業界18年目の現役介護職員が書く、介護施設での実体験、学んできた知識等を書いていきます。主に施設の介護職員向きです。古くからの慣習に対し色々な方法を提案するという形で闘っていきます。
お久しぶりです。元日の地震を心配して下さりありがとうございます。 損壊した建物はまだいくつもありますが、生活自体はほぼ通常通りに戻っています。 さて、今回のブログです。 あまり個別具体的なものをブログにはしないのですが、どうしても引っかかるので書くことにします。 精神疾患はモンスター社員 差別感満載の言葉ですが、これは実際にX(旧Twitter)で福祉関係の会社を経営する経営者が発した言葉です。 採用の時にモンスター社員を見抜くポイント…だったでしょうか。 いくつかある項目の中にこの言葉がありました。 「現在、過去に精神疾患を持っている、又はあった人」 と。 言葉どおり見れば、 「現在、過去に…
2024年1月1日。元日で新年を祝い、初売りを楽しむはずだった。 その日の夕方、立っていられない程の強い地震が来た。 店はパニックになり、避難してくださいと言う声。 街はサイレンが鳴り響き、テレビは避難を呼びかける。 私の住んでいる所は震源からはそれなりに離れていたが、それでもテレビで報道される地域だったため、家の電気が落ちたり、棚が倒れたりする被害があったが、まだ軽い方。 私の友人知人の中には道路の液状化や亀裂で動けなかったり、家が傾いたりしている人もいた。 過去の震災被害がフラッシュバックし体調を崩した人もいた。 そんな中、被害が軽微、もしくはほとんどなかった人たちが声をあげ、被害が大きい…
越後のオススメ食品 ここ最近年度末のあれこれや流行りの病などで書きたいものも書けない状況なので、 近頃Twitter介護界隈などで皮肉られてるキラキラ系や副業ビジネス詐欺アカウントに対し、皮肉ろうと思います(笑) 彼ら彼女らは、介護シーンを利用して耳障りのいい言葉で賛同者を集め、養分にしているようです。 まあ、どの界隈にもいるやつです。 人手不足の中日々利用者と向かい合い、 時に悩み時に笑い、 時には虐待や身体拘束だと騒がれ、 怪しい副業のネタにされる。 それでも精一杯やってるんですよ。 介護だけじゃないですよ。 相談員、ケアマネ、看護師、栄養士、事務員、そして掃除やドライバー。 みんなそれぞ…
介護の魅力向上やイメージアップという言葉と活動 理由①介護の現場にいない人が中心になっている 理由②臭いものに蓋をしている 理由③イメージアップという言葉そのもの おわりに 介護の魅力向上やイメージアップという言葉と活動 「介護の仕事のイメージアップ」 「介護の仕事の魅力向上」 「やりがい」 など、介護の仕事に対する発信や働きかけなどをよく見かけます。 この言葉自体、私は疑問を感じます。 ハッキリ言うと、否定的な考えです。 理由はいくつかありますが、特に感じることを書いていきます。 理由①介護の現場にいない人が中心になっている 介護のイメージアップのために取り組もうとか、 やりがい向上のために…
今に始まったことではありませんが、近頃また、介護現場に対しての無理解から、現場の職員の頑張りを否定するような声が目立ちます。 いちいちそういう声に目くじらを立てず、目の前の仕事に集中するべきなんでしょうが…。 さすがに一言くらいは言わせてもらおうかと思います。 久しぶりのブログが文句…というのも何ですが、感情のままに書きなぐるというスタンスでやっていますので、言わせてもらいます。 介護現場への無理解 認知症がある人の暴力は無くせる ケアマネは何もしていない 介護職員の意識が低い おわりに 介護現場への無理解 人様のことに対して口を挟んでくるのは、大体自分達には火の粉が降りかからず、安全圏から好…
久々に介護ブログではなく音楽ネタを書こうと思います。 Twitterでは「パンクロック」を名乗ってるので、 私のルーツとも言えます。 仕事のストレス、コロナ禍のストレスの箸休めとしてどうぞ。 個人的モチベーションが上がるジャパニーズパンク ①THE STAR CLUB 「ALL-TIME BEST! ONLY S★C」 ②PAINTBOX 「RELICTS Single Collection」 ③アナーキー「アナーキー」 ④THE STALIN「殺菌バリケード」 ⑤THE STREET BEATS「裸心凛風 HEARTFUL BEST」 ⑥柳家睦とラットボーンズ「夜に濡れる花びら」 ⑦MAD3…
私は仕事の調べ物によく本やインターネットを活用しています。 本にしろネットにしろ、昨今は色々な種類のものが多く世に出ており、 取捨選択が難しいともいえます。 個人で発信できる環境が整ってきたのか、 中には、根拠がはっきりしないようなものもおったりして、 引っかからないように気をつけています。 ところで、特にインターネットでよく見かけるんですが、 「ノウハウをお届け」 「有益な情報をお届け」 「介護職必見」 みたいな、 自信たっぷりな触れ込みもよく見かけます。 今日は、調べ物に対する注意点を書いていきまいと思います。 ノウハウは簡単にできるものなのか? 簡単に上手くいく方法はない 引き出しを増や…
介護施設サービスの良し悪しの話や、 職場での職員指導の時などに、 「自分の勤める施設に親を入所させたいと思える施設にしよう!」 「自分の勤める施設に親を入所させたいと思えるような施設です!」 などといった話を聞きます。 上司などからこういう言葉を言われたりした人もいるのではないでしょうか? 一見わかりやすくイメージもわきやすいかもしれないし、 ある意味「万能」な言い回しかもしれませんが、 自分の勤める施設に自分の身内が入所することがどういうことなのか、 そしてそれに対する懸念もいくつかあるので書いていきたいと思います。 自分の勤める施設に身内が入所するとは 事業所の中には、 そこに勤める職員の…
よくインターネットなどで、 「介護現場を変える!」 「介護を良くする!」 といった言葉を見かけます。 そりゃ悪いよりは良いほうがいいですが、 こうした言葉はどこか引っかかるものがあります。 気になったので考えてみたいと思います。 介護現場を変えるとは? 置かれた立場によって「良い介護現場」の定義は変わる 具体性がなければ何もできない 方向性の統一 良い介護現場にするための目標と取り組み おわりに 介護現場を変えるとは? 口を揃えては、 「介護現場を良くする!」 「介護を変える!」 などと言われていますが、 じゃあ、なにをもって「介護を変える」となるのでしょう。 私は介護の世界に20年近くいます…
介護施設、特に特養のような介護度が高い利用者を介助しているようなところは、 食事介助の悩みはつきものだと思います。 限られた時間・限られた職員数の中で、多くの利用者の介助を求められる。 でも認知症やADLの低下などでなかなか介助がすすまない。 泣く泣く介助を途中で切り上げた…なんて方もいるのではないでしょうか。 でもそれが続くと食事量が上がらず体力も落ちる…。 介護現場の悩みのひとつだと思います。 そんな悩みと葛藤を紹介しつつ、できる限りの着地点を見つけられればと思います。 食事介助は時間がかかる 食事スピードを上げる取り組み 人手がいれば食事介助は進むのか 食事を途中で切り上げることの是非 …
久しぶり(約半年ぶり)のブログ更新です。 何でこんなに間が開いたかというと、私自身の職場での立場が変わって物凄く忙しくなったからです。 でも立場が変わったことで、気づいたことも沢山ありました。 備忘録も兼ねてブログに残します。 立場が変われば考え方も視点も悩みも変わる それぞれの考え方のぶつかりあい 相手への理解とリスペクトを おわりに 立場が変われば考え方も視点も悩みも変わる 仕事をしていくと、色々な悩み、葛藤などが出てくると思います。 それは、介護職としてのもの、 看護師としてのもの、 栄養士としてのもの、 ケアマネとしてのもの、 相談員としてのもの、 機能訓練指導員としてのものなど。 そ…
介護の世界で、 「好きなものを食べて詰まって死んでも、そっちの方が幸せ」 「好きなことをして、それが元で死ぬなら本望」 などといった考えを持ち、それを良しとするような風潮もあります。 一見美談にも思えますが、介護の現場に携わってる身としては、少し思うところがあります。 果たして本当にそうなのだろうか?と。 それを詳しく書いていこうと思います。 最期まで好きなことをして生涯を終えることができるのか 看取り期を経験していない人たち 利用者の状態に合った対応を 好きなことを楽しめる時に楽しもう おわりに…看取り期になってから 最期まで好きなことをして生涯を終えることができるのか 冒頭に出した例は、未…
