7月に入って、北陸地方は梅雨がまだ明けていないのに毎日暑いですね。この時期はどうしても雨が降って欲しいのですが
植物も動物と同様に様々な病気があります。特に、発芽したての一番抵抗力の弱い時期に感染しやすく、育苗の段階では様々な病気が多く発生します。そのリスクを軽減するために種子消毒を行います。 まずは例年通りハナエチゼンという品種の消毒から。稲には様々な品種がありますが、その品種を決定する1つの要素に栽培適期というのがあります。全てのお米の栽培時期が同一時期だと、田植えや稲刈りが間に合わなくなるので、時期をずらして作業がしやすいように調整されています。福井県だとハナエチゼンは早生品種で4月後半からの田植え、コシヒカリだと5月中旬以降の田植えが適期みたいです。ですが近年は高温化の影響でゴールデンウィークの頃からコシヒカリを植える人もいれば、当農園みたいに6月中旬にコシヒカリを植える農家もあり、それぞれの事情でバラバラです。 ほとんどの品種はお湯で消毒しますが、このハナエチゼンという品種はなぜか温湯消毒では失敗続きなので、昔ながらの薬剤での消毒をしています。自分のやり方が悪いのか未だによくわかりません。高山農園では使わなくても良い農薬は使いませんが、このように使わないと失敗のリスクが非常に強いものには薬剤を使用しています。育苗での失敗はやり直しが非常に大変というか失敗が出来ないので、とにかく安定して作業が出来るよう取り組んでいます。 消毒後は、1週間ほど水に浸けて芽が出やすいようにお米に吸水させます。種籾用のお米と食用のお米は基本的に同じですが、1つ異なるのは種籾用は低温で乾燥させていることです。高温乾燥だと中の玄米が死んでしまうので水に浸けても発芽しません。発芽玄米を作ろうと思って玄米を水に浸けても発芽しない場合があるというのはこれが理由の1つです。
今日の作業はビニールハウスのシート張り。ビニールシートは紫外線や雪で痛むので、育苗をする期間だけ張っておき、使わない時期は外しておきます。 ハウスの側面を張って、天面を掛けて、ビニール紐で全体を固定して完了。だいたい1棟あたり1時間~1時間半ぐらいの作業です。風が強いと作業が出来ないので、早めの午前中がねらい目。 0.15mmのシートですが、たったこれだけのシートを張るだけで内部はかなり暖かくというか暑くなります。 外が10度前後でも内部は35度。保温用のビニールハウスですが、天候によっては温度調節をこまめにしないと苗が死んでしまいます。ベテランの農家さんでも苗を焼いてしまったという話を毎年のように聞くので、子育てと同じで育苗も目が離せず手がかかります。次はようやく種の準備です。
春になって暖かくなったかと思うと、雨や北風が吹いて寒さがぶり返してくるような今日この頃です。農業は体が資本なので、暖かい日は外作業、寒い日は屋内整備と体調を崩さないように作業を行っています。皆さんも体調管理には気を付けて下さい。 資材の搬入も始まりました。栽培で使用する肥料です。農作物の栽培とは、この肥料を食べることが出来るように太陽エネルギーを使って植物に変換する作業です。近年はこの肥料が世界的に高騰しているので、肉、野菜全て値上がりしてしまうのも仕方がないことかもしれません。 今年の栽培で使用する種もみ。生産元の品種保証付きなくらいで、普段食べているお米と中身は同じです。お米は品種信仰がとても強いので、この品種の保証が稲作ではとっても大切。未消毒なので、モミすりや精米すれば食べることが出来ます。 育苗で使用する機械の準備。倉庫から引っ張り出してきてまず清掃と動作確認です。一年ぶりに使用する機械は動くかどうかが毎年心配になります。 播種機(稲の種をまく機械)も定位置にセット。10年以上使っていますが、まだまだ動いてくれそうです。今年も4000枚以上苗を作る予定です。 育苗施設はというとまだこんな骨組みだけの状態。4月の1週目にはここに苗が並ぶ予定なので、そろそろシートを張ろうかな?といったところです。育苗が始まると急にやることが多くなってくるので、頑張っていきたいと思います。
3月になると日に日に暖かく過ごしやすくなってました。外作業をしていると暖かいというよりは暑いです。育苗開始まではまだ少し時間があるので、余裕のあるうちに雑務をしておきます。 水栓の修理。各田んぼにはこのような水栓が付いていて、この蛇口をひねれば水が出てきます。昔と比べるととっても便利になりました。が、結構部品が劣化して水漏れもよくするので、全部の田んぼを回って修理です。 続いて、水路の掃除。枯草や泥が溜まっているので、 小型のスコップで泥上げです。これがかなりきつい作業で、冬の間になまった体にはつらいです。力任せに持ち上げると腰を痛めるので、膝を使ってちょっと工夫して作業をしています。 山裾の常に水が流れてくるような水路も泥上げをしておきます。こういう場所は自然のビオトープみたいになっていて、 カニや、 特大のドジョウ、 白いザリガニ?など、様々な生き物が住んでいます。自分が子供の頃はこういった場所でザリガニやカエルを捕まえて遊んでいたことを思い出しました。最近だと田舎でもまずこんな遊びをしている子はいないので、少し残念に思います。自然の土や水、生き物に触れる機会というのもこれから益々減っていくのでしょうか。
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7月に入って、北陸地方は梅雨がまだ明けていないのに毎日暑いですね。この時期はどうしても雨が降って欲しいのですが
