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りょんどん
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2018/12/04

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  • 春と冬の間

    春と冬の間というのは本当に短い。 少し気温が上がって、山から春の匂いが降りてきて、鳥たちが騒めき、木々が一斉に芽吹く。 おや、春かな。と思ったら、数日後には、もうすっかり春そのものになってしまう。 僕はこの冬と春の間の季節が大好きだ。 3月18日は、そんな季節感のある山登りになった。 道の脇には、春を告げるフクジュソウとセツブンソウが見られて、山頂付近は冬を惜しむかのように残る雪。 陽光に包まれて歩き出した登山道も、稜線にでて頬に当たる風はまだ冬の冷たさで、僕も山と同じように、冬を名残惜しんだ。

  • 茶屋にて

    カヤックキャンプの帰りに、たまたま立ち寄った茶屋にて。 切り立った崖に突き出したようなテラス席はダム湖を一望できる素敵な場所だった。 そして、手すりの際には、鳥たちの食事台が設けられていた。 普段は梢を見上げて、逆光の中のシルエットで種類を判別することが多い中、間近にみられる鳥たちに、興奮気味にシャッターを切った。 餌をついばみ、颯爽と飛び立つその様に、前日に一番良い支流で幕営をして、朝早く起きて、朝日の降り注ぐ湖上を楽しんだ自分たちに、その姿を重ねた。

  • 沢の奥で

    滝止まりの沢を抜けて、湖上に戻った僕らは、先ほど小さな景色とはうってかわった大きな空の下を漕ぐ。 右岸に目をやると、湖岸の道路に赤い橋がかかっていて、その橋を越えてすぐに、二股に流れの別れる支流があった。 右の支流は真っ直ぐ奥まで続く沢になっていて、左の沢は右巻きに大きくカーブして、先の見えない大変魅力的な沢だった。 僕らは左に進路をとり、蛇行する川路を遡上する。 川幅が2mほどに狭まったところの水際に、お地蔵さんサイズの観音様を見た。澄んだ川底には、人工物の後があって、ダム建造の時に沈んでしまった、なにかの跡地なのだろうか、と思いを巡らす。すっかり木々の間が狭まって、日陰にちらつく日の光に、…

  • 支流へ

    ひとつ目の支流に入ると、景色は一変。 湖岸を走る道路の橋桁をくぐると、湖面につきそうなぐらいに頭を垂れた木々。川幅は15mくらいに狭まって、さっきまでの、大きなスケール感から、春の光を受けてきらめく葉が、枝の落とす影が揺れる世界へと変わった。これは来てよかったと、期待が確信に変わり、枝のトンネルを抜け、細かく蛇行する支流を上がる。すると3メートルほどの滝にぶつかって、滝止まりというものを初めて見たことに感動した。徐々に明らかになっていく滝の音へのワクワク感に引き寄せられて、底がつくぎりぎりまで艇を寄せてしばらく滝の流れをじっと見ていた。後ろこぎで方向を転換して、滝を背にして、きた流れを戻る。す…

  • 三度目の宮川

    宮川を訪れるのは三度目になる。 一度目は長ヶの発電所から頭首湖までの区間を、去年の春に漕いだ。深いV字の渓谷を素晴らしい天気の中下ることができて、味をしめた僕らはさらにその夏、未踏だったさらに上流の三瀬谷ダムのたもとから、長ヶ発電所までを漕いだ。 これで宮川中流域の半分は繋いだことになる。 これより下流は、親水公園なども点在していて、人の気配が濃いものになってしまうから、自ずと意識は上流の方に向き、今回の進水は三瀬谷ダムのダム湖を遡上することになった。 大台ヶ原のたもと、宮川の最上流は次の楽しみにとっておいてある。トレッキングも交えて深部までわけいるのは本当に楽しみだ。 三瀬谷ダム湖は予想通り…

  • 春の嵐の夜に

    風が窓を叩いた夜。 アスファルトを打ち付ける雨の音をきいて、「これは春の雨だなぁと」感じた。 初めてファルトボートを呼ばれる、折り畳み式のソロカヤックを購入した昨年。だいたいの漕行が、二人、ないし三人で遊びにいくことから、タンデムなら組み立ても片付けも楽なんじゃないか?ということになって購入を決意。そして、そのカヤックが今日届いた。春を告げる、嵐の夜に、偶然にも新しいパドルが届き、昨年4月の素晴らしい宮川下りを思い出している。

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