平熱通信
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ハンドル名
平川水鳥さん
ブログタイトル
平熱通信
ブログURL
https://hints.hatenablog.com/
ブログ紹介文
日々の生活の役には立たないけれど、ふと思いついた、「あ、ちょっと面白いかも」というようなことを書いています。
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14回 / 58日(平均1.7回/週)

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平川水鳥さんのブログ記事

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ハンドル名
平川水鳥さん
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平熱通信
  • 君の名は。

    ラグビーで有名なリーチマイケルさんという人の「リーチマイケル」が、「リーチマイケル」というひとつの言葉なのか、それとも「リーチ」と「マイケル」というふたつの言葉なのか、そこのところがよくわからなかったのである。 これはもしかすると、ラグビー熱が盛り上がっている今、もっとも口にするのに勇気がいる類の疑問かもしれない。 ちなみに、テレビなどで耳にした印象では、「リーチマイケル」はひとつの言葉のように発音されているような気がする。ただまあ、「リーチマイケル」が「リーチ」と「マイケル」というふたつの言葉であったとしても、氏名の場合は区切りなくひとつの言葉のようにつなげて発音するものなんだよ……と言われ…

  • おそいしはやいしこわがってるし。

    図書館というところの何がやっかいかって、あそこには、本がたくさんあるのである。 世の中に存在する本の大半を僕は知らない。大きな書店とか図書館に行くとそれがよくわかる。世界には、僕の知らないことがたくさんあるし、知らない言葉もたくさんある。その事実は、どういうわけか僕を安心させる。 本がたくさんあるところを歩いていると、面白そうな本があちらこちらに出没する。なにせここにある本のほとんどを僕は知らないのだ。まだ見ぬ素敵な本に出合う確率は相当高い。 であるからこそ、やっとの思いで読み終えた分厚い本を期限ぎりぎりに返却し、「ここしばらくは他にやらねばならぬこともあるので、本を借りるのはやめておこう」な…

  • ありえない世界は意外と近く。

    ある日、歳の離れた同僚がこんなことを言ったのである。 「さすがにいい歳して、ジーパンにTシャツで外出とかありえないですよね」 9月とはいえまだ暑さの残る、そんな日のことであった。その時は会社からの帰り道で、駅に向かって歩いていたところである。お互いに上着は着ておらず、ワイシャツにノーネクタイという出で立ちだ。 僕の夏の過ごし方を真っ正面から全否定するような彼の発言にしばらく言葉が出てこなかった。そうか。20代男子の中では、Tシャツとジーンズでふらふらと外を歩いているような状態は「ありえない」世界のことになるのか。 僕の驚いた様子から何かを察した彼は、早口で「いやまあこういうのは世代が違えば見解…

  • 朝、新しい消費税についてまず思ったこと。

    ふと気がつけば月が変わり、今日から消費税は10パーセントになる。 ここ最近の、「増税前の今! まとめ買いのチャンス!」的な盛り上がりにすっかり乗り遅れたまま10月を迎えてしまった。まあ、あまりお金に縁のない生活をしているので、乗り遅れるも乗り遅れないもないのではないか、という話もある。 とはいえ、まったく「まとめ買い」的なことをしなかったかというとそうでもなく、先週末に目薬をまとめて買ったりはした。ドラッグストアがセールをやっていて、まとめて買うとぐっとお得だったのである。目薬は日常的にじゃぶじゃぶ使うのだが、使用期限のあるものなので、とりあえずふたつだけ買っておいた。期限内に使えば品質に問題…

  • 夢みるように眠りたい。

    日付が変わるその近辺、僕は会社でキーボードを叩いていた。 金曜夕方に出社して、土曜深夜に仕事が終わる。そういう時間帯でしかできない作業というものが時々あり、会社員ゆえにやれと言われればやるしかないのだが、いつも眠っている時間帯に仕事をするのはとても眠い。作業が終わるのはいわゆる丑三つ時あたりで、電車はもう動いていないからタクシーで帰る。タクシー代は会社に請求できるからあまり気にしなくてもいいことなのかもしれないが、深夜、タクシーで帰宅するとなかなかものすごい交通費になる。僕の日給よりも高いのではないだろうか。 結論からいうと、今回の作業はうまくいかなかった。深夜作業組の手際に問題はなかったのだ…

  • 柴犬兄弟。

    とぼとぼと伏し目がちに歩いていたら、五つ子と思われる柴犬の兄弟と目が合った。 兄弟はマンホールの上にいて、興味津々といった風にこちらを見ている。 こちらに話しかけたそうにうずうずしている兄弟にあいさつをして、うつむいて歩くのも悪くはない、と思うことにした。

