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2019/08/16

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  • オンボノヤス(福島県)

    1 概要 福島県田村地方に伝わる妖怪である。 伝承によれば,同地方の山中に出没するとされる妖怪で,この妖怪は山中で人間に出会うと霧を吐き出して吹きかける,と言われている。 霧を吹きかけられた者は道が分からなくなり,そのまま遭難する危険性が高くなるのだという。2 解説 上記の話以外の伝承が乏しい妖怪で,具体的な正体は全く不明である。 なお,「オンボ」には「尾」の意味があるため,尾のある妖怪,または尾に関連する妖怪ではないかと思われるが,謎の多い妖怪であることに間違いはない。

  • いなだ貸せ(福島県)

    1 概要 「いなだ貸せ」とは,福島県内の沿岸部における舟幽霊の別名で,「いなだ」とは舟で用いられるひしゃくのことである。 舟幽霊にそのままいなだを貸してしまうと,舟幽霊はそのいなだを使い舟に水を入れ沈没させてしまうため,貸す際にはいなだの底に穴を開けて渡すようにするものである。2 解説 舟幽霊は全国各地に見られる妖怪である。そのパターンは複数あるようであり, ①舟と亡霊が水上に現れる ②舟そのものが亡霊 ③人の乗っている舟に亡霊だけが現れる ④海坊主や怪火として現れる などが挙げられる。 (以前,別稿で紹介した「モウレイ船」は①と言える。) sizyuukara-1979.hateblo.jp…

  • 河童の命乞い(いわき市)

    1 概要 ある日の夕方,中神谷の馬方が馬を引き連れて近くの川に出かけ,一日働き続けた愛馬を洗おうと川辺に近付いたところ,馬は急に何かに驚き,手綱を付けたまま逃げ帰ってしまった。 馬方は怪訝に思い,自宅へ戻り馬小屋を見ると,今度はいつもあるところに馬桶がない。あちこち探したところ,自宅裏の竹薮に伏せてあったのを発見し,誰の仕業か思いつつ桶を起こすと,その中に河童が身を縮めていた。川で馬を驚かしたのも,馬桶を持ち運ぶ悪さをしたのもこの河童だった。 馬方は, 「憎い河童め。」 と殺そうとしたら,河童は, 「これからは悪さをしません。」 としきりに詫びる。馬方も哀れに感じて,そのまま許してやった。その…

  • 河童(いわき市)

    1 概要 昔,荷路夫下流の平石唐沢附近の川に河童が住んでいた。 この川には,堰の下,瀧の下,蟹渕と,名前の付いた,いつも水がたくさん溜まり,水遊びをするのに大変良いところがあったが,昔からここには河童が住んでいるという噂があり,実際に河童を見たという人ともいたという。2 解説 荷路夫はいわき市田人町を流れる川で,平石唐沢は「平石」,「唐沢」の地名である。 河童が住むと言われている川は,恐らく荷路夫川またはその支流のことかと思われるが,詳細は不明である。

  • ダイダラボー(いわき市)

    1 概要 昔,いわき市には「ダイダラボー」と呼ばれる者がいた。 ダイダラボーは,湯ノ岳の頂に腰掛け,小名浜にある照島辺りの太平洋に手を突っ込み,魚や貝を採っては美味そうに食べていたという。 また,大浦村上仁井田細谷にある「しうじん原」にある,八畝歩(約792㎡)ばかりの大きな足型の湿田はダイダラボーの足跡と言われているほか,平窪村四波にある石森山中腹の五畝歩(約495㎡)ばかりの窪地,大野村山田小湊にある高倉山の麓にある沼ノ原にある一反歩(約991㎡)ほどのヤチボ,大野村駒込にある約七,八畝歩程の溜池,草野村下神谷赤沼の「まんごう」にある約一反歩のヤチボ,双葉郡久ノ浜不動前近くにある溜池,双葉…

  • 狐火(いわき市)

