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風来坊茶論(フウライボウサロン) https://furaibosalon.blog.fc2.com

風来坊人生、どこでも風のように行き、風のように帰る。そこにもきっと、言いたいことがある。

キャンピングカー暮らし、福井県のこと、滋賀県のこと、介護のこと、日々の何気ないことを綴ります。

furaibo
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大津市
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高松市
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2019/05/11

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  • クリスマス休戦

    Date2022.12.24第1次世界大戦のクリスマス休戦は、開戦から約5カ月後の12月24日、ドイツ軍と英国軍の一部部隊の間で成立した。ある戦場ではクリスマスキャロルの歌声をきっかけに兵士が銃を置いたと伝えられる。命令ではなかった。一時的にせよ歌が戦闘を止める役割を果たした。108年前のことだ。ロシアのウクライナ侵攻開始から300日が過ぎた。ロシア側はゼレンスキー大統領が求めていた撤退はおろか、休戦にも応じない。ミサイル...

  • 引き際の美学

    Date2022.12.2070歳を過ぎた。体の動くうちに断捨離もしたい。ところで、加山雄三さんは「まだ歌えるうちにやめたい」と年内でコンサート活動を終える。おおみそかの紅白歌合戦が最後のライブになる。「永遠の若大将」も85歳。たび重なる病を克服し、つややかな歌声は衰えない。引き際の美学を貫くのだろう。青春をともにしたファンは寂しさもひとしおではないか。吉田拓郎さんは先日、ラジオ番組の最終回に出演した。76歳のいまも...

  • 値上げラッシュと税負担

    Date2022.12.17値上げラッシュに、金銭感覚を狂わされたと実感したのは、4月に入った頃だった。いつものスーパーでいつもの食品を買おうとしたら支払い額が思ったより多く、レジで驚いた。それから価格に敏感になり、財布のひもを締め直した。買い物は必要なものに絞り込み、特売品の買いだめもする。物価上昇が止まらない。9月の消費者物価指数の伸び率は3%に達しバブル期直後以来31年ぶりの水準に。10月は3.6%で第2次石油危機...

  • 寒暖差

    Date2022.12.16急に冷え込んできた。今年は、例年になく紅葉の色づきがきれいだと感じた。あくまでも個人的な見方であり、はっきりとした科学的根拠があるわけではない。ただ、全体的に見頃が訪れるのが早かったとは言えそうだ。紅葉が進む条件は、最低気温が6~8度くらいと低く、昼夜の寒暖差がはっきりした日が続くことのほか、太陽光が山全体に降り注ぐことなど、こうした要素がそろったのが、昨年よりは少し早く、10月上旬...

  • 記憶は浮気者、記録は律義者

    Date2022.12.09野球場に描かれた特大アーチのように、心が躍る「弾」があった一方、怒りや悲しみ、衝撃に心が震える「弾」の報は途絶えない。今年の「新語・流行語大賞」に選ばれた言葉を見ていて、そのような思いに駆られた。年間大賞は「村神様」。史上最年少で三冠王になったプロ野球ヤクルトの村上宗隆選手をたたえる呼び方だ。日本選手シーズン最多となる56号本塁打を放ったのは今季最終戦という、劇的な活躍を見せた22歳であ...

  • 承久の乱

    Date2022.12.09NHKの大河ドラマ『鎌倉殿の13人』が大詰めを迎えている。鎌倉と京、公武の権力がぶつかり合う承久の乱(1221年)が、どう描かれるのか注目だ。三谷幸喜さんが6年前に脚本を手がけた大河ドラマ『真田丸』では、天下分け目といわれた関ケ原の戦い(1600年)がドラマ上ではわずか1分弱の扱いとなるなど、大胆な展開が話題になった。ただ今回のドラマは、武家の地位を確固たるものにした鎌倉の視点から描...

  • ワールドカップ決勝

    Date2022.12.08冬場にサッカーワールドカップ(W杯)をテレビ観戦するのは初めてだが、決勝トーナメント1回戦も寒さを忘れさせる熱戦だった。難敵クロアチアを相手に、日本は計120分に及ぶ互角の闘い。PK戦までもつれた接戦を惜しくも逃した。世界8強の壁はこうも厚く高いのか。試合後の三笘薫選手らの悔し涙が胸を締め付けた。前半43分、前田大然選手の左足シュートが相手ネットを揺らした。今大会初の日本の先制。8強が見えたと...

  • 白湯

    Date2022.12.07コンビニでペットボトルの“お湯”が売られはじめているのをご存知でしょうか。アサヒ飲料がホット専用商品として「アサヒ おいしい水 天然水 白湯」として展開しており、2022年11月から全国のセブン-イレブン、ファミリーマート、ローソンで販売されています。...

  • 冬の海まだまだ遠い拉致被害

    Date2022.12.04福井市のフェニックスプラザで「拉致、特定失踪者問題の早期解決を願う福井県集会」へ。20年前に帰国を果たした地村保志さんは、ほかの被害者の帰国が実現していないことに危機感を訴えるとともに、一刻も早い救出に向けた政府の取り組みを求めました。※集会では、はじめに拉致被害者、田口八重子さんの長男で、母親が拉致された時1歳だった飯塚耕一郎さんが「拉致から長い月日が過ぎ、44年間、母親と会えないまま過...

  • 原子力発電の積極活用

    Date2022.12.02コロナが流行して3度目の師走の入りは、暦通りの寒さと雪となった。11月が比較的暖かかっただけに、急な気象の変化は心身にこたえる。そこへ政府から節電の要請である。数値目標は設けずに無理のない範囲で、という。さて何を節約すればいいのだろう。気象庁の予報では、向こう3カ月の気温は平年並みか低い。さすがに暖房器具は止められない。重ね着などをして室温を下げる、使っていない部屋の照明を消す、お湯の出...

  • コスタリカ

    Date2022.12.01今日から12月、もう年の暮れ、早いものだ。ところで、南北アメリカを結ぶ細くてくびれた陸地部分に位置する小国で、広さは日本の四国と九州を合わせたほど。人口約500万人。コーヒー栽培などが盛んという。中米では最も進んだ民主主義の国と言われ、日本とは平和や地球環境問題などで価値観を共有する友好国だ。世界中で愛されるサッカーだけあって、W杯観戦は、日ごろ情報に接することが少ない出場チームのお国柄に...

  • アップサイクル

    Date2022.11.27不要品に付加価値を付け再活用する「アップサイクル」と呼ばれる取り組みで、近ごろ目にするキーワードの一つ。再利用する「リサイクル」、作り直す「リメイク」と似ているが、元の状態より価値が高まっている点を重視しこう呼ぶようだ。廃棄されるジョッキを回収し、砕いて溶かし、職人の手で生まれ変わったタンブラーで飲むビール。味わいもアップされていることだろう。持続可能な社会へ限りある資源を有効に活用...