  • ダリンダリンダ。

    とあるマンションのそばに、ワンボックスカーが止めてあり、そのマンションから出てきた男がふたり、車の中に荷物を運びこんでいる。僕は、男たちが運び込んでいるものの名前が思い出せず、あれ、なんだったっけな、と考える。 車の中にはすでに別の物が置かれている。便器だ。車の脇を通り過ぎる時にちらりと見ただけではあるが、あの白さ、あの光沢、あのカーブはそうそう見間違えるものではないだろう。 車の側面に書かれていた会社名とキャッチコピーから察すると、貸し倉庫のサービスを利用して、荷物を取りにきてもらっているようだ。車に積み込まれた荷物たちは、どこかにある貸し倉庫に収納されるのだろう。 車の脇を通り過ぎ、そろそ…

  • 白い眼鏡。

    比較的高い年齢層のメンバーの中で仕事をしているということもあって、世の中の流行り廃りみたいなところが疎くなっている……という風に書いてしまうのも問題があるのかもしれないが、少なくともまあ、職場の僕のまわりの状況はそんな感じなのである。 もちろん、中年だろうが老年だろうが流行に敏感で、自分のライフスタイルを常にアップデートしている人もたくさんいるのだろうけど、僕のまわりにはそういう人はあまりいない、ということだ。 ということで。 いまだに近距離で見たことがないのが白いフレームの眼鏡なのである。 職場の他のチームとか他のフロアではちらほら見ることもあるし、外を歩けばそれなりに見る機会のある白いフレ…

  • 眠れぬ夜のために。

    どうしても眠れない夜、というものがたまにある。頻度としては年に数回。子供の頃から延々と続く、困った不定期イベントだ。どこかが痛かったり苦しかったりするわけではないのだが、ただただ眠れない。 眠れないなら起きているしかないのだが、一日分の疲れのたまった体も頭もどんよりと重く、眠くなるまで何かしよう、という気分にはなれない。やっかいなことにこういう時は音楽を聴いてもテレビを付けてみてもなんだかうっとうしく感じてしまうので、暗闇の中でじっと考え事でもしているしかない。といっても、どんよりしている脳ではそれほど難しいことは考えられず、その時の僕はなぜか夢について考えていた。 眠っているときに見る方の夢…

  • 海を見にいく。

    海岸沿いを、海を見ながら歩きたい。 ふとそんなことを思い、電車に乗って海を目指す。 海に向かう電車はあまり混んでいない。この電車はいくつかの都内の代表的な大型駅に停車するので、観光目的の乗客以外に、普通に通勤で使う人も乗っている。一応、通勤ラッシュの時間帯は避けてみたけれど、通勤途中の会社員っぽいは何人かいるようだ。もちろんこれは、見た感じでそう思っているだけで、本人にそう確認したわけではない。白いワイシャツ、濃い色のパンツ、黒の革靴をセットで着用している人をそういう風に決めつけているだけだ。そういう意味では、くたびれたTシャツ、くたびれたジーンズ、くたびれたスニーカーを着用している僕は他の人…

  • 夏のピークは自宅の火災。

    夕方が終わり、そろそろ夜になりますよ、という時間帯に、突然、火災報知器の音が聞こえてきた。まあ、「突然」とは書いたものの、事前に予告してから鳴る火災報知器というものもないような気はする。 僕の住む地域は、小さなマンションやら一戸建ての住宅やらがひしめきあっていて、ごくたまに、どこかで火災報知器が鳴ることがある。その後大騒ぎになることはほとんどないので、大半が誤動作、というか、火事以外の煙に反応して鳴る、という事象のようだ。 火災報知器のやっかいなところは、そこそこ大きな音で鳴り、それもどこか耳障りな音色であるにも関わらず、どこで鳴っているのかよくわからないという点にある。僕の耳が悪いのか、もし…

  • まるで物語のような。

    僕の住む町から一番近い繁華街に新しくできた映画館に行ってみる。 なんでも国内最大級のスクリーンが自慢なのだそうだ。この映画が観たい、というより、その映画館の巨大スクリーンを見てみたい、という動機で上映スケジュールを確認してみると、たまたまそのスクリーンで公開される作品がちょっと興味のあるものだったので、それを観ることにする。 劇場の入り口のところで、係のお姉さんからポスターをもらう。来場者特典というやつなのだろうが、そういう特典があることを知らなかったのでちょっと得した気分になる。映画を観終わった時にはじめて、2時間半を超えるけっこうな長編であることを知ったような有様なのである。突然手渡された…