    1 概要 6,7月の頃,雨のそぼ降る夜などには,よく狐火が見えた。 青色を帯びた光が消えたりついたり,また,多くなり少なくなりと不思議なものであるが,狐が馬の骨を咥えてよだれを流すのが光るものという。 また,10月には狐の御祝儀として多くの狐火が見えた。2 解説 狐火は沖縄県以外の日本全国に伝わる怪火で,春から秋,特に蒸し暑い夏やどんよりとして天気の変わり目に現れやすいという。 その数も,10個から数百個もの火が行列をなし,次第に増えたり消えたりするなど,上記の話しと合致している話が伝わっている。 この火は,狐の吐息が光る,狐が尾を打ち合わせ火を起こす,狐が持つ「狐火玉」と呼ばれる玉が光るなど…

  • 狐憑き(いわき市)

    1 概要 狐憑きになった人は目が釣り上がり,油揚げや赤飯などを好んで食べ,戯言を口走り歩きたがるものだという。 明治時代のこと,ある子供が狐憑きになり村中を探したところ,郷倉の縁の下に青くなっていたことがあったという。 また,隣村に住む別の子供がやはり狐憑きになり村中で探し回ったところ,一週間も経ってから,田戸の不動様に青くなりすくんでいたところを見出したとのことである。 狐は他にも,子供の夜泣きも引き起こすという。2 解説 狐憑きは日本全国で見られた症状で,憑かれた者は精神病のように異常な状態になるとされており,現在では,狐憑きは脳の疾患による錯乱状況が原因ではないかと推測されているが,何故…

  • 狐の祟り(いわき市)

    1 概要 2月と12日の8,9日は山に入ることを忌む日である。 これは,この日に山に入ると,天狗様にさらわれる,また,狐に憑かれるとも言われている。 天保年間(1831年~1845念),北神谷村に住む宇之吉という人が,家人の止めるのを聞かないで2月9日に山に木を取りに行ったところ,狐に憑かれて高い山から大石と共に転がり落ちて死んだことがあったという。2 解説 全国的に伝わる禁忌の中には,ある一定の日に山に入ることを忌むケースが見受けられる。いわき地方においても,2月8日や12月8日は,疫神が山に入る,または山から出てくる日のため,野山へ出るのを忌むとされていた。 山に入る際には忌み日をよく調べ…

  • 蛇塚(いわき市)

    1 概要 四倉町戸田鬼越山に笠松神社と称する小祠があり,昔,ここに笠状の松が一本あった。 享保年間(1716年~1736年)の頃,吉田孫兵衛という農夫が通りかかると,笠松の上にいた大蛇が彼を襲おうとしたので,急ぎ家に帰り鉄砲を持ち,その頭部を撃ち貫いて殺し,蛇の頭を庭に晒して置いておいた。 然るにその後,家人の中に良いことがなく,死ぬ者が相次ぎ,その数が三人にも及んだので,これは大蛇の祟りと考え,厚くこれを葬ったという。 笠松祠の北二町(約200m)かり,山腹にある蛇塚と呼ぶのがこれである。2 解説 鬼越は現在も残る地名で,JR常磐線四ツ倉駅の近くである。残念ながら,現在も蛇塚が現存するかまで…

  • 姥屋敷(会津若松市)

    1 概要 昔,上荒井部落の中程にお宮さんがあり,そのお宮さんの前には,歳を取った二人の姥が住んでいた。 この姥屋敷の前は丁度街道で,時折旅人が通り,夜更けになると周囲に宿屋がないことから,この姥屋敷を訪ね泊めてもらっていた。 しかし,不思議なことに,この姥屋敷はよく旅人が泊まるのに,この家から出て行く旅人の姿は誰も見かけた者はいなかったため,周囲では噂になっていた。 このような噂を聞いた一人の子供が,本当かどうか確かめようとある夜,姥屋敷に旅人が来たのを見ると,裏に廻り屋敷の中を覗き込んでいた。 すると,姥らは旅人を御馳走で迎えた後,床へと案内するが,置かれていた枕は石の枕だった。 旅人は気に…

  • 蓋沼の怪(大沼郡会津美里町)