  • ドイツに勝利

    Date2022.11.26いまだに興奮さめやらないファンも多いのではないか。サッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会で、日本が過去4度優勝の強豪ドイツに劇的な逆転勝ち。大会アンバサダーを務める元ドイツ代表主将のローター・マテウス氏が「W杯は本命が勝つとは限らない」と語った通り、ドイツ優位との下馬評を覆した。防戦一方だった前半を終えて、森保一監督がすぐさま戦術変更したことには驚かされた。5人の交代枠を最大限生か...

  • ユーミン

    Date2022.11.25渋く光るのは酒場のカウンター。その上に大きめのグラス。淡い色の飲み物が店内の明かりを宿してほのかに輝く。松任谷由実さんの公式ツイッターである。シンガー・ソングライターの、あのユーミン。「海を見ていた午後」「卒業写真」「ノーサイド」…。心のアルバムにある名曲を、ユーミンマジックである。気取りのなさが格好いい。美大生時代のデビューから50周年。記念のベスト盤は週間アルバムランキングで1位にな...

  • ドミノ打おし

    Date2022.11.23ドミノはゼロから六までサイコロの目を二つ並べたような長方形の牌を使うゲーム。中世から近世にかけて中国から欧州に伝わったという。ずらりと並べた牌がパタパタ倒れていく。最後まで倒れるか、固唾をのんで見守る。テレビ番組でもおなじみのドミノ倒しは応用した遊びだ。ドミノが政界で辞任連鎖の代名詞に使われて久しい。旧統一教会との関係性を「記憶がない。資料がない」と繰り返した経済再生担当相。「死刑の...

  • 知らんけど

    Date2022.11.21年の新語・流行語大賞の候補に関西弁の「知らんけど」が入った人から聞いた話や、内容に責任が持てないことを話す時、最後に付ける言葉として、若者を中心に関西以外でも広まっているようだ。「知らんけど」の前に出す話題が面白いかどうかが重要で、つまらない話の後にうっかり関西人を気取って「知らんけど…」と付け加えると、「知らんなら黙っとけ」と容赦ないツッコミを受けた。他にも、自分が話したことへの受...

  • 昭和の笑い

    Date2011.11.20昭和の笑い、どこか懐かしい。テレビの黄金期を彩ったザ・ドリフターズの「8時だョ!全員集合」は1969年に始まった。大がかりなセットを使ったコントやゲストを交えた歌謡コーナーなどで構成した1時間の公開生放送。体を張り、動きで見せる笑いが受け、最高視聴率が50%を超えた。リーダーで強権を振るう、いかりや長介さん、いじられ役の加藤茶さん、ふてぶてしく反抗的な荒井注さん、荒井さんの後継で破天荒な志村...

  • 失われた30年

    Date2022.11.19「貧しい日本」売り加速-。10月末、為替レートが1ドル150円台に下落し、政府・日銀が再び円買いドル売り介入をした時の本紙見出しだ。日本の国力低下や国際的な立ち位置を象徴する文言で、頭に残った。米国の社会学者エズラ・ボーゲル氏が1979年に刊行した「ジャパン・アズ・ナンバーワン」。日本が世界2位の経済大国になった基盤は、学習意欲や読書習慣、経済・社会制度にあると分析したベストセラー。低迷する米...

  • ドーハの悲劇か、奇跡か。

    Date2022.11.18世界のサッカーファンが熱狂する「ワールドカップ(W杯)」を初めてテレビで見たのは1982年のスペイン大会。深夜の生中継で記憶に残った一戦は西ドイツ対フランスの準決勝。西ドイツが延長、PK戦の末にフランスを下した。この時、日本がW杯に出場するとは思いもしなかった。25年前の97年11月16日は、日本が初の「W杯切符」を手にした日。マレーシアのジョホールバルで行われたアジア第3代表決定戦...

  • 第8波の恐怖

    Date2022.11.17世界保健機関(WHO)の新型コロナウイルスに関する集計によると、1週間で4割強増えて、40万人余りに達し、再び世界最多となった。死者数は比較的少なく抑えられているものの、流行の「第7波」が訪れた今夏以来の増加となる。先週の厚生労働省の発表では、直近1週間の新規感染者数が、全都道府県で前週を上回った。「第8波」が、すぐそばまで来ている可能性は高い。いつまで続くのか。...

  • 村田兆治さん

    Date2022.11.16プロ野球ロッテで通算215勝を挙げた大投手・村田兆治さんが72歳で亡くなった。左足を高くはね上げてタメをつくってから、右腕を振り下ろす豪快な「マサカリ投法」の勇姿が忘れられない。1983年の右肘手術を克服した精神力は「昭和生まれの明治男」と評された。復活後は主に日曜日に登板し「サンデー兆治」の異名をとった。村田さんがライフワークとなった中学軟式野球の「離島甲子園」からは、プロ選手も誕生してい...

  • 政治家の失言・放言

    Date2022.11.15小中高生が将来なりたい人気の職業は、会社員という。時代を反映し、技術開発やIT分野の仕事に携わりたいそうだ。「末は博士か大臣か」と子どもの将来を期待して語られた言葉は聞かなくなった。それでも博士も大臣も研究者や政治を志す人にとっては目標であることに変わりなかろう。この人にとっても待望のポストだったろう。初入閣から3カ月。「法相は死刑のはんこを押す地味な役職」と発言した葉梨康弘氏が更迭さ...

  • 「ウクライナから来た少女 ズラータ、16歳の日記」(世界文化社)。

    Date2022.11.14昨日は朝9時頃から雨模様、掃除のあとは読書とスイミングと決め込む。今日読み進めている本は「ウクライナから来た少女 ズラータ、16歳の日記」(世界文化社)。16歳の感性とわかりやすい日本語が胸に響きます。※概要は、ウクライナで母親と暮らしていた16歳の美術専門学校生が、決死の出国を果たして来日。「いつの日か日本とウクライナの平和の架け橋に」と願う日々をつづっています。「日本で漫画家になる」こ...

  • 貧すれば鈍す

    Date2922.11.13最近は繁華街や観光地へ行くとコロナ禍前に戻ったかのようなにぎわいだった。第8波は気になるものの、ワクチン接種も進み、にぎやかな観光名所が戻ってきたと喜んでいると、コロナ前との「違い」に気付いた。かつて日常風景だった外国人観光客の姿をほとんど見ないのだ。政府は先月、水際対策を大幅に緩和し、1日当たり5万人の入国者数上限を撤廃。訪日観光客の個人ツアーを解禁した。記録的な円安を受け、外国人...

  • コロナ禍の接種事情

    Date2011.11.12昨日は12月と1月の水泳のマスターズへの申込みとコロナ予防接種5回目を受けてきました。※接種履歴をみると感慨深いものがあります。1回から3回は摂取予約が取れずに早めに接種と大阪まで走ってこと。この間、身近に友人の妹さんがコロナで亡くなったり、近所の方の入院があったりして、コロナ予防を痛切に感じたこと。4、5回目は時間もかけずに簡単に予約と接種ができたこと。※一方で古希になり水泳のマスターズ...