介護現場で起こりがちな「利用者の転倒事故」。 加齢や病気などで心身に変化がある人達であり、 たった一度の転倒で寝たきりになることも珍しくありません。 近年では利用者の転倒が元で裁判沙汰になるなど、 職員も常に気を張る必要があり、それがストレスにもなっています。 かといって、 動くからと安易に身体拘束をするわけにもいきません。 利用者の自立支援とリスク管理、両方を考える必要があります。 今日は職員を悩ませる転倒事故について考えてみたいと思います。 転倒事故がもたらす危険性 なぜ転倒は起きるのか? 転倒は防げない 転倒対策における注意点 利用者が何故動こうと思ったかを調べる 利用者が思うように動け…
どんな最期を迎えたいか 望まない延命という考え方 サービス担当者会議 望まないケアはしていない 看取り時期になってから慌てないで おわりに 介護施設で生活をする利用者も、いつかは最期を迎える時がきます。 その時、できるだけ悔いのないようにしたい。 そのために、施設側は本人や家族にいくつかの選択肢を用意し、丁寧な説明をし、皆で一緒に考えていきます。 特定の方向に偏った情報提供などもってのほかですね。 このことで少し気になったことがあるので、ブログにしました。 どんな最期を迎えたいか いわゆる「看取りケア」「ターミナルケア」さしかかる時期です。 食事がとれなくなり、徐々に弱っていき、今後どういう方…
過去に何度か姿勢関係の記事を書いてきましたが、 今回は主にベッドで過ごす時間が多い利用者を例にあげ、 姿勢、ポジショニングの意味と大切さについて書いていきます。 ここがしっかりしていないと、ただクッションを突っ込むだけの対応や、 姿勢設定そのものがおざなりになり 面倒だの意味がないだのとで徹底されなくなってしまい、 結果として利用者の不良姿勢につながりますので。 安楽な姿勢作りを考える 不良姿勢がもたらす弊害 苦痛を取り除くこと クッションの役割 安楽な姿勢が褥瘡、拘縮悪化の予防につながる おわりに 安楽な姿勢作りを考える 姿勢作りにおいて最も大切なのは、 安楽な姿勢 です。 食事や入浴、その…
今日は施設における「制限」について考えてみたいと思います。 すぐに思い浮かぶのは食事の 塩分 糖分 水分 クスリの関係での制限(グレープフルーツ、納豆など) 餅は食べさせない 外食や惣菜などは食べさせない でしょうか。 これについては言いたいことがあります。
〜もくじ〜 介護現場では日常的に専門用語や略語が飛び交う 事例①認知(ニンチ) 認知症としての意味 ニンチという言葉の使い方が招く危険性 事例②「指示が入る」 不適切な言葉は虐待の第一歩 おわりに 介護現場では日常的に専門用語や略語が飛び交う 介護現場では、沢山の専門用語や略語が飛び交います。 それは職員同士の報連相をスムーズにしたりと、 仕事に大いに役立つことでしょう。 しかし、この専門用語や略語、間違った解釈や使い方で、利用者を傷つけたり、 利用者を軽視することと同義となる場合があります。 よく使われる言葉を例に出して解説します。 事例①認知(ニンチ) 「今度利用予定の人、ニンチある?」 …
人手不足が多いとされる介護の仕事。 毎日ギリギリの精神状態の中で仕事をしているところも多いでしょう。 「人がいなくて大変」 「人を増やしてほしい」 こういった悲痛な叫びも多く聞かれます。 でもその言葉に具体性や根拠はありますか? 筋道立てて報告できますか? また、具体的な数字も出さずに闇雲に人を増やしたのでは、 かえって仕事の能率が落ちることにもつながります。 今日は「介護現場で人を増やす事」について考えていきます。 介護現場は人手不足なのか 人が少ないことを証明するために 目的を明確にしない増員は仕事の能率を下げる おわりに 介護現場は人手不足なのか 私もそうですが介護職の方は体感的に、 「…
皆さんは夢を見ますか? 楽しい夢、悲しい夢、怖い夢… 起きがけの寝ぼけた頭である日ふと思ったのです。 認知症と夢って似ているんじゃないかと。 これはひとつの仮説で、これに関する研究があるかどうかもわかりませんが、 認知症をイメージしやすい仮説ではないかと思いました。 ひとつの読み物としてお楽しみください。 夢と認知症の共通点 嫌なことほど覚えている おわりに…ちょっとした体験ゲーム 夢と認知症の共通点 皆さん、朝目覚めた直後のことを思い出して下さい。 夜見た夢の内容や体験、感触まで鮮明に覚えていると思います。 しかし、少し時間が経つと、あっという間に忘れていきます。 そしてとうとう、「夢を見た…
いじめについてネットを中心に話題になっているようです。 こうしていじめをクローズアップするのは良いことだと思います。 しかしただ、 「いじめはダメ」 と言ったところでいじめは減りません。 現実として今もいじめはあるでしょう? 最近でも被害者が命を絶ってしまったという事件もありましたよね。 私はいじめにあったこともあるし、恥ずかしながらいじめをした側になったこともあります。 それらを踏まえつつ、いじめについて分析してみました。 ※今回は介護とは関係ないブログになります。 いじめのきっかけ いじめる側の心理 いじめられる側の心理 大人と子供のいじめの違い いじめられる側にも原因があるのか? いじめ…
デイや特養などの介護施設を使う利用者。 中には度を過ぎた性的欲求を持つ人も。 利用者から職員へのセクハラも時々話題にあがります。 セクハラはどんな理由があっても許されることではありませんが、 もう少しそこを深堀りして、 「利用者の性的欲求」 について考えてみたいと思います。 利用者の性的欲求 利用者の性的欲求に対してのアプローチ アプローチは利用者1人で 性的欲求に対してどんなアプローチをするか? 心身状態の見極め 何を用意するか 性的サービスを希望されたら 利用者からのセクハラには毅然とした対応を 利用者にセクハラをさせないために おわりに 利用者の性的欲求 人間の3大欲求と言われるくらいな…
介護の仕事に限らずですが、悩みやストレスって多いですよね。 「介護職 悩み」で検索すると、関連ワードにこんな内容が出てきました。 (ちなみに検索結果そのものについては企業のHPがほとんどでした) これらの言葉から、世の介護関係者は相当な悩み・ストレスを抱えているんだなあと思います。 この検索結果だと主に人間関係でしょうか。 でも、こうした悩みやストレスって、 何も介護に限ったことではありません。 時々どっかのライターやYouTuberあたりによる、 あたかも介護の仕事が悩みやストレスが多く、就くものじゃないといった主張や、 介護職員のレベルや意識が低いという主張などをみかけますが、 「何言って…
介護の現場にひとりふたりはほぼ必ず、 やたらと言い方がキツい職員がいます。 「そこまで言う必要ある?」 「なんでそんな言い方するの?」 ていう人たちです。 何なんでしょうねあれ。 そんな「言い方のキツイ人たち」について考察してみました。 言い方がキツい職員とは キツイ言い方をする人の心理 相手が同じミスを繰り返している 自分と相手の介護に対する考え方の違い 八つ当たり キツイ言い方の弊害 萎縮する 敵意を向ける 退職者の増加 相手の話を聞こう おわりに 言い方がキツい職員とは 人のミスやちょっとした業務の抜けなどを声を荒げて注意するような人です。 それも、 「ちょっと●●さん!▲▲さんの布団乱…
介護現場で、 「隣の芝生は青い」と感じることはないでしょうか? ない? ホントに? よく考えてみてください。 例えば、 「ケアマネや相談員はパソコンばっかりで楽そうだ」 「看護はサッと処置したり下剤用意したりしかしてない」 「介護の夜勤は暇で、それで夜勤手当貰ってて不公平」 「施設長は数字しか見ていない」 どうでしょう。 ひとつふたつくらいは心当たりがあるんじゃないでしょうか? 気持ちはわからくてもないですが、 これは職場にとって何の意味もないばかりか、 職場の人間関係、労働環境を悪化させかねません。 今日はそんなお話をします。 ヨソのフロアや部署は良く見える 介護職から見たケアマネの様子 ケ…
介護職(介護に限りませんが)で、様々な理由から転職を考える人は少なくありません。 介護職向けの転職仲介業者や、転職に関するブログなども数多くあります。 ここでその良し悪しには触れませんが、 私も転職を何度かした身。 自身の体験談から、ワンポイントアドバイスをしてみようと思います。 転職を考える前に 働きたい職場を見つけているか? 働きたい職場に勤めている知り合いに聞く 働きたい職場に勤めている知り合いがいない場合 働きたい職場が見つかっていない場合 就職申し込みをする前に 退職を考える前に おわりに 転職を考える前に 転職を考えるにあたって、 どういう職種につきたいか、 そこでどんなことをした…
