searchカテゴリー選択
chevron_left

カテゴリーを選択しなおす

cancel
プロフィール PROFILE

サヲリさんのプロフィール

住所
未設定
出身
未設定

自由文未設定

ブログタイトル
B-R-eath
ブログURL
http://breathe301.blog.fc2.com/
ブログ紹介文
オリジナルBL小説を書いています。純愛からR18、学生から社会人、ほのぼのからシリアスまで色々。
更新頻度(1年)

152回 / 365日(平均2.9回/週)

ブログ村参加:2019/01/21

本日のランキング(IN)
読者になる

新機能の「ブログリーダー」を活用して、サヲリさんの読者になりませんか?

ハンドル名
サヲリさん
ブログタイトル
B-R-eath
更新頻度
152回 / 365日(平均2.9回/週)
読者になる
B-R-eath

サヲリさんの新着記事

1件〜30件

  • カルマの旋律5-1

     週一の総合病院での勤務を終えて中庭に出たところで志摩に会った。滅多に人に会おうとしない彼が、珍しく自分から神崎を訪ねたのだ。ただの立ち話で終わるはずがないので、病院内にあるカフェテリアに誘った。「本当にやっちまったな」煙草を片手にコーヒーを飲みながら、志摩が言った。「歯が抜ける度にちょくちょく予約入れてたのに、最近めっきり来なくなっちゃってよ。一昨日、すごい久々に来たんだよ。けっこう抜けてんのに...

  • カルマの旋律4-4

     ――― 神崎の家は嫌味なほど高級なマンションだった。ロビーでインターホンを押すと、名乗るまでもなく自動ドアが開かれ、最上階の角部屋へいざなわれた。マフラーで顔をぐるぐるに巻いてキャップを深く被って現れた秀一を、神崎は鼻で笑った。「どこの犯罪者かと思われるぞ」「こんな顔、人前に晒せるか」「せっかく綺麗な顔にしてやったのに」 マフラーとキャップの隙間から睨み付けた。 部屋に入って長いアプローチを進むと...

  • カルマの旋律4-3

     *** 秀一は決して美青年とまではいかなかったが、奥二重で釣り気味の目は野性的で、鼻梁も通ったそれなりに整った顔立ちだった。睡眠不足になると奥二重がはっきりとした二重になって少し目が大きくなるところがいいと、かつて付き合っていた彼女に言われたことがある。じゃあ、プチ整形でもして二重になろうかと冗談で言ったら「たまに見るからいい」のだと拒まれた。そんなたいして自慢にもならない、とっくに忘れていた些...

  • カルマの旋律4-2

     ***「こんにちは、今日はいかがされましたか?」「あの……。先月、こちらで入院していた佐久間と申します。再診を……お願いします」 あれだけ拒んでおいて、のこのこ神崎を訪ねる自分を何度も諫めた。こうして神崎形成外科クリニックに足を踏み入れただけで胃が引きちぎられそうに悔しい。けれども、もう体が限界だった。一応、他の総合病院や形成外科医院も調べてはみたが、やはり神崎の医院が一番評価が高かった。変な意地を...

  • カルマの旋律4-1

     ある程度体力と気力が回復した秀一は、退院した翌日から仕事に復帰した。顔の傷は当然目立つままだが、会社の人間は事故にあったことを知っているので配慮はしてくれるだろうと、変に隠したりしなかった。出社してすぐから、すれ違う度に振り向かれ、眉をひそめる者もいれば深刻げに声を掛けてくる者もいる。直属の上司は「大変だったな」と気遣ってくれるが、視線はあからさまに傷にあり、物珍しさと気味悪さで引いているのが分か...

  • カルマの旋律3-3

     ―――「くそ、結局俺が最後まで面倒見なきゃいけねぇじゃねぇか」 志摩は煙草に火をつけながら舌打ちをする。「そのつもりでアンタに頼んだんですよ」「言っとくが、俺は『治療』をしただけだぜ。お前の考えは知らねぇからな。なんかあった時に俺の名前出すんじゃねぇぞ」「分かってますよ。ありがとうございます。今後もよろしく頼みますよ」 そのあと暫くは看護師にこまめにバイタルチェックをしてもらい、神崎は深夜に秀一が...