  • 夏度数はこれくらい。

    夜になると犬がベッドに上がってきて、先に横になっている僕に寄り添うように眠るようになった。季節は秋に移りつつあるということなのだろう。ただ、しばらくすると「まだくっついて寝るには暑いわん」とかなんとか言いながらベッドを下り、床の上に移動して「はふん」とため息をつきながら寝たりする。つまり、そのくらいは残暑、ということだ。 外を歩いていると、そこここにセミの亡骸を見つけることになり、ああやはり夏は終わりなのね、という気分がさらに高まるものの、その気分が、「終わるもなにも、そもそも今年の夏って存在したんだっけ」という気分で上書きされてしまうのは、僕がまだ夏休みを取っていないからかもしれない。今年は…

  • 起きなかった惨劇と僕のささやかな敗北感。

    テレビのニュースから聞こえてきた「店員をオカズに……」というアナウンサーの声に、宮沢賢治の『注文の多い料理店』をふと思い出し、なにやらとても猟奇的な事件が起きたのではないかとドキドキする。その時、頭の中に流れていたセリフは、 「おい店長。あそこにいる店員、あれはなかなか肉付きもよく、こんがりと焼けばさぞかし美味かろう。あれを持ってまいれ」 ……である。 結局のところそのニュースは、深夜に店員なしでの営業を試みているコンビニがある、というもので、「店員をオカズに」は「店員を置かずに」なのであった。 なんともまぎらわしい、誤解をまねきやすいニュースである。僕と同じように、猟奇殺人事件だと思ってしま…

  • 『天気の子』の最後の部分について。

    スタッフロールとかエンドクレジットとかいわれる例のあれ、映画が終わる時にスタッフやキャストの名前が流れるように表示されるあの時間帯の最後には、その映画の監督の名前が表示されることが多い。 スクリーン下方から監督の名前が登場する時に、「そのまま監督の名前が流れ去る」場合と、「監督の名前のみスクリーン上に静止する」場合があって、個人的には流れ去る版のほうが好きなのだ。 映画に関する好みということでいえば、その作品のタイトルが表示されるタイミングや演出についてもわりと気にするほうかもしれない。 ちょうどいいタイミングでちょうどでいい大きさのタイトルがちょうどいい音響や音楽の中ちょうどいいくらいのキレ…

  • 中年サラリーマンが足を触られるとはどういうことなのか。

    会社からの帰り道、通勤電車の中で、隣に座っていたおじいさんに足を触られる。 もう少し詳しく書くと、それまでずっとうつらうつらと眠っていたおじいさんがふと目を覚まし、突然、僕の足を触ったのである。その電車に僕が乗ったとき、おじいさんはロングシートの端で既に眠っていて、その隣が空いていたのでそこに座ったのだ。なにせ隣なので、おじいさんが寝ているのか起きたのかくらいは気配でわかる。ちなみに僕はおじいさんの右隣に座っていたので、おじいさんが触った足は僕の左足になる。 おじいさんは、まず僕のひざ頭をぽんぽんと二回ほど軽く叩き、続けて太ももをひざ上10センチ分くらいすりすりと撫でて、それから手を離し、自分…

  • 臀部キミのせいだ。

    よく言われるところの「ウォシュレット」は商品名で、機械としての名称は温水洗浄便座というらしい。 温水洗浄便座。 まあまあのネーミングだなあとは思うものの、その実態を知らない人が「温水洗浄便座」などと言われたら、「温水で洗浄された便座」と思うかもしれない。 これがたとえば、「温水臀部洗浄便座」という名称ならよりその機能が具体的に伝わるような気もするし、印象もかなり良くなるのではないだろうか。ただこれは僕が個人的に「臀部」という言葉を気に入っているからこそそう思い込んでしまっているのではないかという気もしなくもない。だって、なんか響きがかわいくないですか、「臀部」。臀部、その実態もかわいいし。 我…

  • 通勤経路が危険地帯。

    暑かろうがなんだろうが、サラリーマンなので会社には行かねばならぬ。 それはしょうがない。それはそういうものだ。 「なんか暑いので今日は休みます」 ……なんとなく、一度くらいは言ってみたいような気持ちにならなくもないが、そこはそれぐっとがまんして出社するのである。 それはしょうがない。それはそういうものだ。 会社近くの公園そばの舗道でミミズが大量死していた。大量と言っても、見渡す限りみっちりというほどではなく、舗道全体の面積から言えばまばらというのが適当なのだろうが、それでもその光景を見たらびっくりするくらいの数ではある。 これは、土の中の熱さに耐えかねて地上に出たらさらに暑く、あちこちうろうろ…

