××事業所の。それで聴覚過敏なんです。フラッシュバックがひどくて買い物にも行けない。もうどこにも。ストレスで△△病も鬱も」 「△△病って歌手○○○○がなったやつ?」 「さあ、その人は知りませんけど。顔とかお腹とかブクブクでしょ。ステロイドで」 「障害難民やて、重複障害」 S子の言葉にピンときて、私は声のトーンを高める。 「それ! クマさんも同じようなことを言ってました。なんだったかなあ……超多重生活困窮者?」 「どの施設も断られた人がそうなるんや」 「そう、社会に…
人に近づきすぎる 文学会の主宰者がたしなめました。 「苦手な人のに、近づきにいってはいけないよ」 「・・・」 その距離感がわからないのですよ。 そう――人間関係の距離感が。 私が苦手な人に近づいてしまうのは、たいてい「対人恐怖」「初めての状況への恐怖」からです。 相手がどんな人かわからないから、「初めての状況」をなくそうとするのですね。 「初めての対人環境」ほど怖いものはありませんから……。 情報を少しでも多くもって、人間関係の不可解さをなくそうとする、というか。 かつて通っていたA型事業所で、やたら初めての人に話しかけにいって、「天寧さん、近づきすぎて怖い」「神出鬼没」と言われました。 「・…
「STIGMA FREE」リニューアルのお知らせ(3) fc2はミラーサイトになっています
数年間、閉鎖していたFC2ブログも閲覧可にして、現在ミラーサイトになっています。 takiruka.blog9.fc2.com 本当は、FC2ブログに完全移転したいです。 拍手ボタンがある はてなやアメーバのような「会員ID」がなくてもコメントできる コメントするときに閲覧不可にできる つまり、私にとってFC2は、読者の反応を実感しやすく、ブログを継続するモチベーションを保ちやすいのです。 しかし! どの記事が読まれているか知りたいのに、わからない のが最大のネック。 現在、グーグルアナリティクスなどで調べる方法を検討中(数ヵ月、いや1年以上かかるかも?)ですが、はてなではコレが簡単にわかるか…
「STIGMA FREE」リニューアルのお知らせ(2) ブログをやめてから
ブログをやめてから 2013年に閉鎖した弱小ブログ 「STIGMA FREE」を見てくれていた人が、今いるかどうかわかりませんが、もしいらっしゃったら、少し近況報告を。 6、7年前なので、絶対いないだろうけど……。 ブログを書いていた当時は、A型事業所で働いていました。 けれども、ものすご~く端折って書くと、そこで○○な体験をしました。 ○○に入る言葉は、過酷、深刻、不条理、悲惨、目茶苦茶etc...どんな言葉も、それはその通りなのですが、しっくりきません。 「外面的な事件」という観点からすると、たいしたことはないのかもしれません。 でも、私の心の中が、スサマジイ嵐でした。 あまりにいろいろあ…
ドナ・ウィリアムズ『自閉症という体験』との対話 2 詩「鍵を知る者」
【鍵を知る者】 ―ドナ・ウィリアムズに贈る― 鍵を知る者よ 教えてほしい わたしがなぜここに 繋ぎ止められているのか 母なる器 痩せ果てた大地の封印に 縛(いまし)めを解(ほど)く 型はどこに 秘匿されているのか ――組み敷かれた魔方陣 ――解けない鍵穴 ふたつでひとつのからくり 片割れを抱えている あの雲に 差し伸べる大地の稲穂が なぜ届かないのか わたしはひとりで 硬い土に水をやり 稲穂を鍵の凹凸に変えようとする けれども鍵は ふたつでひとつ 雲は 持ち去ったまま 鍵を知る者よ あなたはあなたの頭上へ あなたの長身よりも遙かに 振り解(ほど)いていった 縛めを解く 型となって 母なる器はあ…
一気に人が増え、状況が変わり、苦手な人も来る……ビンゴで苦手…
なんでこんなに来るんだ(泣) ある文学会に1年前から参加しています。 いつも、総勢5名のメンバーで文学談義し、作品を発表します。 私は毎回、聴覚過敏手記を発表しています。 メンバーには、最初は対人恐怖がありましたが、今は慣れ親しんでいます。 ところが次回、メンバーが一気に4名も増えるうえに、苦手な人が来ると、主催者から連絡が。 ビンゴで苦手な状況すぎる。 対人恐怖と、コミュニケーションの困難と、状況理解の困難と、感覚過敏があるのに……。 基本、二人以上の人とやりとりするのに抵抗があるのに……。 なんでイキナリこんなに来るんだ! こんなに来なくていいじゃん! やめてー! 切実にやめてー! いっそ…
