『史上最強の哲学入門』(飲茶、河出文庫) を読みました。 大変面白かったです。 西洋哲学史を、単純に時系列で並べていないところがいいですね。 大きなテーマ(真理、国家、神様、存在の4テーマ)に分けて哲学者が紹介されており、「あの人の考えとその人の考えはこうつながっている...
『 正義の教室』(飲茶、ダイヤモンド社) を読みました。 めちゃくちゃ面白かった。 正功利主義、自由主義、直観主義に対応する3名の女の子とそれらの思想に違和感を覚える主人公が倫理の先生の授業を受けながら、正義とは何かを究明していく物語。 主人公の理解と並行して、私たち...
三酔人経綸問答 (中江兆民、光文社古典新訳文庫) を読了。 面白かった。 一年有半と異なり、原文でもちゃんと意味がわかりました。 ■ 一年有半・続一年有半(中江兆民、岩波文庫) 原文と訳文の両方が掲載されており、どちらも味わうことができる素晴らしい構成です。 校注は...
一年有半・続一年有半 (中江兆民、岩波文庫) を読みました。 面白かったです。 兆民先生はこういう本を書いていたのですね。 なるほど、幸徳秋水は完全に文体を引き継いでいます。 一年有半については時事の話が多く、なかなか進みませんでした。 難しい。 解説を読むと、...
https://yamanoteblog.blogspot.com/2020/03/blog-post_24.html
菊と刀 (ルース・ベネディクト、講談社学術文庫) を読みました。 面白かったです。 本書のタイトルは「日本人は圧力をもって菊をあたかも自然にあるように、育てる。そして、自身を刀と捉えてその美しさを保つところに美意識を感じる」ということを表しています。 本書はそのことを...
『 英語教育の危機 』(鳥飼玖美子、ちくま新書)を読みました。 いやいや、痛快ですね。 英語にまつわる日本社会が持つふんわりとした希望に形を与え、その上でそれらをばっさばっさと切っていきます。 曰く、 ・外国語のみの外国語学習はその効果が久しく疑問視されており、時代...
戦艦大和ノ最期 (吉田満、講談社文芸文庫) を読みました。 腹の奥に何か重たい物が残る一冊でした。 文語体で、リズムは堅く、体を突き刺してくるような文章です。 重油の重さが、水の冷たさが、血の臭さが漂ってくるような気がします。 読んでいると時間の間隔がおかしくなってき...
先日、おこづかいについての記事を書きました。 ■ お金を使わないことを目指すのがいいことなのかどうなのか ■ おこづかいの内訳と減らすとしたらどうするか(おこづかいの内訳ver.20200205) そこから早くも一ヶ月。 2月の計算が出てきましたので、振り返ってみたいと思...
『 売り渡される食の安全(山田正彦、角川新書) 』を読みました。 面白かったです。 現政権の産業界への傾注加減がよく分かります。 本書の内容をすっかりそのまま受け取るならば、全くひどいもんです。 政権にも官僚にも呆れ果てます。 どうして種子法の廃止なんてアホな事をする...
『 教室内(スクール)カースト(鈴木翔、光文社新書) 』を読みました。 面白かったです。 読んでいると、「あー、こういうのあったなぁ」という点が多々あります。 自分の過去を振り返ざるを得ません。 そして、自分も一部ではこういう序列形成に関与していたことを認めざるを得ませ...
アメリカの大学の裏側 「世界最高水準」は危機にあるのか? (アキ・ロバーツ、竹内洋、朝日新書) を読みました。 大変面白い。 私の持っていたアメリカの大学に対する「入りやすいけど卒業しにくい」のイメージは上位大学以外のことを指しており、総じてアメリカ全体のことをイメージし...
グローバル化時代の大学論1 - アメリカの大学・ニッポンの大学 - TA、シラバス、授業評価 (刈谷剛彦、中公新書ラクレ) を読みました。 著者は刈谷剛彦。 20年近く前に書かれたアメリカの大学と日本の大学の比較論を取り扱う本ですが、とても面白かったです。 当初、20年...
大学改革の迷走 (佐藤郁哉、ちくま新書) を読みました。 いやー面白かったです。 随所に皮肉が効いている、ユーモラスな本です。 ブラックユーモアですが。 この本の指摘は、別に教育だけに当てはまるものではないと思います。 内田先生が言うところ の「この国の病理」の...
名ばかり大学生 日本型教育制度の終焉 (河本敏浩、光文社新書) を読みました。 まことに面白かったです。 著者は東進ハイスクールの講師という肩書なので、予備校講師から見た学力の話なのかな?と思って読み始めましたが、そんな限定的な話ではなく、今の教育制度の根本的な瑕疵を様々...
父・こんなこと (幸田文、新潮文庫) を読みました。 『 氷川清話 』に引き続き、『 困難な成熟 』(内田樹、夜間飛行)で紹介されていた一冊です。 参考: ■ 兆民先生(幸徳秋水、岩波文庫) ■ 夢酔独言(勝小吉、講談社現代文庫) ■ 氷川清話(勝海舟、講談社学術...