  • 夏の散歩にビスケット。

    いやしかし暑い。 外を歩いていると、熱せられた空気のかたまりが体にぼうんぼうんと体当たりをかましてくるような、まさに猛暑本番! という暑さである。 この暑さは地上に住む者に平等にダメージを与え……いや、そんなに大げさな話でもないのだけれど、この暑さにしんどい思いをしているのはもちろん我々人類だけではなく、我が家の愛犬もなかなかにしんどそうだ。 なにせ犬は全裸とはいえ全身が毛皮なのである。おまけに裸足。 朝晩の散歩の時間をずらし、なるべく太陽の力の影響を受けないように工夫はしているものの、こうも毎日暑いとなかなかアスファルトも冷めないようだ。そこから発する熱を犬は人間よりも近くで受けることを考え…

  • 夏のせい。

    ここのところの急な暑さにすっかりとやられてしまい、朝、通勤するだけでもうふらふらである。 出社後、汗がたらたら流れる後頭部をタオルでぬぐいながら水を飲む。もう一日の体力をほとんど使い切ってしまったのではないか、という恐れのようなものを感じ、気持ちを落ち着かせるためにガムを口の中に放り込む。 その後いつものようにガムを噛んだのだが、どういうわけかガムといっしょに唇の端を噛みしめてしまう。 そういうことは今までもないわけではなかったが、たとえばそれは、「一回目は唇も噛んでしまったけれど、二回目以降は大丈夫でした」というもので、今回のように、「口に入れたガムを噛んだ回数だけ唇も噛んでしまう」というの…

  • すばやくなりたい。

    「こころ」と入力した文字を漢字に変換しようとしたところ、その変換候補の筆頭に「ココロ」というカタカナが表示されてなんか照れる。 ここに表示されるということは、過去に「こころ」を「ココロ」に変換したことがあり、それを覚えていた我がiPhoneが「わかっておりますよ旦那様。「こころ」はカタカナに変換するのがお好みでございますよね」と気を利かせてくれたということなのだろう。 最近そんな変換したかなあ、と思い返してみる。 たとえば、 「自分の心に正直になるべきだ。それは勇気のいる事だとは思うが、僕も微力ながら尽力しよう」 ……と書けばいいものを、 「自分のココロに正直になるべきなんじゃないかな。さあ、…

  • その笑顔の行き先は。

    通勤途中のとある路地に、小さなアパートがある。そこはたしか女子専用で、外観はいかにも昭和のアパートっぽいのだが、小洒落たカタカナの名前が付いている。 僕がそのアパートのわきを通ったとき、ちょうどその建物から女の子が飛び出してきた。彼女はしばらく小走りをして駅の方向、つまり僕と同じ方向に向かっていたのだが、ふと立ち止まると振り返り、アパートのほうに向かって手を振った。その体の向きから想像すると、彼女の部屋は2階にあるのだろう。 彼女は誰に手を振ったのだろうか。 外観と時々見かける住人たちを見る限り、比較的若い単身者向けのアパートのように思われるので、遊びに来た家族とか友達、もしかしたらこっそり忍…

  • 手足のおもり、恋するおもい。

    公園の中を、颯爽と走り抜けていった男の人の両手には小さな鉄アレイが握られていたのであった。そうやって走ることでより効率的な筋力アップが望めるということなのだろうか。鉄アレイを除いたスタイルはジョギングする人そのものなので、僕がひいふう言いながら通勤しているこの時間帯を、体を鍛えることに使っているということなのだろう。 えらい。えらすぎる(十万石まんじゅう)。 なんにせよそれは、太陽は僕の敵、とばかりに朝の光に顔をしかめつつ同じ公園を通り過ぎる僕には、とてもまぶしい光景に見えたのであった。 ……という話と似ているようで似ていないエピソードをふと思い出した。 かつて同じ現場で仕事をしていた人(以下…

  • わたしのことがわからない。

    最近はどういうわけか落語ばかり聞いている。 朝起きると録画しておいたテレビ番組の落語を観て、通勤の時もスマートフォンで落語を聞く。寝る前だって同じことで、落語を聞きながら眠るのである。 落語を聞くのはもともと好きなのだが、最近はその量が尋常ではない(当社比)。どうやら僕には何かを過剰に摂取してしまう時期のようなものがあるようで、すぐに思い出せるものだけでも、「とある作家のある文庫本を繰り返し繰り返し読んでいた」とか「平常時はそれほど聴くわけでもないテクノをひたすら聴いていた」とか「朝も昼も夜も安いウイスキーをちびちびちびちびと飲んでいた」とか、非常に稀なことではあるのだが、そういうことをしてし…