  • 山茶花

    Date2022.11.117日の二十四節気の「立冬」を過ぎ、暦の上では冬の始まり。22日の「小雪」までの15日間を指す。二十四節気を3分割した七十二候では「山茶花が咲き始める」(7日~11日)候という。折しも我が家の地かくでサザンカの花が見ごろ。サザンカも小ぶりな白い花をつけた。つぼみは赤みを帯び、花弁は八重。園芸品種だろう。落ち葉が目立つ植え込みで冷たい雨に打たれ、ひときわ健気に見えた。草木の歩みは暦通りである。地...

  • 松任谷由実

    Date2022.11.11松任谷由実さんの公式ツイッターがある。。「海を見ていた午後」「卒業写真」「ノーサイド」…。心のアルバムにある名曲を、酒場の画像に重ねてみると、映画の一場面のように物語が動き出す。ユーミンマジックである。かつてラジオ番組で、気取りのなさが格好いい。美大生時代のデビューから50周年。記念のベスト盤は週間アルバムランキングで1位になり、1970年代から2020年代まで、続けて六つの年代で首位を獲得した...

  • 2000年問題

    Date2022.11.10「Y2Kファッション」が現代の若者に人気だという。Kは千の単位を表しており、Y2Kは「Year2000」の略語。2000年ごろに流行したヘソ出しルックにミニスカート、厚底靴などのファッションを指している。当時は世紀末だった。空から恐怖の大王が降りてくるという予言がささやかれ、コンピューターが誤作動を起こすとされた「2000年問題」が騒がれたのもこの頃。大学卒業後も職に就けるか不透明で...

  • コロナ禍の葬儀

    Date2022.11.09最近の葬儀は感覚では「参列」ではなく「立ち寄り」に近い。コロナ禍で初めての葬儀だったが、あまりの変容ぶりだ。一般会葬は「流れ焼香」で執り行われた。受付で香典を渡し、祭壇の前へ案内された。仏式の葬儀で立派な祭壇や供花はコロナ前と同じ。僧侶の姿はなく広い空間の中、一人で遺影を前に手を合わせ、10分足らずで去る。家族葬が増えるなど葬儀は元々縮小傾向にあったが、コロナはそれを一気に推し進めて...

  • サッカーワールドカップ

    Date2022.11.07サッカーのJリーグが終わると次はワールドカップ(W杯)カタール大会。先日、日本代表が発表された。26人の顔触れに大きなサプライズはなく、やや盛り上がりに欠けた。かつての三浦知良や中田英寿、本田圭佑など、ファンでない人にも名が知れたスター選手がいないのだから仕方ない。1次リーグで強豪のドイツ、スペインに番狂わせを起こして、世間の注目を集めたいところだ。...

  • 秋の叙勲

    昨日の文化の日、私の旭日双光章の地方自治功労叙勲に対して多く方からお祝いの電話、メール、祝電などメッセージをいただき、あらためてお礼申し上げますとともに多くの方に支えられての叙勲だったと感謝申し上げます。*️⃣ただ、議員というのは執行権を持たない立場からすると、長年{20年}務めただけでこれといった実績もなく身に余る光栄であることは確かです。*️⃣唯一あるとすれば敦賀市の廃棄物の処分場問題で市民団体や議会...

  • 秋から冬へ

    Date2022.11.0211月になると季節は一気に進みます。「霜降(そうこう)」は二十四節気の一つで、朝晩の冷え込みが増し、霧が霜に変わり、だんだんと冬が近づいてきます。最近、車で街中を走っていると、街路樹のイチョウの葉から緑色が抜けて黄色に変色していく様が見られます。でも私の目に留まるものはやはり柿かな。緑だった柿の実がだんだん黄色くなり、今では葉を落としてオレンジ色に変わり、鈴な・。ほんとうに季節は秋から...

  • 鉛筆と戦争

    Date2022.10.31最近の小学生は濃い芯の鉛筆を好む傾向にあるという。硬度別の販売数量は、20年ほど前はHBが最多だったが、現在は2Bが5割を占めるとか。粘土と黒鉛で作られる芯は、黒鉛の量が多いほど濃く滑らかに書ける。2Bの柔らかい芯が好まれるのは、外遊びをしなくなったことによる筆圧の低下が関係しているそうだ。タブレットなどが浸透し、鉛筆を握る機会が減ったと考えれば、さらにうなずける。ロシアのウクライナ...

  • サッカーJ2横浜FCの中村俊輔さんの引退

    Date2022.10.29「名選手は、名監督にはなれない」。そんなジンクスがスポーツ界に根強くある。現役時代の実績が豊富なほど周囲の期待が高まり、前のめりになってしまうのか。要求が高過ぎて、選手がついていけなくなるのか。サッカーJ2横浜FCの中村俊輔さんは現役を退き指導者への道を歩む。プロ生活26年のラストゲームはキャプテンマークを左腕に巻いて出場した。全盛期の運動量はないが、卓越した技術と冷静な戦術眼は健在...

  • 野田元首相の追悼演説

    Date2022.10.28演説終了後も拍手はしばらく鳴りやまなかった。先日の衆院本会議で立憲民主党の野田元首相が行った安倍元首相の追悼演説。安倍氏の長年の論敵で、自らも首相の重圧と孤独を経験した野田氏の言葉は党派を超え同僚議員の胸に響いたようだ。野田氏と安倍氏は2012年に自民党が旧民主党から政権を奪還した際、首相の座を引き継いだ因縁の間柄。党首討論や予算委員会などを舞台に2人は幾度も激論を交わした。「再びこ...

  • 横断歩道

    Date2922.10.27横断歩道は、歩行者を安全に渡らせるためのものなのだが、十分に機能が生かされていない現実がある。運転者も時が変われば歩行者になる。ハンドルを握っていて払うべき歩行者への意識は、歩いている時に自分に向けられる思いやりでもある。そう考えられれば停止率は急上昇するのではないだろうか。...

  • 選挙の達人

    Date2022.10.26選挙の本を読むと田中角栄は選挙の達人だ。「戸別訪問3万軒、つじ説法5万回、これをやりなさい」。選挙に出ようとする者の心構えとして、田中角栄元首相が語ったとされるこの言葉は有名だ。その要諦は、有権者らと顔の見える関係をつくることにあったのだろう。選挙の本を読むと田中角栄は選挙の達人だ。政治家には、ほかの職業人に増して人の名前を覚える能力が求められる。田中元首相は同僚議員や官僚はもとより...

