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  • 松平敬著『シュトックハウゼンのすべて』

    昨日、松平敬著『シュトックハウゼンのすべて』が届いたのでさっそく読み始めた。シュトックハウゼンのほぼすべての作品の解説が本書の骨格となっている。100ページほど読んだけど、『プンクテ』の改定の経緯、テンポの半音階、フィボナッチ数列を利用した楽曲構造、サイン波のリング変調、音響の空間移動、意味性のセリー化など、興味深いトピックが次から次へとでてきて大興奮である。ここまでで特に面白かったのは『ヒュムネン』の解説。長大な下降グリッサンドを宇宙から地球への降下に喩えるなど、曲を聴く際の見事な補助線となっていて、正直に言うと、はじめてこの曲の魅力に気付かされた。そして、すべてのページから著者のシュトックハウゼンの作品と人物に対する深い敬意と愛情が伝わってくる点が本書の最大の魅力だ。読み進めながら、著者が演奏に参加していた...松平敬著『シュトックハウゼンのすべて』

  • リゲティ「ラミフィカシオン」

    リゲティ・ジェルジュの「Ramifications(分枝)」は弦楽オーケストラのための作品です。1968年に作曲され、セルゲイ・クーセヴィツキーとその妻ナターリヤ・クーセヴィツキに献呈されました。1969年4月23日、ミヒャル・ギーレン指揮でベルリン・ドイツ交響楽団により初演されました。弦楽器はふたつの群に分かれていて、ふたつめの群が4分の1音高く調律されています。リゲティは、楽器ごとに調律を変える手法をヴァイオリン協奏曲などいくつかの作品で行っていますが、ここでは調律の異なる音が「群」としての厚みを持って現れるところに、独特の面白さがあります。この音源は、2017年2月9日、フィンランド南部の都市・エスポーで行われた公演でのライブ録音です。リゲティ・ジェルジュ「ラミフィカシオン(分枝)」リゲティ「ラミフィカシオン」

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