    1 概要 会津美里町雀林には,かつて一人の美しい娘がいた。 この娘は外見だけでなく,立ち居振る舞いから心根までも美しく,また,親孝行者で誰一人知らない者はいなかった。 ある時,真名板倉という場所を通り奥の山まで柴刈りに行くときのことである。真名板倉には二つの沼があり,雄沼と雌沼と呼ばれていたのだが,雄沼には大亀の主,雌沼には大蛇の主が棲んでいると言い伝えられていた。 娘は沼を通るとき,自分の姿を水鏡に映し,身だしなみを整えていたが,そのため,沼の大亀も娘を見初めていた。 そのため,いつものように身だしなみを整えていた娘は,突然現れた大亀に抱かれ,水中へと連れ去られてしまった。そしてしばらくする…

  • 蛇の怪(会津若松市)

    1 概要 東山温泉の奥の地域を昔は「湯の入り」と呼んでいた。 ある時,若松城下の下町に住む十三郎という若者が湯の入りに柴刈りに来た所,山鳥と蛇が死闘を繰り広げているところに出くわした。 かねてから,蛇は山鳥に負けると聞いていたところ,目の前の山鳥は蛇に締め上げられ,もはや勝負はあったも同然であった。 これを見た十三郎は蛇を棒で滅多打ちにして殺し,山鳥を持ち帰り,今夜の酒の肴が出来たと山を降り,日頃の飲み友達四人を呼び寄せて酒盛りを始めたところ,どこからか来たのか囲炉裏の自在鉤から一匹の蛇が下り,山鳥が煮込まれている囲炉裏の鍋を覗き込んでいた。よく見るとこの蛇は先程山で殺した蛇であった。 この蛇…

  • 鏡ヶ沼の怪(南会津郡下郷町)

    1 概要 昔,南会津の南倉沢に大蔵という狩人がいた。 ある日,大蔵は愛犬を連れ,三本槍ヶ岳へ鹿狩りに出たが,ことのほか霧が深い日で大蔵も道に迷ったところ,やがて大きな沼の前に出た。 大蔵はここに鹿が来ると直感し,鹿笛を吹いたところ,突然周囲に重くよどんでいた霧が流れ出し,沼の真ん中で水浴びをしている美しい女の姿が現れた。女は水に濡れた黒髪を両手で絞りながら,こびるような眼差しで大蔵を見てニッと笑ったが,大蔵もまた豪の者であり,こんな場所に女が居る訳はない,魔性の物であると気を取り直し銃を撃ち放った。 弾は確実に女の胸板を貫いたが,女はケタケタ笑っていた。大蔵はなおも二発,三発と撃ち放ったところ…

  • 辰巳颪(南会津郡南会津町)

    1 概要 南会津郡南会津町和泉田から辰巳(南東)の方角,南会津郡只見町内には「辰巳山」という山が存在するが,この山の麓の沼の畔にとても欲深い若者がおり,女房をもらうと飯を食べる,という理由で,いつまでも独身で炭焼きをしていた。 ある年の春,若者の元に,飯を食べないから女房にしてくれと言う一人の美しい女が現れた。若者はその女が飯を食べないと言い,また,美しいこともあり,女房にすることにした。 そして,しばらく生活しているうちに,女は子供を身ごもったが,女は若者に対し,節穴の一つもない板で産屋を造り,その中に水を汲んだ盥を置き,誰も近づけないよう懇願した。 若者は,お産なのだから何もそれ程までに恥…

  • 蛇の怨念(大沼郡昭和村)

    1 概要 下中津川が村として誕生したばかりの頃,字中村には賀茂,沖には織部,宿の原には雅楽,花坂には栗城下記の四人が住んでおり,「下中津川の四座」と呼ばれていた。中でも栗城下記は全盛を極め,その名は遠く奥州白石の方まで轟いていた。 その頃白石には,何年生きたか分からない大蛇が棲んでいたが,栗城下記の噂を聞き,一目見ようと白石から花坂の栗城下記の屋敷を訪れた。 屋敷を見た大蛇は,土蔵に棲まわせてもらおうと思ったが,戸締りが固くどうにも入れず,まだ夜明け前のこともあり,大蛇は一休みしようと蔵の戸前の石を枕にうたたねを始めた。 やがて夜が明け,栗城下記の下人が屋敷の見回りをしていると,これまでに見た…

  • 高田城の蛇妻(大沼郡会津美里町)