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ランニング週報7回目。 週報2022年9月18日(日)~9月24日(土)分(←先週) 合計距離:22.8km(ラン回数:4回) ← 33.43km(ラン回数:4回) 合計時間:2:23:12 ← 3:35:40 平均時速:9.57km/h ← 9.26km/h 平均ペース...
8月分の家計簿の集計が終了しました。 今月の収支はこちら。 収入:262,000円 支出:272,824円 収支: -22,202 円(大赤字だよ!) コメント: ・夏休みで実家に帰っていた期間があったことから、食費と日用品は4万円強に抑えられている。これはでかい。 ・8月は親戚...
ランニング週報6回目。 週報2022年9月11日(日)~9月17日(土)分(←先週) 合計距離:33.43km(ラン回数:4回) ← 32.07km(ラン回数:3回) 合計時間:3:35:40 ← 3:15:33 平均時速:9.26km/h ← 9.84km/h 平均...
ランニング週報5回目。 週報2022年9月4日(日)~9月10日(土)分(←先週) 合計距離:32.07km(ラン回数:3回) ← 27.17km(ラン回数:4回) 合計時間:3:15:33 ← 2:59:02 平均時速:9.84km/h ← 9.06km/h 平均ペー...
ランニング週報4回目。 週報2022年8月28日(日)~9月3日(土)分(←先週) 合計距離:27.17km(ラン回数:4回) ← 25.63km(ラン回数:3回) 合計時間:2:59:02 ← 2:37:59 平均時速:9.06km/h ← 9.79km/h 平均ペース...
ランニングを再開して、8月が終わりました。 夏期休業もあり、比較的柔軟にランニングのスケジュールを組めたのではないかと感じます。 週報は、以下の通り。 ■ 【ラン週報】出だしは快調!(2022年8月7日-13日) ■ 【ラン週報】伸びてる!だから落ち着こう(2022年8月14日-...
酒をやめようと思ったのが、これで何度目になるのかわかりません。 私はイスラム教徒になりたいと思っているので、本来はお酒を飲むべきではない人間なのですが、お酒をなかなか辞められない。 大学生の頃から飲むようになり、気が付くと毎晩飲むようになっていた。 そのうち飲んでうまく自分がコン...
ランニング週報三回目。 週報2022年8月21日(日)~27日(土)分(←先週) 合計距離:25.63km(ラン回数:3回) ← 32.26km(ラン回数:5回) 合計時間:2:37:59 ← 3:25:18 平均時速:9.79km/h ← 9.45km/h 平均ペース...
本記事では、 ■ イスラーム法学者・中田考先生の入門書として|【レビュー】イスラーム 生と死と聖戦 (中田考、集英社新書) で紹介した、『 イスラム――癒しの知恵(内藤正典、集英社新書) 』について書きたいと思います。 ――― イスラームって窮屈? イスラームに限らず、宗教とはま...
先週から再開したランニング。 ■ 【ラン週報】出だしは快調!(2022年8月7日-13日) 今週で2週目ですが、今週はとにかくゆっくり走ることを意識しました。 面白いのは、それでもちゃんとタイムが縮められていること。 気持ちよく走れた上に、成長も感じられる…いい感じです。 今週...
7月分の家計簿の集計が終了しました。 今月の収支はこちら。 収入:258,771円 支出:259,860円 収支: -1,089 円 コメント: ・食費と日用品は7万円強に抑えられていますが、これは妻がたびたび野菜を「おこづかい(妻)」から払ってくれたからで、実際には8万円に達...
ここのところ運動不足からか、あまり深く眠れない日が続いているので、ランニングを再開することにした。 目的は「走ってよく眠る」。 ということで8月7日からまた走り始めたが、やっぱり楽しいので、だんだん走ることばっかり考えるようになってしまっています。 それは決して悪いことではないん...
イスラーム 生と死と聖戦 (中田考、集英社新書) を読みました。 大変わかりやすい。 これまで中田先生の本はいくつか読んできましたが、中でも一番わかりやすく自身の主張を説明されていると感じます。 語りかけてくるような文体のため、講義を受けているように感じられ、言葉がスッと飲み...
一神教と国家 イスラーム、キリスト教、ユダヤ教 (内田樹、中田考、集英社新書) を読みました。 内田樹先生と中田考先生による、イスラム教をメインテーマとした対談をまとめた一冊。 内田先生が一般的な日本人を代表するような考え方・疑問を提示し、それに対して中田先生がイスラ...
「幸せになりたい」とは多くの人が思うことだと思います。 かくいう私も、もちろん幸せになりたい。 各宗教や哲学をはじめ多くの本には、幸せとは、本人が感じるかどうかであり、何かをすれば得られるというものではない、というようなことが書かれています。 とはいえ、それがわかっていても、どう...
妻の実家への帰省と聞いて、どんなイメージを持ちますか? 「楽しみ!」という方もいれば、「考えるだけで憂鬱…」という方もいると思います。 私はどちらかと言えばあんまり行きたくないタイプです。 正直、疲れます。 なんなんでしょうね、何が疲れるかって言われると具体的に何が嫌だってわけ...