2021年3月
前回の投稿でメンタライゼーションについて触れましたが,その後考えたことを記しておこうと思います。 まずは,「心的等価モード」についてです。これは,表象と現実が識別されていない状態を指す言葉です。「私はクラス全員に嫌われている。」と思い込んでいる例などが挙げられます。アクセプタンス&コミットメント・セラピー(ACT)における「認知的フュージョン」とかなり似た概念ではないかと思います。同一ではないにせよ,重複するところが少なくありません。 「ふりをするモード(ごっこモード)」というものもあります。心の中で起こっていることの現実感に乏しく,模範的な言葉が続いているような状態です。行動分析の言葉に置き…
メンタライゼーションやメンタライジングと言われるアプローチがあります。メンタライジングとは,「自他の行動の背景にある精神状態(感情、願望、意図、信念)などと関連させて理解する心的行為」のことですが,他のアプローチに上乗せして使えるとされています。今日同僚とこのアプローチについて少し話した中で,認知行動療法との関わりが自分の中で少し整理された感覚があったので,備忘録として書いておこうと思います。 普段,認知行動療法に基づくプログラムを実施することが多いのですが,対人関係に難しさを抱えている人の場合,相手の行動を「自分をバカにしている」と受け止め,怒りや抑うつに苛まれるといったことがあります。この…
2021年3月
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