    1 概要 昔,高田城に小俣右京太夫幸高という殿様が住んでいた。 ある日,右京太夫が狐狩りをしての帰り,雷神様の側を通ると,突然馬がいななき棒立ちとなり,危うく落馬しそうになった右京太夫は慌てて馬を静めながら,馬が何に驚いたのだろうと思い夕暮れの雷神様の方を見ると,そこにはあやめのように美しい娘が一人,休んでいた。 右京太夫はこれまでにこのような美しい娘を見たことはなく,このままこの場所に捨て置く訳にもいかないため,娘を城に連れて帰った。 日が経つ程に右京太夫は娘を気に入り,妻の座にすえて大層可愛がり,娘もまた右京太夫にかしづき,幸せな日々を送っていた。 ところがある日戦争が始まり,高田城に多く…

  • 河童(南会津郡桧枝岐村)

    1 概要 河童はほうきに化けると言われている。 いつの頃か,桧枝岐に住む三九郎という者の厩で,河童が柴で作ったほうきに化けて遊んでいたのを家人が見つけて捕らえた。 そして,「これからもこのような悪さをするようなら思い切りこらしめなければならないが,これきりなら許してやる。」 と言うと,「もう決してこないから許してください。」 といい,詫び証文を書いたので放免してやったところ,それから河童は姿を見せなくなった。 しかし,証文はその後の火災で焼失したという。2 解説 桧枝岐村にも当然いくつか河川が流れているが,残念ながらどの河川から現れた河童かは不明である。 しかし,かなり標高の高い河川に生息する…

  • 桧枝岐の地蔵尊(南会津郡桧枝岐村)

    1 概要 昔,桧枝岐村の子供達が一体の石の地蔵尊の首に縄をつけ,引きずりまわして遊んでいたのを村の長者が見つけ,「そんな悪い遊びはやめなさい。」 と言い,子供達に金を与えて地蔵尊を家に持ち帰り,お堂を建て安置し日夜礼拝を続けていたが,何故か長者の家には凶事が絶えなかった。 そうしたある夜,長者の夢枕に地蔵尊が現れ,「御身の志はありがたいが,子供達と一緒に遊べないのが淋しい,どうか元通り道端に立たせて欲しい。」 と言い姿を消した。 そこで長者は元通りに地蔵尊を道端に立てて置いた所,その後凶事は起こらず,安穏に暮らしたといわれる。2 解説 上記の話のように,子供達と遊ぶことが好きで,それを咎めた大…

  • 煤け行燈(田村郡小野町)

    1 概要 小戸神の大名内から山田に出る道の間に明神様という神様があり,その明神前に煤け行燈といい,夜間この場所を通ると必ず煤けた行燈の側で,若い娘が髪を梳いており,長い髪を梳く姿がとても淋しかった。 ある時,夜間この道を使う人が,一人では行けないと飼い犬を連れて行ったところ,やはり煤け行燈が現れたが,なんとその犬が襲い掛かりその若い娘を噛み殺してしまった。 驚いたその人は,一度用を足した後再びこの場所に戻ると,やはり若い娘は死んでいた。 その人は,一度自分の家に戻り,今後どうするか思案しているうちにいつの間にか寝てしまったが,朝になり眼を覚ますと人の声が聞こえるので置き出すと,明神様前で若い娘…

  • 化粧坂の狐(河沼郡会津坂下町)

    1 概要 樋渡集落の西方約500mばかり離れたところに,地字が「化粧坂(けはいざか)」と呼ばれる,なだらかな坂道があり,その坂を下りた所に出沼川という川幅2m程の小川がある。 この化粧坂の中程に,「化粧清水」という直径約1m程の清水があり,ここで狐が顔をなでると,忽ち美女に変身し,通行人をたぶらかしたという。 この狐は相当の古狐で,炎天下,坂下の麹職人が清水の側で麹を一升ますで一つ,二つ・・・と計り狐に取られたこともがあるという。 また,出沼川を渡ると稲荷壇という地字があり,その畑に蕎麦蒔きに馬を引いてきた人も狐に化かされたという。 具体的には,虫眼鏡から覗くと絵等が見える見世物があったが,馬…

  • 越戸峠の狐(喜多方市)