  • カルマの旋律3-2

     造影CTで肝臓と膵臓の損傷を確認した。肝左葉に二点の挫滅創があったが、出血は多くない。だが、血液や体液が腹腔内に漏れていたり、傷が壊死すると合併症を引き起こす可能性がある。骨折がひどいのは顔面だ。鼻骨骨折、頬骨は粉砕していて、下顎骨は見事に三分割されている。再建しても神経が損傷していれば後遺症が残るかもしれないし、正しい咬み合わせに戻すまでに更に長い時間がかかるだろう。 秀一と事故に遭った相手が...

  • カルマの旋律3-1

     ハルカの死を受け入れられずに引き摺っているのは神崎も同じだった。初めて恋に落ちた相手で、遠くから眺めるだけの存在だった彼。今度こそ手に入れたいと思った矢先に、力が及ばずに永遠に手放してしまった。たかが佐久間秀一という男に振られただけであそこまで思い詰めるものなのか。自分では彼の不安と心細さを埋めてやることはできなかったのか。振り向かせるどころか、目の前で生を放棄したハルカを止めることすらできなか...

  • カルマの旋律2-4

     *** 朝、出勤すると裏口の前で誰かが立っているのを見た。長い焦げ茶の髪の毛をひとつに縛り、フレームのないシンプルなデザインの眼鏡をかけている。長身で姿勢のいい、いるだけで絵になる男だった。近付いてその正体が分かると秀一は眉をひそめた。「……なんでここにいるんだよ、神崎」 秀一に気付いた神崎はそれまで保っていたクールな無表情を一変させて、みるみる顔を歪ませた。そして近付くと秀一の胸ぐらを掴む。秀一...

  • カルマの旋律2-3

     *** 証券会社で営業の仕事をしている秀一は、朝から晩まで電話対応か外回りに追われている。昔から愛想は良く、口も上手いので営業力は高い。営業の仕事は嫌じゃなかった。よく意外だと言われるが、恋愛に関しては堕落していても仕事に対しては忍耐強くて真面目だ。入社して十年経ち、激務に耐えきれずに辞めていく同期が多い中、秀一は次々に資格を取得してキャリアを積んでいった。 昼休憩に入った時だった。朝から仕事に...

  • カルマの旋律2-2

    「佐久間くん、お待たせ!」 秀一はエントランスで待ち合わせていた女と、連れ立って会社を出た。「ねえ、こんなに堂々と一緒に出て行って何も言われないかな」「だーいじょうぶ。こういうのはコソコソしてるほうが怪しまれるんだ。堂々としてればいいの」 そう言って肩を抱き寄せてキスをする。「ちょっと、やめてよォ」「な、今日、なに作ってくれるの?」「家にある食材でしか作れないわよ」「なんでもいい、なんでもいい」 ...

  • カルマの旋律2-1

     仕事中であろうが睡眠中であろうが、スマートフォンはひっきりなしに鳴った。画面を見るのが嫌だった。相手は誰か分かっている。それでも鳴り止まないバイブに見かねた同僚が「さっさと出ろよ」と促した。溜息をつきながらスマートフォンを手に取ると、画面には思った通り『栄田ハルカ』と表示されていた。舌打ちをして応答せずに電源を切る。「佐久間さーん、これチェックお願いします」「はいよ」 明るい猫なで声に姿勢を正す...

  • カルマの旋律1-4

     佐久間が向かったのは独身者向けのアパートだった。女が先に共同階段を駆け上がっていく。階段の下でひとり残された佐久間に、神崎が先に近寄った。ふたりの存在にようやく気付いた佐久間は、浮かれた表情から一気に煩わしげな表情へ変えた。ただ、焦る様子は微塵もない。「こんなところで再会するとは思わなかったぜ、神崎」「俺もお前なんかと会いたくなかったさ」 佐久間の目尻がピクリと痙攣する。神崎の後ろで隠れるように...

  • カルマの旋律1-3

     *** ハルカと佐久間が付き合い始めたのは、皮肉にも神崎がハルカと再会した同窓会がきっかけだったらしい。立食式の会場で、ひとりでワインを飲んでいる時に話し掛けられたのだとか。神崎同様、ハルカと佐久間も高校時代は一切関わりがなかった。それなのに佐久間はハルカにこう声を掛けたという。『久しぶりだな、栄田。今でもピアノを弾いてるのか?』「すごく驚いた。だって一度も同じクラスになったことも話したこともな...