  • 原子力船むつ

    Date2022.10.25世界の海の観測で活躍する海洋地球研究船「みらい」の前身は、日本初の原子力船「むつ」だ。船体を輪切りにして前後別々に改造した上で、前後をつなぎ合わせた。原子炉室は撤去され、新たにディーゼル機関が積まれた。むつの進水式は53年前。改造費約200億円は新造より少し安い程度らしい。一から造った方が研究船として使い勝手が良いとの指摘もあったが、「スクラップにしたくないという思い入れ」があったとの...

  • 一喜一憂

    Date2022.10.24岸田首相の「朝令暮改」など四文字熟語は面白い。めったにないのだが、「独立独歩」や「威風堂々」など前向きなものもある。「一喜一憂」は「朝令暮改」的な要素だが解釈では前向きだ。一喜一憂は、ちょっとした状況の変化で喜んだり不安になったりすること。ややネガティブな意味を含んで使われることが多いためだろう。日用品メーカー、ライオンの掬川正純社長のインタビュー記事を読んだことがきっかけだ。「好き...

  • 円安と30年前

    Date2022.10.23円安が止まらず、ついに1ドル151円台を付けた外国為替市場。ここまで下落するのは1990(平成2)年以来というので、32年前を思い起こしてみた。東西のドイツが統一を果たした年だった。ソ連では独立を宣言する構成国が相次いで、連邦の瓦解が鮮明に。冷戦の終結や世界秩序の変化が引き金になったのだろう。イラクがクウェートに侵攻し、後に多国籍軍が展開する湾岸戦争へと拡大していく。日本も巻き込まれ...

  • ドリフターズと仲本工事

    Date2022.10.22ザ・ドリフターズの「8時だヨ!全員集合」の放送開始から1年ほどたった頃のこと。いじられ役で人気者だった加藤茶さんが交通事故を起こして謹慎した。さあ、代役は誰が務めるか。荒井注さんは個性が強すぎ、高木ブーさんはあののんびり感。仲本工事さんに任せるしかない。仲本さんはその代役を完璧にこなし、お客の声援を受けた。だが加藤さんが復帰すると、いつもの仲本さんに戻る。いかりや長介さんは著書で「や...

  • 地方鉄道

    Date2022.10.21宝塚歌劇が鉄道の利用を増やす客寄せとして始まったことは、よく知られている。アイデアを出したのは、阪急電鉄を創業した小林一三。乗客を増やすために大阪中心部と兵庫東部を結ぶ路線の終点に造った温泉レジャー施設のてこ入れとして、当時流行していた少女合唱に目を付けた。ほかの合唱との差別化を図るために始めたのが、歌劇だった。最初の演目は、昔話の桃太郎を題材とした「ドンブラコ」。もくろみは的中し、...

  • 司馬遼太郎

    Date2022.10.18「竜馬がゆく」か、それとも「燃えよ剣」か。長岡藩家老の河井継之助を描いた「峠」も捨てがたい。作家司馬遼太郎の作品で何が最も好きかの問いかけは、ファンにはたまらない話題だ。司馬遼太郎記念財団が来年の生誕100年に向けて今月、「好きな司馬作品」のアンケートを始めた。記念館の公式サイトにアクセスすれば誰でも参加できる。広く一般に聞くのは初めてだ。長編小説44作や短編小説などから最も愛されて...

  • 栗文化

    Date2022.10.17きのう、わが家の食卓に栗ご飯が上った。旬の栗はゆでるだけで十分うまいが、ひと手間かけた栗ご飯やおこわは格別である。コメと栗が見事に調和するぜいたくな料理になる。農林水産省によると、栗は分類上、野菜や穀物ではなく、「果物」という。確かに甘くはあるが、必ずと言っていいほど火を通して食べるし、地面に落ちたものを収穫する。普通の果物にはあり得ない。しかも私たちが食しているのは「種」に当たる部...

  • ゆでガエル理論

    ゆでガエル理論。カエルが入った水の温度を少しずつ上げていくと熱湯になっても気づかずに、最後はゆで上がってしまうという話だ。組織や個人がぬるま湯気分でいる危うさを強調するときに、警句として使われる。本当にゆでられてしまうのか―。作家の井上ひさしは子どもの頃、工専の学生だった叔父の話を信じ実験してみた。結果は鍋の水が沸騰するかなり前に、カエルはのそのそとはい出したそうだ。カエルは逃げ出すこともできるが...

  • 失敗は成功のもと

    Date2022.10.15電球や蓄音機などを実用化したエジソンは、発明王と呼ばれる。一方で、「失敗王」の異名もあったという。数々の発明品の裏に、はるかに膨大な数の失敗作があったからだ。本人の残した言葉が振るっている。「私は失敗したことがない。ただ、1万通りのうまくいかない方法を見つけただけだ」。へりくつにも聞こえるが、挑戦をやめない粘り強さが偉業を支えたのだろう。日本の宇宙開発に、小さくない失敗の歴史が刻まれ...

  • ウオーキング、散歩、

    Date2022,10,11幕末の幕臣、勝海舟は散歩好きで知られる。長崎でオランダ人が歩くのを見てまねたという。当時の日本に散歩の習慣はなく、むしろ、用もなく歩き回るのは良くない行為とされていた。江戸に戻ると、市中をくまなく歩いた。暇さえあれば目標を置かず、好奇心の赴くままに巡って世の中を観察し、市井の人と交わった。その経験が維新前後、非常に役に立ったと後年語っている。時代の流れを肌で感じ、時に及んでどう行動す...

  • 10月10日

    Date2022,10,10きょう10月10日は、58年前に東京オリンピックが開幕した日である。大会を記念して「体育の日」となり、さまざまな行事を通して国民の健康増進に寄与してきた。祝日は10月第2月曜日に移され、おととしから「スポーツの日」と名称も変わったが、体を動かしたりイベントを開いたりするにはいい季節である。語呂合わせもしやすいのか、日本記念日協会認定の記念日が一年で最も多い日という。「銭湯の日」は「1...

  • 寒露

    Date2022.10.09昨日は寒露。草木に冷たい露が降りる頃で、朝夕はぐっと冷え込むようになってきた。寒暖差がどれだけあるかで山の色づき具合も違ってくるというが、各地の名所はどんな表情を見せてくれるだろうか。人と自然がどう関わればいいかについて、ともかく向き合わなければ何も教えてくれない。大切なのは先入観をさっぱり捨てることかな。紅葉と向かい合う季節になった。子どもの頃の「綺麗」と言う幼い自分に対し、本当に...

  • 牛のゲップ

    Date2022.10.06地球温暖化を引き起こす温室効果ガスを、最も排出している生物は人間だ。ならば、その次にたくさん出している生き物は? どうやら牛のようだ。その中心は牛のげっぷである。世界には15億頭の牛が飼育されている。牛は毎分げっぷをして、毎日500リットル前後のメタンガスを胃から外に出している。二酸化炭素に換算すると、世界全体の温室効果ガスの4%を占めるとされる。でも肉牛も乳牛も結局は人間の生活のた...