    1 概要 越戸峠には正体不明の狐が現れ,ご祝儀の帰りにお土産を持って通ると,御馳走は全て狐に取り上げられたという。 人々は,こんなことが起きてはいけないと,峠に湯殿山を祀ったり,庚申塚を立て祀っている。2 解説 まず,「越戸峠」という名称の峠を調べたところ,そのような名前の峠が存在しなかったが,どうも「福島県喜多方市山都町一ノ木越戸乙」を指すのではないかと思われる(それ程大きくない小さな峠ないしそれに準じる坂なのだろう。)。 人々は狐除けのために湯殿山や庚申塚をお祀りしたようであるが,果たして狐除けにいかほどの効果があるのか定かではない。

  • 一本松の狐(岩瀬郡鏡石町)

    1 概要 笠石新田村にキツネ塚という字名があり,ここは昔,狐がたくさん住んでいた楢の木林であった。ここに中道という道があり,それが森宿村の耕道の入口の一本松に通じていた。 昔,この一本松を通ると,若く美しい娘が糸車に糸をかけ,くるくると糸によりをかけている。声をかけても知らんふりして仕事を続けているので,村の人々はきっと狐の仕業であろうということになり,村の猟師に鉄砲で退治をしてくれるように頼んだ。 腕自慢の猟師は月夜の晩を見計らい一本松に出かけ,頃合を見て火縄銃に弾を込めて娘の胸を狙いズドンと一発ぶっ放した。 しかし,弾は命中したが娘は顔を猟師の方に向けてケタケタ声を上げて笑い,なお仕事を続…

  • 壇九郎狐(須賀川市)

    1 概要 須賀川市の長沼から江花に通ずる道路の中間に一里壇があり,この周辺には夜な夜な狐が現れ人を化かしていた。人々はこの狐を壇九郎狐と呼んでいた。 ある人が結婚式に呼ばれた帰り,引き出物(塩引きやその他の魚類)を藁づとに包んで背負って夜中に一里壇を通りかかったところ,どこからともなく砂を頭上からばらまくものがある。 始めは気にもとめなかったが,度々砂をまいたり木々を揺すって来るので,これは狐の仕業だろうと思い, 「この包みは孫達の土産だからお前にはやれない。」 と独り言を言いながら,土産の包みをしっかり抱えて何事も無く家に帰り着いたという。 また,上江花に嫁いだ娘の結婚式に出た父親が,薄暗く…

  • 台の宮の弥十郎狐(河沼郡会津坂下町)

    1 概要 古坂下の台ノ宮にある御稷神社の境内は,昔は昼なお暗い森林で,森の中にはたくさんの狐の巣があった。 その中には弥十郎という女に化ける狐が住んでおり,周囲の男達はよく騙され,頭を丸坊主にされていた。 ある時,青年らは,頭を坊主にされなかった者には望みの品をくれるこという賭けをした。 そこで,ある青年が森を訪れ,狐が出るのを待っていたところ,突然,目の前に美女が現れた。 青年は様子を見ていると,その美女は馬の沓の紐を取り出して肩にかけると,たちまち沓が赤子に変わり,オギャ,オギャと泣き出した。 青年は,いよいよ自分を騙す気か,と見ていると,美女は青年に見向きもしないで歩き出したのでその後を…

  • バケーション千本桜(西白河郡西郷村)

    1 概要 バケーション千本桜は,国道4号線から県道184号線を使い白坂駅方面へ向かう道の途中を南下した場所にある別荘の廃墟で,現在は入口附近が封鎖されているとのことである。 いつの段階で廃墟化されたか,詳細な曰くは不明(開発に失敗したという説もある。)で,しかも,何故かは知らないのだが,この地も心霊スポットとして認識されているようで,若い女性の幽霊を目撃した,また,若い女性の幽霊のものかは不明であるが,女性の叫び声が聞こえた,などの現象が発生しているという。2 解説 栃木県の県境に近い場所であるが,何か目玉となる観光資源がある訳ではないこの地に何故別送を造ろうとしたか,その経緯は全くの不明であ…

  • 廃牛乳工場跡(西白河郡西郷村)

