長崎市伊良林町にある光源寺は別名「幽霊寺」と呼ばれ,数々の謎を秘めている幽霊像が所蔵されている。 その中でも特に有名なものとして,女幽霊の像がある。 作者は細川清水という人物とされ,製造年代は定かでないのだが,ガラス製であり,そのガラスから見て,江戸時代に製造されたのではないかと推測されている。 この女幽霊は所謂「産女」をかたどったものであり,かつては子供の像も抱いていたらしいのだが,昭和20年(1945年)に投下された原爆の余波により子供の像は壊されたのだという。 ところで,この女幽霊の像にまつわる話として,「アメ屋の井戸」というものが同寺に伝わっている。 話を要約すると,あるアメ屋に,夜な…