  • ピョン吉以外の平面ガエル。

    昨夜からの雨が降り続くようなこんな朝は、いつもより少しはやく玄関を出ることにしている。 傘をさすと晴れている日よりもはやく歩けないということもあるのだけれど、それよりもなによりも、カエルを警戒しないとならぬのだ。 僕の住む町には、雨が降るとカエルが出没する。 僕が住む場所は、いわゆる東京23区といわれるエリアではあるもののその北の端みたいなところにあり、都会っぽい繁華街とはほど遠いようなところになる。とはいえ、「いやあ、東京と言ってもひとたび都心を離れるとこんなに自然が残っているんですね。ほら、あそこには野鳥、足もとには蛇の通り道が」というほど緑あふれるところではなく、地面のほとんどはアスファ…

  • 太っててもやせてても。

    朝から内科に行く。 服用している薬がなくなったのでもらいに行ったのだ。 医師と短い会話をして、「じゃあ、シャツをめくってください」という指示に従いTシャツをめくる。 聴診器を耳にセットした医師は僕の体をじっと見てはいるのだが、なかなかその先端部を僕の胸にあてようとしない。沈黙の中、シャツをめくって裸体を人にさらすというのはおそらくはじめての経験だと思う。前半分とはいえ、裸の体を人前に露出して、それを中年男性に見つめられる。それも無言で。なんだかものすごく恥ずかしいひとときであった。 しばらく後、医師は静かにこう言ったのであった。 「先月よりも、少しですが太られましたね。ちょっと気に留めておいて…

  • 最終的にはクライベイビー。

    会社に行く途中、歩きながら聞いていた落語がなかなかいい話で、不覚にも少し涙が出てしまった。 ぽろぽろとこぼれてくる、というような量でもなかったので、そのままほったらかして歩いていたのだが、僕は涙を流すと顔が大げさに赤くなる傾向があるので、付近を歩く通勤中の人々には、目尻に涙をためて赤い顔をして会社に向かっている中年男、に見えているはずだ。 「朝、泣きながら出勤している人がいた」 もしかしたら、たまたま目撃してしまったどこかの誰かびっくりしていたかもしれない。 「泣きながら出社する会社とは?」 そしてこのように、モヤモヤした疑問を抱いたまま一日を過ごしているかもしれない。もしもそんなことがあった…

  • トイレの中の名セリフ。

    会社のトイレの個室に貼られた「ボタンは長押し」という注意書きについて、何かひっかかるものを感じていたのだ。 その「ひっかかるもの」は、注意の内容についてのものではない。 ビルの高層階にあるトイレの場合、水を流すためのボタンを長めに押さないと充分な水量を得ることができないらしい。だから「このボタンはゆっくりじっくりと押してくださいよ」という内容の注意書きを見ることは時々ある。少なくとも、それについて珍しいとか違和感がある、ということはない。 僕が感じたひっかかりは、この注意書きの、もっと他のところから発せられている気がしていて、ずっと気になっていた。僕の中のトレンドワード・ランキングで、常に20…

  • 対決モスキート。

    部屋の中に蚊が出没するようになり、僕の睡眠を妨げるようになった。 この部屋に住むようになってかなりの年月を過ごしてきたが、蚊が出たのは今シーズンが初めてかもしれない。 明日も仕事だ、そろそろ寝なくてはならない、という頃合いに聞こえてくるあの羽音。 年齢的にかなり疎くなっているモスキート音ではあるものの、耳元で鳴らされるともう眠ることができない。空しい蚊との攻防が行われ、時間はどんどん過ぎていく。 「蚊が気になって眠れなかったので、今日は休みます」 ……というような理由で会社は休めるものなのだろうか。いや、上司にLINEで「休む」と宣言すれば休むことはできるのだろうが、問題は翌日のような気がする…

  • やぶけたジーンズ穿き続けていいのか問題。

    犬と散歩をしている途中、履いていたジーンズがやぶけた。 我が愛犬にとって散歩時の必須最優先ミッションであるところの排泄行為が終わり、「本日の作品(朝の部)」をピックアップしようとしゃがんだはずみで、左の膝部分がびりりと裂けたのである。もう何年も穿いているものなので、まあ仕方ないとは思う。 その時まず思ったのが、裂けたのが膝でよかった、ということで、これが別の部分であったらやや面倒くさいことになっていただろう。 ところで、パンツ……といっても下着ではないほうのパンツというものは意外と股が裂けやすいような気がするのだ。 日頃、股に負荷をかけるような生活をしているわけではないと思っているのだが、それ…

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