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2019/01/15

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  • エッセイ693. トライシクルの叔父さん

    嫁のアパートに入り浸っていると早速親戚の叔父さんがやってきた。翌日セブンイレブンまで歩いて行くと街でまた偶然叔父さんのトライシクルに遭遇した。暑いから乗ってゆけというわけだ。買い物を済ませて叔父さんのトライシクルで家に送ってもらった。そしたら夕飯を食べにまたまた嫁のアパートにやった来た。そうだ、叔父さんのトライシクルでブラカンのフィールドにゆけばよいか。そんな相談を叔父さんとしていたら、早速15カ所ほどの地名を書いてくれた。2時間で1,000ペソならよい仕事だろう。そんなわけで翌日から朝早い涼しい時間帯に叔父さんのトライシクルでブラカンの田舎を回ることになった。念願のフィールドワークができることになった。田園地帯へ、農園へ、そして海沿いの集落へとブラカンの面白いところを案内してくれた。そのときの画像はすで...エッセイ693.トライシクルの叔父さん

  • エッセイ692. フィリピンの生活に巻き込まれていった

    フィリピンは随分早い時期に渡航制限が解除された。関西空港では税関から用紙を渡され「この時期の渡航はお勧め出来ませんが、帰国時にはPCR検査証明書が必要です」と書かれてあった。日本からフィリピンへゆくエアラインは、いつも深夜にマニラに着く。スマホに着いたとするチャットをいれてカフェにいたら、嫁と親族達が大挙してレンタカーでやってきた。もちろん3年前にあったオジさん夫婦もいたが、大多数は私の知らない子供達や親戚ばかりだ。途中のジョリビーで親族達と会食会だった。そのときの初めて会ったときの子供達の正直な表情が面白い。「えっ、日本から来たのってこのオジさん!?」「ぶふっ!、わらっちゃう!!」「人違いじゃないの!!!」・・・これまでのフィールドワークで私の図々しい根性は形成されていたから、人間が始めて会うときはそん...エッセイ692.フィリピンの生活に巻き込まれていった

  • エッセイ691. うちの嫁

    今では古い話に属するが、私の大学時代の同窓生の彫刻屋のオカンがフィリピーナだから里帰りするときについていったことから始めよう。それはフィールドワーク目的であり、フィリピンのリアルな生活が体験出来る良い機会だった。それにブラカンに友達ができたのも、よい体験だった。これこそがフィールドワークの醍醐味である。コロナ過で世界的に渡航制限がはじまった頃、彫刻屋のオカンから「この娘少し面倒見てあげてよ」とブラカンのギャルを紹介された。それに友人のオカンの家の前に住むローウェルからは「処女ですよ」と尋ねもしないのに売りこんできた。つまり25歳はフィリピンでは歳もいってるし、余っているからかたづけたいらしい。こちらの気分としては19世紀フランスの画家ゴーギャンみたいだ。ゴーギャンの作品には、「いつ結婚するの」があり、タヒ...エッセイ691.うちの嫁

  • エッセイ690. どこまで近づけるか!

    知らない人間達にレンズを向けて、どこまで近寄れるか?。それは自分の知識と意識の戦いである。そんなに接近したら悪いじゃん、嫌らしい人間に見られて警察でも呼ばれるかな、第一知らない人を撮っていいの?。そんなことを考えていたら撮れない。街の時間の流れを記録するフィールドワーカーだと言い張れるアイデンティティがこちらには必要になる。それが支えになって堂々と撮る。文句を言われたら弁明すれば良い。撮っちまえば勝ちなんだ。そうして撮ってみたら、その時代の空気がある。平和な国で人間が写真になるのは20代か、あるいは余程の年寄りだけである。だからこの時は若い世代にこだわっていたのだろう。実際街を歩いていていて、撮った画像を見せてくださいと地味な女に言われたことがある。そういう人は少し前から私を観察していて信号待ちで止まった...エッセイ690.どこまで近づけるか!