介護現場において職員を悩ませる 利用者の帰宅願望。 認知症などの病的な背景もありますが、 なぜ帰宅願望が起こるのか。 帰宅願望とどう向き合えばいいか。 利用者の帰宅願望の背景を考えてみたいと思います。 なぜ帰宅願望が起こるのか 家に帰るだけが帰宅願望の理由ではない 帰宅願望を止める必要はない 帰宅願望が起こらない環境は必要か? 大事なのは帰宅願望の背景を知るということ おわりに 番外編:ブログ管理人のオススメ資料 なぜ帰宅願望が起こるのか よく思われるのが、 利用者がデイサービスや特養などにいるという認識がなく、 「いつの間にか連れてこられたから帰りたい」 というのがあります。 そして、 出口…
イチ介護職員の叫びとして読んで下さい。 介護事業所の中に、 利用者と料理や農作業、はたまた簡単な仕事などを行なっている所があります。 それ自体はとても素晴らしい事だと思います。 利用者が、 「私を必要としてくれている」 「生きがい、やりがい」 こういったモチベーションのアップにもつながることだと思います。 しかし数ある介護サービスや事業所の中でも、 メディアが取り上げ注目するのは、 前述した「活動的」な事業所ばかり。 そしてそれを素晴らしい介護と讃える。 中には、特養のような事業所形態を牢屋だの自由がないだの言ってる人もいました。 こうした記事などを目にすると、 物凄く引っかかるんですよ。 要…
介護現場ではしばしば、 利用者に寄り添う という言葉が使われます。 一見耳障りが良く、場面を問わず介護現場では使いやすい言葉に思えます。 しかしこの「寄り添う」とは、 具体的に何をさすのかを考えたことがありますか? 「寄り添う」って? 人によって解釈が違う危うさ 具体性のある言葉を 普段の関わりこそが「寄り添い」 おわりに 「寄り添う」って? しばしば介護職に対して、 「もっと利用者に寄り添って」 「寄り添った介護を」 などという言葉を聞くし、実際に言われたこともあります。 でもこの言葉、具体性があるようでないように思えます。 具体的に何を求めているのか? 具体的に何をするのか? ここの部分が…
介護の仕事をしているとしばしば、 職員の自己犠牲を強いられるような風潮、主張を目にします。 自己犠牲というと聞こえは悪いですが、 例えば、 ・勤務外や休日に買い物などの利用者関係の事をやらざるを得ない状況。 ・認知症などが原因での暴力、セクハラなどに対策を練らず、職員の我慢や根性論、中には状況も知らないのに「職員の介護の仕方が悪いから」と決めつけるような心ない言動。 ・災害時などに「職員は自分や家族のことよりまず利用者対応にあたるべきだ(出勤するべきだ)といった主張・風潮。 ・休日なのに自主的に会議に来る。 ひとつくらいは皆さん見聞きした事があるんじゃないでしょうか? これらをひとつひとつ書い…
特養などの介護施設で、 寝る前に利用者のパジャマへの着替えをする施設、あると思います。 しかし中には、 拘縮が強い人、 認知症などでパジャマだということ、着替えるということの認識がない人、 そもそも夕食後の片付けや居室への誘導、排泄介助などでバタバタし時間がないなど、 簡単にはいかないこともあります。 私が勤めてきた施設やネット上でも、 パジャマへの着替えについて疑問点や議論が多くなされてきました。 中には、 「寝たきりの人を着替えさせる必要はあるのか?」 「認知症がある人にパジャマへの着替えは意味があるのか?」 といった意見、 「いや、寝る前にパジャマへの着替えは全員するべきだ!」 「メリハ…
介護の仕事(介護に限らずですが)をしていると、 既存の体制、ルール、職場の体制などで疑問に思うことや不満、もどかしさなどが出てくる場面が多々あると思います。 「なんで●●しなきゃいけないんだ(してはいけないんだ)」 「人がいない」 「利用者の対応が大変」 「毎日毎日忙しい、余裕がない」 よく耳にするのはこの辺りでしょうか。 気持ちはわかるけど、これって全部 「感情的なもの」 なんですよね。 改善提案なのか、単なる愚痴なのか。 自分のフロアや部署だけでなく、他の職種を巻き込むものとならば、きちんとした説明、プレゼンは必須です。 それをせず感情的にしか言えないと、相手に意図が伝わらないばかりか、 …
モンスターハンターライズが発売されましたね。 全国のハンター達は今頃狩りに精を出していることでしょう。 (私もですが) ところでモンハンというゲームは、マルチプレイで多人数でゲームができます。 マナーはもちろんのこと、 相手の邪魔をせず、 相手の行動を予測しフォローに入り、 皆で同じ目標(クエストクリア)に向けて動いていきます。 これって介護の仕事に似てませんか? 介護の仕事をモンスターハンターで例えてみたいと思います。 モンスターハンターで介護の仕事を語る モンハンでは、クエストのフィールドやモンスターの種類などによって持ち込むアイテムや装備を変えて狩猟に出ます。 更にマルチプレイだと、仲間…
介護施設に限った話ではないかもしれませんが、 普段の介護業務の中で、 利用者の対応、事業所のルール、職場環境(特に人員不足問題)などについて 「課長!何とかして下さい!とにかく現場は大変なんです!」 などと、委員会や部署の長、管理職に言いにいくような場面を見聞きしたことはありませんか? もしくはたまたま現場にきた上司にひたすら感情的に上記のような話をする人を。 言いたくなる気持ちはわかりますが、こういったケースについてちょっと落ち着いて考えてみましょうよ。 上司や管理職は「何とかする役」ではない 「何とかしてください」だけではただの丸投げ 丸投げが引き起こす問題 部署長や管理職はどう動くべきか…
昨夜、大きな地震がありました。 私の生活地域もかなり揺れましたが、幸いにも被害は出ていないようです。 まだまだ余談を許さない状況ですが、注意しながら生活していきたいところです。 さて、地震についてですが、 特養などの介護施設で大きい地震があった際、 どう動いていきますか? 恐らくは、避難訓練もあり、地震発生時のガイドラインのようなものがあるかと思うので、 それに沿って動いていくことだろうと思います。 当然ですが動き方は事業所によって全く違いますが、 介護関係者の中で「どう動くべきか」で意見が割れることがしばしばあります。 私自身も私が勤めていた事業所も大地震を経験していることもあり、 このこと…
介護施設に勤めていて、休日の職員に電話をかけて何かを確認する、 もしくは休日の上司に電話をして何かを報告する… こういう事、少なからずあると思います。 確認事項なら、 ショートステイの利用者の荷物が足りない 利用者の行動(特に事故)についての確認。 報告事項なら、 利用者の事故 利用者の急変 職員の休み。 これらが多いのではないでしょうか。 いわゆる「報・連・相」を徹底していると言えば聞こえはいいですが、 休みの職員にわざわざ電話をする必要ってあるんでしょうか? 未だ平気で休みの職員に電話するという風潮があるので、この件に対して物申していきます。 休みの職員に電話してまで報告や確認する必要があ…
夜勤明けの職員にやむなく残業させる場合は補助的な業務をお願いしよう
介護施設において、夜勤がある事業所は多いです。 特養、ショートステイ、老健、グループホームなど… 夜勤業務については事業形態や職場によって大きく違うのでここでは触れませんが、 ひとつだけ大事なことを書きます。 それは、 「夜勤明けに業務をさせることについて」です。 夜勤明けに業務をさせることについての注意点 夜勤明けに通常業務をさせている現状 夜勤明けの職員にさせないほうがいい業務3選 ①服薬介助 ②入浴介助 ③送迎業務 夜勤明けの職員の負担を減らすために おわりに 夜勤明けに業務をさせることについての注意点 そもそも夜勤は、利用者や日勤者が寝ている時間帯に夜通し起きて動き回っているわけです。…
特養などの介護施設、場合によってはショートステイの長期利用者の私物やおやつなど、必要時に用意するものがあると思います。 特養では特に、 担当利用者の化粧水 担当利用者のおやつ 担当利用者の歯ブラシ 担当利用者のひげそりの替刃など、 多岐にわたると思います。 で、これらは当然買ってくるなりして用意する必要がありますが、 こういう場合、誰が買ってくるんでしょうか? そこで介護施設での利用者の買い物について、 私の考えを書いてみようと思います。 介護施設の利用者の買い物は誰がするべきか 本人が自分で買い物をするだけの心身状態ではない 家族が非協力的 独居で家族がいない 施設職員が買い物に行っている現…
今月は介護福祉士の試験ですね。 受験する方々は最後の追い込みの時期でしょうか。 良い結果となることを祈っています。 ところで、介護福祉士の資格についてですが、 一部の職員及びネットの中には、 介護福祉士は難しい 介護福祉士は簡単だ などといった主張があり、時々物議を醸し出しており、それに派生して、 介護福祉士の資格は意味がない なんていう主張が聞かれたりします。 ⬇️関連記事はコチラ www.kaigobilly69.net 受験者や、既に資格を持っている人の気持ちを削がないでもらいたいもんです。 それはさておき、 介護福祉士の難易度については、簡単だろうが難しかろうが、 それは全く関係ないし…
