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  • なぜ、カフェだったのか

    カフェをやろう—— そのきっかけは、自分自身の夢というよりも、 友人の「恩返し」の想いから始まった。 友人は地元・文京区で生まれ育ち、 「この地域の人たちに何かを返したい」と考えていた。 その想いが、カフェという形になっていった。 場所は、最寄駅から徒歩5分。 ファミリー層の多い住宅街でありながら、 名門大学が並ぶ穏やかな街並み、小石川植物園も近い。 緑と知性が交差する、心地よい空間が広がっている。 私たちは「どんなお客様に来てほしいか」を思い描きながら、 少しずつ、店舗のデザインを練っていった。 学生、親子連れ、ご年配のご夫婦、 静かに本を読みたい人、ふと気分転換したい人—— 日常の合間に立…

  • カフェを始めようと思ったきっかけ

    カフェの話が降りてきたのは、 田舎でパン屋をやっていた時のこと。 それは、カフェをオープンするちょうど2年前の出来事だった。 苦楽を共にした、同じ学舎の友人が 「自社ビルの一角でマルシェをやりたい」と言ってきた。 そのマルシェのスタートは、 別の人が水曜日の運営を担当することから始まった。 やがて参入業者が増え、取りまとめが必要になり、 その役割が、なぜか私にまわってきた。 果物屋、自然栽培の野菜、東北の野菜ジュース、酵素玄米など—— それぞれのこだわりを持った出店者たちが、曜日限定で営業していた。 けれど、しばらくして残ったのは、 土曜日の私の米粉パン屋と、自然栽培の野菜だけ。 いつしか、マ…

  • パン屋になる前の話

    昼も夜もない毎日だった。 印刷会社のデザイナーとして働いていた頃、 やりがいもあったし、任されているという充実感もあった。 だけど、ふとした瞬間に気づいてしまった。 「私には、趣味がない」 仕事がすべて。 人生の輪郭が“肩書き”と“責任”だけになっていることが、少し寂しく感じられた。 そんなとき、ふと思い出したのが、昔から好きだったパンづくり。 どうせやるなら本格的に、と天然酵母パンの教室に通うことにした。 33歳のときのことだった。 私は何事も形から入るタイプで、 まだパンを焼きはじめてもいないのに、 頭の中ではすでに店名も、つくるパンの種類も、 ログハウスの外観まで思い描いていた。 田舎に…

  • 母と喫茶店と、私のカフェの原点

    小さい頃、私はバレエを習っていた。 レッスンの帰り道、ごくたまに母が連れて行ってくれる喫茶店が、なによりの楽しみだった。 私はいつも、ホットケーキとクリームソーダ。 母はコーヒーだけ。 でも決まって言うの。「りかちゃん、一口ちょうだい」って。 嬉しくて、ちょっと誇らしくて、私はいつもスプーンを差し出していた。 高校生になっても、母との喫茶店タイムは続いた。 学校帰り、母の仕事終わりに合わせて、駅前の喫茶店で待ち合わせ。 「ここのコーヒーゼリー、美味しいのよ」 「今日はホットサンドがあるわね」 そんな何気ないひと言の中に、母の“日常を楽しむ力”を感じていた。 そして、私にとってひとつの衝撃だった…

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Gluten free Lab. Nicolte にこると店主のひとり言
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