  • カルマの旋律1-2

    「どうぞ、入って」「……お邪魔します」 休診日の医院に上がることに気兼ねがあるのか、ハルカは肩をすくめて遠慮がちに靴を脱ぐ。入ってすぐの待合室から診察室へ進み、カウンセリング室、手術室を通り過ぎて、一番奥のスタッフルームへ通した。決して広くはない医院だが、すっきりと整頓されて片付いている。「いいのかな。スタッフだけの部屋でしょ?」「休診日だから誰もいない。そこのテーブル席に座って」「綺麗な病院だね」...

  • カルマの旋律1-1

     フランツ・リスト作曲『愛の夢』第三番。神崎(かんざき)正臣(まさおみ)がこの曲の題名を知ったのは、彼が高校生の頃だった。放課後の音楽室から毎日のように聞こえる旋律が美しすぎて一瞬にして虜になった。曲に惹かれたのか、それとも弾いていた「彼」に惹かれたのか。どちらにせよ神崎の心はあの日、奪われた。 甘く切なく、壮大なメロディ。軽快ながらも重みのある指使いは、聴き手に愛を問いかける。鍵盤と指の融合。音のゆ...

  • カルマの旋律

    (あらすじ)形成外科医の神崎正臣は、高校の同窓会で17年ぶりに初恋の相手、栄田ハルカと再会する。ハルカの美しさと彼の弾くピアノの音色に心を奪われていた神崎は、どうしてもハルカに振り向いて欲しいと願うが、ハルカは同じく高校時代の同級生の、佐久間秀一と付き合っていた。 しかし、ハルカを疎ましく思っていた秀一は、ハルカをひどく振ってしまう。ハルカを悲しませて傷付け、死に追いやった秀一を憎んだ神崎が、彼に下し...

  • エブリスタ小説コンテスト

    ご無沙汰しております。先日、エブリスタ様にて「溺愛/スパダリ/ハートフルなBL」小説コンテストで、「いっしょにごはん!」が入賞、「ひとりぼっちにさよなら」が佳作をいただきました。まさか2作品受賞できるとは思わなかったのでビックリです!これらはサイトでも読めますので、興味があればぜひ読んで見てくださると嬉しいです!そして、BOOTHで「Frozen eye」と「妖し猫のいざない」を再販しました。セットが残り1点、「Frozen eye」単品...

  • 再販中

    こんにちは。今日、なにげなくBOOTHをのぞいたら、なんと「Frozen eye」とセットに入荷希望のマークがついていたのであわてて入稿しました。どなただろう。。。気付くの遅くなってごめんなさい!ありがとうございます!ところで「GUITY」にも入荷希望のマークがあって、ただいま改稿中なのですが、ついでに欲しい方いらっしゃるでしょうか。。。いらっしゃったら、メールででもコメントでもBOOTHの入荷希望メールで...

  • 第22回小説ビーボーイ大賞結果

    こんばんは。最近なかなか作品をアップしていなくてすみません。。ストックしているお話はあるんですが、まだ公開できない現状です><最近は遅ればせながら「おっさんずラブ」にハマっていまして 笑友人にDVDを借りたあとすぐに映画を観にいって、見事春牧に沼ってしまいました。ところが、11月2日からseason2が始まるじゃないですか!キャスト変わっちゃう寂しさはあるけど、何よりキャストがツボつぎて、結果めちゃくち...

  • Frozen eye 完売しました

    こんばんは、通販に出している「Frozen eye」が完売しました。さっそくご注文いただき、ありがとうございました。そのあとは入荷希望がありましたら、随時増刷します。「入荷おしらせメールを受け取る」を押していただくと、こちらに通知がきます!「妖し猫のいざない」はあと1冊です。こちらもよろしければ、お早めにどうぞ…!本当にありがとうございます。これからもよろしくお願いします!...

  • 「Frozen eye」「妖し猫のいざない」通販開始しました

    こんばんは、いつもお世話になっております。「Frozen eye」と「妖し猫のいざない」の通販を開始しました!通販サイト(BOOTH)はこちら↓※個人情報が見えない「あんしんBOOTHパック」です!*「妖し猫のいざない【単品】」https://tonohasu.booth.pm/items/1583750*「Frozen eye【単品】」https://tonohasu.booth.pm/items/1583759*「妖し猫のいざない」「Frozen eye」【セット】https://tonohasu.booth.pm/items/1601597部数が...