利用者の対応を検討する時の注意点をファイナルファンタジーで例えてみる
普段仕事をしている中で、利用者へ様々な対応を行なっていると思います。 言葉かけひとつとっても千差万別。 介護現場はこういう場面別の対応が無数にあります。 ところで、そういった対応を決めたり検討する際、 何を基準にしてますか? 「なんとなく」ていう人もいるかもしれないし、 綿密にデータをとって提案する人もいるでしょう。 いずれにしても、検討ができる「引き出し(知識や経験)」をもってなければなりません。 こういった利用者の対応、対策を考えるときの注意点を人気ロールプレイングゲーム 「ファイナルファンタジー」 で例えてみようと思います。 状況に応じて対応を変える 様々な対応を試すときの注意点 個々の…
介護業界におけるチームワーク、人間関係…。 特に職種間におけるお互いの仕事内容の理解がなく、見下されたりするような言葉を受けたり、 逆にそういう言葉を発してしまったり。 なぜ、こういうことが起こるのでしょうか。 私はこのような小競り合い自体が無駄だし、何より目の前の利用者の対応にも影響が出ると思っています。 私はゲームが好きなので、お互いの職種に関する考え方をドラクエで例えてみようと思います。 職種に上下関係はない ドラクエの「職業」を介護に当てはめると… 他の職種への理解を おわりに 職種に上下関係はない ドラクエに「職業」というのがあります。 勇者・戦士・僧侶・魔法使い・賢者・バトルマスタ…
私はゲームが好きです。 今回はドラクエと認知症を絡めて、認知症を解説してみたいと思います。 認知症対応のヒント、頭の整理になればなと思います。 認知症を「ステータス異常」と考える 認知症という「ステータス異常」にかかるとどうなるか ステータス異常になった人の行動は? 動作の一部が消された場合 クシで歯を磨くケース 味噌汁でうがいをするケース 認知症の進行で消される記憶(コマンド)は増えていく 頭の中(コマンド)を整理しよう おわりに 番外編…管理人の推しドラクエ ①ドラゴンクエスト11s(Switch) ②ドラゴンクエスト5(DS) ③ドラゴンクエスト6(DS) 認知症を「ステータス異常」と考…
皆さんの職場は、 人の噂話が飛び交ってないでしょうか? 話が盛り上がってて一見アットホームに見える? いやいや、それはアットホームどころか居心地の悪い状態にしてるといえます。 そして人が離れていき、人が集まらなくなります。 私も噂で酷い目にあったことがあるので、それも踏まえて噂話の醜さを書いていきます。 噂話は無意識のイジメといえる なぜ噂話が広まるのか ①周りと仲間意識を持てる ②自分たちのストレス発散 噂話による弊害 ①異動先でのマイナス評価 ②退職者の増加と新人が集まらなくなる ③職場内が疑心暗鬼になる これを読んでいる皆さんにお願い 噂話は無意識のイジメといえる 大抵人の噂話は、 良い…
我々は限られた時間と環境と人員の中で、 利用者に様々な場面で介助・支援に入っています。 そして利用者にも様々な人がおり、 体格が良すぎる人、 拘縮が強い人、 気難しい人、 悲観的になりやすい人など、 その人に合わせた対応を求められます。 時には、 「これ、もう無理なんじゃない?」 と思うこともあると思います。 そして、 食事形態を下げる、 二人で移乗する、 個浴(一般浴)から特浴にする トイレからオムツにするなど、 対応の変更を迫られる場面もあるでしょう。 それは個々の利用者によるのでここでは触れませんが、 対応を変える前に、 もしかしたら、ちょっとした介助の工夫で職員の負担が減る場合もあるか…
年度が変わる、もしくは退職などがあり年度途中の人事異動などで、 イチ介護職だった人が役職や相談職などに昇進・異動する場合があると思います。 ほとんどの場合、職場での活躍が買われてのことだと思います。 (まれに「他に人がいないから仕方なく」という声も聞こえますが…) この時、昇進・移動した職員へのフォローをしているのか。 そんな事を書いていきます。 役職や他職種に求められるものは介護業務とは異なる 役職に必要なものとは 他職種に必要なもの(ケアマネを例に) 役職や他職種へも指導・育成をきちんと行うべき 放置されやすい「ベテラン」職員 職員の立場や職種に応じた育成プログラムが必要 おわりに 役職や…
新人・異動職員の育成にはどんどん介護業務をやってもらうことが近道
通常、新人が入職してくるのは4月が多いと思いますが、 介護(医療もかな?)関係の事業所には、年度途中で中途で入社してくる経験者や、 部署の異動で入ってくる人たちもいます。 でも、こんなご時世です。 なるべく早く独り立ちしてほしい。 付き添って教える時間がとれない。 これくらいは分かってて(察して)ほしい そもそも教え方がわからない などの理由できちんとした指導・教育ができず、 入社する側は 「ちゃんと教えてもらえないから利用者の細かい部分や事業所のルール(特に暗黙の)がわからない。動きたいけど動けない」 という気持ちになり、 受け入れる側は、 「いつまでたっても仕事を覚えてくれない」 という気…
在宅介護、施設介護問わず介護者を悩ませる 「帰宅欲求」 デイやショート、入所施設で 「帰りたい」 と落ち着かなくなったり、 家にいるのに 「家に帰る」 と玄関を出て行くなんていうケースもあります。 「ああ、大変だ!見てられない!!」 と思う前に、 「どうしてそういう訴えがあるのか」 考えてみたいと思います。 なぜ帰宅欲求は起こるのか これは諸説あるうえに人によって異なる部分はありますが、 知らない場所にいることの不安感 周囲が知らない人ばかりいることの不安感 かつて自身の役割(仕事や家事など)があり、それをする時間だと思っている 不愉快な思いをした(職員・他利用者とも) などが代表的なものでし…
介護業務に携わっていると、 様々なところでイライラしたり憂鬱になったりストレスを感じたりすることがあると思います。 そういった気持ちやストレスなどをコントロールできていれば良いですが、 これが蓄積されると 体調を崩したり、 利用者へ虐待をしてしまったりする場合があります。 ストレス解消方法については人それぞれあると思いますが、 そもそも、そのストレスの原因はどこにあるのか? これを考えた方が良いと思います。 原因を知らないと結局はその場しのぎの対応を続けることになり、解決はしないし、 それはいずれどこかで爆発すると思っています。 今日は、介護現場におけるストレス等の根本はどこにあるのかを考えて…
介護現場では、 体格のいい人や拘縮の強い人、全身脱力している人などもいて、 更にそういった人たちを全介助で移乗したりベッド上で身体の位置を直したりする必要が多くあります。 当然ながら職員の負担もあり、中には腰を痛めてしまうことも少なくありません。 介護現場では時間に追われ、少々大変でも力任せに勢いでこういう人たちを介助してしまう(余儀なくされる)こともありますが、 自分の身体と利用者の身体を守るため、道具などに頼る必要があると考えます。 ベッド上の移動や移乗にはスライドシートやスライディンググローブをオススメします スライドシートの利点 ①身体の位置を直す ②移乗 ③小さくたたんで持ち歩ける …
不適切姿勢がもたらす弊害と生活場面に合わせた座位環境設定の必要性
利用者が離床して過ごす時、椅子や車椅子などで過ごすことがほとんどだと思います。 この時、「姿勢」を気にかけてるでしょうか? 不適切な姿勢、不適切な座位環境で長く過ごすと、様々な弊害を引き起こすばかりか、 拘縮や褥瘡の原因になることもあります。 今日はそんな生活場面における 「座位姿勢」 について書いていきます。 生活場面に応じた姿勢設定の大事さ ご飯を食べる時、 仕事や作業をしている時、 一息つく時、 調子が悪い時など。 それぞれの場面で皆さんはどういう姿勢になってるか想像してみてください。 全く同じ姿勢でいることってないと思います。 ところが、施設の利用者を見ると、 どの生活場面でほとんど変…
介護施設では、フロアで優先なりCDなりを流している施設も多いと思います。 普段何気なく流れている音楽、実は色々なメリットがあるのです。 流す音楽についてあれこれ言ってくる人もいますが、それも踏まえて考えてみたいと思います。 介護施設で音楽を流す意味とは ①音楽を流すことで利用者の緊張感の緩和をはかる ②好きな音楽を流して職員のリラックス効果及びモチベーションの維持 介護施設で流す音楽の偏見・思い込み 職員それぞれ好きなCDを持ち込むといい 利用者と音楽にまつわるエピソード 軍歌を聴いた利用者の反応 ある男性利用者の軍歌に対しての反応 ある女性利用者の軍歌に対しての反応 好きな歌を聴いた利用者の…