  • 村の神様

    Date2022.10.05昔々、懐かしい、テレビでお茶の間の圧倒的な人気を博していた。萩本欽一さんと坂上二郎さんのお笑いコンビ「コント55号」だ。なぜ55号なのか、子ども心に不思議だった。コンビ結成の2年前の1964年にプロ野球の王貞治選手が打ったシーズン最多の55本塁打にあやかったと聞き、その本数の多さに驚いたのを覚えている。以降、「55」という数字が本塁打数の大きな壁となった。そこに迫る選手は長年おらず、...

  • 時代のスターアントニオ猪木

    Date2022.10.04老境に入り、言葉の輝きが増したように感じた。ベッドの上から発せられた「元気ですかっ!」の一言に励まされた人がどれだけいたか。プロレス界の巨星、アントニオ猪木さんが先日、79歳で亡くなった。2年前、全身性アミロイドーシスという難病になり、闘病の様子をユーチューブ番組で発信していた。「本当は、弱った姿なんか見せたくない。でも、もろい一人の人間の姿を見せることもあっていい」。強靱な体はやせ...

  • アントニオ猪木

    Date2022.10.03「燃える闘魂」のキャッチフレーズで親しまれた猪木さんの訃報が届いた。「世紀の大凡戦」と酷評されたプロボクシング世界ヘビー級王者・ムハマド・アリとの試合をはじめとする「異種格闘技戦」など、プロレス界に新風を吹き込み続けた。参院議員として政界進出後は、湾岸危機の際にイラクに渡って日本人人質の解放に尽力。北朝鮮にも何度も足を運んだ。評価は分かれるものの、己を信じ、わが道を歩み続けた生き方は...

  • 議員の先生

    Data2022.09.28「先生」と市議時代、何度、呼ばれたか。最初は「先生と呼ばないで下さい」といったがそう呼ばれているうちだんだんとそのままに聞き慣れてしまった。「先生」という敬称は学校の教師だけでなく、医師や弁護士など、いろんな職業の人に使われる。辞書には職業にかかわらず「親しみ、またはからかって呼ぶ称」ともあるが、その区別は人によって異なるからやっかいである。大阪府議会の記事が目に留まった。議長が議会...

  • 人馬一体

    「人馬一体」との言葉があるように、かつては生活を営む上で人間と馬は常に寄り添っていた。交通や荷物の運搬、農作業にと、馬には大変お世話になった。一方で「魏志倭人伝」には「其地無牛馬虎…」という記述がある。卑弥呼がいた3世紀前半ごろの日本に馬はいなかったようだ。その後の時代の古墳からは豪華な馬具が出土しており、その頃に朝鮮半島から伝来したとされる。武士が勃興すると「弓馬の道」の言葉通り、その関係はさら...

  • オオカミ少年

    Date2022.09.21過去「最強級」とされた台風14号は日本列島を縦断し、20日、温帯低気圧に変わった。全国で大きな傷跡を残したが、幸い県内では、大きな被害報告はない。JR西日本をはじめ、台風接近前の18日に「計画運休」を発表する鉄道会社が多かった。計画運休とは自然災害による被害を未然に防ぐため、公共交通機関が前もって告知して運休すること。大都市圏での本格実施は、2014年10月の台風接近時のJR西日本が初めてとされる。...

  • 敬老の日のルーツ

    Date2022.09.19高齢者とは何歳からだろう。老齢年金や医療制度は65歳から、自治体が交通費を補助する敬老パスは70歳や75歳から。「人生100年時代」と言われ、ますます分からない。国内の総人口に占める65歳以上の割合は約3割に達し、年金財政が厳しいやら、医療費の負担が重いやら、高齢者にとってはうれしくない話題ばかりだ。きょう「敬老の日」を迎えた。祝日として制定されたのは1966年。それを19年さかのぼ...

  • 郵便と鉄道ネットワーク

    Date2022.09.16今秋、東京・新橋-横浜間に国内初の鉄道が開業して150周年を迎える。「近代郵便の父」と呼ばれ、郵便制度の基礎を築いた前島密は鉄道開業にも深く関わっていた。明治政府でさまざまな改革を担当する改正局に勤務した前島は、上司の大隈重信から鉄道建設の費用や収支の試算などを命じられた。国内で前例のない大事業に自叙伝の中で「事業の一端も知らないのに試算を提出するのは、妄慢大胆の行為なり」と自嘲気味...

  • エリザベス女王

    Date2022.09.12君臨すれども統治せず。中学校で教わった。英国元首の姿をそう教わってきた面々に強烈な印象を残した。1975年5月、初来日したエリザベス女王。経済団体共催の昼食会で、「日英関係の中核をなしているものは貿易」と経済問題を論じた。観念的、抽象的な語句はなく、驚きを持って受け止められた。宮中晩さん会では「英国と日本が、通商および金融面での連携をさらに密なものにするならば、それによって両国は多大...

  • 公衆電話

    Date2022.09.10NHK連続テレビ小説『ちむどんどん』に度々登場した赤電話が懐かしかった。10円玉を次々と投入する。テレホンカード普及前に青春を迎えた世代は、意を決してダイヤルしたのに肝心なところで硬貨切れ、なんてほろ苦い経験もあるのでは。国内で初めて公衆電話が登場したのは1900年の9月11日だそうだ。東京の上野駅と新橋駅に設置された。交換手に接続を依頼し、やはり硬貨を入れる仕組みで、5銭と10銭の...

  • 地球が丸い

    Date2022.09.08大学の講義でなんだか忘れたがマゼランの世界一周はなかった。とまなんだ。「地球は丸い」と最初に言ったのは、古代ギリシャの哲学者ピタゴラスとされる。証明したのはポルトガルの航海者フェルディナンド・マゼランだ。マゼランは1519年9月20日、5隻の船隊を率いてスペインを出発。南アメリカ大陸沿いに大西洋を南下し、後に「マゼラン海峡」と名付けられた海峡を発見し、太平洋に出た。太平洋を西に進み、...

  • 東京暮らし 江戸暮らし

    Date2022.09.07江戸でもてはやされた食べ物の一つに紀州ミカンがある。当時の記録によると当初400籠(1籠約26キログラム入り)だった入荷量が翌年は5倍になった。その後も年を追うごとに増え続け、年間で数十万籠ものミカンが消費されていた。平岩弓枝さんの「東京暮らし 江戸暮らし」(講談社)に詳しい。物流を支えたのは舟運で、大量の物資をいち早く運ぶために改良が進んだ。その極みとも言えるのが灘など関西の新酒を...

  • 八功徳水

    Date2022.09.05仏教の言葉で八つの優れた性質を備えた水を「八功徳水(はっくどくすい)」と言う。水は清浄で甘く心身を安らかにするなど八つの功徳を得意げに話した。酒も黙ってはいない。杯に注がれたときの色味から始まり、重みや香り、口に入れたときのぬくみなど同じように八徳を挙げて譲らない一触即発の状態になったところで、そばにいた人間が水も酒も天の美禄として味わいたいと仲裁に入った。水が一番おいしいのは酔いざ...