  • エッセイ689. 冬の京都のプロモーションにのって

    かって冬の京都が話題になった。今でも端境期である冬の京都を堪能しに観光客が来る。これは広告代理店の戦略勝ちである。観光客が来ない端境期があるのは日本の観光地の宿命だ。それをプロモーションで観光客を呼び寄せたいというのは観光地の人間達にとって悲願と言えよう。1996年、名古屋の大学へ赴任した年に私もプロモーションにもろにのって、冬の京都の徘徊を繰り返していた。今考えるとそんなのが簡単に撮れるとは思われないけど。それに手元にライツレンズが付けられるマウントを持ち、1/4000の高速シャッター、絞り優先AE、自動巻き上げのレンジファィンダー機材ConicaのHexerRF(注)があった。ついに当時ライカの悩ましい点を克服してくれた機材が登場した。それはミノルタCLE以来の出来事だった。満を持して登場した機材だが...エッセイ689.冬の京都のプロモーションにのって

  • エッセイ688. お調子者のChatGPT

    時折フィルム機材を抱えた人間達をすり抜ける。外国人なら、どうせお前の国はフィルムしかないんだろう!、とタカをくくれるが、どうもそうではないらしい。そのフィルムカメラが見直されている根拠をChatGPTに尋ねた。GPT「フィルムカメラに対する興味が再燃する傾向があることは、一部の写真愛好者やアーティストは、アナログ写真の魅力や手作業のプロセスに魅了され、フィルムカメラを再評価しているという報告があります。」それはどんな報告ですか?GPT「報告があるという表現は誤りでした。」おいおい!、おまえは報告書があるといったじゃん!。ナンダよ。いい加減な奴だな。またまた予想通りの回答だった。お調子者のChatGPTである。しかしフィルムによる画像は、ピントが合ったところはビリっとしていたり、背景が綺麗にボケていたり、粒...エッセイ688.お調子者のChatGPT

  • エッセイ687. 難問にこたえた学生作品

    大学を退職する4年前に、4年生の消化授業を受け持たされた。学生達は既に必要単位を修得しているし、こんな授業にこないでしょう。就職活動もあるしさ・・・。そう思っていたら結構私の実習の受講者がいるではないか。そこでパリの三大美術館を3DCG制作させることにした。最初は図面がしっかりしているオルセーだな、次はルーブル、最後はポンピドォー。あと1年あるか。そこで手元に図面があったオペラ座を出題した。これ難しいぜ・・・。画像は、見事難問に答えた学生の3DCG作品。オペラ座の客席だ。本人は実物は見ていないだろう。WEB上で得られる画像からリアリティを参照したようだ。だからすごい緻密な作り方だ。シャンデリアなどは一つ一つの電球に3DCGの光源をいれてある。だから室内の空気もボワッとした古い建築の空気を漂わせている。今の...エッセイ687.難問にこたえた学生作品

  • エッセイ686. 回顧

    トップ画像はかっての私のフィールド機材。オリンパスEM-1mark2に17mmのレンズが付いている。今はすべて手元にない。この画像を引っ張り出したのは、このブログアクセス解析にあるブロガー達がアクセスしたページが興味深かったからだ。私が書いた2007年からのブログにアクセスがあったとする表示だが、自分でも過去に何を書いたを忘れているので、そうした回顧が面白い。先日「番外編362.二眼レフを中心にしたシステム、2018年05月21日 PhotographicEquipment」が表示されていた。・・・●二眼レフ:Rolleiflex、ZeissOptonTessar75mm/F3.5、●オリンパスE-M1Mark2●レンズ:M.ZUIKODG17mm/F1.8、LEITZTELE-ELMARIT90mm/F...エッセイ686.回顧

  • エッセイ685. 関空アクセス

    関西人が海外へ行くときは、全て関西空港(関空)から飛び立つ。従って関空アクセスに関心が及ぶ。京都からでも関空なのだから、首都圏の住民が成田は遠いというのと一緒だ。京都からの関空アクセス方法に3種類ある。速達なのはJR特急はるかで京都からゆくと1時間10分ぐらいで第1ターミナルに到着する。最速最高値である。2番目は阪急、大阪市営地下鉄、南海と乗り継いで第1ターミナルへゆく方法だ。これはタップリ2時間以上かかり、最近では通しの切符の販売も終了しているが運賃は1600円と一番安い。どちらかといえば大阪人にとって便利であり、京都人にはあまり恩恵が少ない。第3は京都駅南口AVANTIAの前からリムジンバスでゆく方法である。バスは第2ターミナルまでゆき、運賃片道2600円。往復のまとめ買いだと2週間以内と使用制限があ...エッセイ685.関空アクセス