介護現場において、 事故・ヒヤリハット は、避けて通れない道であるといっても過言ではありません。 その場に出くわした時、利用者対応をして報告書を書いてカンファレンスをして… そして時には上司のダメ出しと共にやり直しの指示がくることも。 正直時間も手間もかかるしメンタルもゴリゴリ削られます。 今日はこの、「事故・ヒヤリハット」の対応の仕方、運用の仕方について書いていきます。 事故やヒヤリハットの考え方 事故・ヒヤリハットの活用の仕方 発生時の状況をできるだけ細かく書く 事故発生前の利用者の様子を書く 報告書を元にカンファレンスを行う 報告書の分析 話し合いが進まない「感覚の麻痺」 おわりに 事故…
「介護の仕事って肉体労働だと思いますか?」 こういう質問をすると、おそらくほとんどの人が、 「YES!YES!YES!」 って答えるかなと思います。 でも私はあえて、 「介護の仕事は頭を使う仕事(情報戦)である」 と主張したいです。 情報を集めて整理して分析する。 これこそが介護の仕事で大事なことだと思っているのです。 あらゆる「情報・データ」を集めて分析していく 利用者の状態の変化… 例えば拘縮、食事量低下、不眠、暴力、介護拒否、皮膚トラブルなど。 これらは加齢による心身の衰えからくるものもあるでしょうが、 大抵何かしらのきっかけ、理由があります。 それをどうやって見つけていくか。 カンファ…
介護の仕事をしている中で必ず必要なのが、 他専門職との連携 です。 食事面、姿勢、医療面などなど… これらは介護職だけでの判断は難しいので、それぞれの専門職に繋ぐことになります。 その、他専門職に繋ぐときの注意点について書いていきます。 具体的な説明もせず、他専門職に丸投げするな いちばん近くで利用者をみているにも関わらず、 具体的な状況や、どうして欲しいのかを他専門職に説明せず、 「●●さん、姿勢が崩れるから何とかしてください」 「●●さん、ムセが多いんで何とかしてください」 「●●さん、不穏なんで何とかしてください」 などといった物凄くわかりづらいオーダーをする職員がいます。 ていうか、「…
職員の人数が増えなかったり、減らしているのは他ならぬ職員自身なのかもしれない
介護現場に人が増えない。 増えるどころか辞める人の方が多い… 介護現場に関わってる人ならば、ほとんどの人が経験したり、見聞きしたことがあるのではないでしょうか。 人が増えなければ業務がキツくなり、ケアの質の低下につながる。 工夫しろと言われても限度がある。 そうしてモチベーションが下がり、緊張の糸が切れ、自分も辞めてしまう… 悪循環です。 なぜそういったことが起こるのか。 「上は何やってるんだ!」 と言う前に少し考えてみてください。 それはもしかしたら、職員自身の言動、行動が原因の可能性もあるからです。 職員の行動や言動が退職等を引き起こしている可能性がある 職員の無意識の行動・言動が退職や悪…
介護現場にはびこる 陰口 悪口 密告(しかも尾ヒレ背ヒレつき) 皆さんの周りにこれらの被害を受けている人、 自分が被害にあっている人 いるんじゃないでしょうか。 あれ腹立ちますね。 仕事に何の関係もないし、仕事と何も関係のないところで自分のメンタルが少しずつ蝕まれていく。 酷い場合はそれで職場を追われることもある。 更にタチが悪いのは、加害者にその自覚がないところ。 さて、久々の更新になりますが、 陰口や悪口、悪質な密告について 「クソが!!」 というだけではなく、 「なぜ介護現場で陰口や悪口などが起こりやすいのか」 というところまで考えてみたいと思います。 介護現場での陰口や悪口、悪意ある密…
先日、施設での窒息事故についての裁判の結果の報道がありました。 興味深く推移を見守っていた介護・医療関係者も多いと思います。 民事裁判じゃないのでちょっと話はズレるかもですが、 これをきっかけに、 施設が訴えられることについて なぜ施設を訴えるほどの心情になるのか? このことについて私なりに分析してみようと思いました。 昨今、施設が訴えられるという話も見聞きしますので。 なぜ施設を訴えるという行動をとるのか? 家族からすれば、 「自分の家族を大怪我、場合によっては死に至らしめた(過失・故意に関わらず)」 という気持ちが大きいと思いますが、 こう思わせるきっかけについて私は仮説をたてました。 ①…
今している介助が利用者の状態・状況に合っているか疑問を持ち続けるべし
介護現場において、 「決まりごと」 は数多くあると思います。 介助方法、声かけ、その他諸々… 介助方法に限らず決まりを明確にしていないと、皆が好き勝手にバラバラなことをやり出す可能性があり、利用者にも職場環境的にも良くありません。 じゃあ、そもそもその「決まりごと」は正しいのか? 決まりだとただ盲信してないか? そんなことを書いていきます。 決まりごとだからと盲信していないか? 「決まっている介助方法通りにしなければならない」わかりますよそれは。ここがしっかりしていないと皆がバラバラなことをやり出し、 結果として利用者に不利益、職場のモラルの低下につながる可能性もあるし。 今やっている介助や対…
「介護が指示を聞かない」 「看護は何も利用者をわからず利用者を受診につなげない」 「相談員・ケアマネは現場を知らないで口ばっかり出す」 「上司(管理者)は現場がこんなに大変なのに何もわかってない。何も買ってくれないし人もいれてくれない」 こんなやりとり、聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。 で、これが続くと職種間の対立につながったり、 上司、管理者への不信感からモチベーションダウン。 最悪の場合は退職につながってしまう。 でも、果たして本当に「自分は悪くない」のでしょうか? 相手、他の部署が理解できる説明をしているのでしょうか? そんなことを書いていきます。 求められる「説明力」 本…
施設の利用者が亡くなった時、それを他の利用者に伝える?伝えない?
特養などの施設では、看取りを行っている事業所があります。 看取りを行なっていなくても、病気や老衰などで残念ながら施設で亡くなる人もいます。 施設で利用者が亡くなった場合、周りの利用者への対応はどうするか。 そんなことを考えました。 施設で利用者が亡くなった時、それを他の利用者に伝えるかどうか 利用者が亡くなるということは、今まで食事や入浴、その他活動などで人前に出てきていた利用者が急に姿を見せなくなるということです。 (厳密には、状態低下で居室安静になってからですが) 他の利用者からすれば、 「●●さん、最近姿をみないね」 と、気にする人も出てくるでしょう。 こういう場合、事業所・職員としてど…
介護現場において、 申し送り は、言うまでもなく大事なものですよね。 利用者の情報 利用者の体調 利用者の変化 直近の様子 注意点 対応変更の有無 など、業務前に必ず把握し、周知されていなくてはなりません。 そんな申し送りについての話です。 申し送りは事実を正確に伝えること 主な申し送りのやり方と注意点 申し送りは仕事の感想を発表する場ではない 言った言わないの水掛け論を防ぐために おわりに 申し送りは事実を正確に伝えること この申し送り、 送る側の情報収集不足や表現力の不足などがあると、 当然ながら正確な情報が伝わらず、 ミスやクレーム、重大事故等につながり、結果として事業所の質を落とすこと…
皆さんの施設のリーダー・役職ってどんな人でしょうか。 自分で何でもやっちゃうタイプでしょうか。 それとも部下に丸投げするタイプでしょうか。 はたまた的確な指示を出しチームをうまくまとめる旗振りでしょうか。 色々なタイプのリーダーがいると思うし、 リーダーに対して色々と思うところもあるかもしれません。 そんな 「リーダー・役職」 に求めたい役割について、自身の経験や反省なども踏まえて書いていきます。 リーダー・役職の動きと役割 リーダーに欲しい能力 ダメなリーダー リーダーを育成する必要がある おわりに リーダー・役職の動きと役割 個人的には介護技術が一般職より多少劣っていても、仕事をこなせるく…
介護現場は人がいないとよく言われます。 (というか、なんらかの介助が必要な利用者が多いともいえますが) 特に人手が欲しい場面は、 入浴介助 食事介助 排泄介助 レク あたりでしょうか。 ここに更に、突然の欠勤や利用者の受診などで更に人手が減ることもあります。 こんな時どうするか? どうやったってその日いる人数で何とかしなきゃならないので、 看護、相談員、ケアマネ等に介護業務を手伝ってもらったりすることはありませんか? でも、それを打診する前にちょっと考えてみましょう。 他職種に介護業務を手伝ってもらうとかえって大変になる 他部署が手伝うことでかえって現場が大変になる事例 ①食事介助 ②入浴介助…