  • 稲盛和夫の金言

    Date2022.09.02日本型経営って、何? あなたは言う。「底辺に愛があります。この会社の社員でよかったと心から思えて初めて、全力で働る。『やらされている』が『自らやる』に変わる」と.社会貢献って、何? 私財をもとに財団をつくり、研究者や芸術家をたたえる京都賞を設けたあなたは、こう語った。「財産は世の中から預かっているもの。ごく一部は子孫に残すが、大半はお返ししていこう」憲法9条って、何? 6年前の月刊文...

  • 瀬戸内国際芸術祭と福島の芸術祭

    Date2022.09.01瀬戸内海の島々で3年に1度の「瀬戸内国際芸術祭」が開かれている。そのポスターを飾るのは、派手なサングラスをかけた地元のお年寄り。見た人は思わず笑顔になる。芸術祭のはじまりは香川県の小さな島、直島にある。35年ほど前、製錬会社から出る有毒ガスで樹木が枯れ、はげ山同然だった直島を世界一の文化の島にするプロジェクトが始まった。キャンプ場や美術館ができ、現代美術の作家が集っては次々とオリジナ...

  • 野菜の摂取量

    Date2022.08.26新鮮な野菜が身近で入手しやすいにもかかわらず、摂取量が不足しているという。直近の国の目標値350グラムを下回り、11年の前回調査と比べても39・8グラム減った。年齢別では40代が最少の242・2グラムと目標値の7割にとどまる。野菜に含まれるカリウムは、体の中のナトリウム(塩の一部)を尿中に排出するため、減塩効果があるという。腎臓病などで医師から制限されている場合は注意が必要だが、健康...

  • やっと動き出した原子力政策

    Date2022.08.26政府は24日、長期的な電力の安定供給に向けて、次世代原発の開発・建設を検討する方針を打ち出した。年末までに具体的な結論をまとめる方針。ようやく動き出したという感覚だ。これまで政府は原発の新増設・リプレース(建て替え)は「想定していない」との立場を示してきたが、実際に新たな原発を建設する方針が決まれば、原発政策の大きな転換となる。発電所も工場も原発関係の人材が限界を迎えていただけに、朗報...

  • ウクライナの平和への出口

    Date2022.08.25生身の人間が魚雷の目となるべく乗り込み、敵艦に体当たりする。旧日本軍が太平洋戦争に投入した特攻兵器「回天」は戦争の狂気を象徴する存在だった。命を散らせた搭乗員は106人。「回天に脱出装置はない」。上官が告げ、搭乗員らは声を失う-。横山秀夫さんの小説「出口のない海」は、この兵器に乗り込むことになった青年の悲劇を描く。青年はいずれ出撃する海を眺め、美しさに見とれる。〈だがそれは、二度と陸...

  • 小麦の高騰

    Date2022.08.25今日も残暑。最高気温が34度を超えた地域が多かった。それでも朝夕は随分涼しく、秋の気配が感じられる。カレンダーを1枚めくれば爽やかな季節となるはずだ。気がかりなのは物価高。消費者物価指数が上がっている。小麦など原材料の高騰によって食料の上昇率が高い。8月以降の年内に1万品目超の食品や飲料が値上げされるとの調査結果もある。財布が気になって「食欲の秋」を楽しめないのではなどと考えてしまう...

  • 『時刻表2万キロ』

    Date2022.08.23国鉄全線を乗り尽くすというユニークな試みをつづった故宮脇俊三さんの『時刻表2万キロ』。各地の車窓風景を織り込んだ洒脱な文章が鉄道旅の魅力を存分に教えてくれた。本の最後に登場するのが、気仙沼線。宮脇さんは1977年の全線開通日に乗った感動を記す。「日の丸の小旗を持った手が一斉に上がる。もちろん万歳である」「花火が打ち上がり、風船が何百と放たれ、少なくとも百羽以上の鳩が飛びたった」まるで...

  • 仮想空間

    Date2022.08.11インターネット上につくる仮想空間「メタバース」というものがある。「超」を意味する「メタ」と「宇宙」の意の「ユニバース」を組み合わせた造語だが、まだなじみは薄いかもしれない。仮想空間では自分の分身であるキャラクターを操り、現実の世界さながらに行動できる。最近は企業が商品販売、社内会議に使う動きや、自治体が地域の魅力発信に活用する試みが広がっている。三重県桑名市は先月の花火大会で初導入。...

  • 瀬戸内国際芸術祭

    Date2022.08.10三年に一度、瀬戸内海に浮かぶ島々が国内外から熱い視線を集める。今年で五回目を迎えた瀬戸内国際芸術祭だ。十二の島を主な舞台に、各国の作家が制作した彫刻や建築などの現代アートが展示される。年間約百万人が足を運ぶ。漁業や海辺の風景、古民家集落など島の特色を生かした作品が目を引く。フェリーでの島巡りも楽しい。人気を集める会場の一つに豊島がある。自然を取り入れた独創的な美術館や緑輝く棚田、地元...

  • 瀬戸内国際芸術祭

    Date2022.08.10三年に一度、瀬戸内海に浮かぶ島々が国内外から熱い視線を集める。今年で五回目を迎えた瀬戸内国際芸術祭だ。十二の島を主な舞台に、各国の作家が制作した彫刻や建築などの現代アートが展示される。年間約百万人が足を運ぶ。漁業や海辺の風景、古民家集落など島の特色を生かした作品が目を引く。フェリーでの島巡りも楽しい。人気を集める会場の一つに豊島がある。自然を取り入れた独創的な美術館や緑輝く棚田、地元...

  • アンタレスとオミクロン

    Date2022.08.04この時季、南の夜空にひときわ赤く輝いているのはさそり座のアンタレスである。東の高い位置には「夏の夜の女王」と呼ばれること座のベガ。わし座のアルタイル、はくちょう座のデネブも光る。。。およそ5千年前、メソポタミアの羊飼いたちが時刻や季節を知るために星と星をつなげて作ったのが星座の始まりという。今ある88個のうち、多いのは生き物にたとえたもの。コップやコンパスといった道具、ギリシャ神話と結...

  • ジョン万次郎

    Date2022.07.19ジョン万次郎は米国文化を日本に伝えた先導者として知られる。二百年ほど前、今の高知県の漁師の子に生まれた。時化[しけ]で難破した船が漂流した島で、米国の捕鯨船に助けられたのが数奇な運命の始まりだ。捕鯨船上の高いマストに上って鯨を探した。英語が分からぬまま、船員と身ぶり手ぶりで懸命にコミュニケーションを取った。漂流した日本人五人のうち、万次郎だけが米国に連れて行かれた。船長の好意で英語、...