  • エッセイ684. 我田引水の食文化海外普及戦略

    トップ画像は随分前から農林水産省が進めている「日本食・食文化の海外普及戦略」の政策を示した概念図(注)。もちろん今もこの政策は続けられている。この報告書を読むと、日本の料理は美味しいとする海外の評価があるようだ。それは本当だろうか?。一部の外国人が評価しているだけではないですか?。というのも日本人は、なんでも食べるから味覚の感覚的なレンジが外国人より広いだけではなかろうか?。例えばお弁当屋さんにゆくと鮭がある。塩鮭でなくても外国人には辛いと評価されるだろう。えてしてお弁当は保存のために塩をよく使う。例え柿安の鮭でも辛いとする外国人はいる。味覚は食生活習慣の影響もあるから、多くの外国人にとって日本食が必ずしも美味しく感じるとは限らない。要は舌の味覚を感じるレンジの幅が国によって違うという事だろう。日本人は雑...エッセイ684.我田引水の食文化海外普及戦略

  • エッセイ683.. 六角通り

    秋の都心の紅葉が始まる前に新町病院の耳鼻咽頭科へでかけた。病気ではなくいびきを改善しようとう殊勝な考えからだった。新町病院の正面が民家が並ぶ六角通りだ。比較的古民家が残っていることもあり、私好みのストリートだ。少し東にゆくと安八百屋叶屋がある。京野菜がスーパーより安い。民家沿いに歩くとビルの狭間に、この通り名の由来である六角堂がある。道行く商人が頭を下げてゆくなど、今も京都人の信仰のよりどころとなる寺院だから訪れる人も多い。隣の池坊のビルに上がれるので、境内を上から望むこともできる。さらに東に進むと老舗が点在し、典雅文具の嵩山堂はし本を越すと寺町通りだ。ここは随分前に牽引してきた社長が亡くなりインハウスデザイナー達はどうしたのだろうか。六角通りは河原町まで続いている。さてスーパーの八百一の近くまできたが、...エッセイ683..六角通り

  • エッセイ682. 鴨と財閥

    11月の初め頃、京都人の常で大阪とは行き来がある。行きは阪急、帰りはヨドバシと中央郵便局に立ち寄るのでJRだ。運賃はJRの方が100円高く所要時間は15分早い。どちらの路線も山崎のあたりで、突然田舎の風景になる。それは僅かな一時だが車窓に見入る。関西には、突然こうした異質な風景が展開する経験が多い。つまり周囲が都市化されても、家は農家だから都会のことは知りまへんわ、となる。つまり頑固なのである。その頑固な関西人がいるから、関西に観光客がやってくるしテレビの話題にもなる。そうした都市近郊の辺鄙な田舎が住みやすいということを旧財閥達は知っていた。だから彼らの家も同居する。人と同じ事を考えていたら不動産屋の鴨ですわと彼らはいうだろう。その旧財閥系も沢山の鴨で利益を得たけど・・。つまり世の中は鴨と旧財閥の2つの構...エッセイ682.鴨と財閥

  • Fieldwork882.New Year's greetings in Kyoto's entertainment district. HD 720p

    2024年1月5日、私は、宮川町へ出かけた。置屋の主が、芸子、舞子を伴ってお茶屋に挨拶をしてまわる行事だ。私の友達の京都人は、何年か前に逝去した。だから私がここの花街にゆくことはない。お茶屋にゆくのにはひいき筋からの紹介が必要なのである。ならば空気だけでも撮っておこう。舞妓さんをアップにしたら悲しそうな顔をしていた。きっと舞子さんになったばかりで気苦労が多いのだろうか・・・。それにしてもシニアカメラマンが多い。よくみると何年か前に廃盤にされたCとかNの機種だ。そんな高性能機の中古が今は破格に安い。私も持っているが、叔父さんの証明になってしまうので今は持ち出さない。それに映像が撮れないもん。通りすがりのおばはん達の会話が耳に入った「家に籠もっているよりは、カメラかついで少し外を歩いた方がいいのよ!」。なんだ...Fieldwork882.NewYear'sgreetingsinKyoto'sentertainmentdistrict.HD720p