新しい利用者が来た、 対応を変えた、 具合が悪い利用者がいる… こういう時よく、 「様子を見てください」 とか、 「観察してください」 などと言われます。 でも、その記録が薄かったり観察が甘かったりで、全然ケアに繋げられないケースがあります。 それは何故なのか。また、それを防ぐためにはどうしたら良いのかを考えました。 どこをどう観察するのか具体的に示す必要がある ただひとくちに 「様子を見てください」 「観察してください」 「記録してください」 などでは、 その利用者のどこを気にかけるのか、どういう目的での観察なのかがわかりません。 実際に対応する現場の職員も、それでは動くに動けません。 わか…
利用者は、様々な病気や事情を抱えており、それが介護サービスの利用につながっています。 中には、そういった病気や障がい及び加齢などで外見が特徴的になる人もいます。 そういった人たちとのコミュニケーション方法について物申したいことがあります。 見た目や障害、病気を話のネタにするな 予測される病気や障がいをもつ人の心理 ①否定、悲しみ ②差別や憐みなどを感じる ③一人の人間として認めて欲しい 人の病気や外見について良くも悪くも「話のネタ」にする人 ①コミュニケーションの「つもり」 ②嫌そうな反応がなければ言っていいのか ③病気や見た目のことを本人がネタにする時の心理 ④本人がどう思っているかはわから…
家族のような介護・家庭的な雰囲気の施設というキャッチフレーズがもたらす危険性
「家族のような関係性を」 「家庭的な雰囲気の施設」 こういったキャッチフレーズの事業所を見聞きしたことはないでしょうか。 一見柔らかい印象で、優しい雰囲気があるかもしれません。 しかしこういったフレーズは、よほどしっかりした理念と具体性のある取り組みが周知されていないと、優しいどころか危険な可能性をはらむことがあります。 それを以下に書いていきます。 家族・家庭的という言葉がもたらす弊害 言葉使いの乱れから介護の乱れになる あくまでもサービス提供者と利用者という関係である 我々は利用者と家族にはなれないし、家庭をつくることもできない 簡単に家族と言えるのか 簡単に家庭と言えるのか あくまでも「…
私は特養経験が長いのですが、職員による利用者への言葉使いが雑な人を多く見かけます。 誰もそれに疑問を感じている様子はなく、何でだろうと思いました。 なので、言葉使いについて書いてみようと思います。 なぜ介護業界の言葉使いの乱れが目立つのか? 利用者への言葉使いは「丁寧語に統一」が良い 乱れた言葉使いを良しとする意見4選 ①タメ口の方が本当に相手に通じるの? ②くだけた言葉の方が親しみがあるの? ③丁寧語は堅苦しいの? ④言葉が乱れを忙しさのせいにしてない? 丁寧語が必要と思う理由 ①ケアの一定の質の維持 ②言葉の乱れは業務態度の乱れに直結する おわりに なぜ介護業界の言葉使いの乱れが目立つのか…
ここ最近、色々なことでイライラしたりストレスを感じたり。 特に仕事をしてると様々な場面でそれを感じる人もいるのではないでしょうか。 心がざわついて落ち着かないので、そんな時に聴く音楽を10枚ほど選びました。 自分のクールダウンも兼ねて紹介します。 個人的に心が落ち着くCD10選 ①Uru 「オリオンブルー」 ②kalafina 「RED MOON」 ③雨宮天 「 The Only BLUE」 ④SKA★ROCKETS 「ska challenger」 ⑤LITTLE TEMPO「太陽の花嫁」 ⑥踊ろうマチルダ「Hush」 ⑦手島大輔 「TRIO」 ⑧武藤昭平withウエノコウジ 「ス・ワンダフ…
介護施設、特に特養のような介護度が高い利用者が多い事業所の場合、食事をとることができずに鼻腔や胃ろうから栄養を流している利用者もいると思います。 そういった利用者を再度食事がとれるまでに至り、事故もトラブルもないまま進んだといった事例を紹介します。 食事がとれない理由 これはほんとうに様々です。 嚥下状態の低下が顕著な人、 食事の拒否が続く人、 食事をとれる体力がない人、 これらを引き起こす病気など… ここに更に、 本人の意向 家族の意向 主治医の見解 事業所の見解など… これらが複雑に絡み合い、今後の方向性を導き出します。 なので当然、人によって対応は様々です。 食事形態などを再考したり、エ…
仕事をしてると、嫌でもストレスが溜まってきます。 時にはそれで心身に支障をきたすことも。 大声で叫びたいこともあるけど、そんなことができるのはライブハウスくらいなもので(笑) なので、ストレス解消に聴く荒々しい音源を10枚ほど紹介します。 (あわよくば同じ趣味の人増やしたいなと) 個人的ストレス解消に効く音源10選 ①THINK AGAIN 「NEVER」 ②日本脳炎 「狂い咲きサタデーナイト」 ③VIVISICK 「NAKED IDENTITY」 ④DERIDE 「理想郷」 ⑤GAUZE 「貧乏ゆすりのリズムに乗って」 ⑥ZAY 「CRY FOR THE MOON」 ⑦THE EXPLOIT…
施設で生活する利用者は、定期もしくは突発的に受診がある場合があります。 それも利用者によって、診てもらう内容によって、 受診先も異なります。 誰が行く?介護?看護?相談員? でも忙しい人出せないよ! こんな悲鳴にも似た声を聞いたこともある人いるんじゃないでしょうか。 利用者にとっても、事業所にとっても効率的と思える受診対応について考えてみました。 受診とは具体的に何をすればいいのか? 介護が受診の対応すればいいか? 看護が受診の対応すればいいか? 相談員・ケアマネが対応すればいいか? 誰が受診に行っても対応できるようにマニュアルと情報用紙を作る おわりに 受診とは具体的に何をすればいいのか? …
私はパンクに出会って20年ほど。 ファッションから考え方まで大きな影響を受け、現在に至ります。 介護の仕事についている現在、その考えをベースに社会人としての立ち回りを絡め、仕事に活かすことができています。 一見、介護の仕事とパンクは相反するものじゃないか?というイメージがあるかもしれませんが、そうでもないんです。 自分のことで恐縮ですが、紹介します。 現在の常識や暗黙のルールに対して疑問を持つようになった 気づきや疑問を声に出すようになった 文句ではなく意見・提案をする 知識や技術の習得 おわりに 現在の常識や暗黙のルールに対して疑問を持つようになった パンクの特徴的な考えの例として、 反権威…
介護の仕事は多岐に渡ります。 その中には、皮脂や排泄物や食べこぼし、時には痰や吐物の処理にあたることもあります。 あと意外にあるのが、食事やトロミ入りの飲み物がくっついてそのまま乾いてカピカピになった車椅子やテーブル。 (あれ取りにくいんですよね…) で、こういった業務を 「うわっ、汚い!」 と、敬遠するような言動や態度を取る人がたまにいます。 私の周りにもいましたよ。そういった業務を上手くかわす人。 ネットでも見かけましたね。 思うのは自由だけどそれを言葉や態度に出すなよって正直思いました。 別に、 「汚いって思うなんて介護職失格!」 なんて言うわけではありません。 決してキレイなものではな…
ブログ番外編です。 ネットを流し読みしてたら、ホットサンドメーカーで何でも作るキャンパーの方の動画を見て、感激したので即購入。 有名な方なので、動画を見たことある方も多いと思います。 彼に感化されて買ってみたらすっかりハマってしまいました。 料理が全くできない私ですが、何でも簡単に作れてこれは面白い!ってことで、 紹介したいと思います。 ホットサンドメーカーのスペック 私が購入したのはこれ。 家電量販店やホームセンター、ドンキホーテなどで買えます。 (⬇️あと、ここでも買えます⬇️) 箱はこんな感じ。裏面にスペック等が書いてあります。 本体はこんな感じ。 ※使用済みなので表面が霞んでるけど、新…
介護施設では、毎日多くの利用者の入浴があります。 時間に追われながら、事故を防ぐよう目配り気配りし、更に利用者に一定の満足感を得てもらう… (「そんなんできねーよっ!」て言いたくもなることありません?) なかなか大変だし、介護業務の中で上位に入るくらい大変な業務ではないでしょうか。 ところでこの入浴介助ですが、人によって「さじ加減」が違うことがあります。 それって個人的には 「ケアの統一ができていない」 と感じます。 以下、書いていきます。 職員の主観で利用者が浴槽に入っている時間が全然違う 声の大きい職員や自己主張の強い職員の意見が優先されやすい 利用者のことなのに利用者不在で話が進んでいる…
介護現場で、 「そこは臨機応変に動いてね」 「言われたことだけじゃなくて、臨機応変に動かなきゃ」 というようなことを言われたりしたことはないでしょうか? この「臨機応変」て言葉、使い勝手が良くて多用されることがありますが、 私は危険性があると考えています。 臨機応変という言葉の不安定さ 臨機応変という言葉の意味は、 その場のなりゆきに応じて、適切な手段をとったり対応を変えたりすること。融通がきくこと。(学研 四字熟語辞典) です。 これを介護現場に当てはめると、 「その日の職員体制、利用者の状態、業務の進捗状況などに応じて、適切な対応や手段をとっていく」 といった感じになるでしょうか。 この「…