梅雨入りしてから急に蒸し暑くなって、最初の数日の外作業はかなりつらかったです。ですが、人間の体はすごいものでこ
田植えが始まってから全く更新できませんでした。たいへん申し訳ございません。毎年同じことをやっているのに今年は特
今年の春はやっぱり寒いのか、雑草もあまり伸びていなかったので少し楽が出来ていたのですが、そろそろ草刈りのシーズ
ちょっと更新が遅れましたが、今年の稲の育苗が始まりました。 皆様の地域の桜はどのような感じでしょうか。日本は南
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先週は雪が積もってまだまだ冬が続くのかな?と思っていたら今週は初夏の陽気。春はどこに行ってしまったのでしょうか
やっと田んぼの雪が消えたので今年の稲作の準備を始めていきたいと思います。例年に比べると雪解けが遅く開始がかなり
今年の冬は昨年までと違ってかなり雪が降りました。数年ぶりの大雪だったので生活面での不便さも久々に実感した冬でも
日頃より、大変お世話になっております。 今年もあとわずかとなりました。 来年も、皆様の食卓に笑顔があふれるよう
収穫後のお米の後始末も一通り終わったので乾燥調製用の機械の清掃と施設の清掃を行います。 約2ヶ月間使った乾燥施
2024年の稲刈りもようやく終わりました。 水稲栽培は基本的に昨年の稲刈り後から始まって、今年の稲刈り終了まで
まだ稲刈り終わっていません。やっと残りあと3反で終わりです。 10月になると日差しも柔らかく日中もかなりさわや
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日本は南北で結構な気温差があるので、稲刈りのシーズンというのは地域ごとに異なっています。福井県ではだいたいお盆
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ようやく北陸地方も梅雨明けしました。と言っても、福井県は北陸で一番南なので、1週間ほど前からほぼ梅雨明けの状態
今年の梅雨は本当に雨が多いですね。全国各地の大雨被害のニュースが毎日のように報じられているので、稲にとってはあ
田植えから稲刈りまでの期間は、ほぼ毎日田んぼの周囲の草刈り。農家の作業のうち、作業時間の半分以上が草刈り作業の
いつも皆さんが見慣れている田んぼというのは、たぶん稲だけが水面から出ているだけの状態だと思いますが、これはほと
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7月に入って、今年は雨が多い梅雨らしい梅雨を迎えています。昨年はこの時期にほとんど雨が降らなかったので、今年ぐ
ご無沙汰しております。やっと2024年の田植えが終わりました。 ギリギリですが、今年も何とか梅雨入り前までに田
今年のGWはいかがでしたでしょうか。どこかへ遊びに行った人もいれば、お家でゆっくりされた方もいらっしゃると思い
そろそろ5月の大型連休の時期ですが、稲作農家にとっては田植え週間です。専業農家はもちろんですが、農業以外の仕事
福井県もようやく桜が満開になりました。毎年、桜の開花の時期に1回目の稲の種まきが始まり、育苗と田植えを繰り替え
田植えまで1ヶ月となりました。そろそろ苗の準備に取り掛かりたいと思います。まずは種の消毒から。 いつもの温湯消
3月に入ってからというもの雨がずっと続いていて、一向に”春らしさ”というのが見えてきません。日本もとうとう雨季
2月後半からかなり暖かくなって、もう外作業をしてもいいかな?と思っていたら今までずっと雨の日。ようやく雨が上が
今年の冬は一段と暖かく、まだ2月の中旬ですが、もう4月の陽気。前回降った雪もあっという間に消えてしまいました。 例年だと3月頃から田んぼの準備を始めるのですが、今年はそろそろ始めてもよさそうな雰囲気。天気だけ見るともう雪は降らなさそうですが、他の農家さんはまだ誰も動いていないので、こっちも少し様子見です。 例年だと、福井県の田植えは4月下旬頃からがメインシーズンになりますが、2月からこれだけ暖かいと田植えの時期も早くする必要があるのかもしれません。栽培時期がずれると収穫期も変わってくるので、自然環境に合わせて行う仕事というのは難しいです。 春というと自然界の生き物は子育てのシーズン。今年のコウノトリはどうでしょうか。今年は雪解けとともにかなり早めにやってきたので期待できそうです。
2024年の冬は今年も暖かくて、雨は降っても雪にはならず、このまま春になるのかな?と思っていたら急な大雪。一晩で結構積もりました。 昨日までは全く雪が降っていなかったのに、朝起きたらこんな風になっていたら驚きます。風景がほぼ白と黒だけになって、色数も減るのか画像のファイルサイズもいつもよりも小さくなるのがちょっと面白いです。 一晩でだいたい40cmぐらいでしょうか。これくらいなら大丈夫ですが、1mを超えると屋根の雪を降ろさないといけないので大変。近年はそこまで積もることもなくなったので、だいぶん楽にはなりました。 道路はこんな感じ。田舎は車が無いと何もできないので道路は本当にライフライン。食糧はもちろんですが、救急車、消防車、電気や水道の問題が発生しても道路が通れないと死活問題なので雪国の冬は生活するのも大変。都市部の生活に慣れてしまうと不便な田舎に帰りたくないというのも理解できます。 雪は降っただけ積もるので、数時間おきに敷地内の雪を除けるもの雪国の日課。いい運動になります。