  • Fieldwork881.KYOTO,New Year's Eve 4K

    2023年の大晦日、散歩に出た。すでに陽は沈み、雨が降り、八坂神社の境内が賑わっている。「おけら火」の行事だ。神様の火を縄の先にもらって、消さないように振り回しながら家に持ち帰りかまどに火をつける。そして新年のお雑煮をいただくのである。つまり火除けの伝統行事だ。今は、何処の家にもかまどはない。古い伝統に少し寄り添いたい現代人の気分がある。実は神社で売られているおけら火は、八坂神社のお札がつき、ちゃんと縄の先が燃えた跡がある。こちらのほうは家の柱に飾っておける。2023年の大晦日、底冷えがするが寒さがない。雨が降り風は冷たく、例年と比較すれば温かいほうだ。7年前、大晦日に雪が降り交通期間が遅延したことがあった。そして人出が多いのも今年の特徴だ。もちろん外国人達が多いのだが、ようやくコロナ過を耐えきった安心感...Fieldwork881.KYOTO,NewYear'sEve4K

  • Fieldwork880.京都・師走人達 4K

    今年もあと2日で2023年が終わる頃、散歩に出た。デスクワークが続いたためか足がふらつく。いつもなら静かな古都だが、今年は人出が多く街が賑やかだ。そんな京都の街である。西高東低の気圧配置だから、日本海側は大雪。太平洋側は晴天が続きが日本の冬の気候。暖冬といってもそれは太平洋側の話しであって、日本海側は豪雪になる。豪雪、暖冬と気候が過激になってきた。とはいいつつ空を見上げれば曇天。夕方の天気は被写体にならない。もうお正月が近いから休みの店もあり祇園だって舞妓さん達は里帰りしてお茶屋は休業が多い。そういえば街からベートーヴェン第9の合唱が聞こえなくなった。あるはもう古いのだろうか。私は年末の空気を感じる音楽だと思っている。だから今日は被写体がない散歩だ。こういうときは一番目についた被写体で映像を構成しよう。そ...Fieldwork880.京都・師走人達4K

  • Fieldwork879. Kyoto today is shortest day 4K

    2023年12月22日冬至。1年の中で一番昼間が短い一日だ。日本海側では大雪警報が出され、京都では気温-2℃の底冷えがする朝、空は雲一つない晴天だった。撮影日和だけど、Northfaceの手袋は氷に手を入れたように冷たい。散歩コースに出かけたけれど、私の意識は低調だ。街を歩いていても、百貨店に入っても、クリスマスが近いけど、そんな空気を感じる事がない。それどころかお正月の気配すらない。それが今の京都だろう。お正月の準備といっても先月家の大掃除をしたので、年末は年賀状を書くぐらいしかないから、余計にお正月の空気は感じられない。そのほうが論文の締め切りが迫る立場としては、静かで調度よいのかもしれない。祇園の福栄堂まできたら、福玉が天井に吊してあった。これは年の暮れに舞妓さんが、お世話になっているお茶屋さんやひ...Fieldwork879.Kyototodayisshortestday4K

  • Fieldwork878. 冬至の頃 4K

    冬至の頃、師走の空気を探すために散歩に出た。南座まで来たときに歌舞伎の「まねき」が上がっていた。12月になると揚げられる歌舞伎役者名を書いて看板である。そうか!、これが師走の空気だった。街を歩いても師走の空気が感じられない京都である。京都は、12月になると社寺の行事もグンとへる。もちろん大根焚きなど、冬を乗り切るための催事はおこなわれているが静かな師走である。仕事続きで、足腰が少しフラフラする。そういえばしばらく散歩をしてなかったか。それでエイヤッ!、書類をとじていつもの散歩コースを歩いた。冬至の頃だから陽が沈むのが早く、今日も日没の後だった。しかし明日から三日間大雪警報が出されるというので空は曇天だ。いやはや撮影のしがいがない散歩にだった。明日は寒波が来るのか。JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)という言い...Fieldwork878.冬至の頃4K

