chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
波尾の選択 https://www.namio.work/

歴史的に偉人から現役の巨人たちの、凡人の理解を超えた行動、逸話の集積から吐き出される言葉はそもそも重みが違う。 「普通のいい言葉」?名言?金言?はたまた「至言」なのか、それは受け取る側がどこまで真意を理解できるかにかかっているのだ。

namiotetsu
フォロー
住所
未設定
出身
未設定
ブログ村参加

2019/05/02

arrow_drop_down
  • 傑物の至言-47 安部公房

    日本では、あの作品の批評で、ラストが“希望のはじまり”と受けとるものがあった。しかし、そういう次元で割り切られたら困るんだなあ。もし、そんなふうに割り切れてしまうのなら、文学の世界、その存在理由が意味をもたなくなるじゃないか。小説はいらなくなり、批評だけあればいいのではないですか。文学は自分に必要なのか、なぜそうなのか、という問いは、常に発せられる必要がある。しかし、それは答えをすぐ出すことのできることではないし、答えたとたんに意味がなくなる。けっして答えは表に出てこないはずです。 「国家からの失踪」(1967年)より 引用文の冒頭「あの小説」とは代表作『砂の女』のこと。 文学者、小説家は批評…

  • 優しい曲-8 「サッド・ソング」ルー・リード / Sad Song( Lou Reed)

    「サッド・ソング」ルー・リード / Sad Song( Lou Reed) 1. この曲は 2. 音源 3. 映像 4. この曲の優しさ 5. カバー曲 1. この曲は 傑物の至言-27でも取り上げたルー・リード(Lou Reed)の1973年の超名盤アルバム『ベルリン(BERLIN)』に収録。 若い人たちには伝わらないかもしれぬが、当時はアルバム1枚をコンセプト・アルバムとして制作することがよくあった。 一曲目に威勢のいい曲で初めて3曲目にシングル・カットするような自信曲を入れ、B面には1、2曲まぁまぁの曲を入れて後はとりあえずの曲で挟んで全8〜12曲で完成、ポップ・ミュージックの作り方とは…

  • 優しい曲-7 「ヴィンセント」ドン・マクリーン/VINCENT(Don McLean)

    「ヴィンセント」ドン・マクリーン/VINCENT(Don McLean) 1. この曲は 2. 音源 3. 映像 4. この曲の優しさ 5. カバー曲 1. この曲は ドン・マクリーン(Don McLean)といえばアメリカン・パイ(Amerivcan Pie)、 The Day the Music Died アメリカン・パイ(Amerivcan Pie)より 飛行機事故でミュージシャンの先達が亡くなってしまったことを ”音楽が死んだ日”と歌って1971年、当時のシングル盤AB両面を使っての8分30秒の曲が4週連続で全米1位を獲得した。 以来、アメリカン・パイ(Amerivcan Pie)はス…

  • 優しい曲-6 「ジェシー」ジャニス・イアン/JESSE(JANIS IAN)

    「ジェシー」ジャニス・イアン/JESSE(JANIS IAN) 1. この曲は 2. 音源 3. 映像 4. この曲の優しさ 5. カバー曲 1. この曲は 1973年、第一回で紹介したロバータ・フラック(Roberta Flack)がカバーしたことで脚光を浴び、1974年、ジャニス・イアン(JANIS IAN)自身の「ジャニスの私小説(STARS)」に再収録した。 毎回いちいち指摘しないけれど、日本のレコード会社担当者の邦題をつけるセンスの酷さといったら書いていて恥ずかしくなる。それが嫌で昔から原題で覚える癖がついてしまい、邦題を言われてもそれがどの曲のことなのかわからないことがしばしば。 …

  • 優しい曲-5 「君に捧げるサンバ」サンタナ/Samba Pa Ti (SANTANA)

    1970年の2ndアルバム『天の守護神(Abraxas) 』収録曲。 ブラック・マジック・ウーマン(Black Magic Woman)が収録されたことからビルボード全米アルバム・チャート1位になる程の大ヒット。アルバム『天の守護神(Abraxas) 』自体、名盤。 天の守護神(期間生産限定盤) サンタナ CD サンタナ(SANTANA)といえばリーダーのカルロス・サンタナ(Carlos Santana)の 「官能的」「泣きの」ギター。Prince、高中正義など世界的なギタリストが影響を受けたとされる。 Santana - Samba Pa Ti (Live at Montreux 2011)…

  • 優しい曲-4 「イン・ア・センチメンタル・ムード」デューク・エリントン&ジョン・コルトレーン

    イン・ア・センチメンタル・ムード (In a Sentimental Mood)/ デューク・エリントン&ジョン・コルトレーン(Duke Ellington & John Coltrane) デューク・エリントン&ジョン・コルトレーン CD あぁ、圧倒的な優しさ。 このプレイの前に言葉を書くだなんて、何という不毛。無謀な行為。 ただ聴くべし。 Duke Ellington & John Coltrane - In a sentimental mood おしまい。 としてしまったら、この文は毎回そうなってしまうので、 無力を感じながら書くのである。 Duke Ellington's Origin…