介護施設(施設だけに限りませんが)では、 事業所や部署、ユニットやフロアで独自のルールがあると思います。 この多々あるルール、中には 「何でこういう決まりなの?」 というものも多く、理由もわからないままやらされていることもあると思います。 理由のないルールは、現場の混乱や業務の圧迫、更には利用者の観察力の低下や思い込みを招きかねません。 つまり、介護の質が落ちるということにつながります。 以下、私の経験を交え書いていきます。 根拠のないマイルール 私が経験した根拠のないマイルール8例 ①指定された時間に一斉に水分提供 ②介助方法を検討もせず、声かけのみで対応しようとする ③全員一律での排泄介助…
体位変換というと、2時間おきくらいに行っているところが多いと思います。 もちろん個人差があるので、そこは考慮しますが。 周知のとおり、体位交換は褥瘡を防ぐためにも大事なものです。 以下、説明していきます。 体位変換される側の気持ち 定期的に起こされて熟睡できない できる限り安眠を妨げず、褥瘡も防ぎたい ①クッションがある場合… ②クッションがない場合… おわりに 体位変換される側の気持ち ただ、少し考えてみてください。 夜間、体位交換のために2時間おきに布団をめくられ、体を動かされ、クッションを押し込まれる。 実際に体位交換される側で考えると、どうでしょう。 定期的に起こされて熟睡できない 確…
(すみません、以前書いたものですが間違えて消しちゃったので、書き直して文の修正もしました) 先日、某音楽番組のスペシャル版で、 「力をもらえる前向きソングベスト10」 ていう企画がありました。 ということでこの企画に便乗して、ブログ番外編ということで、 「個人的に力をもらえる前向きソングベスト10」 を紹介します。 趣味合う人がいるといいなあ…なんて。 「個人的に力をもらえる前向きソングベスト10」 前向きソング紹介 ① THE HIGH-LOWS 「サンダーロード」 ② THE BLANKEY JET CITY 「CAT WAS DEAD」 ③ SORROW 「Estados.Unidos.…
「人がいない」 「補充してほしい」 「人がいなくて仕事がキツくなって体調を崩す」 「人がいないから残業が多い」 等の切実な声。 その願いが届いてか、新人や経験者が入職することがあります。 ところが… 実際に職員が入職しても、退職へつながるような職場環境を作っている場合があります。 自分の経験、実際に見聞きしたことを踏まえて書きます。 [新人が職員に品定めされ、結果退職につながった例] [①粗探し] 職員のミスや仕事の抜けを逐一チェックして、 「こないだ入った●●さん、●●をよく忘れるし、しなきゃいけないことをしないで帰ったり…」 というような陰口を言い、下手するとそれで職員間の意識統一が図れた…
仕事中で同僚、先輩、後輩と話をする中で、 「だって●●さんかわいそうだから!」 「かわいそうだから●●しなきゃ!」 という話を何度か聞きました。 聞いてて思うんですよ。 「利用者ってかわいそうな人なの?」と。 100歩譲って、 「今までできていたことができなくなり、生活に他者の手を借りなきゃいけないほど弱ってしまったという現実」 ということに対する「同情」のことをかわいそうだと表現してるのなら、気持ちとしてはわからなくもないです。 しかし実際に私が聞いたものは、かわいそうという言葉を盾にした思想の押し付けにしか思えませんでした。 例えば、 「●●さんは家族が差し入れ持ってくるのに、△△さんのと…
施設などでは利用者が臥床している時、 「常時」ベッドの頭部をギャッジアップしている ケースを見かけます。 食事を食べている人も、経管栄養の人も一律で。 食べて(栄養注入)してしばらくの間だけとかならまだわかりますが、 「常時ギャッジアップしている」 人もいます。 何でかわかりますか? (心不全などの場合は少し体を起こしたほうが呼吸しやすい場合がありますが) 私が聞いた理由は、 嘔吐予防 痰絡み予防 主にこれらの理由でした。 一見、もっともらしい理由かもしれません。 上司や医療職の指示なら特に。 じゃあ教えてくださいよ。 ・24時間常にギャッジアップしないと嘔吐するんですか? ・24時間常にギャ…
世界中を混乱に陥れている新型ウイルス。 おかげで我々の生活もガラッと変わってしまいました。 相次ぐ自粛ムード。 デマや噂の拡散。 物の買い占め。 仕事への影響。 子育てへの影響など。 特に不要不急の外出を避けるというムードのため、 業種によっては大打撃を受けているところも多く、それにより職を失っているという報道もあります。 仕事を探している方。 あーだこーだとまどろっこしい表現はせず、単刀直入に言います。 「介護やってみない?」 これ、「介護は誰でもできる仕事だから」ということではないです。 異業種のスキルって、介護の仕事に役に立ったりするんですよ。 例えば、接客業。 言葉使いや態度などのスキ…
先日、某音楽番組のスペシャル版で、 力をもらえる前向きソングベスト10 ていう企画がありました。 ということでこの企画に便乗して、ブログ番外編ということで、 「個人的に力をもらえる前向きソングベスト10」 を紹介します。 趣味合う人がいるといいなあ…なんて。 ① THE HIGH-LOWS 「サンダーロード」 ご存知ブルーハーツ(現クロマニヨンズ)のメンバーによるバンド。 その中のベスト盤からのセレクト。 そこまで激しい曲ではないですが、聴きやすくて歌詞も覚えやすいです。 ヒロトがマーシーに向けて書いた曲…という説もありますが、 親友、家族に向けた曲ともとれそうです。 ② THE BLANKE…
仕事をしてると、他の職員の些細なミスに気づくことがあるかと思います。 例えば、 ・物品の補充のし忘れ ・ゴミの出し忘れ ・掃除忘れや汚れが取り切れてない状態 ・食事量などのチェック漏れ ・リネン交換忘れ など。 逆に自分にもミスや抜けがあるかと思います。 人間だもの。 で、こういった些細なミスや抜けを 誰かの仇かっていうくらい指摘したり、 付箋やメモをわざわざ貼ったり、 自分の持ち場を離れてでも当事者に言いにいったりする人がいます。 しかもそういう人って大体、言い方がキツイ人。 ちなみに私が経験した不快度ナンバーワンは、 勤務が終わってるのに職場に残って、さりげなく人のミスをチェックしたり、 …
ここ最近批判的なことばかり書いてたので、 クールダウンも兼ねて通勤・退勤時に聴いてリラックスしているものを紹介します。 何故か仕事中に特定の曲が頭に流れるってこと、ありません? 私の脳内BGMも兼ねての紹介です。 収録CDもあわせてどうぞ。 ①THE DEAD P☆P STARS 「旗の下に」 かまいたちのメンバーによる新バンド。 他のアルバムにも収録されていますが、こちらの2枚組ベスト盤からのセレクト。 危なさが滲み出るサウンド、攻撃的な歌詞。 PVもはちゃめちゃでカッコいいです。 ②ACID BLACK CHERRY 「 エストエム」 アルバム「L」 収録。 メタリックで重厚なサウンドかつ…
私は仕事の調べ物や新しい知識・考え方を得るために本やネットを多用します。 が、特にネットで、 「介護職は●●だ」 「看護師は●●だ」 「相談員・ケアマネは●●だ」 「介護現場は●●だ」 「介護はオススメしない!他の仕事に転職した方がいい!」 というような主張・発信をたびたび目にします。 内容としては、 低賃金・重労働・人間関係が悪い・サービス残業ばかり… などが多かったです。 確かにそういう事業所もあるかもしれませんが、 それは別に介護業界に限ったことじゃないと思います。 他の仕事だって、不満なんて探せばいくらでも出てくるでしょう。 職場の数だけ事例も事情もあるだろうし。 冒頭に書いた意見・主…
先日、 介護福祉士の試験の結果が発表となりました。 受験された方の中には、 ドキドキしながら結果を待っていた方もいたことでしょう。 インターネットでも、リアルでも、 その話で盛り上がっています。 そして合格された方、 おめでとうございます!! 同じ資格持ちとして、宜しくお願いします^_^ …と、ここまでで終わればいいのですが、 昨日介護福祉士の資格について気になる意見を目にしました。 しかも複数人から。 それは、 ・介護福祉士の資格は取っても意味がない。 ・資格は肩書き。実績ではない。 ・資格を取ってもメリットがない。 ・取得に対してのコスパが悪い。 ・資格取得に労力を使うなら副業(何やるんだ…
介護現場は人員不足だと多方で言われています。 ただ、その事業所や利用者の状態などで変わってはきますが。 今日は年度末でもあるということで、 退職 についての意見を書きます。 私は過去、そこそこ長い期間勤めていた事業所があります。 そこは、どういうわけか退職者が後をたたない。 人間関係が悪いわけでもない。 待遇も悪くない。 なのに退職者が多い。 離職者が多くて通常業務に支障が出たり、ユニットを一時閉鎖したこともありました。 でも、その場しのぎの「対策」は立てていましたが、 肝心の「なぜ、退職者が多いのか」を分析してた様子はありませんでした。 上司は「みんなで協力し合って頑張ろう」 と繰り返すだけ…