発達障害について何が言える? パトスの思いつきでものを言うのに嫌気が差した
聴覚過敏のリハビリに、病院で音に“被爆”しながら、スマホで記す。 ロゴスのない文章が嫌になった 2011年から2013年までの記事は、発達障害について思ったことを思ったままに、ポンと吐き出すように語っていた。 針のような直感をもち、下手なりに詩を書き、パトス(情念)が優勢な私の物の見方は、「鋭い」こともあったかもしれない。 けれども、あるとき嫌になった。 みずからのロゴス(論理)の乏しさに――。 思いつきでものを言う。素直。 それは大事かもしれない。 けれども論理は、ロゴスはどこにある? 何も知らない、何も言えない 発達障害について「知っている」のは、じかに体験したことだけだ。 しかし、失敗し…
暴力を受けた人は、自分の身に何が起きたのか、理解することができなくなる。「自身との関わり方と世界との関わり方という二重の意味」で、その根幹を揺さぶられ、沈黙を余儀なくされる。加害者は、被害者の沈黙を望み、その犯罪の痕跡を消し去ろうとする。 暴力によって、沈黙を強いる。沈黙させることで、生きる権利を剥奪する。 聞く側が言葉を要求するのではなく、こぼれてくる言葉を拾い集める。そのことで、人間は回復する。沈黙からの言葉が生まれるのをゆっくりと待つ。 朝日新聞書評(日付不詳)『なぜならそれは言葉にできるから』に寄せる武田砂鉄の書評「人間的であろうとするために」 言葉が出ない。(どうでもいい言葉は出るけ…
芸術かメッセージか 芸術の世界では、自由は、おのれの決意次第だ。今すぐ、誰に遠慮することもなく、なにものにも束縛されずに発揮できる。社会に対して、ぶつけたいメッセージがある。言わずにはいられない。ならば、当然、表現のスタイルが決まってくる。内容が形を決めるんだ。どう表すか。それは自分次第。無限の自由がある。 芸術はメッセージだ。伝えたいものがあるならば、言うことは自ずから決まっている。いちばん適格に、言いたいことを表す形はなにか。それは自分にしかわからない。 今、この瞬間、まったく無目的で、無償で、生命力と情熱のありったけ、全存在で爆発する。それがすべてだ。 岡本太郎『壁を破る言葉』 基本、私…
「STIGMA FREE」リニューアルのお知らせ(1) 過去記事復活中
「STIGMA FREE」リニューアル 今更ですが、2011年から2013年にかけて公開していた「STIGMA FREE」をリニューアルしました。 過去記事を少しずつ復活中です。 過去記事から、カテゴリーから見ることができます。 「STIGMA FREE」を休止していたわけ 管理人プロフィールでも書きましたが、 直観にまかせていい加減に文章を書いており、あまりに未熟で、見るに堪えない 就労がうまくいかなくて、惨めな身辺雑記を発表するのがいたたまれない 理由で、正視できない記事ばかりでした。 このたび、過去記事の多くは削除して、見られるものだけ推敲して、再び公開することにしました。 それでも、過…
当事者会で、関係の本で、よくある。 発達障害だけど○○できました。発達障害だけどスゴイ成功してます。 ・・・ま、自分もやってしまっているカモしれませんが。今、実際、発達障害だけど、文章書いてるので……。 しかし、成功アピールは全然届かないですよ、心に。あなたの成功体験を、成功者の視線から、普遍化しないでほしい。お前が言うな。って感じになるんです。 どうしてもうまくいかない人がいるんですよ。あなたと私は条件が、環境が、スタートラインが違うんです。「それができる条件」があるんです。 その条件を手にできるかどうかは、運次第です。 社会的成功者とは傲慢かつ単純な人種が多いので、自分の成功を普遍化したが…
逝っても 大丈夫だよ…… 弱いから わたしが先に逝くかもしれないけど 弱いから あなたのこと感じられるよ わたしが感じているかぎり 感じるひとが感じているかぎり あなたの思いは いつまでも聴こえているよ 一筋の道がシャボン玉になるから あなたの声は風に乗って 遠くまで届けられるよ 蒼空(そら)の果てまで 感じるひとが それを聴いてる