  • 傑物の至言-46 中上健次

    われわれ、例えば高速道路をつけようとしている、あるいは空港を設けようという、それは政治や経済のスローガンですよ。ところが、政治というか皆さん方は、高速道路をつけることが自己目的、目的化してしまう。あるいは空港をつけることが、目的である、本当は、そんなことは目的でも何でもないんです。高速道路をつけて、人間は、例えば経済的に豊かになりたい豊かになるんだけど、豊かになって、それで何をするのかというと、本当は、本当のことっていうと、魂が、生きて良かった、われわれ人生に生を享(う)けて良かった、この陽の光を浴びて良かった、自分達の子供が良く生きてくれる、そのことを、本当はやりたいわけなんです。それが目的…

  • 優しい曲-3「バイ・ディス・リヴァー」カバー集

    原曲「バイ・ディス・リヴァー」ブライアン・イーノ/[By This River]Brian Eno これまで一回も気にしたことがなかったが、前回紹介したので調べてみたら20人以上にカバー漁れていることを知った。敢えて追記。 大御所とはいえシングルも切られていないアルバム収録曲をミュージシャン達(自身の選択かどうか知らねど)はちゃんと聴いて知っているのだなぁ、と感心。 しかもクラシック・バイオリニストのマリ・サムエルセン(Mari Samuelsen)、ジャズ・ヴォーカリストのシセル・ベラ・ペテルセン(Sissel Vera Petteerson)、坂本龍一など興味深い。 この文を書がなければ聴…

  • 優しい曲-2 「バイ・ディス・リヴァー」

    「バイ・ディス・リヴァー」ブライアン・イーノ/[By This River]Brian Eno 本名はBrian Peter George St. Jean le Baptiste de la Salle Eno 傑物の至言-5 Brian Eno (ブライアン・イーノ) 傑物たちの至言 で紹介した傑物の一曲。 ブライアン・イーノBrian Enoと言えばアンビエント・ミュージックの巨匠くらいの称号で語られてしまうが、とてつもない存在。 ・楽器が弾けない(自称) ・音楽の究極の在り方を常に追求している ・音、音色、音響、リズムなど音楽に関連するもの総てに意識的 ・ゴリゴリの前衛、現代音楽と…

  • 優しい曲-1 「愛は面影の中に」

    「愛は面影の中に」ロバータ・フラック/[The First Time Ever I Saw Your Face]Roberta Flack First Take Roberta Flack Atlantic / Wea CD: 一番はじめに書く曲がカバー・ソングになってしまった。基本的にこの特集は「原曲主義」なのだけれども、この曲ばかりはロバータ・フラック(Roberta Flack)の歌唱を紹介しないわけにはいかない。 1957年、ユアン・マッコール(Ewan MacColl)というフォーク・シンガーがペギー・シーガー(Peggy Seeger)という歌手に作った曲だった。後にペギー・シーガ…

  • 優しい曲-1 「愛は面影の中に」

    「愛は面影の中に」ロバータ・フラック/[The First Time Ever I Saw Your Face]Roberta Flack First Take Roberta Flack Atlantic / Wea CD: 一番はじめに書く曲がカバー・ソングになってしまった。基本的にこの特集は「原曲主義」なのだけれども、この曲ばかりはロバータ・フラック(Roberta Flack)の歌唱を紹介しないわけにはいかない。 1957年、ユアン・マッコール(Ewan MacColl)というフォーク・シンガーがペギー・シーガー(Peggy Seeger)という歌手に作った曲だった。後にペギー・シーガ…

  • 傑物の至言-45 岸田秀

    日本の近代は明治維新以来のナショナリズムの動員に由来します。しかし戦後は、戦勝国アメリカが標榜する自由と民主主義に基づく価値観に全面更新されました。 戦後の日本人を精神分析すると、「攻撃者との同一視」がうかがえます。疑似的に勝者の立場に身を置くことにより、敗者となった事実を否定する心理です。冷静にみると、戦後日本はアメリカの属国として服従しているのは明らかですが、それを認めるのは屈辱なので「日米パートナーシップ」などと対等性を装っているのが実情です。 安倍晋三首相が掲げる「戦後レジームからの脱却」は、矛盾を巧妙にごまかすものです。ただ、これが国民の安寧を保つ作用も否めません。事実の否定は国家の…

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、namiotetsuさんをフォローしませんか?

ハンドル名
namiotetsuさん
ブログタイトル
波尾の選択
フォロー
波尾の選択

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用