創建二千六百餘年を溯る日前神宮(ひのくまじんぐう)・國懸神宮(くにかかすじんぐう)は、同一境内に座し二社の大社をなしている。通院の帰路立ち寄ってみたが、境内には欝蒼とした巨木達が静けさを醸していた。日前神宮は日像鏡(ひがたのかがみ)を御神体として日前大神を奉祀し、國懸神宮は日矛鏡(ひぼこのかがみ)を御神体として國懸大神を奉祀しているそうだ。天孫降臨の際、三種の神器とともに両神宮の御神体も副えられ、神武天皇東征の後、紀伊國造家の肇祖に当たる天道根命(あめのみちねのみこと)を紀伊國造(きいのくにのみやつこ)に任命し、二つの神鏡を以て紀伊國名草郡毛見郷の地に奉祀せられたのが当宮の起源とされている。境内には所々に紫陽花の木が植えられて少しだが色づいて見えた。梅雨もそこまでやって来ている様な天候不順。紫陽花もこれか...日前神宮・國懸神宮境内に咲く紫陽花