    1 概要 西郷村近郊に,かつて牛乳工場として稼動していた,現在廃墟の工場があるという。 そして,この場所は何故かいわくつきの場所であるようで,ここを訪れると男性の幽霊に遭遇する,また,訪れた者が原因不明の腹痛などに見舞われるという噂があるようである。2 解説 廃工場ということで,元々の正式名称が不明なほか,そもそもどの辺りにあるかも定かではないが,どうも「西郷村台上道路」附近にあるらしい(なお,そもそも現在もこの廃工場が存在しているかも定かではない。)。 近くには「幻覚坂」もあるらしく,この辺り周辺が何らかのいわくのある場所なのだろうか。 sizyuukara-1979.hateblo.jp

  • 山王トンネル(南会津郡南会津町)

    1 概要 南会津郡南会津町から栃木県日光市に抜ける国道121号線の県境附近にある山王峠を貫くトンネルが山王トンネルである。昭和55年(1980年)に竣功した全長465mと短めのトンネルである。 山間部にあり,夜間は特に暗くなり不気味な印象のあるトンネルであるが,ここでも心霊スポットであるとの噂が流れている。 なんでも,南会津町側からの入口附近で一家心中事件が発生したらしく,その後,その事件が発生した同日同時刻でトンネル内で亡くなる,また,同トンネル入口附近で,小学生の息子を親が殺すという事件が発生,その後,トンネル内ではランドセルを背負う子供の幽霊が目撃されるようになったという。2 解説 国道…

  • 大洲公園(相馬市)

    1 概要 相馬市にある大洲公園は松川浦と太平洋に挟まれた陸地にある,自然の松林をそのままに保存・整備した公園である。 50ヘクタールにも及ぶ公園内には,芝に囲まれた人工池や東屋が整備された憩いの場になっているほか,美しい景観にも恵まれた場所にもなっている。 しかしながら,この場所においても,心霊スポットであるという噂があるといい,この地を訪れた人の中には,何者かに憑依され,毎晩うなされるようになった方もいるという。2 解説 私も以前相馬市に住んでいたことがあったが,過去,この公園が心霊スポットであるという話を聞いたことがあるような気がしてならない(頭の片隅に何かしら残っているような気がするが,…

  • 小良ヶ浜(双葉郡富岡町)

    1 概要 双葉郡富岡町に「小良ヶ浜」という地名の場所がある。国道6号線から太平洋側に向かい,同所を通る途中に,池ないし沼のような水辺があるという。 この水辺を夜間通りがかった人の体験談として,この水辺の水面上に,白装束を纏った女性が立っているのを目撃した,また,道端で白い服を着てうずくまる女性がおり,不審に思い声をかけたところ,立ち上がり振り向いた女性の顔が般若の如き恐ろしい形相をしていたという。 一説には,この場所は訳知りの住民は絶対夜間近寄らない場所とされている。2 解説 国道6号線から小良ヶ浜に至る道ということであれば,恐らくは県道251号線(小良ヶ浜野上線)途中に,上記の水辺があるので…

  • 足だけ(相馬郡新地町)

    1 概要 相馬郡新地町と相馬市の境附近に,今泉という地名の場所がある。 情報によると,この今泉という場所にある海岸沿いの道路では,白い足だけが,とことこと道路を横切っていくのであるという。2 解説 上記以外の情報がなく,詳しい内容は不明なのであるが,調べてみたところ,今泉という地名の場所を走る海岸沿いの道路となると,恐らく県道38号線(相馬亘理線)を指すのではないかと思われる。 ただ,なぜ足だけの「何か」が現れるのか,その理由は全くの不明である。

  • 背戸峨廊(いわき市)

    1 概要 背戸峨廊はいわき市を流れる夏井川の支流,江田川の下流にある渓谷で,「背戸」は隠れた場所,「峨廊」は美しい岩壁を意味している(同市出身の有名な詩人である草野心平による命名)。 規模はそれ程大きくは無く,いくつものの沢や渕,瀑布が連続する景勝地とのことで,それらには個性的な名所が付けられているが,いずれも草野心平が名付けたという。そのためか,訪れる観光客も決して少なくはない。 しかしながら,景勝地に関わらず,この地も心霊スポットとしての顔を持つという。噂によると,森を目掛けて写真を撮影すると,かなりの高確率で心霊写真が撮影できるという。 また,この地は自殺の名所であると噂されているとのこ…

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