  • Fieldwork877.Beginning of winter 4K

    京都も、南風から北風に変わり始めた。天気は良いが空気は冷たい。冬の始まりだ。寒くなると海外からのビジター達も少なくなる。次第に古都の静かな世界に戻ってゆく。冬の始まりの夕方、散歩をした。仕事をしていたから散歩にゆこうとしたらすでに午後4時だ。えーーっと、これから清水寺まであがると40分ぐらい。ええーっとそれから機材をセットして、試し撮りなんかして、日没の太陽を撮ろうと考えていた。今日の日没は16時45分!。えっ、頭の中では17時46分だと勘違いしていた。陽が短くなる自然現象にライフスタイルが追いつかない。そういえば、もうすぐ冬至だ。つい先日まで夏日だった記憶がまだ残っていた。つまりもうすぐ底冷えのする京都がやってくる。そんなときでも撮影にゆくかなぁー!?。風景は綺麗だけど・・・。だって昨日なんか清水さんの...Fieldwork877.Beginningofwinter4K

  • エッセイ845. 小説:小樽の翠753.幕間 彫刻と彫塑

    今回の小説に登場した言葉に彫刻と彫塑という二つの言葉がある。一般的には彫刻という言葉が多用されているが、この二つの言葉は全く違う立体像の制作方法をあらわしている。彫刻は、石や木を彫って像をつくるのに対して、彫塑は粘土を盛り付けて像をつくる。完成すると粘土の上に石膏を巻き付け雌型をとる。次に雌型に石膏とか金属とかプラスチックを流し込んで塑像として完成させる。通例日本の芸術教育の分野では彫塑を中心に教えている。彫塑は粘土でつくるから変更が容易なので勉強するのに格好の画材である。実際私も大学時代に彫塑実習をとり制作した塑像がトップ画像である。そんな塑像を今も持っており、何故かリビングに置かれて帽子掛けにしている。この実習では女性のモデルさんだった。面で捉えて立体にするというのが大きなポイントであり一番勉強すると...エッセイ845.小説:小樽の翠753.幕間彫刻と彫塑

  • エッセイ844.小説:小樽の翠752. 塑像の裸婦モデル

    夜勤看護師達のおやつタイムだ。いつものメンバーの晃子さんと百合さんがやってきた。翠「残念っただったねぇ、彫刻家のおじいちゃんは既に退院しちゃったよ。」晃子「見初められたのにバイバイか・・・」百合「実はおじいちゃんが退院するときに『休みの時にアトリエへ遊びにおいでよ!』っていってくれたんです。そんで名刺をくれて。なんでも日本美術なんちゃらの会員なんて書いてあるのよ。」翠「それってプロじゃん。」百合「そんで私おじいちゃんのアトリエへ遊びに行ったの。すっごいの。裸の女の人の彫刻が沢山あるのよ。おじいちゃんは塑像といいますって説明してくれたわけ。このスリムなのは高校生、それからこっちは・・・、って具合に。それでお茶を飲んでいたら、私の首をつくられせてというから、OKしたら平らな板に十字架みたいなボウを貼り付けた土...エッセイ844.小説:小樽の翠752.塑像の裸婦モデル

  • ドローイング843. 小説:小樽の翠751. 花街

    雪が道に高く積もっていても、マサヒロ君の家でクロッキー教室がある。吹雪の中をモデルのジェシーが札幌からやってくる。もちろんいつものメンバー達も休まずにやってくる。・・・帰りにジェシーと駅までの道を下る。ジェシー「日本旅館は、娼婦付きなのか!?」「はあ!?、聞いたことないけど・・・。」ジェシー「ここに書いてある。」そういって鞄から小樽の花街について書かれた本をみせてくれた。「なるほど、宿代に、食事代、娼婦代込みだな・・・これ明治の頃の遊郭だよ。住の江町とかにあってさ・・・。」ジェシー「昔の話か・・!?。日本は便利な国だな。同じ遊女のもとに通い詰めると心も通じ、身請け人になって、嫁にして所帯を持つ、だってさ、気立ての良い遊女を集める商売人もいるんだって。そんでここに遊女達の顔写真があるのだが、みんな美人なんだ...ドローイング843.小説:小樽の翠751.花街