  • 天と地、昼と夜

    DATE2022.07.16今年没後100年を迎える森鷗外は「青年」にこう書いている。「夜の思想から見ると昼の思想から見るとで同一の事相が別様の面目を呈して来る」。夜と昼とでは面目、つまり姿や様相だけでなく、物事のとらえ方も変わってくる。11年前の東京電力福島第1原発事故を巡り、6月の最高裁判決とは判断が分かれる判決が先日、東京地裁で言い渡された。あの巨大な津波は事前に予見できたのか。そして悲惨な事故を防ぐこと...

  • 黄金の3年

    Date2022,07,15選挙が来るたびに思い出す言葉がある。「…この選挙1回きりで政治の何かが劇的に変わるとは思えない。だけど、一回一回の選挙でしつこく意思表示を続けていきたい」話を聞いたのはもう20年ほど前の選挙取材、話してくれたのは初めての投票に臨む20歳の女性だった。市民団体が開いた立候補者の討論会にスタッフとして参加していた。今なら“意識高い系”なんて呼ばれるのかもしれない。物価高、コロナ対策、防衛や安全保...

  • 原子力発電と参議院選挙

    参院選(7月10日投開票)の主要テーマに「電力危機」が浮上してきた。梅雨空けの炎天下で電力需要が逼迫して、国民生活や企業活動を直撃する大規模停電を招きかねないのだ。参院選の論戦でも、ロシアのウクライナ侵攻によるエネルギー価格高騰や、原子力発電所の再稼働など争点とすべき課題は多い。岸田文雄政権だけでなく、与野党を判断する基準となりそうだ。電力危機は、国民の怒りに直結する。電力不足は前から分かっていた...

  • 夏至と睡眠

    Date2022.06.21動物の睡眠時間は食べ物と深い関係があるらしい。草食のアフリカゾウやウマの1日約3時間に対し、肉食のライオン、コウモリなどは18~20時間も眠る。植物は肉より栄養価が低く、食事に充てる時間が長くなるのが理由だ捕食される恐れがある草食動物は、常に警戒を緩めることができない。睡眠と覚醒が混在する「うとうと」状態が続き、野生のゾウやキリンは立ったまま眠る時間も長い。人間は個人差があるものの、...

  • 地球の歩き方

    Date2022.06.15「地球の歩き方」は海外旅行のガイドブックとして長年親しまれてきた。コロナ禍で自由な海外旅行ができなくなり、売り上げは激減。現地取材もできないため、従来にない斬新なアイデアでシリーズ刊行を続けている。老舗オカルト雑誌と初めて協力した「異世界の歩き方」も遊び心と思えば楽しめる。先週末の本紙読書欄「ベストセラーズ」では東京の大手書店で10位入り。他にも「旅の図鑑」シリーズとして世界の巨像や...

  • 値上げの家計

    Date2022.06.09カレー、ハンバーグ、肉じゃが…。家庭料理に欠かせないタマネギの値段が上がっている。例年の倍以上というから、台所事情は悩ましい。北海道が天候不順で不作になったのが理由だそうだ。どんなやり繰りがあるのか、ネットをのぞいてみるとモヤシが代用品として重宝されていた。食感がタマネギと似ている。みじん切りにしてハンバーグに入れたり、カツ丼に使ったりするのがお勧めという。キャベツの代わりにモヤシを...

  • 芒種(ぼうしゅ)

    Date2022.06.06きょうは二十四節気の芒種。穀物の種をまく時節とされる。七十二候では「螳螂生(かまきりしょうず)」。スポンジ状の卵鞘からカマキリの赤ちゃんが続々と生まれる頃でもあるらしい。見守る昆虫好きの子どももいるだろう。生命の息吹を感じる季節である。そのカマキリの着ぐるみに身を包み、人気を集めているのが俳優香川照之さん。NHKの番組で「カマキリ先生」として虫たちの魅力を語る。「人間よ、昆虫から学べ」...

  • Date2022.06.05虫捕りに適した季節になった。バッタも幼虫から成虫になり、野原に顔を出し始める。食物への被害を防ごうと、単身でアフリカに渡った無類のバッタ好きがいる。歩みをまとめた著書が売れており、児童書もある。日本人研究者の前野ウルド浩太郎さんは、広大な砂漠で、はつらつとバッタを追いかけた。小学生の時、子ども向けの科学雑誌の記事を目にする。見学ツアーの参加者が緑色の服をバッタに餌と勘違いされ、食べら...

  • 黄色

    Date2022.06.04名画には記憶に残る印象的なシーンがある。北海道を舞台にした1977年公開の「幸福(しあわせ)の黄色いハンカチ」もその一作だろう。6年の刑期を終え網走刑務所を出所した元炭鉱員。「待ってくれているなら、こいのぼりの竿(さお)に目印の黄色いハンカチを」と過去を知る妻に手紙を出す。車で夕張へ。もう一つは第2次世界大戦に翻弄(ほんろう)された夫婦の悲劇を描いたイタリア映画「ひまわり」である▼大地を...

  • 衣替え

    Date2022.06.026月は衣替え、昨日は気象記念日でもある。1875年、東京気象台が観測を始めた日だ。9年後の同日、午前6時に初めて天気予報が発表された。「全国一般風ノ向キハ定(さだま)リナシ天気ハ変リ易(やす)シ但(ただ)シ雨天勝チ」天候は変わりやすく雨も降るかも。こんな曖昧な表現では、どんな服を着たらいいのか。予報は派出所に張り出されたというが、衣替え当日、明治の人々を悩ませたことだろう今年の3カ月...

  • 七人の侍

    Date20220530完璧主義者で知られる黒沢明監督のエピソードに「儀作の村の戸籍」がある。儀作とは映画「七人の侍」で野武士の略奪に苦しむ村の長老のこと。黒沢は撮影に当たり村人全員の戸籍を作った。それによると、村の戸数は23で人口は計101人。戸籍には各戸の家族構成と名前、年齢が事細かに書き込まれている。うち28人は子どもで、連帯感を養うためだろう、ロケでは家族単位で行動を共にさせたというから徹底していると...

  • 所有する時代は終わったか。

    米アップルの携帯音楽プレーヤーが、20年余りの歴史に幕を下ろすことになった。スマートフォンで音楽を聴くのが一般的になり、時代をつくってきた大ヒット商品もその役割を終えたデータを保存する必要がなく、インターネットを通じ定額で聴き放題となれば、若者から支持されるのも理解できる。レコードやCDを手元に置いて悦に入っていた世代からすると、モノに対する価値観が様変わりしてきたのを実感する。原油高や円安の影響...

  • https://furaibosalon.blog.fc2.com/blog-entry-1285.html

    Date2022.05.15家族という枠からはじき出された人たちが偶然出会い、支え合いながら生きていく。作家・落合恵子さんの小説「偶然の家族」は古びたアパートで暮らす男女7人の日常を描いた作品だ。物語の中心となるのは、男性の同性愛者同士のカップル。シングルマザーとその子どもらも同じ屋根の下で生活する。食事を共にしたり、会話を楽しんだり。大家族のように大勢で暮らしつつ、個の生活には踏み入らない。その距離感が住人に...