仕事の同僚との会話やネットでの会話の中でしばしば、 仕事への意識 が話題になることがあります。 ①「利用者の笑顔のためにしている。そのためにはサービス残業もする!給料は二の次。文句なんてもってのほか。介護をさせて頂いている」 みたいなものから、 ②「仕事は仕事。勤務時間での仕事しかしない。時間になればさっさと帰りたい。暴力?粛々と対応するべき」 なんてところがよく目にする意見でしょうか。 で、その次に来るのが、 これらの意見の対立 です。 ①のような考えの人は②のような考えの人に対し、 「冷たい。そんな意識でいいのか?」 などのような印象をもったり、 逆に②のような考えの人は①のような考えの人…
介護現場において、 記録や事務仕事は避けて通れません。 しかも、その記録、作業量はなかなかのものです。 以前、記録についての記事も書いていますが、↓ https://www.kaigobilly69.net/entry/2019/04/13/024642 ものすごく大変なんです。 上述した記事のように、気を使う必要がある。 ただダラダラと書けばいいってもんじゃないんです。 で、この記録や事務作業ですが、 事業所の中には、 全て手書き の所もあります。 正直、勘弁してほしいです。 手書きは、 紙が増えて管理が大変 紙なので経年劣化がある 後で見返して確認しにくい 字によっては読みにくい 間違えた…
認知症の人で、いわゆる 物盗られ妄想 のある人がいます。 私も何人も見てきました。 こっちは何もしてない。 それどころか仕事とはいえ一生懸命支援をしているのに突然、 「あんたが私の●●持ってったんでしょ!」 なんて言われる。 あれ切ないですよね… 時にはムッとくることもあると思います。 この、「物盗られ妄想」を、認知症の人の心理と合わせて考えてみたいと思います。 その前にまず最初に。 アナタがいつも持ち歩いてる、もしくは部屋にいつも置いている物を思い浮かべて下さい。 バッグ、財布、ケータイ、CD、上着、何でもいいです。 それらの物は自分以外は基本的に誰もいじりませんよね。 それがある日突然無く…
私は特養が長いですが、 デイサービス、ショートステイ、そしてケアマネの経験もあります。 そこで、職員によく物を渡そうとする利用者がいました。 ほとんどが食べ物。時々衣類など。 当時、他の利用者に渡してないからまあいいかという認識でした。 その気持ちは否定するものでもないし。 月日がたち、今度はお金を持ってきて、職員に渡そうとするようになる。 「あなた、赤ちゃんいるでしょ?これでオヤツでも買ってあげて」 「あなたたち、いつも忙しそうにしてるから、飲み物でも買っといで」 などと。 気持ちはありがたいけど規則なので受け取れない旨を私含め皆伝えていた。 それでも渡そうとしてたけど、金品は受け取れないの…
介護業界に限らず、 新卒や異業種からの転職で介護の世界へ入ってくる人がいます。 そろそろ年度も変わるし、人事の変化もある時期なので、 お節介ながら未経験で介護業界に入ってくる人へ 老兵からメッセージを送りたいと思います。 未経験でこの業界に飛び込む人。 介護の仕事を選んでくれてありがとうございますm(__)m 就業までに最低限覚えてきてほしいことがあります。 それは、 高齢者に多い病気の理解 介護保険法などの関連法案の理解 です。 病気の特性を知らないと、利用者の異変に気づかず、他者に報告などができなくなります。 結果として対応の遅れによる利用者の状態悪化などにつながります。 そして関連法案に…
介護業務を行っていると、 どうしても時間に追われてしまいます。 事業所の環境にもよりますが、 もしかしたら現在の配置基準では限界なのかもしれません。 だからといって、 「この時間にこの介助をどうしてもしなくちゃいけない」 なんてことはないと思います。 まあ中には、 「何でまだ終わってないの!?」 とワーワー言ってくる人もいますが。 でも考えてみてください。 「必ずそれが終わってなきゃダメなの?」 ていう場面、沢山あると思います。 例えば定時の排泄介助。 拒否や抵抗などがあったりして介助に入れないことってあると思います。 認知症の人なんかは特に。 なのに、 「でも終わらせなきゃいけない」 と、強…
以前経験した事例となります。 普段は車椅子で過ごしているけど、移乗の時はしっかり掴まり、立ち上がりも立位保持も足の踏み替えもできる人。 トイレに行きたい時は立ち上がりトイレに向かい歩き出す。 稀に、本当に稀に、ヒザ折れがあるらしいけど、少なくとも自分はその様子を見たことはない。 歩行器や車椅子に掴まれば、スムーズに歩ける。 でも、何故かいつも車椅子。 私はさすがにPTやOTなどには及ばないが、自分は利用者の状態を見極めて判断はそれなりにできる。 それなりに勉強もしてきているので。 なので、利用者の状態、表情、意向なども加味し、歩行器を使って日常生活の移動を勧めた。 特別な介助は必要なかった。 …
ここ最近ずっと、 新型ウイルスの報道が続いています。 船の状況、外国の状況、国内の状況など、 気になるところは沢山ありますが、それは一旦置いて置きます。 この連日の報道で、 テレビ以外にも新型ウイルスに対する色々な情報が出てきています。 SNS、ブログ、書籍など… ただ、情報が多いのは結構ですが、 「●●でウイルスを撃退!」 「●●をすればウイルスは体内に入ってこない」 「ウイルスにかからないために読んでおくべき●つの記事」 など、国の発表でも医療機関の発表でもなく、更には医学的根拠もないような情報も散見しています。 一方でマスメディアは、 「新型ウイルスで●人感染」 「新型ウイルスで●人が重…
介護現場に蔓延る お局。 大体は、 自分の意見・思想を押し付ける(職員にも利用者にも、) 自分勝手に行動する・単独行動が目立つ (勝手に対応決めたり家族に連絡したりとか) 人のミスの粗探しをして「指導」してまわる 自分のミスは認めないか、もっともらしい言い訳をする 感情的で怒りやすい すぐに話題を変えるため話に一貫性がない 高圧的・上から目線 などなど… 書いてて気分悪くなりました(笑) で、こういうお局がいる現場の他職員は、 萎縮したり、 なるべく勤務が重ならないように動いたり、 ケンカしたり。 いずれにしても利用者にとってはマイナスだし、職場環境としてもマイナスです。 ホントは役職などに対…
私たちのような仕事ってよく、 利用者との関係作り・信頼関係が大事 と言われます。 対人援助職としてそれは当然だと思います。 じゃあ、 「関係作り」って何なの? となった時、どう答えればいいか。 私が思うにこれは、 男女関係みたいなもの だと思います。 利用者と恋愛関係になれっていうんじゃないですよ(笑) 男女関係って始めは、 お互いがどんな人かわからないですよね。 それを会話やデートなどを重ねるにつれ、徐々にお互いのことを知るようになります。 好みであったり、これ以上踏み込んではいけない部分、 何が楽しくて、何が不快なのか。 そうやってお互いを知り、配慮し合うようになり、楽しんだり、時にはぶつ…
その人は現役時代、家族のために働き、家族を養ってきた。 マジメで気を使う性格だった。 病気をし入退院を繰り返し、だんだん日常生活に支障がでてきた。 認知面は問題はなかった。 だからなのか、その人は「入所」という生活を「自ら」望んだ。 判断能力が衰えないうちに…と、 本人が望んだとのことだった。 それも身の回りの世話をしてくれる家族に気を使ってのことだろうとのことだった。 入所後もその性格は変わらなかった。 生活環境が大きく変わり、食事や入浴時間などが決められたり、 多床室のためプライバシー確保も個室に比べしにくい。 そんな環境にも不満なストレスを表に出さず、その生活を受け入れていた(ように周り…
以前、生活に制限をかけることに関して書いてますが、その食事編です。 その時のブログはこちら。↓ https://www.kaigobilly69.net/entry/2019/04/25/184817 ここから本題です。 介護施設内で利用者に 食事や飲み物について制限をかける ところは多いと思います。 特に、酒、タバコ(食べ物じゃないけど)、カップラーメン、揚げ物、漬物、お菓子、ジュース類等。 (ほとんどですね) いわゆる、 甘いもの、しょっぱいもの、油っこいもの、刺激物はターゲットにされやすいです。 糖尿病や腎不全などに代表される病的理由で医師の指示が出ているケースや、 薬の効能が変わってく…
「ブログリーダー」を活用して、kaigobillyさんをフォローしませんか?