  • ドローイング842. 小説:小樽の翠750.産科病棟の同窓会

    狸爺の産科病棟も若い患者さんが一気に押しかけた。というのも高校の卒業記念でみんな孕む約束をした同窓生達だ。卒業式の三月に受精するという算段だった。彼氏には、市場に勤めだした彼氏とか、親の漁師の家をついだり、東京の大学生というのもいたが、嫁達は小樽を離れることはない。それから10か月近く経過し出産の日を迎えることになった。もちろんみんなが同じようにゆくわけはないが、それでも何人かは同時に受精に成功して一緒に産科病棟に転がり込むことが出来た。同級生ばかりだから、産科病棟で1年ぶりの同窓会である。もちろん狸爺の手抜きで同時にやっちゃいましょうというので、同じ日に出産予定もあった。なにしろ年齢が同じだから母胎の特性も類似しているし、処理するにしても同時の方が対応しやすいという医者の科学的判断らしい。そんなわけで、...ドローイング842.小説:小樽の翠750.産科病棟の同窓会

  • ドローイング841. 小説:小樽の翠749. コウさん、産気づく!

    寒波は男と女の距離を縮める。翠は先日夜勤の後に熱く萌えたなということを思い出しながら昼時を過ぎた食堂へ出かけたら大きなお腹のコウさんがいた。翠「まあ!、もうじき出産だから産休とってたんじゃないの?」コウさん「退屈だから昼間の勤務しているの。だって病院も忙しいから、休めないわ。」翠「だからコウさんは、みんなに好かれるのよね。」コウさん「私の性分よ。ゆんべも旦那と萌えちゃったん。そしたら今朝はなんかお腹がゴロゴロとうごくのよ。」翠「生まれるんじゃないの?」そんな会話をしながら食堂で昼ご飯を食べていた。帰りしなコウさんが立ち上がろうとしたら・・・コウさん「いたたたっ!・・・・」そういって椅子に座り込んでしまった。よくみると破水しているようだ。翠「うーーん、生まれる兆候だな!!」翠は経産婦だから。そこはよくわかる...ドローイング841.小説:小樽の翠749.コウさん、産気づく!

  • ドローイング840. 小説:小樽の翠748. 寒波の小休止

    今日も寒波が来ている。窓の外は灰色の空だ。翠が夜勤から戻る頃だ。さてお鍋の朝飯とお風呂を沸かしておこう。帰ったらお風呂であたたまるというのがやはり北国の生活だ。白い空気の塊をしょってきた翠が帰ってきた。翠「さぶーーい、鉄道も飛行機も止まっているよ。」「徒歩通勤でよかったじゃん。風呂沸いてるよ!!。」そういうなり翠は浴室へ飛び込んでいった。さて朝飯だ。味噌仕立ての鍋を温めようか。朝のお燗をしておこう。朝燗というわけだ。寒波がきている、いつもの朝の光景だ。・・・風呂とお鍋とお燗で身体が温まると・・・翠「アチキー・・もっと暖まりたい!。」そういって抱きついてきた翠を抱え2階の寝室へゆく。翠の身体がホカホカしている。スウエットをはいで翠の胯間を撫でてみる。翠「もう萌えているよん!」「いつから萌えているんだい?。」...ドローイング840.小説:小樽の翠748.寒波の小休止

  • ドローイング839. 小説:小樽の翠747. モデル候補

    今夜も翠は、夜勤だ。夜勤続きもそれはそれで生活のリズムができる。だからいつもの深夜のお茶タイムで晃子さんと百合さんがやってきた。晃子「あの彫刻家のお爺さんも起きている頃かなぁー」百合「いったい何時寝ているんだろうと思います。」翠「どこかでタップリ寝ているんだよ。骨折じゃもうじき自宅通院に切り替わるよ。寂しくなるねぇー。」百合「あっ!、それでか・・・?。」晃子「なんだよそれでかって!?。」百合「昼間ね、あのおじんちゃんが私の身体を褒めるのよ。腰からお尻にかけてのラインが綺麗だって。それじマジマジと観察目線ね。」晃子「おっ、彫刻家に眼をつけられたか。裸のモデルにしようというわけだ(*^▽^*)」百合「ええっ!、そうなのかなぁー?。」翠「案外いいかもよ。百合って身体が綺麗だもん。」晃子「そうだよ。綺麗なうちにモ...ドローイング839.小説:小樽の翠747.モデル候補