  • おしらせ

    こんにちは。「Frozen eye」と「妖し猫のいざない」の入稿が終わり、20日には通販の準備ができると思います。何部売れるのか、または売れないのかまったく予想がつかないので、本当に少ししか刷っていませんが、有料販売後はすべてのサイトにあげている両作品を非公開にする予定です。こちらでは、「Frozen eye」の番外編、「妖し猫のいざない」の「雨の中の訪問者」だけ公開しますが、あとは非公開にします。たくさん拍手をくだ...

  • 「勝てない相手」イラスト

    こんにちは、サヲリです。先日、Twitterでフォロワーさんから「勝てない相手」のふたりを描いて欲しいとリクエストをしてくださいましたので、描いてみました。話の内容とは関係ないシーンですが(笑)、こんな感じだよということで………絵は絵で描くと楽しいですね!いつも背景は素材ばかりのわたしが珍しく描きました(笑)上手くはないですけどね………そして、「Frozen eye」と「妖し猫のいざない」の作業が進んでいます。あまり刷らないので...

  • 紫陽花の秘めごと 5

     *** 翌日は久しぶりに明るい朝だった。真っ白に輝く障子を開けると、何日ぶりかに見る青空が広がっていた。明け方までは雨が降っていたのだろうか。庭の草木は濡れていて、軒下からポタポタと雫が落ちた。紫陽花の前に雨京さんが立っている。布団を片付けて外に出ようとしたところ、枕元に洗濯された服が置かれているのに気付いた。僕が寝ているあいだに洗ってくれたのだろう。僕は浅ましい願望を抱いていたというのに、雨京...

  • 紫陽花の秘めごと 4

     雨京さんの家は、外観は洋風なのに和モダンな内装だった。橙色の行灯が灯る廊下を進み、和室へ通される。何もない部屋だからこそ、床の間に飾られた紫陽花が洒落ていた。 タオルと着替えと温かいお茶を出してくれる。雨京さんの甚平だ。どう考えてもサイズが合わなさそうなので、これは寝る直前に着ることにする。「何かあったら呼んで下さい。わたしは隣の部屋にいますので」「え?」「気が立っている時に他人と一緒にいるのは...

  • 紫陽花の秘めごと 3

     *** 雨京さんにもらった紫陽花を枯らすのが勿体なくて、装飾花を何枚か取って押し花にすることにした。押し花なんて古風な少女趣味だなと思われるかもしれないけれど、雨京さんは読書が趣味らしいので、栞にしてあげたら喜んでくれるだろう。いつも貰ってばかりなので、僕からのささやかなお返しだ。 栞作りに没頭していたせいで、亮也が仕事から帰ってきたことに気付かなかった。「オイ」ときつめに言われてハッとした。亮...

  • 紫陽花の秘めごと 2

     ***『飲み会行くからメシいらん』 亮也からそんなメッセージが入ったのは仕事が終わって直後のこと。帰りにスーパーで食材を買って帰るつもりだったけれど、自分一人のために料理をする気になれないので、今夜は総菜で済ますことにする。 会社を出ると雨は降っていなかったが、鈍色の雲が垂れこめていた。のんびり歩いていたら降られてしまうかもしれない。僕はスーパーに寄るのをやめて家路を急いだ。 アパートの近くまで...

  • 紫陽花の秘めごと1

     雨は嫌いだ。 じめじめと空気が湿って洗濯物は干せないし、肌はベタベタするし、どことなく体も怠くなる。僕の住む地域では毎年入梅をしても空梅雨のことが多いのに、今年はしとしとと地雨が続いている。恵の雨とは言うけれど、一週間も薄暗い天気が続いたら誰だって気分が沈むだろう。「陽向(ひなた)、ビール買ってこいよ」 亮也があからさまに不機嫌な様子で命令した。日曜の昼間から酒を飲むつもりらしい。「今から洗濯し...

  • 紫陽花の秘めごと

    (あらすじ)いっときだけの恋人。 ※fjyossy梅雨のBLコンテスト優秀賞受賞作品です。■1にほんブログ村...

カテゴリー一覧
商用