  • 高齢者免許

    Date2022.05.14高齢者が「運転免許を返納した」と。ほっとした高齢者は少なくないはず。さりとて公共交通が廃れ、マイカーに頼るしかない地方では、高齢者に返納を促すタイミングを計るのはなかなか難しい。運転免許の自主返納制度が始まったのは1998年4月。昨年の返納者51万7040人のうち、75歳以上が半数を超えた。東京・池袋で3年前、当時87歳の男性が運転する車が暴走して母子2人が死亡したのを契機に急増した...

  • ナイチンゲール

    Date2022.05.13いま、まさにウクライナ🇺🇦は有事だ。広辞苑で「有事」を引くと「戦争や事変など、非常の事態が起こること」とある。対する「無事」は「危険・災害・大過などが起こらない状態」と記されている。有事のただ中、無事を祈って活動する存在に看護師が思い浮かぶ。近代看護の基礎を築いたフローレンス・ナイチンゲールは、ウクライナ南部クリミア半島で19世紀に起きた戦争に従軍し、負傷兵らを献身的に看護したロシアに...

  • コロナ禍のマスク

    Date2022.05.10親子の交流の第一歩は互いの顔を合わせること。赤ちゃんは両親の表情を見て喜怒哀楽の感情を知り、発語の方法を学び、食事の際の口の動きを覚える。コロナ禍のマスク生活が長引けば、その交流機会も減少する。今の中高生は入学時からマスク着用の日々を送る。昼食時間は向かい合うことを避けて、黙食が求められる。同級生の素顔を見たことがない生徒がいるという話も耳にした。日本リサーチセンターなどの調査による...

  • 母に捧げるバラード

    歌手で俳優の武田鉄矢さん。ボーカルを務めるフォークグループ海援隊の「母に捧(ささ)げるバラード」(1973年)の大ヒットで一躍有名に。歌の大半は母親の博多弁のせりふ。子どもを「バカ息子」と呼び、働かずに遊びたいと一度でも思ったら「死ね」と手厳しい。優しい一面も。歌の後半で、古里を離れる息子に「輝く日本の星」になれと叱咤激励する。モデルとなった武田さんの母イクさんも厳しい言葉の裏に、息子を思う熱い...

  • 新緑の風景

    Date2022.05.07新緑の輝きとともに、田植えの季節を迎えた。比良の山と琵琶湖の独特風景。山から吹き下ろす風雪を防ぐ。里山の暮らしの知恵が美しい景観を生み出した。日本の原風景を描いた作品に宮崎駿監督の映画「となりのトトロ」がある。昭和三十年頃の田園が印象的で、心が温まる。コロナ禍によって、都会を離れた田舎暮らしの良さが見直されるようになった。薫風に誘われるまま、出かけてみよう。緑豊かな琵琶湖周辺の魅力、...

  • 日本遺産ー飛鳥

    Date2022.05.06飛鳥を旅するとどこか、落ち着く。春過ぎて夏きたるらし白妙の衣ほしたり天の香具山。この季節になると決まって思い出すのが、美しい緑と心地よい風を感じさせる万葉の歌。1300年以上も昔の歌なのに古さはない。夫の天武天皇の遺志を継ぎ、日本という国づくりを推し進めた持統天皇の感性の豊かさに驚く。そして、日本の黎明期をけん引したのは女性だった―そんな言葉にも思いが至る。日本遺産「日本国創成のとき~飛...

  • ウクライナの悲劇と元サッカー日本代表監督のイビチャ・オシムさん

    Date2022.05.04生まれ育った街が軍隊に包囲され、妻や娘と生き別れになる。ロシアに侵攻されたウクライナの今を思わせるような体験をした。訃報が伝えられた元サッカー日本代表監督のイビチャ・オシムさんだ。旧ユーゴスラビア解体後の1992年、ボスニア・ヘルツェゴビナの独立決定を機に、セルビア人勢力とイスラム教徒、クロアチア人勢力の間で民族紛争が勃発した。ボスニアの首都サラエボはセルビア人勢力に包囲され、オシム...

  • 憲法論議

    Date2022.05.03憲法論議は護憲と改憲の二元論が主流となり、それが視野を狭くしている。もっと広く、深く論じる努力が欠けている。ロシアによるウクライナ侵攻が続く中で迎えた「憲法記念日」。いや応なく戦争を意識するが、日本は戦争を放棄した憲法によって平和な時代が続いてきた。それは幸せなことだが、憲法があれば今後もずっと守られるのか。前の世代が経験したことをどれだけ語れるか、なぜ日本は明治、大正、昭和と戦争を...

  • 憲法論議

    Date2022.05.03憲法論議は護憲と改憲の二元論が主流となり、それが視野を狭くしている。もっと広く、深く論じる努力が欠けている。ロシアによるウクライナ侵攻が続く中で迎えた「憲法記念日」。いや応なく戦争を意識するが、日本は戦争を放棄した憲法によって平和な時代が続いてきた。それは幸せなことだが、憲法があれば今後もずっと守られるのか。前の世代が経験したことをどれだけ語れるか、なぜ日本は明治、大正、昭和と戦争を...

  • 円高と賃金

    Date2022.05.02日本に強烈な賃金引き下げの圧力がもたらされた。円ベースでの日本の賃金は2000年以降20年間全く上がらなくなった。しかしドルベースでみれば2013年頃までは日本の賃金も、米国並みの上昇を続けていた。このことから日本の円ベースの賃金抑制は、円高の結果高くなりすぎた日本の賃金水準を国際水準に引き戻すためにもたらされたもの、と考えることができる。...

  • 本屋大賞発掘部門

    Date2022.05.02数々のベストセラーを送り出してきた「本屋大賞」の枕ことばは「全国書店員が選んだ いちばん! 売りたい本」。この賞には「発掘部門」がある。今年は故吉村昭さんの「破船」が選ばれた。時代を超えて愛される本や、今読み返しても面白いと思う本を、担当の書店員が一人1冊選んだ結果という。初版は1982年。随分と過去の作品を掘り起こしてくれた。湯沢町を愛し、自ら選んだ町内の墓地で眠る本人も驚きだろう...

  • キューバ危機

    古い古い60年前、当時のケネディ米大統領だけでなく、ソ連のフルシチョフ首相も事態が制御不能に陥らないよう腐心した記録が残る。1962年のキューバ危機である。私が小学校の頃だ。米国が要求するミサイル撤去を拒んでも核戦争に至らないと保証できるか。フルシチョフは将軍たちに尋ねると、売国奴を見るような目を向けられたという。米国もソ連も国内の強硬派を抑える必要があった。取り返しのつかない事態への恐れ。それが...

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