  • ドローイング838. 小説:小樽の翠746. スーパーシニア

    寒波がきているから、小樽の街はお休みかと思ったら路線バスは動いているし、翠の病院も休むことはない。それに翠は夜勤だし、夜中の看護師達のお茶タイムもある。今日は百合さんという新人がいる。晃子さんもやってきた。百合「なんかねぇー、病室のアンコウさんという80歳のお爺さんのところがほのかに光が漏れるんですよ!。それで絶対これは夜中にスマホでアダルトサイトをみているなと思って私巡回の時に注意したんです。『おじいちゃん、ちゃんと睡眠時間をとらなきゃだめよ』といって。それでわかったといってスマホをしまうんですが、私がいったあとまたスマホをいじっているんですよ。どうしようかなぁー。」翠「ああっ、あのおじいちゃん元気だから大丈夫よ。私も不審に思って尋ねたことがあるの。そしたらね『新しい恋人をさがしているんだよ』だって。そ...ドローイング838.小説:小樽の翠746.スーパーシニア

  • ドローイング837. 小説:小樽の翠745. タカ君とミッチャンの出会いの頃の話し

    アンタも好きねぇーと翠にいわれてたことを思いだしていた。時々定点観測のつもりで地獄坂から小樽の街越しに見える海を描く。午後3時になると決まったように描き終えて坂道を降りてゆくと菁園中学校の授業が終わり小春に出会うのも習慣になっている。小春がノースフェイスの手袋をはめて手を振っている。小春「今日は部活もお休み。生協へ夕飯のおかずを買い出しにゆこうよ。ところでおじさん、前に話したタカ君とミッチャンのお話を覚えている?」小春と地獄坂をくだりがらそんな話しをしていた。「銭函海岸で男と女になった話しなら覚えているよ。それでカップル成立だったかな?」小春「それそれ。どうしてミッチャンはタカ君とつき合えようになったか。カップル成立前の話しね。」「それは、きいてなかったな。」小春「小学校4-5年になると女の子は生理が来る...ドローイング837.小説:小樽の翠745.タカ君とミッチャンの出会いの頃の話し

  • ドローイング836. 小説:小樽の翠744. 寒波の中の小樽

    ベーヤンからメールが来た。榊原さんがフィリピンから戻ったので飲もうよとお誘いだ。いつものオーセントホテルへゆく。・・・ベーヤン「この時期はフィリピンにいるはずの榊原さんが一寸日本へ戻ってきた。また来週フィリピンへゆくんだって。」榊原「日本の建築士事務所の登録期間満了がきたんですよ。例の構造疑惑問題以来3年毎の事務所登録更制度に変わったんですよ。その前に更新の手続きをしないと抹消されて新規登録。この時期、フィリピンは乾季だからすごしやすいです。そんなときに・・、アチャー寒い日本ですか。」ベーヤン「いつも冬は日本にいないよね。それでこんな半端な時に日本へくるわけだ」「よく忘れずに思い出しますねぇー」ペーヤン「上さんとのエッチは忘れないよね。そうなると例えば!?」榊原「ハハハ・・、そのエッチがらみなんですよ。も...ドローイング836.小説:小樽の翠744.寒波の中の小樽

  • ドローイング835. 小説:小樽の翠743.もう奴隷よ!

    真冬でも晴れ間がのぞけば定点にでかけてスケッチをする。帰る頃に菁園中学校のチャイムが鳴り今日の授業が終わったことを盛大に知らせる。心春が待ち構えたように飛んでくる。小春「以前私の友達の夏樹とコースケ君の筆卸の話しを覚えている?。」「覚える意欲がなくても覚えているさ。今度は違う彼氏でも見つけたかい?」小春「そうじゃないの。夏樹とコースケ君がしっかりできあがっているの。」「カップル成立ですか・・・。」小春「そうよ。だってコースケ君の筆卸おろしをしたじゃん。その後が大変なの。」「大変!?」小春「その後コースケ君がすっごく発情して毎日お堂に誘ってするんだって。もう教室でも午後になると、しようのサインをくれるんだってさ。抜かないと正常にならないんだって・・・。もう日課になっているもん。」「まあ嫌がる男を無理無理開眼...ドローイング835.小説:小樽の翠743.もう奴隷よ!

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